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あのひとは蜘蛛を潰せない(新潮文庫)
あのひとは蜘蛛を潰せない(新潮文庫)
彩瀬まる/新潮社
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総合評価

153件)
4.0
38
63
29
5
1
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    面白かった。話の展開が読めなくて、続きが気になって、すぐに読み終えてしまった。ページが残り少なくなるにつれて、読み終えたくないなっていう気持ちになった。解説にもある通り、一文一文を噛み締めて、自分が登場人物だったらとか想像しながら読んだ。 あれだけ嫌だなって避けていたお母さんに、生活の術は教わっていなくても日常のマナーとか学んでいて感謝する場面がいいなって思った。みっともないって何度も言われるのは自己肯定感とか自己有用感とか低くなるけど、お母さんも必死だったのかなと思う。 数カ月後にもう一度読みたくなると思う、面白かった!

    0
    投稿日: 2025.08.13
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    親と共依存の、28歳女性。 年齢に見合わない未熟さ。またそれも個性として面白いのかもしれない。人間の性格は誰1人同じなんてないし、正解もないのだろう。そんなあいまいさ、 「ちゃんとしてない」ことを愛おしく思える。 温かさだけでなく、人の無情さ世の中の移ろいやすさを描いていた。

    5
    投稿日: 2025.05.19
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    彩瀬まるさんの話は共感点が多かったが、理由が分かった。 思い出したくない過去と紐づく物語。 私にはしんどかった。

    6
    投稿日: 2025.05.14
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    彩瀬まるさんの小説はこちらで6冊目。これまで読んだ小説は独特の世界観があって、不思議な世界に迷い込んでしまった感じがあったけれど、こちらは母と娘の関係が描かれており、娘でもあり、娘を持つ母親でもある私はとても共感出来る所がありました。 母親の呪縛、私もあったかも。だから娘には同じ思いをさせないように…と思っていたけど、似たような事を言ってしまっていたな…とちょっと後悔。 主人公の梨枝の性格が自分と似ていたので、だんだんとたくましく成長していく姿にほっとしたし、エールを送りたくなりました。その他の登場人物もみんな一生懸命に生きている人ばかり。そこがまた良かった。 解説で山本文緒さんも絶賛していたけれど、こちらが彩瀬まるさんの実質的なデビュー作であるということに驚きました。

    16
    投稿日: 2025.04.11
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    共依存的な母娘関係というテーマは、私が娘であり、そして母でもある以上、どうしたって我が身に思い当たる節が一片のカケラもないとは言い切れない。それだけに、読んでいてとても重くしんどい。書店で概要を読んだら、間違いなく避けるテーマです。 それでも手に取ったのは、この筆者の作品だから。そしてしんどい気持ちになりつつも最後まで一気に読み進めてしまったのは、彼女の筆力のなせる技だと思いました。 ベランダに咲いた緋色のさざんかが、まさかここまでつぶさに心理を抉るとは思わなかった。 やっぱり私は、彩瀬まるさん、好きだなぁ。

    0
    投稿日: 2025.04.05
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    彩瀬まるさん初の長編。 とても心が締め付けられるお話だった。 子離れできない母と親離れできない主人公 梨枝。 そして、仕事先で出会う梨枝の恋人 三葉くん。 様々な人間関係が交差していくのがとても興味深かった! 彩瀬まるさんの何だか安心感のある文章で、苦しかったけれど読んでいて安心する部分もあった。

    12
    投稿日: 2025.03.31
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    思ってた以上に、読んでいて苦しくなってしまった。 知らず知らずにかけられてしまった、「みっともない人間になるな」「あなたは頭が悪い」という呪い。そのせいで、主人公は、自分を否定する思考が当たり前になっていて、辛そうだ。誰にでも、生きていればいつの間にか自分の中に漠然とした縛りが生まれる。それは大抵自分を制御するもの、本当の自分を否定するものになり得るんじゃないかと思う。 誰にでも歪んだ部分があって、どうしようもない部分があって、それを上塗りするために時には誰かを嘲笑ったりして、生きている。 彩瀬さんの作品を読むのは3作目だけど 人の弱さや黒い部分を包み隠さず表現してくれて、 そっと寄り添ってくれるような物語が多くて好きだ。

    0
    投稿日: 2025.02.27
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    【再読】幼いころから「みっともないことをするな」と母から言われ続けた梨枝が自分を縛る呪いと対面し、少しずつ、本当に少しずつ前に進んでいく物語 前半の家を出るまでの息苦しさはかなりしんどかった 母だけでなく、兄や義姉、恋人、職場の人たちやお客さんとの関係を丁寧に描かれている 誰しも心の弱さや重さと闘ってるんだなと思う 梨枝が途中三葉くんに母と同じようなことをしていてヒヤッとした 母からの呪いが梨枝をかたちづくっていたとしても、梨枝はとても優しい ラストにかけて救われる気持ちで読み終えた

    10
    投稿日: 2025.02.16
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    女子に刺さりそうな小説で探してて、ずいぶん前からチェックしてたやつ。女手1人で厳しく育ててきた母親の呪縛!って感じ。みっともない女になるなという教え。恥ずかしい、ちゃんとしなきゃ、という感覚。母親はかわいそうなのか。主人公のモノローグが上手く言葉にできない感情をぐるぐるぐるぐる表現してる。自分が親だったら、と考えながら読んだ。

    0
    投稿日: 2025.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    親子感の悩み、人とは話せないことをこうやって小説が相談相手になってくれる 主人公が抱える親に対して、親が辛い目にあったから私は側にずっといてあげないと、親が言う通りにしないと、って自分がしたいことを自然とできなくなるし言えなくなる。それが社会にでても人と接するのにすごく影響してしまう、 本当に人に言えなかったことを彼女が代弁してくれてるような気がして救われた。 恋愛小説って感じは私には一つも感じなくて 1人の女性がそういう呪縛?束縛?閉鎖的?なことから徐々に解放されて自分として生きていく本だと思った。すごく良かった、読めてよかった

    0
    投稿日: 2025.01.25
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    先が気になってどんどん読み進めた。 主人公が葛藤する様子を表す言葉に、彩瀬先生の表現力の高さを感じた。

    0
    投稿日: 2025.01.07
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    夫にも息子にも逃げられた母が可哀想だと思ったのは本当なんだろう。だが、母と暮らすことを選んだなら、ふたりで快適に暮らせるよう努力すべきなのに、臆病な彼女は母と戦わず、逃げた。 不器用なのはいい。でも、幸せになる努力を怠る人間を見るのは歯がゆい。 梨枝の魅力がボクにはわからないので、三葉くんにもそのうち捨てられるのではとハラハラした。 二人が幸せになって良かった。だが、この幸せは三葉くんが作ったもので、梨枝は"偶然にも"幸せのお裾分けに授かっだけ。ラッキーでしかないな。2.7≒3

    0
    投稿日: 2024.12.07
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    ふとタイトルが気になり、最初のページを読んだらタイトルそのままな書き出しで、どんなお話か気になりました。 母娘関係、恋愛、自立などよくあるトピックが続きますが、ちょっと気になる描写が微妙な違和感をもたらして来て、モゾモゾしてしまい早く読んでしまいました。 梨枝や雪ちゃん、三葉くんなど脇役の描き方も丁寧で良かったです。柳原さんとバファリン女が結構好きです。

    6
    投稿日: 2024.12.03
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    久々すぎる彩瀬まるさんの作品。題名と表紙絵(単行本)に惹かれ読了。 28歳独身、母親と二人暮らしでドラッグストアの店長が主人公。 人間の心の機微がこれでもかというくらい分かりやすく表現されていた。主人公が母、兄夫婦、彼氏、従業員、常連さんら、色んな人と関わっていくことで、自身の生き方に不安が募ったり和らいでいったりと、感情の変化が鮮やかだった。 相手と分かりあうためには、自分との価値観の違いを認めて寄り添うことだと本作では感じた。自分が正しい(普通だ)と杓子定規な人にならない!肝に銘じておく。

    2
    投稿日: 2024.11.03
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    蜘蛛を潰せない人と潰さない人。 ちゃんとしないといけないと、ちゃんとしたい。 少しの違いだけど大きな違い。

    16
    投稿日: 2024.10.26
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    蜘蛛潰せないようじゃ無理か〜蜘蛛はね、潰しておかないと 1日で読み終わってしまった すごく序盤だけど具合悪い若い男の子が薬を買いに来た時。吐いちゃったのを直接謝れない子たち いまでいう毒親の母。どこまでが娘思いの母でどこからが毒親なんだろう。紙一重なんだろうな りえが出て行ってからのなんとも言えぬ母の無念さ かわいそうとみっともないが第二のテーマな気がする だれかを可哀想だと思って生きてる 人にどう思われてるのかわからなくて怖い、正解かどうかわからなくて怖い、という気持ちはあんまり共感できなかった。私は三葉くんタイプだから嫌われる時には嫌われるし、正解かどうか迷ってたら全部まとわりついてきちゃうから。 この本についてうまく説明できない、あらすじは説明できるけど読んだ感じを説明できない どうでもいい話だけどこの本の発売日は私の誕生日

    4
    投稿日: 2024.10.21
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    初めて読んだ作家さんだったが とてもよかった 日常にある ちょっとしたモヤモヤの 蓄積や言葉にできない違和感や感情の奥にある何かを的確に言語化 文章化していると感じた スゴイ作家さんだと思った 家を出る程 嫌だと思っている母親なのに 自分もされて嫌だったのに その母親と同じ事を三葉君にしてしまう 梨枝が痛々しかった 彩瀬まるさんの作品をまた読んでみたい

    5
    投稿日: 2024.08.24
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    「みっともない」「ちゃんとしなさい」 母親から言われた言葉に縛られる20代後半の女性 親との関係性は悪くはないが、自分の考えや意見を言って争いを避けるような感じだった私としては、理解できる部分も多かった そして、この作品の脇役にも血の通った設定がしっかりあり、生きている体温が感じられるため、私自身の弱さにぶつかり気付かされることも多かった 恋愛小説のような様相でもっと深い部分を掻き混ぜてくる、好きな作品でした 初読みの作家さんではありましたが、他の作品も読みたいと思いました

    5
    投稿日: 2024.08.05
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    彩瀬まるさん、本当にすごいわ。 うまく言い表せる気がしないし、 この本の良さを伝えられる気がしない。 人間に関する機微の表現が巧みすぎる。 綺麗な表現でまとめられた小説って割とよくあると思うんだけど、綺麗とは違って、現実を美化しすぎてなくて、なんというか、本当にすごいんだよなあ。 私にもう少し語彙があったらなあ。 とにかく、出てくる人たちにあまりにも血が通っている。

    9
    投稿日: 2024.08.01
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    めちゃくちゃ良かった。母との関係、母に愛されたいけどうまくいかず憎む気持ちに共感されっぱなしで、同じような気持ちになる人がいるのだとどこか安心する気持ちになる。主人公の、常に社会的に「ちゃんと」しないといけない気持ちも痛いほどわかる。帰結では強くなれた主人公を見て、イヤなことはイヤと言おうという、勇気が出る

    2
    投稿日: 2024.05.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「みっともない」と「かわいそう」の呪縛。 完全には消えはしないけど、梨枝が踏み出せて良かったです。面白くてあっという間に読んでしまいました。 わたしの母も梨枝の母みたいなところがある…というか、ここが九州とかわたしが長女というだけでなく、娘を持つ女親って大なり小なりこういうところあるかも。紀子は娘をコントロールすることで自分を保ってるんだろうな…わたしの母は違った理由もあったのだけれど。理解はできるけど納得はできないです。 「かわいそう」と思うことで、歪んだ優越感が得られる…という黒い気持ちもまざまざと見せつけられます。自分自身も誰かからかわいそうだと思われてるだろうし、誰かに言われてるのは嫌なのに、「かわいそうなあの人よりはマシ」と思いながら生きてる。 梨枝が、恋人の三葉くんに母親と同じ態度取ってしまってるところは心が痛くなりました。 三葉くんにも、抱えるものがあったから壊れはしなかったけれど。 お互いに、必要なときに出会ったのだな。出会えて良かった。サキさんともそんな気がする。 わたしも蜘蛛は殺さず逃がします。害虫取ってくれる益虫だし。

    1
    投稿日: 2024.05.03
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    どんな時も「みっともない女になるな」という母の"正しさ"が呪縛のように付き纏う28歳実家暮らしの女性が 恋をして初めて母に抗って、だけど結局何が正しいのか分からなくて悩んだり、間違えたり、それでも日々を生きていく物語。 日常的で、生々しくて、それでいて根暗な内容だけど一応 恋愛もの。好きです。 自分の考えを上手く伝えられない、相手の事がよく分からない、当たり前な事の表現とか文章が秀逸ですんなりと頭に入ってくる作品

    1
    投稿日: 2024.03.28
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    蜘蛛は、「なんとなく嫌な状況」の象徴と捉えて読み進めた。潰すか逃がすか、そのまま放っておくか、人それぞれで面白い。

    1
    投稿日: 2024.03.15
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    昔帯に椎名林檎さんがコメントを寄せていて、気になってはいたが、最近ようやく手に取って読んだ。 読んで改めて考えたこと。「みっともない」とか「かわいそう」ってのは多分、力関係に基づいた感情だ。贈与は暴力になり得る。 「人の目がこわい」というのはそうした感情に絡め取られた結果であって、自分は実感としてよく分かった。 身につまされる話が多くあり好きなのだが、彩瀬先生の「大人観」が出ている気がした。先生は周りの物事に依存せず自立することが大人になることであって、それを経て初めて他者とのパートナーシップを築き得るということなのかなと自分は読んだ。 子供と大人の間には時を重ねただけでは乗り越えられない段差があり、自分にとってしんどい「体験」を積んで行くしかないのかもしれない。 梨枝にとっては「自分を責める人たち」と向き合うことだったのだと思う。 蜘蛛を潰すことも外に逃がしもせず、目を逸らして生きてきたが、我が子と出会って自分も少しは成長したと感じていて、今この作品を読めたのは良かった。 若い頃に読んでいたらしばらく立ち直れなかったと思う。

    32
    投稿日: 2024.03.03
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    あっという間に1日で読んでしまった。 書いてあることはなんとなく分かる。 分かりやすく伝えようと言葉を選ぶと、はじめの意味から遠ざかってしまうとか。ちゃんとしなきゃ、とか。 ちゃんとって何だろうって、本当にここ最近あるきっかけがあって自分も考え始めた。きっかけがなきゃ考えないくらい、自分の中では当たり前だったんだよなー。 でも、表現の仕方がわたしにはあまりピンと来なくて、読み終わった後も「蜘蛛ってなんだったんだろう?」「さざんかってなんだったんだろう?」となった。 もう一度、じっくり読み返したい!

    1
    投稿日: 2024.02.18
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    【2024年8冊目】 めちゃくちゃ好みの作品でした。 最初は毒親から逃れる話かと思ったんですよ。全然そうじゃなかった。主人公が一人の人間として、生きる話でした。 28歳で実家暮らしであることに引け目を感じていたものの、兄から子が生まれることをきっかけに、実家に戻ろうと思っている連絡を受け、一人暮らしを決意する主人公。ずっと片親であった母親の呪縛みたいなものがあったのですが、そこから解き放たれたわけです。 途中までは母親のことを毒親として認識してましたが、母親も母親で子どもに「かわいそう」と認識される存在であることに気づき、互いにめちゃくちゃ辛いじゃんと思って心臓握りつぶされるかと思いました。 途中からは三葉くんとの関係性の話とか、義姉の話にも深く関わってきて、あーっ、頼むから不器用な全ての登場人物達全員幸せにな方向性になって欲しい…と思いながら、鬼瓦みたいな顔で酒を飲みながら読みました。 良かった、あるべきところに落ち着いて…。途中から酒飲んじゃったので、時間を置いて、素面の時に再読したいと思います。

    1
    投稿日: 2024.01.17
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    タイトルのインパクトが強烈だったので手に取りました。面白そうな予感がして、読むのが楽しみな積読本でした。結果、面白すぎて数時間で読み切ってしまいました。。。 あんなに、楽しみだったのに1日で読んでしまうのは勿体無い気もしましたがとまりませんでした。 ドラッグストアでの従業員同士のやり取りはなんかリアル味がありました。母はイカれてましたね。雪ちゃんと表面上うまくやってるのが不思議なくらい。ミツバ君との関係が、色んな意味で救いだったように思います。途中モノで繋いでしまうのは流石に怖かったです。姉の写真のくだりがよくわかりませんでしたが、、、 最後はスカッとさせてもらえて良かったです。

    5
    投稿日: 2023.12.08
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    「あの人」は柳原さん、ですよね? だって他の人、だいたい蜘蛛さわれたので… 実際、私と主人公は境遇が違ってピンとは来なかったけど、必ず居ると思う。そんな人にこれ読んで元気になってほしいなって思う。 私も頭痛持ちで、時々頭痛薬を飲むのだけど。前に、頭痛薬の副作用のところに、「頭痛」って書いてあって、え…(・_・;って思ったことがあるのを思い出しました。

    1
    投稿日: 2023.11.24
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    出だしと終わりが同じ蜘蛛のこと、文章の作り方が上手いから読むのが止まらない進んでいくんだ。最後は居なくなった柳原さんを疑問を持たずに心配している、これは成長なんだろうな、お母さんの呪縛から逃れて、でも膿のように蔓延っていて、恋人との楽しい日々がだんだんと無くなる様に、物語も下火になるのかなって思いました。けど自問自答して人に言われてるとか自分で決められないとかを悩む心を克服して、前に進むんだ。副店長にハッキリ言えたのが痛快でした。途中に自分が精神的にお母さんにされた事を恋人にしたのが心配だったけど

    4
    投稿日: 2023.11.14
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    薬局店長、母親と実家暮らしの冴えない28歳女が主人公、彼氏も出来て実家も出て暮らし始めるが・・・。母親のおせっかいが鬱陶しいが自分も彼氏の世話をやきたくなる、やっぱり親子!

    0
    投稿日: 2023.10.11
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    タイトルと内容との共通点が見いだせなかった。確かに蜘蛛は出てくる。最初にも最後にも。でも、蜘蛛を潰せなかった人が主人公ではない。 「頭よくないってことにしておく方が落ち着く、そういう人もいるんだ」「みっともない子」母が子にはったレッテル。ひどいな。そうやって自分の側にいるようにがんじがらめにするのか。恋の力を持ってそこから抜け出す主人公に、蜘蛛は関係ある?主人公は実は全部わかっている、そんなに自分の思い通りにはことは進まないことを。

    0
    投稿日: 2023.09.07
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    「ちゃんと」、しなきゃ。 梨枝が「みっともない」を恐れる気持ち、とてもよくわかった。 ドラッグストアで正社員として働く主人公の梨枝、28歳。 家事一切を引き受ける実家の母親。 バイトの大学生三葉くん。 毎日大量の鎮痛薬を買っていく女性客。 幼い頃から体が弱く、料理が得意でない義姉。 * ”舌がもつれ、口が濁る。ダメなせい、は少し言葉が濡れすぎだ。わざと濡らしたのかもしれない。ああ、私はまだ、みっともないのは嫌だと思っている。出来るだけ取り繕った 小綺麗なかたちで、なんとかみじめさを負わずに逃げ切りたいと思っている。”p248 自分がよく見えるように、浅ましい、図々しいと思われないように、傷つかないように、先回りして耳障りのよい言葉を並べるのは簡単だ。 でもその言葉は、そのまま相手に届いてしまう。相手にとっての本当になる。 その裏に勝手に込めた本当の気持ちなんて誰にも届かない。 * 三葉くんがまっすぐな子で、よかった。 みんな不器用で、でもちゃんと立ってる。

    2
    投稿日: 2023.07.23
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    なんだか不思議な本だったなーというのが素直な感想。 誰かに対して「かわいそう」と思うことって、なんか気持ちがよくないよな。 この言葉が出てくるたびに、自分に言われてる訳でもないのにチクチクと針を刺された気分になった。 自分の気持ちを周りにうまく伝えられてる人ってどのくらいいるのだろうか。 自分はべらべらと話す方なので、登場人物の誰とも共感はできなかったけれども。 三葉くんとは自然消滅みたいになるんだろうなーと思ってたけど、彼が梨枝をちゃんと好いてくれてて安心した。 堂々としてるように見える彼にも心に傷があって、弱いところもあって、かわいかった。 無知すぎる私はこの本が伝えたい本当の意味やたくさんの言葉を、見落としていそう。 自分の心境が変わるたびに受け止め方が変わりそうな、面白い本だった。

    3
    投稿日: 2023.06.21
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    梨枝がだんだんと成長していく感じがよかった。 個人的には前半は読みやすく後半にかけてちょっと読みづらさがあったので星3にしました。

    0
    投稿日: 2023.06.20
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    どんな話か全く知らずに読んだけど、可愛らしい恋愛小説であり、愛おしい人間ドラマだった。 作品中の言葉がどれもすごく大切にしたい言葉だった。これはきっと、読む人によって、大事にしたいって思う部分が違うだろう。どの1行にも、その1行を大事にしたい人がいるだろう。 恋愛小説と言いつつ、母娘の物語だったと思う。お母さんの呪縛は、愛であり呪いであり、でもやっぱり愛で、嫌いになれないけど嫌いな母から、離れたい。大人になりたい、自由になりたい。梨枝がそう思って本当に行動に移したのは28歳で、それは誰かにとっては遅いかもしれないし早いかもしれない。 突然消えたパート男の柳原さんは、嘘つきだし女と消えたけど、蜘蛛を潰せない優しさを持っていた。ネットに縋るし料理が下手な義姉の雪ちゃんは、雪ちゃんなりに、夫の啓ちゃんを、梨枝を、義母を、守りたいと、怖い夢を見ないようにそばにいたいと、思ってくれてた。自分の意見をはっきり言えるお肌がツルツルの三葉くんも、姉への憧れを胸に、それを他人に悟られないように、苦しんでた。 人間みんないろいろある、っていうこの当たり前のメッセージが何故こんなにも新鮮で瑞々しく、変に綺麗事ではなく、すっきりと聞こえるんだろう。すごい。お母さんと娘の関係って不思議だけど、大きくなるにつれて見えてくる景色がそれぞれ変わってくることってあるよな。いろんな角度から、育ててくれてありがとうって思える。 最後の餃子のシーンめっちゃ良かったし、こたつで紅白見ようよもめっちゃ良かったし、バファリン女との和解も良かったし、蜘蛛を潰さない梨枝もよかった。最後、少しだけあたたかく終わらせてくれた。弱くてずるくて不完全でそれぞれ悩みを抱える登場人物たちが、どうかこのまま少しだけあったかい場所でいられますように。願わずにはいられない、そして完璧じゃない自分自身も抱きしめたくなるような、素敵な作品だった。 自分でカーテンを買ってみたかった。生クリームがたっぷりのった菓子パンを朝ごはんにしてみたかった。知らない間に片付けられてしまうものではなく、この布団みたいな、私が動かさないかぎりいつまでもそのままになってしまうものが欲しかった。 けれど、私は、卵焼きを上手に作れる。水屋の使い方も、訪問時のマナーも知っている。明日も起きて、ゴミを出したり、自転車を漕いで出勤したりして暮らしていく力を、持っている。この人から、与えられた。

    3
    投稿日: 2023.06.18
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    「ただでさえおにぎりは海藻でくるまれてんのに、具まで海藻って、なんか損した気分になりません?」 「なりません。昆布は体にいいんだよ」

    0
    投稿日: 2023.06.09
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    相手にない自分の弱いところを人に見せれてたり、自分にない相手の弱い部分を理解して、その人と繋がっていける関係がいいと思う。 なかなか難しいことやわ。

    1
    投稿日: 2023.04.30
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    感想 良い子シンドローム。親から与えられた呪いは視野を狭め人生をつまらなくする。だが逃れるきっかけはどこにでもある。それを拾うかは自分次第。

    0
    投稿日: 2023.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なぜ、このようなタイトルなのか、あの人を指す人は誰なのか。 私は、タイトルにとても影響力があると思っている。 最初に出てきた‘蜘蛛をつぶせない人’が最後にどのようにして書かれるのかと気になって読み進めていたが、最後はあまり書かれていなかった。主人公の中で頭の片隅にいる存在だったようだ。 成長するからといって大人になるということはなく、性格は変わらない。生きていく中で足りないものを求めていくような作品。 私の中で印象に残ったシーンは、三葉くんが店長を初めて朝食に誘ったシーンで三葉君は、ツナマヨと銀鮭おにぎりを選んだのに対し、店長は塩昆布おにぎりを選んだので「塩昆布のおにぎり買う人初めて見た」「塩昆布と海苔って、海藻じゃないですか」「ただでさえおにぎりは海藻でくるまれてんのに、具まで海藻って、なんか損した気分になりません?」と言っていたシーンがあってなんか好きでした。 最初は主人公の店長にたいし、モヤモヤした気分でいたが、正反対の人と関わる事で、変化することができるハッピーエンドの作品でした。

    1
    投稿日: 2023.03.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    -私は母と二人で暮らしている- 【どうして私は、母とうまく行かなかったのだろう。私と母のどちらが、どれだけ悪かったのだろう。】【三葉くんと話しながら、私ははじめて、自分のことをずいぶんたくさん「恥ずかしい」と思っていたことに気づいた】【人と付き合うって、こんなに憂鬱なことだったのか】28歳、ドラッグストアの店長の梨枝と、《みっともない女になるな》という、母。鎮痛剤に依存している女性客がきたり、《ひょんなことから銭湯で一緒になり鎮痛剤の彼女と主人公の梨枝が近しくなっていく場面はなんだかとても良かったな》みんな何かを心に抱え重しを感じながら生きている。でも、【明日も起きて、ゴミを出したり、自転車を漕いで出勤したりして暮らしていく力を、持っている。この人から、与えられた。】とてもとても、大きな力を母からもらっていたのだ。そう思いながら、読了。

    6
    投稿日: 2023.03.10
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    自分が抱いてる漠然とした不安を言語化してくれた感じがした。 他人が強くて羨ましくなるのは、その人の不安が分からないから。今までそんなふうに考えたことがなかった。 自分の不安も結局他人には分からないし、自分自身でも分かることはないんだろうなと思った。少し悲しいけど、それは仕方ないことだと腑に落ちた。

    3
    投稿日: 2023.03.07
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    味とかの細かい表現が的確すぎてよく頭に馴染んだ。だからこそ主人公の心情表現に説得力が出てた。言葉にできないことを言葉で表していた。こういう文を書きたい。かわいそう、ちゃんとって何?普段から違和感を覚えていたことで題材興味もあった。

    1
    投稿日: 2023.02.08
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    「(略)記憶の中の柳原さんはなに一つ変わらないのに、時間が経つにつれあの人に対する私の立ち位置がぐるぐると変わる。」p123 「彼の中にも私と同じく、なにかしらの、人を笑うことで上塗りしてしまいたいものがあるのだろう。」p227 腐敗と死の匂い。さざんかの禍々しい緋色。

    1
    投稿日: 2023.01.26
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    読み手の年代によっては耳が痛い小説だと思う。私はどちらかというと三葉の立場だが、主人公の気持ちもよくわかった。というか、似たような境遇の人間を知っているので、共感することができた。 作中には何度も「ちゃんと」という言葉が出てくるが、人にとって「ちゃんと」の定義は違う。また、「かわいそう」も人によって違う。それなのに、それを押し付けるような人たちがたくさん出てきて、若干現代社会の縮図っぽかった。別に言われたことを素直に受け止めなければいいのに、真面目な主人公はいちいち考える。人は、考えることをやめようとしてもやめられない生き物だと思う。なのに、周りの人はわかってくれない。生きるのしんどそう。 全体的に生きるのがしんどい人の話だと思う。『流浪の月』ほどはわかりやすくなく、設定に頼っていないが、みんな見えないところで大変で、でもそのことにお互い気がつこうとしない。図星を指されて恥ずかしくなって、だったら指されるようなことを言わなければいいのにと思う。 最後は上手くいきすぎてリアリティがなかったが、フィクションという枠組みの中ではとても楽しめる作品で、考えさせられた。私と同じ年代の人には割とドンピシャだと思う。すごく良かった。

    5
    投稿日: 2023.01.26
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    私の中でまだ消化しきれていない部分が多い。 主人公の境遇に共感できることもあったし、自分で自分の世界に閉じこもってしまう気持ちも分かる。 1歩踏み出してみたら実は違う世界や考え方が見えてくる、そんなことを教えてくれる本だった。 いや、伝えたいことはそんなことだけではないのだけれど……私の中でもやもやとした感想を言葉で伝える力が圧倒的に弱い。 タイトルの意味が回収できていないのでぜひ皆さんの意見をお聞きしたいです。

    1
    投稿日: 2023.01.19
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    毒親とその娘の成長物語、、的な印象。 映画みたいな文章が私には読みづらかったけれど、 主人公の変わっていく様は面白くてすいすいと読み進められた。

    0
    投稿日: 2023.01.17
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    「かわいそう」の哲学。聞こてくるのは由紀さおりの『手紙』で、ビジュアルは『ハッピーシュガーライフ』。山田昌弘の『パラサイト・シングルの時代』を読みたくなった。 ただし、後半になるにつれて、梨枝の欲求が満たされていく展開には物足りなさを感じたし、全体として言葉足らずというのか、(僕が男だからかもしれないが)内容がストンと入ってこなかった箇所が多い。その意味で、山本文緒さんが言う「滋味のある複雑な味の料理」の表現は的を射ている。あと、句点の使い方で感情の機微を出すのでなく、言語表現で勝負してほしかったかなとは思う。

    1
    投稿日: 2022.12.26
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    読後に舌に残る感覚は甘美だ。 この作品の味わいに心奪われていく。 物語は私たちの日常にもよくある話だ。 だが、彩瀬さんの手によって立体的で手触りが伝わる現実が立ち上ってくる。 言葉や人の動き一つ一つが丁寧に積み上げられており、ページをめくる毎にその世界に魅せられていく。 手を止めることなく最後まで突っ走って読んでしまう引力がある。 だから、何度でもの本を手に取りたいと思ってしまう自分がいる。

    1
    投稿日: 2022.11.23
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    私は蜘蛛を潰さない。日常生活においてですけど。 タイトルが印象的な作品であり、蜘蛛を潰す必要性を感じた事がなかったので、蜘蛛が何のメタファーなのか意識して読んだつもりです。 主人公は、実家暮らしのドラックストア店長の女性。母親は、生活に正しい人。彼女はその正しさに辟易しながらも依存した生活をしていた。兄家族と交代に、家を出て一人暮らしを始め、初めての彼氏(大学生)を得る。 人の悩みはそれぞれで、その事象もそれぞれ。その大きさは比例しないよね。そんな事で悩んでるの?とか、あんな事があったのにまだ頑張ってるの?とか。この三十歳近い女性の生活感の甘さや、兄夫婦のどっちもねえと言った関係性や、蜘蛛を潰せない男性の逃亡癖など、登場人物達がちょっと可哀想なところで悩んでるのですよね。 この普通な日常の中で、密やかな悩みや葛藤が、細やかに書かれているのが、まるさんの作風なのかなと思う。この密やかさが、同世代の人たちに共感されているのかな。 蜘蛛ねえ、本当に蜘蛛を潰せない登場人物が出てきた時には、直球だなと思いましたが、“柔らかいもの”とか“小さなもの”かなあ。

    54
    投稿日: 2022.10.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    言葉がいい。 ドラックストアの店長をしている女性の周りの人から始まり、自分の話に回ってくる。 蜘蛛を潰せない男が最初に出てくるが、どこか女性も潰せない人として当てはめられているように感じた。 蜘蛛を潰すという、周りから正しいとは思われなさそうな事をしっかりと守っていく、母の教えが染みつきすぎている感じ きちんとする事が正解となっているような感じ、それから離れて、嫌いな事には嫌いときちんと言えるようになり、自分のしたい事をするようになり、周りが最後上手く回り出すようになる。 でも最後は蜘蛛を軽々潰す青年とは対照的に蜘蛛を逃す側にやはりいる。 はじめ蜘蛛を潰せない人も同じような感じだった。

    1
    投稿日: 2022.10.24
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    なんかどっかで聞いたことあるぞ?これ。ていう既視感がずっとある感じ。体験済みな感覚。今まで素通りしてきた感情とかを具体的に豊かに表現してあって、私もこんな風に思ってたのかな?とか、自分に置き換えて考えたりした。できれば小説の世界にどっぷり入りたい。私もかわいそうな人なのかな?とか考えたけど、基本隣の芝生は青いんだよな。あっちは青いから、を言い訳にしたい日もある。独特な表現で情景が浮かびにくくて、色彩の区別が難しかった。身近な話だけどすごく壮大に感じる。

    0
    投稿日: 2022.08.08
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    こんなに「記憶しておきたい文章」が多かった本は初めて。 言葉のセンスがとんでもなく最高でした。 強いていえば、全て無くした状態の主人公を見てみたかった。 脳内が思考で溢れかえってしまう、人に優しくありたい、正しくあろうとする人にオススメしたい。 きっと、沼にハマります。

    3
    投稿日: 2022.07.29
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    感情の絶妙な表現にグサグサと心を抉られた。手帳の端にメモを思わずしてしまうほどの好きな表現が散りばめられていた。 たくさんの共感があって、どこか自分を見ているような気になって、だからつい最後まで猛スピードで追ってしまう。展開は辛いところももちろんあったけれど、優しく寄り添い続けてくれて好ましかった。

    3
    投稿日: 2022.06.10
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    東日本大震災を常磐線に乗車中に経験したルポ『暗い夜、星を数えて』と、その経験を活かしたであろう小説を読んで、本書も読もうと思った。主人公・梨枝はドラッグストアチェーンの正社員店長。迷い込んだ蜘蛛を潰すことができない中年パート男性のエピソードから、20歳の大学生バイト・三葉くんとの危なっかしい恋愛へと展開する。ちゃんとする⇔みっともない、かわいそう⇔しあわせ、の如何に世代間で認識の違うことか! 母子の関係、恋愛から結婚への葛藤など、価値観が大きく変わった時代が到来したのだと感じた。

    1
    投稿日: 2022.05.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主要人物はみんな何か心にこわいものがあり、しかし普段はそんな素振りは見せない。自分で自分を縛っている人が多く、自分が自分を一番責めている。 人になかなか打ち明けられないことや、うまく言葉にできない現象を丁寧に描写していて、そのもどかしい気持ちがよく分かった。 実家の同居がうまくいっていないことと、恋人との甘い時間とを行ったり来たりしている時期は、こちらの心が擦り切れそうだった。でもそこから向き合い、主張することを覚え、助け合い、人々が噛み合い始めてからはトントン拍子に物事が好転していって、実際の人間関係もきっとコミュニケーション不足から問題が起きるのだろうと思った。 落ち着いて、自分に自信を持って周りをよく見てみれば、意外に気遣われて尊重されていることに気付けるかもしれない。認めることで感情は育つ。 明るい話ではないけど、前向きだった。

    3
    投稿日: 2022.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『恥ずかしい』と『かわいそう』 体調が悪い時に読んだからかなんなのか、もやもやが残る作品だった。 登場人物も表現も、ものすごくありふれていて リアル それでいてどこか新しかった 共感は少なかったけど、刺さる表現が多くて読んでいて苦しかった。 人との適切な距離感は大事で、気持ちの言語化は本当に難しい 梨枝はすごいなと思ったのが、私が梨枝の立場だったら三葉くんのお姉さんへの気持ちは否定しないけど、そのまま付き合い続けるの苦しいから別れてしまうだろうな、、。

    0
    投稿日: 2022.04.28
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    母娘関係の題材は辛くなる事が多いのだが、今回はそれほどでもなかったかも。 理解できない感情もあり、ダメ人間も出てくるが、どの人物にもそれなりに寄り添える。 何気ない日々、退屈にも思える日常を愛おしく感じ、がんばっていこ!と思える作品。 最初にちょこっと出てくるアルバイトの柳原さんがところどころでキーになる。 このダメ人間が家族なら絶対いやなのだが、他人ならばいろいろ話を聞いてもらいたくなるような人物像となるのだから、人というのは不思議なものだと思う。

    0
    投稿日: 2022.04.21
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    ミステリーでもないのに読むのを止められなかった。彩瀬まるさんの文章ってなんかゾクゾクするというか、普通のこと書いてても不安になるんだよね。でもそこが良い。あとさざんかの描写がすごい。自分の母娘関係によっては読むのがかなりつらいんじゃないかと思う。

    1
    投稿日: 2022.04.15
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    どんな人でも弱みがあり、何かに縛られたり何かを縛ったりもする。かわいそうという言葉で人は無意識に自分と他人を比べ自分の価値を確認するのかもしれないと思った。

    2
    投稿日: 2022.04.13
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    彩瀬まるさんの「不在」を読んでからこちらを読んだので、三葉くんとの展開にハラハラしながら読みました。

    0
    投稿日: 2022.03.07
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    主人公と自分が重なる場面が多くて、「あ、この感情知ってる」と苦しくも共感できる場面が多かった。 母親が子供のためを思って投げかける言葉は大人になって呪縛のように縛られる。 そこから抜け出したくてもなかなか難しい。 殻を破ることは容易ではない。 後半のりえの成長が気持ちよかった。とくに、悪口を言う社員に対してのヒトコト。気持ちよかった。

    1
    投稿日: 2022.03.01
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    恋愛小説に苦手意識があるけど、このお話はスッと入り込めた。私も親元に長いこといたので、自分が主人公ととても近い感覚を持っていたことに読みながら気づいた。自己肯定感の低いアラサーの心境ってとても複雑だよなぁと改めて感じる。恋愛小説としてストーリーが面白く、心理描写が難しく思える設定だけどねちっこくなくてスラスラ読めた。

    1
    投稿日: 2022.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私は母親なので梨枝の母の気持ちも分からなくはないなー。という思いで読みました。 私自身、過干渉で支配欲の強い父親がすごく嫌で、あんな親にはなりたくないと心に誓ったはずなのに、気付けば父と同じように子供を自分の価値観で縛りつけようとしてたこともありました。 子供のために良かれと思っていることは、結局は親の自己満足だというのは分かっていながらも、でもやっぱりちゃんとした子に育てたいと思うのも親の本当の気持ちなのです。 だから親子といえどもある程度の距離感て大事なんだよなー。 それぞれが前向きになれたラストがすごく良かったです。

    1
    投稿日: 2022.02.16
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    28歳、独身。夜勤もやっていて自分と重ね合わせるところが多かったです。久しぶりに小説を読んだけれど、持ってかれました。私、単純なので年下の男の子かわいいなあと思いました。考えが不純ですね。

    0
    投稿日: 2022.01.27
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    読了2021.09.25 「平凡で普通」な蟻の巣を虫眼鏡で見たような小説でした。 蜘蛛を潰せない人は花を摘めない人に勝って、かまきりが平気な人に負けて…私たちはそういうジャンケンを延々と繰り返しているのかも。 登場する人たちの色気が素敵だったな。

    0
    投稿日: 2022.01.23
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    『親子の愛情って何なんだろう』って考えさせられた作品。自身のライフステージが変化して再読したら、感じることも違うかもなと思う。 色々な価値観を感じられて勉強になった。

    1
    投稿日: 2021.12.31
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    あああ、、胃がキリキリ。 胃薬が飲みたくなるお話でした。 主人公とは全然違う境遇ですが、 最近この手のお話は読めなくなってきたなーー。 正しく生きることは大事だけども、呪縛になるのは怖い…

    0
    投稿日: 2021.12.30
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    身近にいたことのないタイプの人たちだ、と思ったけれど、それは表面的な印象で、きっと傍にいるんじゃないか、と感じた。 大人になって自分の正義はなかなか変えられない。それを信じて疑わない。でも、一人ひとりが信じている正義は違う。そんなことを客観的に見せてもらえた気がする。 大人になってから成長するって、とても難しいことなんだろうなぁ。そして、育ってきた環境は変えられない。でも、それを活かして自分は次の世代に何を伝えられるのか、考えていきたいと思った。

    1
    投稿日: 2021.12.09
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    不器用な主人公。 自分自身の生きづらさと重なるから、相変わらずこの人の本は刺さる。痛いのに心地いい、心地いいのに痛い。

    1
    投稿日: 2021.11.22
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    みっともない、 ちゃんとしないといけない、 目に見えないけど縛りみたいなものがすごくよく描かれてた〜 解説が山本文緒さんで、あ〜たしかに自転公転と話のタイプが似てるなぁ、と! アラサー女子のもやもや感を描いた話に弱いね みんな、知らず知らずの間にじぶんの基準を作っちゃってて、それをまわりの人に押し付けてたり、 まわりの人の反応を伺ってたりだよね〜 さいごはなんとなくハッピーエンドでよかった☺️ 三葉くんはさいごまで謎だった!

    2
    投稿日: 2021.09.23
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    タイトルに惹かれて購入。好きではないけど、なんとなく潰せない気持ちはとても分かる。 母親が可哀想とか母親が正しいとか、そう思う気持ちをあまり理解出来ず。。 28歳にもなって母親の顔色を窺いながら同居する女性をあまり想像出来なかった。 何かを間違えたり、少数派だとみっともない!恥ずかしい!可哀想!その考え方が歪んでるように思う。 最後はハッピーエンドで、ほっこりした。雪ちゃんの料理がこれから美味しくなるような気がする。

    59
    投稿日: 2021.08.05
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    苦しいほどわかりすぎて心がきゅっとなる母娘の関係。憎いわけじゃない。これが母親の愛情だとわかっている。かわいそうな母親。だけどやっぱりどこかで恨んでいる。 弱くて脆くて「かわいそう」なところってみんなあるよね。でもそれを抱えて生きていくんだよね。そうやって少しだけ前向きになれる物語だった。

    1
    投稿日: 2021.05.29
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    すごい小説です。 壮絶な母親殺しの物語です。 父親殺しの物語は身体と身体の対決し、 相手の肉と骨を切り裂く血生臭さを感じさせます。 それに対し母親殺しの物語には、 静かで激しい心と心の対決を感じます。 面と向かった分かりやすい対立ではなく、 根っこを同じくする者同士の、 自らをも切り刻む戦いです。 「あなたのためを思って」という顔で、 母親の刃は近づき、鋭く内臓をえぐります。 表面ではなくもっと深いところを蝕みます。 だから母親殺しの戦いは、 母親との戦いであり自分自身との戦いでもあります。 母親と娘という女性同士の戦いという点も、 表面ではなく水面下での激しさを生む 要因なのかもしれません。 物語の主人公は28歳、母親と二人暮らしです。 主人公はチェーン展開するドラッグストアの店舗で、 店長を務める平凡な女性です。 母親との関係も良好。生活は快適で、 年上のアルバイト社員の扱いに苦戦しながらも、 仕事もなんとかこなしています。 主人公の母親はとても”きちんとした”人です。 父親と離婚したあと、一人で働いて稼ぎ、 主人公と主人公の兄を育て上げた立派な人です。 料理も掃除も完璧にこなして家事の手を抜かず、 一軒家のローンも完済してしまう誇るべき母親です。 そんな主人公と母親の関係は、 主人公が恋をしたことから、 恋人ができたことから大きく変わり始めます。 新しい価値観との出会いによって、 今まで当たり前と思っていたことへ疑問が生じます。 これまで正しいと思っていたことが急に揺らぎます。 心の奥に封印してきた気持ちが、 心の底に留まっていた不満が一気に噴き出します。 ありがたいと思っていた母親の言葉や行為が、 煩わしく疎ましいものへと変わります。 僕は集団における同調圧力が苦手です。 同調圧力は「正しさ」の仮面をかぶって、 やわらかに個性を包囲します。 相手を殺す自覚なく、緩やかに徹底的に、 相手の息の根を止めます。 こうあるべきだ、こうでなくてはいけない。 という戒めで砦を築き、 大勢で標的の一人を攻め立てます。 砦の中は居心地が良く、 その共同体内で大人しくしていれば、 次の標的にはならないという安心感があります。 個性や自分らしさを差し出し、 代わりに安心と安全を得ることが出来ます。 その砦を飛び出すことは怖いことです。 助けてくれるのは自分だけです。 自分らしさや自分がそれほど大切なものか、 確証も持てません。 自分を殺してちょっと我慢していれば、 温かに守ってもらえるのです。 砦に籠る仲間たちを愛おしくも感じます。 助け合ってきた思い出や温もりの感触も、 身体に強く残っています。 母親の愛は、そんな同調圧力の砦に似ています。 この物語の主人公は行きつ戻りつしながら、 砦を飛び出すことを選択します。 個として拠って立つことを選びます。 それは相手を否定し、孤立することではありません。 ともに個として拠って立つ者同士として、 相手の個を尊重し連携することです。 やわらかな砦を築いては、 自ら取り壊してその砦を飛び出ていくことの連続が、 人生なのかもしれません。 生きるって大変!

    3
    投稿日: 2021.05.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これは毒親と、反抗できない子どもの話。 まるで自分を見ているようで胸が痛い。いい歳をして生きるスキルが身についていない主人公梨枝は、やっと親から離れても、呪いで自らを解き放てない。そしていい歳をした子どもを社会に放てずまだ支配しようとする母親。 どちらも私。ゾッとした。 母から逃げても、身にしみた呪いはなかなか消えなくて、気がつけば母と同じことを年下の彼にしている。 途中救いがなくて、このまま彼を傷つけて別れ、結局母親の呪いから抜け出せないまま母親の思い通りの人生を手繰っていくのだろうと思ったが、梨枝は変われた。不器用だけど熱意を持って、やはり思い描いたようにきれいにうまくは行かないが、確実に熱意が伝わるようになっていく。 最後に彼と別れなかった。すごく意外だった。でもホッとした。この先もし別れることがあったとしても、それが自分の殻を破った後で、救いのある別れ方だと思うから。

    2
    投稿日: 2021.04.26
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    家族の呪縛から逃げ出した主人公が おままごとの恋愛と自立を通して 自分や家族や恋人と 曖昧な踏み込めない部分をそれはそれとして尊重したまま、歩みよっていく物語 自分に重なり過ぎて気分が悪くなりつつ読了

    0
    投稿日: 2021.04.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どこの家族にもそれぞれ他所には言えない事情があり、少しずつズレていたりする。この家族も悲しい過去を引きずり、それが元でもあり母親は娘に過干渉、自分の価値感を執拗に押し付ける。 28歳ドラックストア店長、梨枝。実家に母と二人で暮らす。夜勤明けで帰ると、母手作りの栄養バランス良い朝食が待っている。ありがたいのに重い。けれど言えない。母親にしてみても、朝勤めに出る前に食事の用意をしてゆく。そこは母の愛情。いくつになっても親は親。 自宅通いをしていても自立はできる。精神的な自立、と思うが。 「みっともない女になるな」母の言葉が呪縛のように梨枝に付きまとう。が、家庭の事情で「かわいそうな母」には自分も必要と思い込み強く言い切れず、息苦しい同居をしている。 あるきっかけで、家を出て一人暮らしをする梨枝、開放感に浸るが、初めて母のありがたみもわかった。いつも家はピカピカで家事は完璧、躾もちゃんとしてもらったことに気づく。単に自分磨き、成長物語というだけでなく、心情描写が鋭い、深い。人の弱さ、ずるさ、葛藤、優しさ、内面が丁寧に描かれていた。ドラストでの場面も面白い。アルバイトとぶつかるところとか。 梨枝と真逆の性格、年下の恋人三葉君。二人の恋愛のところは清々しくてかわいい。はっきりNOと言える三葉君ですが、言い知れない闇を抱えていた。結局人はだれも弱い部分を持っている。ダメな部分を許し愛する、相手を理解する努力も必要、と伝わった。 個人的には、梨枝が自分に似ていてきつかった。読むごとにずきずき息苦しい。 蜘蛛の始末が出来るか否かが、自分の始末もつけれるか、という線引きにした表現が面白い(良いスパイス)。 とても読みやすい、面白かった。

    26
    投稿日: 2021.03.11
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    一緒にいた頃は嫌いだった母も、離れてみると大切さがわかったり自分も似てる一面を発見したり。 それわかる~と思うようなのが多い本でした。

    0
    投稿日: 2021.02.27
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    30歳近くになっても母親の干渉から逃れられない主人公。 親と喧嘩もできず、言いたいとも言えず言いなりになる日々。 母親の口癖は「みっともないことはするな」。 「結婚前の女がわざわざ一人暮らしをするのはみっともない」と言われたが、 大学生との出会いによって、今の何もできない状態の方が「みっともない」と気づく。 生きにくそうな主人公と、子どものために過保護になる親。その他の登場人物もいろいろと心の闇を抱えていてリアルだった。 R18文学賞の名にふさわしい、大人向けの小説。

    1
    投稿日: 2021.02.14
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    ドラッグストア店長の28歳女性 母娘 兄妹 恋人 職場 それぞれの関係での揺らぎ 共感できたり出来なかったり

    0
    投稿日: 2021.02.01
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    毒親とか自己肯定感が低いとこ、 他人と関わったり踏み込むことに躊躇してしまうところ。 今わたしが考えたり悩んだりしているところとリンクしていて、個人的にはタイムリー&ヒットな本だった。 彩瀬まるさんの本は初めて読んだけど、読みやすかったので他のものも読んでみたい。

    0
    投稿日: 2020.11.26
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    人間関係がうまくいかなくて、将来が不安で…って時に読んでたら心が軽くなったかもしれない。主人公の恋愛はちょっとうまく行きすぎな点もあったが、独り暮らしを始めて家族とも距離をとることでバランスを保ち克服して前に進む様子は気持ちがすっきりした。

    1
    投稿日: 2020.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    はたから見ていたらどんどん間違った方向に進んでいってしまうのに、それが止められない梨枝の言動がよく描かれていました。 彼女は自分が母親に縛られていると思っている。しかし、どう縛られているかを本当には理解していない。無意識のうちに出てくる言動(彼女の場合はみっともないことを恥じること)にこそ、呪いはかけられているのです。その描写が見事です。 自分は他人とは違う。みんな、かわいそうに。 そんな風に思っていたけれど、実は自分も他人と違うところなんてなく、同じように思われていたのです。 三葉くんとは別れるかな?と思ったけれど、よくぞ一つにまとまりました。お互いの見たくないところも見せ合って、一緒にいてくれればいいんだと思い合えた、それはすごいことです。

    1
    投稿日: 2020.10.25
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    蜘蛛とさざんかが印象的な作品。そして登場人物の心の機微がすごく共感できました。不完全な人間たちの交流がリアルだなあと感じた一冊。

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    投稿日: 2020.08.16
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    ドラッグストアの女店長の話。 母、年下の彼氏、従業員、客、義理姉。 彼女の不器用な性格を通して 人との関係って難しいなあ、でもあるよなあ こういう感じ・・・ 読みながら、自分はどうやろ? 家族、友人、職場の人間関係を思い浮かべました。

    1
    投稿日: 2020.07.19
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    同じ歳だから自分と重ねた。 共感する部分も多く、でもこの年齢で悩むこともたくさん。 親の気持ちもわからなくもないけど縛られることへの息苦しさと拒否することへの申し訳なさ。 いい子なんだろうな。きっと。 彼への気持ち、恋心もなんかわかる部分もある。 いろんな登場人物の暗い部分が見えるけどそれさえも最後はあたたかい気持ちになれる。

    1
    投稿日: 2020.07.12
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    梨枝を縛る「みっともない」。 痛いほどよくわかる。 私を縛ったのは「世話が焼ける」だった。 母のことは大人になった今でも好きだ。 それなのにいまだにこの言葉の持つ悪い力に足元を掬われる感覚は無くならない。 家族関係の難しさ、人を深く知ることへの煩わしさは大人になればなるほど対面することを避けがちだ。 怖がらず面倒なことと向かい合ってみる。 そういう潔さがある人だけが本当の意味での大人になれるのかもしれない。

    2
    投稿日: 2020.07.09
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    2冊目の綾瀬まるさん。28歳こじらせ女子(実家住まい・ドラッグストア店長)が年下のバイトくんと出会って恋愛に発展したことをきっかけに、ゆる毒親から心身の脱出を目指す話。 出たよ~~わかりすぎて苦しいこじらせ女子のモラトリアム小説!!これで「こじらせ女子の全力感情移入小説」が計5冊に。読んでるときすごい脳内うるさかった。 今も実家に住んでる場合、便利だから住み続けているケースももちろんあるけど、親のことで色々あるからこそ家にいる、という話も多く聞く。そういう意味で友達の一人にいてもおかしくない主人公。 軽い毒親からの脱出は難しい。一緒にいると苦しい、でも「暴力を振るわれたわけでもお金をとられたわけでも暴言を吐かれたわけでもない」。だからといって親を優先し続けていたら一生逃れられない。 主人公が親に刷り込まれて、何度も何度も出てくる「みっともない」「情けない」「はずかしい」「不器用」は、自分が重なってしまった。 ゆる毒親のもとで育つと健全なコミュニケーションスキルを獲得できないから、恋愛がすごく難しくて、「みっともない」「情けない」「恥ずかしい」「不器用」という思い込みがさらに悪化していくという負のループには身に覚えがある。この本の感想を見てると、「うちの親は違ったけど」というコメントが少なからずあるのがうらやましい。 良い意味で自分本位になることが、毒親から抜け出す最初の一歩だと思った。 主人公が見つけた「ゆるやかな隔絶」というのがまさに私が見つけた答えと一緒で、隔絶後の会話は既視感がありすぎた。まだあんなにうまくはできないけど。 この小説のラスト、前に読んだ「朝が来るまでそばにいる」と同じものを感じて感動して、調べてみたらデビュー作でびっくり。こじらせ女子の5大小説(私調べ)、デビュー作多いな・・才能が怖い。この人の芯の部分を改めてみて、その包容力というかやさしさに始終ざわざわしていた心が落ち着いた。お互いに弱い、汚い、憎むものがある。だからこそ手をとりあっていきていけたらいいね。

    2
    投稿日: 2020.05.20
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    美しいタイトルと装丁。 母親という呪縛から抜け出した主人公が、 いろいろなものを知って自分を見つめ直す物語。 人を傷つけたくないから自分が我慢する、そういう人とっても多いよね。

    1
    投稿日: 2020.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    28歳実家暮らしのドラッグストア店長が次第に自分の「みっともない」ところも曝け出し、本心を大事にできるようになっていく精神的成長物語。幼少期から母に言われ続けていた「みっともない」という言葉に呪縛されながら生きてきた主人公が職場に入ってきたアルバイトの大学生との初めての恋愛や頭痛薬依存に陥っている常連客・通称バファリン女、家庭の味を知らない料理下手な義理の姉等様々な人物との関わりの中で「本当の自分」を曝け出していけるようになる。 この主人公のように、本当はこうしたかったのに、、こういう物が好きなのに、、。だけど、周りの目や評価を気にして「本当の自分」を封じ込め、それとは違う言動をとってしまうという経験は、多くの人に当てはまるものではないだろうか。 後悔せず自分らしい人生を送る為に、他人の目や評価ではなく、自分の本心に嘘をつかない生き方をしていきたいと思った。 また、28歳にもなって実家で暮らし続けている事への劣等感や母との依存関係など、他人事とは思えない現代社会の問題に触れている部分にもとても関心を持って読む事ができた。こうした問題の解決はなかなか一筋縄ではいかないのであろうが、やはりこの主人公のようにきっかけや思い切った行動と変化が必要なのだろうと感じた。主人公とその母が共に自立いていく姿に勇気づけられた。

    1
    投稿日: 2020.04.18
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    母を基準に生きてきた、りえ。彼氏ができて、一人暮らしを始めて、少しずつたくましくなっていく、そんな話。「かわいそう」「みっともない」がテーマだったと思う。かわいそうと思う人がいる、かわいそうと思われる。

    0
    投稿日: 2020.03.15
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    辻村深月の傲慢と善良に似たテーマだなと思った。 共感できるだけにちょっと重たい。 骨を彩るの方が個人的には好き。

    0
    投稿日: 2019.12.15
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    梨枝28歳ドラッグストア店長。 母親とふたり暮らし。 8歳年下の彼氏ができ、実家から離れて一人暮らしをはじめても母親の呪縛がどこかにある。 そんな女性が懸命に生きる姿を描いた長編小説。 梨枝の闇が、まるで私の気持ちを代弁してくれてるかのごとくで 私だけじゃないんだ、思っていいんだと感じられた。 母親をかわいそうな人だと思うことや 自分の嫌いや嫌に素直になれないこと たくさんの抱える恥ずかしさ どれもどれもいたいほどにわかる。 しかしながら三葉への愛情表現だけは、ちょっとあかんやろとツッコミたくなる。 というわけでマイナス星1つ。 それがなければ星5つ、素晴らしい作品である。

    0
    投稿日: 2019.10.08
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    30歳手前でドラッグストア店長の女性の恋愛ストーリー?というか人生の見つめ直しストーリー? タイトルの「蜘蛛を潰せない人」の話は解説にも書いてあったけど、良質な短編のような感じ まぁ、それはそれとして この本の主題は、親からの教育というある種の呪いなのではなかろうか? 「ちゃんとする」「みっともないことはしない」という呪い そう躾けられて感謝する事もあるのかもしれないけど、重くのしかかってくるものでもあるよなぁ お箸の持ち方とか、行儀作法とか自分が気をつける分には問題ないけど 他の人の無作法を殊更不快に感じるというのはマイナス面だよなぁ 僕の場合は母親ではなくばあちゃんが昔ながらの価値観を持った感じだったので もし僕が女の子だったらこの小説みたいな事言われてたのかもしれない 大学はともかく、大学院なんて絶対に反対だったろうね 主人公の他にも色々と人の抱えている荷物というか、業というかが描かれていてちょっと重い 離婚して女手一つで子どもたちを育てたけど、末っ子を亡くしたお母さん お姉ちゃんにバレエを強要していた親を憎む三葉くん 手作りの料理を知らずに育ったために料理ができす、相談サイトで承認欲求を求める雪ちゃん 自分を頼る存在で自分を慰めるおにいちゃん バファリンの過剰摂取のバファリン女 何が普通なのかは、本来人によってそれぞれ違うはずなんだよね それを自分というフィルタを通すことで常識か非常識を判断しているだけであって、普遍的な「普通」はない ただ、他人から見たら異常に見えるだけで… 読んでて結構重かったのに、最後まで読んでみるとどこか救われたような気になっている不思議 山本文緒さんの解説もよかった

    1
    投稿日: 2019.07.22
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    20歳になって分かったと思ったことが、30歳になって分かってなかったと気づく。 40歳になって分かったと思ったことが、50歳になって分かってなかったと気づく。 いくつになっても理解できず不安なことはついて回る。大切なことは、考えて考えて感じて感じて、分かった気にならず明確な答えを求めない事。この小説から、こんな歳になっても気づかされることがあった。 私のようなヘナヘナ男は正座して読まなければなりません。

    3
    投稿日: 2019.06.03
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    2018.10.05.読了 なかなか難解な文章でした。言いたいことも伝わってくるし引き込まれてあっという間に読んでしまったのですが、それを言葉にするのがとても難しく、もう一度振り返ってみたくて解説を読みました。 んんんん。 母親とひとり娘。どこにでもこんな問題は転がっていると思います。母親はどうして娘に甘えるのでしょう?! 息子には自分の"みっともない"部分はなかなか見せないのに娘には開けっぴろげにみっともない。 この母親は自分が1番みっともないことに気づいていない。 それが娘にとって重大な負担であることも知らないで、 娘に対しておんぶに抱っこなわけです。 可愛い子には旅をさせろ!とは、親の側が早く子離れして娘や息子を解き放ってあげなさい。あなたの呪縛から自由にしてあげなさいという意味だとわたしは思っています

    1
    投稿日: 2018.10.05
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    毒親話も、男をダメにしてしまうダメンズウォーカーも、彩瀬まるさんにかかれば読後感がよく、めでたしめでたしになる。 人それぞれの人生ってそうやって終わってほしいなと思う。 いろんなことがあって傷ついたり傷つけたりするけど、人生これで良かったかもなーと物語れるような人生であってほしいと思う。 長女に依存していた母親、可愛そうなものを労わりたい兄、料理が出来ない兄嫁、姉への複雑な思いを浄化できずにいる彼。登場人物はみんな足りないかけらを持ち、愛おしい。

    1
    投稿日: 2018.09.11
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    最高。泣いた。ただの毒親モノかと思ったけど、それだけじゃなく、登場人物たちそれぞれの心の弱さやトラウマを優しく描き、救ってくれる。「みっともない」と決めつけて見ないふりをするのではなく、理解できないけれども理解しようとし、理解できなくても相手を認める、そんな強さを教えてくれる。終盤の雪ちゃんの「(理解できなくても)啓ちゃんが怖い夢を見ないように、したい。暗い場所から連れ出せないなら、そばで手を握って立っていたい。」という台詞が究極の愛だなと思った。

    1
    投稿日: 2018.08.16
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    昔流行った“パラサイトシングル”って言葉を思い出しました。リアルにそして嫌な感じに共依存している母と娘。母親の正しい言葉はまるで呪いのように娘をじわじわと苦しめる。お互いを嫌いになれず憎みきることができない二人、始終どんよりとした嫌な感覚でしたが不思議と後味は悪くありませんでした。根底にはお互いに対する愛情があるからの、言葉や行動だということが分かるからかなと思います。大なり小なりどこの母と娘の間にもありそうな関係だと思います。 他にも三葉くんとの関係はいい意味で裏切られました。ありがちな展開として梨枝は依存体質を捨ててひとりで生きる道を選ぶと思っていたので、個人的には意外な終わり方でした。でも今の自分を捨てきらずに一歩踏み出す姿はなんか良いなぁと思わせてくれました。バファリン女にしても銭湯で打ち解けてすぐに受け入れてもらえると思ったのにまさかある意味元サヤになるとは……最終的には今後に期待が持てる女性同士の関係になれそうで、読後のさっぱり感に一役買ってくれた存在です。蜘蛛嫌いなのでインパクトあるタイトルにつられて購入しましたが、他の作品も詠んでみたいなと思いました。

    2
    投稿日: 2018.07.28
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    ひとつひとつの描写が細かくて美しい。年下の三葉くんと付き合うとき、愛情が強すぎる母から逃げるようにして離れたとき、色んなシーンがとても好きだった。

    0
    投稿日: 2018.07.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「どうしてるの困ってるでしょうなんであまり電話しないのやっぱり行ってあげようかちょっとあんた嫁入り前なんだからまさかと思うけど男なんて引っ張り込むんじゃないわよいい年して妊娠でもしたらみっともない光熱費やガス代の節約の仕方わかんないでしょう教えてあげるから次の週末帰ってきなさいあと今度簡単に食べられそうなもの箱詰めにして送るから受け取りなさいねえなんであんたは出て行っちゃったの就活の時にはひやひやしたけど結局あんたが地元勤務に決まってお母さんすごく嬉しかったのに家のローンだってがんばって払い終わったのにどうして出て行っちゃったの結婚だって嫌そうだったから無理強いはしなかったしわがままだって聞いてあげたし家にはなんでもあったでしょうあんたの好きなものはなんでもあったでしょう。 確かに家にはなんでもあった。ロクシタンのシャンプー、ローズマリーの香りを広げるアロマポッド、セリーヌ・ディオンのCD、母とおそろいで買った羽のように軽いアルパカのセーター。野菜は千葉の農家から月に二回配送して貰っていた。テレビで紹介された人気のケーキを取り寄せて、深夜にお互いの職場の愚痴を言いながら一緒に食べた。母は子供の頃と変わらず私に服を買いたがり、私もそれを当然のこととして受け入れていた。兄が家を出た十年前からもうずっと、こんなぶあつい毛布にくるまれた無痛の日々が続いてきた。母を好きだと思っていた。それなのに、箱の外に出たら、もうあの家には帰れなかった。」

    0
    投稿日: 2018.06.25