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犯人に告ぐ : 3 紅の影 下
犯人に告ぐ : 3 紅の影 下
雫井脩介/双葉社
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総合評価

17件)
3.9
2
12
3
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    後半からの激アツ展開に一気読みしちゃった。巻島さんの決め台詞はもはやネタなのかと笑ってしまうけどカッコいいね笑。まだまだ明らかになってないことも多いし続編を期待してもいいのかな?

    6
    投稿日: 2025.05.01
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    前作で取り逃がした「リップマン」 主犯格を捕まえなければ事件は終わらない 巻島捜査官とリップマンの頭脳戦はどちらに軍配があがるのか 警察内のSも発覚し、思惑が錯綜し事態を混乱させる お互いの"読み合い"と"駆け引き"で面白さを引き出す作品でした

    2
    投稿日: 2025.01.25
  • 形無しの捜査一課の無能ぶり

    完結させず続きがありそうな尻切れとんぼで終わったことが唯一の驚きだった。 作者の狙い通りなのか、苦し紛れなのか、よくわからない。 リップマンこと淡野という天才詐欺師の造形は見事だった。 大胆かつ細心、人間関係や心理状態を読み切り、細部まで策を巡らせ、相手の裏をかく。 「信じるより騙すほうが確実」という信条そのままに、主従関係から意図通り動くことが確実とされる人物に対しても手当を怠らない。 内心では警察の介入を望んでいる黒木の迷いを消すため、わざわざ警察に扮して現れることで安心させたり、秋本の裏切りの可能性を消すため、あえて彼を受け渡し役に指名したりする。 今回は彼の集大成たる最後のシノギに周りが翻弄される様を描きつつ、最後は巻島ら神奈川県警の捜査の網にかかるというという流れだと、始めから予想はついていた。 あっけなく逮捕させるわけにはいかず、淡野の周到な計画の上を行くような策謀で、最後の逆転劇を演出したい、と。 でも、この結末はどうなんだろうな。 秋本の機転と淡野の油断ということになるのだろうが、それでいいのか。 確かに淡野も思いのほかオッチョコチョイだ。 細心の注意を払っているはずなのに、殺害した向坂のシャツにわざわざ手がかりを残し、渉に付き纏う寺尾を事前に排除せず、不測の事態を招いている。 何よりワイズマンからもらった名前を後生大事にあらゆるシノギで使いまわしてしまっているため、顔写真とともに名前から、広域手配が完成してしまっている。 公開捜査についても不満がある。 始める段階ですでに入手していた横顔写真と名前を使って、広くTVで呼びかけていれば、実は簡単に事は達せられたのではないか。 それをわざわざリップマン本人である事を証明するための、専用アバターのログインパスワードととしてしまったため、その後の公開捜査では打つ手がなくなり、ただ巻島がリップマンに向かってだらだらと話しかけるだけの、誰得状態になっている。 犯人側からしたら、ネッテレのいい宣伝になるは、アワノの公開を封じられるは、番組時間帯に受け渡しをぶつけて、巻島の動きを封じれるはのいい事尽くめなのだ。 警察小説ということだが、とにかく警察の不甲斐なさぶりが際立つシリーズだった。 若宮や秋本など、リップマンに弱みを握られ、裏取引を強いられてからの動揺ぶりが半端ない。 警察組織の捜査一課の有能さはどこかに消し飛び、オタオタして、ひたすら無様。 嘘や騙しを見破る側が、逆の立場になるとこうもシドロモドロで、汗かきまくりの挙動不審ぶりでなんなんだと。 この後も続編が出るかはわからないが、巻島の決め台詞「震えて眠れ」とチョンボ小川のどでかい当たりで解決に至るのはお約束なので、きっと踏襲されるだろう。 ただ、もう少し本来の警察小説を読ませてほしいと願わずにはいられない。

    0
    投稿日: 2024.07.13
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    完結しないのかー。 現金受け渡しのシーンはドキドキものだった。 淡野のバックボーンが出てくると、犯罪者とはいえ思い入れが出てくるのが不思議。 次作はいつ発表されるかなぁ

    2
    投稿日: 2024.06.04
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    「犯人に告ぐ」第三弾! ほぼ、前作の続編です。 振り返ってみると、前作読んでから約5年! これ、前作のストーリを知っていないと面白さ半減で、しっかり前作の内容を忘れていました(笑) レビュー読み返してみても、詳細な内容書いていないし(笑) 前作読み返そうと思っても、手元にないし.. 第二段と間をあけずに読むことを強くお勧めします。 いよいよ下巻です。 ネットテレビでリップマンに呼びかける巻島。 そして、アバターとして登場するリップマン淡野。 リアルタイムでのやり取りの心理戦が面白い。 一方で淡々と進む最後のシノギ。このシノギの内容が唸ると同時に人間心理を巧みに突きすぎている。 とてもしびれます。 自分はこういう時って犯人側を応援しちゃいます(笑) しかし、偶然の出来事から、すこしずつ綻びが..ってそうならないと面白くないだろうし(笑) この最後のシノギはどうなる? リップマン淡野が勝つのか、巻島が勝つのか? といった展開です。 そしていよいよ巻島の台詞登場!! 「今夜は震えて眠れ」 そこから、最後クロージングになるわけですが、全ての謎が解き明かされていません。 まだまだ続くっていうこと? 後半のスリリングな展開はとても良かった。 お勧めです。 改めて、第二弾と間をあけずに読むことを強くお勧めします。

    88
    投稿日: 2024.03.03
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    完結かと思ったけどまだ続くっぽい。 なんやかんやアワノは魅力的なキャラやった。 自宅本棚で保管。完結するまで売れない…。

    1
    投稿日: 2023.11.11
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    天才詐欺師・淡野を捕まえるため、神奈川県警特別捜査官の巻島史彦は、配信番組【ネッテレ】に出演する。 巻島の呼びかけに応え、番組へアバターの姿で現れた淡野だが、その裏では「最後のシノギ」と称して驚くべき犯罪を仕掛けていた――。

    1
    投稿日: 2023.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻はやや冗長な描かれ方で、話のテンポも遅く、少し読むのが辛かったけど、後半はスピードアップ。一気に読めた。 最初は「絶対アワノ捕まれ」と思っていたが、下巻に入ると冷静に受け止めていた。 結局ポリスマンは誰? 網代はこのままのうのうと生きていくのか? つまり、第4シリーズがあるのかな。

    1
    投稿日: 2023.06.10
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    さて、下巻。 ようやく明らかになるワイズマンの計画。上巻でちょこっと出て来ていた捜査一課が犯した禁忌に付け込まれる。 若宮って組織を束ねる課長としては共感できるタイプだったので、いささか気の毒、その後の姿はかなり残念。 一気に読ませる作者の筆力は流石だが、秋本の二転三転や淡野の不用意な行動などここでも都合よく進んで気になるところはあり。 淡野の人物像について、上巻の感想に「やや冗長とも思えた」と書いた、そのくどいくらいの描写がここでは活きてきたようにも思ったが、反面、その悲哀に焦点があたり、巻島vs怜悧な天才詐欺師という構図の緊迫感は薄れた。 ★★★★にしたけど、3.5くらいの心持ち。

    26
    投稿日: 2023.03.11
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    「リップマン」=淡野は、最後の事件と覚悟し、結果はその通りになる。 天才的詐欺師の彼が再び登場することはないだろうことが惜しまれる。しかし、「ワイズマン」の正体が中途で明らかにされる一方、警察の裏切り者=「ポリスマン」が誰なのかは、依然不明である。 まだまだこのシリーズは続くようであり、次の刊行が待たれる。

    10
    投稿日: 2022.11.11
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    下巻も一気読みでした。 私がイメージしていた淡野がどんどん覆されて、 人間味が出てきて、犯罪なのに、犯人なのに、 裁かれるべき人間なのに、心のどこかで応援してしまう。 淡野がリップマン(レスティンピースが由来)で、 ワイズマン(主犯格)、ポリスマン(淡野同様ワイズマンの部下で警察内部の人間)、次々「~マン」が登場する。苦笑 警察内部、身近な人間が裏切っていたり、 犯行に利用されてしまったり。 巻島たち警察が主役のはずなのに、 気づいたら淡野を応援してしまっていました。 不覚にもちょっとうるっときてしまうぐらい。苦笑 次作も期待せずにはいられない一冊です。

    2
    投稿日: 2022.11.03
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    天才的犯罪者と県警の捜査官のメディアを通した心理戦は、先の展開を容易には予想させず、読み手に緊張感を抱かせ続ける。 今回は捕まるのか、逃げ切るのか、答えを知りたくもあり、結末を先延ばしして、もっと楽しみたいという気にさせた。 ダメキャラの小川が今回も唐突に結末に至る鍵を握ってしまうのはお約束であり、次回も功績をひけらかして、周りから冷たい視線を浴びる姿まで想像できた。

    3
    投稿日: 2022.10.17
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    雫井脩介の警察小説第3弾、の下巻読了。 上巻に引き続き「リップマン」逮捕のため、再びテレビ出演して“劇場型捜査”を展開する巻島率いる警察側と、その裏で大胆な犯行計画を実行に移す犯人側の2視点で、事件の動向が描かれています。 もう・・一冊丸々クライマックス!と言っても過言ではない怒涛の展開に、下巻もすっかり飲み込まれ一気読みでした!(^_^;) 早く次作が読みたいです!!

    2
    投稿日: 2022.10.10
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    「1」から20年近く経つけど、ストーリーの中ではあまり時間が経っていないんだなって不思議な感覚。 面白かったので、続編に期待しています。

    2
    投稿日: 2022.10.10
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     警察小説は好きではないんですが、犯人に告ぐシリーズは好きです。  警察ものは何でも有りと言うか、普通に生活していてあり得ない事が普通に有りになったりとして、好みではないんですが。  このシリーズだけは読んでしまいますね。 今回も面白い。 次回、犯人に告ぐ4も期待してます。

    7
    投稿日: 2022.10.07
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    『ネッテレ』で、天才詐欺師・『リップマン』淡野とのコンタクトに成功した、神奈川県警特別捜査官・巻島。 その裏で、『ワイズマン』と淡野は最後のシノギに向けて動き出していた… 最後のシノギの標的は、神奈川県警捜査1課… 『リップマン』逮捕に動く巻島たちの裏で、捜査1課長・若宮は『リップマン』との取引に応じようと… 巻島と若宮の間で揺れる捜査1課・秋山… 『リップマン』を捕まえることはできるのか… 『ポリスマン』は… 黒幕『ワイズマン』は… 淡野は意外と人間味があった… 簡単に仲間を切り捨ててきたのに… 淡野も人の子だったのか… やっぱり巨悪にはたどり着かずか… 犯人に告ぐ4へと続くか。 Rest in peace!!

    2
    投稿日: 2022.09.21
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    捜査官巻島と犯人の、チェスの指し手にも似たメッセージのやりとりが本シリーズの核であろうが、今回はむしろ、大きな構図と個人の感傷という面に焦点を当てているように思う。

    7
    投稿日: 2022.09.10