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日本の大課題 子どもの貧困 ――社会的養護の現場から考える
日本の大課題 子どもの貧困 ――社会的養護の現場から考える
池上彰/筑摩書房
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総合評価

23件)
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    児童養護施設について勉強になった。子どもたちの衣食住を支える場所のように認識していたけど、実際には教育の場であり、家庭であり、縦のつながりがある場所であり、とても大事な機能を担っていると知れた。なのに国や自治体の税金だけではなく、施設長の身銭や熱心な人たちの寄付でなんとか大学に…という話を読み、悲しいけどそれが現実なのかと。 貧困の連鎖を断ち切るためには、高校のみならず専門学校や大学への進学が大切であると繰り返し書かれていた。国内でも地域差がありそうだけど、もっと議論されて改善されてほしいと強く思った。

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    投稿日: 2024.08.16
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    児童養護施設問題の入門に。 分かりやすく書かれている。 個々の具体例はあまり出てこないが、それでも読んでいて胸が痛む。 社会全体でこうした子どもたちを支えていくことは、良き納税者を育てるという事。

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    投稿日: 2020.07.01
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    期せずして手にしたこの本。 僕の1番知りたい児童養護施設の内容でした。 僕は子どもの貧困が自分のライフワークになると思っています。 最終的には児童養護施設と深く関わる運命を切り開くことになると思います。 そのために生活保護という最後のセーフティネットを西成区生野区という大阪市でも配属希望の少ない現場で学びました。 今福祉局に配属されたのは宿命と言っても過言ではないと思っています。 ここで結果を出してきっと将来は児童養護施設に関する仕事がしたいと思います。 この本を読んで僕にできることがそこにあると思いました。

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    投稿日: 2018.04.01
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     教育はとても大事なこと。その子のメンタリティや様々なものも要因として挙げられるけれども、まずは環境を整えてあげることが必要不可欠。  児童養護施設がどのように見られているのか。どのような施設なのか。どのような役割を持っているのか。  自立が困難な子どもたちもいる。自立したい、しなければならない、しかし。そういった子どもたちを掬い上げるセーフティネットが不可欠で。

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    投稿日: 2017.05.17
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    http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480068187/

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    投稿日: 2016.12.13
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    子どもは「自分が悪いからお父さんが殴ったんだろう」と解釈する傾向があります。 政府は労働人口を増やすために移民政策を検討しているようですが、そのことを考えるよりも前に、日本にいる人材を掘りおこし、研修の機会や環境をととのえて働けない若者たちをうまく仕事に結びつける手立てを探すべきだと思います。 今、社会的養護を必要としている子どもの数は増えているんでしょうか。 高橋 ええ。ここ十数年で社会的養護を必要とする児童の数は増加し、2011年の厚労省の発表によれば、対象児童の数は4万6000人とされています。  けれども実際には、少なくとも7万人は存在 もうひとつ重要なのは、施設を出た子どもたちが働く場所を確保することです。いまはグローバル化で、大企業の生産拠点がみんな海外に移った。製造業の工場などで雇用してもらえれば、彼らだって良き納税者になれます。

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    投稿日: 2016.09.22
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    児童福祉が抱える問題点がわかりやすく、当事者の説明付きで述べられている。中々焦点が当てられてこなかった分野なので、池上さんの提言で少しは注目されると良いのだが。

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    投稿日: 2016.09.02
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    児童養護施設の実態が細かく書かれているわけではないが、施設を出身の子どもたちにどんな支援が必要か、学習支援の大切さがピンポイントでわかる本。 その他背景にある複合的な問題はまた別の本を読む必要があるけれど、要旨が絞られていて良いと思う。

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    投稿日: 2016.08.08
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    子どもの貧困の現状について児童養護施設を中心トピックに添えて入門書的に描いている本書。顕在化されていない問題を、多くの支援者や関わりを持とうとする市民と協力して、問題解決に向けて動いて行きたいと感じさせる本である。

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    投稿日: 2016.02.01
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    日本の貧困状態に陥っている子供が、児童養護施設に入所し様々なケアを受けて退所して自立するまでの困難さがよく分かりました。家庭での貧困の原因となるのは、親が離婚などで経済的に逼迫した状況になることですが、そこに至るまでには親と親の両親(施設に入所する子供からすると祖父母)との関係がうまくいっていなかったため十分な学歴が得られないまま、出産・育児に入ってしまうことが挙げられるそうです。 18歳を迎え、高校卒業後に施設を退所していきなり独り立ちすることの困難さは, 想像を絶するものがありました。

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    投稿日: 2016.01.02
  • 深く重い、人が人らしく生きるという事。

    多重貧困等により子供達の生活環境が破壊されている。子供は生まれてくる家庭環境を選べない。教育が貧困から抜け出す力となる。社会全体で子供達の生活を守る必要がある。よき納税者に育てようというのが一つの答えである。自らがその立場になったらどうであろうか。国民の理解と国家の力が必要だと感じた。 子供達を慈しみ育てる環境を守る仕組みが必要だと考える。

    1
    投稿日: 2015.11.02
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    池上さんではない人の書いた部分が半分を占めています。そこの部分がいささかわかりづらくはあるものの、全体的に池上さんの眼差しが感じられて、児童養護施設についての考えを深めることができました。

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    投稿日: 2015.09.11
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    児童養護施設のこどもたち 不遇な環境状況の子どもたち そんな子どもたちの境遇からテーマに迫る 前半はジャーナリスト池上彰さんと養護施設関係の専門家高橋利一さんの対談 後半は心理学者池上和子さんと実践者高橋利之さんの論説 勉強になりました。

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    投稿日: 2015.08.16
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     子どもは成育環境を選べない。貧困の連鎖を解決する方策はやはり教育なのか。  国を支える人材を育成する観点から,国が権限と責任を持って主導的に解決していかなければならない重要課題だと思う。

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    投稿日: 2015.07.15
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    【所在・貸出状況を見る】 http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=all&category-mgz=all&materialid=11500168

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    投稿日: 2015.07.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    実親が養育できない子供は社会が育てる。これが「社会的擁護」という思想です。養護施設の上限年齢を22歳に引き上げれば犯罪率や生活困窮者を防ぎ善き納税者として成長を社会が見守る体制を作っていくことが未来の日本を明るくする一つの提案。今日本では6人に1人の子どもが貧困状態である中、社会的擁護の問題は我が子だけでなく社会全体で子育てをするという考え方を再検討する立場はさらに必要であり、その子供がいずれは良き市民として社会に帰っていくことを考えなければならない。生産的サイクルを十分理解しなおす政治体制が必要。「子供たちに明るい未来を用意すること。それが大人の責任であり、明るい未来は、大人たちの人生の足元も照らしてくれるのです」複数の困難が重なっている状況を意味する。こうした子供は多重逆境と言います また、貧困と児童虐待は強い相関関係にある。

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    投稿日: 2015.06.25
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    児童養護施設の現場から、子どもの貧困についての実態をレポートし、課題と展望を明快にえがくとあるが、前半は児童養護施設の現状と問題点、後半はそこに入らざるを得ない子供の主に家庭環境や親の実態を述べてある。 「多重逆境」や「連続性の喪失」と、施設入居の分析には納得できるし、負の連鎖も痛ましいと理解はできるが、「子供の貧困」という書名とは若干論点がずれており、(養護施設の現場やその改善の話が無意味とは言わないが)池上氏は多忙故か今一つツッコミが足りない感がある。 また、解決策が大学進学(これも大いに進めるべきとは思うが)、支援の目的が納税者を育てるためというのも一面的すぎるのではないだろうか。

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    投稿日: 2015.06.23
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    児童養護施設という施設がどういうモノで何をしているのかがよく分かる。 この本と同時進行で「最貧困女子」鈴木大介 著を読んでいたので、子どもの貧困は根が深い上に、親の貧困などいろいろな問題が複雑に関わっていることを思い知らされる。 現実を把握してから、支援策はそれを受ける側が何を望んでいるのかを知ったうえで考えることが必要だろうと思った。 貧困を断ち切る方法として、「教育」の存在は大きいと改めて感じた。 高齢者社会だが、もっとひとり親や貧困層への支援策には予算が割かれてもよいのではないだろうか。 "「貧乏」と「貧困」は違う。” このことは知っておきたい。

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    投稿日: 2015.06.20
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    児童養護施設の運営者との対談が分かりやすい。よき納税者を育てるために社会全体で子どもを育てる必要がある。

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    投稿日: 2015.06.03
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    児童養護施設の現状。捨てられた子には罪がない。自立していない大人が多すぎるのだろうか。 国家予算で何もかもできないのはわかるが高齢者だけでなく、こういった人もどうするのか課題

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    投稿日: 2015.04.17
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    子供の6人に1人は貧困家庭で育つ。 日本の自動保護施設の現状をレポートします。 ただ、食事を与え勉強させればいい、というものではなく、「自立」するにはどうすればいいか。 どんなサポートが必要か。

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    投稿日: 2015.04.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    親が社会的に孤立すると、子どもも社会的孤立を深めるばかりでなく、その後の小学校入学後の学習に必要な意欲やレディネスと言われる小学校教育を受けるのに必要な言語能力やコミュニケーション能力、社会性を育てる大切な経験の機会が奪われることになります。 (p.163) 幼い時期から養育の連続性が慢性的に混乱している生活を続けてくると、子どもはしだいに自分の生活を場当たり的で気まぐれにすごすようになり、そうした経験の積み重ねが自分の人生そのものをも同じように捉えさせます。(p.198) 親の状況がいかなるものであろうとも、児童養護施設で生活する子どもにとり実親と何らかの形でコンタクトをもつことができることは、たとえその気持ちが素直に表現されるのが難しかったとしても、自分が生まれ存在していることを認識する経験となります。これは、他に代わるもののない経験です。そのことを理解しておくことは、親との関係の調整や支援に取り組むときにとても重要なことです。(p.222) 「子どもの貧困」を考える上で最も大事なことは、抽象論ではなく、子どもたちの実相を把握することです。さまざまな対策づくりは、そこから始まります。 児童養護施設の子どもたちの様子は、ふだんの私たちの視野からは消えています。見えないということは、存在しないも同然。子どもたちは社会から忘れられてしまいます。社会から忘れられることの辛さ。これでは、子どもたちは自立することができません。(p.250)

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    投稿日: 2015.03.24
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    子供の貧困なんて、終戦直後の話かよ。って感じ。 だいたい子供に貧困があるんじゃなくて、大人に貧困があって、金もないのに子供作るのが問題だろ。計画性のないバカ親が貧困自動をつくって、日本を犯罪天国にするんだろうな。貧乏はサイクルするからね。貧乏な親の子が天才とか、ほとんどないけど、裕福な親でバカな子っていっぱいいるな。

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    投稿日: 2015.03.22