
総合評価
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powered by ブクログ犯人もわかってるし、なんか延々と毒の話が続くし、あんまおもんないなーって思ってたら後半で「そういうことか!」の展開になって評価上がった
0投稿日: 2025.11.12
powered by ブクログ読了日 25.10.30 初めてのヒキタクニオさん。 最後の最後、え!そうくるの?そこでそうなるの!!?と言う感覚が ゾクっとしつつも面白い。 華蓮の描写、里美の存在、全て!が最後に綺麗に回収されてイヤミスと言われているが爽快感が残って スッキリと読み終えられた。 難しい所はなく読んでいてハラハラドキドキが止まらない1冊。 触法少年として裁きをうけるのか、逆移送されるのか、刑事が分かりやすい様に華蓮に話をしてた所は へーそういう流れなのね、と理解。 1つ歳が違うだけで罪の重さがガラリと変わる所を 描写したヒキタさんは、凄い…。 部活を辞めたくて怖くて言えなかった美里。 そこから心酔し始めたであろうが、メンタルやられてる時に九子のお陰で退部する事ができた美里にとって神の存在になってしまうのは お年頃の子どもなら九子にお返しをしたい!と 強く思って当然でそれを目の前でみてるから より一層「何か私に出来る事はないだろうか」と、 思うのは当然かと思ったたり
0投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログ表紙の圧倒的な強さに心を奪われ、何気なくページを開いた瞬間から、物語は静かに、しかし確実に胸を締め付けてきた。そこには想像以上の痛みが渦巻き、読者の感情を揺さぶる力があった。終盤にかけての追い込みは凄まじく、一つ一つの伏線が巧みに回収される様は圧巻で、息を呑まずにはいられない。
0投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルに惹かれて… 毒親なら徹底して毒親でありさえすれば 九子の心は救われたかもしれない。 でも、最後にみせた親らしさを知った事で 愛情を感じる事が出来たかもしれない。 いやぁ、難しい所です。 頭の良い子は、自力で色々調べられるんだねぇ。 九子の執念には脱帽、リシンを抽出できた時には 「おおおお」と感嘆の声が出そうだった。 華蓮の九子を支配する感じがたかが4~5歳 違うだけでこんなにも悪女になるものか。と 思ったが、まさかの展開が待っていたし 里実の九子に対する執着、いちばんのヒトコワは 地味で大人しい里実だったとは。 予想もしなかった衝撃のラスト お見事でした。
0投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ家庭環境問題。 色々な人が持っている問題。 これは、外見でわかるものもあればわからないものもある。 そして、その人の感情でも動く。 自分だけが辛いわけじゃないんだという気持ちを忘れずに、そして、殺したい人間はいるけど殺していい人間はいないというのをまた誰かに伝えていきたい
0投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログ虐待を受けて育った少女の心の闇といえば簡単だけどそんなものじゃない、割り切れない気持ちとか色々混ざってて胸が苦しくなりました。続編も購入済なのでそちらに進んでみようと思います。
1投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前々から読みたいなと思っていたのを司書さんに勧められて読んでみました。 普通の風刺のきいた小説かなと思っていたら、最後の最後でびっくり。 まさかどんでん返しが用意されていたとは…! 文章にちょくちょく気になるところというか引っかかる点があったものの、思わぬサプライズがあったこともあって最後まで楽しめました。 1つあげるとすれば、犯罪の低年齢化や未成年の犯罪は別に増加しているわけではないんですよね。 ただ取り上げられる機会が増えたので、増殖してるように感じるだけで。 結構厚めの本でずっしり来るからゆっくり読みたい人にお勧め。
1投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログ読んていて仕方がないと思ってしまいそうになるが勿論それは仕方がなくない。 親に恵まれなかった少女の悲しい物語。 自分は親に恵まれて良かった。
1投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログ児童養護施設で育った少女が、虐待した母親を毒殺しようとするが。。 最後のどんでん返しというかオチが久々に最後まで分からず、かなり楽しめた。冒頭のエピソードやタイトルなどの回収もきっちり。動機も単純だが明確で妙なリアリティもあった。
0投稿日: 2025.08.28
powered by ブクログ7/23〜7/26 面白くて一気読み! ラストは「えっ、そうだったの?」と思わず読み返したくなった。 少年法か、、、。 それはそうと、九子のような女性、現実に本当にいそうでより面白さと怖さが増す。
0投稿日: 2025.07.26
powered by ブクログ14歳未満は刑罰が科せられないという、触法少年をテーマに扱った小説。 九子という少女がギリギリ14歳で犯罪を犯してしまうのですが⋯えっそうだったの!?って展開が待ってます。
21投稿日: 2025.06.29
powered by ブクログ先が気になってやめられなくなるほど面白かった。 計画、実行、そして警察からの質問。 とてもスリルがあった。 13歳なのか14歳なのかで変わる運命。 それは警察にとっても重要なことで 刑事たちの焦りもすごく伝わってきた。 帯に書かれていた、震撼するラスト30ページは、驚きと伏線回収で本当に面白い! そしてそれぞれの辛い感情もしっかり伝わってきた。 苦しい。 なぜ子供を愛せないのか。 子供を愛せないことは 辛くなかったのだろうか。 私達が知って感じなければならないことはまだまだあるのかもしれない。
13投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログタイトル通りの作品でした。 起こった出来事を遡って行く流れで、 そのまま終わるのかと思った所での 衝撃の展開に驚きました。 また、作中の養護施設に視察に訪れる人の事を 他人の生活にズカズカと乗り込み、子供の食事中に『何、食べてるの?』などと聞く奴は人間のレベルが低い、という言葉にどきりとしました。 私にそんな機会は無いが、気を付けようと思った。
3投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ実に良く出来たミステリだった。 まさか、ずっと聞いているつもりで読んでいた華蓮の言葉が、九子による自作自演だったとは。 九子が1人で行っている、という事実を刑事達に聞かせることを決意した華蓮の気持ちはどんなものだっただろうと思う。 いつかどうにかしないといけないと思っていた…しかし華蓮自身、義足になる程の虐待を受けた事実や、言葉に出来ない九子との奇妙な信頼関係、自身を共犯とすることで九子の罪が軽くなるのでは、九子に代わりに殺意を満たしてもらったような…とにかく、様々な思いがあったのだろう。 里美の、九子の母と愛人に「ヒラメ」という酷い渾名をつけられ笑われたことに殺意を感じた、という供述に尋問していた刑事はまさかそんなことで、と思うが、13歳という多感な年頃、人格形成をこれからしていくような年頃の人間にとってはとてつもなく大きな屈辱であり、殺意を抱くには十分な事実だろう。 現に、世の中虐めにより自殺をする子ども達が後を立たない。 虐めの内容は多岐に渡り、暴力や自殺教唆など悪質極まりないものもあるが、1番数を占めているのは、なんとも幼稚な内容の悪口や集団での無視だろう。 大人からすれば、"たったそれだけ"のことで、彼らは幼い体を電車に飛び込ませてしまったり、ビルからの転落をさせてしまったり、ODと呼ばれる薬物の多量摂取をさせてしまうのだ。 九子のように、あるいは里美のように、まだ形成不全の幼い脳で必死に出した最適解を信じて選んでしまうのだ。 大人達は、もっと教育の実情に真剣に目を向けなければならないと感じる。 大人になればわかる、なんて言ってる内に、また1人、また1人と先ある命が絶たれたり、もしくは大人に騙され、犯罪に手を染めてしまうのだ。 特に虐めの問題は早急に社会問題とするべきだと感じる。 作中、リシンの生成方法を九子がインターネットを使って調べるシーンがあるが、昨今、人を殺す方法なんて、もしくは自身を殺す方法なんて、簡単に手に入ってしまうのだ。 知識とは、完全な人間の中に入ると相応の力になり得るが、不完全な人間の中に入ると、悪質な物に変異をしてしまう。 本来のあるべき形、が失われてしまうのだ。 勿論、完全な人間などこの世には1人も存在しない。しかし、完全度、は存在すると私は考える。 本来力となる知識が、未熟な精神をあってはならない方向へ捻じ曲げてしまう未来を、少しでも減らせる世の中になることを、私は切に願う。
1投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログ13歳か14歳か、触法少年という言葉も初めて知ったが、良質なミステリーだった。 後半の真実が明らかになる点も良かったし、最終的に母親の想いも伝わったと感じた。 ただ、違和感があったのは九子の年齢設定。中盤まで高校2年生と思ってました。
12投稿日: 2025.04.20
powered by ブクログ14歳くらいの時に読んで何度も思い返す本、最後のオチがどんでん返しとか御涙頂戴とか思う人もいるかもだけど最後のオチこそが1番リアルな母娘関係だと思った。自分も虐待まがいのことをされてると思っていた時期だったから最後のオチであー親子ってそうなんだ私だけじゃないんだって思えて支えになった。
1投稿日: 2025.02.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
触法少年を題材にした小説をあまり読んだことがないので興味をもって選んだ。 カバーイラスト。 右側が、実行犯で、左側が、影で支える人物、または利用される人物かと思って読み進めていくが途中からそうではなかった、影で支えるだけじゃなく、行動もしていた人物。 彼女のすべてを影のようにずっと追いかけていた。触法少女は、影の方だった。 華蓮が、同じような環境で育ったとはいえ、あまりにも共感しすぎるから、九子の自作自演的、二重人格なのではと思いながら読む。 里実が、九子に話しかけられたりするだけで、目を輝かせたり、落胆する。 10代特有の同姓に憧れるもの、それ以上のなにかか?と推理。近からず遠からずであたっていた。
0投稿日: 2025.01.17
powered by ブクログ触法少年をメインに扱った小説は中々ないので、新鮮な気持ちで読む事ができた。 事件の真相や、読者へ向けた叙述トリックなど、初心者にも分かりやすい良質なミステリだった。
1投稿日: 2024.03.20
powered by ブクログ初ヒキタクニオさん 虐待やネグレクトをテーマにした 「黄色い家」からの提案本。 とても読みやすく すらすら読めた ただ、主人公が中学生なのがリアリティがない。 高校生だったらまだわかるかなぁと。 もう少し現実味を帯びてたほうが ひきこまれる感じがしました。
0投稿日: 2024.01.15
powered by ブクログ「僕(しもべ)」の候補がほとんどいないから、はじめの謎はすぐ解けてしまうのが残念。科学考証ももうちょっとできた気もする。それに子どもにあえて取り返しのつかないことをさせるに当たって、どれだけの覚悟が著者にあったのか疑問に思う。ただエグい結末になっていないだろうか。真相解明をもっと丁寧にして、エピローグを削る判断もあっただろう。[more]九子は解離と統合失調の併発のように思うけど、そこまでは想定してないのかな。
0投稿日: 2023.12.24
powered by ブクログ育児放棄や虐待、そして未成年の犯罪といった重いテーマをエンターテイメントとしていっきに読ませてもらえました。 そして驚きの結末。 人ってのは厄介な生き物です。
5投稿日: 2023.11.26
powered by ブクログ養護施設で暮らす少女・九子は、自分を虐待した末に捨てていった母親の殺害を計画する。 ミステリらしく捻りの効いた展開とミスリードがあるのはよかった。
0投稿日: 2023.07.12
powered by ブクログ10代の犯罪についてのはなしかな。 犯罪に至るまでの心情が大人には説明つかない、若い故の犯罪って感じ。
0投稿日: 2023.03.04
powered by ブクログ【2022年41冊目】 面白かったです。一気に読み切ってしまいました。触法少年、13歳と14歳の大きな分かれ目。リシン、毒殺、ジンジャーエール、いろいろなキーワードがからみ合い、一つの大きな事件を巻き起こすーー時系列もしっかり書かれているので読みやすかったですし、伏線回収もちょっと予想はしていたもののなるほど感がありました。
0投稿日: 2022.08.23
powered by ブクログなかなか面白かったな。二つの意外なトリックが良かった。特に二つ目は想像してなくて完全に心酔者として眼中に無かったからなかなか良かった。個人的には更にそれすら主人公の仕組んだことだったら尚面白いなと思ったんだけど。
0投稿日: 2022.06.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なぜ黙秘するのか。 九子がやったという物的証拠は無いんだから誕生日会をして普通に帰ったと言えば良くないか? 黙秘したら自分が犯人だと言ってるようなものでは…。 PCだって普通に使わせてもらえばいいのにあの無駄なやりとりはなんなんだ。 下僕、支配、崇拝というワードから九子はカリスマ性のある冷酷で大人びた印象だったのにあまりにも普通というかなんなら中学生にしては子どもっぽい女の子に成り下がってしまって勿体なかった。 最初の印象のままいけば里実の行動にももう少し説得力が増しただろうに。
0投稿日: 2021.07.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ラストびっくりした。。華蓮の声を全部自分でやってると思うとゾッとした。自分で仕掛けて自分で実行してるの恐ろしすぎる。親から愛情を十分に受けれなかった子は大なり小なりどこか精神に異常をきたしてしまうものだなと思った。弱冠14歳でここまで頭が回るのもすごいな。
1投稿日: 2020.12.18
powered by ブクログ最後のどんでん返のインパクトがあまりにも強く、なかなか現実に戻ってこられなかった。 1周目と2週目で内容の受け取り方が違ってきそうでとても楽しみ。
2投稿日: 2020.07.27
powered by ブクログ2020年4月25日、読み始め。 2020年4月29日、読了。 ヒキタクニオさんの作品を読むのは、初めて。 幼い頃、母親に棄てられた深津九子が母親と再会し、そこから展開するストーリー。最後に、予想外の出来事があったりして、なかなか楽しめる内容。 ただ、刺激が強いので、寝る前に読むのは止めたほうが良いかも。
11投稿日: 2020.04.26
powered by ブクログオレンジ色に染められた髪、ビーズが編み込まれたエクステンションと呼ばれる付け毛が、左右対称になって外に向かって突き立ち触覚のように見えた。 戒めは永遠に続くと思わせないと意味がない 安っぽい少女漫画とかドラマにあるステレオタイプな設定が巷に蔓延しているからだろう 昔は児童養護施設のことを孤児院と呼んでいたそうだけど 厨二病 華蓮はチンポの臭いがしてくるような文章だと吐き捨てた 虐待とネグレクト 川崎市中原区の武蔵小杉駅が瑠美子の新しい住所の最寄り駅となっていた リシンという毒を含むトウゴマの入手方法 ひまし油にはリシンは含まれず搾かすに殆どが含まれる 未成年の場合ってね、主犯と従犯は、単純に年齢で決められるのね。 死刑囚は死刑だけが刑罰だから、拘置所に入ってる被告人と同じような扱いなんだってさ マスコミや世間の悪食をとても刺激するでしょうから 特Aレベルの箝口令を通達したことは正解でしたね 薄倖の少女とか美人薄命などという言葉が似合いそうな物静かな美人だ アロワナの身体が僅かに震えた 君ねえ、完黙なんてのは、職業的犯罪者や思想犯なんかがやることなんだけどね。誰からの示唆なんだい? 寿司飯というのは、砂糖の量から言えば米のケーキなんだね。 現在では映像を四〇〇〇万件近い顔のデータを使用して一秒で特定の人物の顔の検索ができる大規模監視カメラシステムが導入されているんだよ。そして、このシステムは、決して防犯でなく警察が捜査の為に自由自在に使えるんだ。 犯罪を暴く時の尋問テクニックに、被疑者に嘘を吐かせる、というのがある。嘘を認めさせる為に嘘が必要となる。嘘は連鎖して広がる。嘘を言っていることに反証せずに嘘を溜めて、一つの嘘を溜めて、一つの嘘を徹底的に調べて暴く、すると、嘘は一気に雪崩を打って崩れていき、被疑者の作った供述が破綻するのである。 カタカナのネに十二支の申をくっつけて安易に使ってるパターンでしょう 消し屋(殺すだけでなく生きてきた痕跡も消すのだ)を主役に据えてきた
1投稿日: 2019.11.09
powered by ブクログあらゆる人を惑わす九子さんのお話。半分読んだあたりからやっと面白くなって最後はあっと驚くような展開に…。もう一回読んだらもっと気づきがあるかもしれないけど読むのにちょっと苦労するかも。
1投稿日: 2019.03.02
powered by ブクログずっと読みたいと思っていた、ヒキタクニオさんの小説。 結局は自分が2役やっていたり、心酔する少女のために殺人を犯す女子がいたり、幼い、ひとりよがりな結論が多いのだが、13歳か14歳か、という境目で、”少女”側に軍配があがったような。
1投稿日: 2019.01.05
powered by ブクログ幼い頃、母親に棄てられた過去を持つ深津九子。児童養護施設から通う学校では、担任が寄せる暗い欲望を利用して教師を支配していた。同じクラスの西野も九子の下僕だし、里実からは憧れの対象として崇め建てられていた。ある日、母親の消息を知るチャンスが巡ってきた。運命は激しく動き出す。母親なんていらない。 13歳とは思えないほどに賢く冷静、冷酷な九子。とはいえ、年齢で人を計ることの馬鹿馬鹿しさも感じる。何かを為すのに大事なのは年齢ではない。印象的だったのは、里実と母親が馬鹿なことをした時に、読者として「なんでそんなことを!バレちゃうじゃん!」と憤り、九子もそういうリアクションかと思いきや、実際は嬉しそうだったこと。そうだった、この子は、小説の中の冷酷な殺人犯なだけではなく、傷ついているひとりの子どもなのだというのがリアルに浮かんで、それが良かった。
1投稿日: 2018.12.08
powered by ブクログ──人を殺しても罰せられない魔法 それが、刑法第41条── 少年法が適用される境目の13歳と14歳。 たった1日で人生は変わる。 母親による育児放棄と虐待。 片親でも貧乏でも健全に育つだろう。 ただ、そこに愛情がなければ方向性は変わる。 子供は親をただ真っ直ぐに純粋に愛する。 そして愛されたい。 愛されていなかったと気づいた時、悲しみが憎しみに変わる。 【声なし笑い】と、 【誕生日プレゼントは、何でもうまくいく魔法の薬】が回収されるラストには魅せられた。 九子が最後に流した大粒の涙。 単なる気まぐれかもしれない母からの「愛」。 最初で最後の愛情。
6投稿日: 2018.11.04
powered by ブクログ「もうパパとママにいわれなくてもしっかりとじぶんからきょうよりもっともっとあしたはできるようにするから もうおねがい ゆるして ゆるしてください おねがいします」5歳で虐待で亡くなった結愛ちゃんと重なった。あの記事を読んだとき、オイラは泣いた。両親に殺意を覚えた。再婚した相手が自分の連れ子を虐待しているのに助けない母親、血のつながらない連れ子を死に至るまで虐待する父親、彼らをパパママと呼んで許しを請う結愛ちゃん。気持ちが悪くなる。留美子と同じように新しい男に気に入られたいだけのことなのか。男女の恋愛なんてロマンチックでもなんでもなくてただの本能任せみたいに思えてくる。渡辺は九子に「殺してしまいたくなる人間はいるものだ。しかし、殺していい人間なんてこの世にはいない」と言う、そうなのかもしれない。でも死によってしか償うことができないこともあると思う、死刑とは別に。九子と華蓮の虐待からの呪縛は解けたんだろうか。オイラ的には留美子の生命保険、井村里実の告白で物語の体裁は整えられた感があるけど、終わった感がない。むしろ終わらないと思っている。
1投稿日: 2018.09.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
よくできたミステリーだと思いました。 母親に捨てられた女の子の話。 深津九子は、母親に捨てられ、施設で生活をしていた。そんな九子は母親を探したいと思い始める。 母親の居所を突き止めた九子は、今度は母親を殺したいと思い始める。見た目の美しさと人の心理をうまくつく行動で、周りの人を利用しながら物事を進めていくが……という話でした。 すべてが九子だけの行動だと思いきや、最後の最後で大きなどんでん返しが入って、すごくびっくりしました。 実行段階で、「え? それだめじゃない??」というミスを犯すんですが、それさえもその先の伏線になっている。 まあ、13歳という年齢を考えれば、ミスのない完全犯罪ができることの方が、不思議なんですよね。 そして、これで解決。あーよかった! ってなったところで、最後にもう一度、ひっくり返される。 最後の一発は本当にびっくりしました。 確かにちょっとした違和感はあったのだけれど、そこは目をつぶるところかな……と思ってはいけない。 やっぱりミステリー書きにはなれないなあ……と思います。 ミステリー好きな人には面白く読めると思います。
1投稿日: 2018.08.28中盤以降にターボかかります…
読み始めは「眠たい本やなぁ」と 進まず、個人的に忙しくって読書 自体が滞ってた矢先。 単身赴任が終わり、新しい職場への 電車通勤で続きを読み出したら、 あっという間でした。 中盤以降はなかなか面白かった。 やたら一部の登場人物に執着した 書き方なので、どんなことに なるんだろ?と思ったら、 あぁなるわけね。 何を感想にしてもネタバレするわ コリャ。 終盤、九子、華蓮、里実、そして 刑事2人のやりとりや、人間模様が 読書欲をお腹いっぱいにしてくれた。 続編でオカワリをいただくことに します。 触法少女っていう表題の意味も 興味深い逸品でした。
0投稿日: 2018.08.08
powered by ブクログ【吐き気を抑えながら掴み取った光、その光が生み出す影】 救いがないなぁと思う。非情になりきれない。あまりにも人間的で醜くて、中途半端で美しくない。私たちの正しい姿がここにある。 ルールがわからないままトランプを握らされるような、吹き出したコーラがべとついて気持ち悪いとか、身に覚えのない痣を見つけたような、苦しさがある。
5投稿日: 2018.07.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
子供を愛玩動物としか見ていない「育児放棄」な母親に捨てられた少女の復讐譚 彼女が目指したのは「完全犯罪」そのディティールの細かさ、周到さに圧倒される。身体は大きくなっても抗えない幼少時の虐待の記憶。そして渇望した母からの愛情。自分を取り戻す為に少女は母親を殺す事を選ぶ。法に触れる事は良くない事ですが、読了後「良かった」そう思える作品です。
0投稿日: 2018.06.22
powered by ブクログ子供が成長して行く過程で親によって歪められる。きっとこの本に出てくる九子のように、ぱっと見は分からなくとも、いざとなればの凄みを持つ者がいるんだと思う。その凄みを武器に、悲しいが仕方のなさを感じる目的に向かって懸命に考え戦う九子をいつしか応援しているような気分になった。 最後の展開もまた本ならではの仕掛けで面白かった。
1投稿日: 2018.05.20
powered by ブクログ久しぶりに「がつん」と来た。 ストーリーも良いし、流れも良い。 装丁も良い。 幼い頃、母親に棄てられ、児童養護施設で育っている美少女 九子。 最後の最後まで、仕掛けがあって良かった。 終わるのが惜しく、最後の解説まで読んじゃった(笑 '18.05.03読書完了
1投稿日: 2018.05.03
powered by ブクログおもしろかった。 主人公の美少女は大人びてるかと思いきや 急に不安定なところもあったり、 犯罪というよりは心理的な部分に すごくひきつけられた作品。 虐待する非道なクソ親でも 100%悪い面だけでできてるワケじゃない。 でもやっぱり 子どもを虐待するような親は 殺されてもいいほどの罪人だ、とは思う。 最終的には衝撃がいっぱいだったけど わかってみればたしかになぁ、て感じも。 とりあえずぐんぐん読めた。
1投稿日: 2018.05.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
14歳未満は、事件を起こしても刑罰を与えることができない。つまり、逮捕ができない。 そのグレーゾーンの少女 九子が、虐待されてきた母親を毒殺しようと突き進む。その姿が痛々しく感じた。そして周りに与えた影響の大きさの罪。里実のある意味真っ直ぐな好意としての行動が異様に映り、何ともいえない怖さを与えた。
1投稿日: 2018.03.02
powered by ブクログイメージしていた内容とは違ったがなかなか面白い作品だった。 ミステリーとしてはこんなものかなってカラクリだったけど刑事の渡辺が九子を自供へと導いていく話術がなんか今までの刑事物にはない上手いやり方だなぁと思った。まさに野生の鷹の子を餌付けするっていうのがピッタリで素晴らしかった。
1投稿日: 2018.02.10
powered by ブクログ少女が罪を犯そうとしている、そして罪を認めるまでの過程が秀逸。本当に13歳の子どもにこれだけ事を実現できるのか、というところが不思議だけれど、丁寧に書かれた犯行準備の様子を読んでいるとできるんだろうな、と思えてしまった。そして警察の捜査が始まると、犯行の❝あまさ❞という部分もでてきて、余計リアルだった。
3投稿日: 2017.03.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ヒキタクニオの初読み。 途中で結末の予想はついてしまったものの、物語に引き込まれて一気読み。 中学生に毒物精製が可能かという点のリアリティーには目を瞑りつつ(笑)。 少年法の是非、法の不完全部分、家族、虐待、思春期の思い込みや暴走・・・と、感じる部分は多々あり。そこは同時に、筆者がこの題材を通して語りたい(訴えたい)部分でもあったのだろう。 さて、、、文庫裏表紙のあらすじ文に、不満。 “教師や同級生男子を支配・・・うんぬん”……は、この物語の本筋から、かな~りズレてるよね(苦笑)。 ★3つ、7ポイント半。 2017.03.07.古。 ※いま(2017年)、これを映像化するなら、適役が一人・・・芦田愛菜なんぞ、いかがだろうか?
1投稿日: 2017.03.07
powered by ブクログめちゃくちゃ面白かったのに…最後の最後で萎えた。そういうお涙頂戴はいらない。 あと男性陣の扱い…もうちょっとちゃんとして欲しかった。
1投稿日: 2017.02.17
powered by ブクログ華麗な叙述トリックに、あっと驚くどんでん返しとサービス満点のミステリ小説で、しかも、親による虐待を生き延びて「施設」で暮らす少女たちの心の闇を照らすシーンはどこも素晴らしい。一方、その反動で人物造形がお粗末な刑事二人が子供じみているのは残念。中途半端な大人にせずに、三塚先生と同レベルのダメ大人にしてしまえばよかったのに。 九子が毒物抽出に情熱を傾けるシーンは、グレアム・ヤングに遠く及ばないながらも、それを彷彿とさせる。
1投稿日: 2017.01.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろかった!最後の結末に声が出そうになるほど驚いた。いや、最後のちょっと前にも驚いた。 まさか華蓮のセリフを九子ご話していたなんて。 まさか里実がとどめを刺していたなんて。
1投稿日: 2017.01.29
powered by ブクログオチがちょっと無理がある感じ… 嘘をつくのって苦しいよね それに押しつぶされそうになる心境があるのに どうしてもつかなきゃいけないなんて それもつらいな
1投稿日: 2017.01.28
powered by ブクログ個人的には割と分かりやすいストーリーと展開で、驚かされるところはなかったが、その分読みやすく帰省の移動時間に読むには手頃だったと思う。 設定が設定だけに、後半は苦い思いが胸にこみ上げ、切なくなってしまう。
1投稿日: 2017.01.01里美の気持ちが切なく痛い
九子に関わったばかりに巻き込まれ、殺人者となってしまった里美。 はたから見るとバカだなぁ、と思うでしょうが、 読んでいるうちに、九子への思いや感情が伝わってきて、胸が詰まりました。 内容も最後まで緊張感を保って読めるものになっています。
0投稿日: 2016.12.31
powered by ブクログこうくるかー!という感じ! 少女らしい危うさとか、一途さとか、成長の過程のアンバランスさとか、そういうのがハラハラドキドキで、すごくよかった! 少女でも、女は女。女はやっぱりコワいわ~~w お母さんのこと、好きだったのに、憎かったのね。 そんな感じもしなかったんだけど。 少女たちにとって、命は軽い。 それって、想像力がまだ未発達だからなんだろうけど。 その幼さが、哀しい。 今しかない、って思っちゃったのが、やっぱり哀しい。 殺しても、殺さなくても、殺してやりたいと思っただけで、もう心では殺しちゃってるんだよね。 幸せそうに見えても、満たされていない少女たち。 虐待の連鎖を脱して、幸せになって欲しいな。
1投稿日: 2016.12.20
powered by ブクログ裏をかかれた‼️けど1日で読める楽しさ❓といえるのか…初めは下僕と聞いて嫌な内容なのかと思ったが九子の心情を読んでいくうちに普通と変わらないちょっと強気な女の子だった。 殺す時の揺れる葛藤をもっと人間らしく描いたらもっと九子に寄り添えたかなぁ…多分。 2016.10.30読了 再読。 2020.06.01
1投稿日: 2016.10.30
powered by ブクログフツーにおもしろかった。 サクサク読み進めた。 リシンを作り出す方法として100均で買ったものなんかで出来るのか?という疑問は残るが、色々な伏線も張られていて最後まで楽しめた。
1投稿日: 2016.09.28
powered by ブクログ完全犯罪で殺人を犯そうとする中学生を描いたミステリー。貴志祐介著「青の炎」を連想させる物語なので、犯行がいかにバレるのかがミステリーとしての根幹かと思っていた。でも、完全に裏をかかれた。 少年犯罪や児童虐待などの社会問題を背景にしながらも、キチンとしたどんでん返しが用意されたミステリーだ。 若干読みづらい文もあったが、読み始めたら止まらなくなった。
2投稿日: 2016.05.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
完全犯罪を目論む少女を倒叙形式で描く。 ヒロインの心理が克明に掘り下げて会って、殺人に至るまで、そして捜査の手が伸びてからの刑事との攻防戦もしっかり描きこんであって読みごたえがあった。 しかもトリックやどんでん返しもあるので、全くラストまで飽きさせない。凝った章組も構成が良く練られている証拠。 一方で、少女のキャラが少しぶれるのは残念だし、殺人に至る動機は少し弱いような気がする。 いずれにしろこの作者の力量は間違いないので、他の作品も読んでみないと。
0投稿日: 2016.05.03
powered by ブクログ親から虐待を受け、施設で育ち、未成年がやがて親を殺害。 と、言うとありきたりな設定に思えるが侮るなかれ。 人物造形が非常に巧み。 ヒキタクニオらしい一冊。 少年法が適応される分かれ目の13歳と14歳。 現実味のあるミステリ。 キラキラネーム、DQNネームの件が出てくるが、立派な虐待だよな。 若い親が子供を必要以上に飾り立ててる場面にでくわすことがあるけど、あれについても描かれている。 小学生にも満たない子供の髪をブリーチし、ど派手な衣装に飾り立てる。これは、親の自尊心を満たすための行為だと。自らが褒められることがなくなった消失感を、子供が可愛いと褒められることで満たされる、と。 毒殺の仕方も、描写、筆致が実に巧い。殺し屋ものを扱った作品が多いヒキタ氏ならでは。
1投稿日: 2016.04.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルを見て、SFとかファンタジーとかの触手ものかと思ったんですが、ミステリーですね。 表紙カバーが無くてタイトルしかわからなかったので、よくわからなかったんですよね。 これを書くに合わせて、カバーを確認したら、多分手に取ってなかったんじゃなかろうかとは思います。 「触法少年」が主題というところでしょうか。 13歳では補導になり、14歳では逮捕になるということで、その時間の隙間を狙って、殺人を行うという話です。 事件を起こす前の話は事件のための準備の話が続きサスペンスであり、任意同行に入るとミステリーになっていくというのが面白いです。 蓮華と九子の会話があったのに、警察に行ってから、蓮華の失声症の話が出てきて、そうだっけ?と前の方をパラパラめくってもその話が無くて、読み進めて九子の一人芝居でしたというのが非常に驚きました。 これも叙述トリックなんですね。 リシンでの殺人ということで、本文中でそれをやったのが居ないとありましたが、最近そのての事件あったなと思い、ちょっと調べるとこの本が出てから10ヶ月ほどしてからの事件でした。 もっとも、これが参考にされたって話も聞かないですし、多分関係ないでしょうね。 ぐいぐい読ませていく内容で、のめり込めて面白かったです。
0投稿日: 2016.04.07主人公を応援する気持ち
完全犯罪を企む13歳の九子。 うまくいくはずないと思っているけど… 綿密に計画を進める彼女を「ガンバレ!」と応援していました。 彼女の人生がリセットされるなら!! 読み終わって…彼女の人生はリセットされたと信じています。
0投稿日: 2016.04.04
powered by ブクログ九子は、自分は大人と思って行動しているが、そこは13歳。直情的に行動しているところや、経験値不足が出ているところがある。中学生ということを思い出せば、行動にも納得できる。犯罪行為が納得できるわけではないが。 こと、母に関しては、疑問に思うことが多々あり、読み終わった後も、母の生い立ちとかが、気になる。どんな、人生を歩んで、どう考えて、そんな結論になったの??と。 子どもが子どもを産んで…みたいなことを時々聞くが、この母は、ワザと子どもを演じているような気も。 作品は、どんでん返しもあり。面白かった。触法についても、知らなかった。
1投稿日: 2016.02.25
powered by ブクログタイトルと表紙、あらすじから、殺人鬼フジコみたいな胸糞悪さを予想してたけど、全然違った! 狂気に塗れているわけでも、 人間的感情が欠乏しているわけでも、 ひたすらに不幸なわけでもない、 虐待の過去を別にすると比較的普通な主人公の九子 半分ほど読んで、あれこれもしかして結構普通な話?って思ったが 7割ほどで、ここでこの展開ということはどんでん返しあるなって思い 終盤、「マジで!?」って思ったら、もうそこからは「マジで!?」の連続だった…! いい話でもあり、悪い話でもあり もやもやもするし、すっきりもする いずれにせよ、読んで良かったと思える作品
0投稿日: 2016.02.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「完全犯罪」という題材に惹かれて購入。 14歳という若さ故の思考や、思い切りの良さなど、 緻密な筆が光っていると思います。 読んでいて、 「14歳がこんなことするかなー?」 みたいな得体の知れない違和感を抱きながら読み進めることになりましたが、 結末に行くにつれて、キレイに納得! あの行動にはそういう意図や意味があったんだ! とスッキリした読後感を味わえます。 途中で諦めずに最後まで読んでよかった! 面白かったです!
0投稿日: 2015.12.07
powered by ブクログ殺してしまいたくなる人間はいる。けれど殺していい人間この世にははいない。 そこを飛び越えてしまった少女たちの物語。 解説に書かれていることにどっぷりとハマりました。 言葉で追い詰められていく様子に緊迫感があって、一気に読了。 漫画や映像では味わえない、小説ならではの仕掛けです。
0投稿日: 2015.11.15
powered by ブクログ本屋で帯に惹かれて立ち読みのまま一冊さらっと読み切った。文体にやや品の無さを感じて(そういう作品なのかもしれないが)内容は面白かったけどイマイチな読後感。華蓮さんには最初からおや?ってところがあった。ああいう展開で来るとはね。
0投稿日: 2015.11.09結果は思いもつかなかった
他の方のレビューを見て購入。「どんでん返し」が予想もつかなかった。 親から虐待を受けていた上に、捨てられた九子。その母親の消息を調べるところから物語は急速に動き出す。 それらが全ての序章であり、前振りだ。 本の最後四分の一は、 「あぁ、このことと繋がっていたか!」 「そういう設定ってあり!?」 「あの台詞はここに繋がっていたか!?」 「こいつ馬鹿じゃなかったんだ!?」 の連続です。まぁ、ほとんどのミステリーものに共通の、都合の良い部分は当然ありますが・・・、それを差し引いても新しい感覚でした。 最初から犯人が分かっているコロンボのパターンでもなく、誰が犯人かが中心となる推理モノでもない新しい感覚です。 読み進めるうちに、「こうなっていくかぁ~」でも「現実ではないなぁ~」というまさしくミステリーな本でした。 で、この電子書籍には、「解説」が掲載されています。解説って、紙の本ではほとんど読んでなかったり、不要だなぁって思っていたけれど、 この解説は私には結構良くて、「なるほどなぁ。そう読むのかぁ。」と感心しました。是非、解説も読んでみてください。
1投稿日: 2015.11.08
powered by ブクログ触法少年とは、14歳に満たないで犯罪を犯した少年のこと。刑法では14歳未満の者には刑罰を科さない。 そして、この作品の主人公は間もなく14歳になろうとする少女。実の母親に虐待されたあげく小4で捨てられ、今は保護された施設で暮らしている。その少女が母親の居場所を突き止めたことから事態は動き出す。 虐待され続けた子供の心理は想像するには余りあり、読み続けるのも辛い。 「殺してしまいたくなる人間はいるものだ。しかし、殺していい人間なんてこの世にはいない」という刑事の言葉が綺麗事に聞こえるほど主人公に肩入れしてしまった。 ラストまで息のつけないミステリー。
0投稿日: 2015.11.07
powered by ブクログあらすじ(背表紙より) 幼い頃、母親に棄てられた過去をもつ深津九子。児童養護施設から通う学校では、担任が寄せる暗い欲望を利用して教師を支配していた。同じクラスの西野も九子の下僕だし、里実からは憧れの対象として崇められていた。ある日、母親の消息を知るチャンスが巡ってきた。運命は激しく動き出す。母親なんていらない。戦慄だけでは終わらない、読者の心を震わせる書下し長篇完全犯罪ミステリー!
0投稿日: 2015.11.01
powered by ブクログ母親に棄てられた深津九子は児童養護施設から学校へ通っている。綺麗で勉強もでき、担任やクラスメイトさえ下僕のように扱う九子だったが、やはり母親の存在を忘れることはできず、クラスメイトを利用し、知恵をしぼって母親の消息を調べ上げる。そして対面を果たすが、恋人と暮らし、あの頃と何も変わってない姿に落胆した九子は、罪に問われる14歳になる前、13歳の「触法少年」の間になんとか母親を殺害しようと考える。 ぐいぐい読み進んだ。幼い時に親に捨てられたにも関わらず、母親を追い求め、探し続ける九子。そしてその後、母親の“やはり”な瞬間を見て殺害を決意するも、一見用意周到に見えてそこはやはり13歳それ相応のもので完全犯罪にはほど遠い。頭が良すぎるスーパー少女じゃなくて、このあたりがリアルなのはよかったなぁ。唯一心を許していた華蓮の存在を邪推しすぎて読んでいたので、違う方向からのどんでん返しにやられる。そっちかー!
0投稿日: 2015.11.01
powered by ブクログ話は面白かったけどこの人の文章めちゃくちゃ読みにくい。句読点の打ち方から主語述語まで、おかしいとこだらけな気がする。
0投稿日: 2015.10.04
powered by ブクログ会話部分でなく、地の文の中に「これがプロの作家が書く文章か?」と言いたくなるような拙い言葉遣いが散見された。内容自体(華蓮さんの話を除く)はまあまあ
0投稿日: 2015.10.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
(ネタバレ)14歳未満の「触法少女」が、幼いころに虐待された復讐に母親を殺そうとするー 完全犯罪を目指して様々な調査・準備をしている段は、着々と目標に近づいていっているようだったが、事が起きた後はあっさり看破されそうになり、拍子抜けだった。 しかしそこからの展開にとても驚かされた。 前半部分のあれもこれも、伏線だった。
0投稿日: 2015.09.19
powered by ブクログそれなりの面白さ。 登場人物の属性から来る制約の中で最大限出来ること、と感じる現実的な話の造りが良かった。 終盤のどんでん返しも読み応えがあったけれど、最後の最後で狂気に徹しなかった所が、個人的にはむしろ不満で、もう一捻りくらい欲しかった。 狂気性が半端だと感じてしまった。 150912
0投稿日: 2015.09.13
powered by ブクログ2015/9/5 13歳以下であれば触法少年として罪に問われない。 九子は13歳のうちに虐待された実母へ復讐することができるのか。 13歳と14歳の境目に起こった事件の真相は? 九子に13歳らしさがあまりなく、かといって冷酷さやしたたかさもひとつの人格としてまとまっていないないような。 13歳で中学校の理科の実験の材料と、大学生の物理の知識も得られるのかなーとそのあたりもイマイチ現実味がない。
0投稿日: 2015.09.05
powered by ブクログ「触法少女」読了。 本屋さんで推されていたので、気になり購入しました。 この作品のタイトルであり、重要なキーワードでもある「触法少女」とは、14歳に満たないで刑罰法令に触れる犯罪を犯した少年少女の事をいう。刑法では、14歳に満たない者には刑罰を科さない。。 そして主人公である深津九子は、14歳間近の13歳の少女であり、とある事から母親と再会し、殺害を企てるのだが。。 物語途中までの流れはもう少しテンポ良くしても良いのではないか。と思い読んでいたけれど、 終盤から物語は盛り上がりを見せ、最後の結末には驚愕と唖然してしまった。
1投稿日: 2015.08.20
powered by ブクログ2015.07.21 刑法41条 蝕法少年 虐待 失声症 文章はいまいち 最後の展開はなかなか
0投稿日: 2015.07.22
powered by ブクログ14歳を境に法律での扱いが変わる。それを材料として使いながら、どんでん返しの様なトリックを描いていた。
0投稿日: 2015.07.19
powered by ブクログ本屋さんで激推しされてますよね。 そんなん買ってしまうでしょ。 でもそういうのってある程度おもしろいよねやっぱり。
0投稿日: 2015.07.09
powered by ブクログ思わず立ち読みで30分くらい離れられなかったんだけどとてもセンセーショナル。罪とは犯罪とはを考えさせられる。 殺人は犯罪だけど愛情を与えられずに育つことの闇を、そういう子を生み出してしまった大人の、社会の罪深さを考えてしまった。
0投稿日: 2015.07.06
powered by ブクログなんか最後の最後で印象変わって面白かったです。 でもそこまで読むのがやや。 構成が変わるといいんだろか。
0投稿日: 2015.07.04
powered by ブクログ中学二年か高校二年かを惑わすような展開だったけど、タイトルでバレてた。最後までは予想できた。最後の最後はちょっと意外。
0投稿日: 2015.07.03
powered by ブクログ養護施設で育った13歳の少女が、 ネグレクトの母親と再会し、 母親への復讐、毒殺を図るお話。 少年少女による殺人事件となりますと、 精神に異常を来した猟奇的殺人、 粋がってる不良による根性試し、 いじめや虐待に対する怨恨殺人、 ごく普通の子供による過失致死、 などに分けられるかもしれませんが…、 本作品の骨格は、怨恨に該当します…。 作品を通して、主人公の少女の、 事件前後の半年間ほどの様子が、 淡々と、丁寧に描かれてはいますが…、 内面に、深く切り込んだ感じではなく、 少し期待外れ感も感じられた最終盤に、 意外な展開、そして結末を迎える中で、 表題の「触法少女」の本当の意味が…。 その大どんでん返しは、お見事でした! ただ、 もっと、最近の「触法少年」に対する問題提起や、 それに係ることになった者達の苦悩や心理に迫る、 骨太なお話を期待したんですが…、その辺りは…。 多くは期待せず、淡々と作品を読んでもらえれば、 1本のサスペンスとして、及第点以上はいける…?
0投稿日: 2015.07.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
だから「触法少女」なんだ。 * * * * * 華蓮のことは薄々読み取れたし 里実の危うさも多少は感じないでもなかったけど そう来るとはね。 * * * * * 里実母にとっては 里実がある意味 ネ申 だったようだし。 その後の里実母が心配。 これは少女達だけでなく 母親達のお話でもあるように思えるわ。 嗚呼 私はちゃんと母親やれてんのかなぁ。
0投稿日: 2015.07.01
powered by ブクログ書店でかなり押されていたので購入。 タイトルから未成年、しかも13歳以下の少女の犯罪であることは予想していたことだが。 毒の精製とか、取り調べとか、ここまで細かく描く必要はあったのかな。 どこか淡々としていて、盛り上がりにかけるか。 13歳ならではの拙さがあるのも妙にリアルだが、それが逆に冷めて見てしまい。 ラストは賛否両論あるんだろうけど、わたしとしては何か物悲しく。 うまく評価できない作品になってしまった。
0投稿日: 2015.06.27
powered by ブクログ最後のどんでん返しで、タイトルの触法少女の意味が改めてわかった! やられた~って思いました。 途中、若干中だるみな感じでしたが、最後があっぱれだった。
0投稿日: 2015.06.22
powered by ブクログ一気読み。ヤクザのイメージがありました。初ヒキタさん。すごく良かった!最後の展開に驚き!でも、わたくしは性格が悪いのか主人公よりあのお友達の方がキモい!ヤバイでしょ、なんか。いや〜良かった映画化決定だね笑。
0投稿日: 2015.06.21
powered by ブクログ題材がとてもいい。 フィクションの範囲内でかなりリアルに書かれているかんじかな。 そこまで猟奇的じゃなくて安心した。
1投稿日: 2015.06.17
powered by ブクログ題材に引っ張られがちだが、思っていた以上にストーリーに仕掛けがあって驚いた。 中高生くらいの少年少女には、それぞれ様々な錯乱した内面が隠れているのかもと感じた。
1投稿日: 2015.06.14
powered by ブクログ母親に捨てられ施設に暮す13歳の少女。話し相手は言葉を失った被虐待児。担任や同級生を下僕としてコントロール。神と崇める同級生。母親を探し出し、完全犯罪をもくろむ。 施設の方が安心という被虐待児の生い立ちより、刑事の対応や捜査の方が、そんな能力や余裕あるのかなと思えました。
0投稿日: 2015.06.073重のどんでん返し
犯罪者が13歳か14歳かで分かれる法律上の問題。たった1日違いでその扱いが変わるのに、それでも消すことができない犯行への執念。 14歳として逮捕された九子。だが、そかから始まるドンデンガエシは? 2重? 3重? 読み進む内に、もう物語としては最終章のはずなのに 残りのページ数を数えるとまだこんなに残ったいるのは? もしかして…、と一つ位のカエシは予想できるかもしれないが。 さすが フキタクニオ。
4投稿日: 2015.05.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シリアルキラーな少女の物語かと思ったら普通の女の子の物語でした。 ミステリ部分は読み慣れた人なら察してしまうかと思うので純粋に読んだ方が面白かったなあと思ってしまいました。 個人的に少女の描写やエピソードが少年の方がハマりそうであまり思春期の女の子として見れなかったので残念です。
0投稿日: 2015.04.30
powered by ブクログとても面白かった。 何を書いてもネタバレになってしまいそうで、ネタバレしちゃうと面白さも減っちゃうので、う~色々書きたいけど書けないもどかしさ。
0投稿日: 2015.04.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ヒキタクニオさん、初めて読みました。 最後の最後に、全てをひっくり返された ヒキタクニオさんにしばらくハマりそうです
0投稿日: 2015.04.08
powered by ブクログ13歳と14歳。そこにある壁の高さをこんなにも意識して生きている少女が今までいただろうか。 13年の自分の人生を全てかけてこの犯罪を成し遂げようと挑んだ彼女を、誰も責めることはできないでしょう。彼女が受けた身体の痛み、そして心の傷。それは死を持ってしても贖えないモノだと、そう思ってしまう。たとえ、法に反していたとしても。 と、思いながら読んできて、最後の最後に、ひっくり返る。物語も読み手も。 ぽつんと置かれていた「違和感」 その違和感こそが、この前代未聞の犯罪の意味だったとは。 おもしろい、と言ってはいけない犯罪なのだけど、おもしろい、以外の言葉が見つからない。
1投稿日: 2015.04.04
powered by ブクログ中盤までは、中学生の美少女、深津九子を主人公にした犯罪小説かと思いながら読んでいたのだが、それだけでは済まされないミステリー小説だった。中盤以降はより一層、物語が面白くなり、予想外の結末が待っている。 児童養護施設から通う学校で優等生を演じる美少女の深津九子は、幼い頃に母親から虐待された挙句に棄てられた過去を持つ。次第に募る母親への思いと殺意…終盤で明らかになる衝撃の事実… タイトルの『触法少女』とは十四歳未満で刑罰法令に抵触する犯罪を犯した少女のこと。主人公の深津九子はまさにこの『触法少女』だった… 相変わらず、ヒキタクニオの作品には独特の面白さがある。決して、気を抜いては読めない。
0投稿日: 2015.04.04
