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関ヶ原(下)(新潮文庫)
関ヶ原(下)(新潮文庫)
司馬遼太郎/新潮社
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総合評価

165件)
4.3
67
66
20
1
0
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    なるほど。 いつの時代も、義より利。関ヶ原とは裏切りの戦さであったとの知識でしたが、それはこういう世界線の中で生まれるものだったのかと。 よく理解できました。

    0
    投稿日: 2026.01.05
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    登場人物がいっぱい出てくるが、やはり基本は徳川家康と石田三成。やはり家康は策謀家で、三成は能吏だが武道家ではないと言う点で、司馬は描き切ったのだろう。初芽は架空の人物だが、最後はいい味をだしていた。家康は本当は三成を殺したくはなかったと言うのは本当だろう。

    0
    投稿日: 2025.12.04
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    面白かった でも読みにくくて時間がかかった 家康と三成という武将の対比が明確で、それこそ人心掌握の違いが顕著に表れているのが面白い。 それぞれの大名達もどちらに味方するかを決めかね、裏切りを約束したり、それを反故にしたり。関ヶ原の勝敗は紙一重だったというのがよく分かる。 ここまで壮大な歴史小説は他にないだろう。さすが司馬遼太郎。

    1
    投稿日: 2025.11.10
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    いよいよ、関ヶ原の合戦の場面になる。 信州上田城で徳川秀忠を足止めにした真田昌幸、黒田長政が家康からの褒辞を父如水に報告した時の一言「家康から右手を押しいただいた時、そちの左手は何をしていたのだ」と言った黒田如水、有名なエピソードを改めて読み、歴史の旅を楽しんだ。 もしも関ヶ原の合戦が長期戦になり、黒田官兵衛(如水)が天下取りに乗り出したら、もしも小早川秀秋が裏切らなかったら、その後の歴史はどうなっていたのか。 歴史って面白い。

    0
    投稿日: 2025.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    関東から西へ向かう軍勢。去就を決めかねる各大名家。 江戸から動かない家康と岐阜の東軍。家康の策謀により崩壊する西軍。 九鬼や真田など各大名家の去就や、岐阜城の戦いなど関ヶ原へ向かうまでの物語が良い。この小説の石田三成は本当に不器用で、自分でドンドン味方を減らしていく…。あれだけ走り回った島左近の最期は割とあっけなくて残念。

    0
    投稿日: 2025.10.21
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    日本人なら誰もが知っているであろう関ヶ原の戦いを舞台にした本作。 しかし合戦部分は下巻の1/3程度であり、内容のほとんどが決戦前の工作に費やされている。 敗走した三成が"義"について振り返る心理描写がとても印象的だった。

    1
    投稿日: 2025.08.19
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    天下分け目の決戦から石田三処刑で黒田官兵衛がトリを飾る構成。中心人物はもちろん徳川家康と石田三成だが下巻に至っては脇の登場人物達の出来事も更に書かれておりフラットな形での関ヶ原戦記といえる。前田慶次も登場してくる(脇役中の脇役だけど)のは嬉しい。 個人的には島左近がキャラも立っているしかっこいい。三成の綺麗事主義だとヤバいし(ちゃんと諫言している)彼程の武将なら家康も喜んで受け入れたろうに、現状でできる最善を尽くして最期に大暴れするのが素晴らしい。死体が発見されなかったため生存説も出た様だがこんな修羅場を生き延びたとは考えにくいし生きてたら大坂夏の陣に出てきそうな気がする。 本書では教訓になるエピソードがある。山内一豊が自分より若い武将のアイデアをパクって家康に1番名乗りを上げ武功無くして殊勲と所領を得ている件だ。卑劣極まりない奴だがアイデアの重要性を認識できる力、言うタイミング、何よりも行動力がある。やはり大名となるだけの事はあるし見習うべき点もあると思う。

    6
    投稿日: 2025.08.05
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    豊臣秀吉の没後~関ヶ原の決着までの時代の移り変わりを、石田三成と島左近、徳川家康と本田正信という東西の主役の視点から描く。上中下巻の大作で、主人公だけでなく彼らと接する諸将に順にスポットライトを当てて人物を丁寧に照らし出している。 最後の関ケ原の合戦では、光成の無二の親友でありほぼ唯一の理解者の大谷刑部も特攻をかけて散ってしまう。ままならない世の中に翻弄されながら最後まで光成に義理立てして西軍の意地を貫く姿には心打たれる。 本書は全編通して「義を利が圧倒する」というテーマがあるように思える。義に生きた武将たちの無念の生き様が赤裸々に描かれた大作である。

    2
    投稿日: 2025.06.03
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    関ヶ原という膨大な物語を読み終えた。 達成感と喪失感が入り混じっている。 本物語は、三成視点や家康視点…と東西の場面ごとに視点が切り替わり、「東対西」という大きな合戦の様子がありありと感じられた。 ことに、戦況の変化とともに揺らぐ登場人物たちの心情が印象的で、突如不利な戦になっても、意を決して敵陣に駆ける西軍の描写には、心を打たれた。

    2
    投稿日: 2025.05.27
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    今まで戦国時代の歴史に関心がなく、その時代に関する大河ドラマを見ることもありませんでした。今回、戦国武将たちのかけひきの有り様を初めて知り、興味深かったです。数日に渡って読んでいこうと思いましたが、関ヶ原の戦いに入ってからは、自然読むスピードがアップして、あっという間でした。 上巻、中巻と司馬遼太郎さんの詳しい実況中継で、リアルな映像が広がりました。下巻の最後では石田三成の悲痛な叫びに、司馬遼太郎さんの気持ちまで乗っかっているように思えました。 全体を見通す力、客観的に現実を見る目といった組織のトップとして必要な能力が、三成には確かに欠けていた。それが分かっているのに三成のことを悪く思えないのは、とんでもなく真っ直ぐで純粋なところに惹かれるからでした。 石田三成についていた、島左近、大谷吉継は三成の長所も短所も知り抜いていた。両者の心の広さはハンパなく、この小説で最も人間の器の大きさを感じた人物です。 小説のラストに、石田三成の恋人?初芽が登場します。交響楽が静かに終わるようでした。心に沁みました。

    22
    投稿日: 2025.05.16
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    戦略がいかに重要なことなのかを改めて考えさせられました。家康の政略により三成がじわじわと追い詰められていく描写が儚いです。黒田長政による毛利秀元の参謀長格の吉川広家と小早川秀秋に対する工作、藤堂高虎による大谷吉継に属する小緑大名の西軍から東軍への寝返り約束の取り付けといった手を打たせている家康の緻密さ、老獪さが際立ちます。そんな不利な状況でも、三成を見捨てず、側で支え、共に戦う島左近や大谷吉継の姿には感動しました。

    4
    投稿日: 2025.05.13
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    司馬さんの歴史小説では、史実でしか知らない人物が、人間になって立ち現れる。人間描写力がすごい。 石田三成と徳川家康、本書では関ヶ原の戦いの首謀者二人に光を当てる。戦いの成り行きとともに、二人はどう判断し、どんな手を打ったのか…。 すると、戦いの帰結の必然性が見えてくる。 三成は、官僚として非常に有能だが、人を受け入れる器が小さい。一方の家康は欲得で動く人間心理を理解し、人を操れる。 二人にからむ人物たちの人間模様も面白い。 結末がわかっているのにまるで現在形で動いているようで先が知りたくてたまらない。 先がわかっていても、人間三成に感情移入し、生き延びて欲しかった…

    3
    投稿日: 2025.02.18
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    高坂正堯氏の解説にもあるように、多数派工作の政治を描いた物語だった。 それぞれの利と義に従って動く人間への観察眼がものすごい。 利によって世は動くという現実を見せつけつつも、そこには確かに義によって動く人間もいたという救いがある物語。

    1
    投稿日: 2024.12.31
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    天下分け目の関ヶ原!とうとう完結しました。 徳川家康の緻密な戦略が凄い。 戦国武将たちのそれぞれの思惑。 司馬遼太郎氏の肉厚な描写に痺れました。

    20
    投稿日: 2024.07.14
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    「おまえ、右手で握手したんやったら左手は何してたん?」 のくだりがあってこその関ヶ原の戦いやと思ってる。

    0
    投稿日: 2024.06.22
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    個人的に、初めて読んだ歴史小説がこの作品。 物語の時代の視点で描かれながらも、時折現代の筆者の視点に移ることで、史実を客観的に捉えながら、かつ当事者たちの視点で歴史を体感することができた。 関ヶ原合戦という一つのテーマに対して、合戦に関わった大小様々な大名たちの視点から多角的に描かれているのが印象的だった。 角度を変えると物の見え方が変わることの再認識と、"唯一絶対の解釈"が存在しない歴史の奥深さに感動した作品。 単に"歴史上の人物"として認識していた戦国大名たちも、一人一人が生身の人間であることを実感し、また言葉の描写の美しさにも心を惹かれた。歴史小説、そして司馬遼太郎作品に強い関心を抱くきっかけになった作品。

    2
    投稿日: 2024.06.17
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    disney+の将軍を観て、司馬遼太郎の関ヶ原を読み返しました。情報戦・調略により、東軍の勝ちは確定しているのに、色々そうだったんだ的な気付きも多く愉しめました

    0
    投稿日: 2024.05.25
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    昨年、1年見続けていた「どうする家康」。物語の大サビである「関ヶ原の戦い」が、なんとなくサラッと描かれていて、もう少し深掘りしたく読み始めました。 尾張派(北政所) VS 近江派(茶々) の代理戦争であったこと、滋賀の小さい一大名の石田三成が徳川家康と対等に戦えるまでになったこと、各諸大名にもそれぞれのドラマがあること(真田は生き残るために兄弟でどっちにもついたり)など、興味深いことが多いです。 西軍について敗北した毛利(長州)、島津(薩摩)、長宗我部(土佐)から討幕の動きがあることを考えると、関ヶ原って250年も影響し続けて、ほんとに天下分け目やったんやなと思うとります。

    2
    投稿日: 2024.05.04
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    天下分け目の決戦を小説として読むことができ、非常に面白い内容だった。結局人は利で動かされるのは、いつの時代もこれが人間の性分かと思うとある意味辛くもあるが、考えさせられることが多い。石田三成の生き様をもう少し深掘りして歴史を学んでみたい。

    0
    投稿日: 2024.04.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    義と利 最期、石田三成が義を貫いた?思い出した? シーンも感動です。 ボタンの掛け違いのように、思い込みで負けた光成。 石橋を叩きすぎる家康。 性善説の光成。 性悪説の家康。 少しの違いで歴史が変わるのかと思えた、 非常に読みごたえがありました。

    0
    投稿日: 2024.02.29
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    関ヶ原合戦、西軍の奮闘、小早川の裏切り、死闘。大谷吉継が最期まで名将すぎて涙目。島左近の17歳の息子さえ戦場で華々しく散った、というのも切なかった。 石田三成が戦場離脱したのには「あれ?大谷吉継は自刃したのに?」と戸惑ったけど、結局自首して潔く処されたのは(性格的に)筋が通ってて良かった。 これまで読んだ司馬遼太郎作品で上位にくる面白さだった。

    2
    投稿日: 2024.02.27
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    結局、自身が動員できる軍事力がすべてなんだな。 家康250万石、三成19万石では諸侯を動かす力が違う。西軍の戦力が働けば話は違ったろうに。 で、これは今も変わらない。どんなに高邁な理想を掲げても、それを支える力がなければ理想は形にならない。 そしてもう一つ。人は義ではなく利によって動くもの。進歩がないねぇ。

    2
    投稿日: 2024.01.25
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    みんなからの嫌われ者、石田三成を自分も序盤からずっと好きになれなかったのだけど、最後の最後でその感情も全く逆になった。感動した。 本当に義を貫いた人だったんだ。 裏切って家康についた将たちは、その後どんな運命を辿ったのか気になった。 次読むテーマにしたい。

    3
    投稿日: 2024.01.12
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    今年の大河ドラマは「どうする家康」。司馬遼太郎が家康を書いた『覇王の家』を読んでも関ヶ原合戦の部分はあまり書かれていない。それはもうすでに他の本に書いたからだと言う。それで『関ケ原』を読み返してみることにした。 石田三成の視線から見た関ケ原合戦がよく分かった。

    0
    投稿日: 2023.11.26
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    西軍は負けてしまったが、戦の内容としては、かなり良いところまで行ったんだなと思った。大谷吉継の最期にグッときた。 家康は人がほしいものを与え、「利」や飴と鞭をうまく利用する。家康の方がすべて上手で、西軍が勝ったところで乱世は終わらなかったかもしれない。 それでも、この戦の「義」は三成にあったと思うし、死ぬ最期の瞬間まで、その姿勢を貫き通す姿がとても尊かった。

    2
    投稿日: 2023.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    関ケ原の戦い。その結末を知っていても、細かいことは知らずにいた。実は戦をする前に勝敗は決していたともいえる。    幼いころからテレビで見ていた時代劇はたいていが潔癖な正直者正義漢が勝つものだった。しかし、この戦国時代はもっともっとどろどろの義や恩よりも利や保身を探って動く実に腹黒い政治力によって生き抜き合戦があったようだ。  そんな中で西軍の大谷吉嗣や島左近たちの命を惜しまない男気のある戦いぶりは実に爽快だった。その家来たちも負けるとわかっていながら大将の「逃げよ」という勧めにも従わず、堂々と死地に赴いていく。この潔さは胸をうたれ、深く余韻が残った。  一度は逃げた石田三成もかくまってくれた農民に被害が及ぶのを憂い、やがて東軍の追手のもとに身を捧げている。皆、いさぎよく死んでいく。  現代は生きてるだけで儲けものという言葉をよく聞く。もちろんそういう時代である。だが、この小説の時代は死ぬことの美学があり、あっぱれな死に様は名誉尊厳とともに後々の今になってもなお、息づいている。  もしこの時代に将軍としての身分があったなら、自分は決して家康のような切れ者にはなれないし、悲しいかな石田三成のように生き下手で人間感情に鈍い武将であったと思う。できれば友情、義を重んじいさぎよく死んでいった大谷吉嗣に憧れる。決して小早川のような後代数百年後まで馬鹿にされるような将軍にはなりたくなかったと思う(わからんけど)。  最後の初芽と黒田 如水を登場させてこの物語を締めくくったのは血生臭い戦の物語をそこそこきれいに洗い流してくれたように思う。  上巻は8日間で。中巻は3日。下巻はほぼ1日で読んだ。

    3
    投稿日: 2023.09.25
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    「男の最大の娯楽といっていい、自分が興るかほろびるかという大ばくちをやることは」 ……引用は、石田三成の家臣、島左近の台詞から。三成は正論を振りかざすが故に諸将に嫌われ、「あらゆる細工をほどこし、最後に賽をなげるときにはわが思う目がかならず出る」ように、利をもって諸将を手懐ける家康の立場を更に有利にしてしまった。しかし、“利”ではなく“義”で行動する者(島左近然り、上杉景勝、直江兼続然り)もいて、彼らは現世で栄えはしなかったものの、その生き方は後世に憧れの対象となる……果たして、どちらが男の幸せなのだろうか。

    1
    投稿日: 2023.09.10
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    ・関ヶ原の戦いに至るまでの人間模様がとても魅力的に描かれていた。 ・気持ち的には石田三成に勝ってほしかったが、世を治める器量はなさそうなので、徳川家康の勝利で良かったのかもしれない。 ・小早川秀秋は今の時代でも悪者として扱われるので、人の行動が与える影響力の凄まじさを感じる。 ・様々な人間の思惑が錯綜するので、自分が歳を重ねて読み度に、共感する人物が変わりそう。

    0
    投稿日: 2023.08.29
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    ついに関ヶ原の戦が始まった。兵の数、立地などを考えれば西軍の有利だといわれたが実際は家康の謀略により西軍のほとんどは家康に与していて始まる前から結果は決まっていた。三成が負け家康が勝った要因としては情報に三成が重きを置いてなかったことと、三成が利より義で人は動くと思っていたことだろう。家康がいつ江戸を経って進軍しているのかも把握しておらず、また小早川秀秋が秀吉からの寵愛を受けているから絶対に裏切らないと思い込むなど慎重さが足りなかったのかな。結果負けてしまったが三成が挙兵することで秀吉の名誉も保たれ全く意味のないことではなかった。宇喜田秀家、三成、大谷吉継らの軍の勇猛さはとても面白かった。

    1
    投稿日: 2023.07.08
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    大河ドラマに触発されて再読。 時代背景や人間模様がとても丁寧に書かれていてとても楽しいです。 人を動かすには、ついていきたいと思わせる力と、欲しい物を与える力が必要なんですね。

    1
    投稿日: 2023.07.06
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     関ヶ原の戦いを扱った歴史小説の最終巻。読み終えてから少し時間が経ってしまったので、読んだ時の感想の細かいところは忘れてしまったが、最後まで面白く読めた。この司馬遼太郎の本の中では、石田三成は決してすごく格好いい人物としては描かれていなかった。

    1
    投稿日: 2023.05.01
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    誰もが知る関ヶ原。その後の泰平の世を思えば家康が勝者であってよかったと思うし、小早川秀秋がどう評されようがその裏切りは正解だと思う。 だけど、司馬さんの関ヶ原を読むと義に生きた青くさい三成に勝たせてやりたかったとも感じる。

    3
    投稿日: 2023.04.01
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    タイトルは「関ヶ原」だけど、そこに至るまでの家康と三成の駆け引き、工作が詳しく描かれていて、それぞれの大名の戸惑いや計算、心情が分かって面白い。戦そのものは、戦力や布陣から言ってどちらが勝ってもおかしくない状況だったことが分かる。 西軍の敗色が濃くなった中で、名に恥じぬよう自分の死に様を飾ろうという数多の武士たちの激闘がすさまじい。 結局三成の挙はなんだったのか、最後の場面でそれを評した言葉に、救われた気がした。

    1
    投稿日: 2023.02.14
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    歴史上の有名なことなので、結末は知っている。 ただ展開を追うとどちらに勝敗が転んでもおかしくない状況で大将の器の違いが左右した印象。 合戦よりも、総大将の家康、三成とその周囲を取り巻く人間模様の方が面白く、読み応えあり。 みんな時勢に流される中、中立を固辞した人物(氏家行広)が現れたことが個人的には救い。

    0
    投稿日: 2021.09.08
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    関ケ原の合戦を描いた物語。 家康、三成が争った天下分け目の戦い。司馬遼太郎が描く、政治と軍事の融合した時代小説である。 ゲームや映画の登場人物かのように感じる部分と、事実として歴史上に存在したことに驚愕し感慨にふけってしまう。当然、その流れの上に現代があることは、にわかに信じ難い。 それにしても家康の知略とは、現代の派閥闘争の工作そのものと言えるのではないだろうか。義や利とは誰にとってのものであったか。後世に何が伝えられるのだろうか。その延長線上にいる私は彼らから何を学ぶことが出来たのだろう。 それよりも、やはりおもしろいと感じるのは、どこか歴史をエンタメ化して見ているからだろうか。 慣れていないジャンルで、ものすごく読むのに時間が掛かった。良い読書ができた。 読了。

    18
    投稿日: 2021.08.23
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    義一本の三成と地道に戦略を一つ一つ遂行していく家康。上中を含めて、戦当日までの情景を鮮やかに浮き上がらせるとともに、下巻では戦当日の流れが、場所・時間ともに手にとるようにわかる。歴史が頭の中に流れ込んでくるかのよう。 とにかく面白い。

    1
    投稿日: 2021.08.19
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    関ヶ原の戦いというと当日の両軍のいわゆる『頑張り』の結果と思いきや、実は当日以前に、家康によって周到に計算され尽くした結果。何事も準備が大切だということでしょう。それにしても三成は、頭でっかちで嫌なやつに書かれており、これだけ、味方に偉そうで、嫌われていたら、裏切られてもしゃあないなぁと思いました。この長いストーリーの最後を黒田如水で締めているところは、司馬さんの如水に対する愛着を感じました。

    1
    投稿日: 2021.08.01
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    労働節の旅行と今週の出張の飛行機機内で読了。 いよいよ下巻。と言っても「関ケ原」の合戦そのものは後半の半分のみ。 読めば読むほど、治部少、違うんだよ。甘いよお前は!と言いたくなったけど、歴史は変わらない。すべてが内府の策略の通りに動き、すべてが治部少の裏目に出る。結果は分かっているけど切ないな。一個違えば違う結論になったかもしれないと思うけど、その用意周到さが300年の徳川の世に繋がったんだよな。 三国志と併読してしまったので、頭の中で色んな武将がちょっとごっちゃになってしまったのはナイショです。

    1
    投稿日: 2021.05.29
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    400年以上も前の時代の話でありながら、権力や利害を前にした時に人々がどの様な行動をとるかはとても面白く、そしてそれらは今現代の世の中でもほとんど変わってないことに気づく。

    1
    投稿日: 2021.04.03
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    太閤秀吉の遺児・秀頼を奉り豊臣の恩義に報じるため、西軍を束ね<関ケ原の合戦>の場に挑んだ治部少輔三成でしたが、頼みの綱の毛利軍は調略されて動かず、小早川秀秋の裏切りが効を奏し東軍を戦勝に導くのでした。三成は「義」を貫かんがため敗走するも、東軍捜索の前に屈します。捕縛後の大津城山門前での黒田長政、福島正則、小早川秀秋らのと対面は鬼気迫る圧巻の場であります。祇園下河原での黒田如水と尼僧(初芽)の対面の場は、最終章を飾るに相応しい感慨深い感動を覚えながら終焉となります。

    2
    投稿日: 2021.02.26
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    面白かった。 登場人物が多すぎた。続けて読まないとだれがだれか分からなくなる。 家康はすごい。人の心を読み切ってる。 三成は頭はキレるが感情的になってしまうところや、観念的で正義感が強すぎるところがある。 優れた人の行動と心理を知れるのは面白い。また、こう言う系統の作品を見たい。

    0
    投稿日: 2021.02.05
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    日本最大の合戦を壮大に描くスペクタクル最終章。やはり抜群の読み応えだったな。今まで読んだ歴史小説の中でも傑出して素晴らしいと思えた。政治的な駆け引きが勝敗を決めたこの大合戦。”義”と”利”の対峙が拮抗する中、胸熱で滑稽で儚い人間模様が浮き彫りになり、その幻影はいつまでも心の中で生き続ける。溢れんばかりのロマン性がまたとない余韻を引いた。天下を取るべくして取った徳川家康の圧倒的手腕、明敏過ぎるが故に敗北を喫した日本随一の嫌われ者・石田三成に隠された人間性を中心に掘り下げられる偶像劇は読後に多くを語りたくなる。本田正信、福島正則、黒田長政、小早川秀秋、島左近、大谷吉継、安国寺恵瓊、島津義弘、、、 東軍西軍のそれぞれの重鎮たちに纏わるエピソードの全貌を見届け、武将たちに対する見方が180度変わったようにも思える。印象に残った人物はしかと胸に留めておきたい。3巻総じて最高の読書時間となったことに感謝。最後の結びも完璧だったなぁ。どこまでも義に身を捧げる三成の示した生き様によって日本人の今の原型があるといっても過言ではないだろう。

    1
    投稿日: 2021.01.17
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    解説で高坂氏も書かれているように、結局のところ関ヶ原とは激しい戦闘もさることながら、政治工作の巧拙でもあるのだろう。石田三成は義に走りすぎ、工作という面では家康の足元にも及ばなかった。しかし西軍の奮闘は、政治工作の巧さだけでは戦ができないことを表している。 歴史小説は登場人物が多いため、群像劇の様相になりやすいが、『関ヶ原』というタイトルから、やはり徳川家康と石田三成がこの物語の主人公である。しかし、実はもう一人いるというのが、この物語で言いたかったことなのかもしれない。そのもう一人の主人公は黒田如水である。 関ケ原の役が終わった後の黒田如水のくだりはこのことを強調したかったのだろう。

    0
    投稿日: 2020.12.20
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    ここまで微に入り細を穿った、関ヶ原の合戦を読んだのは初めて。 政治、戦略、戦術、全ての面で家康が圧倒していることが分かる。 ただ、紙一重の差で三成が敗れてしまった気がする。 ひとつ間違えば、家康が敗れていたかもしれない。 天下分け目の関ヶ原の合戦に相応しい、壮大で重厚な作品。

    0
    投稿日: 2020.11.14
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    関ヶ原の戦いについてあまり知識がなかったが、戦が起こるまでの背景や人物が細かく描かれている作品で、関ヶ原の戦いの結果を知っていても楽しめた。

    0
    投稿日: 2020.10.25
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    大谷吉継が好きになりました。 三成が宇喜多秀家にも溜息つかれた時は私ももうダメだと思いました。 島津義弘はやっぱり怖いですね。

    0
    投稿日: 2020.10.14
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    三成って義に熱い人だったんだなぁ 最後の解説でたとえ西軍が勝利していたとしても世を治めるのは家康だったであろうという考察にはなんとなく納得。三成も智略には長けていたかもしれないが家康の方が人を扱う能力は一枚上手だったみたいだ。 三成も緊張でお腹痛くなるんだね笑

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    投稿日: 2020.07.21
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    関ヶ原と言えば天下分け目の、がいつも付くから何となく雄叫び入り交じる壮大な決戦を想像してたけど、実際は緻密に練られた外交と揺らぐ人心によるものだったという点がたいへん面白かった。 登場人物が多いので視点がばらついて、若干集中しづらかったけど戦いが始まってからはさすがにぐんぐん読めた。家康も三成もあんまり好みの人物じゃない。島左近が一番煌めいていたよ

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    投稿日: 2020.06.19
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    ついに開戦。合戦シーンの迫力はさすが。大谷吉継の最期は涙無しには読めない。影の主役ともいえる黒田如水がいい味を出している。

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    投稿日: 2020.03.22
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    司馬遼太郎がまとめた、関ケ原の戦いを最後にした、石田三成と徳川家康の戦略の立て方をまとめた本。 下では、石田三成が大阪で挙兵して以降の話。 石田三成の正義を重視し人の気持ちを省みないやりかたと徳川家康の老獪なやり方の対比の表現が心に残る。

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    投稿日: 2020.01.04
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    関ヶ原の戦いは決戦当日までに9割の勝敗が決まっていた! まさにそれを痛感させられる下巻だった。西軍が驚異の粘りを見せて形成が逆転する勢いを見せた時のひやりとした空気。結果を知ってなおも、ワクワクする展開は作者の力か。 死というものは本当にあっけない。 名前だけで存在感を与えるほどの島左近の死も、名もなき士卒の死と同様にあっけないものだった。いつか消えたのかさえもわからない。死とは儚いな。

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    投稿日: 2019.04.08
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    天下分け目の決戦とは的確な表現かと思う。 この戦の結果によっては-歴史にタラレバを言ったらキリがないけれど-、今の日本は大きく異なっていただろう。 今の若い者は!というつもりはないけれど、この時代に生きていた人間のその生き方は全ての日本人が知るべきだ。 日本史の教科書を読むだけではわからないけれど、ここが本質なのではないかとも思う。 1600年に関ヶ原の戦いが起こり、徳川政権の幕をが開けた。という無味乾燥なテスト用の暗記よりも知るべきことがあるだろう、と。

    0
    投稿日: 2019.03.25
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    天下取りの見果てぬ夢を追い求めて関ヶ原盆地に群れ集った10数万の戦国将兵たち…。老獪、緻密な家康の策謀は、三成の率いる西軍の陣営をどのように崩壊させたか?両雄の権謀の渦の中で、戦国将兵たちはいかにして明日の天下に命運をつなぎ、また亡び去ったのか?戦闘俯瞰図とも言うべき雄大な描写の中に、決戦に臨む武将たちの人間像とその盛衰を描く、波瀾の完結編。

    0
    投稿日: 2019.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    関ヶ原という日本最大の戦闘がここまでの政治劇だったとは知らなかった。 あらゆる手段を尽くして万難を排し勝つための周到な準備を行う家康に対し、己の正義を振りかざし風がこちらに吹くことが前提で勝利を信じ込む(過信する)三成。 中盤から終盤にかけては三成の空回り、滑稽さが非常に目につき東軍の勝負は明らかに思え、三成の悲壮感に胸が締め付けられる思いだった。 それでもいざ戦闘が始まると予想外に西軍が奮闘し、小早川がどちらかに転ぶか次第で勝負が分からないところまで善戦した展開は非常にスリリング。 その一点を見れば東軍勝利は紙一重に見えるが、小早川という勝負の分かれ目を事前に見抜き、抱き込んでおく下準備と、戦闘中も臨機応変に自軍に転ぶよう動いた家康の強かさが三成を上回っており、結局勝ち目はなかったのだろう。 勝利に向かうための両者のプロセスの違いが非常に対照的で家康が圧倒的に上。

    0
    投稿日: 2019.02.23
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    合戦までの清洲、大垣城、杭瀬川の戦いを主要人物目線で語られて、クライマックスを迎える。読み進めて行くうちに、東西どちらにも正義があったようにも思え、信念を貫いて人を巻き込み理想をかなえて行く視点は今も昔も変わらない。人間には得意不得意があって当然なようにこの時代、家康が選ばれたような気がする。ここから200年続く徳川幕府は戦国期にはなかった平穏な時代を皆が求めたに過ぎないのではないか…再読間違いなしの良書だ。

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    投稿日: 2018.11.09
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    真偽や慈悲に反したりする行動をしながらも、信義に厚い、人情があるというところを見せたことにより家康は天下を取ったし君主はそういう人間なのかなと思った。秀吉への名分のために戦った石田三成が破れて、慎重に時をみた家康が勝ったのが関ヶ原で、悪は必ず滅びるとは限らないのかな…と思ったり、三成の不器用さゆえに仲間をどんどん失っていく姿が可愛そうにも見えた。 名分よりも利を求めて寝返る者たちが多い中で、最後まで秀吉に忠義を尽くした者たちに対して家康が評価し殺すまでに至らなかった点も感動した。(三成に対しては別として) 勝つか負けるかよりも、主君のために最後まで命をかけて戦った者たちがいたという事実が尊いと思った。

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    投稿日: 2018.10.10
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    天下分け目の闘いと言われる関ヶ原であるが、実質的にはこの戦(いくさ)の勝敗が、その後の秩序を直接的に決めたのではなく、ここに至るまでの政治的な戦いをもって既に行く末は決まっていたと言える。

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    投稿日: 2018.10.08
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    「関ヶ原」(司馬遼太郎)を読んだ。 半年前僕は関ヶ原古戦場跡を訪ね、吹き抜ける風を全身に受けながら、戦国の世に生きていた人々の人生を想っていた。 この長い物語を読み終えた今、あの時吹いていた風の強さをあらためて思い出している。 それにしてもしみじみ幸せな今の僕の人生であることよ。

    0
    投稿日: 2018.07.06
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    石田三成、徳川家康を初めとして、登場する諸大名たちそれぞれの行動規範を丁寧に描写し、「関ケ原の戦い」を通した優れた人物評を展開している下巻は傑作と思う。徳川家康を人心を巧みに掌握する憎らしいくらいの現実主義者として描くのに対し、石田三成を哀しいくらいに観念の楼閣を築き上げることを止められない観念論者として描く対比が見事。ヒロイズムではなくあくまでジャーナリスト的な突き放した描き方がまた良い。

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    投稿日: 2018.06.05
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    石田三成氏が悲しすぎる。「三成に過ぎたるものが二つある。島の左近に佐和山の城。」とは本当に言ったものだ。東軍に勝てる武将が集ったのに、三成の言動が引き金で武将達の機嫌を損ない、島左近の助言にも耳を貸さずに結局敗北してしまう。徳川家康氏討伐のチャンスは何度もあったにもかかわらず、他人を信じることが出来ず、すべてダメにしてしまう。非常にもったいない。この本より学んだことがある。「自分を過信し過ぎないこと」「発言には十分注意すること」「優れる部下を持っても、それをまとめるリーダーの頭が固いと力を活かせない」

    0
    投稿日: 2018.06.04
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    一大絵巻。歴史小説の保守本流のテーマだか、やっぱり司馬さんはすごい。 現代から見れば勝敗は明らかですが、1つ違えば歴史は変わってたかもしれないんですねー。 政治、派閥の蠢きが色々あったが、当時の底辺に流れる雰囲気は、長かった戦乱、無謀な朝鮮出兵から、違う政権を望んでいたのでは。歴史のファンダメンタルズがそうでは、結論も変わらなかったのかもしれません。 最後の黒田如水のエピソードがこの一大絵巻の余韻を引き立ててますね。司馬さん、ホントにズルい。脱帽です。

    0
    投稿日: 2018.04.05
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    2018年1冊目読了。 やっと下巻まで読み終わったー! 年末から読んでるから長かった…。 * 戦国武将たちの思惑とか信念とか忠義心とか色んな物が混ざり合って日本中を巻き込んで、関ヶ原という場所での決戦…。 この下巻は、合戦の様子が描かれてるから後半すごく興奮した。 * なんかしら、気の利いた感想を書きたかったけど…私には無理だな。 …兎に角、上巻から下巻まで島左近は格好良かった! 大谷吉継の最期も格好良くてちょっと泣きそうになった。 そして、黒田如水が恐い!色んな意味で! * 大河で黒田官兵衛は誰がやったんだっけ〜?って思って調べたら岡田くんだった! そして、関ヶ原の映画版石田三成も岡田くんなのね〜。 大河とか見ないから、知らなかった…! * * この後、徳川幕府は300年続いて倒幕の時に活躍する薩摩と長州は関ヶ原が続いてるっていうのが、歴史好きには堪らないエピソードだよね。きっと。 更に昨日Twitter見てたら、島津家が敵中突破した時に船を出して助けた境商人たちを太平洋戦争の時に島津家が「関ヶ原のお礼です」って言ってお米を送って助けてあげたっていうエピソードが流れてきて、読んだ瞬間また興奮した! * そんなわけで、次の司馬遼太郎作品はこの流れで『竜馬がゆく』を読みたい! 8冊もあるから読み終わるのいつになるか分からないど…。

    2
    投稿日: 2018.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    各人の最期の遂げ方、将を支えた家臣たちの義の尽くし方、今の時代には想像も付かない、目にすることはないであろう人間模様ばかり。 義では世は動かない、三成は人を動かすという点において家康には及ばなかったかもしれない。でもこういう人間性は廃れてほしくないなと思う。 島左近や大谷刑事、人としての魅力、名将としての知略、もっと知りたいと思う人物も多い。

    0
    投稿日: 2017.12.10
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    何だろうか、文庫にして3分冊の大作なのだが少し物足りない。 上杉の動きや真田の事に、あまり触れられてないからかもしれない。 司馬さんはおそらく家康より三成の方が好きなのではないだろうか。司馬さんが描く三成は酷薄な人間ではなくむしろ優しい人間である。ただよくある話だが、正論が世の中を、組織を動かすわけではない。司馬さんはそれがよく分かっていたのではないだろうか。

    3
    投稿日: 2017.12.03
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    人間のもつ醜悪な部分や欲のあさましさを見事に描いている。歴史小説でありながら、壮大な経済小説となっている。経営者やトップに立つ人は必見の名書。 家康よりは三成に肩入れしたくなる。義と利、どちらに偏ってもダメ、何事もバランスが、大切。 エピローグもよかった。

    0
    投稿日: 2017.11.30
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    ついに三成と家康の両者が関ヶ原で激突し、 三成の観念主義が家康の現実主義に敗北する。 正義の戦いなら必ず勝てるとした 孟子の説が間違っていたと嘆く三成。 観念主義者の三成は、相手の側にも、 正義があるということに気が付かなかった。 これは小説であり、書かれたのは50年も前である。 歴史的事実だと思ってしまうことは危険なことだが、 二人の男の価値観の相克が全国の大名を巻き込み、 やがて天下分け目の大決戦へといざなっていく。 これほど熱い人間ドラマはなかなか無い。

    0
    投稿日: 2017.11.23
  • 明治維新の伏線

    司馬作品は幕末以降ばかりでした。映画化をきっかけに読みました。敗者に肩入れしますが、長州、薩摩も土佐も維新の勝ち組?

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    投稿日: 2017.11.17
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    天下分け目の関ヶ原の壮絶な戦い。 秀吉への「義」をとおす石田三成率いる「西軍」とその後の天下統一を「策略」する徳川家康率いる「東軍」の駆け引きがとても面白い。 単なる戦物語ではなく、その陰に隠れた諜報活動。 どちらが勝つか分からない場面から急転超過のいきさつは生々しい。 「義」の信念をとおした石田三成の人生が悔やまれる気がする。

    0
    投稿日: 2017.11.08
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    2017/11/01 面白かった! とてもわかりやすくて、読みやすい。 今も昔も政治の駆け引きは変わってないんだなぁ。

    0
    投稿日: 2017.11.01
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    関ケ原はまるで白黒以外に灰色も混じったオセロゲーム。その灰色の武将らに対し調略する家康と「白であるべきだ」という観念に囚われる三成はひどく対照的。今回『関ケ原』全編読んで特に痛感させられたのは、戦時は武将を欲し平時は文官を欲するように時代が要求する人材は残酷なほど変化するということ。それだけに文武両道な家康がいかに傑出した存在だったのかが伺える。そして黒田如水・長政親子のやりとりが楽しいだけに、ラストの演出が憎い。関ケ原の物語は毛利・島津が長州・薩摩となって受け継がれてゆく。

    0
    投稿日: 2017.09.25
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    こんな有名で面白い歴史小説を、今まで読んでいなかったのが勿体ない。 解説にもあるが、現代の選挙戦さながらのストーリー。 官僚出身の石田三成と、財界出身の徳川家康の一騎討ち。どちらが多くの支持者-票を集めるか?根回し、諜報、裏切り、義をめぐる人間模様。 天下を取るもの、人を動かすだけの何かを持っているものですね。 滅びゆく三成に感情移入して、一気に読了しました。

    0
    投稿日: 2017.09.16
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    天下取りの見果てぬ夢を追い求めて関ヶ原盆地に群れ集った10数万の戦国将兵たち…。老獪、緻密な家康の策謀は、三成の率いる西軍の陣営をどのように崩壊させたか?両雄の権謀の渦の中で、戦国将兵たちはいかにして明日の天下に命運をつなぎ、また亡び去ったのか?戦闘俯瞰図とも言うべき雄大な描写の中に、決戦に臨む武将たちの人間像とその盛衰を描く、波瀾の完結編。

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    投稿日: 2017.09.03
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    家康と三成、どう見ても家康のほうが器が大きい。三成阿保やな…と思いながらも何故か気持ちは滅び行くほうに寄っていく。

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    投稿日: 2017.09.02
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    数多の歴史小説で何度同じ筋書きをなぞろうとも、義戦を尽くした治部少と、周りからじわじわと切り崩し天下を我が物にした家康の物語は、決して褪せる事はないのだなあと。 正しい事をしているはずなのにへいくわいものであるが故周りから理解されなかった治部少に寄り添ってあげたい… 治部が追い詰められていく過程はどの作品を読んでも本当に辛い。 上杉さえ動いてくれていたなら…そう思わざるを得ないが、上杉は上杉の家風に従い背後を追わないという「義」を貫いたのだろう。 映画が楽しみだ。

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    投稿日: 2017.08.30
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    結果が分かっていても引き込まれる歴史群像劇。合戦描写も緻密。最期の瞬間まで再起を期していた三成と、無謀と知りつつ勝つため奮闘した左近、吉継…三者三様の死に様が印象的。

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    投稿日: 2017.08.24
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    司馬遼太郎らしい歴史小説。関ヶ原についてはいろいろなドラマやスペシャル番組で何度も見ているが、やはり司馬遼太郎の小説で読むと歴史の背景にある人間感情というのが手に取るように分かり、歴史が合理性ではなく人間で動いていることがよくわかる。どこまでが本当にあったことでどこからが司馬の創作かは分からないが、司馬が史実を調べた上で各武将の思考形式を完全に把握して創作したであろう会話は、もはや史実としか思えないほど武将の心情を見事に語っている。どこかの評論でこの小説は司馬の家康嫌いが非常によく出ていると書いてあったが、私の読む限りはそんなことはなかった。老獪で人間心理の掌握が非常にうまい家康と、理想主義で人間は合理的に動くと思っている三成の対決だが、人間は合理的に動かない以上、家康が勝利するのは見えていた。長年サラリーマンをやっていると理ではなく人間の情欲、すなわち政治が社会を動かしていることが身にしみて分かってくるが、司馬もそれをこの関ヶ原の人間描写に込めているように思える。義よりも利が社会を動かすというのは少々寂しいが、真実だと思う。しかしその義を幕府の開設にあたり、徳川三百年の礎として家康が社会道徳として推奨したというのはやはり家康の巧緻の極みなのだろう。もうほんの少しだけ三成が大人で、人を喜ばせる術をしっていれば歴史は大きく変わったのだろうが、結局は三成では天下を治められないことを考えると、家康が勝つのは必然だったのだろう。 とにかくサラリーマンは是非とも読んだほうが良い小説。

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    投稿日: 2017.08.22
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    今夏話題の"関ヶ原"。以前読んだ競作の"決戦!関ヶ原"後、かなり経つので是非読みたくなった。…いざ合戦、そして結末はひとときなれど…単なる戦記だけではない。最大の対比は時をかけ、隙を与えず盤石に練り込まれた政治的謀略と人心掌握の術。どっぷり濃厚な人物造形、多岐にわたる観点と深い心情描写、、。畏れ入りました

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    投稿日: 2017.08.11
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    天下分け目の一戦における政治的要素が事細かく描かれる。 ただ、その分石田三成や徳川家康、初芽といったメインキャラクターに割かれる分量が少なく、彼らを好きになり切れずに終わってしまった。

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    投稿日: 2017.08.07
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    まあ負けるべくして負けた石田三成。しゃあない。大谷刑部の強さ、潔さに涙。金吾殿の情けなさになぜ?といいたくもなる。三成の最後は立派。でもこの人が負けたのは良かったのだと思う。家康は日本をどうするか、を考えられたが、三成はひたすら豊臣家への義に固まっている。日本にとっては家康で良かったとしか言いようが無い。三成は清廉潔白過ぎるので、下につくのは怖いし。ただ、確実に善人であり、だからこそ領民に匿われたのだろう。家康配下で生き残っては欲しかった。

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    投稿日: 2017.06.07
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    何ヶ月かかかって、ようやく読了。 石田三成という人物には昔から興味があったのだが、やはりこれを読んでもいろいろと思うことはある。一言で言うと、痛々しい。 とはいえ、身分の上では佐和山のちっぽけな大名が、天下の家康を相手に10万もの兵を集め、日本史上最大の大戦を仕掛けただけでもすごいことだ。 「もしここでこうしておけば」もしかしたら三成が勝っていたかもしれない、と思うこともいくつかあった。思考の柔軟さや機転、したたかさも含んだものが真の賢さだとすれば、三成にはそれがなかったのかもしれない。

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    投稿日: 2017.05.13
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    再読。 関ヶ原の合戦シーンは読むたびに各武将達の迫力に圧倒される。 結果は分かっているのに息詰まり手に汗握り読書に没頭。 この物語の中で一番のお気に入りは黒田如水。 島左近、大谷刑部、島津勢と凄まじい戦い方に惹かれるが、あの飄々とした雰囲気と行動にもっとも惹かれる。 ボリューム、内容ともに充実した一作です。

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    投稿日: 2017.03.01
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    あまりにも有名な大合戦について、諸大名の生き残りを賭けた、謀策、立ち回りが、生々しく描かれている。 人間は利に従って動くとする家康と、秀吉に対する義を主張する三成の対比が鮮やかすぎる。人間関係とは、リーダーとは、人望とは、を考えさせられる、さすがの作品です。

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    投稿日: 2017.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いやあ,面白かった.本書のタイトルでもあり,下巻の後半分を占める関ヶ原の戦いが,無駄のない筆で,過剰に感情をあおるようなこともなく描かれる. 「真田丸」の放映で石田三成の再評価がなされているように思うが,本書で描かれる三成は,負けるべきして負けたようである.大局観,情報収集力,根回しや交渉といった所謂政治力など,家康には遠く及ばない.この戦いでもし西軍が勝っていたら,その後の世の中はどうなっていただろうかをかんがえると,薄ら寒い思いすらする.しかし,なんとか西軍を東軍と互角にまで引き上げることができた彼は,やはり普通の人ではなかったのだろう. 一方,本書の魅力は,挿話的に描かれる端役の人々にもある.秀吉亡き後,家康という抗えない巨大な力と三成という旧勢力との間に出入りしてくる,名の知られていない諸侯のエピソード群が,ストーリーに幅を与えているのだろう. あと,本書を読んで,福島正則が心底嫌いになりました(笑).

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    投稿日: 2017.01.22
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    敵味方の攻防が臨場感あって下巻は 一気読み。 1日2冊一気の読み疲れはでてるけど(笑) 意外に如水が最後にしめくくるのね。 司馬さん絶対家康のこと、好きやないね(笑)

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    投稿日: 2016.12.25
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    小山評定での山内一豊の行動がに印象残った。新井白石『藩翰譜』によると、評定に先立ち、横尾忠氏(出雲松江藩24万石の初代藩主)が親しかった山内一豊(掛川5万石→土佐20万石)に家康の歓心を買うために居城を献上する案を話していたが、当の評定の場でその案を一豊に先んじて提案された。忠氏は「日ごろの篤実なあなたにも似ない行為だ」と笑ったという。

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    投稿日: 2016.08.28
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    2016_027【読了メモ】(160422 1:32)司馬遼太郎『関ヶ原』下巻/新潮文庫/1974初版

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    投稿日: 2016.04.22
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    2016年4月17日読了。関ヶ原での東軍・西軍の激突、戦の始まりとその終わりまで。諸大名への入念な根回しや自分の立ち居振る舞いによる心理的効果まで計算しつくした家康だが、それでも小早川秀秋の裏切りがなければ戦の結果はどう転んだか分からなかった、というのは「豊臣家の恩顧に報いる」という題目の強さか、三成の事務能力の高さゆえか。まあこの戦で東軍が敗れても、せいぜい江戸幕府が開くのが数年遅れた程度の影響しかなかったのだろうか・・・。いちいち三成の采配や振舞いへのケチが目立つが、彼がそういった「気配り上手・外交上手」であれば、これほど西軍に兵を集められなかったろうし、そもそも「豊臣家のために尽くす」という発想もせず、むしろ計算高く家康に降っていたかもしれない、というのが司馬氏の見立てなのか。「豊臣家のために死ぬ」と決断するのはある意味たやすいが、妻子や配下の数万の兵や百姓の身を思うと、日和見を決め込んだり家康に取り入った大名たちを安易には批判できないよなあ、と思う。

    1
    投稿日: 2016.04.17
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    これを読む以前の知識では、石田三成は味方に散々裏切られるような人望の無い人だったのかな、西軍は負けるべくして負けたんだろう、程度の考えだった。しかしこの「関ヶ原」を読むと、正義は三成側にあり、東軍の勝利は実はけっこう紙一重だったということを知り、石田三成や関ヶ原の戦いに対する印象がかなり変わった。徳川家康に対してはずる賢いという印象も強くなったが、やはりこれくらいの人物でなければ天下を獲れないのだと改めて感心した。 また、この本は「正義は三成側だが、世の人民は豊臣政権ではなく徳川政権を求めていた」という割と中立的な立場で話が進行したので読みやすかった。

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    投稿日: 2016.04.05
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    義の石田三成、不義の徳川家康という書かれ方をしているので、どうしても、西軍を応援してしまった。島隊、大谷隊の最期なんて、涙がでたね。大軍の大将なのに、三成は人への接し方が下手だったり、家康は誰か裏切らないかとビビっていたり、信長、秀吉にない小物感が、人間らしくて面白かった。歴史の面白さを再認識しました。

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    投稿日: 2016.03.30
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    三成が左近が吉継が死んでしまうと思うと辛くて、読むのが苦しい全三巻でした。蝙蝠だらけの合戦の、読んでいてもちっとも血沸き肉おどらないこと。天下分け目の大合戦なのに、全然ワクワクしなくてすごかった。 しばりょ先生は、人の死を特別ロマンチックだったり劇的に装飾して描きませんね。すっすっと普通に描いていくから、死とは歴史の中でいつの世も誰の上にも平等に訪れ続いてきた普通の出来事なのだな、と思わされる。いつか来る親しい人や自分の死への恐怖が、少し柔げられる気がする。

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    投稿日: 2015.08.03
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    2015.3.29 途中飽きた。 人心は利で動いていることを巧みに利用して天下を取った家康。 三成は思想だけだったのかな。生まれる時代が早すぎたのかもしれない。

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    投稿日: 2015.03.29
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    有能であるがゆえに人に嫌われ、そして嫌われてもかまわないと思い続ける石田三成。彼の考えがよくわかった。関ヶ原に至るまでの記述が長く、いらいらするが、実際にもそこに家康の葛藤があったのだろう。東軍の勝利にも、裏ではいろいろな駆け引きがあり、また、西軍が勝利する可能性も大いにあったのだ、ということに感動。51対49でも、勝利は勝利。その差の大きさは歴史の証明するところ。

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    投稿日: 2015.02.22
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    香港映画。チョウ・ユンファ映画。 高倉健のやくざ映画。ワイルドバンチ。 …なんですよね。 娯楽物語快感曲線?とでも呼ぶべき印象で言うと。 悪役・徳川家康に果敢に戦闘を挑み、散っていく男たちが好きなんだろうなあ、という。 終盤、当然ながら関ヶ原の戦いが始まる訳です。 そこで、島左近が、大谷吉継が、戦闘レベルで家康にあと一歩と迫るんですね。 で、そこまでで、とにかく家康さんが悪役として、しかもタダの悪役じゃない…巨悪、として描かれています。 まあ、厳密に言うと、「悪」というモラル次元では描かれないんですけど。 ただまあ、陰険、陰湿。スカっとした感じは一切なくて、猫が鼠をいたぶるように政権を狙う感じ(笑)。 という訳で、なんていうか、読み手の側は、不快感でむかむかしている訳です。 (これが、この小説が「燃えよ剣」「竜馬がゆく」ほどの人気を得ない理由ですが) で、やっとこさ、その家康が負けて苦しむ描写が出てきます。最終的には勝つんですけどね。 そして、家康をかなり追いつめて、美しく散る男たちが出てきます。 もう、そこのところの文章的カタルシスなんですね。 そりゃあ、やっぱり文章表現的にうまいなあ、と。 映画で言えば、スローモーションで両手拳銃、マシンガンを撃ちまくりながら、同時に撃たれて吹っ飛んでいくチョウ・ユンファみたいな…(例えが古いかもしれませんね)。 それが文章レベルでうまいなあ、というのは、描写的に写生的には成立していないんと思うんです。 戦闘の様子、その中の挿話、そういったことが、実に文章だから表現できる。実際にどういう状況、ビジュアルなのかって検証していくと、なんだかぼんやりして良く判らなかったりするんですけどね(笑)。 そして結局は、最後の最後は。 滅んでいく男たちの、べたに言っちゃえば「滅びの美学」。 ただ、そこまでの文章の積み上げが、司馬さん独特の客観性が担保されているから、その分、山場の泣かせの浪花節がキクんですよね…。 そして、石田三成の没落と亡びは、ほんとに司馬さんの小説の中でも、もっともギリシャ悲劇的に痛くて残酷に、淡々と描かれますね。 それは、「秀吉時代」から「家康時代」へと、時代がどうしようもなく転換する時期の、軋みであり痛みみたいなもので。 どうしてもその渦中で、「裏切り」「転向」「諦め」といった気まずさや淋しさを秘めていく大名たちの、夕陽に焼かれた背中が印象に残る大群像劇な訳です。 最終章。 淡々と、枯れた英雄・黒田官兵衛と、架空の人物・三成の恋人の初芽との場面が、しみじみと味わい深い、センチメンタルな良い感じですね。 しかし、この「関ヶ原」だけで読むと、司馬版・黒田官兵衛という人物。もっと読みたくなりますね。 そして。 裏切りと復讐とギリシャ悲劇の、対家康レジスタンス風の香港映画的快楽は、「城塞」へと引き継がれていく訳ですね。 「城塞」下巻の、後藤又兵衛、木村重成。そして何より、文字通り家康を壊滅的敗走に追い込む、真田幸村。彼らの散り際の描写。 この「関ヶ原」の島左近、大谷吉継の散り際とも含め、なんとも男臭い司馬遼太郎節。実は浪花節だし講談調。 歴史エッセイ風の俯瞰性でコーティングした、コテコテの娯楽歴史物語の豊饒さを味わうのも、読書の快楽ですね。

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    投稿日: 2015.02.19
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    上巻で三成と家康の頭脳戦、中巻でそのどちらにつくかに悩みぬく他武将たちを描いた大河小説「関ヶ原」も下巻でついに開戦。しかし、著者は開戦前に石田三成の将としての器の小ささ、凡人っぷりをこれでもかと見せつける。特に、現在の状況を自分の都合にいいように判断してしまう三成の性格は致命的。それと比較して家康の偉大さ、人徳を強調する。 開戦前にすでに勝負アリ、というのが司馬先生による関ヶ原戦の解釈。とはいえ、わずか19万石の石田三成が200万石の徳川家康に勝負できるだけの勢力をそろえたことは、評価している。また、小説の最後の見せ場に描いたのは、敗軍の将となってからの三成の執念だ。 それにしても、下巻での三成評は非常に厳しい。ボロクソだ。これは太平洋戦争の日本軍をけなしまくる「司馬史観」に近いものがある。とんだ貧乏くじを引かされてしまった三成に同情。そして、三成の家臣、島左近は常にカッコいい。

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    投稿日: 2014.12.30
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    これまた一週間で読破! 下巻はいよいよ関ヶ原の戦い。 複雑に入り混じる東軍西軍それぞれの武将の思惑を理解しながら関が原の戦いを見ると、これまでとは違う観点から戦いを眺めることができた。戦国の世には珍しい正義/不正義を身の施し方の判断基準にする石田三成、三成憎い余り東軍に与した福島正則、上方の情勢に疎い余り西軍に与せざるを得なかった島津維新、そして信長、秀吉死後天下取りの好機がようやく巡ってき、何が何でも天下を取りたい徳川家康、そんな彼らが戦場で合間見える関が原の戦い、人生に一度は読むべきそんな一冊だった。

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    投稿日: 2014.12.07
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    もう、三成のまずさから、読むのがしんどかった。負けることは明白だし、色々と気づかない三成が痛々しい。 家康の智謀、見通しの力がすごい。 だから天下が取れたのだろうし、その後200年以上続く江戸時代の礎をつくることができたのだろう。

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    投稿日: 2014.10.30
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    最高に面白かったです。 決戦前夜の裏工作、誰がほんとうに裏切るのか、戦況のめくるめく変化! 上巻中巻ですっかり西軍びいきになっていたので、いよいよ訪れる決定的な敗戦に、「か、かわいそうに・・見てられん・・!」と思いながらも、描かれる名だたる登場人物たちの、死に様のカッコよさに胸打たれました。 あれをまたこの司馬遼太郎の、独特なさらりとした文章で書かれているのが、たまらなくいいんですよねえ。。 ひさびさに、夢中になってページをめくる本でした。

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    投稿日: 2014.05.31
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    愚かしいほどに義を重んじる三成の生き方と、愚かしいほどに利を重んじる家康の対比をはっきりと感じました。やはり、このような合戦で対立するのは、正義と悪ではなく、正義とまた別の正義なのですね。

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    投稿日: 2014.03.23
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    ★3.5でしょうか、司馬遼流群像劇かな。 確かにこの作家には独特のリズムがあり、それが好きな人には堪らんでしょう。 当方はそれほどまでに思い入れはないが、それでもこの作家が国民作家であることに異議なし。 それにしても三成っていかにも日本人って感じがする、所詮小者なんですよ、義もあろうし、能力もある。でもどうしても森は見えないっていう。

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    投稿日: 2013.12.19
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    歴史上有名で誰もが知ってる事件。この戦いに勝利するために、徳川家康、石田三成、島左近、福島正則、黒田如水と長政父子などそれぞれの立場での駆け引きは凄い。 石田三成の義は素晴らしいが、観念が強いために見通しが甘くなり、最後は徳川家康に負けてしまう。やはり、徳川家康が役者が何倍も上だったなと思いました。 この小説を読んで、ものごとを成功するには冷静な視点でものごとを考え、段取りを着実にする必要があると感じました。

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    投稿日: 2013.11.20