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しゃぼん玉(新潮文庫)
しゃぼん玉(新潮文庫)
乃南アサ/新潮社
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総合評価

320件)
4.1
94
144
53
7
2
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    通り魔や強盗傷害を繰り返し自暴自棄な逃避行を続けていた若い男。宮崎の山深い村で老婆と出会った。たけり狂った男の心を老婆や村人は優しく包み込むのだが・・ いい話です。ラストもよかったー。 最初のほう、怒りが制御できない自己中心的な若者をよく描けているなーと思いました。 ただ、これだけ悲惨な家庭環境で育ったのに、こんなにちゃんと変われるのかということは疑問でした。うーん、私が人を信じられないのだろうか?でも、通り魔まで起こす男がここまで好青年にふるまえるのかというのも疑問・・。 「何ひとつとしてもっていない、ただ漂うように生きているだけのしゃぼん玉のような存在にすぎなかった」という描写がせつない。共感します。 読みながら、秋葉原の通り魔事件の犯人のことを思いました。このおばあさんのように、「ありのままを受け容れいて愛してくれる人」がいればあの犯人も違ったのかなーと思います。 愛されることの大切さを唄った作品。

    0
    投稿日: 2008.10.06
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    すさんでしまった主人公の心がだんだん浄化されていく物語。 人を傷つけることに何の罪悪感ももたなくなっていた人間が田舎の人とのふれあいで変わっていく。 シンプルなのに心にビシビシ伝わります。小説の本来の力をもっています。

    0
    投稿日: 2008.09.30
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    最初は主人公に対して、通り魔事件を起こしても全く反省せず投げやりな態度に憤りを感じたが、優しい人に囲まれて暮らすことによってどんどん思いやりが持てる少年に成長していったことに感動した。

    0
    投稿日: 2008.08.29
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    犯罪者の青年が、田舎の村にたどり着いた。 流れ者の彼を、何も知らない村人は暖かく迎える。 最初は、金を奪って村をさっさと出ようとするが...。

    0
    投稿日: 2008.08.24
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    セコイ犯罪を繰り返す男が田舎の村で老婆に出会い、人生を変えてゆく。心理描写がうまいのでグイグイ惹きつけられる。

    0
    投稿日: 2008.07.16
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    家庭崩壊の末、ひったくりを生業にするまでに荒んだ若者が、九州の山の中で、ヒッチハイクしたトラックの運転手をナイフで脅し、挙句に居眠りの末、放り出された椎葉村、図らずもバイクでけがをした「おスマじょう」を救出することから始まる奇妙な居候生活。。いやいや、なかなか。。最近耳を覆いたくなるような若者の悲惨な犯罪ばかりが報道されているけど、こういう出会いがあれば、少しは改善されるものなんかしら。ともあれ、落ち着くべきところに落ち着いて、やれやれ!な結末も心地よかった。

    0
    投稿日: 2008.07.04
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    解説にも書いていたけど、シンプルなテーマほど作品を説得力あるものにするのは、非常に困難なもの。下手をすれば、そのテーマを壊してしまうこともしばし。 しかし、この作者は全く違うわ。 人物造形と挿話を積み重ね方が秀逸。 これは、作者の類稀な描写力と観察力がなせる業。素晴らしい。これぞ小説です。 内容はある少年が、人の温かさに触れて、過去の罪を清算するまでの様子を描くとても心が温まる内容。 やっぱり、人っていいわ。都会って怖いわ。 星は3.5なんだけど今回は4つで。 ちなみに帯は・・・若干陳腐だわ。

    0
    投稿日: 2008.06.25
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    犯罪をおかして逃亡する若者がたどり着いたのは山奥深いある村。 そこで出会った老人や村人達との交流が、荒んだ若者の心を変えていく、というストーリー。 よくあるハートフルな小説と思いきや、終盤になるとなぜか涙があふれて止まらなくなりました。 読めばわかる感動の一作です。

    0
    投稿日: 2008.06.23
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    前半は読むのが大変でしたが、後半…いや、終わり近くになってやっとスムーズに読めた話でした。 いい話でしたが、けっこう読むのに時間がかかったな…

    0
    投稿日: 2008.06.11
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    翔人に同感しすぎてちょっとやばかった こんなにしんどい思いをして 1日1万円にもならないのかと思うと馬鹿馬鹿しくなってくる その通りだ嗚呼辞めたい しかし翔人は最後には立ち直って 人生と向き合うから偉いぜ…!

    0
    投稿日: 2008.05.19
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    そんなに期待しないで読んだけど、なんのなんのさすが乃南アサ。 コンビニ強盗やひったくりをくりかえしている若者が、警察から逃れるために流れ着いたとある村(あとで宮崎の椎葉村ってわかるんだけど)でふとしたことで知り合ったおばあさんと共同生活を送る中で、自分自身そして今の暮らしに陥るきっかけになった父親との確執を前向きに考えるようになる…。 って書くとなんか陳腐な感じだけど、すごく自然に若者の心が変わっていくところを描いてるから違和感なく読める。 最後は涙出ました。

    0
    投稿日: 2008.05.10
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    小説に登場してくる九州・宮崎県の椎葉村。人口4000名。人口密度1KM平方メートルに6名という完全な過疎。ただ、日本の子孫、原点がある。一度退職後行ってみたい。そこに登場してくる人物は、日本人が忘れていたほのぼのとした人情味あふれている。泣かせる、思わず引き込ませる肉厚の本である。もう一度読みたくなる一冊。080501

    0
    投稿日: 2008.05.06
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    ベタベタな更正物語…なのだが、感動してしまう おばぁちゃん子の僕には直撃 正直サスペンスとは思わないが、良作ではある ちょっとクサイかもしれない

    0
    投稿日: 2008.03.15
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    先の読める話・・・でも、わかっていてもどんどん読み進めていきたくなる。 大人でもこういう童話チックな教訓めいた本あってもいいね。

    1
    投稿日: 2008.03.14
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    内容(「BOOK」データベースより) 通り魔や強盗傷害をくり返す伊豆見翔人は、逃亡途中で偶然、宮崎の山村にたどり着く。 村の老人たちと暮らすうち、少しずつ心を開いていく翔人だったが……。 安易に犯罪に走る若者の心の闇に深く切り込む傑作長編サスペンス。 --------------------------------------------------- この本は、読んでもらいたい1冊です。 家庭環境からおこるものなのか 荒んだ時代からなのか。。。 逃げることばかりを考えて来た翔人。 犯罪を繰り返し、人を刺しても罪悪感を持たない翔人。 逃げ延びた山村で老人と出会い変わってゆく模様が 温かい・・・ スマ婆さんやシゲ爺とのやりとりや シゲ爺さんの 「自分のことだけの奴は、人の心が分からねえ」 「自分の生き方について諦めたらそこで終わりばい」 「諦めたら、人生なんてやり直せねえ」 「ようするに大事なのは心根ばい」 という言葉が妙に心に残った。 読んでいく途中に「しゃぼん玉」というタイトルの意味も分かりました。 思わず、読後に号泣しながら読んでしまいました! 読み終えた後は、温かい気持ちになれる1冊ですw

    0
    投稿日: 2008.03.06
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    通り魔や強盗を繰り返していた若者が、逃亡の果てにたどり着いた山村で出会った人々の優しさに触れ、立ち直っていくという物語。 犯罪を犯してしまった主人公の心の葛藤が見事に描かれていて、心の奥に潜む悪意が表出してくる瞬間は、ハラハラさせられます。 冒頭の作品イメージと、読み終わった後のイメージがかなり違います。 最後はハッピーエンドで、じーんと来ます。

    0
    投稿日: 2008.03.06
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    小説なのに、人々がホントに生きている気がした。翔人とおスマ嬢のその後の暮らしも、ぜひ読んでみたいと思った。

    0
    投稿日: 2008.03.04
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    100%ではないにしても、大きな事件を起こす若者の背景には何かしらの問題があると思う。 親や家族、そして学校や友人・・・育まれたり、世話をしたり、そんなささいな幸せも感じない思春期。 この小説の主人公の翔人もそんな不遇な生活を送り、他人に対しては常に憎しみの感情だけを持っていた。 しかし、山村のとある村で180度違った生活を送ることになる・・そしてだんだんと変化していくのだ。 老婆に「ぼう」と親しみを持って呼ばれ、他人から頼りにされること。 そんなことから、過去の行動を反省し、後悔し、人間らしさが取り戻されていく。 タイトルの「しゃぼん玉」・・これは翔人が自分のことを例えている。 人生は「しゃぼん玉」のように、儚く消えるのだ・・それでいいのだ。 ・・・しかし、そう思い込んでいた彼は、だんだんと「しゃぼん玉」ではなくなっていく。 それが何となく胸に染み入る感じだった。 人間は根っから悪人はいない。 そんな「性善説」を信じてもいいかな・・と思える小説。

    0
    投稿日: 2008.02.25
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    通り魔事件やコンビニ強盗をした主人公がとある田舎に逃げつく。 そこから田舎の人々とのコミュニケーションで生まれ変わってく・・・。 翔人の心のどっかが抜けてる感じがすごくわかる。 田舎の人々もいい人ばっかだし、婆ちゃんがかっこいい!! そんでもってちょっと実家に帰りたくなる本。 気がついたら、自分が泣いていたのでちょっとびっくりだった。

    0
    投稿日: 2008.02.18
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    『自分は生涯、しゃぼん玉のように、ただ漂って生きていく。そしていつか、どこかでパチンと弾けて消える』 暴れる父と自分を疎む母、そんな家庭に育ち、通り魔や傷害を繰り返して“しゃぼん玉”のように生きていた青年・翔人が、逃げ込んだ山奥でふとしたことで助けた婆ちゃんのところに転がり込むことになる。 彼を婆ちゃんの孫と勘違いした村のおばちゃんの世話焼き、爺ちゃんとの山仕事、訳あって都会から戻った女性との触れ合い。 『白くふっくらとした銀杏が、山ほど入っているビニール袋を差し出した老婆は、そう言って恥ずかしそうに笑った』、はにかむお婆ちゃんが目に見えるようで、この村の人々のなんと純真無垢なことか。 こうした人に囲まれた翔人の村での生活と、その間に挿まれる過去の家庭環境の中で描かれる翔人の心根。『しょうがねえことも、あるにゃあ、ある。だが、それと、どうでもよくなるっちゅうとは、別もんばい』、ちょいと道徳臭いけどね、そうした人々に囲まれて、翔人はもう一回人生をやり直すことを決意する。 なんのひねりもない話で予定調和的結末と思いながら、ラスト近くは涙が出てきて、電車の中で読んでいてちょっと困った。 こんな話に涙もろくなるっちゅうのも我ながらどうかと思いながら、乃南アサさんって上手だと感服する。

    1
    投稿日: 2008.02.17