
総合評価
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powered by ブクログ春つげ鳥 のみ読了。 淡々とした語調は喪失感が伝わる(あるいは碧はあまり頭の良くない子なのだろうか?)が、短編にしてもストーリーのみで感情がないし、現実感を持たない主人公にちっとも入り込めないどころか、気味悪ささえ感じれた。
0投稿日: 2012.05.15
powered by ブクログ初田辺作品。古いんだけど、今読んでも通じるものがある。 関西弁があったかくて、作品もあったかい。恋することって、ピュアでいいなと思いました。
0投稿日: 2012.05.14
powered by ブクログ田辺聖子さんの短編集。この作家さんを読むのは初めて。 まず面白かったのは、「孤独な夜のココア」という短編は収録されていない、ということ。これらの短編が集まったこの本にタイトルがつけられているのは珍しい。 そして関西弁で話が進むこと。親しみがわく。 あと良い意味で古いので、古き良き恋であったり、古き切なき恋であったり、落ち着いて読めた。はらはらすることもなく、まさに孤独な夜に読みたい。
0投稿日: 2012.04.11
powered by ブクログほんわりやわらかい感じ。不思議なくらいあと味が透明。 年齢的にはもうずいぶん過ぎているから忘れている感情も多くて、そこまで琴線にぐぐっとくる内容ではなかったけど、きっと20代に読んだら心打たれてただろうな。
0投稿日: 2012.03.28
powered by ブクログ西(関西)のものだなぁっていう異文化感を感じた。 出てくる話はどれも似たようなので(これは短編集です)、デジャヴュ感大です。 ひな型は、仕事のできる、と自分で思っている、女。自分は期待してないんだけど、社内恋愛。他の女との対比、基本相手を見下してる。この発展形でいろいろ。昭和なオフィス感が香ります。 サラっと読めて残らない。後味の良い恋愛小説。
0投稿日: 2012.03.13
powered by ブクログ「りちぎな恋人」はこんな人いそうだなとか私もそうなりそうだとか思いながら読んでた。「エープリルフール」と「中京区・押小路上ル」がお気に入りです。
0投稿日: 2012.02.09
powered by ブクログ私が生まれた頃に出版されたとは思えないくらいの鮮やかさだった。 アラサー女性の、さまざまな恋の記録。 ハッピーな話ばかりではないけれど、素敵な物語が多かった。 女性の強さと男性の可愛らしさ。 これが本当の姿なのかもしれないね。 最近、恋愛小説ばかり読んでいるけど、まだまだ読み足りない感じ・・・(笑)
0投稿日: 2012.01.03
powered by ブクログもはや、あの、雨の降っていた残業の夜の、 たのしいこだわりない、いい雰囲気は、 二度と生まれないという、不安な予感がする。 恋というものは、生まれる前がいちばんすばらしいのかもしれない。 (春つげ鳥/りちぎな恋人/雨の降ってた残業の夜/エープリルフール/春と男のチョッキ/おそすぎますか?/ひなげしの家/愛の缶詰/ちさという女/石のアイツ/怒りんぼ/中京区・押小路上ル)
0投稿日: 2011.12.28
powered by ブクログ人間観察眼と分析能力、それに尽きる。こういう大きなことのないシンプルな短編集だから尚更に。読んでいて生きるのが苦しくなったけどわたしのような読み方をするひとは多分そんなにいないとおもうから大丈夫。
0投稿日: 2011.12.10
powered by ブクログタイトルがまず良い。次にストーリーのどれもが愛おしく思えるのがいい。なんつーか、目の前に絵が浮かぶかんじ。彼女たちの心の動きも。あと、ところどころにはっとさせられるような言葉が転がっていてまた良い。
0投稿日: 2011.11.06
powered by ブクログ関西出身の自分にとって、関西弁はとても嬉しかった。 また、舞台も阪神間が舞台になっているので、想像もしやすかった。 内容はどれもほのぼのしていた。 ふっとのんびり読んでみるには良いかも知れない。 深く何かを考えたり、感じたりするような本ではない。 78年の作品らしいが、他の人のレビューにあるほど そこまで古くささを感じなかった。
0投稿日: 2011.10.29
powered by ブクログ図書館で焼けて古めかしい本を見た時、思わず出版年をしらべてしまいました。1979年出版、昭和!読んでいて古くささを感じるかも、とおもっていましたが、新鮮な感じでした。
0投稿日: 2011.10.19
powered by ブクログ恋は人を(特に女性を)どうしようもなくダメな状態にする。そのめろめろでダメダメな状態に陥った女性に対して、作者はとても優しい。 柔らかな関西弁がとても印象的。登場人物の一人が関西弁をしゃべる(そしてその関西弁は不自然)というのはよくあるけれど、登場人物のほとんどがごく普通に関西弁をしゃべる小説は珍しい。 しかし、25くらいになったら会社を辞めて結婚するとか、27や32で行き遅れオバサン扱いとか、共働き禁止の会社とか、時代を感じた。これ平成生まれ世代だったら、そんなアホな!ってレベルじゃないかな。 でも、仕事と恋とでめろめろになる女性と、その周囲の男性の姿は、今もあまり変わらない。
0投稿日: 2011.10.06
powered by ブクログ聖子ちゃんなのである。かわいい短編集なのである。 30年以上前に書かれているのに、全く古びていない。それは人間が描いてあるから。その観察眼はげに恐ろしい。身近にこんな奴おるおるという、様々な男女とその愛。人の幸せ、不幸せは人によりけりで、正しいも正しくないもない。物語をどう受け取るかは読者に委ねられており潔い。 関西弁の使い手の作家として、田辺聖子は町田某や川上某とはスタンスが全く異なる。田辺は関西弁を武器としてデフォルメして使うことをしない。何のてらいもない素の関西弁であり、小細工なしで、混ぜ物なしでとても心地よい。 寝る前に2,3編読むと一日を幸せに終えられる作品である。
0投稿日: 2011.10.01
powered by ブクログ「もはや、あの、雨の降ってた残業の夜の、たのしいこだわりない、いい雰囲気は、二度と生まれないという、不安な予感がする。恋というものは、生まれる前がいちばんすばらしいのかもしれない。」(「雨の降ってた残業の夜」より) なんともなしに、初めての田辺聖子。物凄く良かった〜〜!!! やはり先人は偉大で素晴らしい!! 長くたくさんの人に愛されているのが本当によくわかる物語たちでした。 実はこの物語たちって、わたしが生まれる前に産まれている作品たちなのよね。 それにもかかわらず、今も尚、女たちが持っている切なさとか、寂しさとか、孤独は変わらないものなのだと、あらためて感じさせられた。 こういうのはもしかすると、生きている間中、どこかで持っているものなのかもしれない。 とても良かった。田辺さん、これから読んでいきたい。 【9/16読了・初読・私の本☆】
0投稿日: 2011.09.17
powered by ブクログ田辺聖子、恋愛短編集。 この2週間、毎日ひとつずつ読んでいくのが幸せでした。 題名のとおり、ココアを一口すすったときの、あの ほわっ としたあったかいきもちを、いっぱいいただきました。 「ひなげしの家」 「石のアイツ」 どちらも哀しいお話だけど、大好きです。 これからの季節にいかがでしょう。
0投稿日: 2011.09.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
田辺聖子さんの描く女性は 「おんなのひと」の匂いがすごくする。 ざっくり心に刺さって残る文章の多い恋愛小説。 歳をとる毎に、この小説を思い出すことが増える気がする。
0投稿日: 2011.09.04
powered by ブクログ短編集です。あとがきにも書いてありましたが、ふつう短編集であれば、収められた作品の中のひとつが本の題名になっているものですが、この本の場合は「孤独な夜のココア」という作品はありません。 全部で12編のお話は、男女の間に芽生えるときめきや恋心、そして心変わりや失望・・すれちがい、せつなさや思い出といった誰にでも思い当たる心の機微が短いお話に詰まっています。 題名にあるように、ひとりで過ごす夜も身も心も温まるココアを召し上げれ・・と語りかけているようです。 私が気に入ったお話は「りちぎな恋人」という作品。 お付き合いしているとはいえまだ日も浅い二人・・お互いの呼吸がつかめずちぐはぐでもどかしい場面がくすっと笑えます。
0投稿日: 2011.09.04
powered by ブクログうーん。どうなんだろう。所々にグッとくる場面や言葉はあるんだけど、全体的に見て、私の好みではなかった。
0投稿日: 2011.08.23
powered by ブクログ田辺聖子の物語には、いつも自分が登場する。ちゃんと、主人公役で。 そうして、主人公が恋したり愛したりする男の子や男の人は、 いつもちゃんとわたしの好きな人だし、かつて好きだった人なのだ。 聖子、にくい人。
0投稿日: 2011.07.04
powered by ブクログタイトルが気に入って買ってみたら昭和に発行された古めの本だった。 今とは違うところは多いけど、特にストレスなく読めました。あまり得意でないバリバリの関西弁が逆によかった。 ハッピーエンドでない話も多いけどなんだかほっこりとする。 あの状況で笑えるキヨちゃんがとても頼もしいと思った。
0投稿日: 2011.06.10
powered by ブクログこの本のすてきなところって、タイトルのお話が実は中身にはないこと。 最初びっくりして、どこかに隠れてるのかと思ったけど、ありません。 ひとりの夜に、あったかいココアでものみながら読みたくなる本、っていうことで。
1投稿日: 2011.06.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
田辺聖子さんの12編の恋愛短編集。 どの作品も何処か胸の奥に訴えかける様な作品ばかりでした。 登場人物はみんな関西弁か京都弁なのですが、 最初は入り込みづらかったものの、 読んでいくうちにあっとういうまに入り込んでいました。 なかでも、印象に残った作品の感想 「りちぎな恋人」 こういう感じは凄くわかります。 僕自身こうしたいと思ったら、そうしなくてはならない!みたいな、 部分があるのでなんだかかおりの気持ちと重なってしまった。 「雨の降っていた残業の夜」 恋って、生まれるまでが一番素晴らしいかもしれない。なんて言っているけども、 恋に落ちる前のあのテンションとかモチベーションとかの上がり具合は、 他とは変わったもののように感じる。 最初の爆発力は勢いがあって素晴らしいものだ。 「エープリルフール」 作品中に竹久夢二の詩が載っている。 やさしきことのかずかずの エイプリルフウルの宵なれば 嘘もまことも薄情も けさはわすれてあるべけれ この詩と作品の内容が心温まるような内容で、 こんなん良いかもしれないなーと感じた。 「おそすぎますか?」 本当に仕事と家庭の両立ってバランスが大切。 ほんのわずかなすれ違いも大きな亀裂を生んでしまう。 人と人とはなかなか難しいもんです。 「ひなげしの家」 愛には年齢は関係ないかもしれない。 もしくは年齢を重ねた同士の恋愛だからこそ、 純粋とひたむきな愛情を注げるのか知れない。 ひなげしが咲く家にまつわる。切ないお話。 多分12編の中で一番好き。 「怒りんぼ」 いつもこんな事が出来たのは、きっと後ろにあの人が居たからだ。 なんて思う気持ちは凄く良く分かる。 怒ると悲しいは紙一重なのかもしれないなーと感じた。 全ての主人公は女性で20代だったような気がする。 読んでいると時代を感じる文章もあって、 なんだか良い時代だなと思ったりもした。 だけど現代に生きる自分にも投影できる。 いつの時代も愛は変わらないのかもしれないのかな。
0投稿日: 2011.05.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
エイプリルフールが最高に好き。 最後のページで胸がキュンとなった。 あとひなげしの家。最後の主人公の思いが心に響いた。 2017年再読 やはりエイプリルフールが好きだ。恋愛っていいなと思える。心情と行動がチグハグな様子がリアル。この本は結婚した今も恋愛する気持ちを思い出させてくれる大切な一冊。
0投稿日: 2011.05.08
powered by ブクログ好きです。 なんだかほっとできる話や、 少し悲しくなる話など、 確かにココアを手に読みたい本でした。 題名が、痛いほどいい味を出しますね。
0投稿日: 2011.04.25
powered by ブクログ表紙とタイトルに惹かれて購入した。読み終えて、改めてタイトルの秀逸さに感心する。登場する女性は、強くて優しくて芯の強い人が多くて、自然と共感したくなる魅力がある。
0投稿日: 2011.04.12
powered by ブクログタイトルと装丁に惹かれて。 タイトルはぴったりだなぁ、と思った。 うん。こういうことって、あるよね。 と思うから悲しいのでしょう。 男も女も、今も昔も変わらないなー。 わかってしまうから、一緒になって一喜一憂してしまう。 終わり方がからりとしてるのがよい。 それは女性たちが優しくて強くて、どっしりとしているからだろう。 関西弁がよいです。 雨の降ってた残業の夜あたりが好き。
0投稿日: 2011.03.19
powered by ブクログ短編集。いずれも結婚適齢期の女性や結婚についての恋愛模様を描いたもの。(一作だけ違うかな) 田辺聖子さんの描く作品に出てくる女の人はみんな強い。 働いて、家事もやって、男勝り。でも男の人の弱い部分や可愛い部分を包み込むような穏やかさもある。 登場人物はみな似ている(環境が)。でもそれぞれが男の人に良いと感じる部分など些細な部分がしっかりと描かれていて好ましい。 物語の終わりもとってもスマート。 短編ならではの尻切れ感もないしすごくストンときれいなおとしどころに収まってると思う。 すごくよかった。
0投稿日: 2011.03.18
powered by ブクログ表紙の可愛さで買ってみました。 短いお話で読みやすく、人の恋愛を覗き込んでいるような気持ちになって面白かったです。
0投稿日: 2011.03.06
powered by ブクログタイトルと表紙に惹かれて購入。恋愛小説の短編を集めた一冊。頻繁に出てくる大阪弁が気にならずにすっと読めてしまうのが不思議。
0投稿日: 2011.03.06
powered by ブクログ短いお話がいっぱい詰まった本。 もっと続きが読みたいものもあれば、あまり好きじゃない話もありました。 でも色んなタイプの女の人が色々な恋をするからどれかには共感できるのでは、と思います。
0投稿日: 2011.02.17
powered by ブクログすべての物語たちが、ものすごい意外な角度から切り取られていて、田辺先生の鋭すぎる観察眼にただただ唖然の一冊でした。 そして女の人たちそれぞれの、男性によりかからない強さやたくましさが私は好きです。
0投稿日: 2011.02.17
powered by ブクログなんだかこんな直球な恋愛小説を読んだのは久し振りで 電車の中で少しうろたえてしまって でも涙をこらえた ここに出てくる女性たちは本当に懐が広い 不幸でも幸福でも どっちでも
0投稿日: 2011.02.13
powered by ブクログたとえ小さなすれ違いであろうと、それが重なってしまうと、ある日突然、大きな亀裂となって、不幸な結果を招いてしまう。 もちろん、そうなった時にはもう二度と元の場所・関係には戻れない。 でもきっと、そうならないと気付けないことってたくさんあるんだろうな。 痛みをもって知る、というか。
0投稿日: 2011.02.07
powered by ブクログ『恋というものは、生まれる前がいちばんすばらしいのかもしれない』 ザクザクきますね、聖子節。若い頃に読んでた時は刺さらなかったのに、四十路手前にして、醍醐味が分かる大人になったのだろうか。 恋は恋になった瞬間、もはや今までとは別物なのだ。 恋に囚われてしまうのだ。自分の意思とは違うところで。 恋が生まれる前の、ほのりとした甘い、モカモカした雰囲気は二度と戻らないのだろうか。 いや、これが孤独な夜のココアの味なのだ。舌に残るあえかな苦味。 恋をしてる者だけの、密かな苦味。 「雨の降ってた残業の夜」は、ザックリ縦に入ってきます。身動きならない自分に戸惑う恋。あれ、理性あるタイプなはずなのに。サバサバして男の気持ちが分かる女なはずなのに。 ベタベタして男にのめり込む女を馬鹿にしてたはずなのに。 古今東西、恋愛はオールタイムベスト ということなんでしょうね。 ああやはり古典はいい、と唸りたくなるのでした。
0投稿日: 2011.01.28
powered by ブクログ「もはや、あの、雨の降ってた残業の夜の、たのしいこだわりのない、いい雰囲気は、二度と生まれないという、不安な予感がする。恋というものは、生まれる前がいちばんすばらしいのかもしれない。」(p77) 恋愛の教科書!!普通のアラサー女子の教科書!! どの作品も、いつか自分の身にも起こりそうな話で、勉強になった。
0投稿日: 2011.01.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大人の女には『年齢化粧』が必要らしい。『年齢化粧』とは、どういうかんじの女になるか、自分に似合わしく設計して少しずつ、それに近づくように矯めたり修連したりする事ですって。田辺ワールド全開のワードには、そうそう!と嬉しくなる言葉が溢れていて本当に楽しいです♪
0投稿日: 2011.01.06
powered by ブクログ短編集。 すっきりハッピーエンドって話は少なくて、どれも少し悲しい結末。だけど「ホラ、かわいそうでしょうでしょぉぉぉ」って感じはなくて、「あーあ、しあわせになれたらよかったのにね」っていうぐらいのテンション。なんだろな、全体に人生の標準値が「少し不幸」ぐらいに設定されてる感じ。それぐらいが当り前っていう。 読むと、「少し不幸」が当たり前の人生を生きなきゃいけないこの世界の人全般を、少しいとおしく思える。自分を含めてね。
0投稿日: 2010.12.11
powered by ブクログ田辺聖子さん、また読みました。 これは、タイトルと表紙の感じがすごくいいな。 よーく見ると、この表紙の宝石チックなの、刺繍………? だがこの表紙が出ない。なぜだ。 ドキッとするような言葉が散りばめられていて、本当にタイトル通り、一人の夜にココアでも飲みながら読みたい本だなぁと思いました。 ま、私は病院の待合室で読んでましたが……。
0投稿日: 2010.12.09
powered by ブクログ昭和53年刊行の短編小説集。30年前の独身女性の恋愛観、結婚観に現代と多少のズレを感じたが、その中に普遍的な女心も描かれた。軽妙な関西弁での会話のテンポが良い。2010/12/1(70-52)
0投稿日: 2010.12.01
powered by ブクログ「ほろ苦い」という表現がぴったりの、恋愛小説の短編集。 技巧的というのでなく、表現もしごく簡潔でテンポがよい。 だけど、誰もが経験する恋の「微妙」な感情をずばり書きあらわしてる、と思う。 うまくいく恋、いかない恋、そのどちらにも痛い想い、苦い想いはつきまとうもの。 それは「不快」というにはいいすぎたものだし、 あとから振り返れば、くすぐったいような恥ずかしいような、そんな甘酸っぱい記憶にかわっているものだと思う。 恋愛経験微少なわたしがいうのもなんだけど(!!!) (過去同じような気持ちで読んだものに、山田詠美の「放課後の音符」があります。 これは山田詠美さんらしく、さばさばした女子の恋愛の話が多く、 こんな女子になりたい!と思わせる小説です。) 恋する、または恋したい女子におすすめする一冊。
0投稿日: 2010.11.18
powered by ブクログ題名どおりほろ苦く甘くあたたかいココアのような恋愛小説短編集。恋愛小説とは言え甘々しくベタベタした厭らしさはない。けれどこちらもキュンと共感できる可愛らしさもある。いつの時代も変わらないな男も女も。
0投稿日: 2010.11.15
powered by ブクログこの大御所作家さんの小説を読むのは実はこれが始めて。復刊とは思えないほど、現在の恋愛事情とおんなじ新鮮さに満ち溢れていた。 表題と同じ話が収録されていると思ったのだけど、表題作は無い。でもこのタイトルが秀逸。これをみて読もうと思ったのである。 ちょっと切なくなる作品が多かったけど、残りの復刊2作とジョゼも早いところ読んでしまいたい。
0投稿日: 2010.11.08
powered by ブクログ(「春つげ鳥」「りちぎな恋人」「雨の降ってた残業の夜」「エープリルフール」「春と男のチョッキ」「おそすぎますか?」「ひなげしの家」「愛の罐詰」「ちさという女」「石のアイツ」「怒りんぼ」「中京区・押小路上ル」) 解説にもあるけれども、孤独な夜のココアという題名の短編はありません。 なのに、この表題がしっくりくるから不思議… 12もある短編集なのに、どれをとっても なんとなく垣間見える男女の形に共感してしまう。 女性の芯がしっかりしているのにふあふあしている所だとか。 男性の、あの、特有の甘えたところだとか。 なんだか、その男女にしかわからない その間にしか流れてない空間を そっと覗き見している感覚になりました。 ここからは私が好きだった作品の感想 「雨の降ってた残業の夜」 はっきり、きっかりした性格のOL「斉ちゃん」。同期には「じゅん子」がいて「千葉クン」に一方的にご熱心中。斉ちゃんは、そんなじゅん子を冷静に見守ってはいたものの、やり過ぎな点で少し呆れていた。 そんなある日の夜、雨降りの残業中に千葉クンと2人きりになった斉ちゃんはじゅん子に頼まれて熱いお茶を千葉クンに淹れてあげるのだが… いやぁ…、いくつになっても恋は怖い。そういう力が働くのだから怖い。【そういう力】というものを、きっと理解しているか、していないかで恋愛はかなり違ってくるのではないのかな。。。きっと、理解してても制御が出来なければ意味のないことなのだろうけど。 斉ちゃんは冷静な分、少し悲しい思いをしているのかもしれない。それが『恋というものは、…』の一文に ぎゅっ と凝縮されているなぁと感じました。 「春と男のチョッキ」 「私」は会社を辞めた。失恋、ではないけれども彼と一緒にいたくなかったからだ。彼、「大倉サン」はチョッキ姿がなまめかいし男だった。私は彼を好きだったが… いや、説明しにくいけどこの空気間が何とも言えない。 すごく好きだけど、私は主人公の「益井さん」のような冷静さを持ち合わせられないなと感じました…。大倉サンのような男が好きなのかと思うと、少し自分でゾッとしました…(●д●) にしても、このチョッキの大倉サンは是非とも向井理さんに演じてもらいたいなぁ… 脚本家なら、絶対この話を映画用にして持ち込みするのに…きっとミニシアターだろうけど(笑) まだまだ良いお話が沢山あるけど、特にこの2つのお話が好きでしたヽ(´∇`)ノ
0投稿日: 2010.10.27
powered by ブクログ独特の文体?はやっぱり好きになれないなー。でも作者の書く男の子はどれもみんな最強にかわいいですずるい
0投稿日: 2010.10.26
powered by ブクログ30年以上前に書かれた、宝石のような恋物語集。 大好きな田辺聖子さんの復刊シリーズ。 欲してもなかなか手に入らないわがままな男たち。 欲するがゆえに、策略的に、本能的に振舞う女たち。 切ない心、痛み、そして、少しだけ足りない幸福感が、美しい文体で綴られる。 独身の時に読んでいたら、もっと違う感想を持ったかもしれない。 今は、ただただ、田辺聖子さんが描くチクリと痛い、美しい世界を感じた。
0投稿日: 2010.10.17
powered by ブクログ子供のころに背伸びして読んだ、大人のせつないラブストーリー集。今読んでもどきどきする。ほろ苦いけど甘やか。
0投稿日: 2010.10.11
powered by ブクログ昭和53年の作品とのことで、もちろん現代とは女性の生き方が全く違うのだけれど、そういうことを差し引いてもなかなか面白かった。すっきりと気持ち良い文章で、使われる方言もうつくしかった。現代の私たちは、少し説明や描写が過剰かもしれない
0投稿日: 2010.10.11
powered by ブクログそれぞれの作品ごとににじみ出る女の強かさや純粋さ、ゾッとするような湿った感触は、 どの女性もみんなもっていて共感できる部分があると思う。 とくに『雨の降ってた残業の夜』や『ちさという女』は自分のもってる女としての物悲しさやいやらしさを突きつけられたようでした。 『エイプリルフール』と『中京区・押小路上ル』はかわいくて好き。
0投稿日: 2010.10.10
powered by ブクログ甘くて 苦くて あたたかい。 そんなまさにタイトル通りの ココアみたいな それも、眠れない夜に飲む ココアの様なお話*。° そんな恋のお話が詰まった 短編集 とくにわたしは 「怒りんぼ」って話がもう、 ぎゅってなった(T ^ T) ー…「怒りたいけど怒れないの…なんでやろ、カッとなれないの」 カッとなって怒れた日は、悲しみを知らない日だったのだ。…ー
0投稿日: 2010.10.10
powered by ブクログ短編集。 どれも哀しい話だなあ。という印象を受けました。 どかっと大きい哀しみではなく、ぷちっと糸がきれるような そんなあっけない感じの哀しみ。 読んでる途中、頭に田辺聖子の顔が浮かぶのだけはいただけない
0投稿日: 2010.10.04
powered by ブクログ短編集。なんていうか、短編の最後の数ページで読者を殺すような真似をしている作品がちらほら。「うっ」て声を出しそうになった。
0投稿日: 2010.09.24
powered by ブクログ30年以上前の作品。いつの時代も女のこころの中は変わりません。関西弁のゆるさが女の嫌な部分を上手い具合に和らげてくれてる。携帯もインターネットもないけれど、恋や愛や男と女の関係は同じなんだなぁ。
0投稿日: 2010.09.10
powered by ブクログ良くも悪くも心情乱される話。でもたまにちょっとほっとする。「ひなげしの家」と「中京区・押小路上ル」が好き
0投稿日: 2010.08.18
powered by ブクログ短編集です。 関西が優しく響く物が数話ありました。 ”エイプリルフール”に出てくる夢二の唄 『やさしきことのかずかずも エプリルフウルの宵なれば 嘘もまことも薄情も けさはわすれてあるべけれ』 明確に意味はわからないのだけど優しい気持ちになった。 (14日間)
0投稿日: 2010.08.17
powered by ブクログ短編集 『春つげ鳥』 『りちぎな恋人』 『雨の降ってた残業の夜』 『エープリルフール』 『春と男のチョッキ』 『おそすぎますか?』 『ひなげしの家』 『愛の缶詰』 『ちさという女』 『石のアイツ』 『怒りんぼ』 『中京区・押小路上ル』
0投稿日: 2010.08.09
powered by ブクログ初めて田辺聖子を読んだんだけど、はまってしまった。嫌味のない関西弁が良い。恋をしている時のドキドキする気持ちがとってもリアルで良い。嫉妬して勝手に嫌いになっちゃったりするところなんて、とってもかわいい。女の子をかわいく描くのが上手。
0投稿日: 2010.07.24
powered by ブクログ12の話が入ってて、夜にしんみり一人で読むのに良いと思います。ただ、しんみりを通り越してめちゃくちゃ寂しくなる可能性もあるからご注意を。一般的に「女ってめんどくせーなー」って男性に言われるのがよくわかる。女はそういうもんなんだから仕方ないじゃん!とも思うし、そうならないように気をつけよ…とも思うし。
0投稿日: 2010.07.22
powered by ブクログ最初のお話がなかなかに衝撃的で、 ぐぐっとつかまれてしまいました。 一気に読み終えた。 田辺聖子さん、一度読んでみたかったんだけど こんな感じだなんて知らなかった… しかも、これ78年に書かれているんですね。 ぜんぜん古臭くない。 関西弁がちょっと馴染みづらいけど、 でもこの関西弁がきっとポイントなんだと思う。 うちのダーリンみたいな男の人が出てきて、 わたしが考えてるようなことが描かれていた。 勉強になりました。笑 もう一冊もはやく読みたいなー^^
0投稿日: 2010.06.27
powered by ブクログ初版が昭和58年。 「ハイミス」の年齢設定がやや低いが、この20年女性をとりまく環境はなんら変わらず。 いつの世も人の営みに悩みはつきもの。喜びもまたしかり。 私の思う「孤独な夜のココア」は土曜の夜。 昨日は、会社の同期と飲んで帰って来週末は友達と映画。 今日は部屋の掃除ができたし、明日は借りてきたDVDをみよう。 だけどいまはひとり。 午後10時。ミルクをわかしてココアを飲もう。 孤独だけど、あまいココアを選ぶ。 そんなゆとりある大人になりたい。
0投稿日: 2010.06.09
powered by ブクログはじめて田辺作品読みました。 おばあちゃんなのに、こんなに読みやすいとは!! 男女間の粋な会話、すてきです。
0投稿日: 2010.06.05
powered by ブクログいろんな描写がちょっと古いな、というのと、やっぱり小説で関西弁を読むのは違和感がある。特に恋愛小説だからかも。
0投稿日: 2010.06.04
powered by ブクログ田辺聖子さんの小説はとってもいいですね。読むのは『ジョゼと虎と魚たち』以来なんですが、「あぁ、そういえばこんな具合にいい読後感だったなぁ・・・」と思い出しました。なんか出てくる女の人の佇まいがとても素敵。恋にもみくちゃにされてないのに、でもしっかり切なく恋してる。正しい恋の仕方、のような。正しい恋ばかりすればいいわけではないけれども、やっぱり憧れるわな。
0投稿日: 2010.05.20
powered by ブクログタイトルに惹かれて購入。 読みやすくて、かわいらしいお話。 関西弁も心地良い。 エープリルフールが良かった。
0投稿日: 2010.05.16
powered by ブクログ文庫本の装丁好きなのに、No imageで残念。 女性の甘やかで意地悪で切ない気持が、鏤められています。 内容は甘ったるいのに、さわやかなのは、関西弁と文体のせいでしょう。いつかどこかで、見かけたような、経験したような、かつて友人たちが語っていたような、優しい身近さなのですね。
0投稿日: 2010.05.11
powered by ブクログ短編集はいい するすると読める 自分よりもふたつほど年上なこの本の文章に、古臭さは微塵も感じられない 酸いも甘いも、そんな感じです 恐るべし、究極のモテ作家 田辺聖子!
0投稿日: 2010.04.29
powered by ブクログタイトル買いした1冊。妙齢女子の様々な恋愛模様。これが最初に刊行されたのが今から30年以上も前だなんて信じられない。いつだって解けない方程式。一生かかっても解けない理論。心を落ち着かせてくれる、切なくてあたたかな物語たち。読み終えると、タイトルの秀逸さがじわじわと身体を巡ります。
0投稿日: 2010.04.23
powered by ブクログ初めて読んだ時、なんて読みやすいんだろうと思った本です。「エープリルフール」と「中京区・押小路上ル」がすごく好きです。かわいいお話だなぁ、って思います。実ははじめは姉の本で、好きだと毎回言っていたら姉から貰えた品。えへへ。
0投稿日: 2010.04.09
powered by ブクログ妙齢女子の、いろいろな恋愛がつまった短編集。孤独の夜のココア、というタイトルの短編はないんだけど、全部セットで、夜なんか寝付けなくて、ちょっとさびしいし、ココアでも飲んでほっこりするかー、みたいな、ほんわりとしたほの寂しさに似合う、あー、あるよね、そういうの、みたいな恋愛話集でした。 初版は1978年らしい。同い年じゃん。 32年たったって、あんまり変わらない恋愛事情。 むしろ、百人一首時代から、実はそんなに変わってませんからね。
0投稿日: 2010.04.04
powered by ブクログ恋愛は、いつの時代でも同じ様な事で悩む物なんだな。 自分と似ている様で似ていない主人公がたくさん出て来て、 主観的にも、客観的にも読む事が出来た。
0投稿日: 2010.03.26
powered by ブクログ『孤独な夜のココア』 タイトルに惹かれて買ってみました♪ 移動時間に読めちゃいましたw どの短編も20代後半女子wで私と同年代。ま、今の私の環境としては、この年でお局一歩手前!みたいな感じでは決してないので(爆)完全に気持ちがわかるわ!というのとは違うけど、 なんかよかったです。 解説が島本理生さん。彼女も同世代なのねw 私の、孤独な夜のココアのイメージは、ひとりで部屋でマシュマロ浮かべて飲むココアかな。 なんか淋しいと、ちょっと特別なことをしたくなる。 私にとって、ココアにマシュマロ浮かべるのはちょっとおしゃれなことなのだ(笑) そんなことを考えたりしながら読みましたw
0投稿日: 2010.03.02
powered by ブクログタイトルがいい!と思って読みました。関西人のわたしにとって、心地いい関西弁。関西弁のよさが出てます。
0投稿日: 2005.07.05
