
総合評価
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フランツ・カフカ『変身』読了しました〜! グレーゴルが虫になった後が挙動不審すぎて何がしたいのか分からない不気味さがあった。 最初の『虫』のイメージがナウシカで言う王蟲みたいなイメージだったけど、読んでいくにつれてそこら辺の毛虫みたいな、ちっぽけな生物に変わっていく感じがした。 そもそもこの家族にとって『グレーゴル』という人はどんな存在であったのか、物語の終わり方から考えて、 ①枷でしかなかった ②死んでしまったのは悲しいけど前を向こうエンド なのか、個人的には①なんじゃないかと思うな... 『人間はあたかも実在しているかのように振る舞っているが本当は実在していないのだ。この現実の世界は幻のようにはかない存在である。』
0投稿日: 2024.05.23
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物語は簡単に知っていた。「主人公が虫になる話」とだけ。衝撃的だったのは、物語の冒頭でいきなり虫。まさかの初登場時1ページ目から虫に変身済みとは驚き。てっきり、何か因果応報があって主人公が虫になる話かと思っていたため、物語についていくのに大変苦労した。読み終えても、何もかも私の理解の範疇を超えていて、感動も共感も納得も無かった。好き嫌いすら判断しかねるほど。 「さっぱりわからん」それが正直な感想で、読み終えた直後の私は、アホみたいな顔で茫然としていた。 調べてみたところ、この本の読み方は色々あるらしい。せっかく調べたので書きたい。以下、長いです。 私がなるほどと思ったキーワードは3つ。 "風刺" "変身願望" "実存哲学" それぞれ全く違った観点からの解釈だと思う。 まずは、「この物語は風刺である」という解釈。 社会的な慣習に飲まれている近代人。特にこの「変身」が発表された1915年当時、二段階の産業革命を終えた世界は劇的に変化し、西欧では工業の先を行く金融業や投資が社会の中心となり始めていた。 資本が"国力"となり、国同士は互いの資本力によって競い合って覇権争いをするようになる。資本主義の台頭である。 資本主義は労働者に「自らの為でなく社会資本の為に働く」性質を植え付け、生きるために働かざるを得ない労働者たちにとって、「生きる事」は「社会のために働く」と同義になりつつあったと言える。労働は自分の財産に直結せず、個人の労働が社会の資本のために「使われて」いくようになったのだ。 この物語の主人公グレーゴル・ザムザも、当たり前のように社会資本の為に働いていた。 一見、グレーゴルの仕事熱心な様子と家族を思いやる態度は、単純に仕事熱心で家族思いなだけに見える。しかしグレーゴルは実際、隷属的に生きている。 その家族思いで真面目な性格は、資本主義の格好の餌食となり、グレーゴルは自分(の家族)のために働いているようで実は社会に「働かされている」。 グレーゴルが仕事を愛していないことは、彼が悪態をついていることからも分かる。 そこでふと、自分が自分のために生きることを願った瞬間に、彼は社会にとって無価値となり、更に、社会の幸福よりも個人の幸福を追求した社会的犯罪者となり、いわば「罰」として虫になったというのが、この風刺的解釈である。 社会の為でなく、個人の為に人生を生きることが罪深い。現代はどうだろうか。100年経った2015年、今日の日本にこの性質が全く無いと言えるか。 そしてグレーゴルは社会を見放す(社会の幸せよりも自分の幸福を考える)と同時に社会からも見放され、家族にも冷遇され、最期には衰弱して死ぬ。 しかしグレーゴルは最期、社会も家族も恨むことなく大変穏やかに最期を迎える。むしろ満足そうにさえ見える。何故か。社会を見放した人間が社会から見放されるのは当然のことで、彼はそうやって自分を取り戻した。どんな姿になったとしても、社会から自分を取り戻したことは喜びだからである。 また、風刺とは言わないが、障害者を題材にしているという見方もあるらしい。私はそうは思わなかったので、ここでは割愛する。 次に、「この物語は変身願望の表れである」という解釈。 この解釈では、物語の主人公グレーゴル・ザムザと著者であるフランツ・カフカを重ねている。つまり、カフカ自身の「変身したい」という願望を、グレーゴルで叶えているということ。主人公グレーゴルがカフカ自身であるという解釈の根拠は、単純に彼らが似ていることにある。 <共通点1> 名前。ザムザ(Samsa)とカフカ(Kafka)。字数、母音が同じで、子音もSとKの位置が同じ。まあ要するに、単純に「響きが同じ」である。ザムザの名付け親であるカフカが、自分の名前と似せたのは確かに狙いがあるかもしれない。 <共通点2> 父親との確執。虫となって働けなくなったグレーゴルを父親は嫌悪し、リンゴを投げつけて致命傷を負わせる。一方カフカは学生時代、哲学を専攻しようとした際、父親に「失業希望者」と冷笑されたらしい。 「働く事」を人の存在価値として評価する父親との対立は、グレーゴルとカフカに共通している。 <共通点3> 自分より家族優先(不本意)。グレーゴルは人間だった頃、家族の為に身を粉にしてがむしゃらに働いている。家族は感謝を忘れ、グレーゴルが家族全員を支えるのが当たり前だと思っている様子であった。 カフカも(法学部)卒業後は保険屋に就職しますが、あまりにも忙しく、執筆活動の時間を得るため転職した後も、出張や視察で忙しい生活を余儀なくされていた。 更に、カフカの実父は彼の執筆活動に理解を示さず、自分の工場の責任者にしたりしてカフカの貴重な執筆活動の時間を奪ったらしい。理解の無い父親である。 グレーゴルとカフカの共通点は、「本当はこんなに働きたくない。自分の時間が欲しいと思っているのに、家族のせいで仕事に追われている。なのにそれが当たり前とされ、感謝も賞賛もない」ということ。 他にも、妹がいたり、意地の悪いお手伝いさんがいたり。物語とカフカ自身の人生とで似ている点は多くある。 また、「ある朝~(中略)、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変わっているのを発見した」と言う一節がある。自分が変身しているのを「発見した」とは、おかしな言い回しではないか。普通は「気づいた」と言うところ。 これは「朝起きて、カフカ(=グレーゴル)はグレーゴル(=カフカ)が変身しているのを"発見した"」と解釈できる。(原作の言い回しはどうなのだろう。後日調べてみたい。) さて、これらが、「グレーゴルはカフカ自身である」という解釈の根拠である。 父親との確執、望まない仕事に追われる毎日。同じように苦しむカフカとグレーゴルだが、そんな生活を「変身」して抜け出したのがグレーゴル・ザムザである。ここにカフカの「変身願望」が現れている。 「変身」と言っても、彼が「俺はこんなに働きたくない!自分の時間が欲しい!家族の事なんか知るか!」と言える人間に変身したわけではない。 美しい蝶になったわけでもなく、彼が変身したのは醜く巨大な虫。カフカの切実な変身願望が伝わってくるようではないか。 カフカにとってこの物語の執筆は、たとえおぞましい虫であろうと変身することができたら、この生活は変わるのではないか、という彼なりの希望を託した実験だったのかも知れない。 結果、彼は仕事ができなくなり、「役割」「価値」がないとみなされ、家族に放置される。父は再就職して家庭内での威厳を取り戻し、世話を焼かれる立場だった妹もグレーゴルの世話や新しい仕事などで責任感を持ち始めたり。(ある意味、家族の「変身」を描いた物語でもある) 家族に放置され、かつての自分の価値や役割を他の家族が担うようになり、虫になった彼は絶望したか? 私には、彼が初めて、「自分の事」を考える時間を楽しんでいるように思えた。この方が居心地がいいとか、こうしてみようかなとか、自分の嗜好とか。 妹と母は、そんなグレーゴルに直感的に寄り添う姿勢があった。「最低限のことはしてあげてもいいかな…」と。 ただ、父親は違う。世話もせず、リンゴを投げつけ、徹底的にグレーゴルを家族の敵のごとく扱う。父親にとっては、「働かない奴=人間じゃない」という価値観は依然として絶対で、少しも覆ることはなかった。そしてその父の投げたリンゴが致命傷となり、グレーゴルは衰弱して(体力的に疲れ果てて)死ぬ。 著者カフカも、実父とは最後まで分かり合えなかった。 彼の父親は男性的で恰幅がよく、実利的で、商才に溢れ、資本主義と大変相性のいい人物だったらしい。 一方カフカは、線が細く、人当たりがよく、話ではもっぱら聞き手になるような人物で、繊細な感性と文才を持ち合わせていた。要するに、父親とは正反対の人物だった。 父親はカフカが幼い頃から家庭でも高圧的だったらしく、いわゆる亭主関白だったのだろう。カフカはそんな父親を恐れ、自分の性分や興味を理解されないことに苦しんだ。 カフカは亡くなる5年前、病の床で便箋100枚にも及ぶ父親あての手紙を書いたのに、手紙が父に渡ることはなかった。その手紙を読んでも、父親の逆鱗に触れるだけで、彼がカフカを理解することはないだろうと母と妹が判断し、渡さなかったのだ。カフカもそれ以上、父に歩み寄る努力をする体力を失ってしまう。それほどまでに、父子関係の溝は深かった。 先ほど私は「実験」という言葉を使ったが、この実験が成功だったのか失敗だったのかは、難しいところである。 最後は結局、さみしく死んでしまう結末。それでも、一時「自分の時間を持てた」という満足も少なからずあったはずだ。 カフカは、本当に自分が物語のように変身できると言われたら、どうしただろうか。虫だと執筆活動ができないから嫌だと言う気もするが。 さて、最後に「この物語は実存哲学を表している」という解釈。 実存哲学とはなんぞや。くどくど書くと滅茶苦茶に散らかりそうなので、理解できた範囲で、私なりの解釈を。なるべく簡潔になるといいな…。 物事には、「本質」があるとよく言うが、表層に隠れて見えない本質こそ、「物そのもの」の本来のカタチであるという捉え方がある。 古代ギリシャでは「イデア」なんて呼ばれたりしている。人間の体ではなく「魂」を本質と捉える考え方も、これと似ている。宗教なんかでは、一般的に大事なのは「魂」「天国」「真理」であり、「体」「現世」「感情」は大事にされない。 大事にされないどころか、真理や理をまやかす「偽り」もしくは「悪」とされがちである。 私たちの人生は、目に見えないところに本質があると。 例えば誰かが怪我をして、姿かたちが変わることがあっても、その人がその人であることは変わらない。口調が変わり顔つきが変わって、「人が変わってしまったようだ」と言われようと、AさんはAさんである。見えないところにその人の本質や価値を見出しているということになる。 また、現実は真理を反映しているに過ぎないという考え方。事故にあえば「バチが当たった」。いいことがあれば「日頃の行いのおかげ」。現実で起こる事象は、"神がかった目に見えない何か"からのアプローチの結果であり、現実は"本質ありき"だという捉え方である。 これに対し、実存哲学とは、「今ある現実こそすべて」という世界観である。かなり乱暴な言い方だが、これ以上掘り下げるととんでもないことになりそうだからやめた。この「変身」の実存哲学的な一面を観るためだけなら、簡単な理解でも十分なのではと判断した。 「今ある現実こそすべて」ということは、「不条理」と切り離せない。突然身に降りかかる事象に理由は無いし、ものごとに「絶対」はない。 事故にあう人は本当に"罰が当たった"のか?いいことは本当に"日ごろの行いのおかげ"か?実存哲学では、見ることも触ることもできない"なにか"に説明や意味を求めない。 理由のない不幸だってあるし、意味もなく都合のいい事があったりする。それが現実じゃないか。 説明がつかないこと、納得がいかないこと、理不尽なこと、意味不明なこと、そんなこといくらでもある。でもそれが現実であり、世界であり、すべてなのだ。理由のない不条理な現実を受け入れることこそ、物事の真理を掴むことである。だから、実存哲学において、真理とは不条理なのだ。 物語の解釈に話を戻そう。 まず、虫になるということ自体が、不条理の極み。家族の為に自分を犠牲に懸命に働くグレーゴルが、ある日突然気持ち悪い巨大な虫になっているなんて、そんな理不尽なことがあるか。 宗教的に言えば彼は「報われて」然るべきほどの自己犠牲を払っているはずだ。しかし、「現実こそすべて」であるために、グレーゴルはそれを真実として受け止めて生きなければいけない。 グレーゴルが異様に落ち着き払って虫になった事実を受け入れていたこと、誰も「グレーゴルが虫になった理由」を追究しなかったことがこれを表している。 この解釈では、最初から最後まで徹底的に「不条理⇒受け入れ」が繰り返されている。仕事を失うこと、家族に冷遇されること、ゴミしか食べられなくなること、父親に致命傷を負わされること。 そして、家族にも不条理は襲い掛かります。ある日突然大事な家族が虫になること、そのことで家計の支えを失うこと、早期退職したのにまた働くこと、不気味な虫の世話をすること、生活がどんどん苦しくなることなど。ポイントは「誰のせいでもない」「誰も悪くない」点である。 グレーゴルが虫になったことが「原因」ではありますが、この場合、一番不条理で不幸な目にあっているのはグレーゴルだ。そして、最後の決定的な不条理は、グレーゴルが死に、家族が幸せになることだ。それでもそれが現実なので、グレーゴルは誰を恨むことなく真実を受け入れ、死んでいく。 以上!!! 目にした感想や解説を参考に、私が考察したことはこれで全部。疲れた。でも面白かった。こうして色々な解釈ができるから、名著として読み継がれているのだろう。 さて、最後に。 カフカは、この作品を上記のように読ませたかったのか。それはどうだろう。 風刺と解釈されるのを嫌ったと言う話もある。「虫の姿を絶対に描いてはいけない」と挿絵には大変うるさく口を出したとか(実存主義の表現なら、むしろ描かせるのがいいのでは?)。 また、カフカはこの「変身」の朗読で、主人公が虫になったくだりで大笑いしたと言われている。更に、聞いている人が笑うのを見ると大変満足そうにしたとか…。自分の切実な変身願望を叶えた物語なのだとしたら、そんな風に笑うだろうか。 もしかしたら、この物語は、カフカのただのジョークだったのかもしれない。
0投稿日: 2024.05.22
powered by ブクログオーディブルにて。 ついに手を出した名作。カフカは初めて。 事前情報も特に調べずに読んだので、難しいのか、わけがわからないのか、読後感が悪いのか…などなどビクビクしながら読んだものの、思いのほか単純であっという間に読めてしまった。名作と言われるだけのことはあり、読んでおいて損はないと思った。 考察など一切知らない素人が読んだ感想をそのまま書くと、これって引きこもりの話?と感じた。 ある日突然鬱になってしまって部屋から出られない、生活もできなくなってしまうというのは、現代ではよく聞く話。カフカの時代にもあったかはわからないけれど、毒虫になるという表現もなんだか的を得ているような。 本人よりも周りの家族の方が大変な苦労や葛藤がある、というのも鬱と同様に感じた。ただ、無気力だった家族が毒虫に対処するために己の役割を再認識して動き出し、悲しみの中にも希望を見出す終わり方は好きだった。
0投稿日: 2024.05.19
powered by ブクログ家族とドア一つで断絶されること。 人間の時は思いやり、家族のために働いていたのに、途中から敵意を向けられる対象になること。 残酷にリンゴで大きなダメージを負うこと。 最後は静かに亡くなること。 虫から解放された家族の明るさ。 色々とゾッとする内容だった。 けど息子であると思っていた虫から解放された家族の前進は勇気があるし、心強い印象を受けました。
0投稿日: 2024.05.19
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やっとやっとやっと…!気になってたのを読めた。 実はおばあちゃんちに昔あったのだが読めてなかった…。 短いしサクッと読めるのに表現が妙に生々しく、想像しやすくて、きっといろんな顔しながら読んでたと思う。 妹への想いだとか、もっとこうしてやったのに!自分はもっとできる!見とけ!みたいな家族への気持ち、めちゃくちゃわかる。 でも結局は何も伝わってないんだよね…。 そういうサプライズ形式の気持ちって。 普段から言葉にして伝えることって大切なんやなあと…。 そういうすれ違いも日々の中で少しずつあったんだろうなあ…。 大きな毒虫っていうのは…きっと本当の虫じゃなくて比喩なんだろうなとは思うけれど、それを言葉にできるほどの語彙力がない…。 私は不登校だったので、朝起きたら突然体が動かなくなる感覚、実はわかっちゃうんだよな…。 とにかく重たくて重たくて、声を発する気力もない。 ご飯もお風呂も、今まで普通にできてたことが何もできなくなるのだ。 なーんの役にも立てない。 家族にとっては邪魔な存在で悩みの種だっただろうな…。 私は幸い、両親が諦めないでいてくれたので人間に戻ることができたが…。 それはきっと、小さいときからコミニュケーションはお互い取ってた方だと思うし、愛されてたと自信をもって言える環境ではあったから。 でもみんながみんながそうじゃない。 毒虫のまま、生涯を終えることもきっとあると思う。 もし不登校の時にこれを読んでたらどうなってたかな…?って少し胸がそわそわした。 お父さんが投げたリンゴ、ずっと背中に食い込んだままそのまま腐ってずっと抜けなかったけど…。 私は、言葉の矢かな?って思ってる。 直接的なダメージじゃなくて。 何もできない、自尊心も何もかも失って正常ではない状況で、お父さんから受けた言葉はきっと林檎が腐るまで抜け落ちなかったと思う。 私も、不登校の時に言われた親からの言葉は結構今でも覚えてるもんで…。良いことも、悪いことも。全部。 言葉は刃だから、ずっと抜けなくてそれに囚われて、もがいてももがいても食い込んだまま。そのまま腐って自分の地獄に堕ちてしまう。 悲しい最後だったかなって、私は思う。 虫は蝶になれる、みんなが今日も幸せでありますように。
3投稿日: 2024.05.10
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■あらすじ グレゴールは、父母の借金返済の為、一家を養う為、妹のグレーテを音楽学校に通わす為に日々働いていた。 ある朝、彼は自分が巨大な毒虫になっていることに気づく。言葉も通じない。 彼は自室に隔離されたが、妹のグレーテだけは身辺の世話をしてくれた。母は彼を見ると卒倒。父は母を傷つける彼を嫌悪。終いにはリンゴを投げつけ、それが原因で彼は死ぬことになる。死ぬ間際には妹ですらグレゴールを見捨てるべきと言い出し、父親も同意する。ザムザは最期に家族の姿を目にし、痩せ細った身体で自室に戻ると、家族愛を思い出しながら息を引き取った。 ■感想 毒虫への変身=病気、ニート? グレゴールが生きていた頃、ザムザ家は誰も働いていなかったのに、ザムザが虫になった途端みんな働き出す。 虫になって以降、グレゴールは家族含め皆から迫害に近い扱いを受けるがそれでも家族愛を忘れず死んでいく。 家族でさえも利害関係の中で生きているのか、被害を超える愛があるのか、それを決めるのは各個人であるのだと思わされた。 私は自分のことを、人間関係で利害を意識する傾向がつよい、と思っているが、利害以外にも目を向けられるようになりたいと考えさせられた。(心の美醜?) 事実ベースで淡々と書かれているため読者の解釈次第で如何様にも読み取ることができる、難しい本だった。 もう少し文学に触れ、改めて読み直してみたいと思った。
0投稿日: 2024.05.02
powered by ブクログ本書は様々な解釈が出来るため、簡単に表すことは難しいのですが、私はこんな酷い本は今まで読んだことない。 ある日、突然、虫に変身してしまった主人公。現実への影響。家族への思い。対して誰も心配する人がいない状況。 異質な状況と主人公の心情が淡々と書かれるこの本は様々な解釈ができ正解がない。 出来ればあまり読みたくない本ではあるが、これを書いている今、もう一度読みたいと思っている自分がまた怖い。
0投稿日: 2024.05.01
powered by ブクログ一番しんどいのは主人公自身なのに、周りは全く本人の心配をせず、それどころか自分の将来を嘆くだけで、やるせなさを覚えた。 家族があまりに身勝手で、主人公が可哀想。 主人公に意思と良心が残っているのが余計辛かった。 いっそのこと心も虫になっていれば、少しは報われたのかもしれない。
10投稿日: 2024.04.23
powered by ブクログ合計2時間くらいで読み終わった。 特に最後の方が面白くてすぐに読み終わっちゃった! 自分がどうにかして生き延びないといけなくて、そして今まで自分の原動力だと思っていたものを信じたくて 無意識にか良い方に良い方に考えるんだ たとえ現実と理想が全く交わらないものだとしても だからさ、せめて最後くらいカッコつけさせてよ 人とは信じたいものを信じるのに でもそれが間違っていたら? 自ら、間違っているものに対して手を下すのは残酷だ 勝手に目の届かないところでやっててよ もうずっと頑張っていたんだから、いいよね。 そんな思いで生きてたって結局報われないなんてさ そんな虫のような
2投稿日: 2024.04.16
powered by ブクログ「本を守ろうとする猫の話」を読んで、よし海外文学も読んでみようと思った矢先、本棚にいたのがこの本。 グレーゴルが変身した大きな幼虫は一体何を表しているんだろう。 最初、幼虫はグレーゴルとして扱われていた気がする。それ故に、父と母はその姿に向き合えなかったし、グレーテは部屋の掃除をしていたのかもしれない。 グレーゴルの人間としての意識が徐々に失われていくのに比例するように、家族もだんだんグレーゴルではなくただのケダモノとして扱う決意を固めていったように感じられた。 そして3人は、グレーゴル抜きで生きていく基盤を固めていくことになる。 人間の対応力と適応力の物語、と考えてしまったら、あまりにグレーゴルに対して不憫だが、私は今その解釈が1番しっくりきている。
22投稿日: 2024.04.15
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家族を養うために家族と触れ合うことなく旅をしながら朝早く働いていた長男、皮肉にも長男が死ぬことによって怠惰だった家族が活気を取り戻し幸せになった。 そして多大な恩があるはずなのに長男が虫になった時、家族は皆長男をぞんざいに扱った。 父親は最初から邪魔な怪物のように 母親は世間体を気にするように「最低限のできること」をするのみ 妹は家族に褒められる為に不憫な兄を利用するしまつ 兄がひたすら不憫で、おもしろかった
2投稿日: 2024.04.11
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蝶になった夢と現実が曖昧になる、的な話かと思ってたら違うやつだった。逆にこれなんだっけ? →胡蝶の夢(漢詩だわな) 外交販売員として忙殺されていたグレゴールがある日虫になってしまい、家族にも拒否され、父親の加害(りんご)も原因で死んでしまう。 虫になった途端、当たり前のことすら、寝返りすら、自分の借りた家にいることすら難しくなり、人間らしさを失うことを恐れる。 虫という、幾分か低次元の存在に堕ちた事で普通の尊さとそれへの羨望が切ない。 何かの本でこの本には変身願望が〜みたいに書いてあったから読んだんだけどなんの本だったかな
2投稿日: 2024.04.11
powered by ブクログ中学生の頃から再三読み返して、その度に新しい解釈が生まれてくる興味深い作品です。 あるときは主人公を憐れみ、あるときは家族に同情し、そしてまたあるときは自分が虫になっていないか不安になり、その都度心模様が七変化していくのが面白い。
2投稿日: 2024.04.01
powered by ブクログシュルレアリスムのお手本のような一冊だった。 グレーゴルの立場になることは(もちろん虫になることは中々無いだろうが)或いは現代社会であろうが全然あり得る事だし、家族視点からのハッピーエンドがリアリティを際立たせていた。 主人公の物理的「変身」が、どう他者を「変身」させていくかを緻密に書いた作品だと感じた。
1投稿日: 2024.03.18
powered by ブクログこの本をいつか読もうと思ったのは、いつだったか。おそらく、もう20年くらい前から思っていたような気がする。この本のことを知ったのは、養老孟司の本のどれかを読んだ時からだったと思う。すなわち、人は変わるものだということが、この本の主題だ、と養老先生がこの本に言及することがあったのだ(たぶん、いくつもの本でそのように書いておられたように記憶している)。今までに味わったことのない感覚を持ちながらこの本を、たぶん正味数時間で一気に読んだように思う。たしかに、人は変わるのだ、このように劇的に、ということが腑に落ちたように思う。腑に落ちたような気がしたから、この本を手に取って確認したかったのかもしれない。
8投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログ初めて全部読んだ! 起きたら虫になっていた、というあらすじは有名だが、実はそれはほとんど最初の数ページだけの話で、 虫になってしまったお兄ちゃんに対して、家族はどういう行動をとるか?といったことが描かれている。 引きこもりのお兄ちゃんがいたらこんな感じなのかも…。
4投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログ久しぶりに読みたくなって数十年ぶりに読んだ。長い本ではないのでまた読むだろう。たまに読みたくなる。視点が面白い。とても不条理。
2投稿日: 2024.03.09
powered by ブクログ最後までザムザが人間に戻れなかったのが可哀想すぎて鬱。あまりにも不気味だったけど読んでいて本当に面白かった。
10投稿日: 2024.03.09
powered by ブクログ外交販売員のゴーゴリはある日目覚めたら虫になっていた、なんちゅう書き出し! 次第に昆虫のような振る舞いや考えをするゴーゴリ、家族は卑しいもののように扱う。 もともとは家族なのにと思うと切なくなる。 想像してほどの読みにくさはなく、短い小説なので気負うことなく読めました。、
4投稿日: 2024.02.17
powered by ブクログ大学時代の講義で取り上げられ気になっていたものを、8年ぶりにようやく読了。 変身とは一体なんだったのであろう。精神的な病なのか、それとも体が動かなくなっていく病気なのか。どちらにせよ、これまで一家を支えてきたグレーゴルに対して家族はあまりに冷たく、血のつながりの脆さを感じた。
1投稿日: 2024.02.12
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とても読みやすかったです。 主人公がひたすら可哀想。なんであんなに家族を思いやって、頑張ってきた若者が、虫になって悲痛な思いをしなきゃいけないんですか。 最初は優しかった妹が、月日を跨ぐにつれ、冷たく、逞しくなっていった。 いいことではあるのだけれど、けれど… 最後に、女中が何か言いたそうにしてたシーン、いつのまにか家族全員虫に変身しちゃうのかとハラハラしてましたが、そんなことなくて良かったです。
3投稿日: 2024.02.11
powered by ブクログ自分自身の想像力が試される1冊。 まずなぜグレーゴルは虫になったのか。グレーゴルの働いて得た稼ぎで、家族は生活していた。感謝の気持ちはあるがそれを表には表さないようになっていた。 私は、グレーゴルの存在の重要さを改めて感じてもらうための変身だったのではないかと思った。 もしかしたらまたいつか読み返したときには、感じ方が変わるのかもしれない。 時間が経つにつれて、グレーゴルの周りを取り巻くひとの表し方が変わって家族から他人へ移り変わっていくのが見えた。グレーゴル自身が人間から虫に変わっていっていることを表現しているのかもしれないとも思った。 またいろんな本を読んでからこれも読み返してみたいと思う。
6投稿日: 2024.02.11
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不完全燃焼感が否めない。変身直後、彼に最も好意的(?)な妹が、終盤ではその態度を真逆に変身させていたのが印象的だった。
1投稿日: 2024.02.09
powered by ブクログ可不可 ってな事で、フランツ・カフカの『変身』 可も不可も無い±0な小説。 わがちゃんに勧められた『流刑地にて』が無かったので、これ読んだけどわしにはまだ早過ぎた様じゃ 何のこっちゃ意味分からんけど、これが100年以上前に書かれたって衝撃は凄いなっと カフカ自身も完璧に仕上げられなかったって言ってる様じゃし、ラストもあれっ?ってな結末。 再読すればなんだかジワって来そうな感じもあるかな 日常の中での異常、異常な状態での日常を何気なく描くって感じじゃったかな 2022年33冊目
1投稿日: 2024.02.03
powered by ブクログ社会とか他者とかから、どう思われてるのかをあんまり気にするな!と言われても、でもどうしても関わりあって生きていかなければいけず、そこから逃れることは生きている以上、生に囚われている以上、できないのだろう
3投稿日: 2024.01.26
powered by ブクログ高橋義孝氏の解説が付されていたことでかなり解像度が上がった。読み手に解釈を委ねている部分が大きいので難しかったな…
2投稿日: 2024.01.18
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カフカの変身読了! グレーゴル・ザブザの死により幕を閉じた。 最後は爽やかという意外な結末笑 これはうつ病になった息子を背負う家族の大変さを暗喩してるのか?? →あとがきに、そのような読み方もできる的なこと書いてあった 母親の助けてー!が印象的だった笑
1投稿日: 2024.01.16
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僕はこの小説をシュールコントみたいな見方をして読んだ(読んでしまった)。 虫になってしまったグレーゴルの悲壮感や、それに伴うザムザ家の没落が、「人間が虫になってしまうことはありえないこと」とわかっているが故に笑えてきてしまった。 妹のグレーテが、「グレゴールの世話をしているのは自分だ」という自負により自信を持っていく様はかなり笑える。 「とにかく近ごろは新趣向の這い歩きに気を取られて、以前のように家の中の出来事に気を配ることを怠っていた。」という文もかなり秀逸で好きだった。 だが、実際のところカフカはこの「変身」をどういうマインドで書き上げたのだろうか。 僕の読み方に対して、カンカンに怒っている可能性もありえるだろう。 まあ、小説の読み方なんて自由なのだから許してくれ。
2投稿日: 2024.01.14
powered by ブクログ虫に変身する″怖い″話(ホラー)、という先入観で避けていた作品。 しかし先日たまたま見たある番組で、″怖い″話とは違うことを知り手に取った。 解説でも触れている通り、さまざまな解釈ができ、何度か読み返すと、心にじわじわと染み込む、人間の″怖さ″を味わえる。 私は今回、突然障害を持ってしまった人物が遭遇する差別を感じたが、日を改めて読めばまた違った角度で読むだろう。
8投稿日: 2024.01.08
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ブクログの作品紹介に「事実のみを伝えるレポート文のような文体」と書かれていたが、読み終えた後に確かにとおもった。行動の描写から登場人物の心情を読み取ることが多かった気がする。 突然現れた虫が、「グレーゴルの部屋にいた」という理由で「兄」であると認識してしまうのは奇妙だなと思った。 兄だと認識し、一応食料や掃除はするもののぞんざいな扱いを続けているので、家族(特に父)は果たしてグレーゴルを受け入れているのか?と疑問に思った。 なにはともあれ、主観が虫である小説を読んだのは初めてだったので読んでいて楽しかった。
1投稿日: 2023.12.26
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グレーゴルが醜い蟲になったことそのものを何故か家族が世界が受け入れているということ。 腫れ物のように扱われながら人に避け続けられつつも、むしろ周囲に慮りながらやがて死んでしまう。 淡々と葛篭れるたグレーゴルの意思と記録を読むと 所々に妹への母親への愛情も見て取れ、いっとき父親への尊敬も感じる。 自分の存在がなかったことにされるような扱いをされる事と、ある朝突然に蟲となり、またそれを当たり前に受け入れられて生活する事は等しいのかもしれない。 軽々しく理解できたとは言いかねるわりには、シュールな醜い蟲目線の、意外と人間の本性と向き合った人間味のあるものだった気もする。
1投稿日: 2023.12.19
powered by ブクログ人間が目を覚ますと虫に変わっていたというファンタジーにはよくありそうな題材だが、それを現実世界に落とし込み、淡々と周囲の人間の心の揺れと変身してしまった本人の葛藤を描いているところが衝撃的な作品。 題材は奇怪だが、それ故に人間の心模様がはっきりと伝わってくる。絶望、葛藤、新たな始まり、などが日記のような文体で描かれているだけに、恐ろしい印象さえ受けてしまう。
2投稿日: 2023.12.12
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⚫︎受け取ったメッセージ 誰でも虫になり得る ⚫︎あらすじ(本概要より転載) これはお父さんとお母さんを殺しちゃうわ、そうですとも。 朝、目をさますと巨大な虫に変っている自分を発見した男―― グレーゴル・ザムザ。第一次大戦後のドイツの精神的危機を投影した世紀の傑作。 ある朝、気がかりな夢から目をさますと、自分が一匹の巨大な虫に変わっているのを発見する男グレーゴル・ザムザ。なぜ、こんな異常な事態になってしまったのか……。謎は究明されぬまま、ふだんと変わらない、ありふれた日常がすぎていく。事実のみを冷静につたえる、まるでレポートのような文体が読者に与えた衝撃は、様ざまな解釈を呼び起こした。海外文学最高傑作のひとつ。 ⚫︎ネタバレあらすじ 「グレーゴル・ザムザはある朝、なにやら胸騒ぐ夢がつづいて目覚めると、ベッドの中の自分が一匹のばかでかい毒虫に変わっていることに気がついた。」 それまで、家族のために身を粉にして働いてきたグレーゴル。妹は最初は甲斐甲斐しく世話をしていた。母はグレーゴルの姿を見ることもできない。父はグレーゴルに驚いた母が倒れたことに腹を立て、リンゴを投げつけ致命的な怪我を負わせる。 グレーゴルが働いていたうちは、三人とも働かなかったが、グレーゴルが働けなくなると、仕事を見つけてきて働き出す。 ついにグレーゴルが邪魔になった。グレーゴルが死んで、三人はそろって外出し、これからの生活が希望に満ちていると感じられる。父母は娘の健康的な身体を見て、新しい夢と誠意とを保証してくれるもののように思う。 ⚫︎感想 グレーゴルは唐突に虫になるが、「虫」になってしまうというのは、家族にとって、社会にとって、自分が「役に立つ」存在から逸脱するというメタファーだ。そのような存在になってすぐに感じる不安、孤立感、無力感、疎外感。自分の好みも変わり、生活スタイルも変わる。妹は最初こそ彼へのそれまでの恩を感じて甲斐甲斐しく世話するが、実害が及ぶと真っ先に、彼を「お払い箱」にしなければならないと主張する。グレーゴルが、父親になげつけられたリンゴが原因で死んだ後、三人は晴々としている。 誰でもグレーゴルのように、例えば歳をとって体が動かなくなると働けなくなるし、怪我をしたら誰かの手を借りなければならなくなる。さまざまな負の気持ちを体験する。特に老化は治ることも止めることもできない。受け入れ、世話になるしかない。だれでも経験することになるだろう状態だ。反対に、父、母、妹の気持ちも、少なからず自分の中に湧いてくる感情なのではなかろうか。特に家族は、世話する相手と距離が近いため、より感情的になりやすいだろう。グレーゴルだけでなく、ザムザ一家それぞれが「変身」してしまうのだ。 人間の本音や本質をを描いた作品なので、時代を超えて読まれ続けるのは納得である。
32投稿日: 2023.12.01
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有名な本だったので読んでみた。蟲に変身してしまったグレーゴルはその急な変化に苦労しながらも家族との共存の道を探そうとするが、その見た目からうまくいかないことが多く、最後は死んでしまった。しかし、ザムザ一家にとってはそれは良い結果だと言えるのかもしれない。正直、こういう有名な本ってなかなか理解するのが難しいし、もやっとしてしまう。数年後にまた読んでちゃんと理解できるようになっていることに期待したい。
3投稿日: 2023.12.01
powered by ブクログ主人公は真面目に働くセールスマン。目覚めると身体が虫に変わっていたという常識では理解できない。それ以上に理解できないのが、登場人物の誰もが虫に変わった理由について問い詰めず、かといって主人公に対しては虫に変わった存在として接するというところ。主人公も、返信した理由は問わず、人間であったときと同様に仕事に向かおうとしたり家族に触れようとする。どのような解釈が正しいか正解は分からないが、仕事に追われ身体が壊れた人、として受け止めた。
2投稿日: 2023.11.24
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突然毒虫になってしまった主人公が、最初は思いやりを持って家族と接しようとしていたが、家族はまず第一に恐怖を感じるため、まともなコミュニケーションが取れず、次第に主人公の部屋の掃除をお手伝いさんがするようになり(家族の直接的な関わりがなくなり)、部屋がガラクタ置き場になり、最後は、主人公は食事が喉を通らなくなり、塞ぎ込んで、餓死してしまう。 家族という関係性がありながら、姿が変わるだけで恐怖の対象となり、排斥されてしまう。この小説から差別はしてはいけない、家族との関係性の大切さを感じました。
3投稿日: 2023.11.21
powered by ブクログ虫になったことで家族にとっても利用されなくなったこと。それが人間の性格なのかなと思った。また、虫になってしまうような起こりえないことが自分の身にも突然起こってしまうことがあること。
1投稿日: 2023.10.25
powered by ブクログ実世界でも人生が急転する事ってよくある。 血を分け合った家族が、毒虫の様な存在となったら、どの様に思うのか、家族視点で読み進めた。 切ないけど、綺麗事だけでは済まない現実がある、、
17投稿日: 2023.10.16
powered by ブクログ変身した虫は何を象徴しているんだろう。正解はなく色々なものが当てはまるなと思う。 中々奇妙だが興味深いと感じた。突然虫に変身する小説を書こうと思うのがなんだか面白いと思った。 ある時に家族の誰かが病気などで動けなくなって意思疎通もできなくなった時に、本人も伝えられないし他の人も腫れ物扱いするようになってしまって、家族の一員として接そうとすればするほど苦しくなってしまったり、逃げ出したくなったりしてしまう感情が表れているように感じた。
10投稿日: 2023.10.15
powered by ブクログ名作とあらば1度は読まねばと手に取ったが、唐突に主人公が虫になり、その後の振る舞いや家族達の反応振る舞いの描写がとてもリアルだと感じた。 解決を模索しているような諦めて受け入れているようなそのようなところも印象に残っている。 ページ数はそんなに無いのであっさりと読めるかと思ったが、1ページ分が濃ゆい濃縮還元タイプだった。 ※読み進めにくい訳では無い。
1投稿日: 2023.10.11
powered by ブクログ虫の話であって虫の話じゃないみたいだけど、虫の描写が強過ぎて、虫のことしか考えられませんでした先生。
1投稿日: 2023.09.13
powered by ブクログカフカ変身って聞いたことはあって、主人公が虫に変わっちゃう話くらいの認識でした。何が面白いんだそんな話と。正直読むモチベーションがなかなか高まらず。とわいえ、新潮文庫の100冊マラソンを始めたからには、制覇するために読まねばならないのだと。というか、本屋さんで新潮文庫100冊キャンペーンで置いてある中で比較的薄くて安いタイトルを探してこちらにたどり着きまして。 で、買いはしたものの積んどく状態というか、持ち歩いてはいたのだけれど、。たまたまスタバに入ってそういえばと読み始めたら、一気に読みました。 凄い作品だなと。さすが超有名作品というか。なんというか、抽象的にすることで実はものすごくリアルな家族像を描いた作品だったなと。変身してなんか変なムカデ?っぽい感じ、その描写がリアルなだけにだからこそ、本人のなりたくてなったわけじゃないのに、思うようにできなくなってしまった状態、それを囲む家族の姿、そこまでを描ききってるからなのか、虫みたいな姿は比喩的なもので、それが単に病気やケガ、メンタルや不登校、ニート、認知症、その他時代を超えてあらゆることにあてはまる気がして。本人としてはどうにもできない、まわりの人に伝えたいけれど伝わらないそんな状況の本人の意識の描写というか、またその本人との関わりの中での家族、そしてその後の描き方もなんというかここまで描ききるからこれが今に残る作品として読みつがれているのだなと。 人間いつか亡くなるのだけれも、亡くなるから与えられることというか。そうゆうことがあるのかということまでを描いて、イメージさせてくれたというか。 自分の解釈としては、人間とは赤ちゃんから老人へ時間とともに変わっていくのだけれど、その生活の中で親や兄弟との関わりがあり、その家族での生活も時間とともに変わっていく。人間、いつはか亡くなるのだけれどそれは本人としても悲しいとか心残りとかあるかもしれないけれど、そんな本人の意識とは別に、家族はそれぞれの生活がありそれぞれ生きていくと思うと、いつか来るその日も悲しみや心残りだけじゃないというか、そんな意識とは別にそれぞれの生活の中で、いなくなるから生活が変化するというだけのことなのかなと。 あと、実際自分の父も脳梗塞で倒れてその後母と姉が介護、大変な中特養に入ることができて、父も認知症や脳梗塞から話をすることもうまくできなくなり、自分も父の顔を見に行って、父と話をするときも、表情や口調や言いたいこと想像しながら話していたことを思い出しました。 自分がその状況にならないと想像しにくい、自分が自分を思うようにできないし伝えることもうまくできない状況、まさにカフカのこの作品が描いたものだったなと思いました。
11投稿日: 2023.09.03
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カフカの変身。 名前は知っているけれど読んだことはない多くの文学の一つ。 背表紙に書かれたあらすじ、「ある朝、気がかりな夢から目をさますと、自分が一匹の巨大な虫に変わってしまっているのに気が付いた男グレーゴル・ザムザ。」だけ知り、興味を惹かれて読みたいと思っていた。 特にこれといったきっかけはなかったけれど、本を読みたい熱が増していたここ一ヶ月で、ついに購入を決意した。 今読み終わって二時間後、本編後の解説の途中まで読んだところある。 「ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が字床の中で一匹の巨大な虫に変っているのを発見した」の始まりから、驚くべきは、最後まで巨大な虫になったまま物語は終わってしまうこと、そしてその巨大な虫になった理由も原因も解明されないことだ。 グレーゴルもまた解明しようとしていないように見える。少なくとも動向の事実を記述されてる中で、「どうして虫になってしまったんだ」という絶望や、「何とか元に戻ろう」という意思はなかった。 巨大な虫になったことを割と早く受け入れて、その虫の状態であったとしても、職場である店に出社しようとするし、傲慢とも言えるように家族からの敬意を得ようとしているのだ。 全く共感できないし、ある意味ハチャメチャにポジティブ。 あくまでも仕事に行かないという気持ちのグレーゴルに、始めは「社畜根性すごいわ」と同情の念にかられていたけれど、徐々にグレーゴルへの気持ちは変わっていった。 そして最後、ようやくただ世話を焼かれるだけの不快な長男から解放された家族の姿は明るく未来が見える。 グレーゴルの虫になる以前を知らないから、何とも言えないけれど支配人や家族を見るにつれ、皆、グレーゴルは仕事に行き、給料を得させることだけのみな気がしてしょうがない。 グレーゴルが死んだあとは、家族に対する本の中での名前も変わる。 「父親」「母親」「妹」 それを呼ぶグレーゴルがこの世にいないことと同時に、長男というグレーゴルの存在が既に家族ではなくなっているように思える。 グレーゴルにとっては不条理で、やりきれない。 そもそも「巨大な虫」は本当に虫だったのか。 始めの一章目のグレーゴル、私の頭の中のイメージは成人男性大の褐色のカブトムシの幼虫だけれど、途中から怠惰な人の引きこもりに変わった。1915年頃に引きこもりはいなさそうだけれど、動向や感情の発散はそれに近い。 私の考えは「巨大な虫」=精神を病み引きこもりになってしまった姿。 家族の一員だとしても、働けない、ごく潰しの人間はただの厄介者と思い、その存在だけでも周囲を暗くする。 そして、本当に、三人は巨大な虫になる前のグレーゴルを愛していたのか否か。数ヶ月は頑張ったのだ。しかし元から深い愛は持てなかったのかな。 どこか高慢でさらに動かなくなった長男に、家族は夢も未来もなくなったのだ。 そうじゃなければやってらんない。 解明されないのなら、考察読む前に自分の疑問を考えてみたい。解釈を考えておきたい。 久しぶりにそう思った。 そう思える本は実は少ないのかも。
2投稿日: 2023.08.31
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世にも奇妙な物語みたいなちょっとした話。 斬新な切り口で語られる本作は、一体何を言いたかったのか。例えば事故で障害をもってしまった、病気で病を患ったそんな人をとりまく家族と重なる気がする。特に妹に焦点が当てられ、ヤングケアラーに対する視点にもみえた。
1投稿日: 2023.08.27
powered by ブクログこれはただの好みだと思うけど、状況の説明に文中の要素の比重が傾いていて、やや手順的な冷たさを感じてしまった。 その上で突然毒虫になってしまった主人公の悲哀には無理やり心を動かされるような面白さも感じた。
1投稿日: 2023.08.24
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思ったよりスイスイと読めた ある朝起きたら虫になっていたという、これ以上ないくらいの不条理。 何の虫だろう?と気になって検索したら色々な説のリファレンス結果があるらしく、これ、と決まったものがないものがより読者それぞれの想像にまかせられてよいな、と思った。(この虫、と指定されると絶対的に受け入れられなかったりするがグレーゴルを哀しみを感じるには少し受け入れる余地がほしいので)
1投稿日: 2023.08.17
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海外の本の和訳はびっしりと文字が埋まるのね。100ページくらいの本だったけど200ページくらい読んだ感覚。 今まで読んだ本の中で、一番読み終わった瞬間のゾワッとする感覚が長かった。 やっぱり最後にグレーゴルを突き放す妹の行動が印象的だった。 そして失うまであれほど鬱陶しく思ったグレーゴルが死んでからの家族の様子が切ない。 死んでから家族が安泰そうなのは、グレーゴルにとっては望みがない。
2投稿日: 2023.08.17
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つらくて目を背けたくなってしまって、おもしろかった!また読みたい!とはならないけど、いい作品を観たあとや読んだあとの考えさせられる感覚があって、読めてよかったなと思った。 相手の言葉は分かるのに自分の言葉は向こうに伝わらないこと、そして相手は自分が言葉を聞き取れていることに気づかないこと、クリスマスより前に変身を遂げてしまったために妹に音楽の学校に通わせてあげられるのを伝えられなかったこと、どうにもできない虚しい気持ちになる。 グレーゴル視点で読んでいるからグレーゴルへの家族の対応が冷たいと思ってしまったけど、妹はできる限り兄と父母の間に立って互いに過ごしやすいよう思いやってあげていたし、父も母も、グレーゴルへの愛情は無くなっていないし、グレーゴルも自分の存在が家族の生活の妨げになってしまっていることを自覚して自ら姿を見えないようにしたり、物音を立てないようにしたり、でもその気遣いは家族に伝わらず…。誰も悪くなくて、全員苦しい状況にあるのがとにかく読んでいてつらかった。 最後父母と妹は少し前向きな気持ちになっていって終わるけど、主人公が変身した後も言葉を交わせる状態だったら心境や対応はもっと変わっていたのかなと思うとやっぱりもやもやしてしまう。でも愛情だけではどうにもならないこともあるし、コミュニケーションも取れない、まだ兄であるのかも分からない巨大な虫に優しくしろというのは、私がこの家族と関係ないところに居るから感じることだなと思う。家族の関係が変わり金銭面でも厳しいとなれば尚更難しい。 突然巨大な虫になってしまうなんてことは自分にも自分の周りにも起こらないと思うけど、ある日突然体が不自由になったり、話せなくなってしまったり、グレーゴルのような立場になることはあるかもしれないなと思った。
1投稿日: 2023.08.15
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「100分で名著」で興味を持ち読みました。 感想としてはグレーゴルは父や母、妹などに虐待に近いことをされているとも言えますが、 グレーゴルは虫になったときに病にかかったといっていましたが実は醜い姿になっていたのではないでしょうか? 責任感の強そうなグレーゴルは疲れて病にかかり虫になった幻覚を見て虫のような動きをしていたのではないでしょうか? もしくは夢落ち説もあるのかなと思いました。 また、作者のカフカも人生や願望に寄せて作っているのかと思いました。 当時20世紀では不治の病の結核によりカフカは彼女と結婚ができず40歳で亡くなりますが、亡くなる直前に書いた本「城」では主人公が城まで行こうとしますがいくら歩いても着かない…。 などカフカは自分の居場所がないと思っていたのか分かりませんがこの「城」の主人公がカフカと似たようなことをしている、と100分で名著ではそのような事を言っていました。 太宰治著の「人間失格」では主人公が、絵は作者達の心を示しているものと判断していましたが、それは絵だけには留まらず、小説、漫画、つまりは作者達の作品等は全て彼らの心を示しているのでは?と思いました。 カフカや太宰治、2人ともどのような気持ちで執筆していたのでしょうか? 今までの人達が作った様々な作品らは、どのような思いの中で作られたのか、それを知りたく思います。
10投稿日: 2023.08.08
powered by ブクログある日健康な男性が君の悪い虫になってしまうという話 最初は意味のわからない話と思っていたが,名作にはやはり名作というだけの理由がある 置き換えると現代社会にも通じる話なのではないか 例えば事故や病気で突然家族のお荷物になってしまう 自分のアイデンティティがなくなってしまう 存在価値がわからなくなってしまう 最終的に虫は死んでしまうけど 家族は希望を取り戻して先に進み始める 残酷,非情にも捉えられるかもしれないけど,ちゃんと向き合ったからこそ次に進めるのではないか 死んでしまった人もこれを望んんでいるのではないかと自分たちを納得させることってよくあることで,それはやっぱり間違ってはいないと思えた作品だった。
1投稿日: 2023.07.27
powered by ブクログ最初、グレーゴルの変身してしまった姿の描写に気分が悪くなってしまってあまり読み進まなかった。最後まで救いなく物語が終わってしまう感じがなんとも言えず、解説を読んでなるほどと思った 社会情勢とか家庭環境とか、全てが作品にあらわれるのだなあと
3投稿日: 2023.07.14
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グレーゴル、なぜこんな姿になってしまったの? 治ってほしかった。 仕事に一所懸命で、妹を大切に思っていて、未来があったのに… きっと最後は元に戻ると思っていただけに、治るどころか息絶えてしまうとは。すごくショッキングな話でした。 でも、はじめの方も進みかたもどこか剽軽で、妹の行動も健気で可愛くて、楽しく読み進めました。 最後のほうは辛かったけれど好きなお話です。 この小説のいいところは、色んな捉え方ができるというところですね。読んでいる人も沢山いるのでその分また沢山の意見が聞けてそれも楽しめる1つだなと感じます。
1投稿日: 2023.07.12
powered by ブクログ一家を支えていたらしいグレゴールに何か重大な問題(肉体、精神問わず)が発生して、それを虫になったと表現しているのかなと思う。感染症のようなものだったりするのかな? そう考えると家族の態度も下宿人の態度もしっくりくるような気がしないでもない。 深く考えずに読んだほうがしっくりくるけど 黄金虫とかカナブンとかG的な虫かな。自分がそうなったらいやだな〜 それはそれとしてだんだん虫としての己を受け入れていくところの描写が自然で、そんな環境に適応していく家族にもグレゴールにも狂気を感じた。
1投稿日: 2023.07.05
powered by ブクログ「そうなればこの足どもにも意味が生ずるというものであろう。」 文学でしか見られない表現が面白かった。
1投稿日: 2023.07.04
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読むのは3回目くらい。 なんか…あるよね……こういう人生が終わったな…って思う精神状態の時って…………みたいな共感の気持ちで読んだので読了後に落ち込んだ カフカも虫の姿の挿絵を描いてほしくないって言ってたらしいしなんらかの普通から逸脱した人間の比喩だと思って読んだので悲しい気持ちになったけど、本当に虫になった男の話だと思えば結構愉快な気持ちで読めると思った
1投稿日: 2023.06.23
powered by ブクログよく分からなかったというのが正直な感想。多分カフカの他の本を読んでもっと理解が深まるんだと思います。ただ、一つ思ったのは、人がなにかに変身するのは起こりうるということ。それは自分かもしれないし、周囲の人間かもしれない。そうなったときに、自分もザムザ一家のようになってしまうのではないかという不安で憂鬱な気持ちになりました。
2投稿日: 2023.06.11
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虫になるのは知ってましたが人間サイズだったとは…… というのが読むきっかけです。それは大変だね。 虫が何を暗喩しているのか、そもそもどんな虫なのか、家族に主人公の考え方が伝わっていたら何か変わったのか、家族の中での主人公の関係性は、果たして主人公が感じる仲だったのか………etc 想像を掻き立てられ、読んだ後でも時々思い出し、考えてしまうような作品でした。 短いですしサクッと読めます。読後感は上記のように引きずりますが。
1投稿日: 2023.06.10
powered by ブクログこの腑に落ちない感じが色々想像を掻き立てられます。 まず主人公が虫と表現しているのは、暴食の悪魔ベルゼブブの比喩では無いかと感じました。なぜなら元は豊穣の神として人間に崇められていたからです。最初の主人公に縋るような様子と最後辺りの投げ出す感じが似てます。しかし作中ではカブトムシと表現していましたが また、主人公から娘に移る両親への情やプレッシャーがこの時の社会風刺では無いかと感じました。 殻にこもりたがる若者を罵倒する家族。その背景には悪魔だと思いたい、本人じゃないと思いたい、虫のように煩わしい気持ちが建前の中に眠っていたのかもしれません。
16投稿日: 2023.05.22
powered by ブクログ本の内容は有名な冒頭部分を知っていただけで、今まで読んでいなかったが、読み始めから最後まで一瞬で読み終わってしまった。つまり面白かった。本を読む楽しさを教えてくれた作品。 内容に関しては状況描写が主体だが、非常にリアルさ実感を感じた。100年以上も前なのに今でも実感できる不条理、人の心の機微、驚きと希望を感じた。 作者の心理として、自分が不幸になっても家族の幸せを願う気持ちを感じた。そこに作者の逃避願望が表れたのかもしれない。
2投稿日: 2023.05.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まずどんなイキモノに変身したのかが確定しないのがよい。想像の上でそれは生き物なのか、「存在」なのか「概念なのか」、「象徴」なのかいろんな見方ができる。作品の時代背景を踏まえて考察するとさらに志向が広がっていくため、素晴らしい何かのきっかけになる本。どんな人でも「ただ何となく面白かった」では片づけることができないような引力と、引き寄せる魅力があった。実態をありのままリアルに描いているので、臨場感もさることながら、何より、絶妙な不快感と、時よりみせる「光」の面が交差して、主人公の立場と、世の中のリアルを描き出している作品だと思う。 けれどやはり一番のこの作品の魅力は、人間がある朝突然「何か」に変身したというのに、その現象をありのまま受け入れてただただ順応している主人公と、その家族には何とも不気味な妙があって、笑えるが、どこか恐ろしい感じもした。
3投稿日: 2023.05.01
powered by ブクログ何故その姿に変身したのか、家族や下宿人がそこまで取り乱し発狂までもいかなかったのか色々と疑問が残る作品だったし、なぜこれが海外文学最高傑作の一つとしてはあまり分からなかった。
2投稿日: 2023.04.25
powered by ブクログ狂気のある設定で、突然虫になった主人公が過ごした日々と、家族との関係の変化。とにかく辛くて、息できなくて、何度も涙溢れた。
3投稿日: 2023.04.22
powered by ブクログ難しかった 夢オチ?病気? と考えながら読み進めたけど 結局何も分からないまま終わった ある日突然虫になって 自分の思考回路とか周りの環境が どんどん適応していく恐ろしさを感じた
2投稿日: 2023.04.17
powered by ブクログ自分がある日虫になっていたら、、という狂気の設定から始まり、主人公の心情と周囲の対応がいかにも本当にあったかのように現実的な描写で描かれている。そもそもの設定のため難解ではあったが、リアルに想像しながら読破できた。
2投稿日: 2023.03.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
時代背景を考えれば、戦争で怪我をして働けなくなった男や、ユダヤ人(カフカがユダヤ人の家庭に産まれたため)の排斥……あるいはもっと単純に、家族に尽くして働いてきたのに病気(虫になったのが妄想であるならば精神疾患の可能性も)により働けなくなって家族に冷遇されるようになった話、とも考えられそうだ。 解説にもあるように、「本当にグレーゴルが虫になったか否か」も含めて、カフカが読者に想像の余地を与えているように思う。 両親が作った借金のために働くグレーゴルと、それにしては裕福に暮らす家族たち。 なんだか歪で、すごく後味の悪い話だった。
2投稿日: 2023.03.31
powered by ブクログそもそも虫になったのが大きな比喩? 短くて読みやすく、自分なりに解釈するのが楽しい。 しかし、ある朝起きたら虫だったという導入から自分は物語に入り込みきれず、ぱらぱらっと読み進めてしまった。
1投稿日: 2023.03.28
powered by ブクログとても面白かった 全体的にモヤモヤしている 読みながら働き手が身体に障害が出て働けなくなった家族の話なのでは?という考察をしてみた その後に読んだ、働き手が精神を患ったという考察を読んでかなり納得した
3投稿日: 2023.03.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
___ある朝、グレーゴル・ザムザが何か気ががりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変っているを発見した。 グレーゴルが虫に変身した理由も書かれていないし、誰も(グレーゴル自身ですらも)グレーゴルが虫になったことを不思議に思わずその事実を当たり前に受け入れているというところ、最後グレーゴルが死んだ(しかも父親のりんごが当たってできた傷が致命傷で?)のにも関わらず、少し悲しんでいたがもうその当日には3人とも新たな希望を見出しているところがとてつもなく奇妙。 ___ザムザ嬢が真っ先に立ち上がって若々しい手足をぐっと伸ばした。その様子は、ザムザ夫妻の目には、彼らの新しい夢とよき意図の確証のように映った。 グレーゴルが死ぬ前に __感動と愛情とをもって家の人たちのことを思いかえす。 っていうのがあって、なんか家族が悪に見えてきた。何より矛盾だらけな家族だよね。父親、母親、妹全員が理不尽さを持っている。 妹は実はヴァイオリン上手くなかったっていうのもなんかね。グレーゴルには上手く聴こえてたのかな、親は金銭面もあると思うけど普通に才能ないだろうと分かってて、だからグレーゴルよりもよっぽど現実が見えていたのかな。 グレーゴルは本当に虫になっていたのか。 まだ長い夢を見ているのか、それとも幻覚を見ているのかもしれない。 あと、虫の描写がだいぶ気持ち悪い…。
3投稿日: 2023.03.11
powered by ブクログなかなかに難解です。主人公とその家族との関係性が良いのか悪いのかどっちつかず…。きっとカフカ自身とその家族について表現したかったのかな。
2投稿日: 2023.03.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
次々と浮かぶ当惑に対して、解決を求めながら読んではいけない作品。 なぜ毒虫になってしまったのか。家族の態度はなぜこんなにも冷酷になってしまったのか。作中の世界では、毒虫に変わることへの(驚きはあるが)不可解さは存在しないのか。カフカがこの作品で伝えたいことは何か。 読者を置いて淡々と展開する物語に、ついていくことができない反面、自分の中での整理がつく前に進んでしまう状況に、焦燥感と同時に臨場感のようなものを感じた。 タイトルの『変身』は、毒虫に変わってしまった主人公を示す。個人的には、稼ぎ手であった主人公に対しての恩を忘れたかのように、冷酷になってしまった家族のことを示しているようにも思えた。 主人公が受ける不条理さを感じながらも、キャラクター全員の心情に目を向けると、主人公以外にも降りかかった不条理に気がつくことができる。
2投稿日: 2023.02.27
powered by ブクログうん! なんかむず痒い! この小説を一発で読んで、自分の言葉で理解している人達はすごい!僕には出来ない。 置いてけぼり。何もかも置いてけぼり。ひとつの家族という形が「変身」を通して変化していく様が、本当にじっくり書かれていた。事実のように、淡々と書く筆致は、僕の思考をどっちかというと止めた。むしろ感情的に、このあまりにもリアルな不条理を肌で感じ、なんとも言えない気持ちになったし、こういう家族って、凄く今にも存在している気がするなってぼんやり思うくらい! 他は、置いてけぼりだからよく分かんない!が今の感情。 でも、不条理とかってこういうものな気がする。 そう思わせるそのリアリティが凄い。けどここから僕は一体どう受け取ろう。何を繋げて行こう。よく分からない重たい不条理を、混乱している頭を、日々の生活で少しづつ整理して行くしかない……か。 別に小説って、何かを学ぶものでは無いけども、この軽く書かれた重たい小説からは何かを学びたいなと思っている自分がいます。ああ、混乱。 追記、なんでこの小説をカフカは書いたんだろう。 そう思った時、カフカはずっと自分の中の家での立ち位置について考えたのかなって思った。 ずっと働いて、家にお金を入れて、そうやって家族に尽くしてきた自分が、急に変わり果てて、全く働くことも出来ない、扱いに困るものになってしまった時、どうなるのだろうか。そんなことを考えて、考えてこういった小説を書いたのかなって思った。 正しいかは分からないけど、カフカの考える家族の形、残酷さ、移りみ、そういったものが、描かれていたのかもしれない。
16投稿日: 2023.02.26
powered by ブクログ不条理な物語として一回、カフカの人となりをなんとなく知ってもう一回楽しめると思います。家族が彼の依存から脱却していく様子をザムザはどう見ていたのでしょうか。自分がいなくなって成立する家族の幸せ。それでも彼は幸せだったのではないでしょうか。いたって前向きな物語だと私は感じます。
3投稿日: 2023.02.26
powered by ブクログ主人公が虫になって慌てふためくでもなく、落ち着いた状態で、理性的に話が進んでいくのが不気味で仕方なかった。 家族の側からしてみたら、毒虫がグレーゴルと分かっていなかったらすぐに駆除するなりしていたはずだからこそ、変身する前の記憶と親しみに基づく愛情が薄れてしまったときの虚しさが大きく感じられた。 今まで普通に接していた人の性質が後天的に変わることで、それ以前に受けた恩や愛情が一瞬ではないにしろ次第に消えていき忘れ去られてしまうことは、環境が変わることで以前の関係を断ち切ってしまいがちな自分に関係の無い話ではないと感じた。
5投稿日: 2023.02.25
powered by ブクログ言わずと知れた名著。 前回の読書会で、 「主人公が虫に変身しちゃう話ですよねー、 読んだことあるんですけど、 虫になった後どんな話になるんでしたっけー」 とか会話してて、 どんな話になったんだか結局思い出せずに気になったので再読のつもりで手に取った。 いやあ、驚いた。 読んだことなかったわ、コレ笑 最初の最初っからまったくもって読んだはずの記憶に何ひとつ触れなかった。あまりにも有名な作品なので、どうやら読んだことがある気になってた本だったらしい。 と、いうことで初読のカフカ。 結論から言うとおもしろかった。 毒虫の描写はなかなかキツいものがあったけど、目線がその虫に変身した主人公からのもので、何を考えているのか、何に苦労しているのかがわかるのでちょっと感情移入してしまう。 ある朝目覚めたら、自分が巨大な虫になっている。それだけ聞いたら、 ファンタジー?夢?ナニ??ってなるんだが、 主人公がいきなり虫になる、 それ以上のファンタジーも奇跡も起こらない。 もちろん悪夢が覚めて、 ああ虫じゃなくて良かった!ともならない。 負債を抱えた家族のために稼ぎ頭として真面目に懸命に働く長男である彼がなぜ虫になったのか…、その理由も明かされない。 ただただこの不条理が彼と彼の家族を取り巻いて現実的に続いていくという物語。 虫に変身する、と言うのは誰もが感じる通りナニカの暗喩なのだろうと思う。 この作品が描かれた時代背景からも引っ張れそうだし、読者自身の経験から感じとることのできる何かでもある。 また、彼だけでなく、彼に接する家族の目線からもいろいろ考えられそう。 最近コテンラジオの老いと死の歴史、障害の歴史、社会福祉の歴史を一気に聴いていたわたしにとっては具体的に身体障害や精神障害なんかに引っ張られながら読んでいた。 自分がこの状況になったら? 家族がこの状況になったら? 彼らの結末について、不条理だ、 納得いかない…と言い切れるだろうか。 もちろんこうなってしまった結末について、家族の立場であれ、主人公の立場であってさえ、安らぎを覚えたり安堵してしまう自分に対する葛藤はあるし、この状況と闘う日々について無駄なことなどひとつもないと思う。 だけどこの、とても不条理な物語の幕が降りる時に、少し救われたような気持ちになったのも事実で、それが自分として興味深かった。 実際に個人に降りかかるこういう不条理は「毒虫に変身する」ではなくても起こり得るから、100年以上読み継がれる名著となるんだろう。 いずれにせよ、これからは「変身は読んだことあるよ、不条理だけどめっちゃ興味深かった」って胸を張って感想を言えますね。(そんなん言う機会なんてほぼないけども)
4投稿日: 2023.02.23
powered by ブクログとにかく短いのがよい。 ザムザというよりは、家族の心情に視点を当てると面白い。なぜ、どうして、に全く着目せず、今だけを割り切って読むという面白さがこの作品にあるのだと思う。 様々な解釈…家族が負担になったら、疎通のできない相手に愛情をもてるか。思うほど現代のタブーに触れる感じ。作者が今の時代まで読んでいたのかはわからないけど。
4投稿日: 2023.02.10
powered by ブクログショーン·タンのセミを彷彿とした。 両者ともに、根底に流れるテーマは同じ気がした。 主人公に、自分を投影したり、しなかったり。 最後に差し込まれた解説を読み、鬱屈とした思いを抱えながら、それでも小説を書く筆を止めなかったカフカのことを想う。
3投稿日: 2023.02.08
powered by ブクログザムザ家において稼ぎ頭である長男の主人公に突然降りかかった異常事態から始まる。 意思疎通不可で嫌悪感さえ抱かれる姿となった主人公が、何もできないが故に家族へ向けられた期待と共に従来の職場、家庭からの人間的追放を実施される。 その際に描写される細かい主人公に向けられた家族等の嫌悪的態度が精密に描写されるのである。
2投稿日: 2023.01.30
powered by ブクログある朝、男が目を覚ますと毒虫になっていたというのは言わずと知れた本書の冒頭である。 しかし、まあ、毒虫は、人間だった頃には一家を支えていた縁の下の力持ちであったにも関わらず、毒虫になった途端に家族から軽蔑され虐げられ、実の父からは万有引力の象徴たるリンゴを投げつけられる。最終的に埃まみれの物置部屋で死に絶え、あろうことか、家族は希望を再燃させる。 何という強烈なアイロニーであろうか。 話の大部分は暗くどんよりしているが、最終部は降っていた雨も上がり黄金色の陽光が差し込んでいるといった趣がある。私もああ良かったと胸を撫で下ろしそうになるが、ちっともまったく良いわけがない。雨降って地固まるといった感があるが、見てくれだけは整っているだけで実際に歩けばぬかるみに足を囚われる。 グレーゴルの無念を誰か晴らしてやってくれないのか。一寸の虫にも五分の魂というではないか。実際にはもう少し大きかったのだろうが。いやはや、想像すると鳥肌ものである。 ちなみに、この毒虫はGなのか百本の足がある多足虫なのかという議論があるらしい。うへえ…
5投稿日: 2023.01.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
多分、普通だったらグレーゴルは最後まで家族に対して配慮の気持ちを持ち続けていて、そんな心が伝わらずに家族に殺されてしまう、といった悲劇で読者の涙を誘う展開にすると思う。でも、彼はどんどん内面的にも「虫」になっていき、周りに対する配慮の気持ちを忘れていき、しまいにはうっすらとした敵意まで感じられるようになる。そこに、本作が長年読み継がれている秘密があるのかなと思った。 きっと、その敵意は彼が人間のままだったら生涯持つ事が許されなかった感情であったと思う。何より、「体が虫になる」という異常事態を受けてなお、彼は仕事に支障を与えないかばかり考えている。 家族全員がグレーゴルに依存し、その事になんの疑問も持たない。本当はそれぞれもっと頑張れるはずだしいくらでもやりようはあるのに、それに気づかないふりをして「グレーゴルに頼るしかない」という言い訳をする。そんな一家が、「頼みの綱が虫になる」という悲劇の主人公になる事でやっと回復していく様が妙にリアルだった。
3投稿日: 2023.01.16
powered by ブクログ中学生で初めて読み、大人になって再読しました。当時は「面白い」と感じていましたが、今は「良く出来た緻密な構成の話だ」と、作品への評価が変わりました。作者のストーリーテラーとしての力量を再認識しました。個人的には、アメリカで翻訳をされているYouTuberの「ゆかりん」さんの書評が非常に参考になり、作品への理解がより深まりました。人生の段階によって感じ方が変わる、長く楽しめる一冊だと思います。
2投稿日: 2023.01.06
powered by ブクログ主人公グレーゴルはある日目が覚めたら、一匹の巨大な毒虫になっていた!(◎_◎;) 甲虫のような固い背中に、すじに分かれ盛り上がったお腹…おまけに無数にうごめく足まで… 今まで家族の為に一生懸命働いて来たのだが、だんだん家族から疎ましがられ、しまいには部屋に閉じ込められて死んでしまう 現代社会にも確かに存在するような誰の力も及ばぬ事象を、カフカは毒虫に『変身』するという表現に置き換えたのだと思う 厄介者になると排除しようとする身勝手な人間の一面を描いた作品なのかなと自分なりに解釈した
9投稿日: 2023.01.04
powered by ブクログタイトルと設定だけは知っていたけど、きちんと読んだのは初めて。こんなに悲しくて不憫で救いのない話だとは思わなかった。 現代のいろんなシチュエーションにも当てはめられそうで、それがこの作品が生き残ってきた理由なんだろう。 現代に置き換えると、働けなくなった飛び込み営業マン、昔は元気だったけど要介護になってしまったお年寄、引きこもりになってしまった青年などの状況が目に浮かんだ。他人はかつての栄光で自分を見てくれないということか。 迷惑をかけまいとするグレーゴルが不憫だ。 翻訳だからしかたないけれど、文章は読みづらくて状況がよくわからない場面もある。現代の小説だったら受け入れられないだろう感じ。
3投稿日: 2022.12.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分が虫になったらどんな反応するだろう かくそうとするのか 豊田商事事件 虫になっても仕事のこと気にする インセンティブ 粉骨砕身 家具片付けるかどうか母親、はいまわる 息切れ リンゴ攻撃 家族の不幸 まじめにあまりにのんびり求婚した女の子 要介護 ながい一生をそのたくましい骨太の体で生き抜いてきたようにみえる手伝い婆さん カブトムシのじいさん バイオリン あいつがおれたちのことをわかってくれるなら 感動と愛情とを染めて家族のことを考えた 住居を変える 実用的な住居 立派なお婿さん
2投稿日: 2022.12.25
powered by ブクログ目をさますと自分が毒虫に変わっているのを発見する男の物語。 巻末の解説を読んでも分からない。色々な解釈があるらしい。
3投稿日: 2022.12.24
powered by ブクログ会話の出来ない巨大なゴキブリと化した家族を愛することができなかったゴミ屑人間共 & ハンストの結果餓死するに至った当該ゴキブリ・死んでも汚いゴキブリの抜け殻にしかならない可哀想な宿命を背負ってしまった主人公の物語。綺麗事を避けたインパクト重視の名作。 確かに足の本数などを考えると吐き気がしてくるため、名作と分かりつつもそこまで好きな本とは言い切れない。
2投稿日: 2022.12.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めて読み通しました。 この作品はどんな意味を持っているのだろう? 家族にとって役に立たない存在になってしまったカフカは物語の終盤、これ以上家族に迷惑をかけないように静かに息を引取ります。 仕事ができなくなってしまった人間が、世界からどのような扱いを受けてしまうのか。 もし自分もこうなってしまったらどんな悲惨な運命を辿ることになるのだろう、と、この作品を読みながら恐怖を感じました。 時間が経ってこの作品を再読してみると、また感想が変わっていそうだな、とも考え、この作品をまた読むことが楽しみにもなりました。
2投稿日: 2022.12.01
powered by ブクログ貧困社会において社会に溶け込めず、就いた職場に馴染めなかった人間の様子と照らし合わせることができると感じた。 年老いていくごとに一家の障害となり、生きている内に遺品整理を行われ、見て見ぬふりをされた後悲しい結末が訪れる様子は昔も今も変わらず続いていると感じる。
3投稿日: 2022.11.02
powered by ブクログただただ眠い。段落訳も極端に少なく描写が頭に入ってこない。「◯◯なので、✕✕」というような平易な文体だが、その因果関係がよくわからない。結局なにがいいたい小説なのか、わかりませんでした。古典文学はまだ私には早すぎたのかな。
1投稿日: 2022.10.24
powered by ブクログ【始】ある朝、ゴレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変わっているのを発見した。 【終】その様子は、ザムザ夫妻の目には、彼らの新しい夢とよき意図の確証のように映った。 不条理の描写は面白いが、それに徹しているというだけで話の起伏がないので飽きる。
2投稿日: 2022.10.23
powered by ブクログメタファーがどうとか深く考えず、ありのままに受け入れて読んでみました。 グレーゴルをはじめとして、ザムザ家それぞれが抱えた想いが丁寧に描写されており、突飛な設定にも関わらず、その淡々とした文体からまるで現実に起こったことのように感じさせられます。 自分や家族がある朝毒虫になっていたら、いったい何を思うだろう。 グレーゴルが毒虫になった意味はなんだったのだろう。 読み返すたびに新たなことを想像し、感じ取ることのできる作品だと思います。
3投稿日: 2022.10.09
powered by ブクログ現代でも色褪せないストーリー。むしろ現代の家庭的課題、社会的課題をテーマとしているとも思える。 単にニヒリズムを超えて、強く明確なテーマを与えてくれる作品。
6投稿日: 2022.10.08
powered by ブクログなぜグレーゴルは虫になってしまったのか。なぜグレーゴルは自分が虫になったことを冷静に分析できていたのか。なぜ妹はある時からグレーコルを「虫」として扱うようになったのか。なぜグレーゴルは自分のことゴミのように扱う家族に対して最期まで期待を抱けたのか。なぜ家政婦の女だけはグレーゴルの虫の姿を気持ち悪いと思わなかったのか。 虫になることは何を象徴しているのかー。 読み終わり、いろんな謎が頭に浮かんだ。ふとした時にその意味を考えてしまうだろう
4投稿日: 2022.10.03
powered by ブクログネット社会の浸透で、家庭内、学校、職場あらゆる場所で、一緒にいるのに孤独感を感じ、対面でのコミュニケーションの悩みが急増している中、引き寄せられるように読んだ再読本。 人間は人間でなくなった時、思考さえ失っていくのだろうか。。人間とは何か。家族とは何か。人生において大切にしたいことは何か。 家族を想い、信じ、愛するということについて深く深く考えさせられる。 様々な解釈が可能な本。読後感は決してよくはないが、自分の求める生き方を探る上で、繰り返し読み返したい。
4投稿日: 2022.10.02
powered by ブクログちゃんと救いがなく親に殺されるのが現実っぽくて好きですね。毒虫と聞いてドラクエ3のキャタピラーがずっと浮かんでいた。
3投稿日: 2022.09.26
powered by ブクログ一回では飲み込めない部分もあるが、虫になるという設定が馴染むと後は人の想い描写が見える。 虫になるとはどういうことか、どう解釈するか。というテーマが与えられるのが良いのか?
2投稿日: 2022.09.16
powered by ブクログある朝、目覚めると巨大な虫になっていたところから話は始まる。そんな状況を想像すると、絶望しか感じないのではと思うけど、主人公グレーゴルはある意味冷静に受け止めている。それまで、自分が家計を支えていたので、両親も妹もグレーゴルに頼りきっていたけれど、虫になってしまってからは、それぞれ自立し生きている感が増している。それはそれで複雑だ。これは何かのメタファーか。解釈がいろいろでき、それは読者に委ねるということなのかな。
3投稿日: 2022.09.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とてもよく出来た作品でした。 本の厚さ的にすぐ読み終わると思ったけど、1ページぎっしり文字が詰まっていて、もちろん内容的に短編は短編でもかなり濃い短編でした。 ラストシーン、妹が希望の光となって家族が再生に向かっていく様子はえげつないですね。 えげつないといえば終始えげつないですが、家族の息子への対応というのがすごくて、虫になったザムザをそのまま「虫」として扱いながらも「ザムザが変身した姿」だとしても扱っているこのジレンマの描写が圧巻でした。こうやって作品が進んでいくのね…という。 家族というのも「コミュニティ」でしかなくて、無償で「愛」を受け取れる赤ん坊ではないということ。 読み返すたびに違う感想が生まれてくる作品じゃないのかなと思います。
4投稿日: 2022.09.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2022/09/10 【感想】 55ページのお母さんの言葉にハッとさせられた 当たり前のようにグレーゴルはその姿で生きていくことに慣れてしまっていたし、わたし自身も読みながら人間に戻るという選択肢を失っていた 部屋を片付けられるシーンは切なくなっちゃった 仕方ない、仕方のないこと 重荷から解放されて家族は晴れ晴れとするけれど、気持ちよく手放しによかったねとなれない、、、 グレーゴルは今までたくさん頑張ってきたのに、姿が変わり家族から忌み嫌われる存在になってしまい最終的にも救われずに終わる 「理不尽」とはこのことだけれど、どうしようもないことってあるよな、と 【好きな言葉・表現】 あたしたちがあの子がよくなることをすっかりあきらめてしまって〜(P55)
2投稿日: 2022.09.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高校生の時から好きで何度も読み返している作品。 アルベール・カミュの「ペスト」と並び、不条理文学の一つに数えられているだけあって、終始グレゴール・ザムザに対する不条理にもやもやするような、複雑な感情を抱きながら読み進めた。 今まで家族の為に嫌でも働いてきたのに姿が巨大な毒虫になってしまっただけで、憎悪や恐怖の対象になり最期はゴミと同じ扱いで捨てられてしまうグレゴールの痛ましさがとても伝わる表現や言い回しが特に気に入っている。 もし自分がグレゴール側であれば、(混乱していたとはいえ)あのように冷静では居られず早いうちから絶望しているだろうし、家族側であれば同じように葛藤するんだろうな、と思う。
2投稿日: 2022.09.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
カフカの『変身』は高校の頃から知っていたが、今の今まで全く作品に触れずにいた。不条理をテーマにしたカミュと対比されることがあるが、確かに『変身』の雰囲気はカミュに近いところがある。(日本語で読んでいるので、訳者の訳し加減によるのかもしれないが)主人公のグレーゴルが変身した虫の描写はやけにリアルで正直気持ち悪いのだが、同居家族は彼を疎みつつも、追い出すことまでしないところが妙なところである。そういえばカミュの『異邦人』も『ペスト』も異常な出来事が起こっている割に、周囲の人間は割と普通に生活していたような... 印象深かったのはグレーゴルが亡くなる場面だった。彼は生前「グレーゴル」と呼ばれていたが、亡くなった瞬間「死体」と呼ばれるようになり、彼の父も、グレーゴルが死んだとたん「父」から、「ザムザ氏」に呼び方が変わっている。ここで視点の転換があったことは明らかであるが、グレーゴルの「変身」によって注目されていたザムザ家が、彼の死によって普通の生活に戻っていく印象を受けた。(昨今のメディアや流行に似たようなものを感じた)
8投稿日: 2022.09.03
