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変身(新潮文庫)
変身(新潮文庫)
フランツ・カフカ、高橋義孝/新潮社
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総合評価

1002件)
3.7
199
325
317
59
11
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    主人公が夢から覚めると虫になる所から始まる本小説。 変身した主人公にスポットを当てた小説家と思いきや、視点は徐々に家計を支えてくれていた主人公を失った家族へ。 家計が苦しくなり、また、忙しくなっていくことで心の余裕を無くし変わっていく家族の姿が変身なのかなとも思える内容だった。 はっきりとしたメッセージは分からなかったが、人の心の弱さなど、考えされるところが多くて面白かった。

    1
    投稿日: 2025.11.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公が救われなくて苦しい でも彼の心情を知ることができるのは読者である私たちだけで、彼は言葉を話せないのだから家族は知る由もないよな 虚無感に襲われている

    1
    投稿日: 2025.10.31
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    古典文学として色んな比喩が含まれてるのはわかっていゆものの、最後のところは読んでて気分が落ち込んだ。あまり気持ちの良いものではなかった。家族の安堵はわかるものの、グレーゴルの孤独にもっと寄り添ってあげることはできなかったのかな。虫は何の比喩なのか、よく考えたい。

    1
    投稿日: 2025.10.24
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    東京グールをはじめ多くの作品で引用されていたことから存在は知っていた。有名な物語のスタート以降は知らなかったため、物語が進んでいく様がしれて良かった。

    0
    投稿日: 2025.10.20
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    どの視点で読むかで読み終わったあとの心境が変わるようなストーリー。 私は家族視点で読んでいたから比較的ハッピーエンドだったと思うし、家族のことをそれほど残酷には感じない。 グレゴールの淡々とした性格が相手の人間らしさや、世の中の不条理を際立たせていて面白かった。

    9
    投稿日: 2025.10.09
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    図書室。名作に触れたくて。 ルッキズムとか障害とか老いとか、色んなことばが頭によぎってはいたけれど、あっさりした読後感。

    8
    投稿日: 2025.09.26
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    およそ、半世紀ぶりに読み直した本。 高校の時もとても面白く読んだ。 ところで、この本は「不条理」「学術」のくくりで語られるのだけど、何回読み返しても単純におもしろくて、これはエンタメでしかない気がしている。 例えば「屍人荘の殺人」みたいな。 屍人荘の方は、人外のものになる理由が一応あるから不条理じゃないかもしれないが、あり得なさではほぼ一緒だと思う。 不条理系の小説はいくつか読んでて、面白かった本も何作か浮かぶけど、「変身」は違う気がするなー。

    0
    投稿日: 2025.09.13
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    起きたら虫に変身していたら、みたいなお話。 イメージするだけで鳥肌ものだったが、日頃がいかに裕福に、自由に生活しているか、を改めて感じることができた。

    5
    投稿日: 2025.08.25
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    グレゴールが虫になることで、いつもの日常の不自然さや家族との関係のぎこちなさが見えてくる話。変身はただの奇妙な出来事ではなく、日常の息苦しさや孤独を象徴していると感じた。

    3
    投稿日: 2025.08.24
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    最初は文章のコミカルさから面白おかしく読んでいたが、読み進めるに従って辛くなってきた。父親は邪悪なものなので(一般的な文学での話ね)、ぞんざいに扱われるのは仕方がないとしても、母親や妹から目を逸らされてしまうのは悲しい。特に妹は一番の理解者だったので。 物語がメタファーすぎてまだまだ理解が追いつかないので、他の方の解釈を読みたい

    0
    投稿日: 2025.08.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    言わずと知れた文学界の金字塔、フランツ・カフカの「変身」。 ある朝目覚めた主人公は自分が一匹の大きな虫になっていることに気づく。虫になってしまった主人公とその小さな世界(家族と家の中)の変化と行く末を描く物語。 有名な冒頭以外は知らなかったので、新鮮な気持ちで読むことができた。文章が面白いし引きずられるということはないんだけど、徹頭徹尾、主人公が深刻な鬱状態ですごく悲しい。自分が虫になってしまっていること、消えてしまいたいと思っていること、それでもなんとか家族や職場に迷惑はかけまいと思っていること、誰かにぞんざいに扱われても怒る気持ちが湧かないこと。主人公が自分を大切に思えていないのがよく分かる。そのままラストまで駆け抜けてしまう…… 全体的に湿度も少なくてさらさら読めるし、主人公の死後、残された家族が雲が切れたようににわかに幸福へ向かっていく結末も個人的には好きなんだけど、あまりに鬱の解像度が高くてカフカが心配になるよ ●あらすじ ある朝、気がかりな夢から目をさますと、自分が一匹の巨大な虫に変わっているのを発見する男グレーゴル・ザムザ。なぜ、こんな異常な事態になってしまったのか……。謎は究明されぬまま、ふだんと変わらない、ありふれた日常がすぎていく。事実のみを冷静につたえる、まるでレポートのような文体が読者に与えた衝撃は、様ざまな解釈を呼び起こした。海外文学最高傑作のひとつ。 (新潮社HPより引用)

    0
    投稿日: 2025.08.20
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    一体何に例え書かれた物語なのだろうか。そう想像しながら。 あくまで翻訳を見ていたので原本の表記は分からないが、ラストシーンにて家族が客観的な描写をされていたのが印象的だった。 ああ、家族は虫から解放されて新たな世界を創りはじめるのだなと。 それにしても怖いことは、良くも悪くも自身の変化が周囲に大きな影響力を及ぼすということである。

    1
    投稿日: 2025.08.17
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    5年ぶりの再読です。 前回より、読解力が上がったのか さらに面白く読めました。 3部構成。 主人公のグレーゴル・ザムザ。 虫に変身してしまった直後の描写は、とても面白くて思わず笑ってしまいました。ベッドの上でノソノソと動く様や、ドアに挟まって体が斜めに傾いている様とか。 見た目が変わってしまい、周りの人間に除け者にされていく様はみていて辛かったです。 文脈から推測すると、グレーゴルが虫に変身してから、約3ヶ月。 息絶える直前に、妹のグレーテにドアを閉められてしまうシーンは、心が痛かったです。 笑えたり、切なさを感じたり 楽しく読めて良かったです。

    15
    投稿日: 2025.08.15
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    バイトの休憩時間に読み進めてました。 2日で読み終わってちょっと寂しさが ストーリーも内容もよく見聞きしていたので手に取りました。面白かったですが、案外あっけないなの感想が強いです。

    1
    投稿日: 2025.08.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    朝、目を覚ますと、自分が巨大な虫になっていた――。有名なこの冒頭から始まる本作は、主人公グレゴール・ザムザの肉体的な「変身」を通して、彼を取り巻く社会、とりわけ家族という最も親密な共同体の冷酷な変容を、圧倒的な筆致で描き出した文学作品です。  物語の主人公は、変わり果てた姿になってもなお、人間としての意識を保ち続けます。しかし、言葉は通じず、家族との意思疎通も叶わず、彼は徐々に「家族の一員」から「異物」へと扱いが変わっていきます。とりわけ悲痛なのは、家族が彼を“すでに死んだ者”として受け入れ、そして前を向いて生きようと決意していくその過程です。 彼を切り捨てた事で、精神的に自立していく家族達。それは主人公にとっても家族が変身してしまった事と同義であり、救いの道が閉ざされた主人公は、肉体が死を迎えるより先に、その人生に終わりを告げられていました。 本作は、障碍者や社会的弱者に対する無理解や排除を寓話的に描いた作品とも解釈されますが、読後に残るのは「では、どうすればよかったのか」という答えのない問いです。救いのなさと喪失感。そして、その中で浮かび上がる問いは、読むたびに形を変えながら、いつまでも居座り続けるのです。

    1
    投稿日: 2025.07.31
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    ある朝目が覚めると、自分が巨大な虫に変わってしまったことに気付く。理由も経緯も分からないまま始まり、ある種淡々と受け入れて物語は進んでいく。「人は外見でなく中身だ」という言葉があるが、外見が全く変わってしまうことで家族関係や生活は一変していく。奇妙さと残酷な真実が同居した物語。

    5
    投稿日: 2025.07.26
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    夏休み読書として、今更ながら古典を読んだ。 変身の面白さは、人間の存在の不条理さ、孤独、そして不可解さを描くことで、読み手に対し様々な解釈の余地を与えることだと思った。 特に、現代人が感じる疎外感や孤独を象徴していると解釈できるシーンや、外見の変化によって自己認識が揺らぐ経験は、現代人にも共感される部分があると感じた。 この作品は、単なる物理的な変身だけでなく、自己の変容や社会の変化をメタファーとして描いていると解釈もしましたがどうなんでしょう。合理性の限界や訳の分からない状況などは今も感じる部分はあり、令和になっても変身は考えさせられる作品だと勝手に感じた。

    3
    投稿日: 2025.07.23
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    読み終わり、まず思ったのは不条理だなと。 ただこの時代に、虫に変身していたという発想から物語を作るカフカの才能にはすごいなと思った。 解説に書いてあったが、なぜ虫に変身してしまったのかが謎で、そしてグレーゴルはそのことを苦悩もせずに受け入れている様子で、そのことはこの物語にはさして重要ではないのか、謎のままだからこそより不条理なことだと印象に残ったのだろう。 虫に変身してしまったグレーゴルと両親、妹の距離の取り方が三者三様で、現実世界でも虫にこそならずとも、様々な理由でグレーゴルとこの家族のような状況になってしまうということはあると思う。 2025年7月 2025年7月16日(水)読了。

    1
    投稿日: 2025.07.20
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    あまりにもありえない状況なのに、余裕で理解できる。何この文章。言葉って楽しい。 仮に自分が虫になったり、あるいは死んだりして家族と同じ空間で意思疎通を図れなくなったとしても、'自分を欠いた世界'ではなく、今まで通りただ'世界'として日々は過ぎるようになるんだなと思った。少しだけ死への不安が和らぐ。

    1
    投稿日: 2025.07.05
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    言わずと知れた海外文学の名作。100ページに満たない中編小説ですが、衝撃度MAXです。虫。虫…。巨大な虫になるところから始まって最後までずっと虫。虫としての主人公の描写。わたしは虫が苦手なので、勝手に脳内再生される虫のシーンに鳥肌を立てながら、何度も挫けそうになりながら、なんとか読破。せっかくの名作なので色々感じとったりしたかったのですが、読み切るのに精一杯でまったく余裕無しでした…虫…

    2
    投稿日: 2025.07.02
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    この薄い本に現代の私たちが考えるべきことがぎゅっと詰まっている。 虫になりたくて虫になった訳じゃない(当たり前)。むしろ色んな「社会」が、私たちを虫にしてしまう。 日本人すぎて海外の小説は読みにくいけど、薄いので読みやすかった。

    0
    投稿日: 2025.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    話の内容は奇妙キテレツであり、虫の動きが事細かく描写していてるにも関わらず、読み込んでしまう、魅力がある内容であった。それだけでなく、いろいろな解釈ができ、不思議なことを自然に読ませる(虫になったこと、周りの変化が薄いこと)本だとも感じた。作者は駄作と評価しているが、恐ろしいほど魅力がある。 自分がグレゴールになったらと想像すると、同情と恐怖を感じた。働き者が一体どうして不運な運命になったのか、家族は冷徹な態度どう感じたのか、いろいろ想像を膨らませてくれました。

    0
    投稿日: 2025.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いかに人間が本質ではなく存在でものを捉えてしまっているのかがわかる気がした。それと同時に実存主義に興味を持つきっかけにもなった。 虫になり家族に貢献することができなくなり煙たがられてしまうことは何かのメタファーであるのだろうが、そこ以上に社会の持つ不条理とそれに生きる自分たちと云う面で見てしまった。そして、その不条理に対して人間はどう動くのだろうか。この小説の場合、グレーゴルは自らが虫になったことに対していつのまにか慣れてしまう。そのことがひどく恐ろしく、印象に残った。

    1
    投稿日: 2025.06.29
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    2025/6/9読了(再読) かつて読んだ時には、学校や会社に行けなくなった“引き籠り”の物語と捉えていた(カフカ自身も「仕事に行きたくない!」「もっと小説を書く時間が欲しい!」みたいなことを言っていたらしいし)。しかし、《ブクログ》レビューをみてみると、介護の現場を連想する方もみえるよう。これも世相か。何れにせよ、突然それまで自分が家庭、社会で担っていた役割を果たせなくなり、特に家族にとっての“負担”となってしまう、そして家族がその“負担”を支える余裕を失ってしまった時に、自分は虫のような異形のモノみたいに見られるのかも知れない……。訳もなく突然虫になってしまうことが不条理なのではなく、それまでの家族、社会への貢献が虫になってから忘れられ、自分が居なくなることで他の皆が救われるような状態が不条理なのだと思えてくる。

    27
    投稿日: 2025.06.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    グレーゴルが虫になってしまったという出来事そのものよりも、疎ましい存在に変わってしまったものへの周囲の態度、そしてグレーゴルがいなければ成り立たないと思われていた生活がグレーゴルなしでも成り立つことが分かってしまっただけではなく、そもそもグレーゴルが与えていたものが重荷だったんだと気付いてしまうこと。そこが恐ろしかった。

    0
    投稿日: 2025.05.31
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    現代に置き換えると虫は介護のメタファーなのかなと思った。グレゴールは息子だけども。 あとがきを読むとカフカはどういう解釈とも取れる余地を残しているようですが。

    0
    投稿日: 2025.05.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    虫にはなりたくないなぁ 目覚めたら虫になってるというスタートで最後まで特に救いがあるわけでもなく進む作品。 主人公は家族のために必死に働いてたのにある日虫になってから迫害されて死んで、最後は家族全員が稼げるようになって未来は明るいという感じでおわる なんかすごくメッセージ性のある作品なんだと思う。俺にはわからんけども

    0
    投稿日: 2025.05.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不条理文学の代表的な作品です。 主人公が支えてきたことも忘れて、家族が一致団結して良い方向に向かいます。家族から見れば自分たちへの不条理を乗り越えて明るい明日へ進む話ですが、主人公は受け入れられず、理解されず、一人孤独に死んでいきます。 毒虫への変身のため、古めかしいファンタジーだと受け取りがちですが、このような不条理は今でも突如として人々を襲います。コロナ禍での差別的な視線は同じものだったのではないでしょうか。

    1
    投稿日: 2025.05.21
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    不思議な小説だった。夢を見ているような感じ。 ある朝起きたら虫になっていたグルーゴルとその家族の日常について、淡々と語られていく。最後まで、なぜグレーゴルが虫になってしまったかについて、本人も家族も全く追求しない。さらに、グルーゴルは虫になったことを受け止めているような態度、振る舞いさえ読み取れる。家族は、虫がグルーゴルであることを途中まで疑わず、世話のようなことさえする。なのに、最後にグルーゴルが死ぬと、悲しみよりも解放感や嬉しさが勝っているようにみえる。果たして何かのメッセージがあったのか?グルーゴルの虫としての日々と家族の極めて人間的な営みを対比させて、人間としての生活の逃避を描いているのだろうか。

    1
    投稿日: 2025.05.06
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    主人公が理不尽にも虫に変身してからというものの、家族や同僚まで全員が主人公を忌み嫌うようになる。主人公に最期まで救いはない。 ただ人生の意味はあった。邪魔者であった主人公が死ぬことで家族は絆をより深めて再出発できたのである。 家族の誰かがある日重い障害や病気(もしくは罪科?)を抱えてしまったら、この本と闘わねばならない。救いはきっとあると信じて。

    0
    投稿日: 2025.04.30
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    フランツ・カフカの代表作にして、世界で世代を超えて読まれ続けている著名な小説。 「ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分の寝床の中で一匹の巨大な虫に変わっているのを発見した。」 という、小説の書き出しとして最も有名な一文のひとつから始まる本作では、一貫してこのテーマが描かれる。 ザムザは、過酷な労働によって、事業に失敗した老いた両親と若い妹を養う青年だった。 ある朝、突然ザムザは自分が「巨大な虫」に変身してしまったことに気づく。 原因も対処も分からないまま、ザムザは自室に閉じこもる。 当然、仕事はクビになり、両親はザムザを怖がって部屋に近づくこともない。 唯一妹だけが恐れながらも世話をしてくれた。 ザムザは当初、身体は変わってしまったが思考は明瞭なままだったので、自身が置かれた状況に困惑し、また恐怖する。 どうすることもできず、部屋に閉じこもったまま日が流れる。しかし、身体は元に戻らない。 以上があらすじ。 特徴のある文体で、ストーリーに大きな動きがあるわけでもない。率直に、この作品がこんなにも有名になったことに驚いた。 反面、この普遍的な描写が時代や場所を変えども受け入れられたとも言えるだろう。 また単純に、冒頭の一文のインパクトが作品の知名度を大きく上げることに寄与しているだろう。(実際、多くの人は書き出しだけを知っていて、全体のあらすじは知らないはずだ) 本作を貫くテーマである、ザムザが変身した「巨大な虫」というのは、何かのシグナルとして作用している。 これが「何か」ということに関しては、世界中で様々な見解があるようだが、個人的にはザムザが引き篭もりになってしまったというのがいちばんしっくりきた。 ザムザは元来、勤勉な質でもなければ、家族を丸ごと養う体力も能力もなかった。しかし、両親の代わりとなることを余儀なくされた。 そこで無理がたたり、ある朝突然に動けなくなった、と考えるのが自然な流れだと思える。 冒頭、ザムザが言う「早起きは人間をうすばかにしてしまう」という発言は相当病んでいるし、職場に向かおうとするがそれができないというのは、典型的な鬱病の症状である。 自分に向いていないことを続けた結果、限界が来て抑圧された自閉性が表出する。これが作中では「巨大な虫」というシグナルとして描写されている。 また、ザムザは作者のカフカ自身を投影していると言われている。 カフカは青年期から父親との確執を抱えており、このことが作中で父親が虫となったザムザを殺すという演出に表れている。 石原慎太郎はかつて、作者のすべてあるいは一部分を投影していない作品は名作にはなり得ないと言ったが、その意味で本作は名作たり得る条件を満たしていた。 つまり、本作で描かれているテーマは、労働・責任からの逃避と親との確執という、意外と普遍的なものである。 それ故に、時代を超えて人間の本質を捉え、共感を感じさせ続けているのかもしれない。

    17
    投稿日: 2025.04.26
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    グレーゴルが姿を変えてから日に日に家族の扱いがひどくなり、疎外されていく。 私たちの社会でも人として役に立たなくないと判断されてしまった人たちが排除されてしまうという現状が描かれているような気がした。

    0
    投稿日: 2025.04.23
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    「虫」の解釈は様々あれど、私には、病気になって起きられなくなった人に見えた。ちょうどいまの私がそうだからかもしれない。それが周りにとっては普通ではなく、気持ち悪いの悪いこと。だから受け入れられなくて、邪魔者になって殺されてしまったんだろうなぁ、と。 身体が自分のものじゃないかのようで、鉛みたいで、そしてコントロールもできなくて、動けない最初の朝の場面。共感できる分とても苦しかった。 「妹」みたいになんとかわかってくれる(積極的かどうかは置いておいて)存在って多分ありがたいんだけど、そんな彼女の中に軽蔑の視線を感じてしまった日には、私ならもうやりきれないな… それから、虫でいることに慣れて、今までのことが薄れかけたところが印象的。慣れとは恐ろしいもので、虫でいることに慣れた以上、人であった日々が薄れていくのは自然なことにも思えた。 ただそのように完全に人間らしさを忘れていくことが、本当の意味で別の生き物になっていくようで、怖かった。 人間でも、人間らしさを忘れたら、蛇にでも虫にでも埃にでもなるんだなということか。

    1
    投稿日: 2025.04.18
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    カフカ「変身」読了。何故か今本作に目を通す。「ある朝目をさますと自分が巨大な虫に変っていた‥」と言う有名でショッキングな?文句に始まる本作の意味する所は何なのか?様々言われてはいるが貴方は如何に?初読時のインパクトを感じなかったのは歳を取ったせいで御座ろうか。 #読了 #カフカ #変身

    0
    投稿日: 2025.04.16
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    読み手の感情や時代、環境によって 様々な解釈ができる物語。 虫になったこと自体は 例えば現代であれば 引きこもりとか鬱病とかに置き換えることができて、 それに対して家族は最初は心配する、悲しむというのはごく自然。 そんなふうに解釈できる。 個人的には、 父のしたこと(林檎を投げる)がきっかけで 主人公の先の運命が決定してしまったと思った。

    0
    投稿日: 2025.04.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    名著をひたすら読みまくるという、個人的な試みをきっかけに読んだ。確かに長く読み継がれる理由が分かるというか、この作品にしかない雰囲気や味があるなぁと思った。 訳の言葉のお陰もあると思うけど、お堅い感じの言い回しが多くてそれがドイツ文学らしさに繋がっているなぁと感じた。 序盤、家族のために仕事を頑張っていたグレーゴルが虫になってしまって家族を支えられなくなった自分に失望していたけど、終わりの部分で家族3人にとってグレーゴルの誠意は少し強すぎるものだったことが分かった。自分は誰かのために頑張っていると思ってそれにやり甲斐を見出していても、その相手が同じように思っているかはまた別問題だなぁと。 初めに進んでお世話をしていた妹が、お世話なんかしないですぐに見切りをつけてしまえばお兄さんとの過去の思い出も綺麗なままでいられたのに、って言っていたのが印象的だった。簡単には言語化できない複雑な心の動きが描かれていると思った。虫にならなくとも、現実の中でも人は変わっていくし、きっと作中と同じような感覚を抱くことが今までも、これからも沢山あるなぁ。 グレーゴルが妹を音大に行かせてやりたいっていうサプライズを計画していて「いいお兄さんだな」と思ったけど、その気持ちが妹に明かされないまま終わってしまったから伝えたいことはその時に伝えるのが1番良いと感じた。

    0
    投稿日: 2025.04.06
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    カフカに触れたのはこの本が最初だったと思う。読んだ時はそこまで衝撃や感銘を受けたということも無かったのだけど、そのうちずるずるとカフカの世界に引きずり込まれてしまった。 変身という本それ自体については、話そうと思えばいくらでも話せる本だと思う。社会からの排斥、孤独の重圧、介護者の傲慢、誰もが世界からしてみれば必要性なんてなく、いなくなっても変わらず回り続けるのだろうという悲痛な直感。単純に描写だけ見ても、ラストのシーンは胸にぽっかりと空いた穴を爽やかな春風が撫で去ったような爽快感と美しさに塗れているし、妹が主人公を糾弾するシーンは性格の悪いユーモアに満ちている。 まあそんなことはカフカにおいてはどうでもいいのだと思う。私は最初この本を読んだとき、こいつは虫になってまで仕事に行きたくないんだなとニヤニヤしながら考えた。その直感は正しいような気がする。結局この本は、朝熱があれば学校休めるのになと素朴に思うあの気持ちを大袈裟に書いて、そこに少しのリアリティとユーモアを振りかけたようなものなんだろうなと思った。

    0
    投稿日: 2025.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初カフカ 引きこもりや精神病の暗喩かとも思ったけど、 商業失敗で元々家族内に立ち込めていた不安やら絶望やらを象徴したものでもあるのかなと感じた。 それはそれとして、何を伝えようとしても行動したこと全て裏目に出て煙たがられ、そして自分が居なくても結局何だかんだ家族は上手く回っていたという事実がかなり自分と重ねて勝手に切なってしまい衰弱していく様子にあぁ…あぁ…となった。

    0
    投稿日: 2025.03.19
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    2025/03/09読了。 自分にとって初めて読んだカフカの本。 主人公グレーゴルは目が覚めると巨大な褐色の虫になっていた。 グレーゴルが変身した日から家族に暗雲が立ち込めていく。 グレーゴルは人間に遂に戻る事はなく息絶えてしまう。 巨大な褐色の虫という表現は本当の虫なのか、 それとも煙たい存在の比喩なのか、 人間の本質的な感情の真髄がこの本にあるように感じました。 そして、人間は時代超えてもみな同じ人間だという、空恐ろしさすら感じる至極当然な事を初めて噛み締めることができたように思えました。

    0
    投稿日: 2025.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    グレーゴルはある日突然虫になる。不可逆なその現象に理由はなく、だんだんと煙たがられて最終的に味方も居なくなってしまう。 ただ生きているだけで家族をがんじがらめにして社会から縛るような存在は、鬱病や障がい、引きこもり等の社会問題が明確化されてきた現代にも通じる。 グレーゴルは自分から意図的に加害を行う事は無く、ただただ生理的に煙たがられる。身を粉にして家族のために働いてきたのに、あんまりな仕打ちだ。 最後、父親からの直接的な加害(林檎)が原因でグレーゴルは亡くなってしまう。家族の中では息子を殺した父親が正しく、その後の家族が好転していく様が現にそれを表している。

    0
    投稿日: 2025.03.07
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    光文社版との読み比べ。感想はそちらに書きました。 今ではあまり使わない言葉もあるが、昔の翻訳ものの読みにくさみたいなものは感じなかった。 終盤のグレーゴルの息が途絶えるシーンだけは新潮文庫版の描写がとてもとても良かった。めちゃくちゃ好き。 ちなみに光文社版で家政婦がグレーゴルのことを「くそ虫」よばわりしていたところは、新潮文庫版では「馬糞虫/老いぼれ虫」だった。

    18
    投稿日: 2025.03.04
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    読了。一回では消化しきれない話だったので、再度読み返してみようと思う。 本作品はグレゴール目線で語られるため、自然と彼に感情移入をしてしまい、家族のあらゆる行為を残酷に感じてしまった。深く結びついている家族の態度が、自身の姿が変わっただけで変化する。これ程に残酷なことはないのではないか。 一方で、自分が家族の立場だった時に、人間の姿だった頃のグレゴールと同じように接することが出来るか、と考えると、絶対に受け入れられる、とは言い難い。個人的には、姿、言葉、行為が他者を捉える上で重要な要素であり、それが180度変わってしまえば、それが本当にその人だと信じることが容易ではなくなるからだ。 グレゴールを“グレゴール”たらしめているものは何なのか。姿が変化したら、それはグレゴールとは言えないのか…。人間を人間たらしめているものが何なのか、を考えさせられた。 その他、姿が変化する前後の家族との関係や置かれた状況、姿が変化した後の登場人物の心情の変化など、様々考察できそうな表現が散りばめられていた。 再読して、自分なりの考えを深めていきたいと思う。

    0
    投稿日: 2025.02.25
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    わからん!!虫への変身は、一体なんのメタファーなのだろうか?直感的には、精神病と似ているなと思ったけど。もうちょっと考えてみようと思う。

    0
    投稿日: 2025.02.16
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    2023/12/29 これをニヒリズムというらしい。 イラストに虫を描かれることを頑なに拒否したカフカ。もし描くとしたら、家族3人が明るいところにいて、主人公が暗い隣室に居てドアがちょっと開いてる感じがいいらしい これを読んで、何を感じたか。 主人公が居なくても結局家族は回っていた。 妹の最後らへんの言い分怖かったな。いや、お前お兄ちゃんのこと大好きなはずやん笑みたいな そして主人公優しい

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    投稿日: 2025.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何の虫に変身したのか、結局明かされることはなかった。 古い文体なので、少し読みにくかったがまあまあ面白かった。

    0
    投稿日: 2025.02.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めは主人公のことをお調子者なやつだなーと思っていたのだが、読み進めていくと不思議と主人公に感情移入してしまった オチはどうなるのだろうと思って読み進めていたが、結局最後まで何故虫に変身してしまったかは判明せず、、 言葉を選ばずに言うと、変身してしまった主人公に疲弊していく家族のさまが、介護疲れしてしまった家族ないしは障害を持った家族の支援に苦労する家族のように見えてしまった。

    1
    投稿日: 2025.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    名作なだけに、やっぱりとても面白かった。短めのお話ということもあり、限られた時間の中でも、一日で読了。 グレゴールという青年がある朝起きたら巨大な虫になっているという、かなり非現実的な設定から始まる物語なんだけど、それ以外はどれも現実的に描かれている。 でも違和感や、拒否感を全く感じないで読み進めていけるのは、村上春樹の小説を最近読んでいたからなのかなと思う。 村上春樹も、「非現実と現実ははっきりと分かれているのではなく、いつも背中合わせに接している」というようなことを言っていたような気がするけど、カフカの作品に対してもそれはよく言われているようで、村上春樹はカフカにも多かれ少なかれ影響を受けているのだろうなと思う。 春樹の『アフターダーク』の感想でも書いた、抽象と具象の使い分けも、非現実と現実の書き分けと一緒のことなのかと思う。 どうして虫になってしまったのか、これは何かの比喩なのか。まず思ったのは、グレゴールはセールスマンとして出張ばかりだったようなので、オーバーワークで鬱のようになってしまい、自分が大きな虫になったかのように体が重く感じ、自由に動けないのかなということ。 だけどいずれにせよ、非現実的なことを無理やり現実的に解釈する必要はなく、グレゴールは大きな虫になったという現実をそのままにしておこうと思う。物語(フィクション)は常に、架空の事柄を創作するのであって、何もかも現実に起こりうる、物理的に説明できることだけを描かないといけない訳ではない。 抽象絵画だって、無理に「これは何を描いているんだろう?」と考えなくても良いのと同じだと思う。 画家のマレーヴィチやカンディンスキーが、「抽象絵画は抽象絵画として人に届けたい。なにか具象をそこに捉えなくても美術は美術だ」というようなことを、言い方は違えど、提唱していたと思う。小説ににおいてもそれで良いよな…と。 カフカの『変身』に戻ると、何もかもシンプルに提示しない作品の方が、普段使っていない脳の部分を使えるから面白いなぁと改めて思う。(私がコンセプチュアル・アートに興味を持ったのもそれが理由かも。) 主人公のグレゴールが、何かを売り続けるために飛び回るため、過労で疲れ切ったセールスマンとして描かれているのも、資本主義への批判があるからなのかなと思ったり、保険会社への皮肉的なセリフからは、保険制度等の社会的な批判も感じ取れたり。 グレゴールが家族の稼ぎ頭から、見るも悍ましい巨大な虫に「変身」し、お金を家庭にもたらせない、人目にも晒せない状態になった時の、家族の彼に対する態度の変わりようから、家族の絆や作者のカフカが実際に抱えていた家族間の問題のようなものも考えたりする。 グレゴールが最後に死に至った原因の、父親に投げつけられた「りんご」にも色々な考えを巡らせたくなる。なんでそれは「りんご」でないといけなかったのか、父親が投げないといけなかったのか、などなど。 作者がそれを求めているかは別として、読者としては、他にも考えに耽りたいポイントが山ほどこの短い小説にある。 名作ってこういうことじゃない?

    0
    投稿日: 2025.02.01
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    短編ということもあったけど、ほぼ一気読みでした。 朝起きたらベッドの上で大きな虫になっていた営業マンと、その家族のお話し。 冒頭から有り得ない設定だけど、曖昧なところや難しいところが全然ないので、グググッと世界に引き込まれました。 読み継がれている本の持つ力はすごいです。 ラストがね、あぁそうか〜そうなるか〜〜というどっちつかずな感じで。でもこれは今の私の立場での感想です。 20年後の私は、果たしてどこに共感ポイントがくるのか。 そもそも この話を思い出して再読しようと思う未来があった方が良いのかどうなのか。

    0
    投稿日: 2025.01.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    誰かのために、家族のために。 目覚めの理由はそういう、身近なものでいいのかもしれない。 頭で理解するより先に、身体が虫になっていました。 グレーゴルと視覚を共有したかのような状態のまま読み進めていたら、最後の方、私は誰であるべきなのか分からなくなりました。 ザムザ氏でも、ザムザ婦人でもないです。もちろんグレーテであるワケもない。 ただし、グレーゴルでもなかった。 背中にめり込んだ林檎は見当たらず、左のふくらはぎに妙な痛みを感じて、何やら気がかりな夢から目覚めた気分になりました。不思議。

    1
    投稿日: 2025.01.27
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    海外文学最高傑作の一つ、らしい。最後の最後までじめっとした感じ。カフカは作品の中で何かを暗示する手法をとることが多いらしく、しかしこの作品の解釈については様々なものがあるとのこと。設定が面白いと思う。解説までしっかり読むべし。

    1
    投稿日: 2025.01.26
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    朝起きると巨大な虫になっていたという衝撃的な幕開けをすることで有名な作品 読んでみると本当に不可解だし、 家族の身にとんでもない不幸が訪れたのにもかかわらず、その家族誰一人として原因を探ろうとも、もとに戻す方法を探ろうともしないのが不気味だった 不可解で不気味な静けさを持つ作品だけどまた読みたいと思わせられた作品だった

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    投稿日: 2025.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大学時代、哲学の授業で取り扱った記憶から改めて読みたくなり購入。 しかしいざとなると虫嫌いにはおぞましい展開で、なかなか読み進められず数年積んでしまった。 思い切って読んでみると、本当に謎だらけで終始読者を置いてけぼりにする作品である。 グレーゴルが死んだ瞬間から、語り手がスッと変わったのがぞっとした。

    0
    投稿日: 2025.01.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初から最後まで一貫して不可解。 チェコ人からは余所者として扱われ、 ドイツ人からは成り上がり者として嫌われた、 というプラハの街での扱い。 その環境で受けた仕打ち、その姿を虫と例え、この物語を創ったのかな。と解釈

    0
    投稿日: 2025.01.18
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    ある朝起きたら、主人公は巨大な虫になっていた。怯える家族になにも言えず、家計を支えていた己は部屋を這い回ることしか出来ない。そして、家族が変わっていく。 苦しい。晴れやかな、それでいて泣きたいような気持ちになりました。

    0
    投稿日: 2025.01.17
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    今年の1冊目はカフカ。 悪い夢から覚めると自分の身体が虫になっていた。という始まりが有名だが、結末は知らなかった。 なぜ虫になったのか?なぜ虫なのか?最後まで明かされることなく終わってしまう。ということは虫になること自体はそれほど重要ではなく、これを比喩にして何か伝えたいことがあるのだろうか? 第一印象は、虫になってしまう主人公グレーゴル・ザムザは、カフカ自身のことではないかと思ったが、どうやら違うらしい。 2回目読んで、グレーゴルは読者である僕自身のような気がした。醜く、役立たずなだけでなく、それどころか生きているだけで周りに迷惑をかけてしまう。グレーゴルは父親に投げつけられたリンゴによってできた傷が致命傷となって命を落としてしまうが、存在価値のない僕が無い頭で考えた周りに対してできる唯一のことは、ここから居なくなることだ。 悲しいけど現実は救いがなく、弱い者は幸せになれないのかもしれない。

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    投稿日: 2025.01.09
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    100ページ少しなのにずっしり、不気味、不安、が詰まっている1冊だった。私の国語力では良さが言語化できなかったので、以下ChatGPTが作成してくれたものです。 疎外と孤独 家族や社会から「役に立たなくなった存在」として排除される人間の姿を象徴的に描いています。グレゴールは働き手であるうちは家族に必要とされますが、虫に変身した途端、重荷として扱われるようになります。 存在の不条理 「なぜ人間が突然虫になるのか」という理由は一切語られません。この理不尽さこそが人生の不条理や、人間の存在そのものの不安を象徴しています。 自己犠牲とアイデンティティの喪失 グレゴールは家族のために働き続け、自分の欲望や幸福を犠牲にしてきました。しかし、変身によって「人間らしさ」を奪われ、最終的には家族にとって不快な存在として消されてしまいます。

    0
    投稿日: 2024.12.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    [ブログで紹介] ふと 「新潮文庫の100冊」 を読もうと思い立った、第三弾です。 ネットオフの「タダ本1か月無料トライアルキャンペーン」で無料(送料のみ)で古本を入手しました。 フランツ・カフカの小説は初めて読みました。 【本書のポイント】 まったく不可解な小説です。 虫になった主人公と家族の関係が冷ややかで、最後にやりきれない思いになります。 時代背景やカフカの家族関係を研究すれば、理解が深まるかもしれません。 1.あらすじ(ネタバレを含みます) 一人で家族を養っているセールスマン、グレーゴル・ザムザはある朝起きると虫になっていました。 同居している家族、両親と娘はぞんざいに扱います。 グレーゴルは弱っていき息を引き取ります。 家族は仕事に就いていて、新しい生活が始まる予感に心が浮き立ちます。 2.感想 虫になって意思疎通ができなくなってしまい、部屋に閉じ込められてしまうグレーゴルは、引きこもり状態を示しているのかもしれません。 ぞんざいに扱う家族は、対処ができない状態を示しているのかもしれません。 そこに同情のような感情はありません。 死後、今後の生活に新しい夢を感じる家族には、いなくなってほっとする感情が湧きあがったのかもしれません。 やり切れない思いにもなりました。 しかし、私も家族内で経験があるので分かる感じもします。 それにしても、まったく不可解な小説です。 グレーゴルの視点で書かれていると思っていたら、死後も書かれていたので違っていました。 解説がいくつか付いていますが、何も答えは得られません。 第一次世界大戦前のチェコスロバキアでの時代背景、カフカと父との関係など、研究すれば理解が深まるかもしれません。 ただ、私にはこれ以上考えるのは不要だと思いました。 (2024.12.26) ※2024.12.8古本をネットオフに注文、12.13到着  新潮文庫の100冊 2024:6冊目  2024.12.17読書開始  2025.6.9ネットオフで売却

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    投稿日: 2024.12.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・意味わからなかった ・グレーゴル・ザムザって名前、虫すぎる ・全編通して主人公が徹底的な孤独の中にいて凄い、唯一中盤において妹は兄を気遣っているように感じられるが、それも終盤にひっくり返る。そもそもずっとグレーゴル視点で進んでいる物語のなか、目もろくに見えなくなってずっと引きこもっているグレーゴルが妹の感情の機微に気づけていたのかも怪しい。 ・グレーゴルが死んだ途端超強気になる父親。 ・バッドエンドすぎる ・社会と個人の不連続な関係性を読み取るには、設定がコッテリしすぎている気がする。

    0
    投稿日: 2024.12.04
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    俺はあまり小説が得意ではないのだが、読んでいて感動した。ここまで人間の根本的な主体と世間を描けるのだから、一流の文学者はやはりすごい。できることなら原文で読みたいが、俺はドイツ語どころか英語すら読めないので、日本語で読んだ。いつか英語が読めるようになったら、海外文学を読み漁りたい。小説のあとにカフカの年表とか、変身の解説が書いてあったのだが、それはそれで興味深かった。本作において追及されていることの元には、カフカの真理への探究心が存在している。だから姿かたちが変わってしまった息子と、それを取り巻く家族を描いた。これは家族という主体のない体系と、それを支えているプラトニックで限りなく濃密な愛情について描いている。父や母は息子が息子であるから愛するが、それの姿かたちが不慮の事故によって原形をとどめずに変わってしまった場合、それでも両親にとって息子は息子であるのだろうか。この疑問の形は著者の境遇や観念に依存するように見える。少なくとも著者は、自分の姿が変わったのなら、両親は自分を息子と思わないだろうと考えた。著者は父親の支配のもとに生きて、そこに反骨心を覚えながらも、何らの克服の脱却もなく、それを自然の摂理と考え死んでいった。そういう意味では決定的な自己が存在せず、父親へのほんのわずかな反骨心と愛憎から自己を形成した。だから支配者である父親がいなければ、すなわち自己がいないことになっていしまう。そういった観念から本作を書いて見せた。姿が虫になったら自分は自分たり得ないのか、家族にとって息子はいないことになるのか。虫というのはあくまでも象徴的な描き方で、他にも方法はある。障害者でもいいし、不名誉な犯罪者でもいいし、いずれにせよ人の世話にならなければ生きていけない脆弱で不名誉な立ち位置、これを巨大で醜悪な虫として描いた。作品の表紙に昆虫の絵を載せようとした出版社に対して、それを制止したようだ。理由にはやはり象徴的な虫という概念があるからであろう。著者が探究した真理とは最終的に何なのか。仏教から考えるのなら、真理とは無償の慈悲ととることもできる。母親が我が子に乳を与えるように、一切の打算のない慈悲こそが、ひとつの真理と言える。しかし肝心なのは、著者は両親の愛情を曲解していたし、両親も我が子への無知があったということだ。父親は息子を支配しようとしていたし、母親はそれを手伝った。そこに息子は傷ついたのだ。だから人が体験する中でも最も身近な慈悲である、母親の存在を認識しなかったし、母親もひょっとしたら真理たり得なかったのかもしれない。俺は著者のそんな経験が本作に反映されたと考えた。だから家族の中でストーリーが完結するのかもしれない。いい作品だった。

    0
    投稿日: 2024.11.27
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    とても不思議なストーリーでした。 もし、自分が主人公な立場だったらどう感じたか? もし、家族だったら、どうなってしまうだろうか? そんな事を考えながら読ませてもらいました。

    0
    投稿日: 2024.11.19
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    もし自分が、自分の家族が、って考えるととんでもなく恐ろしい。外見で左右されてしまうなんて駄目だよって綺麗事で片付けられたらそれに越したことはないしそう信じたいけど、実際今まで通り接せる人なんて極小数だと思うし、この理想と現実のギャップに対する嫌悪感が浮き彫りになってて嫌だ。けど、そこがいいところでもあるし、こんなに有名な理由だよね~

    0
    投稿日: 2024.11.16
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    朝、目をさますと巨大な虫に変っている自分を発見した男―― グレーゴル・ザムザ。 第一次大戦後のドイツの精神的危機を投影した世紀の傑作。

    0
    投稿日: 2024.11.12
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    100年以上前の作品であり、現代でいうルッキズムを観点とした小説と感じる。 結局同じ見た目同士だから家族といえる。姿が虫になった途端愛もなくなり害でしかない。 人間が織りなす家族や会社といった組織なんて所詮そんなもんなのかもしれない。

    0
    投稿日: 2024.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    悲しすぎる。究極の鬱本だこれは。 突如主人公に襲った虫になるという理不尽。何か理由があるわけでもなく、淡々とことは進んでいく。最初は主人公を恐れながらも気遣ってくれた家族が、段々とただ迷惑なだけの存在として見るようになってくる。その様子が本当に救いようがなかった。 現代の介護問題にも通じるところがあって、深く考えされられる。 最後の場面。希望を持った家族とグレーゴルの対比が鳥肌がたった。 これだから海外文学はやめられない。

    2
    投稿日: 2024.11.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    コンパクトにまとまってて読みやすい。 案外あっさり終わってしまう分、読者自身の解釈が求められる作品だと思った。 変身後、グレーゴルに対しての態度を変えてしまった家族を冷徹に思う一方で、現代の社会において日常の一幕で他者に攻撃をしてしまう状況(いじめや差別など)と同じではないかと感じた。 ある評論で、仮にグレーゴルが巨大な虫に変身してなかった場合について説いている文章があり、興味深いと感じた。急に引きこもりになってしまい、他者との親交を絶たれた状況の人間を想像する。社会との断絶した人間は、周りからどう見られてしまうのか、その人の生きる意味とは何か、現代の社会課題に置き換えた際の問題提起にも繋がると感じた。

    0
    投稿日: 2024.11.02
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    自分が虫に変身した、という事実を受け入れていく様子が淡々と綴られている。 変身した彼との関わり方が人それぞれだった。真っ先に逃げ出した上司、最初は献身的だったが否定的になった妹、終始悲観的な母、変身を受け入れられず攻撃してしまった父、からかう手伝い婆さん。 最後の解説を読んで、グレーゴルが変身したことを伏せて読んでみるとまた別の解釈が出来ると思ったので、いつか再読したい。

    0
    投稿日: 2024.10.25
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    先日亡くなった祖母の本棚から拝借した中の1冊。 自分と好きなジャンルは違えど 祖母も本が好きだったので もっと本の話をしたかったなあ・・・。 物語はある日突然、 巨大な虫に変身してしまった男の話。 自分では何も出来なくなってしまい、 食事も持ってきてもらうのも 部屋を片付けるのもひたすら家族に頼るのみ。 家族は意思疎通も何も出来ない彼を 煩わしく感じるようになっていく。 自分ももし病気や怪我で動けなくなってしまったら、 家族の人生を大きく変えてしまうかもしれない。 そう思うとなんだか恐ろしくなった。 逆に家族が病気や怪我で動けなくなってしまったら、 今までのように接してあげられるだろうか。

    32
    投稿日: 2024.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    名作であることは認知していて、ふと書店で目に入ったので購入。名作すぎるので星はつけない 虫に姿が変わってしまったがために、家族には恐れられ、だんだんと見捨てられ、ついには殺されてしまう主人公。 そして、主人公の変身した毒虫とはなんなのか、なぜ虫になってしまったのかすら全く明かされず、家族もそこに疑問を持っている様子がなく、また、戻そうと努力する様子もなく、、 家族のため、せせこましく働きながら、窮屈な思いを抱えている主人公が、そのような境遇に突如陥る理不尽さに、人の存在の脆さを感じた。 本質を見たい、と思っても、さすがに巨大な虫に変身されちゃあな、、、 それは無理な話。人はちっぽけな存在で、抗いがたいもの、たとえば現実でいえば社会構造とか、そういうものには抗えないというような話なのか、、と自分なりに理解

    0
    投稿日: 2024.10.02
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    フランツ・カフカの『変身』を読んだ。数ヶ月ぶりに小説を読んだから、活字に耐えられないという懸念があったけれど、予想より面白く(funny)読みすすめてしまった。きっかけはドイツ文学に触れたい一心で、一番有名な本を選んだ。 感想の一つは、グレーゴルに対する奇妙さと片腹痛さ。自分を投影してしまった。写実的だと感じた。テキストでここまで不快な容姿を表現出来ているのはグレーゴルの家族の反応の描写が丁寧だからだろうか。 ルッキズムの文脈と関連付けて色々述べられないだろうか? 「変身」という翻訳の意図はなんだろうか?

    0
    投稿日: 2024.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    20ページ 挫折 11/16読了 主人公が虫になってしまったそのこと以外に不思議な事は何も起こらない。人間であることを捨てきれないグレーゴルと、グレーゴルが虫であることを忘却しそのことについての全ての倫理と義務を一刻も早く放棄してしまいたい家族たち。最後グレーゴルが亡くなると同時に家族の人々が立ち直っていく姿は悪霊を取り払ったかのようである。

    0
    投稿日: 2024.09.19
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    ある朝、虫になっていた男と、その家族のお話。 人間が虫になるなんて衝撃的だよね。もっと衝撃的なのは、こんな異常事態が起きた後も、これまで通りの日常が続いていくこと。 だから、虫になってしまったということが、何か別の意味を表しているように感じさせるんだよね。 そもそも、虫になったこと=不幸、と考えるのも、人間のエゴなんだろうな。 虫になったことが不幸なのではなくて、虫になったことによって、大切な家族から受け入れられない存在になってしまったことが不幸なんだ。 じゃあ、虫になっても大切な家族の一員として受け入れられていたら幸せだったのか。 家族の立場になってみると、なかなか難しそうだよね。 だって、自分の子どもが虫になったとして、受け入れられるかと問われたら、とてもじゃないけど信じられないと思うもん。 じゃあ、虫じゃなかったら…?もっと別の可愛らしい生き物だったら…?んー、そういう問題…? 虫を、社会から受け入れられない存在だと考えると、受け入れられない母も、嫌悪を隠さない父も、同情をみせていた妹も、みんな人間の真実なのかもしれない。 なんか、人間ってやだなって思っちゃった。

    49
    投稿日: 2024.09.14
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    現代の介護にも通じた話。 初期のころは家族の変化に みんな心を寄せ 何とか回復を願い あれやこれやと手を尽くすが 季節が変わり月日が進み、 その症状が固定化し、改善の見込みが薄くなると その存在が段々重荷となり 「しっかりせいや、ゴラァ。〇ねや、ゴラァ」に変化する人間の心理。 ましてや介護している家族が経済的に自立するとなおさら酷くなる。 ラストの光がさして笑顔満々が想像つく残された家族の心情。 時代も人種も関係なく人間ってこんなもんだなと思いつつ 自分に何ができるか自問すると いつ虫になってもいいように部屋の鍵は閉めないことかなと心に決め そっと本を置く。

    1
    投稿日: 2024.09.03
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    もし自分の息子がある日突然虫になったらと考えた。 今の自分にはザムザの様にリンゴを投げつけたりしようとは思わないが、もし実際にそうなったら人間どうするか分からない。

    0
    投稿日: 2024.08.25
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    名作だし著者も有名なので前から気になってたやつ。えいやーで買って読んでみた。 正直言うと、良さが全く分からなかった、、、、、 和訳が分かりづらいのが最大の難点か、、内容自体も?で終わったのが正直。

    0
    投稿日: 2024.08.25
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    ずっと暗くて、「え?なんかすごい暗いんだけど……暗ァ!暗!暗すぎる…」みたいな感じで終わった。 読後困惑…て感じ。 この作品から何かを受け取る能力があまりにも無かったので解釈をネットで調べて納得した。 求められていた役割をある日突然果たせなくなったとしても、姿かたちがまるきり変わってしまったとしても、変わらず愛し続けることができる人ってたぶんあまりいない。 それまでの恩や大切さなんか忘れて簡単に捨ててしまえるような残酷さが人間にはあるんですね。 恐ろしい話だった。

    1
    投稿日: 2024.08.18
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    『変身』はページ数にして100頁ちょっとの作品ですので、気軽に読むことができます。不思議な世界観で最初はとまどうかもしれませんが、慣れればすいすい読んでいくことができます。奇妙で不条理なカフカワールドを体感するには最適な作品です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

    0
    投稿日: 2024.08.18
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    近代文学であり海外文学なのにそれに纏わりつく読みにくさが全くない。 そもそも「朝起きたら毒虫になっていた」ってなんなんだ。設定が面白すぎる。 文学の道を志したカフカと、実業家だった父の対立を描いた話。 100ページくらいで読める名作なので是非。

    0
    投稿日: 2024.08.17
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    ある朝目覚めたら「虫」になっていた。 突然「虫」になってしまった男とその家族の物語。 わかりやすく「虫」として例えているけど、誰にでも起こり得る事だと自分は感じた。 「病気というものはなんて急に人間を襲ってくるものなのでしょう」と男はなげく。 急に病気になることも、突然事故に遭うことも誰にでも急に起きるかもしれない。 私の母も突然病気で倒れたので、その日から家族の生活はこの本のように一変した。 長期間入院して帰ってきた母は、自力では歩けず認知症も進み、倒れる前の母とは別人のようだった。ほぼ寝たきりなので私が介護している。 はじめのうちは優しく丁寧にできていたことが、徐々に介護疲れなどで前と同じようにできなくなる。 この本でも妹の兄(虫)に対する様子が段々と変わっていく。自分を見ているようで苦しくなる。 ひどいと思われるかもしれないけど、「家族」の気持ちもよくわかる。 この本には突然「虫」になった男の目線で書かれていた。 自分の体が思うようにいかない苦しさや痛み。 今までは普通にできたことができない辛さ。 以前は自分を尊敬していた家族が、自分を邪魔者扱いして態度や言動に表わしてくることの悲しさ。 でも本人もどうすることもできないのだ。 本人だって1番辛いんだ。 わかっていたつもりだったけど、「虫」の気持ちも改めて痛いほどよくわかった。 自分は今は「家族」の立場だけど、私だってある日突然「虫」の側になるかもしれないんだ。 いつもは現実逃避でミステリーばかり読んでるけど、たまには真っ向から向き合う本を読んで自分の気持ちを整理できて良かった。 Audibleにて。 次のAudibleは、また現実逃避に戻り『ヨルガオ殺人事件』。『カササギ殺人事件』が面白かったから楽しみ。

    88
    投稿日: 2024.08.16
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    実は何年も前に購入して2、3回目の読了だが、何ともよく分からないw なぜ急に人でなくなるのか、その姿を見てどうして誰も驚かないのか何度読んでもよく分からない。

    0
    投稿日: 2024.08.16
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    海外文学最高傑作のひとつ、らしい? 東京喰種はこれに影響されてる感ある 主人公(?)が突然巨大なムカデになって最終的に死んだ! 英文和訳されとるってのもあるかもやけど難しすぎてちょっと意味わからんやったので3年後くらいにまた読み直したいです、、、笑

    1
    投稿日: 2024.08.14
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    ザムザがちょっと朝出勤時間に遅れただけですぐに上司が家まで飛んでくるって日本じゃ考えられないけど、もしかしてブラック企業に勤めてるの?

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    投稿日: 2024.08.08
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    結末がどうなるのか、気になって読む手が止められない作品。ある日突然巨大な虫になってしまったグレーゴル。でも彼を救い出してくれる人など現れることはないのだ。皆ひどく人間的。泣き、喚き、怯え、怒り、侮蔑し、そして排他的だ。ラストはとても現実的。カフカが伝えたいことはなんだったのか、考え続けたい。

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    投稿日: 2024.08.07
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    100年以上も前に書かれた作品でありながら、こんなにもすんなりと脳に浸透していき、読み手の人間としての本質を問うように、色々な解釈を強いられる面白さにページを捲る手が止まらなかった。 「ある日、目覚めたら虫になっていた」という究極の絶望は、誰もが短い人生の中で遭遇しかねない不幸や運命であり、それに対する周囲の人間のあり様は、人が生物として持ち得る残酷的思考や私達の周りにシンプルに存在し続ける現実社会そのものと言える。 100ページ程の短い作品ながら、カフカの文学と哲学を味わえたことに満足した。

    1
    投稿日: 2024.08.04
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    起きたら虫になっていた主人公のお話。 主人公の姿を見た時の家族…、人間に戻れるのか… 読み終わって思ったのが、本当に問題なのは虫になったことでは無いということ

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    投稿日: 2024.07.30
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    友達から共感出来るよと勧められ読んでみました。 面白い、そして確かに共感できる笑 なぜだろう? 最近は、一般の普通の人たちに、冷たくあしらわれるからだろうか? それは見た目? んー。。馬糞虫の見た目では無いはずだが笑 兎にも角にも、あっという間に読み終えてしまい、面白かったと、語彙力なしの感想です。

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    投稿日: 2024.07.22
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    起きたら突然虫になってとか言われて最初は全然共感できなかった。でもこの主人公が虫では無くても、家族にとって受け入れ難い「何か」だった場合も同じような展開になり得ることを考えると、急に他人事ではない話のように感じた。 私の親しい人も、自分が家族にとって理解できない病になってしまい、生きているのがとても窮屈そうな状況を知っている事もあって、この物語の結末はなんとも言えないものだった。 読んだ後に何とも言えない気持ちになる作品だと思う。

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    投稿日: 2024.07.17
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    カフカの作品はこれが初めてです。 カフカという人がどんな人だったのかを知った上で読んだほうが良かったのかもしれない。 解説を読んでやっと意図することが少しわかった気がする。 でも分かりきることはなく、私にはまだ難しい作品でした。

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    投稿日: 2024.07.17
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    ・この家族がとても孤立しているな、という印象 ・変身したことに絶望しているのではなく、日々の労働や家族に対しての厭世観の方が強いということ。いわんや、変身はザムザ自身の深層心理、無意識の欲望が体現されたものとも読み取れる。 ・カフカがユダヤ人だったということ。ドイツ人、チェコ人、ユダヤ人という、チェコの中での位相。 ・ユダヤ人の立ち位置と、小説の中のザムザ、家族、3人の紳士の下宿人の関係性。 ・生きる気力がザムザにはない。怠慢な死を自ら選んでいく。 ・家族のなかでの父親の立ち位置。息子が変身してからのほうが、家父長的なプライドを取り戻している。ザムザの代わりに自分が働くようになったから。

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    投稿日: 2024.07.15
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    ある朝に起きたら虫になっていた。 とはいうものの、主人公もその家族も至って冷静なのが恐ろしい。 その後の経過も淡々と記され、あらゆる解釈ができます。 自分の置かれた状況によって、まさに「変身する作品」です。

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    投稿日: 2024.07.14
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    グレーゴル・ザムザは朝目が覚めると巨大な虫になっていた。 そんな姿になっても献身的な妹、グレーテ ショックでどうにかなりそうな母 家を守るために威厳を保ち、グレーゴルを殺そうともする父 ちょっと合わなかった。 翻訳のせいかわからないけど、途中から「巨大な」虫ではなくて、普通の虫になってる気もしたし

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    投稿日: 2024.07.12
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    有名な小説みたいだが、なぜこんなに沢山読まれているのかよく分からなかった。共感できるところがある訳ではないし、主人公が急に虫になるところから始まり、周りの人も驚いていたが虫になったこと自体を不思議がらない。終わり方もなんだかしっくりこない。何かのメタファーなのだろうが、私には難しかった。

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    投稿日: 2024.07.06
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    30年振りくらいに読んだけど 色んな感情や自分の経験が ぐるぐる思い浮かぶ作品になった 物語は明確なものよりも 曖昧で抽象的なものの方が 様々に解釈出来て 長く読まれる本に なるのかなと思った ブックオフにて購入

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    投稿日: 2024.07.04
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    何だこれは!毒虫になって嫌われる主人公がいたたまれない。そんな作品でした。 望まない孤独ほど虚しいものは無いんだなと思わされた。

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    投稿日: 2024.06.29
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    友人に借りて読みました。 なんとも脳みそを使わす作品を貸してくれたものだと思いました。 色々と考察されている作品のようですが、読書歴の少ない僕には末の作者の来歴等を解説で読まなければさっぱりでした。 朝起きたら虫になっていた主人公は自身の生活に辟易としていて自分が死んだ世界を妄想してみた。 愛する家族が前向きに暮らそとする様は彼の希望だったのかなと思いました。

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    投稿日: 2024.06.10
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    大学時代ぶりに読んだ。 それまで国語の教科書くらいしか活字を読んでこなかった当時の自分にとって、救われないストーリーは随分衝撃的だった。 ただ、訳文が読みづらかった記憶があって、思い立って今回読み返したらやっぱりスッと入る文体ではなかった。新潮文庫の変身はジャケが好きなんだけど、別の方の翻訳も読んだらまた印象も変わるだろうか。

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    投稿日: 2024.06.08
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    主人公が朝起きたら芋虫になっているというお話。明らかにユーモラスな展開なのにどこか現実味があって主人公にも家族にも同情してしまう。芋虫じゃないにしろリアルで起こりうることかもしれない

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    投稿日: 2024.05.30
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    好きな作品、時々読み返す。翻訳者によって難易度は高くなる。言い回しが難しいと感じるならば出版社を変えてみるのも手。 ーある日、愛する人が突然『変身』してしまえば、私は変わらず、君を愛する事が出来るのだろうか。不条理ものとはいえ、考えさせられます。

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    投稿日: 2024.05.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今読んでもなお前衛的! カフカ自身が、この作品に対する考え方が年齢とともに変化しているという点が、良いなと思った。読者のために書いたのではなく彼自身のための作品なんだと思える。 主人公の感情描写がなく淡々と生活描写が書かれて終わるというのが、冷淡で現実的でironicです。 他の作品も読んでみたい!

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    投稿日: 2024.05.28
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    重い!!けど面白かったぁぁぁ これは虫好きと虫嫌いでも感情が変わると思う。 主人公の見た目的な変身もあるだろうけれど、家族の内面的な変身も含まれた題名であると感じた。 とにかく、ものすごく考えさせられた。けど読んでる途中で、スガリさんの読書感想文シリーズを思い出した笑

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    投稿日: 2024.05.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    突然虫になった男のお話。 そう聞いていたが、1ページ目から虫になったのにはめちゃくちゃ驚きました。(ここから最後まで…?と驚きました) あらすじから聞くと凄いファンタジーに感じましたが、これは比喩なんだろうなぁと最後まで読んだところで理解しました。 おそらく必死に働き倒した挙句に突如プツンと糸が切れ、引きこもりになった息子を描いているように感じました。 実家でニートしていたり、引き篭もっている時に読むとめちゃくちゃメンタル抉られそうな作品でした。 りんごの比喩も親父の心無い言動を表しているのかと思うと少しやるせない気持ちになりました。 思っていた以上に切なく、鋭い作品でした。

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    投稿日: 2024.05.24