
総合評価
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powered by ブクログサラリーマンのリアルな業務日誌みたいで、そこここで頑張ってるんだよな、みんな!という共感がもてたし、銀行員の仕事が垣間見れたようで非常に興味深かった。 本書に収められた7編のうち、個人的には「芥のごとく」が沁みたし、中小企業の社長さんの苦悩・苦労が痛ましかった。 本書は、たまたま職場の人が貸してくれた数冊の1冊で、これまで池井戸潤に興味がなく、読んだことがなかったのだが、、。 読んでよかった!そして、池井戸潤を読まなかったことを深く反省!
0投稿日: 2012.03.11
powered by ブクログ面白い、一気読み。銀行員の眼から、中小企業の悲哀、苦悩、生き残りをかけた物語が続く。ミステリー感あり、ジェットコースター感あり。
0投稿日: 2012.03.04
powered by ブクログ銀行員に纏わる短編集。 しかしいくら前職が銀行員と言えども、こんなにもたくさんの「銀行物」が描ける池井戸さんは、もしかして未練でもあるのかしら?と勘繰ってみたくなるのは私だけではないはず。 まあでも面白いので、個人的にはもっともっと書いてほしいと思っているのですが。 「芥のごとく」と、タイトルにもなっている「かばん屋の相続」が気に入る。
0投稿日: 2012.03.01
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) 池上信用金庫に勤める小倉太郎。その取引先「松田かばん」の社長が急逝した。残された二人の兄弟。会社を手伝っていた次男に生前、「相続を放棄しろ」と語り、遺言には会社の株全てを大手銀行に勤めていた長男に譲ると書かれていた。乗り込んできた長男と対峙する小倉太郎。父の想いはどこに?表題作他五編収録。
1投稿日: 2012.02.25
powered by ブクログ銀行員を主人公にした短篇集。 銀行員ってこんな仕事なんだ、と勉強になる。 どの話にも色んな立場の人の人生が掛かった話で 面白さに一気に引き込まれ、すぐに読み終えてしまった。
0投稿日: 2012.02.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
池井戸さんの本はいろいろ読んでいて、話の内容としては目新しさはなくなってきているが、安定した面白さがあります。
0投稿日: 2012.02.09
powered by ブクログ短編集は, 作品のクオリティがあからさまになる。 ベストセラー作家であっても えてして 駄作になりやすいと思っている。 本作は 短編として秀逸。 引き込まれ感がすごい。
0投稿日: 2012.02.07
powered by ブクログ短編小説なのに、ひとつひとつ中身が濃い~。池井戸氏の力量を充分に感じられる作品です。短編小説でこんなに楽しめたのは、初めてなので★5つです。
0投稿日: 2012.02.04
powered by ブクログ初・池井戸さん。 私には全くわからない世界だったので、興味深くサクサクどんどん!1日で読んでしまいました。 短編ながらどれも中身の詰まったお話しだと思いました。 鉄商のおばちゃんはせめてハッピーエンドにして欲しかったなぁ。 かばん屋は某かばん屋を想像しながら読んでもーた。 次は空飛ぶタイヤだな!
0投稿日: 2012.02.04
powered by ブクログすごい勉強になった。 バブル崩壊後の銀行と中小企業の融資の話。 うわっ、怖い現実。単位が違うところがもう黄色信号です。 企業を起こすって本当大変だなぁ。 とても楽しんだ。
0投稿日: 2012.01.21
powered by ブクログ銀行員が主人公の短編6編。 同じ銀行員の物語なのにこんなにも多彩なそれぞれの人生を描いていてどれも楽しく読めた。 お金にまつわる謎。日常に潜む謎、ギリギリまで追い込まれた人の姿。それを見守る銀行員。どれからも目が離せなかった。 どこまで人を描くことができるか。小説はここにかかっていると思う。大きなテーマや設定に頼ることなくそれができるのが素晴らしい小説と言える。それぞれの人を描き切って、且つテーマが大きいというのはそれ以上に素晴らしいと思うのだが、テーマばかりが先行して上っ面の小説が近頃多い。 テーマ、人間ともに優れた作品。これが池井戸潤の小説と言える。
0投稿日: 2012.01.16
powered by ブクログ果つる底なき以来の池井戸作品でした。短編それぞれの主人公が銀行員という設定とリアルな資金繰りの話が面白かったです。話が完結しているようでその後を読者が想像できる余地が残っていて良かった。
0投稿日: 2012.01.14
powered by ブクログ23年12月12日。 いつもの銀行舞台の話なのに、いつもドキドキしながら読めちゃう。 お金は、人生だ。 短編なので、より様々な人生に巡りあった。
0投稿日: 2011.12.12
powered by ブクログ六編から成る短編集。 短編でありながらどの作品も読ませる力がある。 一澤帆布の相続争いを思わせる「かばん屋の相続」は、長編として読んでみたかった。
2投稿日: 2011.12.09
powered by ブクログ池井戸潤さんの作品は、企業物が多いのですが、 読みやすくて好きです。 今回は、銀行マンのお話。 借りる方の企業側と、貸す方の銀行側、 どちらの気持ちもわかります。
1投稿日: 2011.11.30
powered by ブクログ短編集。面白いんだけど、池井戸潤にしてはありきたりで浅い感じ。倒産=不渡り、ってのはどうなんだろう?設立間もないITベンチャーが、不渡り出して倒産とかあり得ない気が。。早く話題の長編たちが文庫にならないかな。。
0投稿日: 2011.11.21
powered by ブクログこの作家を読みはじめてから、初めての短編集。 銀行内部だけの人間模様や事件ではない『芥のごとく』『妻の元カレ』そして表題作品『かばん屋の相続』が面白かった。特に『妻の元カレ』、こんな作品が書ける作家であるなら、今後がもっと楽しみ。
0投稿日: 2011.11.14
powered by ブクログ短編集なので、ほかの作品に比べて どうしても話が浅い。 それぞれの話で、感情移入する前に読み終わってしまう。
0投稿日: 2011.11.07
powered by ブクログ池井戸さんの銀行マンを描いた短編小説集。この人の作品はこの手の短編集が多いので、どれを読んでもいいのだけど、すべてを読むと少々パターン化が気になり始めます。そこが水戸黄門的な安心感になればいいですけど。でも、この本はこのタイトルにあるようにちょっと興味がありました。 かばん屋の相続と言えば、京都の一澤帆布の相続ごたごた事件を思い浮かべる人も多いでしょう。三男が親を手伝い切り盛りしていた会社で、その親が死んだ後に遺言状が2通出てきて、最新のものは銀行マンで後を継いでいない長男に株式を譲るというもの。ここで法廷争いまでして、長男が後継者に一時期なるのですが、、、 小説は現実とは違った結末です。ちょっと怖いけど(笑)。現実は小説よりも奇なりって言う意味では、確かに現実の二転三転劇は小説よりも面白かったかもしれません(ちょっと野次馬的ですが(笑)) 小説の感想とは少々別になりますが、このごたごたから学ぶ点も多いですね。そもそも、一澤帆布と言うブランドは職人による丁寧な品質にあったのではないでしょうか。それが手伝ったこともない長男が戻ってきて新たな職人を雇って作らせても、かばんのタグは一澤帆布であっても、お客様はそれを求めないということが長男にはわからなかったのだろうか?最終的には法律的にも三男が代表者に復帰したわけだけど、そこまでの過程で「法的に正しい」と言う争いをしても、その結果は「商売的に正しい」ことにならないということだろうな。 遺言が偽物であるかどうかは別にしても、長男に譲るという遺言があっても全く家業にタッチしていなかった長男は「自分がやるよりも今まで手伝ってきた三男がやることがお客様のためだ」と判断できなかったことが痛いですね。事実、仕入れ業者なども三男を支持し、相続した長男の会社には資材提供しなかったと聞きます。法律では判断できない人と人のつながりはこうしたことなのでしょう。 その事件をヒントに書かれた表題作も、元銀行マンの長男が後をついで、、、、でも、数字や法律だけが正しくても、商売はうまくいかないということを知るべきでしたね(^^)
0投稿日: 2011.10.20
powered by ブクログ「下町ロケット」のようなワクワク感がなかったのが残念だけれど、銀行マンと銀行のことがよく描かれた?1冊なのだろうと思う。でも、なんだか釈然としない部分も残った。特に「妻の元カレ」は何が書きたかったのかまるでわからなかった。
0投稿日: 2011.10.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
池上信用組合に勤める小倉太郎。貸付先に事件が起こる。 短編集。 表題は、一澤帆布店を題材にとっている。 さすがに面白い。
0投稿日: 2011.10.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自己破産して免責してもらったり、相続放棄したり、代わりに誰かが損をしているのに、してやったりみたいで腹が立つ。 土屋社長は悲しいし、絵里香にいったては、全く理解できない!計画詐欺でしょ?犯罪でしょ!? 読みやすいし、引き込まれるけど、なんだか納得がいかないなぁ。
0投稿日: 2011.10.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
銀行や信用金庫の融資課社員が繰り広げる 6つの短編からなっています。 どの物語も二転三転しながら展開する。 取引先の松田かばん店の社長が亡くなるが 突如、弁護士から遺言状が発表される。 40年かかって築き上げられた財産がアレレレッッ。 どこかに寄付するのかって、、とんでもない。 人の心の暖かさと醜くさが交錯し、深い感動に包まれます。
0投稿日: 2011.10.11
powered by ブクログ池井戸作品5冊目、短編集。これまでと違いハッピーな結末でないものもあり「あ~」と。。。様々な人物が登場し、短編ながら濃い内容。表題にもなっているかばん屋の相続は長編として出して欲しい。
0投稿日: 2011.10.09
powered by ブクログ池井戸さんのことがよくわかる本です。 おそらく組まれている短編すべてが、本人の経験に元づいているのではないかと思わせる臨場感があります。 銀行員の仕事がどんなもので、社会とどのような関係性を保ちながら動いていて、かつ町の経済がどのように動いているのかなどが、ストーリーから読み取れます。 銀行に就職してみたいなと思う学生が読む小説としてはぴか一かも。 もちろんそれ以外の人も読んで楽しむことができます。 とくにタイトルとなっている「かばん屋の相続」は知的かつエキサイティング。モデルであろう現実のニュースも思い出されてどきどきしました。
0投稿日: 2011.10.06
powered by ブクログ+++ 池上信用金庫に勤める小倉太郎。その取引先「松田かばん」の社長が急逝した。残された二人の兄弟。会社を手伝っていた次男に生前、「相続を放棄しろ」と語り、遺言には会社の株全てを大手銀行に勤めていた長男に譲ると書かれていた。乗り込んできた長男と対峙する小倉太郎。父の想いはどこに?表題作他五編収録。 +++ 表題作のほか、「十年目のクリスマス」 「セールストーク」 「手形の行方」 「芥のごとく」 「妻の元カレ」 +++ どの物語も、銀行と中小企業の関係を描いたものである。銀行員や企業が違っても、両者にとって生き残るかやられるかの駆け引きであり、だがそれだけではない思い入れや熱い思いがあることが見て取れる。それぞれの感情の機微や立場による葛藤、そして真剣さが伝わってくる一冊である。
0投稿日: 2011.10.04
powered by ブクログ銀行員のお話。 銀行員って実際こんな仕事してるのか、と思ったけどなかなか具体的なイメージがわかなくてちょっと単調な印象も。
0投稿日: 2011.09.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
好きになった作家を続けて読んでしまうのが 良いのか悪いのか とりあえず、池井戸さんは 面白い。 これは短編。 いろんな 自営の人と 銀行の融資担当が出てくる 融資担当とは 稟議をあげて会社に融資を願う担当 担当に決定権がない、と くどいほどに描かれる内容 ・・・ほんとかな~~
0投稿日: 2011.09.26
powered by ブクログ「会社を経営するなら常に出口を用意しておくことが必要だってことにもっとと早く気付くべきだった。こんなふうになってしまう前に。」 「銀行の事務っていうのはそういうもんじゃないんだよ。無くしたからって自分の金を出すのは,客の金に手をつけることの裏返しだ。どっちも絶対にやってはいけないことだ」 「仕事はゲームだと思え。真剣に遊ぶゲームだ。いつもうまくいくゲームなんかづまらないじゃないか。成功七割,失敗三割。そのくらいの人生の方が絶対に楽しいぞ。」 直木賞作家が気になってというありがちな動機で,まずは短編で初池井戸潤。次は長編を読んでみよう。
0投稿日: 2011.09.19
powered by ブクログなんだか新鮮。 銀行の中でも「融資」に焦点を絞って描かれた小説。 どの仕事でもそうだけれども、熱意や上だけでは仕事は出来ない。 融資という相手の事業に対してお金を出す、というならなおさらだ。 担当者の葛藤や疑問、挫折が丁寧に書かれているが 決して暗い気分にはならない。 それは金融業とは別の業界で仕事をする自分だからというのもあるけれども 作品自体が淡々としているからだと思う。
0投稿日: 2011.09.17
powered by ブクログ【下町ロケット】の流れで手に取った一冊。 金融を軸に繰り広げられる人間模様。 【下町〜】にも共通して言えるのは、働く人のプライドが熱く描かれてることかな。 短編集だったので、とても読みやすかった。
0投稿日: 2011.09.15
powered by ブクログ短編だったけど物足りなさはなく、サクサク読めた。でも長い方がやっぱり読み応えあって楽しいな。一澤帆布な話がフィクションと思えずw
0投稿日: 2011.09.12
powered by ブクログ弱小銀行で融資を担当してる私には、一つ一つの話がとてもリアルで怖いくらいです。 入金待ちの緊迫感。 上司と揉める稟議書。 手形紛失の危機。 同業者なら一度は経験する出来事ばかり。 特に、芥のごとくは、本当に何も言えないです。
1投稿日: 2011.09.12
powered by ブクログ前にレビューした池井戸さんの本があまりに面白かったので、 最近出たこっちの文庫本も読んでみました。 タイトルは「かばん屋の相続」ですが、短編小説です。 かばん屋の相続って、まんま一澤帆布でしょうと 思わず突っ込みたくなりますが、一応フィクション。 短編なだけあって、長編小説のような深みはないですが、 軽いミステリー調になっていて、 帰りの新幹線の中で読み切ってしまいました。 個人的には、「芥(あくた)のごとく」がちょっと切なくて好きです。
2投稿日: 2011.08.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編6話収録。 十年目のクリスマス セールストーク 手形の行方 芥のごとく 妻の元カレ カバン屋の相続 個人的には1番はじめの神室さんのつぶれて10年後デパートで偶然見かけるという話が一番面白かった。 個人では何千万という金を手にすると大金と思うが、企業になると一瞬にしてふきとぶお金。会社を作った人間にしかわからないお金の大切さや駆けずり回って作ったお金を元手に会社をやっているのだということを忘れてはいけないなと改めて感じる。 人間味があって。 ・十年目のクリスマス つぶれた社長を10年後デパートで偶然みかけてという話 ・セールストーク 決済日ぎりぎりに入金された5000万の入金をめぐる支店長とのやりとり ・手形の行方 なくなった手形の行方をめぐる話 女子行員と同僚とのかばい合い ・芥のごとく 新人山田と土屋鉄商とのやりとり ・妻の元カレ 妻の元彼が企業→倒産への話 ・カバン屋の相続 松田カバンの相続を通した兄弟のやりとり
0投稿日: 2011.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
銀行員を主人公にした6話の短編集。著者は元銀行員だけあってその内部を鋭く描いています。銀行の多様な業務と事故や融資の拒絶、不渡り、入金待ちなどの切羽詰まった緊迫感!中小零細企業の喜怒哀楽、会社倒産にまつわる話…。これらの緊張感を描くと同時に、取引先企業との人間関係を描写するのが上手い。普段なかなか知ることのできない部分だけにとても興味深い。ハッピーエンドに終ってないところも現実的。読み易く、読み応えのある短編集。
0投稿日: 2011.08.20
powered by ブクログ銀行員を主人公にした短編集。 長編小説だと思って読んでたから、主人公がコロコロ変わる印象でこれまでの作品に比べ入ってこなかった……。完全に読み手の勘違いなんだけどね。(^^;; 社会手に話題になったカバン屋さんの相続とか、他の作品でもトラックのタイヤが脱落して通行人の命を奪った事件とかを書いてる作家さんだったんだね、知らなかった。
0投稿日: 2011.08.19
powered by ブクログ都市銀行、地方銀行、信用金庫 を舞台にした短編集。 銀行内部を知っている人にとっては日常のリアルさが また、知らない人にとっても銀行内部の真実を知る事が 出来る。 そしてそこには数字に姿を変えた人間模様が 刻まれている。 お金の動きには人の裏も表も現れる。 ほろ苦く、切なく、ジンと来る作品集。 *十年目のクリスマス *セールストーク *手形の行方 *芥のことく *妻の元カレ *かばん屋の相続
0投稿日: 2011.08.16
powered by ブクログかばん屋の相続をめぐる兄弟の確執、骨肉の争い。そこに、遺言状の偽装の疑いも浮上する。実は父のある思いを兄が知る事になる・・・。銀行員の視点から描いた表題作の「かばん屋の相続」他、6篇の作品は、何れも銀行員と中小企業の奮闘ぶりをミステリー仕立てにした短編。 第145回直木賞の『下町ロケット』も読んでみたくなった!
0投稿日: 2011.08.14
powered by ブクログ前々から気になっていた池井戸さんの作品を初読。 思っていた以上に読みやすい文体で、直木賞受賞っていうのも納得です。 真山仁さんとかが好きな方にはきっと合う。 これから一気に読んでいきまーす。
0投稿日: 2011.08.07
powered by ブクログ本書は6篇のショートショート。中でも『芥のごとく』は秀逸。銀行員で融資担当をした事のある人なら、一度は経験している、緊張感と、情熱と、現実を見事に表現している。銀行員って、だから大変で、責任重くて、やりきれない事もいっぱいあって、だからこそ、おもしろい!!やばい、池井戸潤、はまってきた。
0投稿日: 2011.07.23
powered by ブクログ短編集 銀行員の視点から見たショートミステリィ 粉飾、飛ばし等々取引先の裏事情を些細なヒント、綻びから追求する話が多い まぁまぁ
0投稿日: 2011.07.18
powered by ブクログ期待を裏切らないなあ・・さすが池井戸氏の小説。 銀行を舞台に展開する短編小説だが、いずれもリアリティを感じる内容だ。 銀行と中小企業の関係、そして銀行内部の派閥抗争、保身のための醜い争い・・等々。 中でも「芥のごとく」は、羽振りのよかった豪快な女社長の会社がバブル崩壊とともに消えていく・・ ちょっと胸が熱くなるようなエンディングでした。
0投稿日: 2011.07.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【かばん屋の相続】 池井戸潤さん 「かばん屋の相続」 父の経営する「松田かばん」を零細中小企業とバカにし 大手銀行へ就職をした長男。 「松田かばん」へ就職し、 職人たちとともに父の手助けをしている次男。 しかし、父が亡くなり遺言状が公開されたとき、 遺言状には「松田かばん」は長男に譲ると書かれていた。 そして父は生前、次男に相続を放棄しろと言っていた。 遺産相続では揉めたが、最終的には父の遺言通りになった。 長男は銀行を退職し、中小企業の社長におさまったのだ。 長男は社長におさまるや銀行マンらしく、今までの在庫管理 や経理の杜撰さを非難し、新しい「松田かばん」をドラス ティックに変えようと考えていた。 「松田かばん」を退職した次男は新たに「松田屋」という かばん屋をつくり、従来通りの方法で経営を始めた。 社長を慕い、長男に悪感情を抱いていた職人たちは こぞって「松田屋」へと職場を移したのだった。 ビジネスに徹した考え方の長男と、かばん作りに拘った 次男。 二人の兄弟のかばん屋の行く末は・・ 「妻の元カレ」 就職氷河期に銀行に就職したヒロトは同期の勝ち組だった。 しかし、今、銀行の中ではうだつの上がらない一行員だ。 ヒロトは今の自分は負け組みだと考えていた。 妻の元カレは大学卒業時にもまだ就職が決まっておらず 卒業後も就職先を転々と変わっていた。 しかし、妻が元カレから届いた葉書を隠し持っているのを 見つけてしまった。葉書は元カレが新しく会社を興した 案内葉書だった。ヒロトには彼が今の勝ち組に思えた。 そして、妻に問いただしたくても元来気弱な彼は 妻に問うコトも出来ず悶々とする日々を送っていた。 他、融資先が不渡りの憂いにあった銀行マンのお話など 表題作「かばん屋の相続」を含む6編を収録。 「十年目のクリスマス」「セールストーク」 「手形の行方」「芥のごとく」「妻の元カレ」 ☆ good!(^^)v 様々な銀行マンの悲喜こもごもが面白く書かれていました。。
0投稿日: 2011.06.30
powered by ブクログおなじみの金融もの短編6編。ハッピーエンドあり、そうじゃないのあり、バラエティーに富んで楽しめました。表題作は実際の出来事をベースにしているものの、ストーリーはオリジナル。
0投稿日: 2011.05.23
powered by ブクログなにげなくタイトルに惹かれて、内容も吟味しないで買ったンだけど、予想をはるかに超えて面白かった! 元行員の経験をもとに書かれたっポイことだったんで、過日読んだあぽやんみたいなノリなのかと思いながら読んだんだけど、かなり毛色は違ってた。 確かに元行員としての経験や知識がベースにはなっていると思うけど、そんなことは横においてもいいくらいグイグイ引き込まれる面白さ。 もちろん、この面白さの多くが前述の「元行員としての経験や知識」に裏打ちされているとは思うんだけども。 この著者の「下町ロケット」を読んでみたいと思った。
0投稿日: 2011.05.13
powered by ブクログもと銀行員の著者による、銀行ものの短編集。 まあ、エンタテインメントとしては、それなりに。 銀行はいつも安全地帯でいいよな~。かっこいいことばっか言っちゃって、ってな気がしないでもないけれど。 「ハゲタカ」シリーズの、金融ドロドロ小説のほうが、リアリティはありますわな。 読む前から気になっていたのは、表題作の「かばん屋の相続」。 一読してわかるとおり、例の一澤帆布のお家騒動が元ネタです。 うーん、ちょっとヒネリを入れてうまくまとめてあるんですが、かえって平凡な娯楽読み物調になってしまったかな。 これはネタが良すぎたのかなあ。 元の話を初めて知ったのは、本家を継いだ長男のインタビューをまとめた 「敗軍の将、兵を語る 『一澤 信太郎(一澤帆布工業代表取締役)―遺産争いで名品が消える』」(日経ビジネス 2006年4月17日号)。 当時の日経ビジネス「敗軍の将」は、目の付け所もまとめ方も毎回傑出していました。ホリエモンの回も面白かったなー。毎号楽しみにしていたものでしたが。 さて、当の記事は、渦中のご当人が自分目線で語ったものですので、当然話は自分寄りになり、相手(信三郎氏)がいかに筋違いかをとうとうと述べ立てています。 ところがこれが不思議なことに、信太郎氏が自身の正当性を主張すればするほど、そのうさんくささが強調され、また、本人が言ってもいないことまで、言外に透けて見えてくる。そして読者は、話中では「悪者」のはずの信三郎氏に、いつのまにやら同情し、肩入れしてしまうのです。 このように、記事全体が、まことに複雑微妙なレトリックでつづられており、内容自体のおもしろさもさることながら、このレトリックを、創作もので意図的に使えたら、すごいんじゃないかな、と読みながらつらつら考えたものでした。 だから、この話が本作でどう料理されているか、非常に楽しみだったのですが、残念なことに、そのあたりはありふれたベタなかたちになっていました。 もちろんこれはこれで、読みやすくはあるんですけどね…。 「敗軍の将」さえ読んでいなければ、素直に「そこそこおもしろい短編」と思えたことでしょう。 いや、私が勝手にがっかりしているだけなんですが…。
0投稿日: 2011.05.08
powered by ブクログ相変わらず、行員の話を書かせたら、上手いなぁ、と思ってしまう。 銀行で起きる様々な日常的な事件を淡々と描いてく。そんな大きな事件ではないのだけど、このあと、どうなってしまうのだろう?と気になって、つい先を急いでしまう作家の力量はさすが。
0投稿日: 2011.04.30
powered by ブクログ銀行の融資担当と中小企業の社長のやり取りを中心にした短編集。 いつもの感じで安定感あり。こういった人情話も良いけれど、やっぱりお仕置きものの方が好きかな。いずれにしても、私には銀行勤めは無理だな・・・
0投稿日: 2011.04.21
powered by ブクログ銀行を舞台にした短編集。なかなか面白い作品だった。大手銀だけではなく、銀行員や信金などにフォーカスした作品もあって、一冊で色々な味が楽しめた。ただ銀行=融資課員という構図が多いので、銀行の中でもほかの部署にフォーカスした作品があるとより興味深いと感じた。
0投稿日: 2011.04.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中小企業担当銀行マンを主人公にした短編集。 「芥のごとく」は良い作品だったと思う。 厳しい状況の中で、奮闘し飛躍していく長編物語の主人公になりそうな会社がある一方で、資金繰りに窮しつぶれてしまう会社は多いはずである。そのつぶれてしまう会社を応援しているにも関わらず、最終的にはどうしようも出来ない若手銀行マン。これが現実なんだと考えさせられた。 他の作品は池井戸氏得意のパターンかな。 ▼「かばん屋の相続」目次 10年目のクリスマス セールストーク 手形のゆくえ 芥のごとく 妻の元カレ かばん屋の相続
0投稿日: 2011.04.17
powered by ブクログ銀行を舞台にした短編小説集 『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』ですっかり池井戸ワールドにはまってしまい、文庫化されるごとに彼の作品を読んでいます。 ボクが銀行員ということもあり、彼の本を読むたびに、 やっぱり銀行マンというのは、特殊であり普通じゃないんだと思い起こされます。 彼の短編集ははじめて読みましたが、この文庫に収められている5編とも、それぞれが50ページにもかかわらず、印象深い主人公とその脇役によって色濃い内容となってます。 特に、3編目の「手形の行方」は、預かった手形をなくしてしまう話ですが、銀行員は取引先から通帳や現金や手形を取り次ぎしますが、もし自分が預かったものをなくしたら・・・と考えると、ぞっとしてしまいました。また4編目の「芥のごとく」では、新人銀行マンが業況悪化先の建て直しを誓い社長との絆を深め、奮闘するものの・・・最終的には厳しい現実により・・・と銀行マンなら体験するであろう苦い経験を代弁してくれる話になってます。 この本を読んで、銀行員の姿を疑似体験していただければと、銀行員のボクが思う作品でした。(世間一般の銀行員のイメージとは違って、実際は泥臭い仕事がほとんどということが伝わると思います)
0投稿日: 2011.04.17
powered by ブクログ銀行員が主人公となる短編集。 元銀行勤務の池井戸さんだけあって金融ミステリとしてもおもしろく、作中の銀行員の葛藤なんかも真に迫っていると思います。 一番気に入ったのは『芥のごとく』若手銀行員が理想を目指し奮闘する様子や、女社長の快活なキャラなどで読ませてくれます。 作品で描かれる銀行員の悲喜こもごもは、立場は違えど何だか心に迫るものがありました。
0投稿日: 2011.04.15
powered by ブクログ短編集。銀行や信金の小さな支店の融資担当者とさまざまな中小企業経営者との交渉・交流の中で、経済の前線を支える人々の哀感、金融業側の論理とそれによって起こる摩擦、無力感、小さな悦びという点景を描く。 金融業の外にいる人々にとっては、銀行はおそらく会社としてのステータスは感じていたとしても、その実体は「金貸し業」として何か蔑みのようなものがあるのでは、と思う。しかし経済の血液として彼らがどぶ板を踏んで個々の人々の未来への意欲に栄養を行き届かせてくれるおかげで、社会が回っている。
2投稿日: 2011.04.08
