
総合評価
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powered by ブクログ◆◆ ベッドでミステリー ◆◆ 第三十回 ・・・ 第三十回 「暗い森」 ・・・ 他称スケルトン探偵(本人は、この呼び名を嫌がっている)ギデオン・オリバーは、骨の専門家の考古学者……。 生々しい肉がついてるのは嫌で、古ければ古いほど好み、なのですが、ときどき、現実の殺人事件に巻き込まれてしまう、というシリーズです。 作者本人が、ホームズを読んだときの興奮が忘れられなくて……というだけあって、枯れた骨を相手につぶさに状況を描き出していく手法はホームズそのものです。 ミステリーというのは、どんな「謎」をセッティングするかでまずは決まるものですが、この本の謎は、森でハイカーが殺された……ただし、殺した槍は一万年前に絶滅したはずの種族によるものだ、というとてもハイレベルなもの……。 なので、ここで興奮できる人はこの本の読者です。 彼らはまだ生存していたのか? そうでないなら誰がこの槍を作れたのか? 考古学系の謎が好きな人には、これはもう古典といっていい一冊でしょう。 シリーズなので気に入ったらしばらく楽しめます。 2018年09月04日
0投稿日: 2018.09.02ハーレクイン・ミステリと名づけたいほどのロマンス
人類学のギデオン・オリヴァー教授が遺骨の破片から身長や体重、性別、年齢などを割り出してFBI顔負けの推理を展開するシリーズ。 今回はワシントン州のオリンピック国立公園(神奈川県より広い)の雨林で見つかった人骨を分析する。インディアンの生活やアトラトル(投槍器)の話などミステリ自体は面白いのだが・・・公園保護官ジュリーとギデオン教授が恋に落ちるというもう1つのストーリーが邪魔している感あり。ハーレクイン・ミステリと名づけたいほどの雰囲気である。 解説によると次作からはロマンスシーンはないとのことなので安心した。 このあとジュリーと結婚し各地を旅しながら事件を解決する本格推理ものでスケルトン探偵シリーズと呼ばれているらしい。お正月に読むには暗い内容だったか、と読み始めは心配したがギデオン教授は大変明るい性格だった。このシリーズはシャーロック・ホームズに似ているというレビューをどこかで見た記憶があるので今後に期待ということだろうか。
0投稿日: 2018.01.04
powered by ブクログ“スケルトン探偵”の異名を持つ形質人類学者ギデオン・オリヴァーを主人公とする第二作。このシリーズは日本でも好評だったようで、その多くが翻訳されている。本作が私のアロキンズ初体験となるが、正直期待はずれだった。登場人物らの軽妙なやりとりなどからユーモアミステリの範疇に入るのかも知れないが、どうにも中途半端な印象。この肩の力が抜けた感じが“受けた”のかもしれないが、プロット自体に大きな謎も、中途のサスペンスも、「どんでん返し」も無く、淡々と展開する凡作である。 ワシントン州国立公園の大森林で行方不明となっていたハイカー数人の骨が発見され、FBIはオリヴァーに鑑定を依頼する。槍と推察される凶器の先端には骨が使用されており、一万年前に絶滅したはずの部族のものに酷似していた。未確認生物「ビッグフット」犯人説も浮上、懸賞金も出されて大騒ぎとなっていく。 無能なFBI捜査官とのやりとり、後にオリヴァーの妻となる女性との色恋沙汰、本作の主題となる「インディアン(蔑称であり、アメリカ先住民とするべき)」の扱い方など、どれも深みが無く、歴史的なロマンにも欠ける。特に、アメリカ先住民についてのエピソードは、未開の野蛮人に対するのと同様の蔑み方であり、白人の人類学者の「偽善」が垣間見えて不快だ。また、肝心の骨にまつわるミステリーが弱いのは致命的で、犯人の意外性も無い。 或る書評本では「超A級の面白さ」の評価で絶賛していたが、評論家諸氏の「ツボ」は本当にあてにならない。代表作である「古い骨」も未読だが、果たしてどう変わっているだろうか。
0投稿日: 2016.05.23
powered by ブクログ大好物のアーロン・エルキンズ。このシリーズは何度も何度も読んでるけど、何度読み返しても面白い。骨から見えるものと、スケルトン探偵、ギデオンの人生と。その中でも、ひとつの大きな出来事が起こる本書。読み終わって、心がじんわり暖かくなる、というのが好きな理由かも。シリーズものの醍醐味を堪能出来るシリーズと思っています。新作、翻訳が待ち遠しすぎて、原書に手を出しそうな私です。
1投稿日: 2015.07.15
powered by ブクログスケルトン探偵シリーズ。 雨林で死体。そばにはビッグフットらしき足跡。 骨から無限のように物語が湧いてくるよう。ほんとに興味深くて面白い。
1投稿日: 2014.08.13
powered by ブクログ実際に買ったのは、今は亡きミステリアス・プレス文庫にて。スケルトン探偵ギデオンのシリーズ、第一作。ジュリーとの出会いが書かれてる。 20年以上前の本だけど、何回読んでも楽しめる。荒削りなところもあるが、その骨太さもまた良し。
1投稿日: 2014.07.31
powered by ブクログとても印象的でした。 広大な自然公園は日本とはけたが違います。 ギデオン・オリヴァー教授が訪れた世界。 愛妻ジュリーとの出会いもあります。
1投稿日: 2012.02.17
powered by ブクログミステリー月間。 暗い森。 骨の専門家が見つかった遺体の骨から事件を紡ぐストーリー。 話の展開に、ハリウッドっぽいかんじが織り交ざっていて これが好き嫌いわかれるとこかなと思います。 美人の女性といいかんじになるっていうあれ。 なんかそれが陳腐さをかもしたけど、、、まぁ好き好きですかね。 アメリカに雨林があったんだ、というところが驚きでした。 Oct 2009
1投稿日: 2009.10.19
