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エロチック街道(新潮文庫)
エロチック街道(新潮文庫)
筒井康隆/新潮社
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総合評価

15件)
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    筒井先生のエッセンスの詰まった短編集。 「エロティック街道」 洞窟の中を流されていく落ちていく堕ちていく。 最高!としか言いようがないほど好きだ。

    0
    投稿日: 2025.11.25
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    筒井康隆の短編集。 実験的な作風が多くみられる作家さんであり、本短編集においても実験的というか挑戦的とも言える話が盛りだくさん。 「歩くとき」や「寝る方法」については、言わずもがな。歩く所作や寝る所作を、のべつまくなしにただ比喩や誇張を重ねて一つの話に仕立ててしまうところはさすがの語彙力と表現力であり、何も考えずに読んでいくと爆笑してしまった。 言語によって表現できる世界が一回りほど大きい、筒井康隆がそんな稀有な作家さんであることを感じられる一冊。 そして表題の「エロチック街道」は、現実と夢の間のような浮遊感のあるストーリーで、特に何事もないのだけれど強烈に記憶に残ってしまうような印象。 必読。

    0
    投稿日: 2025.09.22
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    正月のEテレ「100de名著」の特番で筒井康隆に関する鼎談を見た。中隊長、遠い座敷、エロチック街道が取り上げられていた。 正直、僕は熱心な読者ではない。自分が若い頃は、露悪的な内容が肌に合わなかった。 番組では夢を描写できたのは、夏目漱石の夢十夜と筒井康隆と数人のみとされていた。それは納得するけれど、エロチック街道はこんなに細かく描写する必要あるかなと思う。自分の悪夢に入り込んでしまう作家のサガだろうか。区切りの無い長々した文章に変質的なものを感じる。 番組で話の概略を知らずに読んだ方が良かったかな。まあ、あまり変わらないかな。 昔はよかったなあ、の過去をごちゃ混ぜにする感じが虚構船団の記述を思い出させた。

    1
    投稿日: 2025.03.07
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     筒井康隆の短編集。この本も古書店で大量に並んでいたのをまとめて購入した内の一冊である。  この本には、「中隊長」「昔はよかったなあ」「日本地球ことば教える学部」「インタヴェーイ」「寝る方法」「かくれんぼをした夜」「偏在」「早口ことば」「冷水シャワーを浴びる方法」「遠い座敷」「また何かそして別の聴くもの」「一について」「歩くとき」「傾斜」「われらの地図」「時代小説」「ジャズ大名」「エロチック街道」といった18篇の短編小説が収められている。  この辺りから、筒井康隆の描く小説の傾向が、ドタバタSFから実験小説的なものに大きく変化をした頃のものである。  と言っても、この短編集が発刊されたのが1981年なので、今から43年も前のことで、いまさらながら筒井康隆の作家歴の長さに驚いてしまう。と同時に未だ色褪せないこれらの小説が驚異でもある。  さて、この中でも、よく知られているのは、もちろん映画化もされた「ジャズ大名」である。  アメリカの南北戦争が起こった時が1861年。そして終了したのが1865年である。  奴隷解放された黒人たちが、日本まで流れてきて、音楽好きな大名とセッションをしているうちに明治維新となり、日本の夜明けを迎えたという話。そして大政奉還が1867年なので、南北戦争と大政奉還がほぼ同じ時代であり、その時間軸を併せて、空間軸をくっつけるとこういうお話が出来上がるということなのだろうか。  この短編集の中では、唯一の普通に読める小説であると思う。  「エロチック街道」は、謎の裸の美女に案内されながら、洞窟内の温泉を滑り落ちてくる不思議な感覚の短編である。少し前の筒井康隆の小説であれば、主人公がのどをグビグビ言わせながら、女性を押し倒しそうなものだが、そういう行為には発展しない。読者の想像を上手くずらしている気がする。  「寝る方法」「冷水シャワーを浴びる方法」「歩くとき」などはストーリーなどもなく、日常の行為を偏執的に描写するだけもの。  また、「かくれんぼをした夜」「遠い座敷」などは、何だろう、妙にノスタルジックな気分になる不思議な小説である。  などなど、いろいろなパターンのある変幻自在な短編集である。

    0
    投稿日: 2024.04.03
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    何ともアートな作品。シュールでナンセンスなアートというか。電車の中で読みながら所々フフフと笑ってしまった。 こんな物の見方もあるのね、と感動したり、しょうもな〜と苦笑したり。なかなかな読書体験でした。 癖が強いけど、好きな部類。 『中隊長』『寝る方法』『かくれんぼをした夜』『一について』『われらの地図』『時代小説』『ジャズ大名』が特に好き。 でも、この本の次には普通の小説を読みたくなった。

    1
    投稿日: 2024.01.17
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    18篇の短編集。『虚人たち』と同じように、段落下げを極力少なくした作品が多い。映像で言えば、長回しを楽しんでほしいということか? 表題作がやはり印象的。温泉隧道が、本当に交通機関のように使われている街。そして、そこには湯女のような女性が登場するが、題名ほどに淫靡な内容ではなく、むしろ健康的なエロティシズムを感じた。

    2
    投稿日: 2022.11.07
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    筒井康隆は高校の頃にたくさん読んでいたが、最近はめっきり触れなくなってしまっていた。とは言っても関心がなくなったのではなくて、少しずつ古本屋などで著作を集めていたし、ときどき雑誌に新作が発表されれば読んでいた。 しかし短編集をまるまる一冊読むのは久々だ。数ヶ月前に「世界はゴ冗談」「人類よさらば」を読んだが、過去の名作が収録されている短編集はほとんど触れていなかったと言ってもいい。だから、本書を読んだとき、面白さや読み応えとともに懐かしさも溢れてきたのは、それだけまだじぶんに筒井康隆愛が残っていた証拠だろう。 短編集「エロチック街道」は、タイトルに反してそこまで官能的な話ではない。筒井康隆が言う「色気」なら満ち溢れているが、「残像に口紅を」のときのような濃密な性描写があるわけではまったくない。 だが、タイトルに対して少し期待していた人たちは、それで項垂れてはいけないだろう。かこに収録されているのはどれも珠玉の作品揃いで、ホラーやスラップスティック、パロディ、言語実験等々、読む者の脳を揺さぶってくる、ほかでは味わえない要素が詰め込まれている。 筒井康隆の小説を読むと、まともに喋れなくなる。本当の話だ。なぜなら、我々はふだん好きなように話したり書いたりするが、それは自然と身についた言語感覚によるものであって、彼の文学は、そうやって「自然と」身についてきた感覚をすべて切り崩してしまうからだ。読めば読むほど、正しい日本語の文法や言い回しが分からなくなる。だから彼の小説を読むときはいつもヒヤヒヤしてしまい、ほかの美文とうたわれる作家の作品を読むときのような悦びは味わえない(もちろん、筒井自身は書こうと思えばいくらでも、美文を書ける作家だというのは分かりきっている)。 だから我々読者は、波に乗るように、ただ現前する言語の群れに身を任せるしかない。そうすれば、きっと言い知れない別の視野が開けてくるだろう。もちろん、そこまでの道程は、読者の自己責任だが。

    2
    投稿日: 2022.10.26
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    ニヤニヤしながら読んでしまった。 特に日本地球ことば教える学部、また何かそして別の聴くもの、歩くときは面白かった。 あるものを別の角度、ひねくれた角度で見る筒井ワールドどっぷり。 1番残った文章は、インタビューのたとえ不便であってもちっとも不便ではないと言い切る強さが必要です。

    3
    投稿日: 2021.03.11
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    本のタイトルにある「エロチック街道」は現実感と異世界感が合わさって良かったです。 他の短編は「ジャズ大名」を除くと殆ど意味がわからなかったです。

    1
    投稿日: 2020.05.31
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    内容(「BOOK」データベースより) 見知らぬ夜の街。裸の美女に案内されて、奇妙な温泉の洞窟を滑り落ちる…エロチックな夢を映し出す表題作。江戸末期、アメリカより漂着した黒人たちと、城をあげてのオールナイト・ジャムセッションが始まる!底抜けに楽しい傑作「ジャズ大名」など、幻想小説、言語実験、ナンセンス、パロディ、純文学にいたるまで、著者独自の迷宮的世界を見事に展開する、変幻自在の18編。

    1
    投稿日: 2019.10.29
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    言語実験的な短篇やパロディが多いため、かなり人を選ぶ。筒井入門には向かず、どちらかといえばかなりコアなファン向けの短篇集である。「昔はよかったなあ」は昔を振り返る老人の話だが、その昔の話はどれも時代設定がめちゃめちゃでアトランダムに並んでいる。具体的な年号が出てこず、そのどれぐらい昔か分からないという点も老人の独白らしくていい。「インタヴューイ」は噛み合わないインタビューを描いた作品。「寝る方法」「冷水シャワーを浴びる方法」「歩く時」などはそのタイトル通り、寝る方法や冷水シャワーの浴び方、歩く時の足の様子を偏執的に描写した短篇で、オチらしいオチはないもののその描写力には相変わらず脱帽するばかり。「また何かそして聴くもの」は謎かけとギャグのオンパレードに言葉遊びを交えた短篇である。「偏在」は文字通り視点の偏在を描いた短篇で、キャラクターの視点と内面をカメラのように実験的に色々と変えているのが面白い。読みにくいものの、小説を書いたことのある人間ならその技法に舌を巻くだろう。個人的に一番のお気に入りで、また今まで読んだ筒井康隆の短篇で、現時点で一番面白かったのはこの「ジャズ大名」である。異国の地に流れ着いた黒人3人が音楽好きの大名に拾われて地下の座敷牢でセッションをするという短篇である。殿が異国の人間と会うことに最初は難色を示していた家老が、実は陣太鼓の免許皆伝であることが発覚し、たまらずオフビートの練習を始めるというくだりは非常に面白かった。地下の座敷牢がもぐり酒場のようになり、熱に浮かされたように演奏を続ける大名と家臣たち、半ば狂気的で狂騒的な演奏を終えて夜が明けると、幕府の時代が終わりを告げ明治時代が始まっていたという終わり方も非常に良い。ジャズと大名という突拍子もないネタを現実的に描く筆致と、テンポの良いストーリーと冴え渡るギャグが一級品の短篇である。やや実験的かつ前衛的だったため本来は星3だが、「ジャズ大名」が好みだったので星+1である。この短篇だけでも買う価値はあり、人に勧めたいと思わせる短篇である。

    1
    投稿日: 2019.05.28
  • 筒井康隆の世界

    表題作を含む短編18作。 この人の描く作品は他の作家にはない独特の 文体と世界観があります。 エロの概念もそうなんでしょう。 ハマるかハマらないかは読んでみないと分からない。 筒井康隆を読んだことのない人にオススメです。

    4
    投稿日: 2016.01.20
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    不思議な短編。言葉遊び、作文遊びが多い作品集。 実家から出てきました。別段エロイと言うことでもなかった。笑 筒井康隆はこれ以外読んだことありません。 寝る方法とか歩き方についてやたら詳しく説明している話と、かくれんぼをテーマにした話は面白かったです。 解説を呼んで、少しなるほどと思ったけれど、謎掛けや宇宙人の日本語講座みたいなのには、あまり面白さを感じられなかったなぁ、残念。

    1
    投稿日: 2011.08.09
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     筒井氏の本の中でも特に好きな一冊。こういう不思議なユーモア世界を書いたら筒井氏に並ぶものはそうそういないんじゃないかと思わせる。違うか。この人は誰も走っていない方向へ走ってるんだろうな。

    1
    投稿日: 2006.08.14
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    筒井康隆さんの一番好きな短編集です。「寝る方法」「歩くとき」で爆笑。「エロチック街道」の夢のジェットコースターっぷり。

    1
    投稿日: 2004.12.19