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宇宙衞生博覽會(新潮文庫)
宇宙衞生博覽會(新潮文庫)
筒井康隆/新潮社
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総合評価

24件)
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    [蟹甲癬]  筒井康隆らしい短編でありながら、ちゃんとSF。最近の実験小説っぽいのもいいけど、この頃の雰囲気もいいなあ。  皮がぽろぽろと取れるところとか読んでるだけで痒そうで、カニ食うたびに思い出しちゃう。頬が角質化してポコッと取れちゃうってのも趣味悪いけど、その裏にカニ味噌みたいなのがついててそれをみんなしてペロペロなめているというのは、相当グロい。下手物好きにはたまらんかも。しかもそれが細菌によって自分の脳味噌が分解されたものっだていうんだから。この、人の感覚を逆なでするところがいかにも作者らしい。それでいて、ラストはある意味幸せな雰囲気もあるのが不思議。 [こぶ天才]  引き続きこれもむず痒い感覚の短編。でっかい虫を背負っただけで天才になるという話だけど、背中で触手がざわざわと動いているのを想像すると、なんとも気持ち悪い。例によって、ヒステリー持ちのオバはんが好きかってに暴れ回ってます。  ラストのオチはちょっとわからなかった。 [急流]  これもワンアイディアのまっとうなSFだけど、時間が加速していったときの過剰な描写がいかにも筒井康隆らしい。 [顔面崩壊]  この短編集の中でも一番の趣味の悪さ。解剖学的かつスプラッタな描写が詳細に繰り返され、こちらの生理的嫌悪感を刺激しまくる。タイコタイコ原虫とかデロリン蠅とか、よくまあこんな気持ち悪いものを思いつくなあ。もっともこれを読んで喜んでる俺もやばい奴なのかもしれないけど。 [問題外科]  これもすごいというかむちゃくちゃ。間違えて看護婦の腹切っちゃったから内臓取って殺しちゃうとか、その死にかけてる看護婦の内臓を掻き回して喜んでる病理部長とか、なんか医者に恨みでもあるんだろかって思っちゃうぐらい。でもこのエスカレートの仕方が筒井康隆なんだよな。 [間接話法]  間接話法ですか。なるほど。間接をポキポキ鳴らしながらのファースト・コンタクトとは、この内容でこの題名を思いついた時点で勝ちですな。  俺もしょっちゅう首をならしてるから、間接話法の才能あるかも。でも、首鳴らすのって下品だったのか。知らなかった。 [最悪の接触]  なんかわけわからん状態の極致。最初は二つの種族間の慣習の違いみたいなのがテーマなのかと思ったが、どうもそうじゃなさそうだ。菊地秀行言うところの、論理のアクロバット状態かも。なんか「太陽の汗」を思い出した。  この短編みたいな、不条理で脳味噌が揺さぶられるような小説をもっと読みたい。 [ポルノ惑星のサルモネラ人間]  この短編集は筒井康隆のものとしてはSF度が高い方だと思うけど、その中でも頭抜けた力作。ひょっとすると筒井SFとしては、最高傑作かも。クジリモを中心とする三者再生系、ドワスレグサによる攻撃性の抑制、退化論、タラチネグモの存在意義などなど、生物学的な世界構築がかなり詳細な段階まで行われていて、おまけにフロイトの二元論まで出てくる。まるでティプトリーの短編を読んでいるような感じさえ受けた。まあ、そこに「いやらしさ」を持ち込んだのがいかにも作者らしいけど。  最上川博士がタラチネグモになるという、この短編集にふさわしいラストまでほぼ完璧な構成。本当は★4つ半。

    0
    投稿日: 2025.10.01
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    ブクログに単行本がなかったので文庫版のこちらに投稿。 今や絶版となってしまった、筒井康隆の問題作であり、最高傑作である。 絶え間なく頭のネジがぶっ飛んだ作品を残してきた著者だが、本作ではネジどころか倫理観も常識も固定観念もぶっ飛ばしてしまっている。 中でも秀逸なのが、関節(間接ではない)を使って会話する宇宙人との交流のために、1人派遣された大使のドタバタ劇を描いた『関節話法』は筒井康隆嫌いの聖人君子でも抱腹絶倒せずにはいられないだろう。 新しく出た短編集と多少被りはあるが、宇宙人との交流がメイン(著者の作品はそんな連中ばかりだが)な本作を中古でも読んでいただきたい。孫にまで語ってしまいそうな、衝撃が待っているに違いない。

    1
    投稿日: 2022.12.13
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    もっともっと読む時間と場所を選ぶ作品だと記憶していた(特に昼時とか)。地球外惑星でヒトの無節操な食行動から絶滅への道を辿る「蟹甲癬」。落ちにノートルダムのせむし男を配した「こぶ天才」。「ポルノ惑星のサルモネラ人間」でさえ筒井読者としては普通に楽しめた。そして、平和を追求するあまりのエロスと退化に、なぜか首肯してしまう。ラブ&ピース!

    0
    投稿日: 2019.09.27
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    裏表紙に、狂気と毒気に満ちた8編って書いてあるけど、まさにその通りな短編集。 どんどん時間が早くなる「急流」と、関節ポキポキで会話するっていう「関節話法」が好き。

    1
    投稿日: 2017.11.30
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    読書人生の中でこの作品の衝撃を超えるものはないんじゃないかと思う。筒井康隆ワールド全開で、中毒のきっかけとなった私のバイブル。決して万人にお勧め出来ませんが、これを読まないと人生損します。8割損します。

    0
    投稿日: 2015.02.17
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    古い文庫で紙が茶色で老眼に差し掛かった眼では読みづらい。 短編が並べられている。 内田樹の本で紹介されている「 関節話法」を始め、ナンセンスSFである。

    0
    投稿日: 2014.12.11
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    先日古本で衝動買いした筒井本を読んでる。酷い(笑。今なら発表即大炎上しそうな話が(汗。グロ過ぎる。でも「関節話法」は好き。

    0
    投稿日: 2014.08.16
  • 声を出して笑った。

    『関節話法』がイチオシ。声を出して笑った。マザング人は体中の関節をポキポキ鳴らして、会話する。地球の親善大使が関節話法で彼らへの声明を発表する。ところが、音が少しでも欠けると、とんでもない言葉使い、内容になってしまう。これって、現代のメール、ライン等でのコミュニケーションの難しさを示唆してるのでは。

    1
    投稿日: 2014.08.12
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    前半半分は読んだ話やった。初読みの『関節話法』、『最悪の接触』、『ポルノ惑星の~』は突飛すぎて驚き!三話とも凄い世界で引き込まれた。筒井ワールド凄い!

    0
    投稿日: 2014.06.17
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    本当にバカらしく、面白い!! こんな気持ち悪いのに、突き抜けてて愉快な気持ち悪さ。 この本に「気持ち悪い!!」は誉め言葉。 間接話法、顔面崩壊笑った~。後者はゾワゾワするけども。 是非、夜、家で読んでほしい。

    0
    投稿日: 2014.01.23
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    面白くって一気に読んだのだけど、読んだのだけども。。気持ち悪かったー!こんな爽快な気持ち悪さ、この徹底したツツイウチュウでしか出会えない気持ち悪さ。

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    投稿日: 2014.01.02
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    よくもまあ空想妄想でこんな悪趣味な小説が書けるもんだなと頭が下がる思いがします。 読んでて「ひいー」ってなるなる。

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    投稿日: 2012.09.23
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    どれも面白いが思わず目を背けたくなりつつもニヤニヤしながら読んでしまう『顔面崩壊』『問題外科』『関節話法』あたりが好き

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    投稿日: 2012.08.10
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    とにかく爆笑できるものばかりだが、下手なスプラッターものなんて形無しなエログロ短編も収録されたりしているので、その毒も相当のもの。 何れにしろ電車内とか公共の場所では読まないほうが懸命かと。

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    投稿日: 2012.04.26
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    短篇集。,これただのグロだろ!っていいたくなる話もあったけど、ひとつひとつ面白い。,コブ天才、急流、関節話法、最悪の接触がオススメ。ポルノ惑星のサルモネラ人間もよくここまで考えたなぁ、的な。,特に「急流」の、ラストの投げやり感といったら。推測だが、これ作者締め切り追われて…と作者の心情がよくあらわれているような(笑

    0
    投稿日: 2012.04.17
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    この短編集に収録の「関節話法」は筒井康隆の中で最も笑わせてくれた作品。他の収録作も読んでいるうちに頭がおかしくなりそうな傑作ばかりです。

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    投稿日: 2011.02.13
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    会社の先輩Y氏に勧められ、一気に読破。 いやあ、読書熱がまさか筒井康隆にたどり着くなんて。 私の気に入ったのは、「急流」という話。 時間がどんどん、加速度的に進んでゆき人々がそれについていけず、つぎつぎと発狂していく、という顛末、というか顛末がない。ただ呆然とあり得ない状況を見つめる人々。 題材は常に「ナンセンス」。 話してもしょうがない妄想。 論じても、期待した結末など、つくれない。 ようような語り口に共通するのは、全くの空虚な意志だ。 彼が描くのは、「考え」ではなく「シチュエーション」である。 だから、死姦よりえげつのない描写(「問題外科」)や、豆が顔に突き刺さったらどうなるかを脈略もなく延々、一話分かたり尽くしたり(「顔面崩壊」)できるのだ。 完璧にハマってしまった。 この空虚なブラックホールに。

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    投稿日: 2010.05.04
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    「蟹甲癬」「こぶ天才」「急流」「顔面崩壊」「問題外科」「関節話法」「最悪の接触(ワースト・コンタクト)」「ポルノ惑星のサルモネラ人間」

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    投稿日: 2009.08.05
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    筒井康隆ファンの中でも人気のある「間接話法」が入ってます。必読! 私ハードカバーと文庫、両方持ってます。宝!! ちなみにハードカバーのほうの装丁は横尾忠則なのだ。

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    投稿日: 2007.08.10
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    初めて読んだ「文庫本」。「急流」という短編に、小説というものに対する考えをひっくり返されました。これほどの衝撃はこの話以来味わっていません。

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    投稿日: 2007.07.09
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    関節話法が一番好きです。「衛生」とついている通り、宇宙の奇天烈な病原体から生き物、生態系までが勢ぞろいしています、が面白い。あぁ、しかしどれ読んでても食欲なくすなぁ…。

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    投稿日: 2006.06.16
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    誰がなんと云おうとも「関節話法」が好きだ。 いままで読んだ(筒井以外も含めて)短篇のなかで一番好きかも。

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    投稿日: 2004.11.05
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    「地球で後ろ暗いもの、人前ですることはおろか絵や字で描いただけでも時には警察につれていかれ社会から白い眼で見られるこの性交ってやつがだね。ここでは人間のいちばん美しい姿だというので、芸術になってくり広げられているということにおれは感激して泣いちまったんだよ。考えてみればこういう芸術があるってことは、ごく当たり前のことじゃねえのかい。こういう芸術のない社会のほうがちょっとおかしいのじゃないのかね。いいや、おれはバレエを見ながらこう思った。この美しさのわからん奴はもはや人間じゃねえ。もしこのバレエを見ていやらしいなどという地球人がいたとしたら、もうそいつは愛も芸術も、何も分からんやつだ。しかし実際は地球の人間のほとんどがそんなやつばかりなんだ。おれはそう思ってよけい涙が出た。今までおれが白い眼で見られてきた悔しさと、そんな地球人どものなさけなさと、こんなバレエに巡り会えた嬉しさと感激が一緒くたになって、それでわあわあ泣いちまったんだと思うよ」収録作『ポルノ惑星のサルモネラ人間』より。

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    投稿日: 2004.11.02
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    「関節話法」でかなり笑った。 小説を読んで笑ったのは今の所コレだけ。 ただ、全体的に嫌悪感を催す人もいるかも知れない・・・。

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    投稿日: 2004.10.26