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powered by ブクログ心の中にモンゴルができてしまった。 獲物を追い求め、野を駆ける蒼き狼の末裔たち。彼らはただ生きるため、そして狼の血を継ぐ者であるがゆえに、侵略し、殺戮し、略奪を繰り返す。その圧倒的なまでの力強さと、現代社会の常識や倫理観を超越した生き様が、読後も私の心から離れない。テムジン、ムカリ、ボオルチェ……彼らが仕事中も食事中も、心の中を疾駆し続けている。 彼らの価値観や生活様式は、現代に生きる私たちの共感や理解の範疇にはない。それでも、彼らの放つ圧倒的なスケールと、生命力に満ちた姿に、強く惹きつけられる。 本能的なカッコよさ。ウォー
10投稿日: 2025.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
鉄木真は、異母弟殺しの代償として「お前は本当に、蒼き狼と白い雌鹿の裔であるのか」というアイデンティティの根幹への疑念を突きつけられた。終生に渡る呪いのように、繰り返しフラッシュバックするこの問いは、罰であり、呪いでもある。鉄木真の父は、鉄木真の母を奪うことで妻とした。長じた鉄木真の妻もまた他部族に奪われ、鉄木真は長子であるジュチと自分の血の繋がりに疑念を抱くようになる。他部族を侵略し、「モンゴル」を拡大してゆく鉄木真、ジュチの苛烈な戦いぶりは、よく似ている。その動機の源泉は、自身の存在証明とも言える、非常に個人的なものだ。皮肉にも、その個人的な動機、欲望に端を発する戦いは際限なく拡大し、鉄木真の孫の世代でモンゴル帝国に結実する。それでもなお、自分は本当に蒼き狼の裔なのか?という問いに対する答えは、鉄木真自身には与えられない。鉄木真は「自分は本当に父の子だったのか」ということを証明したかったのではなく、蒼き狼に連なるモンゴル民族の物語を、自分自身の物語に結びつけたかったのだろう。草原を超え、ユーラシア大陸全土に渡って覇権を拡大するその血腥さとは裏腹に、鉄木真・成吉思汗はロマンチストとしての一面を持っていたのかもしれない。この英雄流離譚のある種の切なさを背負った二面性に惹きつけられ、何度も読み返してしまう。
1投稿日: 2025.01.21
powered by ブクログ成吉思汗(チンギスカン)(幼少時代 鉄木人(テムジン)の全蒙古を統一し、ヨーロッパまで遠征を行い領土を広げた生涯を描いた小説です。 遊牧民モンゴルの1首長エスガイの長男として生まれた鉄木人の母への愛。過去に他国から虐殺されたモンゴルの歴史.そういった諸々のことが彼を侵略と掠奪を続けさせて一大英雄にしていく。 戦闘に継ぐ戦闘。たくさんの兄弟や敵方が出てきますが、11世紀初頭 日本が鎌倉時代の頃、ジンギスカンがモンゴルから金国、カスピ海沿岸の諸国まで征服していったのが凄まじくすごい。 2024年3月9日読了。
0投稿日: 2024.03.09
powered by ブクログモンゴルの英雄チンギスカンの波乱の人生を綴った物語。 覇者となったチンギスカンの人物像や行動の底に流れる想いなど井上靖さんなりの解釈で綴られている。
1投稿日: 2023.11.05
powered by ブクログ久しぶりに読んだ井上靖。 硬質で格調高い日本語がよかった。 無理に空想を膨らませるのではなく、淡々と、でも見てきたことのようにチンギスカンを描き切る。 あとがきの、この作を描くに至った経緯が見事。
6投稿日: 2023.09.03
powered by ブクログいきなりだが、ここでワタクシめの「モンゴル」の知識をお披露目しよう 遊牧民、相撲、元寇、チンギス・ハーン、フビライ・ハーン… 以上である(ひどい) そしてモンゴルのイメージ(失礼を重々承知で…) 粗野で野蛮な遊牧民…(モンゴルの方、並びに関係者の方、本当にごめんなさい) ところが知れば知るほどモンゴルの歴史が面白いではないか モンゴル帝国時代の統制力と経済力のレベルの高さ 力づくだけではない彼らの領土拡大の方法…興味がわく 先日読んだ「世界史とつなげて学ぶ中国全史」に面白いことが書いてあった それは司馬遷の「史記」(匈奴列伝)からの抜粋 ~匈奴は老人より健康な若者を大切にする また父子は同じテントで寝る 父が死んだら子がその妻を娶り、兄弟が死んだら、その妻を自分の妻にする 一族が絶えないようにするため~ 我々からは少し違和感があるものの、遊牧民の生活スタイル・生きるための価値観のよくわかる内容だ さてどうやってモンゴルを知ろうか… 別に受験生でもないから楽しく知識を得たい そうだ!ワタクシの好きな井上靖があるじゃないか! チンギス・ハーン(ここでの記載は「成吉思汗」なのでそれに合わせます)の歴史小説 というわけで本編 成吉思汗の幼名は鉄木真(テムジン) そのテムジンが生まれた頃(12世紀)、蒙古高原では諸部族の指導権争いが頻繁であった 「上天より命ありて生まれたる蒼き狼あり その妻なる惨白き牝鹿ありき…」 これがモンゴルの源流に関する伝承だ 蒼き狼と牝鹿の子孫と信じ、大いなる誇りを感じてきたテムジン テムジンは自分の出生の秘密があった 母ホエルンは掠奪されたメルキト部族から父エスガイがさらに掠奪した女性(女の掠奪は当たり前の時代) 父はエスガイか、メルキト族なのかわからない それでも自分は蒼き狼の子孫でありたいと躍起になる そんな中、父エスガイの死により自分達一家以外、全ての同族に見捨てられるという惨めな逆境に この逆境から這い上がったことと、蒼き狼になるというテムジンの強い思いから始まる領地拡大を伴うモンゴル繁栄 本書は魅力的に描かれた人物が多いが(井上靖作品の好きなところだ) まずは妻になるボルテを紹介しよう 成吉思汗と初対面の初セリフがこれだ 「私はオンギラントの娘だ 私の躰には狼の血は流れていない しかし狼の地を分け持った狼の裔どもをいくらでも産むことができるだろう… …敵の輩を噛み殺すために…」 カッコ良すぎる強く逞しく懐の深い女性だ そのボルテがメルキト族に連れて、ある若者の妻にされてしまう テムジンらはボルテを力づくで奪い返すが、やがてボルテが身ごもり、出産 ジュチ(客人)と名付けたテムジン 自分の子かメルキトの子かわからない 運命は繰り返されるのか… 自分と同じ思いをすることになろうジュチを思うテムジン 「汝よ狼になれ 俺も狼になる」 無口で冷酷にさえ見えるジュチは命を落とすかもしれない試練をものともしない 彼の非凡な才能が発揮 褒賞は何が良いかと父に問われたときのジュチ 「限りなく次々に苦難に満ちた命令を与えていただきたい 自分は次々にそれをやり遂げるだろう」 複雑な親子関係 愛情なのか憎しみなのか… (二人の関係に最後まで目が離せなかった!) 続いて、母ホエルン テムジンがドン引くほどの激しさと、愛情深さを併せ持つ 目まぐるしく変化する環境を受け入れ続ける柔軟さと、懐の広さを持つ 征服した多種族の孤児、血縁関係のない子供たちに対する平等な愛情を惜しみなく与える女性だ さらには愛妾クラン 気高く美しいメルキト族の娘だ 自分の命をかけて躰の清浄を守ってきた誇り高き娘 「私からすべてのものを取り去れ 宝石も、美麗な衣服も、贅美を尽くした調度も… そして私を常に合戦の雄叫びの中にあらしめよ」 いかなるところへ出陣する時も、テムジンと共にすることだけが彼女の望み 例え身ごもっても、たとえ息子が3歳児であっても その息子ガウランに与えた残酷な使命… 彼はモンゴルの狼になったのだろうか(う、泣ける) さて肝心の成吉思汗の人物像はいかに 独断で物事を決め、その決断力にはスピード感を伴った 完全なる独裁者ではあるものの、人の意見はよく聞く また人を見る目もあり、また人の心を読むのにも長けていた 仲間への報酬は惜しまない 恩は決して忘れず、何年かかっても恩返しを実行する 彼の戦略はいかに 刃向かう敵は、殺戮と略奪を欲しいままにし徹底的に潰す 協力する部族や国は、信仰の自由を与えや外来文化を受け入れる (先日読んだアレクサンドロスの政策とよく似ている) またモンゴル国家の軍政と民政を組織化し、かつ戦闘以外の各人の仕事の配備まで成吉思汗が采配していた 異国との交戦で得た武器や製造方法、道路整備、情報網の徹底、農耕技術、刑罰法度など どんどん取り入れていく 半農牧となり、隊商が集まり、市場がたつ 異国との争いで異国文化に触れるごとに色彩が急に豊かになる映像が目に浮かぶ描写もお見事 興味深い成吉思汗の跡継ぎ選び 成吉思汗には正室との間に4人の子供がいた 末子ツルイを一番愛していることは誰の目にも明らか そしてモンゴルでは未子相続の制度がある もしくは長子であり誰もが認める武勲を立てているジュチか どちらかであろうと皆が推測する が、結論は一番目立たない第三子のエゲデイを選ぶ成吉思汗 一座の者たちは驚きを隠せない 兄弟の中で一番温厚篤実であり、総轄者に相応しい器量だと言い、 そう言われてみれば…と皆が納得するところが面白いのだが… (ああ、この時のジュチの気持ち…どれほどの口惜しさと悲しみを持ったのだろう) モンゴルがより良い生活を求めるには近隣国への侵略しかなかった それによって得た獲物と来貢品のが皆に配分される 成吉思汗は貧しい身なりのモンゴルの民を豊かにしたかった その思いを胸に領土拡大を続け、気づけば略奪により絹、宝石などあらゆる品々を手にし、 宏壮な離宮、贅を尽くした館と庭園…と次々手に入れていた 武将や兵たちもすっかり装いが変わり、モンゴルらしさが失われていく かつて成吉思汗はこうした生活を己が一族の者に、すべての男女に与えることを夢見たはずなのに… 何故か割り切れない思いがつきまとう 成吉思汗だけがモンゴルの服装をし、モンゴルの靴を履き、モンゴルの習俗にしたがって生活していた 享年65歳成吉思汗没す 冷静で温度低めの淡々とした描写であるが、腹の底で煮えたぎるマグマのように熱い気持ちが見え隠れし、心を揺さぶる 引き気味の描写と冷たい炎が燃え続け、疾走する モンゴルの乾いた大地が残酷な侵攻による残虐行為の爪痕を消し去る そこで流した血と涙 そんなものを残していては前に進めない… 遊牧民の象徴のようだ 無彩色の乾いた空気をザラっと感じる モンゴルの戦い方とはこういうものなのか… 壮大なモンゴルの歴史が体中を熱く駆け巡った 彼らの文語的で堅い話し言葉がこの作風と非常にマッチしており、徐々に味わい深くなっていくんだな~コレが 非常に無口に描かれている成吉思汗のキャラクターを上手に知らしめるエピソードが井上靖らしく見事であるし、 各キャラクターの魅力も相変わらずの「あっぱれ」だ しかし井上靖作風の「出来過ぎ」「カッコ良すぎ」にシビレまくっているが、こういうのっていつか飽きるのかしら… 最後にしょうもないネタですが… 幼名がテムジンなのだがこちらの小説では漢字で書かれており、「鉄木真(テムジン)」と表記される これに慣れるのに非常に時間がかかり、しばらくの間、鈴木真(スズキマコト)さんに見えて困った困った! だってスズキマコトさんになったとたん、急に真面目なサラリーマン風になってしまう… チンギス・ハーンから遠過ぎる! (全国のスズキマコトさん 勝手な妄想なのでどうかお許しください)
16投稿日: 2023.02.16
powered by ブクログ#875「蒼き狼」 横山光輝の漫画を先に読んでしまつたが、アレはやはり漫画だけあつて成吉思汗をヒーロー的に描いてゐました。内容は同じながら、井上靖の筆致はもつとハードボイルドで突き放した感じがしました。 著者は元元蒙古民族の興隆を書くつもりだつたのが、成吉思汗といふ一個人にスポットを当てたのは、何より彼自身が蒙古民族の興隆そのものを具現化した人物だつたからだといふ。成程、桁外れの凄い人物ではあります。現在の視点で「英雄」と呼べるのかどうか知りませんが、時代も土地も全く違ふわたくしどもが云々しても詮無い事なのでせうね。
4投稿日: 2022.02.09
powered by ブクログ蒼き狼!! うぉーーん!!! ずーと前に手に取って 読むのを途中でやめたんだった。 改めてチャレンジしたが読破できたよ!!! 感想より完走に拍手。 「天平の甍」が好きなのだが。 「敦煌」を読むか…
0投稿日: 2021.12.12
powered by ブクログ民族に属するという思いは、奥深い。 日本人である私が、このような思いを抱くことはないので、蒼き狼の血を誇りとするテムジンの思いは非常に興味深かった。 13世紀のモンゴルの血生臭い戦いの様子をイメージしつつ、学生時代に覚えた知識を思い出しつつ… とても面白かった。 本全体を通して、すらすら文章が入ってくる感じではなかったが、その分読みきったあとの達成感はすごいかも。
0投稿日: 2020.12.25
powered by ブクログ自分がテムジンになったような感覚で惹きつけられながら入り込んで読めた。いつかチンギスが馬で走り回った草原の風を感じたいと思いました。
0投稿日: 2020.07.31
powered by ブクログどれほど大きな戦果を挙げていようと、 どれだけ数多の財宝・女・家畜を得てようとも、 それにキリはなく。 その果てしない行為の代償によって、 死ぬ間際には、 最愛の人全てが故人となっていた。 死ぬ時まで戦のことを考え、 死んでいく。 事切れる瞬間まで。 幸せな人生とは何なのだろうか。 最期まで 父を想い続けた 憎き最愛の息子。 実は、誰よりも愛していたことを知る。 すでに時遅し。 あらゆる辛苦を耐えてきたチンギスでも、 これだけは耐えることはできなかった。 人間の人生の儚さ。 そして、寂しさ。 昭和35年10月刊行。
1投稿日: 2020.03.29
powered by ブクログ中国の歴史はなかなか頭に入ってこないが、昭和の文豪達は、壮大なロマンに魅せられていたのだろう。 男尊女卑が凄いことは、共通である。
1投稿日: 2019.12.15
powered by ブクログ淡々とテムジン・成吉思汗の一生を追っていく小説。 これが非常に面白かった。名前でしかしらなかったテムジンの弟、こども、仲間が色をもち、生き生きと動き出して、みんな魅力を放っていた。 蒼き狼のような伝説はローマの伝承のロムルスにも似て、世界いろんなところに存在するようだ。
2投稿日: 2018.12.11
powered by ブクログ成吉思汗(チンギス・カン)の一代記です。 しかし成吉思汗、改めて凄まじいですね。日本では百姓からの天下取りをした秀吉が有名ですが、成吉思汗も一介の人(この本では部族に見捨てられた一家族)からユーラシア全体を覆うほどのとてつもない大帝国を一代で築き上げたのですから。 全ては成吉思汗の視点で描かれます。彼を取り巻く女性、母ホエルン、妻ボルテ、寵姫・忽蘭は心情を吐露する場面がありますが、何故か男性陣については発言や行動のみ記され、その心情は成吉思汗の推察でしかありません。そのせいでしょうか、どこか伝記のような雰囲気があります。 出自の疑念を自ら払拭するため、そして貧しい部族を裕福にするため、近隣諸国を征服し領土を拡大していく。そこでひたすら繰り返される侵略、殲滅、殺戮、略奪。おそらく文治の手腕もあったのでしょうが、そこはほとんど描かれません。そして最後の方で、裕福になったモンゴルの人々を見ながら、それが正しかったのか自問するシーンが印象に残ります。 (今は去ること40数年前;苦笑)学生時代に大好きだった井上靖さんの西域もの「敦煌」「楼蘭」「風濤」「蒼き狼」。久しぶりに読んでみようかと、今回チョイスしたのが血沸き肉躍る作品という印象があったこの「蒼き狼」でした。確かに面白いし、読み応えがあるし、一気読みに近い状態で読み終えました。でも、余りのモンゴル軍の殺戮の凄さにちょっと引き気味になったのも確かです。年なんでしょうね。
0投稿日: 2018.05.06
powered by ブクログちょうど学校で元の歴史をやったので。 キプチャク汗国?バトゥ?フラグ??っていう状態だったけど、読んだら結構わかった! チンギスハンは父親が蒙古人じゃないかもしれないと思っていたから、蒼き狼として認められる(自分が認める)ように征服戦争を続けなければならなかったし、ジュチも然り。 忽蘭かっこいいー。喋り方が男っぽすぎるけど。
1投稿日: 2017.06.14
powered by ブクログ歴史小説としては司馬遼太郎とは比較にならないほど、平板で稚拙。チンギスハンがあれだけ版図を拡げられた要因であるはずのモンゴル軍の戦術、戦略をきちんと書き込んでもらいたかった。
0投稿日: 2016.12.18
powered by ブクログ読むのに1年くらいかかった(笑) チンギスハーンはすごいなぁ、という。 歴史オンチの私でも面白く読めました。 しかし歴史的な内容は全く覚えてない。 勉強には役に立たなかったようです。。
0投稿日: 2016.11.22
powered by ブクログチンギスカンの物語。一代にして南は、金、西夏、西はカスピ海に至る大帝国を築く。凄まじい征服欲、そして何より運が備わっていたからだろう。物語には無いが、チンギスカン没後もなお、版図が拡大していくのも興味深い。2016.8.27
0投稿日: 2016.08.27
powered by ブクログひとつの時代を作った1人の人物の一生を描いた伝記のようなもの。 決して英雄物語ではない。 この人物の征服欲の源はどこにあるのか、それを井上靖さんなり解説しているものだと思う。
0投稿日: 2016.08.24
powered by ブクログ地図が付いていたので地理的な把握がしやすかった。 広大な領土を征するに相応しく、戦いに次ぐ戦いの人生が読みやすく、それでいてドラマチックに展開されている。
0投稿日: 2015.12.20怒濤の結末
モンゴル帝国の始祖・チンギスハンの一生を描いた作品。 序盤から中盤にかけてはただ淡々と事実が綴られているだけだが、その様相はチンギスハンが「自分の息子は本当に血の繋がった子なのか?」と苦悶しはじめることで一転。 感情が怒濤となって溢れ出す。 チンギスハン自身も父親から「実の子ではないのかもしれない」という扱いを受けており、その立場に置かれた子がどれほどの悲しみと苦しみに苛まれるかをよく分かっていた。 分かっていたはずであるのに、自分がいざ疑惑を抱く側に立たされると、父と同じ轍を踏んでしまう。 そこから脱却しようとあがくチンギスハンの姿が胸に迫る。 「父と子」というテーマが全体を強く貫いている作品だ。
0投稿日: 2015.03.30
powered by ブクログ陳舜臣 著『チンギス・ハーンの一族』全4巻 (集英社文庫)と比べてしまう。こちらはフビライが死に帝国崩壊までを描ききる。一方、『蒼き狼』はジンギスカンが末の息子に西夏国を滅ぼす指示を与えた後、半刻して息を引き取る彼の死をもって小説が終る。 元に滅ぼされるまでの数百年の間、西夏文字を持つ国として存続した西夏国は宋の時代にシルクロードの始まりである敦煌を滅ぼし自国を樹立する。井上靖 著『敦煌』 (新潮文庫)参照。いつの時代も歴史は繰り返されるのである。
0投稿日: 2015.03.24
powered by ブクログ極東からヨーロッパまで、13世紀に世界中に多大な影響を与えたモンゴル帝国のことを知りたくて読んでみた。 鐙など乗馬技術や騎射、袖を通す洋服などなど、我々がヨーロッパ文化とイメージするものの中にはモンゴル起源がたくさんある。 この本ではそういった文化論はもちろんなく、あくまでチンギス・ハーンの一生を追ったものだが・・・ モンゴル帝国、残虐すぎる・・・逆らうものは皆殺し。投降しても皆殺し。 自分の子供は取り上げるわ、鬼のように自分を律するわ、チンギス・ハーンの一生は幸せだったんだろうか。 他にもチンギス・ハーン物を読んでみようと思っていたが、ちょっとコレ以上は興味でないな。 この本は大変面白かった。さすが文豪。というしかない。
0投稿日: 2014.10.16
powered by ブクログモンゴルへの旅に携帯。 以前違う人のチンギスハンの伝記を読んだが、さすがは井上靖。 段違いに面白かった。 残すは桜蘭である。
0投稿日: 2014.10.09
powered by ブクログ世界史に果たした役割に対してチンギスハンの史料は極端に少ない。まともな史料は「元朝秘史」と「集史」くらいだろう。そのなかで、これだけチンギスハンの人物像に迫ったことは感嘆に値する。特に忽蘭とジョチに焦点を当てたことが独自色を与えているところであろう。文章表現も素晴らしい。「蒼き狼」の呼称は良質な本書で広まったものである。
0投稿日: 2014.09.23
powered by ブクログスケールの大きい小説だった。 人類史上最大の帝国を築いたチンギスハンの生涯。 家族とテントで暮らしていた彼が、そんな帝国を築き上げるとは、凄まじい話だ。 人物の語り口調が面白い。 男も女も闘争心がある!
0投稿日: 2014.07.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
チンギス・カンは自分は正当なモンゴルの血を継いでいるのだろうかと、不確かな自分の出生に悩む。 モンゴル族の創生神話による蒼き狼と白い牝鹿の血を受け継ぐ蒼き狼たるべく、彼はひたすら敵を求め侵略征服を続け、歴史上最大の大帝国の礎を築く。 自分とは何者かと自問自答し、自分というものを自分の力で作り上げていくチンギス・カン。。。自分も自分というものをもっと積極的に作り上げる努力をしなくてはいけないなあ、、、。 流されない、切り開く力。(最近めっきりそういうのから遠のいてます) モンゴルを平定して他国に出て行きますが、それにしても機動力がすさまじい。 モンゴルの馬って、モンゴル人のバイタリティって本当にすごいとしかいいようがない。 ユーラシア大陸駆け巡り。。。私はまだほんの数カ国しか外国は行ったことないのに、、、。
0投稿日: 2014.04.29
powered by ブクログモンゴルに行き、馬で走る事になったのでこの小説を読んでから行くことにした。 現地で知り合った遊牧民はチンギスハンの末弟の子孫だという事や、草原にかける想いを聞いて歴史に思いを馳せることができた。本物の遊牧民、草原、馬と触れ合って、本の中に行ったようだった。 読んで行ってよかった。 繰り返し読みたい一冊になった。
0投稿日: 2013.12.07
powered by ブクログ遊牧民モンゴル一部族の長として多民族との激しい闘争を繰り返し、やがて全蒙古を統一してから金国やさらに欧州にまで及ぶ大遠征を試みた、鉄木真―成吉思汗(テムジン―チンギスカン)の六十五年の生涯を描いた歴史小説。著者自身の特別な批評は加えず、ただ史実に即して成吉思汗という人物の行動と姿を淡々と、そして硬派に描いている。 ―上天より命ありて生まれたる蒼き狼ありき。その妻なる惨白き牝鹿ありき。大いなる湖を渡りて来ぬ。オノン河の源なるブルカン嶽に営磐して生まれたるバタチカンありき.... 己が部族(モンゴル人)には蒼き狼の血が流れていると云う伝承を聞いて育った鉄木真少年は己の血筋に誇りを持ち、その生涯で休みなく常に敵を求め、戦乱の中に身を置き、あらゆるものを破って部族の勢力を拡大し、一代にしてモンゴル帝国を築いた。 著者によると、「蒙古民族の興隆が全く成吉思汗という一人の英雄にその総てを負うている」らしく、「成吉思汗の出現によって初めて、蒙古民族は全く別の優秀な民族に生まれ替った」らしい。その飽くなき征服欲が一体どこから来たのか。著者が描きたかった最大の関心事が本作のテーマである。 血沸き立ち、闘志滾る雄編。
0投稿日: 2013.11.03
powered by ブクログ20130901 チンギスハンの一生を淡々と綴った。静かなようで激しい。今の人にはこの文体での長編は書けないのではないだろうか。
0投稿日: 2013.09.01
powered by ブクログ「蒼き狼」のタイトルの通り、モンゴル帝国チンギスカンの話です。広大な土地を支配したチンギスカンはどうしてそこまで領土を広げたのか、また広げることが出来たのか。 彼にとって、おそらくもっとも大事であった民族というアイデンティティーに疑問を持たなければならなかったこと。そして、自分は「蒼き狼」であることを、行動で示さなければならず、それは誰かを納得させるものではなく、自分自身を納得させることだったのではないかなと思います。 読んでいて、「まだ、侵略するの!?」と思ってしまうほどです。歴史に名を残す人は強靭な意志と背景を持っているんだなと感じました。 息子ジュチの亡くなった報に触れた時が、非常に印象的でした。おそらく、同じ出生の状況である彼を息子というよりは何か別のものとして捉えていたのではないかと考えてしまいます。
0投稿日: 2013.06.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
成吉思汗(チンギスカン)、その若き日は鉄木真(テムジン)と呼ばれた。鉄木真の生まれた十二世紀の中葉には、モンゴル部のほかに、キルギス、オイライト、メルキト、タタル、ケレイト、ナイマン、オングートといった諸部族が蒙古高原地帯の住民たちで、その中で、モンゴルとタタルの二部族がこの高原地帯における諸集落の指導権を握ろうとして、絶えず小戦闘を繰り返していた。鉄木真の生まれたのはこの二部族の闘争の最中であった。モンゴル部族もその中で幾つかの氏族に分かれ、各氏族は独立した集落を持って、ともすれば拮抗しがちであったが、鉄木真の父エスガイの属するボルジキン氏族は昔からモンゴルの本家筋に当たる家柄となっており、全モンゴル部族の支配者とも呼ぶべき汗(カン。主権者)を何人かその中から出していた。エスガイは4代目の汗である。ボルジキン氏には伝承があり、その祖先は、父が蒼き狼、母が惨白き牝鹿であり、鉄木真も、自分が狼と牝鹿の子孫であることに満足であった。 蒙古高原における一番大きい問題は、昔から各部族を一丸とした部族連合体を結成する事にあった。同じ蒙古高原に生活する遊牧民族として、連合体の結成は、お互いは平和に生活するうえにも、更に大きい高原の隣国である金や西夏やウイグルに対する問題を処理する場合にも、絶対に必要なものであった。この蒙古高原の諸民族の連合体の結成を一番望んでいないのは、長城を境として高原に隣接している金であった。高原に散在する少数勢力が合して、一つの大きい勢力となることは、金にとっては決して喜ぶべきことではない。金は高原に連合体の結成の機運が動くとみるや、常に策謀をもってそれを摘み取り、高原の諸部族を常に対立状態に置くことに力を尽くしていた。 モンゴル部の最初の汗カブルも、二代目のアムバカイも、三代目のクトラも、現在のエスガイも、常に連合体を結成する志を持っていたが、それはいつも金の策略に踊らされるタタル族のために邪魔されていた。カブルはすんでのところで金の使者によって毒殺される目にあっていたし、アムバカイはタタル人の手によって金に送られそこで処刑され、クトラも、そしてその他の兄弟の大部分もタタル族との戦いに生命を落としていた。つまり、鉄木真の曽祖父も、祖父の兄弟たちの多くも、タタルとの戦いに生命を喪っていたのである。 鉄木真が生まれたときの合戦で、エスガイはタタル族に大きい打撃を与えることができ、それ以降、両部族間には、比較的平穏な状態が保たれていた。しかし、遂に鉄木真の父エスガイも、タタル族の陰謀により毒殺された。鉄木真はこのとき十三歳であった。鉄木真は父の訃報を聞くと、父エスガイの死を悲しむというより、それに対して大きい憤りを感じた。エスガイが十三年前にタタル族を大いに破ったとき、相手をそのまま放置せず、こんどのような事件の起こる根源を徹底的に排除すべきであったと思ったのだ。男という男は一人残らず息の根を止めてしまい、女子供は奴隷として部落に吸収すべきであった。その処置を怠ったことに対する当然の神の見せしめをエスガイは受けたのだと。この時の無念さが後の鉄木真による、敗者の徹底的な掃討という惨事を繰り返させることになったのだろう。 エスガイが死ぬと、モンゴル部族は自分達を守ってくれる汗を探すため、鉄木真たちを見限り、鉄木真の集落を離れる。これは蒙古高原で生きていくには仕方ないことではあった。しかし、鉄木真も次第にリーダーとしての頭角を現すようになってくる。モンゴルにはジャムカという氏族があり、鉄木真の集落の隣り合わせであった。ジャムカは利益を公平に分配していたが、鉄木真はそれを幾つかの等級に分けて分配していた。各自が出した労力に比例して利益を分配し、従って沢山働く者は、沢山分け前にありついた。これを知り、ジャムカの集落から鉄木真の集落に移ってくる人たちも多くいた。ジャムカの集落においては、怠け者は得をしたが、優秀な若者達は損をしていたからだ。優秀な者が鉄木真の部落に集まることになったのだ。鉄木真はいつの間にか幾つかの集落の長として立つことになり、遂には、同族の者達に押され、モンゴル部族の長たる汗になることになった。1189年、鉄木真二十七歳であった。 鉄木真の進撃は続き、蒙古高原を全手中に収めるまでにもなり、各部族の長老達によって、全蒙古の王として鉄木真を推戴することが決められ、盛大なる大君という意味を持つ成吉思汗という名で呼ばれることとなった。成吉思汗四十四歳であった。成吉思汗は、モンゴル国を構成している、あらゆる階層の男女がもっと富裕な、もっと生まれてきた悦びを享受できる生活を得る方法として、具申したのは隣接国への侵略であった。侵略によって得た獲物と来貢品の分配であった。 成吉思汗は怒涛の攻めにより、瞬く間に隣国を制圧して、領土を拡大していった。そして、抵抗する国は草木一本たりとも残さないまでに徹底的に焼き尽くし、殺しつくした。また、領土が拡大するにつれ、それを収める優秀な人間も必要ということも次第にわかってきた。このため、これまでの感情により敵国の男達を処断することをやめ、女達をまず先に生け捕りすることをやめ、男の中で特殊な技術や教育を身に付けている者を先に選出するように命じた。そして、その中に、耶律楚材という契丹人がいて、成吉思汗もその才を認め、自分の傍らに置いた。耶律楚材は成吉思汗に歯に衣を着せぬ物言いをした。成吉思汗は、高い文化を持っていても、武力が劣っている金は自分の国モンゴルの支配下に置かれた、文化より武を尊ぶべきだを言ったのに対し、耶律楚材は言った。可汗(成吉思汗)は一体何を支配したのか、武力は相手を押さえつけているだけで、それを支配することは出来ないものである。モンゴルの将兵は自国の高い文化を持たない限り、金を完全に支配することは出来ない。いつか反対に金に吸収され、金に支配されるようになる。よろしく金の民に善政をしき、彼らの持っている文化をよろこんで可汗に献ぜしむるようにすべきである、と。 成吉思汗は耶律楚材によって、人心を結集するに最も大きな力をもつものは民族愛でも、権力者に対する忠誠心でもなく、信仰であることも学んだ。それゆえ、成吉思汗はいかなる他国の信仰でも自由に己が集落に入れ、それを迫害することを禁じた。 ナポレオンでさえ『余の人生は成吉思汗ほど十分偉大であったとはいえない』と言っているほど、成吉思汗はあまりにも巨大な支配者であったが、六十五歳でその生涯を閉じた。成吉思汗はそのモンゴル部族の聖地であるブルカン嶽に葬られたが、その墓所は現在、見定めることが出来ないぐらい密林と化している。
0投稿日: 2012.10.29
powered by ブクログモンゴル、ジンギスカンが主役の話 狼の血筋ということが アイデンティティを占めていたのに揺るいでしまう… 一族を守るために 無我夢中で狼であろうとする
0投稿日: 2012.07.09
powered by ブクログ壮大なドラマ。 高校生時代に読みました。 確か当時TVドラマにもなったような気がします。 いずれも、学生だった私の魂を揺さぶりました。
0投稿日: 2012.03.12
powered by ブクログ仕事でモンゴル人と話す機会があり、そして同席した先輩がモンゴルに詳しい人で、色々話している中で教えて頂いて、急にモンゴルが気になり読んだ本。 ジンギスカンの一生がまとまっていて、初心者には分かりやすい本では?少し戦闘シーンが長い所などは飽きる所もあったが、全編を通して、ジンギスカンの心模様の移り変わりなどがとてもよく描写されていて面白い。モンゴル、行ってみたい。
0投稿日: 2012.01.25
powered by ブクログ自分の死に場所を見つけに戦いに行く。面白いけど、こんな生き方していいの?引き込まれて、読み終わったらぐったり疲れちゃう!!
0投稿日: 2012.01.14
powered by ブクログユーラシアを横断するバックパックの旅で、別のパッカーからもらった一冊。ユーラシアを横断するすべての旅人に読んでほしい。「必ず旅人に引き継いでください」と別のパッカーにあげたけど、20年以上たった今でも世界のどこかで旅人の手にあったらうれしい。
0投稿日: 2011.12.18
powered by ブクログ(1966.05.20読了)(1966.05.05購入) (「BOOK」データベースより) 遊牧民の一部族の首長の子として生れた鉄木真(テムジン)=成吉思汗(チンギスカン)は、他民族と激しい闘争をくり返しながら、やがて全蒙古を統一し、ヨーロッパにまで及ぶ遠征を企てる。六十五歳で没するまで、ひたすら敵を求め、侵略と掠奪を続けた彼のあくなき征服欲はどこから来るのか?―アジアの生んだ一代の英雄が史上空前の大帝国を築き上げるまでの波瀾に満ちた生涯を描く雄編。
0投稿日: 2011.12.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
チンギスハンの生涯を描いた作品。 ギオチャンガとかボルジギンとか聞きなれない氏がいっぱい出てくる。 あと、文章が素朴で固い。 蒼穹の昴を語るに外せない韃靼とか女真族もちらっと出てくる(一文で語られるレベルだけど)。
0投稿日: 2011.07.22
powered by ブクログ彼女から薦められ読んだ本。読みやすい本で、さくっと読める割に壮大なストーリー。 自身の生い立ちに悩みながらも強く逞しく生きていく姿には感動した。 人を引き付ける強い心と、思い切った行動力には見習うところがあると思う。
0投稿日: 2011.05.28
powered by ブクログそれまで現代作家の本ばかり読んでいた私にとって、淡々とした文章が、ドラマチックなのになんとも言えない孤独感みたいなものを感じて面白いのか?と思いながら読んでいたのですが、読み終わった後は、井上靖の他の本をついつい手に取るようになっていました。 やっぱり面白かったんだと思います。
0投稿日: 2011.05.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
カスピ海から中国まで治めたモンゴル帝国の初代皇帝が、かつて、モンゴル族から迫害を受け、家族8人だけで細々と暮らしていたことに驚いた。彼が40万の兵を率いるまでに至る過程が詳細に描かれている。 チンギスは侵略、略奪、虐殺を繰り返した王である。しかし、モンゴルの血を引いていないのではないかという悩みと、長男が自分の子ではないかもしれないという悩みが彼を生涯付きまとう。ただの侵略者として描かれていない所が、面白い。 貧しい文化しか持たないモンゴルの人々に、西国の煌びやかな文化を持たせたいとチンギスは望んだ。数十年後、西国を制圧し、文化を取り入れ、着飾り、豊かな生活をする人々。しかし、彼はそれを心から喜べない。彼の帳幕は未だモンゴル様式であり、彼だけがモンゴルの服を身につけていた。 遊牧国家の壮大な侵略劇もいいが、チンギスの哀愁漂う人間くさい部分が最大の魅力かなぁと思う。
0投稿日: 2011.02.10
powered by ブクログ噛めば、噛むほど味が出る堅い文体から紡ぎだされる物語。テムジンが蒼き狼の子孫である話を聞き及び、蒼き狼の戦士として生きることを決意するも、自分はその子孫でないかもしれない事に苦しむ姿は、チンギス・ハーンも一人の人間だと悟らずには居られなかった。モンゴルの可汗として、モンゴルの全ての民が富めるよう征服戦争をするテムジン、父親として息子に対する葛藤で苦しみもがくテムジン、どちらも同じ人間であることに感動を覚えずにはいられない。
0投稿日: 2011.02.01
powered by ブクログモンゴル族の首長の家に生まれ育った成吉思汗(幼名・鉄木真=テムジン)。 それまで多くの部族が乱立していたモンゴル高原を舞台に、彼が国家統一を果たせた背景には何があったのか。蒙古民族の歴史にあっても成吉思汗の成業は異質の光を放っている。彼の前にも後にも、大国家を目指す人物はまったく見当たらない。 彼自身を侵略と戦闘に駆り立てたものは何だったの... 【開催案内や作品のあらすじ等はこちら↓】 http://www.prosecute.jp/keikan/036.htm 【読後の感想や読書会当日の様子などはこちら↓】 http://prosecute.way-nifty.com/blog/2008/03/36_39da.html
0投稿日: 2010.06.14
powered by ブクログ息子が自分の息子なのかわからず、つい厳しい戦場においやってしまうが実の息子とわかるときのチンギス・ハーンの苦悩が描かれている。英雄チンギス・ハーンも一人の男だし、一人の父親だということが伝わる。
0投稿日: 2010.06.07
powered by ブクログ成吉思汗(鉄木真)の人生 父イェスゲイが死に、タイチュウト族に追われた時 家族のみでなんとか生きていくところから 最後あそこまで版図を広げていく様は スケールがでかくて圧巻 まさに大河 戦いの民族性からか 男は虐殺され 女は強姦され 町は焼きつくされ云々 徹底的な侵略描写と ふと垣間見える成吉思汗の人間的な描写との対比が面白かった
0投稿日: 2010.04.23
powered by ブクログあたかも大河のようにユーラシア大陸を奔走し モンゴル帝国を築き上げた、成吉思汗。 そこまでしても、幼少から夢見つつ立証できなかった 自らがモンゴル、すなわち「蒼き狼」であるということとは どういうことなのだろうと思いを巡らせずにはいられません。 力強く果てしなく雄大で、しかし読後ちょっぴり切なくなります。
0投稿日: 2009.11.09
powered by ブクログまず、タイトルがカッコいい。 モンゴルについて今まであんまり調べたこともなかったので、とても気になる。
0投稿日: 2009.04.07
powered by ブクログモンゴルの覆王、チンギス・ハーンの生涯。 中学生だった頃にじーちゃんが買ってきてくれた大切な本。
0投稿日: 2008.09.09
powered by ブクログ時代小説というよりも、「人間チンギスカン」の話だ。合戦の描写はそれほどなく、ほぼあっという間にチンギスカンはアジアを征服していく。その点、合戦を読みたいという人には向いていないかもしれない。 なによりもこのページ数でチンギスカンの一生を描くのは多少無理がある。合戦部分ではない、強いて言えば、「チンギスカンがチンギスカンである理由」に重点を置いている。そのおかげで作品としてもとてもメリハリの効いたものに仕上がっているのだと言えるのではないだろうか。
0投稿日: 2008.05.03
powered by ブクログ壮大な歴史もの、というのはやっぱり血沸き肉踊る……! 歴史ものの淡々とした記述の妙さを教わりました。それでもあれだけ長く、緩みのない物語が書ける。井上靖の短い歴史ものも好きですが、これは特に、草原を駆ける蒙古族の叙情的なイメージが、淡々とした言葉でこれだけつみあげて書かれている、というのが好きです。
0投稿日: 2008.01.27
powered by ブクログ文句なしに面白かったです。 モンゴルを統一した英雄、チンギスハーンの姿が、英雄の器が描かれていて惚れ惚れしました。 英雄の裏には自分の出生についての悩みがあり…… 最期は少し悲しくもあり…… モンゴルへ行きたくなりました。
0投稿日: 2007.07.31
powered by ブクログ最初は読みきれるのか不安だったけどそんな心配は全然いらなかった。ほんとおもしろいです。ジュチが死んだことを知ったときに泣いたところではわたしも泣いた。いろんな愛情とかが詰まってるなぁと思った。映画もみたーい!
0投稿日: 2007.03.10
powered by ブクログもうすぐ映画化。結局タイトルのみの使用で原作は森村氏の作品になるらしぃですが、モンゴル側はコレを原作にしたいとか。どう違うのか読み比べです。
0投稿日: 2006.09.06
