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エンダーのゲーム〔新訳版〕(下)
エンダーのゲーム〔新訳版〕(下)
オースン・スコット・カード、田中一江/早川書房
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総合評価

59件)
4.1
23
19
14
1
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    異星人との戦争で地球の運命を背負わされた少年、エンダー(終わらせる者)。過酷な訓練の先には…。リーダーとは何かを考えさせられる秀作。本書はアメリカ海兵隊の士官候補生の推薦図書になっているそうです。 「エンダーのゲーム」(1977、1985)オースン·スコット·カード #読書好きな人と繋がりたい

    0
    投稿日: 2025.06.15
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    いや〜この読後の満腹感ね 読んだわ〜SF読んだわ〜っていうね いやラーメンも好きなのよ?ラーメンと半チャーハンと餃子セットなんて最高なのよ でもやっぱ中華料理ではないじゃないあれは また別ものじゃない もっとこう床が油でつるっつるのさ、いわゆる中華料理店であの油っこいのを腹いっぱい食べたときの あー中華食った〜っていうね あれ(なんの話やねん!) そんな油っこいSFの最高峰のひとつ『エンダーのゲーム』はやっぱりめちゃくちゃに面白かったなー 面白いSFの条件ってやっぱり説明し過ぎないことだと思うんよな〜 読者が想像で補う部分がたくさんあって、だけどちゃんとヒントもたくさんあってっていうさ もう想像だけでもう一本作れるんじゃないかってくらいのね なので中身については説明しません! 名作レビューの予感しかしないな(単にうまい言い訳を思いついただけ)

    61
    投稿日: 2024.11.29
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    下巻は上巻より良かった。 展開が早くて、割とすぐ読めた。 トップをねらえ!とかほしのこえとかに影響あったのかな

    0
    投稿日: 2024.09.26
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    異星種族バガーの侵攻に対抗すべく集められた子どもたちの1人、エンダー・ウィッギンが訓練施設「バトル・スクール」での訓練を経て成長していく物語の下巻である。本巻でも作者オースン・スコット・カードによるエンダーへの追い込みは容赦がないが、厳しさを乗り越えてこそ「勝利」がある、という当時のアメリカ社会において一般的に支持されていた精神論を反映してのことだろう。しかし、優秀であるがゆえの孤独はリーダーという立場にある者にとっては避け得ないことである、という本作が提示する哲学は時代を越えた普遍性を帯びており、アメリカ海兵隊大学において本作がリーダーシップ演習の教材として使用されていることにも納得がいく。 物語そのものも終盤に向けて一気に緊張感が高まり、特にエンダーがコマンド・スクールに移籍してからは結末まで一気に読ませていくし、最後には驚きの仕掛けが待っている。個人的にはデモステネスとロックの動きを詳細に追ってみたかったところだが、天才ゆえの悩み、苦しみ、そして孤独という本作が提示するテーマを体現しているのはやはりエンダーであることに鑑みれば望蜀だろうか。昆虫型の異星種族と地球人類との戦いや、異星間戦争の最中に繰り広げられる地球上の覇権争いといった要素は、貴家悠・橘賢一のコミック『テラフォーマーズ』にも示唆を与えているようにも思われ、作中に仕掛けられたアイディアの影響力の大きさも随所で感じられた。

    0
    投稿日: 2024.07.17
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    ヒューゴー賞とネピュラ賞受賞、ローカス賞のオールタイムベストでも上位入賞2回、直近の2012年では『Dune』に続き2位だ。期待も高まろうというもの。 なんだけれども、自分の好みではあまりなかった。 読みやすい。 読み出してから2日で上下巻読み終わった。 バガーという種の設定なんて面白いと思うし、主人公のストーリーとは別に兄弟のストーリーも進むのも物語を厚くしていると思う。 ただやはり、主人公の成長もいいんだけれど、ちょっと流石に幼すぎやしないか? 6歳から教育が始まるのはまあ良しとしても、12歳で地球を救ってもう隠遁生活みたいな、いやいや、ちょっとリアリティなさすぎでしょう。 というか、ジュブナイルだよな。と思う。 ジュブナイルとしてなら、自分も高評価。 でも自分むけの本ではない。 なので、そうだなー、シリーズ物みたいだけど、次を読むことはないかな。

    0
    投稿日: 2024.05.18
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    アメリカの作家「オースン・スコット・カード」の長篇SF作品『エンダーのゲーム〈上〉〈下〉(原題:Ender's Game)』を読みました。 ここのところ、SF作品が続いています。 -----story------------- 〈上〉 2014年、正月第二弾全国ロードショー  地球は恐るべきバガーの二度にわたる侵攻をかろうじて撃退した。 容赦なく人々を殺戮し、地球人の呼びかけにまったく答えようとしない昆虫型異星人バガー。 その第三次攻撃に備え、優秀な艦隊指揮官を育成すべく、バトル・スクールは設立された。 そこで、コンピュータ・ゲームから無重力訓練エリアでの模擬戦闘まで、あらゆる訓練で最高の成績をおさめた天才少年「エンダー」の成長を描いた、ヒューゴー賞/ネビュラ賞受賞作! 〈下〉 三年にわたる苛酷な訓練で、つねに戦績表のトップを守り続けてきた「エンダー」は、バトル・スクールはじまって以来の最年少で竜隊の指揮官となった。 だが、集合した隊員をみて愕然とした。 ラーンチイ・グループから直行してきた戦闘未経験者がほとんどで、数少ない古参兵も「エンダー」より年下の者ばかりだったのだ!  厳しい戦いの訓練をくぐり抜け、やがて人類の運命を握る存在へと成長していく「エンダー」の活躍を描いた傑作。 ----------------------- 1977年(昭和52年)に短篇版が発表された後、1985年(昭和60年)に長篇化されて出版されたエンダーシリーズ (Ender Wiggins Saga) の第1作… 1985年(昭和60年)にネビュラ賞、1986年(昭和61年)にヒューゴー賞を受賞した作品で、2013年(平成25年)には「ギャヴィン・フッド監督」により映画化されているらしいです。  ■1 サード  ■2 ピーター  ■3 グラッフ  ■4 発進  ■5 ゲーム  ■6 巨人の飲み物  ■7 火蜥蜴(サラマンダー)  ■8 鼠(ラット)  ■9 ロックとデモステネス  ■10 ドラゴン  ■11 来た、見た、勝った(ヴェニ・ヴィディ・ヴィチ)  ■12 ボンソー  ■13 ヴァレンタイン  ■14 エンダーの師  ■15 死者の代弁者  ■解説 堺三保 時は未来… 人類は、異星人バガーの二度にわたる太陽系への侵攻を退けた、、、 そして三度目の侵略に備えるため、地球の衛星軌道上にバトル・スクールと呼ばれる施設を設置し、「戦いを終わらせるもの」を養成することに決定した… その頃、地球では人口抑制政策により、一家族で2子までしか子供をもうけられなくなっていたが、長男「ピーター」と長女「ヴァレンタイン」の優秀さから、「ウィッギン家」には特別に3人目の出産が許された。 その3人目こそ、運命の子「アンドルー(エンダー)・ウィッギン」だった… 天才的な才能を見込まれ、司令官の最有力候補としてわずか6歳でバトル・スクールに編入させられた「エンダー」は、世界中から集められた優秀な子供たちの中でも桁違いの成績を残し、成長していく、、、 時を同じくして、「ピーター」と「ヴァレンタイン」もネットを利用して、地球上で勢力を広げていた……。 天才少年「エンダー」の成長を描いた物語… 徐々に難易度の上がるゲーム形式の訓練(コンピュータ・ゲームから無重力訓練エリアでの模擬戦闘)を経て指揮官となり、その後も過酷な訓練が続くが、その訓練が実は、、、 少年にゲームの達人に仕立て上げ、ゲームをやっていると思わせて実際には… 大人に利用されてしまったんですねー バーチャルな空間での戦闘や、インターネット上での情報発信による世論誘導等、この時代に予見できていたのは凄い先見の明だと思いますね… そして、異生物とのファーストコンタクトものとしても興味深かったです、、、 終盤、「エンダー」がバガーの気持ちにシンクロしていく様が印象的でした… 意外と面白かったです。

    0
    投稿日: 2024.01.04
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    最後の仕掛けに関しては他の作品のレビューで知ってしまっていたのであまりピンと来なかった。個人的には退屈で長ったらしいシーンが延々と続くのみで合わない作品だった。

    0
    投稿日: 2023.05.29
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    名作SFという事で読んだ。80年代の作品と読み終わってから知って驚いた。インターネット的なものが前提となっておりSFの世界観は進んでいたのだなあと思った。主人公がひたすら厳しい状況にあるので読んでてシンドイけど、面白く読めます。

    0
    投稿日: 2023.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    バトルスクールで出会った友人たちがある場面で一堂に会するシーンが一番好きです。 上巻の感想で書いた3人の絡みは、私が勝手に思い描いていたほどではなくて、割とあっさり終わってしまったので、そこはちょっと残念でした。 最後の解説を読んで、そこで初めて続編が何冊も書かれていることを知りました。続編も追うかどうかはまだ決めてませんが、死者の代弁者は読みたいなと思っています。

    0
    投稿日: 2022.11.23
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    異星人バガーの侵攻に対抗できる="人類の救世主"となる指揮官を育て上げるための施設<バトル・スクール>で、過酷な訓練を受ける幼い少年エンダーの物語、下巻。 大人たちによって画策された過酷な環境下においても次々と結果を残していくエンダー。飛び級でコマンド・スクール(司令官訓練基地)への移籍を命じられ、"ゲーム"の過酷度は更に増していく。そして明かされる異星人バガーとの戦いの真相―――。 ヒューゴー賞/ネビュラ賞を受賞し、タイトルも有名な作品で期待していたのだが、個人的には琴線に触れる内容ではなかった。やはりエンダーが11歳という年齢設定で、主人公の視点で物語を追うには感情移入が難しかったか。また、舞台が養成施設で訓練描写が大半を占めるのだが、イマイチ盛り上がらず面白味に欠ける。これは、自分がテキストから上手く脳内映像を作り出すことができなかったことが大きそうなので、映画版を観てイメージを補間しよう・・・なんか評価低いけど。。。

    0
    投稿日: 2022.08.27
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    昆虫型異星人バガーの第三次攻撃に備えて、優秀な艦隊指揮官にすべく過酷な訓練を課せられた少年・エンダーの苦悩と成長を描いたSF小説。 下巻は、人類の命運を握る存在であるエンダーの苦悩と成長、周囲の思惑と世界情勢の変化が描かれています。

    0
    投稿日: 2022.08.13
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    SF小説の必読本として名高い本書。下巻では、上巻以上の物語の広がりを見せ、どんでん返しで結末を迎える。 上巻ではエンダーは1人の戦士として成長していき、それが物語の主眼だったように思う。 しかし下巻では、エンダーは指揮官となりチームメイトを教育する立場に立つ。 ビーンと言う小柄な新米戦士に対して、エンダーはかつての自分を見いだす。彼を追い詰めるような態度を取ったりするが、最終的には大きな信頼関係を持っていたのが熱かった。 それからいちど地球に戻ってすべてのモチベーションを失ってしまうが、 世界政府のお膳立てによってバレンタインが再度登場し、エンダーに戦うように鼓舞する。なんというか、とても王道のストーリー展開。 それからエンダーは、正式に宇宙艦隊に入隊する。 上巻まででは、ひょっとしたら宇宙戦争やバガーが作り話だった…という展開も予想できたけれど、あくまで王道。バガーを追い詰め、殲滅するというストーリーは継続する。 前回の宇宙戦争で活躍したメイザー・ラッカムが満を持して登場。彼がエンダーの師匠となって手ほどきを行う様も、これまた王道。 そしてエンダーのゲームは結末を迎える。壮大な物語を期待していただけに、少しあっさりと終わった感じもあるが、見事に騙されてしまった。なるほど、エンダーのゲームとは、エンダーにとってゲームだったと言うことなのだと理解した。 面白かった。SFの必読書として数えられるだけの事はある。ただ、三体が出版されてしまったいま、少し霞んでしまう感はどうしてもある。 それでもSF小説を読んでみたい読者にとっては、充分お勧めできる本だと思える。 (書評ブログもよろしくお願いします) https://www.everyday-book-reviews.com/entry/2022/05/05/%E3%80%90%E8%A6%8B%E4%BA%8B%E3%81%AB%E7%B5%90%E6%9C%AB%E3%81%AB%E9%A8%99%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%80%91%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0_-_%E3%82%AA

    4
    投稿日: 2022.05.05
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    中盤まではエンタメ作品としても面白かったが後半は一気にこの作品の底力を感じさせられた。すごい。 一番最後の展開が急だったのがちょっと残念。

    0
    投稿日: 2022.01.22
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    ヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞作品。指揮官の立場になり下克上を達成するエンダーだが、さらなる教官の無茶振りにより次第に追い詰められていく。 リーダー論、戦術論といった部分に読み応えを感じつつも、どうしても主人公たちの年齢に終始違和感が拭えず。閉塞感やストレスを積み重ねた上でのオチの展開は感動がある。ただ、そこからのラストにまた違和感。話が飛躍するのはSFらしくていいのだが、もう少しエンダーの感覚と読者の感覚をつなげてほしかった。やっぱり天才にはついていけないということかなぁ。

    0
    投稿日: 2021.11.05
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    上巻を読み終わった時点で、なんでダブルクラウンなんだろう...?と思いました。下巻まで読んで、確かにこれはエンタメ小説として面白いなあと思いました。書かれた年代を考えて、ロシアとの話も面白かったし、これがアメリカ海兵隊の推薦図書というのも興味深い。そういう意味でアメリカで評価され、ダブルクラウンを取ったのは理解ができるなと。あとエンダーが「サード」であることと「終わらせる者」であることがかけられている所は最初からキュンポイントだったけど、エンダーが6歳からはじまるのは天才少年といえど無理があるんでは...?笑と思いつつ、銀英伝のラインハルトを思い出していた。あとバガー関連のの話はマクロスFで見たぞと思っていたら最後まで似た感じだったので、エヴァへの影響をはじめ、これも日本サブカルに多大な影響を与えた作品なのだなあとしみじみ。エンダーの卒業試験の話はオチが読めたが、当時は衝撃だったのだろうと思った。続きの作品をどこまで読むかは悩み中!

    0
    投稿日: 2021.08.21
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    緊張感を保ったまま、結末直前のどんでん返しと次への展開の予告を含めて、さすがに、名作といわれるだけのことはあると思いました。

    0
    投稿日: 2021.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伏線だと思ってたエピソードは、思ってたのとは違う使われ方をしていたし、なかなか本筋に入らないと思ってたらいつのまにか本筋に入ってたり、ラスボスも思ってたのとは違ってたり、思ってた展開とはかなり違ったけど、面白かった エンダーが追い込まれていく展開がシビア 中高生の頃の全能感をなぜか思い出し、うわーって気持ちにもなった。

    0
    投稿日: 2021.01.30
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    下巻で話が動いて面白くなった。実戦との境がわからないまま勝敗が決まる、メインのストーリーは予想通り、という感じだが、その後の展開に意表を突かれた。夢の世界の再構築、意思疎通は完全に想定外。三十年以上前の作品なので、古さを感じる描写も多いが、名作といわれるだけのことはある。「星を継ぐもの」を三十年前に読んだ時ほどの衝撃はなかったけど。年か、経験・知識が増えたからか(笑)

    0
    投稿日: 2020.07.12
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    SF。下巻。映画視聴済み。 映画はなかなか原作に忠実だったみたい。 さすがに面白い。 解説によると、アメリカ海兵隊大学でリーダーシップ演習の教材として使用されている作品とのこと。 エンダーと大人たちの立場から、指導者としての立ち振る舞い、指導者ならではの苦悩を描いた、SF要素を抜きにしても読みごたえのある一冊。 14章までの派手なストーリーが本筋で、面白いのは間違いないが、個人的には15章が最高すぎる。 バガーの物語があったりするのでしょうか。 続編に期待が膨らむ。

    0
    投稿日: 2019.11.29
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    【新訳版で再読】全てが終わったあと、真実を明かされるエンダー。バガーを滅ぼしてしまったことによる罪悪感に苛まれ続け、自分を見失ってしまう。天才だけどやはりエンダーだって子供なんだ。その後入植したバガー亡き後の惑星で、エンダーはバガーの遺志に触れる。死者の代弁者として、ヴァレンタインと共に旅立つエンダー。ラストでバガーの人類に対する赦しが描かれている。続編も続けて読むつもりだけど、未訳の作品があるのが残念。ハヤカワさんお願いします!

    0
    投稿日: 2019.10.18
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    この作品がヒットした理由として、当時のアメリカとソ連の冷戦に重なる部分もあるからなのかな。 バトルスクールでの戦い、エンダーの成長は読み応えあるが、バガー達っていったい何だったのか最後の方まで書かれずに焦らされた気分だ。 僕らは平和な日本で育ち戦争を知らない世代だ。読み終わった後の、戦争の無益さ、なぜもっと分かり合えないのか、ニュースで見る国家間の悲しいニュース、きれいごとと現実の違いに考えさせられる。 僕としては敵だと思っていたバガーと、エンダーの葛藤をもっと読みたい。続編がすごく気になる。

    0
    投稿日: 2019.06.18
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    名作。飽きさせない展開ももちろんだが、そもそもエンダーをはじめ子どもたちが戦争に駆り出されるという設定が秀逸で、物語にリアリティを持たせ、ストーリーを魅力的なものにしていると感じた。当たり前といわれれば、その通りなのだろうが、この作品では特にそのあたりががっしりとした背骨のように作品全体を支えているようで、存分に世界観に浸ることができた。 また、高い知能を備えながらも、子どもゆえの不安定さや未熟さを見せ、友情によって結束や排除を繰り返す子どもたちの描写がよい。数少ない大人が、チャプター冒頭で交わす擦れたユーモアも面白い。 そして、なんといっても終盤の展開が最高で、そこで僕にとっての本作の評価は更に上がった。エンダーにとっての「ゲーム」が果たす役割が、このような形で最後に華を添える形になろうとは…続編もぜひ読みたい。 最後に、読んでいて困ったことについて。まず、登場人物の子どもが多いので、徐々に判別が出来なくなってしまったこと。ページを戻らねばならないことがあった。そしてもう一点は、和訳が読みにくい箇所が複数あったこと。原文はどうなっていて、この訳になったのか、ともやもやしたことが何度もあった。読み手の問題かもしれないが。

    0
    投稿日: 2019.06.02
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    上下巻共に読み終わり。物語の規模がとても壮大で、ラストの締め方も素晴らしい。SFを基盤にスクールカースト的な要素があったり、少年の苦悩と同時に、社会人にも通用しそうなリーダーシップとはどういうものか、なんて側面もあったりで、お話部分はとても面白かった……んだけど、SFってジャンルが自分のど真ん中ストライクじゃないってことを脇に置いといたとしても、最初から最後まで文体との相性が悪くて心の底から楽しむことができなかった。自分の読解力、想像力が乏しいだけと言われたらそれまでなんだけど、情景描写が少ない、というよりは比喩が少なかったのかな。「結局どういう場所でどういうバトルをしてるんだよこれは……」っていう疑問が終始ついて回ったので、映画化された動画を見て補完したりしてました。それが物語の大事な部分を占めている要素でもあったので、味わいきれなかった感が悔しい。

    0
    投稿日: 2019.05.06
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    上巻読んだら、下巻読まないというのはないでしょう。皆さんにも、是非読んでほしい。SF好きになれるんじゃないかなと思う。

    0
    投稿日: 2018.11.12
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    旧版が出た時に読んだはずなので、17年ぶりの再読と思ったら、2008年に読んでいた。 映画もおもしろかったけど、原作のほうがもっとおもしろい。 ただ、最後の戦いの後の話はいるかなぁ。作者は宗教家らしいから、「赦し」と「癒し」を入れたかったんだろうけど、無宗教な自分にはわかりにくくなってしまっているだけやなぁ。

    0
    投稿日: 2018.10.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    単なる少年ジャンプ的な選ばれし者系ではない。若い時に読んだら中2こじらせそうだけどよくよく読むと(はったりも含めた)リーダー論が満載。最後のネタバラシは微妙。 女王の蛹がそのあとどうなるのか気になる! 80年代にネットのブログ的なもので一般市民が政治的影響力を持つとの予測をしていたと思うと、あまりの正確さに戦慄。一方で、米ソ対立という冷戦構造はあえて?残されているので妙なレトロ感もあり‥ SFは面白いと改めて感じました

    0
    投稿日: 2018.07.11
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    SF小説の中でも有名な作品を一通り読んでみようキャンペーンの4作品目 なかなかいい話だった。 侵略的宇宙人のバガーからの2度に渡る侵攻をかろうじて退けた人類。 3度目の侵攻に備えて優秀な子供をスカウトして教育するバトル・スクールへ入学したエンダー(若干6歳)。 すぐに頭角を現すも周りから妬まれ孤立する。 エンダーの才能に注目している教官達は彼を成長させるために助けない。 そんな状況で苦しみ、悩みながらも成長していくエンダーの物語。 ようやく運が向いてきたかな。

    0
    投稿日: 2018.06.02
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    Rebuildでいつぞやちらっと話にでてきて、気になっていたものをやっと読破。 とりあえず長いお話で、前半戦は冗長な感じがしちゃって読み終えられるか心配だったけど、後半はエンダーの内面的な苦悩やら葛藤がフォーカスされていて読みやすかった。 異文化理解に関して書かれているとかあとがきにあったけど、バガーだっけ?壊滅した後に結局世界大戦が起こって、圧倒的に独裁ピーター君が君臨。人盲目的な愚かさが浮きだ出されてるよね。にしても、エンダーの圧倒的に隔離、孤独は11歳には精神病んじゃうよ。 続編があるみたいだけど、ちょっと時間空けて考える。

    0
    投稿日: 2018.01.03
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    エンダーのゲーム。最後にこの題名に納得。 一貫してエンダー無敵伝説のストーリーでしかないけれど、仲間たちとゲーム上で再会した瞬間が一番好き。 兄妹たちにともっと焦点あてて、ウィッギン家の活躍ぶりをみたかった。何がなんだかわからないうちに話が進んで終わってしまった感じがする。

    0
    投稿日: 2017.12.03
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    芝村裕吏のマージナル・オペレーションにあるとあるエピソードのオチがこの本と同じ、というのをwebで見て、いつ来るかいつ来るかと待てどもなかなか来ない! 来た時には感動ものでした。

    0
    投稿日: 2017.10.05
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    ずっとバトルスクールだけの展開に飽き飽きしていたので、下巻のほうが面白かった。 「卒業試験」のあたりでどんでん返しに気づいた。と同時にタイトルの意味を理解した。 ここらへんは話としてよくできていると感じる。 問題は死者の代弁者のところで、エンダーの放ったミームがどうしてこんなに影響力を持てるのか まったく全体説得力が感じられなかった。続編への繋ぎ? よくわからない。 どうも映画版ナウシカみたいに、主人公が完璧に優しすぎる人物として描かれていて そこが話全体の説得力を歪めてしまっているようだ。 エンダーが完璧である結論をどうやっても動かせないので、敵に対する扱いも完璧でなければならず その結果ラストがあんな意味わからん感じになってしまったんだと。 それにしても、傑出した天才であるところのエンダーが大人たちのしかけたカラクリに最後まで気づけなかったというのは、実際のところどうなんだろう。可能性の1つとして考えるぐらいはしてもよさそうだが。 まあ続編読んでから考えよう。

    0
    投稿日: 2017.10.03
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    含みのある終わり方だった。 どんでん返しはビックリした。 解説を見たら、本当に軍隊の教科書に指定されていた。 確かに納得できそうな内容だった。

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    投稿日: 2017.09.18
  • 下巻の途中で1年ほど寝かしてて、すみませんでした(^^;A

    人類の宿敵バガーとの絶望的な最終決戦に勝ち抜くための救世主となるべく、非情なまでに徹底的にバトルスクールでしごかれ、逆境に追い込まれる少年、エンダー。 しごきの話が続いて少々食傷気味となり、「このペースでは、とても下巻では終わらないだろうなー。下巻の終わりは”エンダーのゲームは、まだまだこれからも続くのだ・・・。Fin”みたいなー」と勝手に高を括ってしまい、途中、1年ほど寝かしておりました・・・(^^;A。 で、”途中のままのゲームや本の完遂強化月間”(笑)で読書を再開・・・・・えぇー!なにこの急展開、まじですかー!!こんなきれいにきっちりカタ(終わり)をつけるとはー。さすが、「アメリカSF界の権威であるヒューゴー賞とネビュラ賞をダブル受賞」は伊達ぢゃないっ!!いや、知らんけどなー(両方ともなんぼのもんかは(笑))。面白かったし、よかったです。

    0
    投稿日: 2017.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻に続き、下巻もあっという間に読了。読み始めるとスイスイと進んでしまう。。重厚さみたいなモノはあまり無いのですが、自分の子どもにも読んでほしいなぁと思う良作です。 天才エンダー少年、下巻ではバトル・スクールの最年少指揮官になるところから始まります。ちょっとは権限がついてきたところですが、相変わらずロコツな負荷が次々と押し寄せてきます。その後バトル・スクールを卒業した彼は地球での休暇?を挟んでコマンド・スクールへ…。 今までシミュレーションだと思っていたのが実は実際のバガーとの戦闘でした、というのはちょっとありがちだなぁと思いながらも、それが明かされるくだりはやっぱり面白かった。3日くらいシミュレーションを休んだ時があったと思うけど、戦闘のタイミングは選べたってコトですかね。しかし勝利時点で11歳。若すぎるぞエンダー少年! また、上巻ではほとんど触れられなかったバガーについて、下巻ではその何たるかが語られ、特に終盤の交流のくだりは胸を打たれました。「赦し」がさわやかな読後感をもたらしてくれます。 個人的にはエンダーとピーターがもうちょっと正面から向き合うのかなぁと思っていたのですが、ストーリーはさにあらず。別々の道を進んで、最後にちょっと交差したくらいでしたね。まぁ、これはこれで。 戦闘シーンは100%理解できた訳じゃないので、映画版も見てみようか悩みます。。何はともあれ、一度は読んでおいてほしいSFです。

    0
    投稿日: 2017.02.18
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    SFの金字塔の一つ、と断言してもいいだろう。 抜群のエンタテイメント要素を備えながら、特にラストは極めて深い純文学的な思索もある。大スペクタクル映画を見るように純粋に楽しめる作品。 訳もうまいんだろうね。読みやすい。

    0
    投稿日: 2016.03.13
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    生き抜くための進化論。 (以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋) ○敵だけが、自分のどこに弱みがあるか教えてくれる。  敵だけが、自分のどこに強みがあるか教えてくれる。(P.212)

    0
    投稿日: 2016.03.06
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    ラストで一気にひっくり返された。下巻の中盤を過ぎたところまで読んでも、面白いけどまあまあかなってな感じの感想だった。でも終盤での苛烈さを増す「ゲーム」にそんな裏があったなんて……全然気が付かなかった。 エンダーの「相手を滅ぼすために何よりも相手を深く完全に理解しなければいけない」というセリフが辛い。それがピーターが選ばれなかった理由だったのか。完膚なきまでに勝利するためには相手の全てを理解しなくてはならない。でもそこに至るということはつまり相手を愛することと同義だったのだ。滅ぼすために愛するという悲しすぎる矛盾。言葉が通じないというただそれだけで果てなき殺し合いを演じてしまった悲劇。ラストの展開でこの作品が一気に好きになってしまった。 死者の代弁者も是非読んでみたい。というか読むしかない

    0
    投稿日: 2016.01.25
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    面白いなぁ。とても王道。バトル・スクールで順調に成績を残し、司令官としての技を磨く場で「伝説」を師事したり、かつての仲間達と再会したり。スタンダードでも胸の熱くなる展開。指導者の孤独は覚えておこう。 ヴァレンタインとのやり取りやなんかは非常におしゃれだと思うなぁ。一方では王道バトル、一方では少女漫画顔負けの心理描写と満足度の高い作品でした。 後半になるにつれて俺tueeeeee描写がよくわからなくなってきたのとマンネリしてきたのがちょっとあれだったけど。その後の展開は静かながらも怒濤の展開で、止まらず読んだ。 ピーターとエンダーはわかり合えたのだろうか。

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    投稿日: 2015.11.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

     指揮官と小隊長として互いに信頼が深まるにつれて、私的な友情の方は薄まっていくというところに、成程と納得しながらも歯がゆさを覚えた。  冷徹な大人の策略によって孤立を強いられてきたエンダーが、それでもその環境の中で見つけ出した大切な絆。それが一つに結束するシーンで興奮した分、実習の中でそれらが徐々に擦り減っていく様にハラハラさせられる。ぺトラの失敗はかなり辛かった。  「ゲーム」の種明かしの部分はやや博打が過ぎるように思えたが、考えてみたら最初から博打みたいなものだったことを思い返す。  敵を完膚なきまでに叩きのめす合理的思考と、敵の思考を先回りして読むための繊細な共感能力。一方がもう一方の妨げとなるような、この二つの力を極限まで育成しようという試み自体が、もともと無理のあるものだった。ピーター(合理的思考)とヴァレンタイン(共感能力)という二人を否応なく心に住まわせたエンダーだからこそ、この綱渡りにかろうじて成功できたのであって、それもかなり際どかった。そういえば、この二つの絶妙な融合がエンダーの中だけでなく、ロックとデモステネスの間に起ったところも何気に面白いところだった。  敵の内幕の部分もあって、勝利の余韻は残らない。途中に出てきたファンタジーゲームが、最後になって意外な仕掛けとなって再び出てくるが、ここも非常に印象的だ。そうだったのかー!と、最後になってまたこれまでとは違う苦い思いがじわじわと押し寄せてきて、改めてただでは終わらない面白い作品だった。

    0
    投稿日: 2015.08.17
  • エンダーのゲーム。

    エンダーがバトルスクールでやっていたファンタジーゲームが最後になって絡んでくるところになると胸を打たれずにはいられません。小さな子供が勝利して、その小さな子供のことを敵が理解していて…。ピーターとヴァレンタインが地球において成功するのは、物語の展開点なのでしょうが、どうにも都合がよすぎるような気もしますが、最後の展開を見る限りその展開が必要だったとも思えます。新訳らしく、読みやすくそして胸を打つ一作です。

    2
    投稿日: 2015.06.17
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    エンダーは飛び級し、司令官訓練学校で来るべき戦争の司令官となるため、訓練を受ける。老師に鍛えられながら過酷なシミュレーションを仲間たちと続けていくが…。 無重力で身体をどう扱うかについて、生徒のしごき方といじめの方法について、リーダーがどうあるべきかについて、天才の孤独と癒しについての本だった。この本の後に、かなり続きの巻があるらしい。 意外にエンダーが知らぬ間に駒として死なせてしまっていた戦艦の乗組員たちについて罪悪感を持っていない。バガーにしか興味がない。

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    投稿日: 2015.06.14
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    2015年1月29日読了。バトルスクールで目覚ましい戦績を示すエンダーだが、新兵ばかりの隊を与えられ戦闘は日に数回・複数チームと対戦など教官からの要求は日増しに過酷なものとなっていき…。上巻で重ねた訓練を経てエンダーが上官となり部下に示す態度と葛藤が見もの。リーダーとは孤独なものということが腑に落ちるし、尊敬される・愛されるリーダーとはどのようなものか?と考えさせられる。今となっては「最後の戦闘」のオチは容易に想像できるものだが、ネットも一般的でない1980代にバーチャル空間での戦争やネット論壇、iPadのような「デスク」などを描写した作者の見識には頭が下がる。苦く徒労感すら残すラストも素晴らしい。作者は「エンダー」シリーズを現在も書き続けているようだが、是非読んでみたい。

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    投稿日: 2015.01.29
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    古典だからでしょうか。今ならラノベの体裁の中に隠れてしまいそうな話運びが、まんま描かれている感じ。 話としては盛り上がりに欠けるので残念。

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    投稿日: 2014.12.15
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    短編を読んでから読んでも、新たな登場人物(兄姉) スクール以前、スクールでの初期の日々、 サードという設定、世界が少しだけ厚くなり 楽しめた上巻にくらべて、オチまで知っている下巻は? 世界が厚くなり、大人たちの思惑に翻弄され抗い 選ばれた、鍛え抜かれたリーダーとなっていき 苦悩の重さや壊れるギリギリのラインを進む姿が 重くなる分、下巻も楽しめた。 しかし、主人公だけではなく大人びた言葉をあやつり 会話をする登場人物たちの姿に 6歳スタートは早すぎないか、せめて最終段階で 18歳くらいになるよう、12、3歳スタートでも よかったのではないか、とも思う。 だって、ブライトさんでも宇宙世紀0079年で19歳よ。

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    投稿日: 2014.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どのようにまとめるかわくわくしながら読んでいたが,少し落としてからの上げ具合に非常に満足でした。 リーダーシップにおける問いかけが評価されて,この本がアメリカ海兵隊の推薦図書に選ばれたのも納得。色んな理ユジンさに耐えて力を発揮する成長譚なので,若いときに読んでおきたいSF小説です。

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    投稿日: 2014.09.25
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    過酷な訓練を経て人類の運命をにぎる存在となっていくエンダーを描くSF傑作。最後のどんでん返しはまぁ予想できるけど、無機質なストーリーテリングがとてもいい。

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    投稿日: 2014.07.06
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    三年にわたる苛酷な訓練で、つねに戦績表のトップを守り続けてきたエンダーは、バトル・スクールはじまって以来の最年少で竜隊の指揮官となった。だが、集合した隊員をみて愕然とした。ラーンチイ・グループから直行してきた戦闘未経験者がほとんどで、数少ない古参兵もエンダーより年下の者ばかりだったのだ!厳しい戦いの訓練をくぐり抜け、やがて人類の運命を握る存在へと成長していくエンダーの活躍を描いた傑作。

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    投稿日: 2014.06.04
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    上巻ではスクール生だったが、下巻ではすっかり一人前として扱われ、よりエンダーが孤独になっていってる。 相変わらず敵である生物との遭遇は一度もなく、 実体が本当に存在するのか怪しくなってきたところに。。。 ラスト部分からが秀逸で、特に戦争が終わった後のエンダーの行動がとてもよかった。

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    投稿日: 2014.05.28
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    下巻も面白い。 最終決戦に至る過程は映画とほぼ同じ。 勝利したあとの「死者の代弁者」の章が小説の方が深い。映画は女王の繭を見つけるのは勝利直後だ。 映画はエンダー兄弟の地球での活躍(暗躍?)をバッサリ切り落としているので、小説の様な余韻を残す終章に出来なかったのは残念。 どうしても勝利のカタルシスを描いたところで終わってしまうのは致し方ないところか。 あとがきを読むと随分続編が有る様子。映画を観てこのシリーズを知ることが出来たのが一番の収穫かな。

    0
    投稿日: 2014.05.08
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    こういうことが現実に起こらないことを心から願いたい! 短編も読んだけど、こちらのほうがサッパリしていて好きかな。長編ではエンダーの人間性を増したことで、より「ゲーム」のイヤらしさも増すのだけれど、エンダーの心を救いたいという著者の気持ちを感じる。

    0
    投稿日: 2014.04.30
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    やられました。そういう最後か!!完全に騙されました。でも、それが良かった。 エンダーは訓練訓練の日々、そして、伝説の司令官とシュミレーションを使っての頭脳戦。そして、宇宙司令官への最終試験に望む。シュミレーションに勝ったそのときに得たものとは。

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    投稿日: 2014.03.29
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    田中一江による新訳版『エンダーのゲーム(下) 』 指揮するものの孤独。 そして、戦いの意味と無意味さが表現されたSF。 エヴァンゲリオンの原点とされるこの作品、単純なドンパチではなくて、少年エンダーの心理が見事に描かれていた! このエンダーのゲームには、事後の物語とかスピンアウト的な物語も在るようなので、ちょっとハマってしまいそう! ---------------- 【内容(「BOOK」データベースより)】 三年にわたる苛酷な訓練で、つねに戦績表のトップを守り続けてきたエンダーは、バトル・スクールはじまって以来の最年少で竜隊の指揮官となった。だが、集合した隊員をみて愕然とした。ラーンチイ・グループから直行してきた戦闘未経験者がほとんどで、数少ない古参兵もエンダーより年下の者ばかりだったのだ!厳しい戦いの訓練をくぐり抜け、やがて人類の運命を握る存在へと成長していくエンダーの活躍を描いた傑作。 ————————

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    投稿日: 2014.03.14
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    予想通りの結果でエンディング。この小説が書かれた当時ではこの終わり方も結構おしゃれだったのかな。それとも予想通りのエンディングではあるが、主人公の内面を描くことが主でストーリーとしては従だったのかも。 個人的には、SFのエンディングにはもう少しスパイスがほしかった。とはいえ、今やどんでん返しが当たり前の邦画や海外のSFに私が擦れてしまったのかもしれない。

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    投稿日: 2014.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    80年代の作品で、今読むと目新しいSFガジェットもないし(この時代にこれを書くか!という驚きはいっぱいあります。我々未来人の特権。)、スペースオペラになりそうなのに登場人物は子供ばかりで学校での訓練メインだし、少年の成長モノとして読めばいいのかな?とハリーポッターな感覚で読み始めたら・・・ラスト50ページでこんな風に裏切られるとは思いませんでした。 バガーとの決戦まで「あと5年しかない」とわかった時のショックが大きいほど、「最終テスト」の真実がわかった時のショックも大きいのではないでしょうか。私も「まだ12才だし残りページ数からみて、最終テスト後に俺たちの戦いはこれからだ的終幕かな」と、すっかりだまされていました。まさかこんな幼い子供たちが、まさかこれまでの訓練が・・・事態が飲み込めない、受け入れられないうちにエンダーを取り巻く状況はどんどん変わって行き、謎を残していた「ゲーム」の世界が現実に現れるクライマックス、やっと大人になったエンダーと一緒に結末を受け入れることが出来ました。 結末を知った上で、もう一度読んでみたくなります。でもエンダーが泣いているところは読み飛ばしたいかも・・・この物語を歩ませるには、少し幼すぎるんじゃないでしょうか?

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    投稿日: 2014.02.10
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    エンダーの後半、いろいろな事件が起こり、やる気を失いながらも対バガー戦の提督としてシュミレーションゲームを続けるエンダー。 結論から言うと、バガーには勝つんですけど、あこぎなやり方でちょっと、えー??みたいな。 戦争後の(あれを戦争と言えれば、だが)話が、切ないです。 いわゆるスペースオペラのような、スカッとした読後感はありません。

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    投稿日: 2014.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    指揮官になったエンダーの孤独さがよく伝わってきた。指揮官として友達だったリーダーと信頼関係を結んでも、指揮官であるがゆえに友達としては接することができなくなっていく。それがエンダーにずっしりとのしかかっていく… 指揮官として立派に行動するエンダーと、戦闘を終えてベッドに一人いるときのまだまだ子どものエンダー、その間の苦悩が伝わってきてそれはそれは悲しくなった。 それにバガーを全滅させるなんてしたくない。でもこの指揮官という仕事はピーターでもヴァレンタインでもできない。エンダーにしかできない役目だったというのも悲しい。 死者の代弁者として生きていくことによってエンダーが救われていくラストは、エンダーとともにこの物語を進めてきた私にとっても、本当に救いだった。

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    投稿日: 2014.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    下巻ではバトルスクールからさらに上のカテゴリへとエンダーが抜擢され、さらなる試練に見舞われます。エンダーは孤独を深め、しかし着実に指揮官としての能力を磨きながら、最終的に「終わらせる者」としての役割を果たすことに。 この作品が書かれたのは30年ほど前で、東西冷戦のただ中でしたが、戦う相手が人知を超える存在である点や、戦争終結後の新秩序構築に各国が積極的に関与しようとする点など、冷戦体制崩壊後から現在までの世界を見通すような展開に感嘆しました。そして、戦争のあとに残されるであろう憎しみ・怒りの連鎖に対し、唯一の解決策として「赦し」を提示している点もまた、テロがテロを呼ぶ現代世界のありかたに一石を投じているように思われます。

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    投稿日: 2014.01.10
  • 訓練が実戦・・・

    SFなんでこんな設定ありかというものも出てきます。 この後、死者の代弁者、エンダーズシャドウへと続きますが エンダーもすごいが、バレンタインとピーターもすごい 続きも是非新訳で出版して欲しいものです

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    投稿日: 2014.01.09
  • 天才は大変だな

    下巻はバトルスクール卒業からバガーとの戦いまでを描いてます。地球の運命を一人で背負わされ、エンダーが精神的にギリギリまで追い詰められていくのが読んでてこちらも辛くなってきます。素晴らしい結末で非常に面白かったです。映画の方はどうオチをつけるか楽しみです。この本の続きである「死者の代弁者」は電子書籍化されていません。絶版ですがこちらも名作みたいですので読んでみたいです。電子書籍化お願いします!!

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    投稿日: 2014.01.05