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孤児たちの軍隊 ガニメデへの飛翔
孤児たちの軍隊 ガニメデへの飛翔
ロバート・ブートナー、月岡小穂/早川書房
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総合評価

11件)
3.5
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5
4
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    このレビューはネタバレを含みます。

    木星の衛星ガニメデに前哨基地を建設した異星人の攻撃により唯一の肉親であった母親を殺されたジェイソン・ワンダー。問題を起こし刑務所か軍隊かを選ばされ軍隊に入隊。教官であるオード軍曹のしごき。訓練中の事故で仲間を死なせ除隊させられるジェイソン。異星人の宇宙船が不時着した月面で調査するハワード博士に同行しはじめてナメクジのような異星人と接触したジェイソン。ガニメデに対する地球の攻撃。孤児たちで編成された10000人の軍隊。敵との交戦で800人にまでうち減らされた地球軍。指揮官であるコップ少将から指揮権を引き継いだジェイソンの戦い。

    0
    投稿日: 2015.05.14
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    ガニメデにいる未知の宇宙人からの隕石攻撃により孤児となった使命感溢れた若者たちで組織した軍隊が、未知の宇宙人との闘い。 全体の印象は、読み易いが、物語の構成は、SFの王道である青年の成長。ライトノベルのような軽い印象がある。翻訳が稚拙なのかもしれないが断定できない。 宣伝文句にあるハインラインの名作宇宙の戦士の21世紀版!と、言い切るのには、少し難がある。 しかし、読んでいて、物語が無事に終わることができるのかと心配になるぐらい主人公の大切な人々が、死んでいく展開に驚く。 宣伝文句にあるイラク派遣のアメリカ兵に読まれたというのは、戦死者・犠牲者を選べないという戦争の当たり前の真実をこの作品のプロットと自己投影したのだろう。 9・11以降のアルカイダやテロリストと闘いをしているアメリカ人の時代の空気を投影した文学作品だということにこの作品の価値がある。

    0
    投稿日: 2015.05.03
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    本当は、★3.5位かな? 宇宙の戦士との比較では、読みやすく、盛り上がりもあるが、何となく厚みが薄い。 宇宙の戦士は、戦争肯定論と取られ、大きな論争を巻き起こしたと聞いているが、こちらでは、それはないであろう。 まぁシリーズ第一作なので、また読みたくなる名作であるかどうかは、もう少し先に判断しよう。

    0
    投稿日: 2014.12.22
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    最近戦争SFものを読むようになった。 仕事で直面する理不尽な状況や、なんとか問題を解決しようともがく姿に共通するものが感じられるせいかもしれない。 仕事で失敗しても死ぬことは無いけれども、デフォルメされた世界があるのだと思う。 ことに9.11以降の作品は明らかにそれ以前の作品とは違う。戦後体験を聞いているのではなく、突然理由もわからないまま戦争状態に突入してしまう現代に生きているからか。 この作品は、陸軍の経験のある著者によってリアルな近未来戦争を一歩兵の視点で描かれています。現在との地続き感もたっぷり。 宇宙戦艦ヤマトでも見た遊星爆弾で攻撃され、地球は核の冬状態に。成層圏まで吹き上げられた粉塵で、ジェット機は飛べなくなり鉄道による長時間の移動を余儀なくされるという状況もリアル・・・ タイトルはともかく、最近のミリタリーSFではダントツの面白さ。一気読みでした。

    1
    投稿日: 2014.11.22
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    2040年突如ガニメデに現れた異星人に投射兵器を投げつけられ大都市は壊滅、塵に覆われジェット機も飛べずいわゆる核の冬で絶滅の危機。主人公も親を失い歩兵として入隊とミリタリSFとしては定番ストーリー。 なんだけど面白い。宇宙戦争なんて考えてもいなかったもんだから、シャトルやサターンVやら767を引っ張り出してきて改造。このあたりの描写が良い。 シリーズ物なので続編の翻訳出版が楽しみ

    0
    投稿日: 2014.03.31
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    半分以上は、主人公の訓練風景だった。軍における訓練の状況と心理描写が、アフガンに行った兵士の指示を受けたのかもしれないが、SFとして考えるとSFの部分が少なく、また、プロットもありきたりで、面白くない。また、無精増殖するところも、宇宙の戦士のアイディアを拝借した感じである。

    1
    投稿日: 2014.03.10
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    『21世紀版宇宙の戦士』の評はまさにそのものズバリ、という感じです。 主人公が更正するのが簡単すぎる、とか、そんなに簡単にガニメデに行けるのか?とか、といった突っ込みどころはありますが、全体的にとてもテンポがいいので読み易いです。 終盤の描き方が若干簡潔すぎますが、シリーズ物の1作目はこんなものでしょう。

    0
    投稿日: 2014.02.01
  • 気軽に読めます

    重い本を読んだ後に読むのに最適。 新兵訓練から実戦という流れはよくある展開で、一人の歩兵の視点で描かれているため大局的な視点や謎の解明的要素はありませんが、エンタメ系小説はそういうもの、ということで。

    0
    投稿日: 2014.01.22
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    21世紀版「宇宙の戦士」は続編超期待!  偽りがない。まさに帯の通りのネオ・ハインライン。異星人との初戦を冒頭とラストの現在に挟むわかりやすくて、安心できるスタイルで語られるフィクションは、最高のエンタメだ。  バッタバッタと個性あふれるメンバーが死んでいく。本物の戦争は知らないけれど、少なくとも異星人との戦いは消耗戦であるという、明らかな主題が見える。  10年前の作品だと言うが、悲惨なストーリーにはアメリカ的家族愛があふれており、ある意味では孤児たちの家族を護る戦いの物語と言える。  前置きが少し長くて戦闘シーンの物足りなさが残るものの、一気に引き込まれて読み切った作品だ。  すでに続編が発表されていると聞く。早く、早く訳して欲しい。とても楽しみだ。

    1
    投稿日: 2014.01.10
  • 前半がリアルなだけに・・・

    新兵訓練パートに関しては詳細でリアル。家族よりも横で戦う仲間のためという戦う動機もいい。だが異星人の発射物探査辺りからリアルさからご都合主義へとシフトしてしまう。またガニメデでの戦闘も戦争の理不尽さが伝わってくるのだが尺が短いのでドラマとしての盛り上がりに欠ける。読み物として面白いのだが各パートが中途半端なのが残念。続編で補完するつもりなのかな。

    0
    投稿日: 2013.12.30
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    煽りにもあったけど、確かにプロットは宇宙の戦士と同じ流れ。なんだけども、全体的に今風にリファインされており、読みやすい。SF エンターテイメントとしてはありかな?

    0
    投稿日: 2013.10.14