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クリスマスの文化史
クリスマスの文化史
若林ひとみ/白水社
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総合評価

6件)
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    クリスマスが一年で一番好きなイベントなのに全然歴史を知らなかったから、食べ物からクリスマスツリー、聖歌まで幅広い知識を学べて楽しかった!実際の絵も沢山載っていて良かった。

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    投稿日: 2022.12.21
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     日本のクリスマスのあり方に、一時期ものすごく憤っていたことがあって、キリスト教徒でもないのにバカじゃないのか、クリスマスはホテル予約してエッチする日じゃないんだぞ、クリスマスをなんだと思っているんだ、と自分こそキリスト教徒でもないのに勝手腹を立て、商業主義まみれのクリスマスに嫌悪感をむき出しにしていた。そもそも12月25日はキリストの誕生日ではないし(本書にもあるが、イエスの誕生日はわかっていない)、北欧や古代ゲルマンの冬至の祭りと習合したらしい(異教の風習がキリスト教に取り込まれた)ということを知ったあたりから、日本でのクリスマスのあり方も、まぁ、ありか、と思えるようになった。(今では積極的にクリスマス飾りを作ったりしている。)  たまたまこの本を手にする機会があったのでパラパラと読んでみると、実はクリスマスについて何にも知らないことに気づかされた。たとえば、サンタクロースのルーツは聖ニクラウスでが今のような姿になったのはアメリカ発祥(コカ・コーラのイラストが最初だと思っていたのも間違いだったことをこの度学んだ)だと知っていたが、聖ニクラウスと現代のサンタクロースを繋ぐヨーロッパの風習に、日本のなまはげに似た役割を感じたり、クリスマスツリーがイギリスにもたらされたのはヴィクトリア女王の夫君アルバート公が彼の故郷コーブルク(ドイツ)の風習を持ち込んでからだとか(そういえばドラマシリーズ『ヴィクトリア 愛に生きる』でやっていた!)、意外と歴史的には新しい風習であることを知ることができた。ナチスが資金稼ぎにクリスマスツリー飾りを売っていたというのも興味深い。  著者はクリスマスが好きすぎて、ドイツはもちろんヨーロッパ各地にクリスマスの足跡を訪ねて、古いクリスマス飾りや絵葉書、サンタクロースの人形などを集めて廻り、その図版も豊富に紹介されていて楽しい。  クリスマスへの理解が深まったところで、今年からクリスマスをもっと楽しもうと思った次第です。

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    投稿日: 2020.11.16
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    クリスマスに読むのにぴったりな本。 記述も平易でわかりやすく、ちょっとしたうんちくを入手するには良い。

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    投稿日: 2018.12.27
  • クリスマスの外にいるからこそクリスマスを知りたい

    毎年ロマンティックな日でもありますが、 お祭り騒ぎするためや何かを買ってもらうための理由として最高なクリスマス。 キリスト教文化圏ではない日本人にとっては、 楽しむためのきっかけとしてなくてはならない日になっています。 そんなクリスマスが、いったいどういう経緯でいまのような日になっていったのか、 サンタクロースの誕生からきよしこの夜の普及、クリスマス料理まで、 クリスマスの文化を丁寧に解説しています。 サンタクロースが聖ニコラスから来ているという話しは聞いたことがあっても、 きよしこの夜の誕生やどんやって広がっていったかなんて、まったく想像もつきません。 クリスマスを過ごす前に知っておくのも悪くない。

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    投稿日: 2015.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドイツ文化の研究家がクリスマスの文化に興味を持ち研究したこの本は、著者がクリスチャンではなく、しかしながらドイツに詳しいという新しい観点からクリスマスを考えた本として貴重な情報が詰まっています。クリスマスツリー、クリスマス・ページェントの起こり。聖ニコラウスからサンタクロースへの展開と、サンタではなく、小児キリストそのものによるプレゼントという地域の存在。「きよしこの夜」が生まれ、世界中に広まっていった背景にあったオーストリアの家族合唱団の存在。またクリスマスカード、クリスマス料理・菓子の発生の起源など。全く知らなかった歴史を教えられました。ガチョウ料理はエリザベス1世がスペイン無敵艦隊を破ったニュースを聞いた12/24に食していたので、記念として定着したというエピソードには驚きです。

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    投稿日: 2013.08.21
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    2000円かよ!~1:クリスマスの起源<12月25日は地中海で信仰されていた太陽神ミトラスの主祭日で,北欧の冬至祭。4週間前からアドヴェント。1月6日が公現祭>・2:クリスマスツリー<常緑樹信仰,クリスマスツリーは19世紀ドイツ,プロテスタントの地域で飾られた>・3:イエスキリスト生誕シーン<聖フランシスコが13世紀に自分の住む町で文字の読めない人にキリスト世界を見せた>・4:聖ニコラウスからサンタクロースへ<ニコラウスは3世紀,現トルコの人。女・子ども・船乗りの守護聖人で,オランダで祭が行われていた>・5:クリスマスの歌<きよしこの夜は18世紀,ヨゼフ・モア作詞,グルーバー作曲で作られた>・6:クリスマス市<カトリック教会の免罪符販売で関係あり,メッセとは元の意味がミサで,大抵の品は屋台で売られていた>・7:クリスマスカードとクリスマスの手紙<どうでもいい>・8:クリスマスの料理お菓子<北欧では豚・ドイツではガチョウ・鯉,アメリカで七面鳥,ケーキはレープクーヘン>~どれほどドイツを研究したか分からないが,「ルターがラテン語版の聖書からドイツ語版聖書を作った」と書かれたり,「インスブルックがオーストリア・ハプスブルク家の都」と書かれると『あれ?あれ?』となってしまって,すべてを疑ってみたくなる。その時点で駄目だ。レープクーヘンって,うるさい! 聖母マリア信仰はカトリックのものというのは解ったよ。著者は1953年生まれで,東京外大でドイツ語を学び,4度ほどドイツに留学した。ホームシックを慰めてくれたのが,クリスマスグッズだったっていうこと・・・ハイハイ

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    投稿日: 2011.07.25