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私たちが好きだったこと
私たちが好きだったこと
宮本輝/新潮社
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総合評価

75件)
3.6
15
27
19
8
2
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    韓国ドラマのハッピーエンド、大団円が染み付いた身体には堪える結末だった。 きっと与志に思い切り感情移入して読んでいたからだろう。 「俺たち、人の幸福のために何か手助けすることが好きなんだよ。」 こう自分に言い聞かせて、与志は愛子が自分の夢を叶えるために、愛子との生活を諦める。 愛は相手の幸福を祈ること、それが若さなのかもしれないし、現実を経済的な現実を変えることのできなかった現実の重さなのかもしれない。 不安神経症の愛子に寄り添っていた与志だけに、辛すぎる。 宮本輝さんの小説は、きっと孤独と向き合って生きろと叱咤しているのだろう。

    71
    投稿日: 2025.10.06
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    昔、短い間だったけど 強烈に同じ時間を過ごした人達を思い出した そういう出会いが 今の自分を作ってるんだって思い出した

    4
    投稿日: 2025.04.08
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    1980年を舞台にした作品のため、登場人物の言葉や作中における表現内容に古さを感じるところがあるが、これも今までの宮本作品と同様に良い味を出している。 主人公を含めた同居人4人全員がどうしようもなくお人好しで、自分よりも他人を優先する性格の持ち主であるがゆえに、自分自身との葛藤、同居人との衝突を繰り返す。しかし、これらの出来事を通して、若かった4人が一回りも二回りも大人として成長する姿は『青が散る』に通じるところがある。 お人好しすぎるのもどうかなと思うが、そういう人間なのだと諦念にも似た感情でもって作品を読んでいた。主人公らに同情したり、共感したりする場面はほとんどなかったと感じる。 最後に、主人公の与志によるこの作品を象徴する台詞があるので、これを引用する。 「俺たち、病気なんだよ。その人のためになるなら、何でも許してしまうっていう病気なんだよ。愛子だって、おんなじ病気さ。人間にとって何が幸福なのかは、長い目で見なきゃわからないよ。俺は、愛子が自分の夢を叶えるために、何か役に立ちたいんだ。」

    14
    投稿日: 2024.09.17
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    ひょんなことから男女4人が同居することになり、紆余曲折の末、解散する。他人のために手助けするのが好きな4人。時には憤ることはあっても、自ら気持ちを鎮静化させる。別れても絆は残る。自立し一皮むけた中年になっていく。2023.12.21

    1
    投稿日: 2023.12.21
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    令和5年10月23日 息子の迎えに行くついでに図書館により、宮本さんの本で読んだことなかったやつ発見。 ひょんなことから同居を始めた男2人女2人の2年間の生活物語。 あいこ〰︎ 読んでる時はふーんって感じだったけど、自分が主人公だったらと考えると切ない。 なんで自分を好きでいてくれないんだ!って怒ると思う、けど、怒ったところで気持ちが移った後に戻すのは無理ですよね。より、気持ちが冷めていくだけ、、 主人公みたいにかっよくただ去っていく、、理想ですね。 ようこも何やってんだよー ロバがいるのに、、、 ロバ 好きだから許そうとする。静かにしのげると思う。 苦しいけど、、分かる。好きなんだもん。 でも、苦しい。 はー切ない。もっと軽い話持ってきてー これ?映画でやったんだ。 どっかにあったら見てみよー。

    1
    投稿日: 2023.10.23
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    男女が同居し、恋愛に発展したり 困ってる人をみんなで助けたり 内容的には面白かったけど ハッピーエンドにはならなかったのが ちょっとね

    1
    投稿日: 2023.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宮本輝の小説はすべてがハッピーに終わらず、現実というのは山あれば谷もあるというのを暗に示しているような話が多いがこれもそう。 結果的に見れば、主人公は大学に行かせる手助けをして、医者になれる道筋を作った挙げ句違う男に乗り換えられて恋は終わる悲しいストーリー。 しかし女がひどいかといえば、このままだと破産する男から金の心配せず大学生活を送ることができる男に乗り換え、結婚後も安泰なわけで誠に合理的。 でもこれじゃあ主人公はバッドエンドじゃないかと思いそうだが、本当の「愛」ってやつを受け取った四人での生活は、今後彼が得ようと思っても得られない経験であるだろうし、無駄ではないんじゃなかろうか。いやそう信じたい・・・。 なんともほろ苦い気分になる、大人の小説。

    2
    投稿日: 2022.02.12
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    人生のある時期、一緒に過ごした男女4人。 自分たちを、その人のためになるなら、何でも許してしまう病気だと思う若い男女。 彼らのそのひとときの出来事を淡々と描く。 宮本輝というよりは、村上春樹のテイストを感じさせる小説だった。 結局何が言いたかったのかが分からないのも村上春樹的。

    1
    投稿日: 2022.01.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    流転の海シリーズを読んだあとなので、どうにもリアリティのなさが気になる。 いきなり酔った勢いで初対面の女性たちと同居を決めるかね。 新築のマンションに。 さっさと荷物を搬入するなんて、怪しさしかない。 そして、借金をしてまで行う善行というのは、どこか違うと思う。 そりゃあ医者になれればいいだろうけれど、本人は無職で勉強だけして、生活費や学費のすべてを同居の3人が借金してまかなうというのは、いかにも無理。 結局いろいろ破綻するし。 親の生命保険を解約してまでお金を要してもらった挙句、彼女からお金を返してもらおうとは思わないって、バカなの? 彼女だって大人なんだから、借りた金はきちんと返してこそ、次に進めるってもんじゃないの? それから、好きな人ができた後も、結婚するまではベッドを共にする。 それが誠意って、誰に対しても誠実じゃないじゃん。 10代の若いカップルの行動は、若いからなあ…と納得もできるけど、主たる4人の行動が最初から最後まで納得できませんでした。

    1
    投稿日: 2021.10.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文章がライトで非常に読みやすかった。 自分と向き合う時間、作ってみようかな。 恋愛タイプは愛子だから感情移入、してしまった〜〜 別れるあたりは涙が滲んでた。 公衆電話あたりで号泣。 2人がくっついてハッピーエンドもちょっと期待 してたけど、切なさの余韻もまた良し。

    1
    投稿日: 2021.09.22
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    学生の時以来、2回目。 ハッピーエンドではないのに、読了後に清々しい気分にさせてくれる。自分で信じた道を、無理せず歩いて行こうと思えた。

    2
    投稿日: 2020.09.06
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    常に昔の思い出の中にいるような不思議な気分になる本でした。ちょっとありえないでしょって思える点も、若い頃はには近い事があったような、その感覚を今は忘れてるだけかもと思わされた。

    1
    投稿日: 2020.08.03
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    物語のスピードがはやい。間に挟む文がないからであろう。 非現実的で、物語として楽しめる。 すごくひどいこと言ってるのに、言われた方はあまり苦に感じていなかったりする。自分の感覚と、著者の感覚が合わないところがあった。 テンポよく読める。内容は面白いと思う。

    1
    投稿日: 2020.02.23
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    内容(「BOOK」データベースより) 工業デザイナーを目ざす私、昆虫に魅入られた写真家のロバ、不安神経症を乗り越え、医者を志す愛子、美容師として活躍する曜子。偶然一つのマンションで暮らすことになった四人は、共に夢を語り、励ましあい、二組の愛が生まれる。しかし、互いの幸せを願う優しい心根が苦しさの種をまき、エゴを捨てて得た究極の愛が貌を変えていく…。無償の青春を描く長編小説。

    1
    投稿日: 2019.11.05
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    父の本棚に置いてあったので手に取りました。 読後一年ほど時間が経ってからの感想ですが、未だにこの作品の印象が強く頭の中に残っています。 好き嫌いの否応無く記憶に残ってしまう作品だと感じました。 正直、話の繋がり方と登場人物の人間性が気にくわない部分があります。(物語の起承転結、スピード感、文章の構成はとてもスッキリしていて読みやすいです。) しかし、それを押しのけてでも読ませて、記憶に残す力のある作品だと感じました。 人と人の間で愛がどのように生まれ作用するか。 また、そもそも愛とはどういったものなのか、という事について考えさせられました。

    1
    投稿日: 2019.06.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    感想というか好きな部分。 「個人のプライバシーに唾吐いて、言いたい放題、書きたい放題。それを読むやつも、なるほどそうなのかと、いとも簡単に信じ込む。どいつもこいつも、口舌の徒になる。俺は、そんなふうになりたくないんだ。逢ったこともなければ、話をしたこともない人を、誉めたり、けなしたりするのは犯罪だよ。 コオロギもカブトムシも、鮭も鯨も、雀も鷲も、みんな子どもを産む。どうして人間だけ子供を産むことに不自由になってしまったのだろう。命、ばんざいだ。ばんざい、ばんざい、おめでとう。 時間も偶然も金では買えない。でも、命も金では買えない。金で買えないもののために、金が必要なんだ。金ってやつは、金で買えないもののために真価を発揮する。 物の秩序は、その膨大な数が偶然の疫病と季節の無慈悲からではなく、産むと同じように、激しく破壊する避けがたい運命のために殺され滅ぶことを求めているのか、私にはわからない。 俺は、騙してくれって言ってんじゃないよ。嘘をつくってことと、本当のことを口にしないってこととは違うんだ。自分の胸に収めて、黙ってられるかどうかが、人間としておとなかどうかってことだろう? 他人によって傷つけられるものは自意識だけだ」

    1
    投稿日: 2019.05.03
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    不思議な関係。 語弊を恐れずに言えば、不安神経症の人の相手は大変だと思う。 なんとも胸が苦しくなる展開。 ーーー 工業デザイナーを目ざす私、昆虫に魅入られた写真家のロバ、不安神経症を乗り越え、医者を志す愛子、美容師として活躍する曜子。偶然一つのマンションで暮らすことになった四人は、共に夢を語り、励ましあい、二組の愛が生まれる。しかし、互いの幸せを願う優しい心根が苦しさの種をまき、エゴを捨てて得た究極の愛が貌を変えていく……。無償の青春を描く長編小説。

    1
    投稿日: 2018.08.20
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    ひょんな成り行きで共同生活を送る事になった。男女4人の物語。 4人とも他の人の為に四苦八苦してばかりいる、お人好しなのですが、純粋に人がいいばかりでなく、それぞれクズい部分も持っているんですよね。 そんな彼らに、次から次へと色んな事が起こり、それによって傷つけ合ったり、絆を深めたりして過ごしてゆく「あー、人間ドラマだなァ・・。」という感じの小説でした。

    0
    投稿日: 2018.08.01
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    久しぶりに読んだ宮本輝。良かったです。 柔らかく、自然な文体で、物語に引き込んでいきます。読み終えてしばらくすれば”そんな馬鹿な”と思う展開なのですが、読んでる最中には何の疑念も無く、物語の中に没頭できます。 やや軽め、テレビドラマにしたらちょうど合いそうな雰囲気は、宮本作品の特徴でしょう。この作品も映画化されたようです(流行らなかったみたいですが)。

    1
    投稿日: 2017.10.30
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    宮本輝はいつか読みたいなと思っていた。たまたまブックオフで見かけたので購入。 男女4人の2年間の奇妙な同居生活を描いた青春小説。 読後の感想としては、うーん。 仕方のないことではあるが、時代がいかにもバブル真っ盛りで今だと首を傾げる部分もちらほら。 登場人物の誰にも感情移入できず、筋も好みではなかったため、さらさらと読み流してしまった。特にヒロインが身勝手すぎてどうにも後味が悪い。 次は素直に川三部作を読んでみよう。

    1
    投稿日: 2016.12.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人から借りて読んでみたけど 人の闇を感じた。 ただ、生活は楽しそうで こんな風に暮らしてみたいと思った。

    1
    投稿日: 2016.10.10
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    穏やかな文体とは裏腹に物語の展開が非常に早いのが印象的でした。この問題が解決したら次の問題がすぐに起きてという感じで、その中で与志くんを中心とした4人が成長していきます。一つ一つが軽いのが心地よい印象を与えてくれるのかもしれないですが、もう少し余韻に浸る時間もほしいかなと思いました。

    1
    投稿日: 2016.08.02
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    レビュー評価に惑わされてはいけない。今まで読んだ宮本輝作品の中で一番沁みた。あぁ、なんでそうなってしまうんだろう。

    1
    投稿日: 2016.06.19
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    主人公たちに対する作者の優しい目線を感じます。ご自身の患われた病気の描写は経験したこと故の説得力があります。ある作家が、自分の作品の受験問題に取り組んで、点数が低かったという逸話は、宮本さんの経験だったのではないかと記憶しています。面白い作品でした。

    2
    投稿日: 2016.01.07
  • 永遠に失われるもの

    私達が持っていたかけがえのない純粋さは、思い起こすと際立ったものではなかったが、それを持っていた頃のことを大事にしたいと思う。 この作品は、そんな爽やかなカタルシスを味わえる。

    1
    投稿日: 2014.11.19
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    結末には好き嫌い、賛否両論あると思いますが、私は好きな終わり方でした。それぞれの道を歩む。一人一人が、それぞれの人生の選択をする。心がすこし痛むけれど、さわやかで、若者らしい選択をしたな、という、気持ちの良い読後感でした。

    1
    投稿日: 2014.05.11
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    アラサーの男女4人が一緒に暮らすことになる、という設定はアメドラみたいで面白かった。でも、全員がみんなお人好し過ぎなところが、やっぱり日本的。いや、日本人でもなかなかここまでお人好しではいられないと思う。夢を叶えること、仲間の将来、浮気、考えさせられることは色々。私には、主人公たちのような決断はとてもじゃないけどできないと思いました。

    1
    投稿日: 2013.11.03
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    「私たちって、人のために苦労するのが好きなのね」 曜子の不倫相手のために、不良青年の更生のために、愛子の大学受験と学費のために、金を用立てる与志くん。だけど、愛子は、学費を払い続けられない与志くんのもとを去り、金持ちの医者と結婚する。 何度読んでも、与志くんの人の良さと愛子の薄情さに腹が立つんだよね。 私は、何の見返りもなく、他人にのためにここまでできるかな?

    1
    投稿日: 2013.08.28
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    バブル期のトレンディドラマをみてる感じ。 初対面の二組の男女が同居なんて、若い新人作家が書くならまだしも、宮本輝が…というのが正直なところ。 全体的に二人の女性のキャラクターが薄っぺらいなと思う。いかにも男が思うあるいは男が望む女で、それもまたあの宮本輝が…と思わせられた。 実は今までに時期を開けて三回は読んでるこの作品。何回読んでもくだらないし良いところが一つも見つけられない作品なのだけど、こうして何度も読んでしまうのは、映画の夏川結衣が綺麗だったのに、近場のレンタルショップにDVDが置いてないから。

    1
    投稿日: 2013.08.25
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    棚からボタモチ的小説。フィクション。 「俺たち病気なんだよ。 その人のためになるなら、 何でも許してしまうっていう病気なんだよ。・・ 俺たち、人の幸福のために 何か手助けすることが好きなんだよ。 俺たちっていう人間がどうしょうもなく、 そういう風にできているんだ。」

    1
    投稿日: 2013.07.24
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    男2人・女2人それぞれが、ある日突然酒に酔った勢いで一緒に暮らし始め、いずれ愛が育まれ、そしてまた別れと新たな生活へと旅立って行く・・・無償の青春の遍歴が印象的だった。 決してエゴではない、彼と彼女の生き方に好感が持てました。 本書は、映画化されたそうですね、知りませんでした。  いい作品でしたよ!

    2
    投稿日: 2013.05.04
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    丁度私の母親と同じ世代で、30年近く前の東京が舞台なのですが、とても切ない。主人公たちが30歳前後で定職があるのに、「貯金が100万円もない」と言う会話に何だか安心しましたね。全然深刻に考えていないところが。「何とかやっていける」と安心できる時代だったのだなと思い羨ましくなりました。

    1
    投稿日: 2013.04.13
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    共同生活をスタートさせた男女四人が互いを思いやり傷つけあい最終的に深く愛するという個人的に好みの内容。せつない、けれども暖かい作品。 優しさとは何なのか、愛するとは何なのかを考えさせられるが、私自身は「子供心なんかはとうに萎えきっているのに、いつまでたっても大人になれない」口なので、登場人物のような考えはできないかなって感じるのが正直なところ。 また会話に出てくる台詞でいいなぁと思う言葉が多く、心に残る。

    2
    投稿日: 2013.01.04
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    男2人、女2人の共同生活の話。俺はたぶんヨシ・タイプだと思うので、ロバみたいにゆったり大きく、人に接することのできる人に憧れるし、尊敬してしまう。四人共、魅力的でいい人だと思うけど、それでも、やっぱり女は怖いな…。と思った。ロバがハッピーエンドだったのが救いかな…。良い物語。

    2
    投稿日: 2012.12.06
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    複数の友人にいいよいいよと薦められすも、今まで2回読み始めたが、何故か読みきれずふと三度手に取ってみた、3/4過ぎたとことから、引きづり混まれていき一気に読んだ。なんだこれは、という衝撃。彼女がいたり、別れたばかりだったら、3日は酒ばかりのんで会社に行かないだろうなと思うくらい。 自分が主人公だったらどうすればよいのだと思うが、数時間後結局主人公の行動が正しいのだなと思う。小さな自分を再認識することにもなった。

    1
    投稿日: 2012.08.20
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     多分勧められない限り読むことはなかっただろう作者 なんと言うか、やるせなくなる トレンディードラマかよ

    1
    投稿日: 2012.08.17
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    10数年ぶりに再読。久々の再読なのに感想は一緒だった。 宮本輝の作品の中では軽くて異色な感じ。昔のトレンディードラマみたい。 主人公の心のあり方が印象的で、それが作品の魅力だった。 やっぱり愛子がちっとも好きになれなかった。

    2
    投稿日: 2012.06.07
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    タイトルに惹かれて読みました 2人の男女がマンションの1室で同居するっていう設定が凄く好きです。 なんとなく、憧れません?笑 きっと4人の間に何か起こるんだろうなぁ…と思っていましたが、やっぱり色々ありましたね。 自分を犠牲にしてまで他人を助けようとする4人。 一見お人良しに見えるけれど、なんとなく虚しさを感じる。 与志くんと愛子、ロバと曜子の関係も、お互い愛し合っているようで実は不安定。 結末としてはあれでよかったのかなぁ? と煮え切らないものがありますが、最後の1文でしっくりきました。 寂しいような虚しいような、だけど楽しくなかったと言ったら嘘になる4人の同居生活。 与志くんが感じている《気配》というものを、読者の私も共有できた気がします。 レビューで、心の病をさりげなく表現していると書いている方がいらっしゃいましたが、まさしくその通りだと思います。 輝さんの経験が作品に影響してるのかな? 初めは輝さんっぽくない作品だなぁと思っていましたが、読み終えた後の余韻は、やっぱり宮本輝さんでした。 次は、優駿かドナウの旅人を読みたい!!!

    1
    投稿日: 2012.05.19
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    ちょっと手抜き?なかんじの本。文体は美しくて、危うさとかも宮本輝さんですが、とても表面的。何年も前に読んで、改めて読んだけど、やっぱり同じ感想。

    0
    投稿日: 2012.03.18
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    宮本輝作品。これまで読んだ中では異色。『道頓堀川』や『ここに地終わり、、、』で見せた人間の強さや再生の物語ではなく、軽い青春小説。90年前半のトレンディードラマを見ているような気にさせられる。 共依存な4人のグダグダした関係は、正直、気持ち悪い。

    1
    投稿日: 2012.03.13
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    どうでも良いことですが、あとがきを、野沢尚氏が書いている。この本が映画化された際に脚本を担当したそうで。坂の上の雲のドラマ化の脚本を担当した人、と思っていたので、このようなある意味「軟派な」小説の脚本も担当していたのね、と思いました。

    1
    投稿日: 2011.12.12
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    久々に宮本輝。男と女4人がルームシェアする中で様々なドラマが展開していく。現実にも起こりそうな感じで昔人と住んだときのことどもを思い出したりした。宮本さんの作品に関しては作中に散りばめられた含蓄ある言葉が好みです。今回は主人公たちの恋愛観にいろいろと感じ入る部分がありました。

    1
    投稿日: 2011.12.06
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    おー。と思ったことば。 『金ってやつは、金で買えないもののために真価を発揮する』 読了後、なんかシガテラ思い出した。

    1
    投稿日: 2011.10.22
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    文章は明快ですいすい読めます。 展開描写が個人的にどうかなぁと思う所もありましたが、 楽に読めて良かったです。

    1
    投稿日: 2011.10.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宮本輝さんの『私たちが好きだったこと』で 大好きなロバちゃんの言葉・・・ 発した意味はちょっと違うけど、 今こそ、わたしは「静かにしのごう」と思ったの 『私たちが好きだったこと』は平成7年の作品  工業デザイナーを目ざす私、昆虫に魅入られた写真家のロバ、不安神経症を  乗り越え、医者を志す愛子、美容師として活躍する曜子。偶然一つのマン  ションで暮らすことになった四人は、共に夢を語り、励ましあい、二組の愛  が生まれる。しかし、互いの幸せを願う優しい心根が苦しさの種をまき、エ  ゴを捨てて得た究極の愛が貌を変えていく……。無償の青春を描く長編小説。 映画化もされた作品(岸谷五朗さん、夏川結衣さん、寺脇康文さん、鷲尾いさ子さん)

    1
    投稿日: 2011.09.11
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    なんとなくゆるい、あまい、ゆったりとした感じのストーリー。”いい人たち”だけど、スレスレ感もある。 20代後半から30代半ばまでの“心”がよく描かれていておもしろかった。

    1
    投稿日: 2011.09.02
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    結構一気に読んでしまった。 奇妙な共同生活から始まった恋だった。自分のためじゃ無くて他人のために生きるのが好きな四人が偶然集まった。その人の幸せを願うほど、その人を好きになった。無償の気持ちをそこまで持てるのはすごい事だと思った。でも、それを失った時は潔く新たな一歩を歩み出さないと行けない。こどくに耐える力がないといけない。 このような恋愛小説はあまり読まないが、結構いいもんだ。

    1
    投稿日: 2011.08.28
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    甘酸っぱいなんて恋愛小説によく使われる陳腐な言葉じゃあらわせないほど、ディープで大人な恋愛模様が、さくさくした綺麗な文体で書かれていた。 私は登場人物の行動に共感できなかったが、それはもしかしたら自分がまだ大人ではなく青春真っ盛りの年頃だからかもしれない。 もう少し大人になって読んだらおもしろかったかもしれないと読了後に思った。 子供と大人の狭間にいる私には登場人物たちの突飛な行動を理解するのは難しかった。

    1
    投稿日: 2011.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大人が四人集まればこういう展開は必然で、何もないほうがおかしいんでしょうけど‥小説ってこういう流れじゃないとやっぱり成り立たないのかなあ‥と捻くれて読んでしまうわけです。 読んでるうちに段々腹が立ってきたりしていたけれど、終わるころには不思議とどの主人公にも怒りを感じずに読み終えました。 少し脱線してしまいますが、やっぱりわたしがこの本を読んだのも必然だったのかも、と思ったのはあとがきを書いた方があの人だったから。眠れる森も、氷の世界もこの作品からヒントをもらっていたなんて知らなかった。 しめくくられるのは決まっていつもと同じ言葉。なのに、彼がこの世にもういないという、この矛盾。

    1
    投稿日: 2011.03.27
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    偶然から、一緒に暮らすことになった男女4人。優しい大人たちの、人間への無償の愛と、その哀しさが表されていました。女は、現実的で利己的。男は意外と嫉妬深くて、女をどこまで赦せるか、という所で右往左往しているんだな、という理解。 とにかく、少し冷静に、愛することとは?を考えさせられました。

    1
    投稿日: 2011.03.20
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    大好き。静かなのに激しい男女の恋愛…切ないんだけど、どこか憧れてしまう。女性として共感できるところがたくさんあった。映画も観たけど、なかなか良かったよ。

    1
    投稿日: 2011.01.18
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     バーであった後、勢いで一緒に住みだした与志、ロバ、愛子、曜子。互いのことをまったく知りもしない男女が、どうしてここまで尽くすことができるんだろう。裏切られて、悩み苦しんでも、結局は相手の幸せを願うところにたどり着く。 「僥倖」という言葉が強く印象に残る。思いがけない幸い、偶然に得る幸運。各々がそのことに感謝して心に抱きつつ、それぞれの道を歩んでゆく。  高校3年生のときに後輩に薦められて初めて読んで、10年ぶりに本棚から取り出した。その間、私もいろんな人と出会い、いろんな感情を抱いてきた。経験を重ねた分、久々に読んだこの本は私の心の奥深くまでしみこんできた。  この本と出会えたことも、私にとっては「僥倖」だと思う。

    1
    投稿日: 2010.11.07
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    始まりは、主人公が抽選で公団住宅の部屋に当たったこと。偶然か必然か男女4人で住むことになって、当然のように恋模様が描かれていく。大学生の恋愛に仕事と金銭の問題を振りかけた程度。このテーマで読むなら『青が散る』のほうが情熱と情感で勝る。

    0
    投稿日: 2010.09.28
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     他の作家にもドラマにも映画にも、見分けがつかないくらい同じ設定の作品がたくさんありますね。  きっとある時代以降の、若者の自由な生き方、を表現するのにうってつけの、この頃には新しかったはずだけどもはやステレオタイプ、なんだろうな。  それぞれに夢や目標を持ち(中には進路が見えないメンバーもおり)、互いに干渉しすぎず、でも語り合い支え合い、恋愛と友情が絡まり合い。    とても近くで色々な人間関係が展開してるはずなのに、  とても刹那的で薄っぺらに見える。

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    投稿日: 2010.06.02
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    前にも宮本輝を勧められて「花降る午後」だったかを読み始めて、あまりのつまらなさにやめてしまったのに、懲りずにこれにも手を出してしまった。でも、あのとき、日本語の本が周りになかったから、活字中毒ゆえの奇行なのかもしれない。 もう、全然だめでした。 すべてが、受け付けなかった。 最後まで読み通したけれど、登場人物のいちいちに腹が立って、読んでいる間中いらいらしていたと思う。そういう意味では、人物造形が出来上がっていたのか……?

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    投稿日: 2010.04.04
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    毎日新聞で連載している小説が面白いので作家買い。そういえば中学の国語の先生がファンだというので当時何か読んだけど、あまり記憶に残っていなかった。当時より年をとって読んでみると、とても面白かった。人間に対する愛が感じられたような気がする。

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    投稿日: 2010.04.03
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    好きなタイプの話。設定の強引さを筆力で引っ張られる感じ。宮本輝の、恋愛に軸足を置いた本は痛みを伴なう。

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    投稿日: 2010.03.25
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    本屋でなにげに手にして買った。 久しぶりの宮本輝さん。 登場人物の名前がつまらないけど、読みやすい。 時代が自分の青春時代とリンクするので面白かったけれど 若い人にはピンとこないかも。公衆電話の時代だから(笑) でも、人を好きになったり、誰かのために一生懸命に生きる姿はリアリティがあっておもしろかった。 この人と一生共に生きていこう、とかこの人を守る、とか決心しても、数分も経たないうちに 相手を恨んだり憎んだり、別れを決意したりする。でも、それが現実なんだ。 くっついたり離れたり、結末がわからないまま進むので、途中イライラ感も出現。できればハッピーエンドにして欲しかったけど、 それもまた現実的でよかったのだろう。

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    投稿日: 2010.02.25
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     これを読むのはたぶん7年ぶりぐらい。  ひさしぶりに古本屋で見かけて、衝動買いしてしまった一冊。  宮本輝の作品にしては、ストーリーが荒削りの感がするけど、登場人物の描き方はまさに宮本輝。  偶然が重なって一つ屋根の下で暮らすことになった男2・女2の同居生活。お互いがお互いのために生きようとしてるのに、すれ違っていく様がやけに切なく感じる。  作品の完成度はともかく、印象に残る作品。

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    投稿日: 2010.02.11
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    情報科教員MTのBlog (『私たちが好きだったこと』を読了!!) https://willpwr.blog.jp/archives/51326604.html

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    投稿日: 2009.09.15
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    「そのとき、私は、愛子を愛そうと思った。これが愛するということだと、愛子も知り、私も知るように愛してみせる、と。」 この決意は、それが挫折に終わってもなお、その価値を失わなかった。 愛することとは互いにもたれかかることではなく、相手のあるべき姿を直観することだ。「故に愛は愛する者をいかなる場合にも豊かにせざるをえないのである。」とヴィクトール・フランクルは言っている。主人公の与志は愛することによって何を得て、何を喪ったのか。それはわからないが、最後まで愛する人の可能性に賭けた与志の姿には、確かに一段高い、愛の価値が体現されているように思えた。 静かに、しのいで、生きていこう。 読了

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    投稿日: 2009.07.19
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    なんだかんだいって宮本輝あんま読んでない,,,って思って適当に選んだこの本。 評価が分かれると思うけど、私は嫌い。 そもそもこんな薄っぺらくてイベントを無理矢理繋ぎ合わせた小説は、テレビドラマにもならないと思う。

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    投稿日: 2009.03.25
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    丁度10年前にタイトルに惹かれ手に取った一冊 有得ない始まり方で始まる4人暮らしに憧憬に似た 想いを抱き、彼此、二桁に近い回数読みますた 2ヶ月半に及ぶ亜細亜紀行、特にパキスタン滞在中、 この本を2回程、読破(勿論、拾い読み) 「…雨が降ってきそうな気配、五体のほんのかすかな部分が、 何かに触れる気配…(中略)…土のなかで生き物が生まれてる気配、 ありとあらゆる気配。」 この件(くだり)が、心の琴線に触れたのかな 「シズカニ、シノゲルトオモウ。」 時が答を出してくれる問って少なくない

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    投稿日: 2009.02.12
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    ひょんなことから一緒に住む事になった4人の男女。 この4人の若者、「愛の感じ方がちょっと軽すぎるんじゃないの」とおばさんは思ってしまいました(笑)。 みんないい人すぎるところも、生活していく事への甘さにも違和感がありました。 もっとしゃきっとしっかりせい!と叫びたくなりました(笑)。

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    投稿日: 2008.04.09
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    ありがちなストーリーだけど、文章が濃い。ちょっと昔の青春ストーリー、って感じの雰囲気が良かった。ラストへの展開は現実感があって寂しかったけれど、すごく上手いと思う。静かに、しのぐ・・心苦しい。

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    投稿日: 2007.09.01
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    今の言葉で言えば「ルームシェア」というのかな。 公団住宅の抽選で当選してしまった与志の部屋に恋愛感情なしに男2、女2の4人が同居することになった。 道徳的ではないものの、やはりこういうのってあこがれるなあ。 しかし、そこは男と女・・いつのまにかカップルとなってしまう。 また、感情のもつれ、借金、仕事上の問題・・様々なものが4人を少しずつ変えていく。 そして2年間の4人の奇妙な生活は、それぞれ違った道を歩んでいくことで解消していく・・。 時代背景は1980年なので、パソコンや携帯電話も出てこない。 この4人の描かれ方も、実にそれぞれが魅力的だ。 また、4人はそれぞれ自分よりも他人のために尽くす発想・・。これは感覚的に少し前・・のようにも思う。 結構、今の世の中は価値観そのものは自己中心的だからなあ(笑) この作品の映画化は1997年。脚本は今は亡き野沢尚氏が担当。 主演は岸谷五朗 、鷲尾いさ子 、寺脇康文 、夏川結衣という今をトキメク俳優たちが演じている。

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    投稿日: 2007.03.10
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    男女4人の共同生活。「人のために何かをするということ」の意味について考えさせられ、僕自身の考え方にも影響を受けた作品です。 『シズカニ シノゲルト オモウ』 『金ってやつは金で買えないもののために真価を発揮する』などなど、深く印象に残る言葉が素敵です。 愛の形はイッパイあるけど、相手に何かをしてもらうより、何かをしてあげたい と思う僕には共感する部分が多く、何度も読み返しています☆ 基本的にはハッピーエンドではないですが、物語で一貫している「人のために何かをするということ」という考えが最後まで貫かれていて、好感の持てるラストでした。男ってホント馬鹿だなぁ・・・(笑)

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    投稿日: 2006.11.27
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    真剣で、まじめで、ときには投げやりで…宮本輝さんの書く登場人物が好きです。人の気持ちはままならない。

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    投稿日: 2006.07.19
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    都心の超人気高層公団マンションに当選した男が、学生時代の友人と一緒に暮らすことに・・ これまたひょんなことから二人の女性が同居することに・・ たちまち生まれた二つの恋の行方は・・ってのがお話のおおまかなあらすじ。 時代背景は1982年、まだ携帯電話なんかない時代、私はこの年に結婚したけど、携帯電話のない時代に愛し合う男女はどんな恋愛してたっけかな・・ 思い出しても思い出せない・・だけど、なくたってまともに恋愛してたから、昔の恋人同士の結びつきは今の人たちに比べて、随分と辛抱強かったんじゃないの?とか思います。 このお話、野沢 尚の脚本で映画化されていました。 主演に岸谷五郎(私は彼の高校の先輩です!お互いに知りませんが(笑))学生時代からの友人で昆虫写真家ロバに同じ劇団出身の寺脇康文、女性陣は不安神経症を患っているが超頭のいい愛子役に夏川結衣(ぴったり)六本木の人気美容院の美容師曜子役に鷲尾いさ子(これまたぴったり)の面々が演じています。 私は実家暮らしのまま結婚、人とルームシェアする生活は未知の領域・・ ちょっと憧れます。 毎日がクラブ活動みたいな暮らし、いいばかりじゃなく少しずつ亀裂が入っていきます。 で、どうするか・・・ 随分前に書かれた恋愛小説ですが、今読んでもテンポも良く、読み終わるのが勿体無いなぁ・・と読み惜しみするような作品でした。 映画のほうもいつかビデオを借りてきて読んでみようかな・・・

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    投稿日: 2006.06.29
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    イヤな終わり方だけど好きです。この後宮本輝のほかの作品も読んだけれどそれらとは雰囲気が全然違いました。

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    投稿日: 2006.03.21
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    悲しくなるような切ない思いを描いた小説。全てが全てハッピーではないハッピーエンド。人と人がめぐり合うこと、そして別れていくことの不思議さが描かれている。生きるために得ること捨てること。そう言ったものを感じさせてくれた。

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    投稿日: 2006.01.27
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    始めて読んだのは大学4年の時だったと思う。すごく共感できた。読み直すたびに違和感を感じるのは自分が成長したからだろうか。 男の視線から書かれた小説。

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    投稿日: 2005.12.31
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    これは自分のことより人を優先してしまう、お人よしな人たちの話で、いろいろ考えさせられる作品です。 「あ〜、人ってなんて愚かで滑稽で愛しいのだろう。」と思ってしまう、今人が好きになれない人にはお勧めのものですb

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    投稿日: 2005.11.10
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    輝くんの作品で読んだ中、最も嫌いな本。偽善と自己陶酔にあふれていて気持ち悪かった。 青が散るは面白かったのに・・・

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    投稿日: 2005.05.22
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    昆虫に魅入られた写真家のロバ、不安神経症を乗り越え、医者を目指す愛子、美容師として活躍する曜子。 偶然一つのマンションで暮らすことになった四人は、夢を語り、励ましあい、2組の愛が生まれる。 しかし、互いの幸せを願う優しい心根が苦しさの種をまき、エゴを捨てた究極の愛が貌を変えていく。

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    投稿日: 2004.10.05