
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
クラーク作品三作目。『2001年』を読了後、すぐさま買いに走った(笑)本作。それほど衝撃を受けた作品をさらに上回るとは・・。もうね、なんて言ったらいいかわからない…。こんなにもワクワクさせてくれるSFってそうないよ!!人間を遥かに凌ぐ"超"知性の登場の仕方に「よっ!待ってました!!」と、拍手喝采でした(*´꒳`*) 最後のモノリスが○○するシーンはどこかエヴァ(旧劇場版)の人類補完計画を彷彿とさせた。
2投稿日: 2024.05.31
powered by ブクログ「2001年宇宙の旅」といえば、スタンリー・キューブリックの映画で有名ですが、その原作者(というか小説版)がビッグ3、アーサー・C・クラークであることは、たぶん知ってる人は知っている。本書は、映画版「2001年宇宙の旅」を下地にした続編です。なぜ映画版と記載したかというと、原作と映画版では舞台が違うんですね。原作は目的地が土星であるのに対して、映画版は木星。ということで、本書では木星を舞台に話が展開していくことになります。 素晴らしい作品の続編、かつ、特にその続編が当初計画されていなかった場合においては、どうしても続編自体が蛇足と思われたり、一作目と比較されて下にみられる印象があります。ところがどっこい、本書は一作目をうまいこと補完しつつ、この宇宙に対して新たな示唆を与える内容で、とても興奮に満ちた作品でした。序盤〜中盤は、ただ物語が進捗していく感じですが、終盤に繰り広げられるスペクタルは想像力を刺激されます。 しかし、なんか人間に対してすごいドライな印象を受ける結末でしたね。その辺は続編以降で明らかになるのかな?ただ、続編以降の評価がよろしくなく、なんとなく先に言及した蛇足感のある内容でないことを祈るばかり。。。笑
0投稿日: 2023.02.13
powered by ブクログ2001年宇宙の旅の続編(ただし小説版ではなく映画版の設定を引き継いでいる。) ソ連国籍のレオーノフ号に、アメリカ組のフロイドら3人がソ連宇宙飛行士たちと同乗し、2001年に乗員を失ったアメリカ船ディスカバリー号を回収することを目的に木星へ向かう。 フロイドらはディスカバリー号の回収を行いつつ、木星軌道に浮かぶ、前作から謎に包まれていた物体モノリスに接近し、その調査に挑む中、モノリスが驚くべき行動にでる。 文系人間の私にはちんぷんかんぷんの内容が多く、かつ人名が紛らわしいの何ので追いつくのに必死でした。ですが理屈はわからなくても情景が目に浮かぶ描写で楽しみ、モノリスの行動に度肝を脱ぎ、主人公たちの関係性やたわいもないやりとりにほっこりし、上っ面だけですが十分に楽しめた作品です。
0投稿日: 2022.02.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かったけど、謎が多いまま。 2001年宇宙の旅は、原作と映画が後の方でずれたため、映画の内容に合わせて少し書き換えられている。 土星だったのが木星に。などなど。 9年前に土星(設定が今回木星へ変更)の調査に行った宇宙飛行士たちの中でボーマンだけが、星がいっぱいという言葉の後いなくなった。 今回は宇宙船ディスカバリーを探しにいくことと、ボーマンはいったいどうなったかの調査のため旅立つ。 ハルを復活させたけど、覚えてなかった。 今回のハルはちゃんと仕事をしていた。 フロイド博士だけが、ボーマンの意識と接触し、早くここから去った方がいいと忠告される。 なんとか、みんなを説得させたが、帰還初期にとんでもないものをみる。 木星がザガートカ(モノリス操作する意識?)によって消滅?めっちゃ小さくなった後、生まれ変わり大きくなり太陽になった。 地球にとって太陽が2つに。 しかも、夜が短くなった?ようだ。 エピローグで、エウロパ人について書かれていた。 ボーマン意識からのメッセージ(ハルが伝える)には、エウロパだけには降りるなと。 エウロパ人からも、地球人がいるかわかってないようで、何やら光(宇宙船)が移動していると思っている。 何か他のものがいると思っている。
0投稿日: 2021.02.07
powered by ブクログハルがどうして反乱を起こしたのかはわかった。 神がどういった存在かとか、精神と肉体の関係性、どちらが重要な存在かだとか、SFというよりは哲学的な小説だと思った。 チャン博士が見つけた木星の衛星にいた魚みたいな生き物は、木星が太陽になった後どうなったんだろう。続編を読めばわかるのかな。
0投稿日: 2020.12.27
powered by ブクログ小説の続編でなく、映画のストーリーに続くもの。その割り切りと進取の姿勢に驚かされました。大いなる存在との遭遇よりも宇宙旅行冒険譚として楽しめる内容でした。
1投稿日: 2019.11.30
powered by ブクログストーリーが映画の続きだったので、ちょっと混乱しながら読み進めた。 全体的にもうちょっとすっきりしててもいいかなと思わなくもなかった。 映画も観たけど、まぁなんというか観なくても別に良かった。 2010: Odyssey Two(1982年)
0投稿日: 2019.05.03
powered by ブクログこれも、結構前に購入したのだが、なぜかそのまま積ん読になっていた。2001年宇宙の旅を読んでから10年以上経っており、内容も忘れていたので、最近また2001年を再読してから読んでみた。 続編だと聞いていたのだが、(新販)ということもあってか、色々と手直しをしたと書かれていた。旧版の方は読んだことはないのだが、やはりその時代を反映した形で書き直されるのだろう。2001年では米国とソ連という大国が出ているが、今回はすでにソ連はなくなっている。この小説での国際情勢の変化はよくわからないが、今回の内容は、米国とロシアの協力がテーマに書かれていたように思う。 主人公が、ボーマンからフロイド博士に変わっている。ボーマンが星の子になった後にどうなったかは、残念ながら今回もよくわからなかったが、まあ、このわからないところが魅力的なのかもしれない。 今回は、HALとチャンドラ博士の会話はあるものの、どちらかというと人間同士のやりとりがメインのドラマのように感じた。所々わからなくなったり、前回は土星がターゲットだったはずが、いつの間にか木星に焦点が当てられていたり、流れがなかなか複雑だが、物語は楽しかった。 もう2010年は一昔前になろうとしているが、未だ人類は有人ということでは木星にたどり着いていない。実際、「ザガートカ」みたいなものってあるのだろうか。昔はそういうものに憧れて、良く空想にふけったりしたが、今でもこんな小説を読むと、当時の高揚感が蘇って来る。 しかし、結局TMA1とかザガートカについては、決着していない。これは続編で明らかになるのだろうか。まだ続編を読んでないので楽しみである。
0投稿日: 2019.04.01
powered by ブクログ読んだ後に映画も鑑賞。前作のHALの反乱の謎は解けるが、新たな謎というか展開。新たな展開で、地球を含む惑星の軌道や気候が変わってけっこう大変なコトになりそうだけど、その辺は無かったことになるのかな。""
0投稿日: 2019.01.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
このSF小説は、第二部であり、前書の「2001年宇宙の旅」でコンピューターの原因不明事故の解明するために、主人公の科学者が乗り出すがそこで意外な人物が。
0投稿日: 2018.10.30
powered by ブクログ壮大すぎてなにがなんだかわからないといったところはあるが、やはり今回もSFらしいSFで、満ち足りた読後感。 ハルとの最後のやりとりは緊張感がある、そして小さなどんでん返しもチャンドラ博士のユーモアが垣間見られて愛おしい。偏屈な人がここぞという時に見せる笑顔って恐ろしく魅力的だよなーと。 そして、ハルとボーマンの和解もよかった。ボーマンの独白部分の描写や2人?の会話はできる短く抑制が効いているが、ボーマンがハルに対し懐かしさや親愛の情を感じていることが、よくわかった。意識生命体となった彼は、言葉以外の手段でそういったものを伝えて来た。著者の手腕だなー。
0投稿日: 2017.06.24
powered by ブクログ2016/11/09-2016/11/10 星4.3 『2001年宇宙の旅』の続編。この後に2061年、3001年と続く。 2001年に比べて随分ダイナミックな文章になっていて、すぐ読めた。2001年の方で投げっぱなしだった疑問点がいくつか解消するような、そういう話だった。ここからどうやって2061年へと時代が移るのだろう?
0投稿日: 2016.11.10
powered by ブクログやっと読み終わったーー。 アメリカとソビエトの対立と和解なんかが話の視点にかなり入ってきてて2001年とはだいぶ雰囲気が違う感じ。 何か2001年からひたすらハルが不憫なのう…。あんなに純粋でいい奴やのに…。
0投稿日: 2015.12.05小説ではなく、SFを楽しみたい向け
有名な「2001年宇宙の旅」の続編です。作中で前作の出来事が語られる箇所もありますので、先に前作の映画か小説を読んでいる必要があるでしょう。 さて、肝心の本編ですが、クラークは小説作りがへたくそなくせに、背伸びをして、重層的な物語を書きたがるところがありますが、本作もその悪癖が出ています。断片的に語られるエピソードは、説明不足で分かりにくく、挿入される家庭的なエピソードは物語の焦点をぼかしています。 しかし、クラークの真骨頂は、ベストセラー作家的な小説の巧拙ではなく、SFならではの壮大なビジョンを提示してくれるところにあるのでしょう。ボーマン船長の意識が宇宙を駆け巡るなかで垣間見せてくれる美しい異世界の姿、最後に提示される時間と空間の果てしない広がりと可能性は、SFを読む面白さ、醍醐味を存分に堪能させてくれると思います。
2投稿日: 2015.05.082001年宇宙の旅の謎の部分が解るかも・・・
2010年宇宙の旅は違う監督で映画化されましたね。これを読もうと思う人はきっと2001年も観てるか読んでると 思われますので簡単に説明すると謎だったHAL9000の不可解な謎は解明されるかもしれません。でも、ボーマンが果たして 人間から別の知的存在に進化したのかという点については完全には解明できないところがクラーク的でもありモノリスの謎は 3001年宇宙の旅まで続くことになりますが。2001年→2010年→3001年と読み進めば完璧ですよ。3001年になると、意外な人が よみがえったりする展開でもあるので、3001年を読む前に2010年も一度読んでおけばアーサーCクラーク先生も喜ぶことでしょう。
0投稿日: 2015.03.18期待を裏切らない「2001年」の続編
「2001年宇宙の旅」の映画の印象があまりにも強烈なので、続編はどうか? と思う人もいるかもしれないが、小説版の「2001年宇宙の旅」が良かったと思う人なら、決して期待を裏切らない内容だと思う。 「2001年宇宙の旅」から進化・発展した壮大なストーリーです。
4投稿日: 2013.11.16
powered by ブクログ友人から「蛇足」と聞いていたが 後日談?くらいにのんびりと読めば良いと思う。 取り敢えず彼と和解出来たのは本当に良かったと思う。 良かった、本当に良かった。
0投稿日: 2013.04.24
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もはや説明の要すらない大傑作「2001年宇宙の旅」の9年後を舞台とした続編。設定上は、小説版ではなく映画版の続編となっており、遺棄されたディスカバリー号が漂流しているのは木星衛星群の宙域です(この辺りのいきさつは、クラーク自身による「作者のノート」に詳しいです)。 宇宙飛行士4人が死亡、1人が行方不明となったディスカバリー号事件から9年後、木星衛星群探検のきっかけを作ったヘイウッド・フロイド博士は、ディスカバリー号回収のためにHAL9000の生みの親・チャンドラ博士と共にロシアの宇宙船に乗って木星へと旅立つ。9年前と何ら変わらぬ政治的な駆け引きに翻弄されつつも、ボーマン船長が残した謎のメッセージを頼りに木星周辺での探索を続けるフロイド博士が観た事件の真相、そして更なるモノリスの企みとは? 前作の小説版は、いわゆる「ハードSF」としてきっちりと作り込まれた物語的ダイナミズムが最大限の効果を発揮した傑作だと、鴨は思っています。映画を観る限りだと何が何だかよくわからないんですけどねヽ( ´ー`)ノ小説版では、TMA-1の存在理由もHAL9000が発狂する過程もボーマン船長が変容したものが「何か」もSFとして全てちゃんと説明されており、SFとしての(実にクラークらしい)オチも付いています。 続編である「2010年」も、前作のテイストを引き継ぎ、「ハードSF」として隙のない、きっちりと美しく構成された物語世界が展開されています。まぁ、モノリスによる変容後のボーマン船長(であったもの)が登場したり、コンピュータであるHAL9000の「意識」がディスカバリー号消滅後にも精神体として生き残ったり、多分にオカルティックかつスピリチュアルな描写もそこかしこに見られるのですが、クラークのスゴいところはそれがハードSF世界の一風景として何ら違和感なく存在しうるというところ。ボーマン船長(であったもの)がクルーにとある警告を発して以降の物語の緊迫感は、タダものではないです。最終的に警告を受け入れたクルーが危機一髪で木星圏を脱出する描写に、鴨は痺れましたね。これぞハードSF! この「ハードSFっぽさ」に加えて、いかにもこの作品がクラークらしいポイント。それは、地球人類の未来に対するニュートラルな視点です。 物語の途中で、どこかで読んだような気がする一章が挿入されます。実はこれ、前作「2001年宇宙の旅」と全く同じテキストによる、モノリスの存在理由を説明する一章なのです。地球人類のちっぽけな自尊心など全く意に介さない、巨大な存在の提示。そして、物語の最後の最後に登場する、モノリスによって選ばれた「地球人類以外の知性」。地球人類の存在意義を徹底して客観的に見つめる、「幼年期の終わり」にも通じるクラークの冷徹な視線を感じます。 そんな壮大なヴィジョンを提示しつつも、その一方でフロイド博士の離婚騒動とか宇宙船クルー内の恋愛模様とか、ものすごく卑近な地球人類ならではの人間模様も描いてみせたりして、あぁもぅこれだからクラークやめられないのよヽ( ´ー`)ノ 面白いです!
1投稿日: 2012.03.10
powered by ブクログ2001年より面白かった. ちょうど「幼年期の終わり」をもっと洗練させた感じの内容. 途中のHALとのからみもどうなるのか気になって一気に読んでしまった.
0投稿日: 2011.07.15
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2001年宇宙の旅の続編…と言わなくてもタイトルでわかりますね(^^;)。 あれで終わりかと思いきや、さらにその後日談が前作の登場人物と新登場人物で繰り広げられます。 前作は映画と小説で設定が違うよ、という前提で話が作られていたのに対し、今作は前作の設定は設定だけど映画の設定を踏まえて今回は書くよ、というスタンスなので初めは若干混乱します。 あんまり詳しく書くとアレなのですが、2001年で映画→小説と進めると「あ、設定が違うんだ、小説はこうなんだね」と納得して終わるわけです。 で、その影響下にあって続きのつもりで読み始めると2010年は「映画はこうだったからやっぱり映画の設定で続けるよ」と宣言して始まるわけですがやっぱり小説のつもりで読んでるので「アレ?小説は違うよね?」という疑問があちこちに出てきて序盤は集中できませんでした。二回同じ事を言いましたかね? まぁ内容的には大事なところは前作の設定でもっと広げた状態になるので面白いのは面白いです。あぁこういうところに持っていくんだ、という感覚というか…でもイメージは『幼年期の終わり』と同じですよねぇ(ぉ
0投稿日: 2011.05.28
powered by ブクログ2010年が始まったとき、〆はこの小説で決まっていた。 2001年が綿密な設定と謎にわくわくしていく古典的な名作だったのに比べ、 この作品はどちらかというとそれの詳しい解説やエンターテイメントの面を強調している。 実際に2010年になってもこの時代の科学力はこの小説に追いついて来れないし、明らかな矛盾が見つかるまでも無い。 そして古臭くもない。 人間の、クラークの想像力にただただ感服するばかりである。
0投稿日: 2011.01.01
powered by ブクログ1982年の大学3年生の皆さんごめんなさい。2010年の僕たちの悩みは未だに狭い地球の中で、いかに食いっぱぐれないようにするかとか、夢をとるか安定をとるかとか、どうやったらあいつを彼女に出来るかだとか、自分の魅力って何なんだろうかとか、なんであんなやつがとか、世の中結局金なのかとか、社会が悪いとか、自分が悪いとか、顔か性格か金かとか、学歴とか、才能はあるけど運がないだけとか、本気出してないだけとか、あんなもん本当は意味ねえよとか、高校時代に戻りたいとか、中学時代に戻りたいとか、ええい生まれ変わりたいとか、愛って何とか、生きるのはめんどくさいとか、考えすぎだよとか、人生って何だろうとか、まぁそんなとこなんです。でも結構、すごく大事なことじゃないかと思うんです。4年生ときたらそれを冷めた目で見てくるのです。 1982年の大学3年生の皆さんごめんなさい。そうです。そのへんは変わらんのです。宇宙とかそんなん、ちょっとよくわかんないっす。まだまだあなた達とやけ酒で盛り上がることができてしまうんです。同じグチを抱えておるのです。楽しく飲もうぜ! ああ、でもあなた達ほど景気良くないし、80年代のプラザ合意には恨みがあるのであしからず。 時は2010年。今年読むしかないだろうと、買った。帯には茶番な宣伝文句。 ≪巨匠クラークが描いた未来に人類は到達できたのか?≫ しばらくの沈黙の後、ハルは答えた。 「すまないデイブ、世界経済にモノリスが立ちはだかっている。着陸不可能だ。」 ―と、いう皮肉が浮かんでしまうわけだが、いやいや、この本から学ぶべきものはそういう話じゃない。クラークの科学技術の発展に対する純粋な希望に目を向けるべきなのだ。いつか人類が宇宙の神秘に出会うであろうということを信じるのだ。 それが今世界の腫瘍を鮮明に映し出すかもしれない。光を当てなければ見えるものも見えない。今も昔も変わらぬ宇宙の法則である。(10.09.22)
0投稿日: 2010.09.22
powered by ブクログこの題名の年になっちゃいましたね。まったくこのお話のような宇宙生活は実現できていませんが。せっかくなので記念に今年中にもう一度読んでおきたいと思います。
0投稿日: 2010.04.30
