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竜馬がゆく(六)
竜馬がゆく(六)
司馬遼太郎/文藝春秋
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総合評価

154件)
4.4
74
48
16
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     元治二年正月の絵堂の戦い。そして、亀中社中設立、慶応二年正月の薩長同盟、伏見寺田屋での襲撃、慶応二年七月の第二次長州征討での幕府軍敗退までを描いている。  坂本竜馬が時代を動かしていく様が描かれている。  幕藩体制を超えた世界観を持ち、天下一階級という理念を持ち、相手の利を図り説得する交渉術を持ち、死を恐れない勇気を持っている。まさに偉人と呼ぶに相応しい人物だ。

    0
    投稿日: 2011.07.22
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    司馬遼太郎の代表作としていつか読もうと思っていた作品。 母の坂本竜馬好きから、幼いころより坂本竜馬の逸話をよく聞かされていた。自分自身『おーい、竜馬』を読んだり、他の作品にでてくる坂本竜馬を通して何をした人でどんな人なのかある程度は把握しているつもりだったが、この作品を読んでみてそれを遥かに超える人だと思った。感動のあまり、高知へ旅行し、竜馬記念館も見てきた。 無論、司馬史観による坂本竜馬像ではあるが、それでも日本史上にこのような偉大な人物がいたのかと驚きとともに自分が日本人であることに誇りを感じることができた。まず、考え方というか、その思想が稀有であり、それはこの時代に生まれた人では決して行きつくことのない考え方のように思えた。決して革命家ではなく、かといって思想家でもない。その思想を行動で体現しようと短い人生(特に晩年)の活動の密度の濃さは驚愕する。一体、脱藩前、土佐での空白の1年間にどんなことを考えたのか知りたい。 竜馬が生涯に発言したとされる言葉に 「おれは落胆するよりも次の策を考えるほうの人間だ」 「男なら死ぬときは、例え溝の中でも前のめりに死にたい」 「自分こそが今の時代に必要なんだ、そう信じなさい。すべてはそこから始まるんだ、すべてはそこからなんだ。」 があると言われているが、本当にこの通り生きた人だと思う。 何度読んでも勇気づけられる。

    0
    投稿日: 2011.06.05
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    「事の成るならぬは、それを言う人間による。」 「生死などは取りたてて考えるほどのものではない。何をするかということだけだと思っている。 世に生を得るは事を成すにあり、と自分は考えている。」 「人生は無明長夜であると。」 「時勢という審判者はおれの側に微笑をむけはじめているようだ。」 ・感想 女性陣のなかではさなえが好きだけど、お登勢もかっこよい。 そして、いよいよ佳境に入ってきて面白くなってきました。

    0
    投稿日: 2011.05.06
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    薩長同盟が主の感がある。 竜馬が以下に信頼され、そして現実的な実行力を伴っていたかがわかる巻である。 個人的には、饅頭屋の長次郎の下りをもう少し眺めに書いてほしかった。 この商人上がりの郷士には、志が別のところにあったように思えるので生きていれば、よりいっそう日本史に名を残すような人物になっていたに違いない。

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    投稿日: 2011.05.02
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    おすすめ度:90点 薩長同盟の成立と寺田屋からの九死に一生の脱出劇。 薩長同盟がなかったら、明治維新も大きく変わっていたことであろう。 明治維新そのものもなかったかもしれない。 一介の浪人にすぎない龍馬は奇跡を起こし、歴史を変えた! 龍馬の、死を賭けた決死の覚悟が、歴史を大きく転換させたのである!

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    投稿日: 2011.04.29
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    2010/02/15読了 薩長同盟に海援隊の実現と、革命へ一歩一歩近づいてゆく。 高杉さんと出会ったり、グラバーさんが出たり。 西郷さんのサポートも大助かりな巻。 それにこの巻はやっぱり、お竜さんの活躍がいちばんだと思う。 お風呂から裸で飛び出して、竜馬に逃げるように言った有名な逸話です。 そのあとに初めて新婚旅行したり、ラブラブな回であったりする。

    0
    投稿日: 2011.03.29
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    本巻は薩長同盟成立に奮闘する龍馬の活躍が描かれている。アクの強い外様雄藩という共通項を持ちながら、背景やカラーが異なり憎しみ合う両藩の手を結びつける龍馬の苦労がありありと綴られている。何度も失敗を繰り返しながらも、諦めず目標に立ち向かうさまは見習うべき点である。しかも、龍馬自身または亀山社中の利害を考慮せず、あくまでも「日本のため」という大局的な態度が実に素晴らしい。 今回も、興味深い龍馬の発言を引用したい。 「志操さえ高ければ、商人の真似をしても構わない。むしろ地球を動かしてるのは、思想ではなくて経済だ」 →薩長同盟成立に対して龍馬がとったスタンスである。憎しみ合う両藩に観念や思想を説いても理解は得難い。そこで、薩長の実情から利害の一致する点を見つけだしたのである。幕軍による長州征伐に対応する必要があるも武器不足である長州藩には薩摩藩名義で武器を調達し、サツマイモはとれるものの米が不作である薩摩藩には米どころの長州から米を送るというもの。プライドの高い西郷隆盛により米は拒絶されたものの、結果、同盟は成立する。龍馬は人たらしなだけでなく、ブローカー的な一面も持っていたのだ。 「人の運命の9割は自分の不明による罪だ。何にせよ、藤堂平助は、今となっては道を引き返す訳にはゆくまい」 →かつての北辰一刀流の後輩である藤堂平助が新撰組に在籍することについて「人の運命はわかりませんな」と述べた三吉慎蔵に対する発言。つまり、自分の置かれた境遇を運命のせいにして片付けるのでなく、自らの思想や行動に起因するということである。藤堂平助に関しては、この後近藤勇と袂を分かち、伊東甲子太郎とともに高台寺党を結成するが、油小路にて惨殺される。決して良い末路とは言えない。龍馬に言わせれば、自分のまいた種、ということか。

    0
    投稿日: 2011.03.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この巻では、坂本龍馬が、前半に西郷隆盛、後半に高杉晋作と、いよいよ打倒幕府で戦いがはじめられる。この3人は、先見性というより、何が一番重要化を見抜く眼力があったように書かれている点に注目したい。横井小楠や吉田松陰など、いろいろな先見性や教育を施した大人物がたくさんでてきたが、実行に移していったのは、この3人出会ったのだろう。この3人から歴史の重要な一里塚である、薩長連合が成立した。そういった意味では、非常に重要な巻である。 龍馬自身としては、おりょうとの結婚し、亀山社中設立から海援隊として、商社と傭兵組織を束ねることになる。 2つの組織を結びつけるときに、それぞれに弱み・強みがあり、それを補って、結びつけ、連携することで、強い力が生まれる。まるで、ドラッカーの実践論をみているようだ。

    0
    投稿日: 2011.03.19
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    薩摩の西郷と関係を深めてゆきます。竜馬ほど、人に好かれた人はいるだろうか。竜馬はこのような人物だったからこそ、幕府は倒れ、維新が成ったと思います。この巻は、薩長同盟の仲介と成立、寺田屋事件、亀山社中の活動、第二次長州征伐と幕軍との海戦。竜馬は幕末の表舞台に出て、活躍する竜馬を見ることができます。

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    投稿日: 2011.02.11
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    2011年12冊目。 主義よりも実益を説くことで、ついに薩長同盟が成った!!! 犬猿の仲に手を結ばせた竜馬の手腕が光る。

    0
    投稿日: 2011.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1865~1866年の竜馬を取り巻く幕末の風雲が濃厚に詰まった章。 中岡慎太郎と出会い、薩長同盟をさせることで投合。亀山社中の設立。薩長同盟の失敗そして京での薩長同盟の成立。同日の寺田屋事件からのおりょうとの新婚旅行。そして第二次幕長戦争のはじまり、と非常に濃い内容。 舞台が京と長州、薩摩、長崎に絞られ、竜馬はこれらの国々を奔走。薩長同盟成立の瞬間は胸が熱くなった。 藩の意識が抜けきらない、そして武士の面目というものを大事にする長州と薩摩をそれぞれの利というもので結びつけることに成功させた竜馬。 一人ひとりの言動がこみ上げてくるものばかり。長次郎といい三吉慎蔵といい。 個人的には藤堂平助や大久保一翁の幕軍側が竜馬へ協力するシーンが好き。それだけ竜馬という人物の引きこむ強さを感じる。

    0
    投稿日: 2011.01.14
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    薩摩、長州の主役たちが活躍しはじめ、いよいよ面白くなってきた。薩摩と長州が結びついていく流れを知ることができ、今までの自分の歴史の認識に深みが増した。

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    投稿日: 2011.01.03
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    購入者:櫻井 亀山社中誕生~薩長同盟~寺田屋の変~霧島の誓い~馬関海戦まで描かれています。 亀山社中は日本発のカンパニーらしいです。 薩長同盟は坂本竜馬の活躍の方が目立ったりしますが、中岡慎太郎の活躍も忘れてはいけない事をこの本から教わりました。 不思議なのは一介の浪人が薩摩と長州の手を結ばせた事。やはり竜馬さんは何かを持ってたんですかね。 印象に残った文章 「天がおれを、この地上の紛糾をおさめるために降した、と自分をそのように思いはじめている。おれがいなければ日本が潰れらぁ」 丸橋(2011.12)

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    投稿日: 2010.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    改革の機が熟して参りました。 日本を思い救うべく西へ東へ奔走するこの御仁にもう少しついて行きとうございもす! 長州は桂、薩摩は西郷。この二人の手を取り合わせた坂本龍馬の説得には日本人の何か、こみ上げるものがありました。

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    投稿日: 2010.12.14
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    これで薩長連合は成立した。 歴史は回転し、時勢はこの夜を境に倒幕段階に入った。一介の土佐浪人から出たこのひとことのふしぎさを書こうとして、筆者は、三千枚ちかくの枚数をついやしてきたように思われる。事の成るならぬは、それを言う人間による、ということを、この若者によって筆者は考えようとした。

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    投稿日: 2010.11.28
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    寺田屋事件、薩長同盟など盛り上がり場所がたくさん。ようやく維新の表舞台に登場し、なくてはならないキープレイヤーに。読んでるほうも歴史が動いてるってかんじで面白かった。ますます続きが楽しみに。 余談だけど(笑) 前巻までは余談や後日談などやや冗長な表現が続く事もあって、話が途切れるような歯切れが悪さがあった。いや、この巻も決してそれらがすくないわけじゃないんだけど、多くは薩長同盟の性格を知る上で必要不可欠なものや歴史の核心を突いた見解だったりで、前巻までのそれらは無いみたい。竜馬の手による文も所々に見受けられて面白かった。

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    投稿日: 2010.11.23
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    いよいよ時代が動き始める、薩長同盟。 この相反する二藩をすり寄らせ手を握らせる事が出来た事が、この時代や歴史を考えると偉業としか思えません。 高杉晋作がかっこいいと再認識出来る巻でした。 それと、老中板倉に対して、大阪城にまで呼び出され、 薩長同盟を表沙汰に出来ない状態で、 なぜ、長州討伐に行かないか、の理由を問われ、 聞こえないフリ、聞き間違いで、しらを切り通した 大久保が、本当かどうかは置いといて、 一番すごいんじゃないの? と、思った。

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    投稿日: 2010.10.15
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    ここまでくると、龍馬伝との違いもはっきりしてきます。それはそれで楽しめるのが坂本龍馬史の懐の深さってもんでしょう!長次郎とか、池内蔵太とか、死なずにいられたものが死んでいくのが悲しい。今まで他のドラマでも見てきた桂小五郎像、好きになれない理由がやっと分かった。過慎重、過粘着質だったんですね(;^_^)それに反して高杉晋作の粋なこと!!龍馬との共鳴がおもしろい!!

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    投稿日: 2010.10.12
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    薩長同盟なんて考えつくだけでも信じられんのに、実現させてしまうとはすごい人です。議論ではなく利を以って人を動かすやり方が勉強になりました。

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    投稿日: 2010.09.26
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    4巻5巻あたりで読み進むスピードが落ちた理由に気がついた。物語が前向きではなくなったからだ。薩長同盟に至る物語、ワクワクしながら読むことができた。

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    投稿日: 2010.09.19
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    今まで読んだ『竜馬がゆく』の中で一番の巻かもしれない、、、最初から最後まで見所だらけ! まず、亀山社中 次に、薩長同盟 んで、寺田屋事件 歴史の授業で聞く言葉は数多くあれど、「こんな経緯で…!」と思い知らされるものばかり。 海援隊の名はよく聞くけど、その前身が亀山社中だとか、 同盟を結んだ薩長が実は仲が悪かったとか、 おりょうとの新婚旅行は西郷提案の湯治だったとか。 特に見所は、 やはり竜馬が奔走して同盟を結ぶとこだろう。 あまりにも桂が意固地で、西郷も大人じゃないし。 どうやって同盟結ぶのかなってヤキモキしながら読み進めてました。 竜馬はすごいなぁ。

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    投稿日: 2010.09.14
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    龍馬伝の進み具合に合わせて読んでいます。 司馬遼太郎の取材力、根気はすごい。 脇役の生立ちまで調べている。 どんだけ時間がかかったのか・・・敬服

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    投稿日: 2010.09.07
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    いよいよ幕末史の重要な部分である「薩長同盟」に話の展開は至る。長州の桂小五郎と薩摩の西郷隆盛とを結ぶべく坂本竜馬が、西郷を説得したシーンは感動。

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    投稿日: 2010.08.15
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    ずいぶん昔に読破してます。 レビューしている今日この頃、NHK大河ドラマ「龍馬伝」楽しんでます。 伊勢谷さん、渋いですw

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    投稿日: 2010.08.15
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    高杉の「絵堂」のクーデターから始まり、ついに結ばれた「薩長同盟」、竜馬の温泉新婚旅行など盛りだくさんな6巻目。 竜馬の左親指、痛々しいデス・・・

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    投稿日: 2010.08.10
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    あ~ついにおりょうに「一生ついてこい」って言っちゃった(照)こうゆう色恋も出てくるとこが、「竜馬がゆく」の良いところか。 そして、薩長問題もだいぶ煮詰まり、竜馬率いる船もいよいよ面白くなってきました。そして、だんだん歴史の授業で出てきた名前ばかりが残り始めた。斬られたり切腹したり・・この時代の一番悲痛なとこですね。

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    投稿日: 2010.07.26
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    竜馬の奔走で、ついに薩長同盟が成立する。個人的には英国留学がばれて、切腹した饅頭屋の近藤長次郎が気になった。明治時代にまで生存したら、大業を果たしたに違いない。

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    投稿日: 2010.05.30
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    ~内容(「BOOK」データベースより)~ 幕府を倒すには薩摩と長州が力を合せれば可能であろう。しかし互いに憎悪しあっているこの両藩が手を組むとは誰も考えなかった。奇蹟を、一人の浪人が現出した。竜馬の決死の奔走によって、慶応二年一月、幕府の厳重な監視下にある京で、密かに薩長の軍事同盟は成った。維新への道はこの時、大きく未来に開かれたのである。 ~~~~~~~~~~~~~~~~

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    投稿日: 2010.04.14
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    遂に薩長連合が成った。互いに敵対していた両藩を結ばせたのだから、すごいとしかいいようがない。これは竜馬にしかできなかっただろう。連合が成った直後、竜馬は寺田屋で襲われるが、運良く逃げることができた。竜馬には天命があったのだろう。 その後、幕府は長州再征を企てるが、長州が勝利を治めた。幕府の衰退はこの頃から確実なものとなり、竜馬たちは勢いづいていく。

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    投稿日: 2010.04.10
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    薩長連合がついに成る。この巻はとにかく竜馬が活躍しており、惹きつけられる。彼の名言も多く掲載されている。「英雄豪傑とは、老獪と純情の使い分けのうまい男をいうのだ」なるほど。しかし、なぜおりょうなのか。そこもまた不思議であり、人間なのだな、と思わせる。

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    投稿日: 2010.03.26
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    この巻はまあ面白い。 テレビで、竜馬が新婚旅行へ行った温泉を見たことがあったのだけれど、 こういった経緯で行ったのだとは知らなかった。 文章が重複しているのは、長いから忘れているだろう読者のためなのだろうか。 それにしても長い話だ。 燃えよ剣なんて上下巻にしかなっていないのに。 お登勢さんにすごい魅力を感じる。 『新選組!』で戸田さんが演じておられた イメージが強いというのもあるんだけど。

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    投稿日: 2010.03.19
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    内容は、竜馬が薩長同盟を結ばせるのに奔走し見事成功して(成功と同時におりょうも手に入れた!よくやった!)、有名な「日本人初の新婚旅行」をして少し経った後まで。と自分で書いててもいまいちピンとこないけど、とにかくいよいよ倒幕へ一歩踏み出したところ。

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    投稿日: 2010.03.16
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    薩長同盟、幕吏の寺田屋襲撃、池内蔵太の死、近藤長次郎の切腹、第2次長州戦争。 奇兵隊が幕府軍を負かしているシーンがよかった。 「長州が勝っちょりますな」 「いや、長州が勝っちょるのじゃない。町人と百姓が侍に勝っちょるんだ」  そのことに、竜馬は身ぶるいするほどの感動をおぼえた。(P417)

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    投稿日: 2010.03.16
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    <感想> 全巻を通して、面白かった。 竜馬はあたりまえだが、その他にも多くの登場人物の描写が素晴らしく、惚れ惚れする。 また、この巻では著書からの大暴露があるが、知りたくない人は要点の部分を読まないこと。 <要点> ■中岡など多くの志士は主義の一致により手を結ばせようと考えていたが、竜馬は利害によって手を結ばせようと考えていた。 ■竜馬がまんじゅうやに対して教育中の一言 「男はどんなくだらぬ事ででも死ねるという自信があってこそ大事をなしとげられるものだ。」 ■著者は事の成る成らぬはそれを言う人間によるということを伝えるために、3千枚ちかくの枚数を費やしたのかもしれないと思う。 ■薩長同盟成立後、竜馬がつれの三吉慎蔵に対し 「生死などは取りたてて考えるほどのものではない。何をするかということだけどと思っている。世に生を得ては事を成すにあり、と自分は考えている。事とは仕事のことさ。仕事といっても、先人の真似ごとはくだらぬと思っている。釈迦や孔子も、人真似でない生き方をしたから、あれはあれでえらいのだろうな。」 ■おりょうの思いでみ人間というもの おりょうは、お針も煮炊きもできない女で、どちらかと言えば行動的正確にできている。おとなしく家庭をまもるたちでないくせに、かといってこうも変転きまわりない竜馬とともにする暮らしの中に揉みに揉まれていると、ふと人並な暮らしの楽しみに思い焦がれるのである。人間とはなんと奇怪で物欲し屋で、あくことのない幸福への空腹感をもちつづけている動物であろう。

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    投稿日: 2010.03.03
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    竜馬の活躍でついに薩長同盟が締結。しかし、締結直後、竜馬が寺田屋で刺客に命を狙われます。おりょうの必死のはたらきもあり、何とか逃げ切りますが、ついに竜馬の身にも命の危険が迫りはじめます。 いよいよクライマックスに近づいてきた感じです。 おりょうはめでたく夫となった竜馬と新婚旅行に出掛けますが、それも束の間の幸せだったのかと思うと切ないですね。

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    投稿日: 2010.03.03
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    おりょうとの新婚旅行は竜馬にとって短い人生のなかでほんのつかの間の幸せだったのでしょう。ますます両人が愛おしくなってきました。竜馬の最後を知っているだけに余計に愛おしい。

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    投稿日: 2010.02.04
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    この本では坂本龍馬の歴史の中で最も有名な「薩長同盟」を結ぶ直前、そして結んだ瞬間その直後に寺田屋において刺客に襲われるその一連の出来事が書かれた一作だ。 薩長の同盟を結ぶに置いてその直前様々な小競り合い。流石は武士というべきかお互いの藩は自分から同盟を持ちかけたという事についてプライドが許さないなど何回か行われた会談にも無言が続いてしまう。そんな二藩の容易でない雰囲気を壊し同盟につなげる事を成し遂げてしまった坂本龍馬は一気に佐幕はに狙われる事になってしまう。

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    投稿日: 2010.01.28
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    ◆おれの足が半日早ければそのぶんだけ日本は救われる。というような気になってきた。ひろい日本に、おれだけしか天下の騒乱をおさめる者がいない、というような気になっている」(竜馬)

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    投稿日: 2010.01.11
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    長州征伐後、幕府は威信を取り戻し参勤交代を復活させようと考えたなんて、可哀そうなくらい現状が見えていない。 薩長連合を実現するために、竜馬は東奔西走。動きの激しい竜馬を怪しまれ、宿泊先の寺田屋に踏み込まれる。

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    投稿日: 2009.11.09
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    薩長連合成る。竜馬が仲に入り薩長連合を桂、西郷に持ちかけるが、それぞれの思いが連合不調に終わりかける。西郷に直に会って竜馬の言った言葉「長州がかわいそうではないか」この言葉が西郷を動かし連合が成る。しかし著者は言う「事のなるならんはそれを言う人間による。」

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    投稿日: 2009.10.24
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    幕府を倒すには薩摩と長州が力を合せれば可能であろう。しかし互いに憎悪しあっているこの両藩が手を組むとは誰も考えなかった。奇蹟を、一人の浪人が現出した。竜馬の決死の奔走によって、慶応二年一月、幕府の厳重な監視下にある京で、密かに薩長の軍事同盟は成った。維新への道はこの時、大きく未来に開かれたのである。 いよいよクライマックスへ!?

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    投稿日: 2009.06.16
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    薩長同盟の土壇場の竜馬がすごくいい。いままででいちばんいい竜馬。次にいい竜馬は手紙のエヘン、エヘンだ。桂もよかった。鼻の奥がツンとした。

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    投稿日: 2009.06.07
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    薩長同盟ができる。 伏見寺田屋で三吉慎蔵と一緒にいたところを幕史に襲われる。 竜馬、長州藩(高杉晋作ら)と連合し幕府海軍と戦う。

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    投稿日: 2009.05.24
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    「志操さえ高ければ、商人のまねをしてもかまわない。むしろ地球を動かしているのは思想ではなくて経済だ」

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    投稿日: 2009.01.04
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    ついに成った薩長同盟。しかし、その功労者たる竜馬は、追手を振り切り夜の京を逃げ回る・・・。夜の星空を仰ぎ見る竜馬の姿が、頭から離れません。

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    投稿日: 2008.11.24
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    怜悧な皮肉屋・外交の天才という設定が既に堪らない。不純な目で見すぎだろうと思いつつ陸奥宗光と結婚したくなる

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    投稿日: 2008.09.19
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    <三好一男副代表オススメ!> 司馬遼太郎の作品にはいろいろ影響を受けていますが、中でもこの1冊は印象的でした。竜馬は千葉道場の免許皆伝でありながら、生涯1度も人を斬ったことがない。強さの中にある優しさが魅力ですね。この作品は高知支部の原点です。

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    投稿日: 2008.04.22
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    竜馬の頭の回転には驚くばかり。人をひきつける魅力は、天性のものなんでしょうか。 どのようなアクシデントが起こっても、次の手を打つところ、尊敬します。

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    投稿日: 2008.03.22
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    ついに薩長同盟結んだ。 竜馬もよくこのふたつをまとめたもんだ。 義と義のぶつかり合いを。 「生きるも死ぬも、物の一表現にすぎぬ。いちいちかかずらわっておれるものか。人間、事を成すか成さぬかだけ考えていけばよい」

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    投稿日: 2007.10.22
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    倒幕のためには、薩摩と長州が力をあわせることが必要。しかし、互いに憎しみあってる両藩が手を組むとは考えられなかった。竜馬決死の奔走で、薩長軍事同盟はなり、維新への道は大きく開かれた。

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    投稿日: 2007.09.05
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    土佐の竜馬を仲介として、長州の桂・薩州の西郷が同盟を結ぶ。幕府の秘密裏に薩長同盟が行われたのである。長州の高杉晋作と竜馬が協力し、下関で幕軍と海戦する場面も面白い。

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    投稿日: 2007.03.17
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    今の日本がここにあるのは、幕末の志士が築きあげてきたものがあるから。私の人生に大きく影響を与えました。

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    投稿日: 2006.10.09
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    幕末列伝、坂本竜馬風雲ストーリー第6巻。時代は慶応二年、竜馬暗殺1年前、薩摩の西郷隆盛と長州の桂小五郎へ説得、薩長同盟、伏見寺田屋襲撃事件、竜馬負傷、拳銃分解、おりょうとの新婚旅行、江戸徳川幕府最後の戦争を収録。

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    投稿日: 2005.07.26
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    長次郎は才子ではあるが、組織でもって協同して事をする感覚が欠けているようである。貧家の秀才で無我夢中で世間の表通りに出てきた者のもつ悲哀といっていい。われがわれがとおもう一方で、仲間の感情を思いやるゆとりがないのである。 (しかし、城下の水道町のまんじゅう屋のせがれも、薩長両藩を相手に大仕事ができるまでになったか) とおもうと、竜馬はあのまんじゅう屋の冷たくとぎすましたような秀才づらが、いとしくてたまらなくなるのである。(p.160) 「私は根が町人のうまれで、戦争はあまり好みませんが」 「ばかだな、お前は。そういうことをいうちょるから、あたらそれほどの才分をもちながら人にばかにされるのだ。男は、喧嘩をするときには断乎喧嘩をするという大勇猛心をもっておらねば、いかに名論卓説を口にしていても、ひとは小才子としか見てくれぬぞ」 「しかし、にが手はにが手です」 「にが手でもやれ、近藤長次郎が軍艦にのってひといくさした、といえば、あとあとお前の名論卓説に千鈞の重味がつくぞ。口さきの才子ではない、と人は思う。人がそう思えば仕事もやりやすくなる。思わぬ大仕事ができるというものだ」 「しかし、いくさに負けて軍艦が沈めばどうなります」 「死ぬまでさ」 と、竜馬はむしろまんじゅう屋の顔をふしぎそうに見、あたりまえだよ、といった。 「しかし死ぬのは、まだ惜しいです」 「惜しいほどの自分かえ、まんじゅう屋」 「まんじゅう屋はよしてください」 「では、長サン。男はどんなくだらぬ事ででも死ねるという自信があってこそ大事をなしとげられるものだ」(p.182) 桂の感情は果然硬化し、席をはらって帰国しようとした。薩摩側も、なお藩の体面と威厳のために黙している。 この段階で竜馬は西郷に、 「長州が可哀そうではないか」 と叫ぶようにいった。当夜の竜馬の発言は、ほとんどこのひとことしかない。 あとは、西郷を射すように見つめたまま、沈黙したからである。 奇妙といっていい。 これで薩長連合は成立した。 歴史は回転し、時勢はこの夜を境に倒幕段階に入った。一介の土佐浪人から出たこのひとことのふしぎさを書こうとして、筆者は、三千枚ちかくの枚数をついやしてきたように思われる。事の成るならぬは、それを言う人間による、ということを、この若者によって筆者は考えようとした。(p.246)

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    投稿日: 1999.10.01