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竜馬がゆく(六)
竜馬がゆく(六)
司馬遼太郎/文藝春秋
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総合評価

154件)
4.4
74
48
16
0
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    倒幕という風潮が高まるものの、依然として長州藩と薩摩藩との対立が解消されない。このままでは欧米列強による支配も時間の問題だった。そこで竜馬が両藩の同盟へ導くために交渉するが、その一方で幕府も本格的に京を監視しているので、いかに監視下をくぐり抜けて目的を果たすのか。第六巻でもそんな緊張感が常に続いていく。

    0
    投稿日: 2025.10.04
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    一人の人間が歴史を変えることがある。 坂本竜馬が存在しなければ、(襲いかかる幾多の危機を乗り越えられず、もっと早くに死んでいたら—その可能性は物凄く高かった)、現在歴史的として存在している「明治維新」はなかった。 そんなことはあるだろうか? 遅かれ早かれ、江戸幕府は崩壊し、「明治維新」は訪れていたのではないか。 この本は、それを否定しない。 しかし、竜馬無しで成し遂げられた「明治維新」は、現在我々が「明治維新」と呼んでいるものとは、違っていただろうと、本書は指摘する。 そして、あったかもしれない「もう一つの明治維新」の姿を、垣間見させてくれる。 それは江戸幕府主導の「明治維新」だ。 幕臣にも居たのだ、「もう一つの明治維新」を構想する、冷徹な男が。 それが、小栗上野介忠順(ただまさ)だ。 彼の考えた「明治維新」とは、どんなにものか。 薩長が力をつける前にフランスと組んで、軍の近代化を図り、藩を廃止する。 将軍中心の中央集権体制を確立し、新たな国家を作る。 坂本竜馬が、この小栗上野介が構想する、幕府主導の「明治維新」を阻止しなければ、日本は、欧米列強の餌食となっていた可能性が高い。 フランスの皇帝、ナポレオン三世は、日本国の皇帝となることを夢見ていた。 竜馬がいなければ、今頃、我々は、「ボンジュール。コマンタレ•ブー?」と挨拶しなければならなくなっていたやもしれない。 坂本竜馬が居なくとも薩長連合は成立したのではないか、という見方もある。 竜馬の盟友中岡慎太郎も、薩長連合を成立させようと奔走していたし、この構想自体が、当時の一般論だった。 だが、論と実行とは違う。 軍事的に見て、幕府に匹敵する軍事力を有するのは、薩長連合が最適だ。 だが、長州にとって、薩摩は、長州を京都から追い落とし、朝敵の汚名を着せた張本人だ。 恨み骨髄、絶対に許せない相手なのだ。 だから、ほとんどの人にとって「薩長連合」は見果てぬ夢に止まったのだ。 薩長同士も、討幕の道筋は薩長連合しかないと理解している。 だが、その間には怨讐が立ちはだかり、当人同士も連合は無理だと諦めている。 その怨讐を乗り越え、夢を実現したのが竜馬だ。 竜馬はどうしたのか。 彼はリアリストだ。そして、ビジネス•マンだ。 ビジネスの要諦は何か? どちらか一方が得をすることではない。 Win-Winの決着を図ることだ。 それが、ビジネス継続の秘訣だ。 竜馬は、怨讐を超えるものは実利だと考えたのだ。 商人=ビジネスマン=媒介者の面目躍如だ。 長州の最も必要とするものは何か。 幕府による長州征伐に対抗する武器だ。 薩摩の欲するものは何か。 不作で不足している米だ。 長州は、外国から武器を購入することは禁止されている。 薩摩は、外国から武器を購入出来るが、それを長州に譲渡することは出来ない。 それを仲介したのが、竜馬の作った商社「亀山社中」だ。 A—>Bのやってはならない取引に、Cが介在することで、取引を可能としたのだ。 (A—>C—>B) その反対の流れを行ったのが、長州から薩摩への米の支援だ。 怨讐は、実利によって解凍してゆく。 これは、ビジネスマンにとっては、ビジネスの実践そのものに思えるだろう。 本書が多くのビジネスマンに愛される所以だ。 そして、連合に対するもう一つの壁が、互いの面子だ。 薩摩の西郷の面子と長州の桂の面子。 これも当事者同士では調整出来ない。 そこには、第三者の介在が必要なのだ。 竜馬の役割は、第三者の仲介者、媒介者。 ギリシア神話のヘルメスの役割だったのだ。

    1
    投稿日: 2025.07.18
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    遂に薩摩と長州が手を組んだ。互いに仇敵と言われるほどの犬猿の仲になっている両藩をどのように合意させたのか非常に興味があった。最初は、思想面からではなく実利(利害)面から入って、お互いを説き伏せ、最後は感情面で両者の背中を押す。人間、最終的にはやはり感情(こころの持ちよう)で決まるということか。 おりょうとの新婚旅行のくだりでは、著者がその秘湯先まで取材しているところが凄い。氏は、執筆にあたって資料を山ほど買い込むと聞いたことがあるが、実際に現地を訪れて自分の目で見ることも文章に活力を与えるのだろう。

    0
    投稿日: 2025.06.21
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    薩長同盟 読んでいて、何とも言えない高揚感に包まれた。 自らの行動で日本の歴史を動かす、その先頭に坂本龍馬という男が、西郷隆盛が、高杉晋作が。 日本史だとプラスαで覚えておくといいよくらいだったと思われる小松帯刀とかが、実はめちゃめちゃ重要人物だったりするの面白い。 教科書の文字の羅列を暗記するより、よっぽどストーリーを伝えて、感情移入して、自分ならどうする?って考える方が良質な教育だよなあ。

    0
    投稿日: 2025.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    6巻では薩長同盟に奔走する竜馬が印象的でした。竜馬がいなかったら同盟は決裂して元の木阿弥になってしまうので竜馬、桂、西郷の3人も必死さが伝わってきました。同盟が結んだ後に寺田屋で命を狙われてしまう所がありましたが、時代というか「天」が竜馬を助けたと思いました。おりょうさんと結婚した所では良かったと思いつつ戦乱の世では、いつ命を落とすかと不安に感じたり複雑でした。

    4
    投稿日: 2025.04.19
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    話の展開に引き込まれる、読みどころ満載の巻でした。歴史の波に乗っている感じでした。薩長連合にこぎつけられたのは、竜馬の発想力、思考の柔軟性、最終的には人間力にほかならず、それを受け止め、人間として大きな器をもつ西郷の力だと思いました。そして、船宿、寺田屋のおかみであるお登勢、おりょうの存在は大きいものでした。 現代社会でも仕事をしていく上で、人間関係の比重は高く、直球勝負だけでは上手くいかないことの方が多いです。竜馬の時運、人物を見抜く目、何よりも交渉力、調整力は、さすがです。 竜馬とおりょうさんがめでたく夫婦となり、新婚旅行の場面は、ほのぼのしました。

    17
    投稿日: 2025.04.06
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    ついに世が動き出した、、! (毎巻思ってる気もするけど) ・おりょうと一生の約束 ・薩長同盟の締結 ・幕軍vs長州軍 ・幕府がついに揺らぎ出す おお!という文があったらページの端を折ってるのだけど、この巻は特に折るページが多かった気がする。 あと2冊、、!

    0
    投稿日: 2025.03.01
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    薩摩へ、薩長同盟の結成、第二次長州征伐 「生死などは取り立てて考えるほどのものではない。何をするかということだけだと思っている。世に生を得るは事を成すにあり、と自分は考えている」(264頁)

    0
    投稿日: 2024.10.10
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    竜馬の幕末が熱い!幕末志士たちの命懸けの想いと戦い。史実に基づいたフィクションとはいえ、 日本のために命を懸けた熱き日本人が大勢いたという事実には変わりない。 終わりに近づいてきて、涙なしには読めないかもしれません。

    16
    投稿日: 2024.08.23
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    勝失脚し、後任に勝の政敵である小栗忠順、栗本鋤雲ら。小栗忠順は勝失脚後、軍艦奉行になり、なったと同時に勝の嫌う特定外国(この場合はフランス)と手を握る。竜馬、薩摩に入る。薩摩は当時、他藩のものを受け付けない秘密国家のようなものであったが、(よそ者は関所で斬殺された)西郷と共に薩摩に入る竜馬。もっとも全てのよそ者が殺されたわけではないが、幕府の放った密偵などは帰ってこなかった、という。薩摩で西郷、大久保だけでなく大山巌や東郷平八郎(ともに日露戦争の英雄)とも会う竜馬。竜馬、薩長同盟のアイデアを西郷に打診。竜馬、長崎の亀山で「亀山社中」をつくる。長州人を口説くため大宰府にいる三条実美ら五卿をまず口説こうとする竜馬。幕府の長州再征の背景にはフランス公使レオン・ロッシュがいる。竜馬、桂小五郎に再会。中岡慎太郎が西郷を説得して長州に来させ薩長同盟を結ぼうとするも西郷、ドタキャン。伊藤博文、井上馨、登場。二人はグラバーという外人からゲベール銃より高性能なミニエー銃の話を聞きミニエー銃4300挺、ゲベール銃3000挺購入。軍艦も購入、39000両。竜馬、高杉晋作と会う。薩長連合のための桂小五郎と西郷隆盛の会談、まとまらず。竜馬、西郷の非を責め、西郷謝る。薩長同盟成立。竜馬、寺田屋にいたところ襲撃される。寺田屋襲撃をなんとか逃げ延びる。竜馬、おりょうと薩摩に新婚旅行に行く。竜馬、高杉晋作と組み長州側で幕軍と戦う。

    0
    投稿日: 2024.06.16
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    かの薩長同盟の成立、寺田屋からの逃亡劇に、新婚旅行、そして第二次長州征伐への亀山社中(海援隊)の参戦と、内容てんこ盛りで、ここぞとばかりに竜馬が暴れまくりの1冊。  これまでの経験や人脈、ときの運といったものが紙一重でつながり、幕末の日本を大きく変えていく。 教科書や大河ドラマなどで触れられているような エピソードも多く、小説ゆえに事実とは異なる ところがあるとしても、話の展開には手に汗にぎるものがありました。

    7
    投稿日: 2024.05.19
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    龍馬率いる亀山社中の活躍や、薩長連合の成立。その後に伏見寺田屋で龍馬が襲われるも、何とか生き延びたりとかなり目まぐるしい局面。束の間のおりょうとの薩摩行きも息抜き的に良かったかな。第二次長征とそこで行われる海戦も興奮しました。幕府の衰退、時代の大きな変化が正に起こっている事が感じられ、色々考えさせられ大変面白かったです。

    10
    投稿日: 2024.05.07
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    ついに薩長同盟が成った。 日本というひとつの国を作るという竜馬の構想がまた一歩着実に進んだ。 おりょうへの言葉も良かった。

    0
    投稿日: 2024.05.03
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    薩長同盟、めちゃくちゃ大きいことなのに、それまでとあまり温度変えずに描いていて、すごい!熱すぎたら、その分あとが冷めてしまうから、スキルが必要ですよぅ!さすが、司馬さん!

    2
    投稿日: 2024.04.28
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    ▼山場です。薩長同盟締結~寺田屋で大捕物間一髪~海援隊始動~第二次長州征伐に参加、幕府海軍に連戦連勝。 ▼この巻のためにここまでがあったと言っても過言ではない、まさ竜馬大活躍、日本史のど真ん中に登場です。講談を読むような司馬節、面目躍如の大活躍、文句なしのわくわくどきどき痛快英雄譚の回です。 ▼一方で高杉晋作が突如として主役かの如き扱いで躍動します。このあたり、「世に棲む日々」と「竜馬がゆく」の豪華コラボを見ている感で、なんというかすごく豊穣な気がします。

    8
    投稿日: 2024.04.14
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    悲しい話が多いので★4つです。。 寺田屋で竜馬が怪我をしたのは知らなかったです。 ワイル・ウエフ号の話は切ないです。

    0
    投稿日: 2024.03.06
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    「人の一生というのは、たかだか五十年そこそこである。いったん志を抱けば、この志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない。たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ。生死は自然現象だからこれを計算に入れてはいけない」 2020/2/6読了(再読) 学生時代から十数年振りに読んで、改めて日本人たるもの、一度は読むべき小説だと思った。文庫本8巻の大長編は名場面、名台詞も多いのだが、、竜馬がその人生観・死生観を語った台詞を採り上げてみた。

    0
    投稿日: 2023.10.01
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    薩長連合を考えたときに、おなじ尊王主義の両藩がいがみあっているのはおかしい。考えが同じなら一つになるべきではないか、と思い、その方角から手を握らせようとした。観念や思想から入った。ところが竜馬は、利害関係から入っていく。薩長の実情をよく見て、利害が一致するところはないかと見た。 「長州が可哀そうではないか」この一言で、この夜を境に倒幕段階に入った。事の成るならぬは、それをいう人間による

    1
    投稿日: 2023.06.15
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    薩長同盟を達成した回。そしておりょうと結婚し、日本初の新婚旅行に行く回でもある。 ついに龍馬が行くも佳境に入ってきた。 作者の「事の成る成らぬは、それを言う人間による」という言葉。イチローも言っていたなぁ。 これからこっそり自分も使おう。。。

    0
    投稿日: 2023.03.31
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    竜馬の視点を借りながら、幕末の動乱を見ている感じがしました。確かに竜馬もめまぐるしく活躍するのですが、時の中心となる大物達や大事件がどんどん出て来て、竜馬が霞んでいく印象です。

    0
    投稿日: 2022.08.15
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    本巻の最大の読みどころは何といっても薩長同盟です。締結に向けて竜馬の最後必要最低限の言葉で西郷が動く様子は見事な描写でした。そこまでの道のりにおいても、同盟締結に向けて危険を顧みず奔走する竜馬の努力は、西郷の場を読むするどさにも救われたところが大きかったと思ます。西郷の偉大さも光る巻でした。 「薩長同盟」がここまで大変なものだったのかと、この巻で痛感したところです。剣術に長けても決して無駄に人を斬らなかった竜馬と桂が初めて「人を斬る」ことを公言した薩長同盟の重さ、真剣さも伝わってきました。

    0
    投稿日: 2022.04.24
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    薩長同盟、寺田屋事件、幕長戦争の海戦と、歴史の大事の中で、おりょうさんとの新婚旅行というほっこりするシーンの対比がいい味を出している巻。 昨今のウクライナ情勢を見て、日本はあの時代によく西洋化したなと感心する。竜馬をはじめ、木戸、大久保、西郷、山縣らの活躍あってこその今の日本だということを噛み締める。竜馬はよく、民間の力で軍艦を買ったもんだ。

    0
    投稿日: 2022.03.14
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    ※2003.5.25読書のすすめから到着  2003.6.7読書開始  2003.6.10-15の間に読了  売却済み

    0
    投稿日: 2021.08.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    p.180 熟慮をこのみ、考えぬいたあげくなにも行動しない 盛り上がってきました。 桂小五郎のネガティブなところが、一周まわって好きです。

    0
    投稿日: 2021.05.07
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    竜馬が亀山社中を立ち上げる。 この時代、武士の魂という観念的な考え方が強かった時代に、実利をもってして薩長同盟につなげようというのは、脱藩浪士として藩に囚われなかった竜馬ならではなのだろうか。 だが、決して実利だけでなくお互いの感情にも配慮する大切さ。 実践しようとすると、気苦労はかかるけれど、一番軋轢と後腐れないやり方なのだろうな。

    0
    投稿日: 2021.04.06
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    司馬遼太郎の長編時代小説の6巻目 ついに歴史でも最も有名な薩長同盟を結ぶ.自分は知らなかったが,そこにいたるまでの薩長の対立を貿易を使うことで見事に和らげ,締結にたどり着けたことに司馬遼太郎の描写によってありありと伝わった.また,同盟を結んだ後にすぐに政府から命を狙われ,命からがらにげのびたことを知り,その強靭な肉体と運に坂本龍馬の時代の人だったということがよくわかった.脚色をかなり強くしたのではないかと思ってしまうが凡そは本当なのだろう. 一方で自分の会社である亀山社中が戦にも参加し,長州藩の存亡の一助となったことも今作の読みどころであり,剣術で培われたかどうかはわからない海戦術を駆使し見事政府を撃破したエピソードも彼の才能を感じられた. ここから歴史が維新へ進むと思うがまだまだ先が見えないなと思った.

    0
    投稿日: 2020.08.02
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    生きるも死ぬも、一表現に過ぎぬ。 事を成すか成さぬかだけを考えれば良い。 先人の真似事はくだらぬ。 龍馬の考え方は好きだ。 何もせずに死ぬのは、生を受けた意味がないと思う。そして、自分で考え、自分が正義だと思う、藩人ではなく、日本人を作ることに奔走した姿はかっこいい。時代が味方をするというのはこういうことなんだろう。

    0
    投稿日: 2020.07.19
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    友人に勧められて読み始めたが、日に日にワクワクしなくなっていく自分がいる。序盤の展開にはハラハラドキドキさせられたのにな… また違う機会に読んだら楽しめるかな??

    0
    投稿日: 2020.06.23
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    【感想】 ついに倒幕の大きな推進力となる薩長同盟を実現させるに至った坂本竜馬。 坂本竜馬ひとりの力で功が成ったとはさすがに言い過ぎだが、やはり坂本竜馬なしでは同盟の締結なんて無理だったんだろうな~ 温故知新というか、功を焦らず機が熟すまでじっくりと待つことの大切さ。 あと、それぞれが持つ背景をきちんと捉えた上で、「理」だけでなく各々の「情」も汲んで事を進める点は、現在にも通じる交渉術だなぁと思いました。 面白い本ではありますが、前巻同様で、おりょうとのラブストーリーの箇所が要らないなと個人的には思います(笑) 【あらすじ】 幕府を倒すには薩摩と長州が力を合せれば可能であろう。 しかし互いに憎悪しあっているこの両藩が手を組むとは誰も考えなかった。 奇蹟を、一人の浪人が現出した。 竜馬の決死の奔走によって、慶応二年一月、幕府の厳重な監視下にある京で、密かに薩長の軍事同盟は成った。 維新への道はこの時、大きく未来に開かれたのである。 【メモ】 竜馬がゆく 6 p28★★ 西郷は沈黙した。竜馬が意外な情報通であることに驚いている。 竜馬の特技といっていい。この若者は、物怖じもせずひとの家の客間に入り込む名人と言ってよかった。 相手もまた、この若者に惹かれた。惹かれて、なんとかこの若者を育てたいと思い、知っている限りの事を話そうという衝動に駆られた。 竜馬には、それをさせる独特の愛嬌があった。 どんな無口な男でも、坂本竜馬という訪客の前では情熱的な雄弁家になる。 竜馬は、異常な取材能力を持っており、それゆえに自然と抜群の国際外交通であった。 p40 竜馬の理想は、幕府を倒すということでは西郷と一致している。次の政体は天皇を中心にするというところでも一致している。 しかし西郷の革命像は、天皇を中心とした諸藩主の合議制であり、その下には士農工商という階級がつく。 その点、竜馬は違っている。 一切の階級を雲散霧消させることであった。 大名も、公卿も、武士も、一切の日本人を平等にするということであった。 竜馬はにこにこ笑って言わない。言えば西郷に危険視される事を知っている。 事実、西郷は明治になってから武士の廃止に反対する薩摩士族団にかつぎあげられて明治10年に西南戦争を引き起こした。 p116 「よく考えてみれば、この下関で西郷がきて君と握手し、いきなり薩長連合をとげる、というのははじめから無理さ。その無理を承知でサイコロをふったわけだが、思うような目が出なかった。 世のことは偶然を期待してはいかん。桂君、君もそうやたらと腹を立てないほうがいい」 薩長連合ひとつにしても、主義をもって手を握らせるのではなく、実利をもって握手させる。 ひどく現実的な回天の方式なのである。 「思想さえ高ければ、商人の真似をしても構わない。むしろ地球を動かしているのは、思想ではなくて経済だ」 p214 藤堂は近ごろ思想的に動揺していた。 近藤・土方とともに新撰組を結成した結党以来の古参であるが、池田屋の変以来、新撰組が攘夷結社の性格を失い、純然たる幕府の走狗に成り果ててしまったことに激しい不満を感じている。 また、新撰組幹部は近藤勇、土方歳三をはじめ、武州多摩地方の天然理心流の出身であり、創立以来の同志とはいえどこか近藤らは自分に他人行儀である。 藤堂はすでに隊に新加入してきた千葉門の先輩らと共に脱退を決意していた。 p219 ・藤堂について 「人の運命はわかりませんな」 「それは違う。人の運命は、九割は自分の不明による罪だ。何にせよ、藤堂平助などは、今となっては道を引き返すわけにはゆくまい」 p239 桂というひとは、維新後になってからもこの粘っこい拗ね者の性格が直らなかった。 革命家らしい理想家肌をもっていたため、維新後も自分の手でつくった政府に飽き足らず、絶望と不平と不満を蔵しつつ人に接し、ついにはその門を訪ねる人も少なくなった。 p245 ・薩長連合 当時、薩長連合というのは、竜馬の独創的構想ではなく、すでに志士達のあいだで常識となっていた。 「薩摩と長州が手を握れば幕府は倒れる」というのは誰しもが思った着想である。 しかし所詮は机上の論で、冷戦時の「米国とソ連が握手すれば世界平和は今日にでも成る」という議論とやや似ている。 竜馬という若者は、その難事を最終的には一人で担当した。 すでに薩長は歩み寄っている。あとは感情の処理だけである。 p417★★★ 長州人は、たった五百人の兵で上陸している。奇兵隊が主力だから、元々の武士ではない。町人、百姓の子弟である。 それが半洋式化された小倉藩の武士団を押しまくっているのだ。逃げるのは、大名の家柄を誇ってきた小倉小笠原家の藩士である。 「長州が勝っちょりますな」 「いや、長州が勝っちょるのじゃない。町人と百姓が侍に勝っちょるんじゃ」 たった今、竜馬の眼前で、平民が、長いあいだ支配階級であった武士を追い散らしているのてまある。 「天皇のもと万民一階級」 というのが竜馬の革命理念であった。 平等と自由。言葉こそ知らなかったが、竜馬はその概念を強烈にもっていた。 「あれが、俺の新しい日本の姿だ」 竜馬は自分の理想を、実物をもってみなに教えた。 竜馬の社中が掲げる理想が、単なる空想ではない証拠を眼前の風景は証拠だてつつある。

    44
    投稿日: 2020.04.30
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    やはり本筋が霞んできましたなぁ、でもこれこそがこの作家を読むという意味でしょう。色々今までいちゃもん(?)つけてきましたが、こういうもんだと腹に落とせばokです。 でも、他の作品でも既に説教(?)されている内容ゆえ、正直新鮮さは無いです。読んでいる順番の問題なんでしょう。

    2
    投稿日: 2020.04.19
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    ちょっと時間かかったけど、第6巻読了。本巻の圧巻はやはり薩長同盟と伏見寺田屋でしょうか。寺田屋では良く生き延びましたね。この章は傑作です。 奇跡がこの先も続いて、竜馬がもっと長く生きたら歴史はどう動いたんでしょう? 高杉晋作も魅力的!

    2
    投稿日: 2020.03.30
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    ◯よく考えてみれば、この下関で西郷がきて君と握手し、いきなり薩長連合をとげる、というのははじめからむりさ。その無理を承知でサイコロをふったわけだが、思うような目が出なかった。世のことは偶然を期待してはいかん。(116p) ◯生死などは取り立てて考えるほどのものではない。何をするかということだけだと思っている。(264p) ◯三吉君、逃げ路があるかないかということは天が考えることだ。おれたちはとにかく逃げることだけに専念すればいい。(284p) ★薩長連合成る。そして寺田屋事件を経ておりょうと一緒になる。ドラマチックな6巻であった。 ★亀山社中で孤立したために無念の死を遂げた饅頭屋長次郎を教訓にしたい。

    2
    投稿日: 2020.03.15
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    7巻が読み終わって6巻を登録していなかったのに気づきました。6巻って、どんなだったかなあ。長編になると1巻前のお話も、昔のことのように思えます。読書とともに歴史を歩む醍醐味です。

    2
    投稿日: 2019.11.20
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    竜馬が本格的に動き出し、ついに薩長同盟を実現させる。改めてその凄さに敬服。そして寺田屋事件。よく知ってる話だが、よく死地を脱した。三吉慎蔵、大活躍! さらに薩摩への新婚旅行。これも知ってる話だが、改めて読むと面白い。 いよいよ大詰めが近づいてくるのがちょっと淋しい

    2
    投稿日: 2019.09.14
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    薩長同盟の締結を間近に迎え、幕府の緊張感が高まっている中での竜馬の無謀ともいえる奔放な行動は、一歩間違えば日本の歴史が変わっていたかもと思うと結末が分かっていても注意してやりたくなる。 運も実力のうちと言うけれど、偉大な業績を残す人には強運も必要条件であるんだなあと思う。

    2
    投稿日: 2019.08.10
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    刀では一人も殺さず、そして刀を抜くことさえしなくなり、新時代を象徴するような拳銃を手にした竜馬は、皮肉にもその拳銃で、初めて人を殺めた。 とうとう竜馬が直接表舞台に立ちました。 そしてその犠牲も今まで以上に大きなものが。

    2
    投稿日: 2019.05.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本当にそこに竜馬や後藤象二郎、西郷がいるかのように表現されているので、時々一瞬そのまま描かれているように錯覚する。それくらい生き生きとしている。

    2
    投稿日: 2019.04.13
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    竜馬が仲人となりついに薩長同盟が成立する。 しかし、双方に根回しを重ね下合意ができていたにも関わらず、竜馬不在で西郷隆盛と桂小五郎が対面すると話は一向に進んでおらず、むしろ決裂の寸前であった。どちらがそれを切り出すかという面子(メンツ)がそうさせていた。1週間おくれて到着した竜馬は、両者を一喝しながらも西郷に薩摩が折れるように説き伏せる。竜馬の人間力がなければこの同盟は成立していなかっただろう。 そして本巻でもうひとつ印象的だったのが、饅頭屋の近藤長次郎だ。高知城下の饅頭売りの行商から身を立て、蘭学、英語などを学びその志をめでられ郷士となった長次郎を、竜馬は饅頭屋と呼んでかわいがっていた。竜馬の期待以上の働きで、長州の洋式軍備を短期間で用立てし亀山社中でも大活躍であったが、切腹を強いられる事となった。仲間とは交わらなかった故に、上記活躍について妬みややっかみを買うこととなる。長州候からの報謝として英国留学を願い出、それを仲間に言わずに渡航しようと企て、いざ出発という矢先にそれが発覚する事となる。竜馬不在の中、謀り事をしたものはその大小を問わず切腹をするという隊規を仲間につきつけられ、一人で孤独に腹を切り死ぬ事となる。太平洋戦争の各地最前線で軍規をたてに自決をせまられた惨事と似ている。日本人、日本人が組織となった際に持つ内向きで陰惨な掟なのか。書中にも竜馬が居たとしたら、饅頭屋は死なずにすんだであろうと書かれている。

    0
    投稿日: 2018.10.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2018/9 6冊目(2018年通算132冊目)。巻の内容は薩長同盟の成立に池田屋事件など。これを読む前に同じ作者の高杉晋作の話は読んだはずなのだけど、内容が思い出せない…。それにしても、西郷と桂、どちらも優柔不断過ぎる。龍馬が一喝しなければ薩長同盟も決まらなかったのではないかと思う。さて、話も佳境にはいってきて、大政奉還までどう進んでいくのか読むのが楽しみだ。感想はこんなところです。

    2
    投稿日: 2018.09.25
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    薩長同盟、寺田屋事件、霧島への新婚旅行と、大して歴史に詳しくない人でも知っているような事件が目白押しの一冊。もちろん面白いのだが、竜馬の人生の終焉が迫っているんだなあ、と思わされてちょっとさびしい。

    1
    投稿日: 2018.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    竜馬がゆくは1巻から5巻までは特にレビューは書いていませんでした。 とても面白く、夢中になって読んでいるので8巻読み終わってから 最後にまとめ的なレビューを書こうと思っていたのですが この6巻はかの有名な薩長同盟を締結させた部分であり そこの描写があまりに心に響いたのでレビューを書いています。 竜馬が奔走し締結直前まで進んだ薩長同盟。 最後の最後のところでまだ小さなわだかまりやプライドで なかなか決断しない薩長それぞれの代表に対して 竜馬が放つ叫びに心震わされました。 そしてようやく薩長同盟が成った夜の寺田屋での襲撃事件。 あまりに怒涛な展開で時間の経つのも忘れて読み耽ってしまいました。

    1
    投稿日: 2018.06.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    GWは風邪を引いて寝込むことになってしまったので、竜馬がゆく(6)を。。 — 幕府が長州再討伐の方針を固め、長州を徹底的に壊滅させようと計画していたころ。本格的に竜馬の出番がやってくる。 長州は見つけ次第殺すという幕府の方針の中、ようやく無事長州に帰れた桂小五郎。高杉晋作は長州で新政権を立ち上げており、この二人が長州の二台トップに。 竜馬は薩摩を大株主にして亀山社中を設立。薩摩の西郷と長州の桂を説得させ、薩長同盟を結ぼうと。ただ薩長が結託すれば幕府が倒せるというのはこの時代多くの人が考えたことであったが、薩摩にとって朝敵とされている長州と手を組むということ、長州にとって池田屋の変で幕府側について長州を攻撃してきた薩摩と手を組むということは簡単なことではない。それを竜馬はよく理解した上で、実利のある商売という方法でまずは結びつけようとする。それが亀山社中の最初の仕事。長州から選ばれたのが井上薫と伊藤博文。 竜馬が長州の桂小五郎を連れて京に入り何かを計画している、という情報だけは幕府もつかんでおり、総動員で竜馬を捕らえにくる。プライドの高い薩長をなんとか説得し同盟を結ばせ、寺田屋に帰った夜に幕史100人ほどが襲撃。二人はおりょうの機敏な行動と薩摩の助けを借りてうまく逃げ切る。竜馬はこのときおりょうとの結婚を決意。そのまま薩摩、長崎へ連れ立つ。 そして幕長戦争がはじまる。竜馬は高杉晋作の海軍をサポート。ただ、幕府軍に加わる他藩もそこまで長州を叩くというモチベーションがなく、撤退が続出する。

    1
    投稿日: 2018.05.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これまでの話の中で薩摩と長州は互いに力を持った藩でありながら、相容れず憎悪し合う姿が幾度となく描かれてきた。しかし幕府を倒すためには、薩摩と長州が力を合わせる必要がある、奔走する竜馬によりついに薩長同盟が成立する。まさに竜馬の一世一代の偉業が成し遂げられたのである。竜馬の一貫して冷静で常に機を見ながら行動する姿には今までも感心してきたが、薩長同盟の一説にあたってはビジネスマンとしての直接的な学びも非常に大きかった。竜馬の巧みな交渉術、それぞれの立場を踏まえた上で目標を指し示し同じゴールに向かわせようとする力。互いの長所と短所を補完し合ってより良い強いチームを作ろうという考え方。感情で惹き付けながら論理も通す絶妙なバランス。竜馬が現代に生きたとしても必ず大事を成し遂げる男だったのだろうと改めて感じた。薩長同盟、寺田屋事件、亀山社中結成と、竜馬の活躍が盛んであるに比例して学びの多い本巻だった。

    1
    投稿日: 2018.01.09
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    いよいよ盛り上がりをみせる、長州、竜馬連合による小倉城攻略までの第6巻。竜馬は薩摩、京都、長州藩を激しく行き来しながら日本を再構築する活動に邁進する。特に、竜馬の仲介で薩長同盟を隠密に結ぶための行動が劇的。一旦決裂した会合の後再度双方を説得する場面、「長州藩がかわいそう」と西郷に訴える場面には心揺すぶられます。相手の器量を見つつも、自分の感情を爆発させる切なる訴えが心を動かした名場面だとおもいます。その後の寺田屋の事件も痛快ですが、その少し前に大阪城に忍び込み大久保利通と会話する場面が驚きです。寺田屋の事件後におりょうと外出する場面といい、この人は豪傑無比とはこの人と思わざるを得ませんね。 近代日本はまさにこの人がいて実現したものであって、もう少し長生きして立ち回ってくれたなら今の日本はもう少し良い方向に転じていたのかもしれないとおもいます。 また、おりょうとの結婚に至るエピソードもとても微笑ましい。 物語が終盤に差し掛かり後2巻、この後の展開を思うと読み進めるのが辛くなる思いです。

    1
    投稿日: 2017.12.17
  • 「坂本竜馬」が開花する瞬間に心震えます!!

    この巻にて「薩長同盟」の締結という大きな仕事をやり遂げます。 この当時、「日本」という考えは乏しく、 各藩を思い、自分の藩優先で皆行動しています 所属するグループを優先するのは、当たり前ですが、日本というくくりが当時は希薄です。 尊皇と言えども各藩の都合の上、封建制度の前提で行動しています。 そんな中において、「日本」を念頭に置いた 「竜馬」の行動は特出するものがあります。 その皆に見えていない何を見ている雰囲気に 西郷隆盛、勝海舟含めて皆は惚れたのかも知れません。 また、この本の見せ場は、なんと言っても「薩長同盟の締結」です。 そこに行き着くまでの、薩摩藩と長州藩それぞれの緊張感。是非、司馬遼太郎さんの語り口で読んで見てください。 教科書では、一行の「薩長同盟」の奥に当時の歴史背景を前提としてどんな苦労があるのか。 仲人の坂本竜馬は何が素晴らしいのか是非、感じてほしいです。 是非、オススメの一冊です。

    1
    投稿日: 2017.10.10
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    文明を切り開き、諸外国からの侵略を防ぎ、平等に渡り合っていかなければならない、そんな「日本」を実現するために、徳川家の保身を第一に考えている幕府を倒して新しい世の中にしなければいけない。 そのためにキーとなる長州と薩摩の2大藩。 互いに憎しみ合うこの2藩の調整役として、遂に薩長同盟を制約させた竜馬。 そして直後に襲い掛かる寺田屋騒動。 歴史のターニングポイントがここにあります。

    0
    投稿日: 2017.06.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大志のために情勢をみつつ待つことも大事 時勢の情報を正しく掴んでいる人を見極める この時代には日本人の概念も浸透していなかった 決断できる人を丁寧にわかりやすく説得する 大志も一発では上手くいかずとも、細かい事を積み上げて物事を動かす 上手く行きそうでも、様々な思案の後に行きつ戻りつでようやく物事は進み出す

    0
    投稿日: 2017.05.23
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    p.224竜馬が伏見寺田屋での一泊で同行の長州藩士に語った言葉 「生きるも死ぬも、物の一表現にすぎぬ。いちいちかかずらわっておられるものか。人間、事を成すか成さぬかだけを考えておればよいとおれは思うようになった。」

    0
    投稿日: 2017.01.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    薩長同盟から第二次長州征伐へ。龍馬一世一代の大仕事をやってのける様と、最大の危機。そして、時代そのものの潮の流れすら変えていく。まぁ、シリーズ中、一番盛り上がる巻ですね。

    0
    投稿日: 2017.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    寺田屋襲撃、薩長同盟、おりょうとの結婚などの時代背景とともに竜馬の成長ぶりが感じられました。 短い期間でこれまで進むことが出来るもの、何かを目標にした人が進む道だと感じます。  また、人を惹きつけられる人望も、龍馬が実際に色んな場所へ出向いて話をしているから信頼も得られるんだなともわかる1冊です。

    0
    投稿日: 2016.07.20
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    舞台は長崎に移り、亀山社中結成!薩長同盟、寺田屋事件と龍馬の大活躍が続く。この襲撃時に龍馬は刀を抜いていない。何故か? 薩摩藩邸に担ぎ込まれ、その後おりょうと新婚旅行に薩摩藩へ。 国政が変わる中、おりょうさんの面倒も見なくてはならない龍馬はの長崎での苦悩が少し可愛らしい。 そして、いよいよ幕府の長州征伐が始まる。

    0
    投稿日: 2016.06.29
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    ようやく薩長同盟成立。おりょうとの新婚旅行も成った。それにしても寺田屋捕物のときになぜ竜馬は刀を抜かなかったのかなぁ。

    0
    投稿日: 2016.06.11
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    時代小説の名作(代表作、入門の一冊)。 竜馬は釈迦も孔子も尊敬しなかったが、ふるい哲学者の中では老子と荘子を尊敬していた。なにごとも自然なるがよし。 おもしろいぜよ。

    0
    投稿日: 2016.05.15
  • 薩長同盟成立!

    幕府・新選組が厳重に警備を続けている京都に、竜馬・桂が密かに潜入。 竜馬の必死の斡旋で、とうとう薩長同盟が成立した。 その直後、幕府の刺客に襲われる竜馬。剣の免許皆伝の腕前を持っているが、重傷を負いながらも全く剣を抜かずに逃げ出すことに成功! まだまだ天は竜馬を必要としているのだ。 カッコいいぞ! 竜馬!!!

    1
    投稿日: 2016.03.15
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    遂に薩長同盟。たらしめたのは、竜馬の時勢を見る能力の高さと、思想ではなく実利をもって亀山社中を介した同盟まで結びつける当時では異端な発想の転換によるものである。

    0
    投稿日: 2016.01.10
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    ああ面白い。奇兵隊山県狂介、長州藩桂小五郎、高杉晋作、三吉慎蔵。土佐中岡慎太郎、薩摩藩大久保一蔵、西郷吉之助、小松帯刀。乙女姉に手紙を書かずばなるまい、亀山社中、饅頭屋近藤長次郎、陸奥陽之助、薩長連合成る。グラバー、伏見寺田屋捕吏。おりょう妻に。長州征伐、海戦。

    0
    投稿日: 2015.12.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幕府の偵吏は、寺田屋とこの藩邸を重点に見張っているのだ。使いを走らせて着物をとりにゆかせるなどはとてもできない。第一、寺田屋のお登勢は竜馬と慎蔵がこの藩邸でぶじだということも、確かめ得ずにいるのだろう。連絡は断絶しているといっていい。「そのままで当分辛抱しろよ」「でも」「またおれが長崎で儲けたら、一枚二枚ぐらいは買ってやらァ」「うん」またうなずいた。「坂本様」と絶句しておりょうは泣き出した。着物などのことより、連れて行ってやるという言葉が、泣くほどうれしかったのである。「泣くな」竜馬はあわてて立ち去ろうとし、二、三歩行ってから「おりょう、一生だぜ」「えっ」「ついて来いよ」気恥ずかしかったらしい。捨てぜりふのようにいって、そそくさと立ち去った。おりょうは両手に水をしたたらせて立ち上がり、ぼう然と立ちつくした。(一生。……)男女のあいだでこれほど重い言葉はないであろう。「坂本様、一生ですか?」おりょうは小さくつぶやいている。 竜馬は目の前の高千穂の頂を望みながら、矢立を出して山のスケッチをはじめた。「絵を描くのですか」とおりょうは意外な竜馬を発見したが、竜馬は亡友の武市半平太とはちがって絵ごころなどはない。「乙女姉に報せてやるのじゃ」そのための写生なのである。乙女にもこのおもしろさを裾分けしてやりたい気持ちでいっぱいであった。「乙女お姉様って、よほどあなたにとって大変な方なんですね」とおりょうは笠の下で眼を光らせ、複雑な表情をした。いかに姉弟をはいえ、ここまで濃かすぎるのはどうであろう。おりょうは竜馬のどの部分を独占してよいかわからない。

    0
    投稿日: 2015.10.11
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    亀山社中設立と薩長同盟の締結、そして幕府と長州の戦端が開かれた。維新への道が大きく開かれ、時代が大きく動く。坂本龍馬の活躍が凄い。

    0
    投稿日: 2015.07.11
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    遂に坂本龍馬の大偉業、薩長同盟が締結を迎える所まで来ました。 歴史の授業や紙幣の肖像画でもお馴染みの人物が沢山登場します! そして、浅い知識だった頃の私でも知っていた「亀山社中」、竜馬が妻帯を決意するきっかけとなった「寺田屋襲撃事件」。 犬猿の仲といわれる薩摩と長州の仲介等々、見所がとにかく山の様にあって、無我夢中で読み終えました!

    0
    投稿日: 2015.02.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    敵対し合う長州と薩摩とが連合協定を結ぶために龍馬が2藩の仲立ちを行う。 当時の世論として、倒幕を成すためには薩長の協力が必要であるということは認識されていた。しかしながら、それは絵空事に近いものであり、例えて言うならばソ連とアメリカが協調すれば世界に平和が訪れるということと同義であった。 2藩の団結は誰もが求めていた、しかし実行に移したのは坂本龍馬只一人であった。 世に生を得るは事を成すにあり 一度は西郷の行為により薩長の協定はなくなりかけたが、龍馬の英断により無事同盟が結ばれることとなった。

    0
    投稿日: 2015.02.09
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    竜馬の自覚が生んだ、世紀の連合。 西郷どんを口説くシーンは圧巻。個人的には長州の米を社中がいただく下りが秀逸。 そして時代は最終盤へ。

    0
    投稿日: 2014.12.23
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    ありきたりだが、素直に面白い。相当に! 成果という点でもそうだが、ここまでで最大の興奮を覚えた。結末を知っているにも関わらず、薩長同盟の締結から寺田屋の事件に至る過程では、緊張感が高まり興奮する。 そして竜馬の機転には、尊敬の念を抱くしかない。 幕府の戦いを通じて時代の変化を感じるシーンは、本当にそういうものだと思う。幕府の船を勝が指揮していたら、時代はどのように変わっていたのだろうか?と想像すると、結末は必然だったのだと感じる。

    0
    投稿日: 2014.12.14
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    ここにきて、いよいよ薩長同盟が成るんですね。海戦における惨敗振りからしても、幕府の勢いが急速に衰えていっている様子が分かるし、倒幕の機運がますます高まってきました。おりょうとは、とうとう結婚してしまって、その身軽さっていう圧倒的利点が損なわれるんじゃないかって、気になってしまいますが。この時点まで、既に何度も生命の危機に晒されてきてるし、ハナからそんなもの捨ててかかってる感じは大いにあるけど、いよいよ物語は、その最後に向かって動いていく訳ですね。

    0
    投稿日: 2014.12.10
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    いよいよ薩長同盟が結ばれた。 新撰組、藤堂平助との友情(?)がとても興味深い。 オテントサマ号、なんだかかわいい名前。

    0
    投稿日: 2014.11.28
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    この巻あたりで、竜馬が薩長と接近していく。 漠然とイメージする幕末に突入していく気がする。 このあたりの話を読むと、もう一度『世に棲む日々』を2巻から読みたくなるね。

    0
    投稿日: 2014.09.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2014年26冊目「竜馬がゆく〈6〉」読了。 この巻は「薩長同盟」がメイン。ここにいきつくまでの苦労がまた面白い、そしてカッコいい。 一番カッコいいのは、しばらく亀山社中のことは頼むと言った竜馬に対し、社中のメンバーが、 「それであなたはどうしなさる」 と聞くと、 「幕府をつぶしてくる」 竜馬は、買物にでもでかけるような口調でいった。 …な~んてシーン。思わず、ワンピースのルフィかよっ!と突っ込みを入れてしまいそうなくらいのカッコよさ。 偉業を達成する人というのは、やはりその言葉も大物だなと痛感(もちろん小説の中での話ではあろうが…)。 他にも、加治屋町(西郷が住んでいる75軒の武家屋敷街)は、西郷隆盛、従道、大久保利通、大山巌、東郷平八郎の出身だとか…どれだけの人物が同じ地域から出ていることやら…

    0
    投稿日: 2014.09.22
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    http://hinbeee.blog31.fc2.com/blog-entry-1650.html

    0
    投稿日: 2014.09.03
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    竜馬、最高の時。全てが順調に運んでいる。竜馬を愛すべき人間にしたのは、土佐の坂本家の家族や源爺さんやおやべさんの深い愛情に囲まれた環境があったからだとつくづく思う。それが竜馬の魅力で、その魅力が人を動かし、大仕事を成し得たのだと思う。三つ子の魂百まで。子供時代は大切ですね。

    0
    投稿日: 2014.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やっと薩長同盟成立!桂さんが怒った時はどうなるかと思ったけど、流石竜馬。海援隊結成もおめでたい。 ついにおりょうさんと一緒になる事を決めたけど、色んな意味で不穏。寺田屋でのおりょうさんのご注進がきっかけとか、歴史って面白い。

    0
    投稿日: 2014.06.09
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    筆者が言うように、薩長同盟を成立させた坂本竜馬の一言のためにここまでの物語があったのだと心の底から思えました。 私もいつかの一日のために努力していくような生き方をしていきたいと思います。

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    投稿日: 2014.05.12
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    絵堂の戦いから第2次長州征伐まで。この巻の面白かったところは薩長同盟の下り。薩摩と長州の立場が違いすぎるところを竜馬が巧みな交渉で同盟まで持っていく場面は読んでて勉強になった。薩摩の短所(米)と長州の短所(武器)を相互で補完しあってWINWINの関係まで持ってく、この発想がすごい。最後は「長州が可哀想ではないか」と感情で訴えかけて自藩の立場にこだわる西郷を了承させた。竜馬は理屈と感情を兼ね備えた素晴らしい外交マンだったんだなと思った。それができるのはリアリズムの精神があったからこそできたんだろな。

    0
    投稿日: 2014.03.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    絵堂の戦い 奇跡の薩長同盟 伏見の寺田屋 利をもって結ぶ 亀山社中 饅頭屋の死 幕府の瓦解 ココロザシに生き、あるいは殉じる人々の記録

    0
    投稿日: 2014.02.16
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    薩長同盟!で、寺田屋で襲われ逃げ切ってそのままおりょうさんとくっつきしばらく行方をくらましがてら新婚旅行@南九州。成る程、そういう理由で鹿児島近辺だったのか。長崎経由で馬関(下関)に戻り遂に第二次長州征伐な幕軍と戦闘開始、まで。竜馬の偉業一発目薩長同盟がクライマックスな第6巻。

    0
    投稿日: 2014.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2014年読了一冊目。 昨年、100の作品を読む、見るという 目標が後わずかで届かなかったので 今年も引き続き目標にしようと思う。

    0
    投稿日: 2014.01.26
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    この作品での龍馬は、どこか飄々とした蒼天のような印象を受けます。 また、どこかとらえどころがなく、周りからは何を考えているのかよくわからない感じ。 しかし、その胸の奥では、常に日本のあるべき未来を思い描いている。 その龍馬の描いてた未来が、今現在の社会の在り方に通じているというのが、非常に驚きました。 今では当たり前な「人間皆平等」というのも、江戸時代では非常識な思想です。 それをいち早く考え、そのために倒幕をしようとする龍馬の志は本当に素晴らしいです。 龍馬最大の功績は、やはり薩長同盟と大政奉還です。 この小説でも、当然そこでの活躍がありありと描かれています。 薩長同盟で見せた龍馬の怒り、大政奉還で見せた龍馬の涙。 どちらにも、龍馬の倒幕、日本の未来への想いが現れています。 そして、大政奉還の功績は土佐藩の高官に譲り、その後は一線から退こうとするその姿勢も、当時の時代背景から考えたら真似できる物ではありません。 龍馬については、今までは歴史の教科書に載っているような事しか知りませんでした。 それは龍馬のほんの一側面でしかありませんでした。 龍馬が何故こんなにも万人に愛されるのか、この小説を読んで本当に分かりました。 マジでカッコ良すぎます。 日本史史上、いや世界史史上でも指折りの傑物ではないでしょうか

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    投稿日: 2014.01.03
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    薩長同盟締結。寺田屋事件。第二次長州征伐。時は熟しいざ倒幕へ。しかし、薩長土から眺めればサクセスストーリーな日本幕末史も佐幕派(特に会津)からすれば地獄へのプレリュードなんだよね。現実は非情である。

    0
    投稿日: 2013.12.30
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    竜馬の構想はなかなかうまく進まないが、遂に薩長同盟までこぎつける事ができた。ここまで来るには竜馬だけでは無く様々な志士達の力が偶然重なっている事に気がつく。竜馬の考える事を起こすにはそれに有った時があると言う事がよくわかる。それにしても竜馬は女性にもてますね~。

    0
    投稿日: 2013.12.09
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    「ひょんなこと」で人生は変わる。人間が変わる。 この巻はまさに「ひょんなこと」につきると思います。 寺田屋事件という事件を生き延びた竜馬は、 5巻、いや6巻の寺田屋事件の前までの竜馬とは 別人になってしまいます。 おりょうの存在と、おりょうへの想いが、 この後竜馬の人生にどうかかわっていくのか。 この先の展開を全く知らない私にとっては、 このおりょうの存在が、竜馬の人生に影を落とすのではと 不安に思ってしまいます。 女性に好かれない、おりょうの力が本を通じて私にも 伝わってきているのかもしれません。

    0
    投稿日: 2013.12.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても考えさせられました。 この時代に現代を当てはめてみると、まさに日本や韓国、中国といった国家という単位が、薩摩や長州といった藩にあたるのではないのかなと。

    0
    投稿日: 2013.04.29
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    西郷吉之助、桂小五郎、大久保一蔵、高杉晋作、中岡慎太郎、おりょう。 慶応2年1月、遂に薩長同盟は成った。竜馬は指を失うもおりょうと夫婦になり、薩摩行を兼ねた湯治の新婚旅行に出かける。長州の幕府攻撃、家茂の死去、幕府の屋台骨は大きく揺らぎ始めている。

    0
    投稿日: 2013.04.28
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    174 竜馬の行動が一日おくれれば一日歴史が遅れる、という事態になっていた。 179 正直なところ桂には、日本のため、というようなばくぜんとした抽象概念でものを考えるなどのゆとりがなかった。かれと高杉晋作のふたりが、まさに崩壊しようとする長州藩を背負わされているのである。自然のいきおいとして気持が自藩ほんいにならざるをえない。 246 一介の土佐浪人から出たこのひとことのふしぎを書こうとして、筆者は、三千枚ちかくの枚数をついやしてきたように思われる。事の成るならぬは、それを言う人間による、ということを、この若者によって筆者は考えようとした。

    0
    投稿日: 2013.04.17
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    竜馬による薩長連合への奔走。 長州再征。 長崎亀山社中の活躍。 薩長秘密同盟の成立。 伏見寺田屋の変。 歴史は動いていく。

    0
    投稿日: 2013.01.16
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    ついに竜馬の仲介により薩長同盟が成る。 しかし、この巻で忘れられないのは、饅頭屋の長次郎が一人ぼっちで切腹することを仲間から半ば強要され、死んで行くところだ。司馬遼太郎が、あえてこの話を入れた理由を深く考えてしまう。

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    投稿日: 2012.09.19
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    かれこれ二年くらいかけてじりじりと読んでいます。 それにしても、この巻は有名な「薩長同盟」のシーンがあり、その前後の竜馬の奔走ぶりが面白かったです。 同盟が結ばれることはわかっているのに、このハラハラドキドキ感たらないですね(笑)

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    投稿日: 2012.07.04
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    竜馬の決死の説得により西郷と桂が手を握り、薩長同盟が結ばれる。犬猿の仲であった両藩に感情論ではなくお互いの損得を持ち出して交渉を進めていった竜馬の手腕は見事。「長州が可哀想ではないか」と説いた迫力に息を呑んだ。 寺田屋事件で傷を追った竜馬の看病を契機に、竜馬とおりょうが結ばれる。多忙な竜馬は新婚生活を楽しむわけにもいかず、ちぐはぐな関係は相変わらずだ。 海援隊の活躍や長州征伐の失敗を経て、時勢は倒幕へと一気に動いていく。

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    投稿日: 2012.06.24
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    5巻を飛ばして読んでしまったため微妙に?状態に。竜ちん、いつの間に西郷さんと仲良くなったの? 今巻は大久保一翁のところに行く場面が一番楽しかった。ホンマ、やってくれるわ。

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    投稿日: 2012.06.08
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    竜馬の斡旋により、ついに薩長同盟が結ばれた。その直後、伏見寺田屋に逗留していた竜馬は公儀の捕り方に囲まれ、あわや捕縛というところ、おりょうの機転もあって、虎口から逃れるも、瀕死の重傷を負い、薩摩藩に救出される。これが縁で、竜馬はおりょうと夫婦となり、傷の療養のため、薩摩に向かう。この旅行は後に日本でのハネムーン第一号と目される。 長崎を基点に、亀山社中から海援隊へと会社から軍事組織化した竜馬は、幕府の第二次長州征伐に赴き、長州軍に加わり、幕府諸藩の軍と戦火を交える。そんな折も折、将軍家茂が死去し、幕府はいよいよ衰退していくことになる。

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    投稿日: 2012.04.26
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    幕末の大舞台とも言える薩長同盟。犬猿の仲である薩摩と長州、西郷隆盛と桂小五郎が手を結ぶ。その功労者は勿論のこと幕末の風雲児坂本竜馬。そして息を吐く暇なく寺田屋事件において九死に一生を得る。達人であるにも関わらず約100人に囲まれながらも刀を抜かずに立ち振る舞う竜馬は本当に不思議な人物だ。海援隊こと亀山社中も軌道に乗り順風満帆だが、その活躍を支えているのは他ならぬ商人の巨額の援助なくしてはならない。饅頭屋長次郎。もしも商人の家に生まれたならばその商才を大いに発揮できただろうに…。無念なことだろう…。

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    投稿日: 2012.04.22
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    サラリーマンの身としては、勝海舟に興味をそそられます。 幕臣なのにどうやって幕府など倒せという考えに至ったのか、言うことができたのか。 そういう勝海舟に出会ったことも、坂本竜馬には大きかったのでしょうね。 それにしても、おりょうはどんな美人だったのでしょう。

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    投稿日: 2012.04.11
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    読書には時間軸がいくつかある。 さらっと数時間で読み終えるもの。一日をかけて読むもの。2.3日に渡ってゆっくりと読むもの。月単位でじっくり読むもの。 僕にとってこの『竜馬がゆく』は月単位で読んでいく読書で、例えばこの六巻を読むにあたっては、五巻を読んだ後20冊程度の他の本を挟みながら少しずつ少しずつ読んでいった。もちろんこの感覚は人によって様々なのでこの本を続けざまに八巻まで一気に読みすすめる人も多数いるはずだ。ただ僕にとってこの本は最も心に響く小説であり、立ち返るべき場所として存在しているので、これだけ長い期間で読んだとしてもなお新鮮で、その瞬間には即座に物語に入り込め、途中で投げ出そうという気にはさせない。 ついに竜馬は高杉晋作と出会い、亀山社中は艦を運用し、最も大きな業績である薩長同盟をなしとげ、長州にて幕軍と海戦を行う。 中には有名な寺田屋事件なども挟みつつ竜馬の人生はいっそう歴史に直結していく。 もとよりの坂本竜馬の人生観はこうした事件の中でより洗練されて出来上がり、一言一言に珠玉の言葉を感じるようになってきている。 『司馬遼太郎の作品は男をおおきくする。』と叔父に言われたが、まさにそれを身をもって感じるような一冊。

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    投稿日: 2012.03.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    薩長同盟を結ぶにあたり、奔走する亀山社中の面々と薩摩藩、長州藩のメンバーが特徴的に書かれている。当時の男の生き様・潔さが素晴らしい。理想がかないつつある竜馬の心情を思うと感動してしまう。

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    投稿日: 2012.02.19
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    この坂本龍馬とかいう男性に対して、毎ページ思ったこと。 「あんた、いったい何様。」 最低限の身だしなみもできず、 礼儀作法も無視、 自分のやりたい事は「正しい事」。 生理的に受け入れ難い。 甘やかされたバカ息子を絵に描いたようなヤツだと思う。 同じ時代に生まれなくてホントによかった。

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    投稿日: 2012.02.14
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    薩長同盟締結、馬関沖の幕府海軍を蹴散らす龍馬の活躍ぶりに魂が揺さぶられるくらいの豪胆、快活ぶりを感じざるを得ない。

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    投稿日: 2012.02.03
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    「これで、薩長連合は成立した。 歴史は回転し、時勢はこの夜を境に倒幕段階に入った。一介の土佐浪人からでたこのひとことのふしぎさを書こうとして、筆者は、三千枚ちかくの枚数をついやしてきたように思われる。事のなるならぬは、それを言う人間による、ということを、この若者によって筆者は考えようとした。」 「『生死などは取り立てて考えるほどのものではない。何をするかという事だけだと思っている。世に生をえるは事を成すにあり、と自分は考えている。』 『事とは何ですか』 『しごとのことさ。仕事といっても、あれだな、先人の真似事はくだらぬと思っているな。釈迦や孔子も、人真似でない生き方をしたから、あれはあれでえらいのだろう』」 「『おりょうよ、世間のすべてはこうだ、遠きにいるときは神秘めかしく見えるが、近づいてみればこのたぐいだ。将軍、大名のたぐいもこれとかわらない』」 「武士の道徳は、煮詰めてしまえばたった一つの徳目に落ちつくであろう、潔さ、ということだ。」 「古来、英雄豪傑とは、老獪と純情つかいわけのうまい男をいうのだ」 「平等と自由。 という言葉こそ竜馬は知らなかったが、その概念を強烈に持っていた。この点、同じ革命集団でも、長州藩や薩摩藩とは違っている。余談ながら、維新後、土佐人が自由民権運動をおこし、その牙城となり、薩長がつくった藩閥政府と明治絶対体制に反抗してゆくのは、かれらの宿命というほかない。」

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    投稿日: 2012.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    長州でクーデターが起こり、佐幕派が粛清され、また勤皇党が勢力を握る。竜馬はまず、薩摩を懐柔する。第二時長州征伐に向け、幕府が動き出すが、遅々として進まない。特に薩摩は第二時征伐には、それは徳川の私闘であるとし、参加を拒んだ。且つ諸藩も戦費がまたかかるので、余り積極的ではないと言った状況。幕府は諸藩に金を出させ、且つ兵隊を出させて戦をしようとするが、ご威光が過去の栄光に成り下がっていて、中々そうはいかない。そして、のろのろしている間に、長州は着々と戦争に備える。その準備には竜馬の亀山社中が活躍する。長州の武器の買い付けに同行し、価格、量等相談にのった。ここに後の伊藤博文が出てくる。長州の武器入手に大いに助けとなる。また、感謝される。が、買い付けに同行しただけなので、商売した訳ではなく、条件も後で反故にされ、恩だけを売った形となり、社中の運営には余り寄与しないのが、至極残念。また、買い付けに協力した饅頭屋も後に切腹する。社中では、戦でなく、人が死ぬ。折角手に入れた船が難破し、溺死。竜馬は泣くに泣けなかっただろう。人に任せると言う事は、社長業として必要な事ではあるが、やはり、割り切れないモノがあるはずである。後に資金繰りがつかず、社中を解散しようとした時も、皆に止められ、皆に協力を得て凌ごうとする。良い社員に恵まれ、良い会社の資質を手にしている。 竜馬は、薩摩に株主になってもらい、先に船を手に入れる算段を付ける。そこは商売人の本領発揮と言ったところ。薩摩もいちいち文句は垂れない。薩長の同盟も薩摩に打診し、長州に話をし、それぞれに進めて行く。どうして犬猿の仲の薩長が手を結ぶ運びとなったかを表現するのは難しいと著者も言っているが、それがなったのだから、すごい。また、成る直前の意地の張り合い等、面子で生きている侍は難しい生き物なのだなあと感じた。設立後、竜馬は寺田屋で危機に瀕するが、何とか逃げおおせて、薩摩に匿われ、療養をする。長州は幕府と戦える力を手にし、また、薩摩を戦争に参加させず、いよいよ長州との戦が始まる。長州は死力を振るって戦い、竜馬は海から参戦する。幕府軍を破り、(幕府軍は余りやる気がなさそうではあるが)軍令老中小笠原を撤退させ、幕府に勝つのであった。

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    投稿日: 2012.01.10
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    薩長同盟が成り立つ前後のダイナミックな巻。頑固に薩摩への不信感を抱く桂小五郎を見事に説得する件(くだり)が印象的。他にも寺田屋からの脱出、亀山社中関係では竜馬と同郷の近藤長次郎が切腹に至る経緯など、ドラマの連続。おりょう、その他(?)との恋物語もちょっとあり。京都、長崎、下関あたりが主な舞台。

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    投稿日: 2011.12.20
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    いよいよ薩長同盟と相成った。 竜馬の活躍ぶりは目覚ましく、見ていてハラハラするほどである。 早く続きが読みたい。

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    投稿日: 2011.11.24
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    坂本龍馬ならぬ坂本「竜馬」の人生譚。虚構が色々と盛られている点(だからこその「竜馬」)に賛否両論があるが、長編に飽きさせず読者を惹きつけ、坂本龍馬という人物の魅力を伝えるという意味において、これはさすが司馬遼太郎というべきだろうと思う。

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    投稿日: 2011.11.06
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    薩長同盟の締結、海援隊の設立、幕長戦争など歴史的な出来事がたくさん。 事の成るならぬは、それを言う人間による。

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    投稿日: 2011.08.15
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    どんなことに関しても、どんなに犬猿の仲だとしても、どこかで双方の利害の一致するところはないかと探し、お互いwin-winの実利をもって手を握らせようとする竜馬。その力、思想に、いやぁ脱帽。 この巻は、竜馬がもうずっと爽快!!

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    投稿日: 2011.08.07