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ソニーの革命児たち
ソニーの革命児たち
麻倉怜士/ワック
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総合評価

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    ソニーの研究所にいた久多良木がシステムGと出会い、プレイステーションの大ヒットへと結びつけていく流れが非常にわかりやすく書かれている。 特にゲームというプラットフォームビジネスにおいて、前例のないやり方を緻密に編み出していくストーリーは、ゲームビジネスだけでなく、プラットフォームビジネスを志す人にとって非常に良い参考になるものと考える。

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    投稿日: 2024.12.14
  • playstationの誕生秘話

    SONYがどのようにしてplaystationを生み出し、どのようにゲーム業界で戦っていったのかがわかる話。数々の偶然や多くの人の情熱によってplaystationが生み出されていく過程に、現在のplaystationのファンとして、とても感動した。

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    投稿日: 2023.01.26
  • エンジニアの好奇心をくすぐる1冊

    PS1,PS2 とそれを生み出した久夛良木さんの物語です. 当時任天堂の独壇場だったゲーム市場に斬り込んでみごとにその牙城を崩していますが, その背後に緻密な計算と戦略があり,任天堂の牙城は崩れるべくして崩れたということを 感じます. 開発者の興味をそそる技術と開発しやすい環境を用意してゲーム開発者を味方につけ, 在庫リスク,欠品リスク(販売機会損失リスク)と隣り合わせだったカセット式のゲームソフトを CDに置き換えることで在庫リスクを極限まで低減させて流通業者を味方につけ, 当時としては破格のマージンを提供して小売業者を味方につけ, そして絶え間ない製品原価のコストカットを製品自体の値下げの原資に振り替えて消費者を味方につける. その実現の背後にはPlayStationの心臓部ともいうべき半導体の技術進歩に関する的確な見通しがある. PlayStationが製品として秀逸なのは誰もが認めるところだと思いますが, それを世に出すための周到な準備,戦略,それを実行する力もまた卓越していると感じました. 製品としてのPlayStationについても,それを生み出し,世に送り出す過程についても 詳しく説明された良書です. ただ,それゆえに少し難解なところもあります. 「ライブラリ」「ポリゴン」「テクスチャマッピング」「レンダリング」などのカタカナが頻繁に登場したり, PlayStation がどのように映像を生成しているかの説明では座標計算,光源計算,行列演算など, 画像処理について多少の知識がないと何をしているのかちんぷんかんぷんな説明が出てきます. 逆にそのあたりの前提知識を持っていると非常に面白く,興味深く読めます. そしてこれほどの機能を1990年代半ばに実現していた(1990年代半ばというと,Windows95が出たか出ないかという頃ですよ)ことに 驚嘆を覚えました. 最後に,技術的にはとても興味深いということでもないですが,「へえ,そうなんだ」と思ったことを1つ書きます. PlayStationは画像生成エンジンなので,テレビ画面に出す映像すべてをゲームソフト(CD-ROM)に入れておく必要がありません. 画像を生成するのに必要なデータだけ入れておき,映像自体はPlayStationが演算によって作成します. ということで,ゲームによっては500MBを超える容量を持つCDの大半が「空き」状態になります. このためPlayStationがゲームデータをロードした後は,ゲームCD-ROMを音楽CDと入れ替えて,好きな音楽を聴きながらゲームを楽しむ,なんてことができるのだそうです.

    3
    投稿日: 2013.09.26
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    プレイステーションの生みの親、久多良木 健がプレイステーションを軌道に乗せるまでを書いた本。ゲームソフトではなくハードを売ろうという姿勢がよく見える。バーチャルボーイ・NINTENDO64についてはほとんど触れられていない。スーファミ合体型のプレステ機の写真ははじめて見た。

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    投稿日: 2009.04.12
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    この本うんぬん以前に、メーカー志望の人は少なくともこの手の本を読むといいと思います。 ちなみにこの本はソニーからプレイステーションの企画が生まれ、実際に店頭に発売されるまでの苦しさや障壁の数々をつずった一作。 僕はこれを読んでソニーが好きになりました。

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    投稿日: 2008.08.26
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    すっごいタイトルだなと思いますが(笑) 内容を一言で言い表すと「プレステ開発苦労話」です。この中でも開発にGOサインが出た件はたまらなくかっこいいです。プレステの父、久多良木氏が孤軍奮闘しながらプレステ開発をソニー役員会議まで持っていきますが、その場で開発をしない決定が下されてしまいます。しかし決死の覚悟で叫んだ一言が、当時のソニー社長大賀氏からGOサインを取り付けることができる件は、そこらのドラマなんかよりはるかにかっこいい(笑)いざGOサインが出ても発売までの長い道のりをどう乗り切っていったのか。最終結果が大成功に終わるのを誰もが理解していますが、それでも十分に楽しめる内容になっています。

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    投稿日: 2007.10.05
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    最初のプレステが、どんな風な理由で、どんな苦労を重ねて、どんなおじさんたちが頑張って作ったのか。 そんなことが書いてあります。 どうしたらゲームソフトを、音楽CDとおんなじお店に置けるようになるのかという苦労と、それが実現したとこの部分が印象に残った。 今、コンビニやタワーレコード行って気軽にゲームを買えるのも、ひょっとするとAmazonとかで欲しいゲームが選べるのも、多分プレステがうまく売れたことと関係があるわけで。 ちなみに、僕とプレイステーションの出会い。 ある日、ぶらぶらしようと実家のアパートの玄関を出ますと、正面のゴミ捨て場にプレステが置いてあった。 どれどれと思って部屋に持って帰ったら、普通に使えた。わーい! まさかそれから数年後、 自分がPSPを紹介する本を書くことになるなんて、思ってもみなかったことです…。

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    投稿日: 2006.03.14