
総合評価
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powered by ブクログ身だしなみは何か。何が理にかなった礼儀か。その第一歩が健康であることと著者は行っている。小田実か誰かが「健康であれば健全な精神が宿る」というようなことを言っていたが同じようなことであろう。 他人に迷惑をかけない。これもエチケットにかなっているという。確かにそうである。本人はよかれと思っても他人を不愉快にさせることは実に多い。これらを前提として、衣食住についてをエッセイ風に書いている。 難しい。今の時代になぜこの本が読まれるのか。粋な人間がいなくなったのか。金の使い方がわからない人間が増えたのか。常識を身につけた人間が減ったのか。あ~難しい。
0投稿日: 2023.05.16
powered by ブクログ大事な礼儀作法。 確かに、と思うようなものも多々ですが 面白かったのはメロン。 見舞客が全てメロンをもってくる、食べきれない。 けれどお礼はしなければならない。 妙な気持ちになってしまう、のに納得します。 この時代、正月あいさつ回り、もありましたし そこにケーキを持っていけば…。 小さい事ですが、すごく納得、でした。
0投稿日: 2022.12.26
powered by ブクログ人生の先輩の言いたい放題、でしょうか? 貴重なお話もあれば独りよがり的に思える事も有り。 全般を通して思えるのは 「君たちは何にも知らないなあ」 という感じの紳士風な先輩のお小言集。 面白かったけれど。
8投稿日: 2022.04.07
powered by ブクログこちらは「礼儀作法」。ただし、著者は山口瞳さん。山口さんらしい、大胆・簡潔・本質的なお作法が、ご自身の体験談などから語られている。悩み相談、面倒な上司との会話、男女の関係、飲み屋での作法など、やや時代を感じることもあるが、忘れ去られている大切なこともあり、反省が尽きない。個人的にも、洗いやすい皿を選び食事に相応しいものという観点が抜けていたり、調味料も元のケースのままだったりする。本質を見ることがなかったり、こだわることがないことが不作法ということだと再認識。
0投稿日: 2021.10.17
powered by ブクログ山口瞳がこの本を書いたのは48歳の頃らしいが、すでに50歳を超えている私から見てもとてもこのような生き方はできないと思う本だった。要するにかっこ良く生きるためには単なる自分なりの価値観とこだわりをとことん突き詰めるということだと思った。そのためにはお金を惜しまないということのようだが、とてもとてもできそうにない。という訳で私には全く役に立たない本だったが、最近読んだ伊丹十三や池波正太郎の美学本よりはまだ鼻につかない本だった。
0投稿日: 2021.04.08
powered by ブクログいわゆるハウツー本ではないが、礼儀に対する心を知ることができた。礼儀というと形式的な感じがするが、思想を鍛えることって大切なんだなぁ。
0投稿日: 2020.09.20
powered by ブクログ1974年から翌年にかけて雑誌掲載されたものを収録。時々出る物の価格の感覚が違うと思ってたら、相当の年代物だった。値段だけでなく、女性の見方も違うし、よくぞいまだ版を重ねて生きている感があった。ただ、独特の視点に感心し、こだわりに微笑ましいものもあり、結構楽しめた。2020.1.13
0投稿日: 2020.01.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本はタイトルで損していると思う。 堅苦しい本でもなければ、HOW TO本でもないですよ。 “礼儀作法とかマナーとかいうものは、知っていてそれを行わないところに妙諦がある。知らなければいけない。しかし、それを常に実行する必要はない。” 普段の言葉づかいがあまりよくない人の子どもたちが、なぜかとても礼儀正しい言葉を使う。 どうしてか?と聞くと “「電話をかけるときの言葉を聞いているからです。電話では、ちゃんとした言葉をつかいますから」” 親の背中を見て、子どもは育つんですね。どきどき。 しかし今どきの親はスマホを片手に席を外して話すから、子どもが正しい言葉遣いを覚える機会は大きく減ったといえましょう。 ある学校の校長先生のお言葉。 “教育とは生徒に声をかけてやることではないか。” 生徒に声をかけるということは、普段から生徒のことをよく見ている、ということなのではないでしょうか。 礼儀は型だけれど、型の中に入れる心の在り方を書いた本。 勉強になりました。 で、偏見のようなこだわりが面白かったです。
0投稿日: 2016.12.28
powered by ブクログ日本人は礼儀正しい。海外の人が感じる典型的な日本人像。この言葉に疑いを持つ現代人はいないだろう。でも本当だろうか?著者が強調する森鴎外の「礼儀小言」を読むと、その認識に不安がよぎる。小津安二郎の言葉の引用も強烈だ。品行と品性。本書を今読んでも新鮮に感じるのは、実は日本人の品性について、まだまだ考える余地がある所以ではなかろうか。
0投稿日: 2016.09.19
powered by ブクログ『礼儀作法とはマネである。形骸である。しかし、私は、その形骸のなかに何者かが存するのではないかと考えている。形式には、その形式を生んだ、そのモトの意義というものがあるはずである。』p33より 礼儀作法とは、あまり難しく考える必要はなくコミュニケーションを円滑にとるためのツールに過ぎないのだと。 短い文章でなかなかにテンポよく読みやすい。
0投稿日: 2016.03.10最も大事な礼儀作法とは?
礼儀作法って何だと思いますか? 山口瞳は「他人に迷惑をかけない」こと、そのためにも「健康であらねばならない」と説きます。 たとえば風邪をひいて寝込んでしまえば、色々な約束を破らなければいけなくなる。 自分の体をいたわることが、何よりの他人への気遣いとなるんですね。 本書は、手紙の書き方からオシャレな服装についてまで、様々なマナーを山口流に伝授。 マナーの型だけを教えるのではなく、「なぜそうした方が良いのか」を丁寧に教えてくれる1冊です。
3投稿日: 2014.05.09
powered by ブクログ『世相講談』が面白かったので、これも読んでみました。入門書、というわけではなく、エッセイです。内容は、2013年の時代に読む本ではありません。 何でもかんでも読みゃいい、ってもんじゃない事を痛感しました。
0投稿日: 2013.10.09
powered by ブクログ一家言あるんですよ。この作者には。 でも、押し付けてくるわけでもない。 礼儀作法を「え~いめんどくさい」と感じる人は、一度読むのもよいかもしれない。 だからといって、何か変わるかどうかは疑問だけど。 固く考えず、さりげなく。
0投稿日: 2013.05.10
powered by ブクログ自分の話で恐縮でありますが、35歳ともなると、世の中の礼儀なんて守らず天衣無縫に生きていきたいなんて願望も格好がつかなくなって参ります。今までそういうものに極力触らず生活していましたところ、どうにも世間との齟齬に疲れまして、何か人生の指標となるものがほしくなって参りました。でも生来のひねくれっぷりにより、人生訓やマナーなどを書いた本に対しては激しく拒絶反応が出ます。 そこでこの本。山口瞳の読みやすい文体で書かれた内容がまた軽くて良いです。斜に構えて内容が身に入らなくなるほど説教臭くならず、さらりと世間の礼儀を解析してくれております。こんぐらいのことから一般世間における礼儀の基本としてもいいんじゃないでしょうか。スピーチは長い方がいい、とか。
0投稿日: 2013.03.24
powered by ブクログ礼儀作法入門というタイトルだけど、別に礼儀の本じゃない。 山口瞳という人の考え方というか、こだわりについて書かれたエッセイ。 人の物事に対する考え方を知るというのはなかなか楽しい。 物事をこんな風に見てるのかー、とか こんなとこ見ながら生きてるのかーとか。 ま、めずらしく全部読まずに飽きてしまったんだけど。 やっぱこの手のエッセイでは伊丹十三の「ヨーロッパ退屈日記」がダントツに面白いですね。 なかなかあれを超える本に出会えない。
0投稿日: 2013.03.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
礼儀(品行)よりも品性が大事でないかというのは、よくわかる。お見舞いをどうするかなども、なるほどと感じた。 著者が50歳頃に書いた本だ。50歳ころになると、徐々に、あまり周囲との横並びを気にせずに生きていけるようになるんだろう。そんな表現が所々にあった。
0投稿日: 2013.02.26
powered by ブクログ草競馬流浪記が遠征のバイブルなら、こちらは、人生のバイブルともいえる一冊。山口瞳さんの入門書としてもおすすめ。これ読んでわかりあえない人は、たぶん他の本を読んでもわかりあえないだろうし。
0投稿日: 2011.08.25
powered by ブクログ健康であること。 教養というものと礼儀作法が隣合わせとか難しく考えてしまう人は教養がない。 礼儀作法とはエチケットである。天然自然が良い。
0投稿日: 2011.01.29
powered by ブクログ「礼儀作法入門」という書名から連想されるような、礼儀作法に関する実用書、ではない。そういう部分もなくはないのだけれども、結局、酒の飲み方・ギャンブル・見舞・来客・背広の選び方・鞄等々に関しての、山口瞳のこだわりというか、好みというか、を紹介した本であり、山口瞳がどういう人かを理解する助けになる本、と言ったほうが良いと思う。GOROという雑誌に連載されていたということである。GOROは若者向けの男性誌であり、ヌード写真などが載っていた雑誌である。若い頃、僕もこの雑誌はよく買っていたが、山口瞳の連載については全く記憶がない。山口瞳よりはヌード写真の方が好きだったのだろう。
0投稿日: 2010.11.13
powered by ブクログ堅苦しい礼儀そのものの説明ではなく、心持ちを教えてくれる一冊。意見はかなり偏っている部分もあるが、いちエッセイとして面白い。この本一冊読んだほうが形だけの礼儀を学ぶより全然良いと思う。
0投稿日: 2010.06.17
powered by ブクログ礼儀作法入門というより、山口瞳入門ですね。就職活動を控えた私は、礼儀でも身に付けようと思い購入したのですが、いくら読み進めても「礼儀作法」は出てこない。「山口瞳流礼儀作法」ですね。礼儀の方法というよりも、エッセイにに近い感じがします。知っている人は知っていると思いますが、山口瞳氏は男性です。しかも直木賞を受賞している凄い作家さんです。現在21歳の私は、以上のことを知らないで読んでしまったのですが、知っているのは何歳ぐらいの方ですかね?
0投稿日: 2006.08.05
