
総合評価
(135件)| 31 | ||
| 53 | ||
| 29 | ||
| 4 | ||
| 1 |
powered by ブクログ入門にちょうど良かった 物語調で読みやすく全く知識がなくても入りやすいと思います この著者の〇〇を知っていますかシリーズが好きです
0投稿日: 2025.11.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
度々繰り返して申し訳ないのですが、旧約聖書を読破したので、まつわる解説書等を読み理解を深めようと考えています。 手元の本の再読が基本路線ですが、どこぞで本作の評判を聞き、購入に至りました。 ・・・ で、読んでみました。 率直な感想は、確かに、よい。 本作は、つい先日再読した『イラストで読む旧約聖書の物語と絵画』でも参考図書として挙げられておりましたが、ユーモラスなテイストや我々「異教徒」からみた不可思議さなどが自然体で語られているところに好感が持てます。 きっと上記の作者杉全さんもかなり参考にされたのではと察します。 阿刀田氏の筆致は、エッセイの軽さを失わないのに、その理解の深さ・語りの深さは上記作品と比較すると数ノッチ上に感じました。 なんというか、自分なりに消化吸収を行った方の言葉の重み、というのがにじみ出ていると感じた次第です。あるいは、これが読書家・古典を渉猟した方の含蓄といえるかもしれません。 ・・・ といことで、旧約にまつわるエッセイ・旧約入門書でした。 氏はできれば原典を、と勧めていらっしゃいます。が、そんなのは普通は読まないから、せめてと犬養道子氏『旧約聖書物語』を次善の策としてお勧めされていました。 その本は未読ですが、それでもなかなか大儀らしい。 こうして本作読んで、確かに気軽に、でも内容は損なわずに短時間で読めるという観点ではこの本は旧約入門にはなかなか良いと思います。とりわけ活字好きの人にはおすすめ出来るかと思います。所々ショーワな記述が散見されるのはご愛敬です。 氏は他にも『〇〇を知っていますか』の古典入門的なシリーズをお持ちです(ギリシア神話、新約聖書など)。これらも原典を読破した後に読んでみたく思います。
0投稿日: 2025.08.01
powered by ブクログ入門の入門のような凄く取っ付きやすい。旧約聖書について知る最初よステップとして最適なのではないか。エッセイなので、筆者の譬え話なども交えて解説したりすることも凄く理解しやすい。少し古いなと感じるものもあるけれど。
0投稿日: 2025.04.24
powered by ブクログとっつきづらい印象のある旧約聖書について、阿刀田高さんが軽い切り口で解説してくれるエッセイ。昭和の時代に書かれたものだけに例えなどは古いですが内容はまったく問題なし。入門編として、少しだけ詳しく知りたいというニーズにぴったりでした。Audible で聴きました。
0投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
世界最大級のベストセラー、基礎の基礎。 元祖「おもしろくて、ためになる」古典ダイジェストの決定版! 「旧約聖書」を読んだことがありますか? 天地創造を扱う創世記あたりはともかく、面倒なレビ記、申命記付近で挫折という方に福音です! 預言書を競馬になぞらえ、ヨブ記をミュージカルに仕立て、全体の構成をするめにたとえ――。 あらゆる意味での西欧の原点「旧約聖書」の世界を、松葉末節は切り捨て、エッセンスのみを抽出して解説した、阿刀田式古典ダイジェストの決定版。 目次 第1話 英雄アブラハム 第2話 子沢山のヤコブ 第3話 奇蹟の人モーセ 第4話 有能なヨシュア 第5話 サムソンの謎 第6話 ダビデの熱い血 第7話 ソロモンの光と影 第8話 アダムと肋骨 第9話 逃亡者ヨナ 第10話 ヨブは泣き叫ぶ 第11話 預言者二人 第12話 エピローグするめ風味 解説 木原武一 地図・カット 和田誠 本文より 旧約聖書は広大で、幽遠で、複雑で、畳々(じょうじょう)たる山塊に似ている。踏破するのは、なかなかむつかしい。ちょっと眺めるだけでも疲れてしまう。 登り口がいくつかあって、第一ページの天地創造から入る道、一番なじみの深いモーセの生涯あたりからたどる道、あるいはまた美しい雅歌の文句に魅せられて散策を始める人もいるだろう。 だが、私の見たところ、意外と登りやすいのがアブラハムの事蹟からたどって行くコースである。初心者向きであり、主だった風景もよく見える。このエッセイも、その道を選んだ。 (「第1話 英雄アブラハム」) 阿刀田高(あとうだ・たかし) 1935(昭和10)年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、1978年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。1979年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞、1995(平成7)年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞を受賞。他に『ギリシア神話を知っていますか』『源氏物語を知っていますか』『知的創造の作法』『アンブラッセ』『地下水路の夜』など著書多数。
0投稿日: 2025.03.15
powered by ブクログギリシア神話に引き続き読みました! サラっと読めて頭にも残りやすいのは阿刀田さんの本の特徴ですね! 「アイヤー、ヨッ」
0投稿日: 2025.02.17
powered by ブクログライトに聖書にアプローチしており、とても面白い。冗談・皮肉も含まれつつ、「なるほど聖書にはそんなことが書かれているのか」と理解が進む、名著。
0投稿日: 2025.01.03
powered by ブクログ★★★ 読めてよかった 小説家である著者が、旧約聖書を分かりやすく解説してくれる入門書。構成は聖書とは異なり、とっつきやすい話から展開されている。著者の軽妙な語り口も相俟って、非常に読みやすかった。 なんというか、理不尽極まりない胸糞話が多かった。神はかなり人を選り好みし、気に入った人なら多少の無礼をはたらいても不問だが、気に入らない者はどれだけ神に尽くしても決して報われることがない。私は神の態度にうんざりしてしまった。しかし神を言葉の通じるキャラクターではなく、自然災害の類だと考えると多少納得のできる部分はあった。いつか海軍の方が『シュガークッキー』という話をしていた。訓練生は制服を『完璧に』気こなさなくてはならない。そうでなければ、教官に極寒の海に入るよう命令され、その後砂浜で転がり、全身に砂を纏った状態で1日過ごさなくてはならないのだ。その状態はシュガークッキーと呼ばれていたという。そして、いくら身だしなみに気をつけていても、シュガークッキーになってしまうことがあった。どんなに尽力してもシュガークッキー、つまり無駄になってしまうこともあるが、そこで諦めてはならないというお話だった。聖書のエピソードも、要はそんなようなことを伝えたいのだろうと思う。 また、著者は聖書の話を俯瞰し、預言者たちの政治手腕に言及している部分もあった。ストーリーとしてでなく、その背景を探る姿勢こそ、ユダヤ人でない我々が聖書を楽しむコツなのではないかと思う。
0投稿日: 2024.11.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。しかし、書こうと思ってから調べたりする時間が10年かかったというだけあって、お手軽なのに確かな感じのある本だ。最近のわーっと短期間にリサーチしてサクッとまとめるようなスタイルとは熟成度が違う。 ただし、いろいろな例えとかでイメージ豊かなのは良いが、例が昭和だから若い人にはどうだろう。文章は滑舌よく軽妙で噺家のよう。 安心して楽しめる本であった。また聖書の全体像のおさらいという目的は、予想外に捗ったのであった。
0投稿日: 2024.10.18
powered by ブクログ興味はありながらも、何度も関連書を手に取り挫折しを繰り返してきた旧約聖書について、軽い文体で紹介してくれるているので、入門書としては最適かなと思います。 ディテールにこだわらず、意味不明なところや矛盾したところはそれとして、思い切ってスルーするのも良い。
0投稿日: 2024.10.12
powered by ブクログ以前から、聖書の概要について知りたいと思い、入門書なるものを数冊手に取ってみたが、長続きせずあきらめかけていた。「シャガール展」にてこの本が売られており、この本ならもしかしたら、と思い読んでみた。平成3年に書かれたもので、表現など古めかしさは感じるものの、比較的読みやすく、今までで一番ためになったのではないかと思う。それにしても聖書は難解である。
0投稿日: 2024.09.24
powered by ブクログタイトルで「いいえ」と答えた人に買って欲しい旧約聖書の紹介本 旧約聖書って難しいし、日本人には全く馴染みないから理解できないって思うかもしれませんが全くその通りです。作者の阿刀田高さんもそれを認めて仰られています。しかし話を聞く限り実は世界史の授業で習っていたり、あれこれってディズニーだったりおとぎ話なんかになかったっけ、そういえばシェイクスピアとか劇にも似たような話あるよなって気づくところが多い気がします。 それもそのはずまさに原点といえばこれ、旧約聖書なんじゃないかって呼んでいて気がつくと思います。だからこそまさに「旧約聖書を知っていますか」とはあなたの身近にあることに気づいていますか?と聞かれているようなそんな響きが生まれてくるように感じます。 その意味でいえばまさに秀逸なタイトル回収ではないでしょうか。
5投稿日: 2024.09.24
powered by ブクログ先日『ダ・ヴィンチ・コード』を読み終わったのですが、その訳者である越前敏弥さんが参考図書として挙げていたのが、この『旧約聖書を知っていますか』と『新約聖書を知っていますか』でした。 阿刀田先生については、以前図書館で借りた『ギリシア神話を知っていますか』が面白くて……手元に置いておきたくて改めて購入したほどです。 ギリシア神話も、名前だけは知っているけど壮大すぎてどこから手を付けたらいいのやら、という読者に向かって、先生ならではのユーモアで面白くわかりやすく解説してくださいました。 本書も、同じようなスタンスです。 「旧約聖書ってアダムとイヴの話でしょ?」とページを開いたところ、まずは「アイヤー、ヨッ」と叫んでほしい、とのこと。そしてアブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフとつながる主要人物たちのエピソードに入っていくのでした。 読み進めていくうちに、これは知っている、あれもこれも、と著名なお話がたくさん出てきます。ラピュタに出てきたゴリアテとか、ミケランジェロのダビデ像とか。 私達日本人にとっては特にとっつきにくい世界観ではありますが、思わずクスッと笑ってしまう軽妙な語り口で、最後まで読み通すのは決して難しくないと思います。 先生いわく、旧約聖書と新約聖書は「京都と奈良」のようともいえるとのこと。都は京都に移ったけれども、奈良にも敬意を払わなければならない。次は『新約聖書を知っていますか』も読んでみようと思います。こちらは、『ダ・ヴィンチ・コード』との関連で楽しめそうですね。
13投稿日: 2024.01.03
powered by ブクログ旧約聖書を大雑把に楽しくある程度理解できるお得な1冊。 「アイヤー、ヨッ」と叫んでほしいというのが冒頭の1文。これはアブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフの主要人物の頭文字。この4人をおさえれば、アブラハムの事蹟は理解しやすくなるといいます。 本書はアブラハムから書き起こし、有名な出エジプト記を経て、ソロモン王までをそこそこ詳しく描き、その後で神話的部分について触れています。要は比較的馴染みのあるアブラハムから入ることで旧約聖書に入りやすくする構成になっています。 韻文の多い預言書、すなわちイザヤ書、ダニエル書は駆け足で通り、ヨナの物語については少しだけ紹介するに留めているのも、旧約聖書の複雑さを回避するのに役立っていると思いました。 著者は「私のこのエッセイ…。好みはともかくらくには読めるだろう。読まないよりはましだろう。西欧の文化に触れるとき、旧約聖書について多少なりとも理解があれば、かならず役に立つ」と自著を評しています。本書で旧約聖書の全体像が不十分ながらでもつかめれば、もうちょっと難度の高い本もスムーズに読めそうです。 旧約聖書についての入門の入門書としてお勧め。旧約聖書をスルメに例えるのは賛成ですが、ときどき著者がつぶやく駄洒落は少々寒いです。
2投稿日: 2023.07.30
powered by ブクログ断片的なエピソードが面白くきちんと繋がって理解出来た。 古い本なのでギャグネタが古かったり、オッサンネタだったりするが、聖書を簡単に理解するには良書だった。
0投稿日: 2023.06.27
powered by ブクログ第72回アワヒニビブリオバトル「【往路】お正月だよ!ビブリオバトル」第8ゲームで紹介された本です。チャンプ本。 2021.01.02
0投稿日: 2023.05.05
powered by ブクログ西洋文化を学ぶうえで聖書の知識は不可欠だ。そう思って聖書を手に取ったのだが、読んでも読んでも内容が頭に入ってこない。そんな中、阿刀田高さんの「旧約聖書を知っていますか」購入した。「新約聖書を知っていますか」「私のギリシャ神話」「楽しい古事記」と読んでいき、阿刀田さんの教養書シリーズ4冊目である。すっかり阿刀田ファンだ。 冒頭の、アイヤー、ヨッ から何言ってるんだこの人と思いながらもどんどん引き込まれて楽しく最後まで読ませてもらった。新約聖書と比べて、神話よりのはちゃめちゃエピソードも多くとても面白いなあと改めて旧約聖書の内容を少しだけ理解できてきた気がする。するめの例えも秀逸だ。神が世界を作った聖書冒頭がスルメの頭。アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフ、モーセ、ヨシュア、ダビデ、ソロモンと続く歴史のお話がスルメの胴体。詩篇、雅歌、ヨナなどなど、その後のバラバラに描かれたエピソードがスルメの足。この考え方は聖書本文を初めて読んでいくにあたってとても役に立ちそうだぞ、と思った。これをコンパスにして、つぎは聖書本文もあらためて挑戦したいと思う。
4投稿日: 2022.12.27
powered by ブクログ阿刀田高著『旧約聖書を知っていますか(新潮文庫)』(新潮社) 1994.12発行 2017.10.16読了 阿刀田高さんの短編小説を読んだことがあるけど、その時に抱いた印象と違って、この本は開けっぴろげで、まるでエッセイを読んでいるかのように、さくさく読むことができた。冒頭、いきなり民謡のかけ声から始まり、最後は聖書をスルメに喩えて終わる。聖書の基礎の基礎から入りたい人は間違いなく、この本はおススメ。 URL:https://id.ndl.go.jp/bib/000002387387
2投稿日: 2022.10.29
powered by ブクログ旧約聖書をとてもわかりやすく、ダイジェストとして綴っている。 本人は聖書を専門に学び、また、信仰している訳ではないが、文学者として、またギリシャ神話などフランス文学を学ぶものとして、知識があり、10年かけてこの本を執筆されている。 異教徒的な発言、内容が節々にあり、それが日本人である我々にとって非常に読みやすく、とっかかりやすい内容に噛み砕いてくれている。
5投稿日: 2022.10.09
powered by ブクログまんがみたいな本。 そう思うのは最初の数ページを読んだだけでも 感じずにはいられない。 でも、 非常にわかりやすく書かれた本。 「アイヤー、ヨッ」 アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフの頭文字 聖書は新旧2つある。 旧約はユダヤ教の聖典。タナクとも。 キリスト教はイエスの福音を伝える 新約に重きを置くが 旧約を決して無視せず 充分な感心を保っている。 ・アブラハム ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の神。 ある日、アブラハムは神の啓示を受けて 妻サラ、甥のロトとその妻子を連れて カナンへ行く(現在のイスラエルのあたり) ロトたちはソドムで暮らすことになった。 アブラハムに子どもがいなかったのめ、 召使いのハガルをサラは差し出し、 身籠もりイシュマエルを生む。 一方、 ソドムの街の乱れようは あまりにもひどかった。 ある日、旅人2人がロトの家を訪れ 家に迎え入れた。 男色の町ソドムは旅人を差し出せ という人もいたが、 旅人は自分のことはいいから 家族を連れて逃げ出すよう言う。 ところが 振り向いてはいけないと言われていたのに ロトの妻は後ろを見て、たちまち潮の柱に。 子孫を残すために ロトの娘たちは父を酔わせ 肌を重ねて身籠る。 それぞれ男の子がうまれ モアブ人とアンモン人の祖先になる。 また、 サラは神のお告げ通り身籠もり イサクを生む。 アブラハムは神の声を聞いて 子どもイサクをいけにえにしようとする。 その直前で 神に試されたことを知る。
2投稿日: 2022.05.03
powered by ブクログあらゆる意味での西欧の原点「旧約聖書」の世界を、枝葉末節は切り捨てエッセンスのみを抽出して解説している 今まで離れ小島のようになってた知識がつながった…! 聖書ってこんなに面白かったんだ 信仰をもたない著者が解説しているので、フラットな立場で読めて良かった もちろん信仰をもつ方が書かれた本を読むことにも意味はあると思うけど 西欧の文化や中東問題も、聖書の知識があったほうがいいというのは本当にその通りだと思った パレスチナ問題の本質も遡るとここまでたどり着くのね キリスト教が新約聖書に重きを置いているのに対して ユダヤ教は旧約聖書のみを聖典としている(新約を聖典として認めてないので、旧も新もないのだけど) ちなみに、旧約聖書は大きく分けて以下のように構成されている ☆神話的記述 天地創造 アダムとエバ アベルとカイン ノアの箱舟 バベルの塔 ☆歴史的記述(イスラエル最盛期) アブラハム (→イサク、ヤコブ、モーセ、ヨシュア、ダビデ) →ソロモン ☆歴史的記述(イスラエル分裂後)と預言書 北イスラエル王国と南ユダ王国の分裂 バビロン捕囚 ヨブ記 イザヤ書、ダニエル書 救世主(イエス・キリスト)の到来
4投稿日: 2022.02.17
powered by ブクログ齋藤孝さんの本で、紹介していたので読んでみた。宗教関係のことはほとんど無知に近いので、教養を増やすために読んでみた。 著者のおやじギャグや体験談などを交えて、フランクに書かれているためとても読みやすかった。登場人物が多いので、混乱することもあり、戻ったりしないといけないところもある。読みやすく書かれているこの本でこそ、そんな風なのであるから、旧約聖書の原書を読むのは相当な労力がいるんだろうなと、思った。 アダムとイブ、モーセ、ソロモン、バベルの塔など「名前は聞いたことあるが詳しくは知らない」みたいな話しが、こんな話だったんだと知ることができた。これだけでも、教養を少し獲得できたのかなと思う。この著者の、他の知っていますかシリーズも挑戦したいと思う。
2投稿日: 2022.01.02
powered by ブクログ0 なんで読んだの? (1) 漫画とかによく出てくる旧約聖書とはどんな内 容か知りたかった。 (2) 旧約聖書のあらすじ (3) 旧約聖書ってこんな事が書いてるらしいと世間 話ができる状態 1 どんな本? 旧約聖書のダイジェスト的な本で読み易くする工 夫として砕けた表現や著者の見解等を交え面白くし ている。入門書としては最適だと思う。 2 構 成 全12話構成になっており、著者の工夫でわかり易 く面白くする為旧約聖書とは違う順番になってい て、1話でアブラハムが神の言葉でカナンを目指す 話しからスタートし12話で旧約聖書をスルメに例え て構成を説明して終わる。 3 著者の問題提起 旧約聖書を知る事は教養にもなるし良いことだ が、旧約聖書を読む事は大変困難である。読みやす い本も出ているがそれでも電車通勤中に読めるレベ ルではない。 4 命題に至った理由 ギリシャ神話を知ってるかい?を執筆して旧約聖 書について書いてみようと思ったから。 5 著者の解 旧約聖書を読むのが一番良い。だけど時間的なコ スト等を考えると現実的な選択ではない。ダイジェ スト的な本書を読んでみて、それでも深く知りたい と思ったら他の本を読むのがよろしい。 6 重要な語句 (1) 人命 アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフ、モー ゼ、ダビデ、ソロモン、アダム、エヴァ、アブサ ロム、ダニエル、イザヤ、ヨナ、ヨブetc (2) 地名、国名 カナン、ソドム、ゴモラ、エデン、バビロン、 ペルシャ、南ユダ王国、北イスラエル王国シナイ 山、シナイ半島etc (3) 語句等 12部族、ユダ族、レビ族、ユダヤ人=ユダ族の 人、黙示、預言者 7 感 想 この本を読んでいて新約聖書は知ってるかい?を 読んでみたくなった。一番刺さった箇所は新旧の違 いである救世主の見解の部分。最初の地図からあの 辺の地理を学んだ。深く知りたい事は嘆きの壁に対 してユダヤ人が現代でどう言う感覚でいるのか知り たい。人に勧める時にはあらすじが軽易にわかる良 本だと勧める。この本のタイトルは「旧約聖書をダ イジェストでお話しする本」と名付けたい。 8 todo 新約聖書を知っていますか?の購入読破
0投稿日: 2021.11.03
powered by ブクログ旧約聖書の内容がエッセイ風にストーリー仕立てでやさしく書かれており、読んでいて楽しい本。一番秀逸だったのは「実存主義」の解説で、いろんな解説を読んでもいまいちイメージできなかった「実存主義」が、阿刀田氏のたとえ話を用いた解説でとてもクリアに理解できた。筆者はとても頭の良い方なのだと思う。
1投稿日: 2021.10.31
powered by ブクログ海外、特にヨーロッパに行くと、日本とは違い、宗教とは切っても切れない歴史や生活があり、かねがね聖書についてちょっと知ってみたかった。 そんな「ちょっと知ってみたい」には手頃な本だと思う。 「新約聖書を知っていますか」はまだ読んでいないが、旧約聖書と新約聖書の違いはわかった。 アブラハムからソロモンに続く流れは興味深く読んだが、その続きの章からはイマイチ。
0投稿日: 2021.10.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
それはともかく、悪女に誘惑されるサムソンは、力こそ強いけれど、おつむのほうは日光駅の一つ手前・・・・・・そう、今市、そんなかんじだった。 知は力なりと言った哲学者もいたが、力になる前にまず、知は楽しむものである。充分に知を楽しみ抜き、まるで自分がそれを考え出したかのよつに思えるほのになってはじめて、知は他人に響くほどの何がしかの力を得ることができる。
0投稿日: 2021.08.17
powered by ブクログ軽妙な語り口のエッセイとして純粋に面白かった。 桃太郎の「お腰につけた吉備団子くださいなっ」のような呑気なノリで旧約聖書が引用(?)される。 和田誠のイラストも合っている。 聖書についてクリスチャンが神学的に説明するより、素人が素人に説明する方が案外理解が深まるものだ。それが表面的な理解であっても、全く無知よりましだし、大枠を掴む第一歩としては十分だと思う。
0投稿日: 2021.06.14
powered by ブクログ半畳もあって、流れるように読めた。本当のユダヤ教徒が読んだら少し怒るかもしれないけど、素人にとっては、これくらい例えながら解説してくれる方が読みやすい。
1投稿日: 2021.06.14
powered by ブクログ「アイヤーッヨ」の掛け声とともに始まった。 この掛け声のおかげで登場人部が分からなくなることもなく、とても読みやすい書物だった。 エッセイ風に書いてあり、作者のツッコミに同意しながら楽しく読めた。 構成もアブラハムから始まり、神話へと説明があったことも読みやすかったのかもしれない。
1投稿日: 2021.05.30
powered by ブクログフィクションかノンフィクションかは物議を醸し出すところだと思いますが、聖書は全世界で多くの人々に影響を与えている物語です。 日本人にはあまり馴染みがないだけに、 読んでみて興味を持ちました。 それにしても聖書は、明確な意思や主張があるものなのだなぁ。善悪を別にして、絶対的な価値観があるというのは怖いことです。
0投稿日: 2021.03.30
powered by ブクログアブラハムはシケム、ヘブロンに拠点 ヤコブの夢 ベテル(神の家) レビレート婚 安息日のエレベーター ジャンセニスム(ヤンセン主義)
0投稿日: 2021.03.16
powered by ブクログこれは面白かった 教養として読もうと思って読み出したので、「面白い」をあまり期待していなかったことも正直あったからそのギャップのせいもあるだろうけど エッセイ的な小話をはさみながら物語として旧約聖書を読めました ギリシア神話を知っていますかを先に読んだけど、それよりも読みやすく面白かったです 新約聖書の方も読みます
5投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログ主要なエピソードが大変分かりやすく解説されていてすっと頭に入ってきた。 創世記からではなく、アブラハム以降の歴史から始まる順番も作者のこだわりがあり面白い
1投稿日: 2020.09.15
powered by ブクログ宗教画や映画を鑑賞したり、読書する際に宗教が絡むと、とたんによく分からなくなってしまう。そこで数年前から気にはなっていたけど読む機会がなかった本書を遂に一念発起で手に取る。前半は特に名前は知ってるけど具体的にどういう人なの?という人物が次々と登場。テンポよく進む。過去に観た宗教画はこのシーンだったのかと思い返して感動する。とても楽しい。個人的には「エピローグするめ風味」の文が好き。新訳の方も読むぞ!
1投稿日: 2020.07.24
powered by ブクログ髪の毛を反られると元気がなくなるサムソンが好き。ほとんどないけどこの本は2回目でした。記述の矛盾の通りすぎ方が面白い。
0投稿日: 2020.07.12
powered by ブクログなるほどなあ。 聖書は受け継がれて信仰されていくことに意味があるんやな。特定の民族にとっては一種の歴史書であり道徳の原点。 ドラゴンボールを歴史的事実が記述された聖典として代々継承していったとして、自分たちの先祖が孫悟空やったって言われたら嬉しいもんな。
0投稿日: 2020.06.20
powered by ブクログいつも最後は八百万の神頼みな自分ですが、日本以外の神さまについてもたまには勉強です。この本は、超入門ダイジェスト版で大変読みやすい。そして、読んでいて飽きない、著者の神さまに対する冒涜っぷりがツボです。ユダヤ教やキリスト教の方にはオススメしません。笑 以下、面白い文章を抜粋。 . なにしろよく殺している。趣味は皆殺し……。 . イスラエルの神よ、あまりにもお戯れが過ぎるのではありますまいか。 . 神の偏愛であり、えこひいきなのである。それでいいのだ、文句があるか、なのである。 . このあたり、美女は、歴史の古今東西を問わず、特別待遇を受けることになっている。 . と、まあ旧約聖書内に書かれている物語を綴る中で、著者の本音が素直に書かれていています。 こうして読むと、唯一の神さまを信じる宗教というのは、ここまで自分の感覚と違う事が改めてわかりました。 海外の多様な文化を理解するにあたっても、まずは宗教から。 https://amzn.to/2WLc1hi
0投稿日: 2020.05.20
powered by ブクログこれでもか!! というくらい、非常にわかりやすく、 軽快なリズムで旧約聖書を要約してくれています。 旧約聖書は特に内容も難しく、 独特な世界観についていけずつい敬遠しがちですが、 歴史と深く関係しているということがよくわかりました。 聖書って意外と面白いんだな~と発見。 わかりやすいので、軽く読めます。おすすめ! もう一度、じっくり読みたいです。
1投稿日: 2020.05.09
powered by ブクログ実家で見つけ、久々に再読。 腰据えて読むつもりでもなかったのに、一度読み出すと止まらない。阿刀田高のこのシリーズは、本当に読みやすいのでオススメ。 基本的な知識がなくて躊躇している、という人には言わずもがなだけど、まったく興味のない人でも読み物として楽しめると思う。少なくとも私はそうでした。 ほかのものも読み直したい。
0投稿日: 2020.01.24
powered by ブクログ旧約は唯一神と人間との物語であった。ユダヤ教、キリスト教の原点となるもので、唯一神を崇める民族のみを優遇する論調は、多神教の世界に住まうものとしては、やはり違和感を感じる。ユーモアと、身近な例をひく著者の筆致が、とても気に入っている。解説に出てくる古事記は『楽しい古事記』として開花する。すぐに『新約聖書を知っていますか』へ入ろう。
0投稿日: 2019.10.31
powered by ブクログ旧約聖書を理解するにはいくつかの道筋がある。初心者向きはアブラハム事績から辿ってゆくことだろう。 アブラハムの子がイサク、イサクの子がヤコブ。ヤコブの子がヨセフ。 それでは胸いっぱいに空気を吸い込み「アイヤー、ヨッ」と彼らの頭文字を叫んで旧約聖書山を登ってゆこうではないか。 …というような書き出しで始まり、最後までこの調子(笑) 西洋文化や芸術、現在の世界情勢をある程度理解するためには、聖書が分からないと難しい。とりあえずちょっとずつ。 阿刀田高は中高生の頃結構読んでいて、この「知っていますか」シリーズも読んでいた。 しかし改めて読んでも面白くてわかりやすい。 聖書の流れを分かり易く解説し、現在にも通じる人間心理を読み取ってゆく。 聖書の話を「なんか昔の超人が行ったすごいお話で、現代の自分とは関係ない」と受け取ってしまうとつまらない。「現代だとストレス過労死だな」「彼はノンキャリアから若くして抜擢された遣り手社員だな」などと考えると十分身近に感じる。 神は依怙贔屓であり、理由を求めてはいけない。神は“在って、在り続ける者”であり、絶対的に存在して名前さえ聞いてよいものではない。人間の為したことは人間の意思と力のみでなく神様のお陰で成し遂げることができたのだ。 旧約聖書とは「古い約束」であり、ユダヤ教、イスラム教にとっては旧約を付けずにただ「聖書」と呼ばれる。 新約聖書はイエスの福音を伝えるもの。 以下自分メモでとにかく長いです。。 ❐アブラハム まずはアブラハム。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、世界三大宗教の開祖。 ある日アブラハムは“唯一絶対神”のお告げを聞き、「約束の地カナン」を目指す。 アブラハムと異教徒ハガルとの間に生まれた子供がイシュマイル。アラブ人開祖でマホメッドの祖先となった。 正妻サラが生んだ7人の子供、長男がイサクで、サラの死後の後妻が6人の弟たちが生まれている。 キャンプファイアーの「アブラハムには七人の子♪一人はノッポであとはチビ♪」…の、ノッポが長男イサク、ず~~っと年下の六人の弟がチビたち、という意味だったのか(笑) アブアハム時代の有名エピソードが「罪の町ソドムとゴモラ崩壊」「塩の柱となったロトの妻」「割礼の始まり」「イサク生贄未遂」など。 ❐イサク→ヤコブ イサクの時代はあまり波乱万丈はない。子供の頃生贄にされかけたんだからもう良いか(笑) イサクの息子が、荒々しいエサウと、思索的なヤコブ。 ヤコブがうまく立ち回りイサクの跡継ぎとなった。 家族制度の強いこの時代、誰が相続するかは神の意思であり重要ごとだったのだ。 ヤコブは親戚の姉妹、レアとラケルを娶る。 ヤコブは妻たち(レアとラケルの他にも数人)との間に男児12人を設け、彼らが イスラエル十二部族の開祖となる。 そんなヤコブの元に神が現れる。そしてヤコブは「神と戦って不屈なる者」という意味の“イスラエル”と改名する。 なお、ヤコブの兄エサウは、長男でありながら長子権を失ったわけだが、彼は草原を駆け巡る方が性に合っている…と、ヤコブとあっさり和解。聖書には争う兄弟やら皆殺しやらの話は沢山あるが、エサウの場合は財産も権力も必要ない自分の生き方を(かなりヤクザで乱暴な生き方なので周りは相当迷惑したと思うが)手に入れたので、適材適所がうまく利いた稀有な例だろう。 ❐ヨセフ イスラエル(旧ヤコブ)の息子たちの中でも知恵が回ったのはヨセフ。幼い頃から機転も口も回る生意気小僧で、長じてはエジプトの王の側近となり政治的にも力を発揮する。 スッタモンダの末、ヨセフの一族(父イスラエルと兄弟たち)はエジプトで暮らすことになる。 カナンは「神から与えられた約束の地」だが、エジプト移住については「それも良かろう。いつか時が来たらお前たちをカナンに呼び戻そう」ということで許可を出したらしい。 そう、何かというと「神の御神託」を戴き、その御神託がどんなに理不尽でも依怙贔屓でも、人間はただただ神を信じて従うのが彼らの生き方だ。 ❐モーセ ヤコブの四代あとに生まれたのがモーセ。 このころイスラエル人はエジプト王から迫害されていた。 そんななかで、モーセは本当はイスラエル人だが諸事情により身元を隠しエジプト王宮で成長していた。 ある日モーセの前に神が顕われて告げる「イスラエル人の苦しみの声を聞いた。おまえはイスラエル人をエジプトから救いだし、約束の土地カナンへ行け」この後は有名な「モーセの出エジプト」になる。多くの奇跡、多くの厄災、長年の放浪、「十戒」を受け取ったり、海を割ったり。 カナンに入る前にモーセは死ぬ。 阿刀田高が参考文献的にあげている、チャールトン・ヘストン、ユル・ブリンナー共演映画は見ましたよ。モーセが手を挙げる紅海が割れ、イスラエル人が海を渡ると海が戻りエジプト王の軍隊が飲まれてゆく…まさに大スペクタル映画。 ❐ヨシュア モーセの後を継いだのはヨシュア。指導力も、戦いも、知能も、宣伝も、人心盛り上げ方も、かなり遣り手。 有名エピソード「エリコ(ジェリコ)の壁の崩壊」はこの時ですね。 まあ彼の指導により、イスラエル人はカナンの地に入る。 旧約聖書はあくまでもイスラエル人の神だから「カナンは神から与えられた土地だから、自分たちに所有権はある!」としているが、しかしヤコブの時代から100年は経て、カナンにはすでに別民族が住んでいる。 結局このころからの争いが、現代中東戦争にいまだに続いている。 ❐士師たち 聖書では、モーセとヨシュアによりイスラエル人がカナンに戻った後は、「士師記」の記述に入る。 士師とは裁判官みたいなもので、大衆の指導に当たった人たち。 イスラエル人が神への敬いを忘れると、神からの罰が当たり、イスラエル人は気持ちを引き締める、それを伝えるのが士師。 有名なのが「サムソンとデリラ」のサムソン。 「サムソンとデリラ」はオペラでの曲が有名ですね。昔映画でも見たような気がする。聖書の中でも数ページのエピソードがオペラや映画になるのはやはり美女で悪女のデリラが映画で映えるからだろうか(笑) ❐サウル王→ダビデ王→ソロモン王 また年月が経ち、イスラエルには「王」が必要となった。 預言により選ばれたイスラエル最初の王はサウル。最初は戦いで力を発揮したが、徐々に権力と疑心に溺れる。 次に王に選ばれたのはかのダビデ王。 ダビデを主題とした美術品いろいろあり。 シャガールは、サウルからダビデの流れを連作で描いていた。 ミケランジェロが彫ったのは巨人ゴリアテに石打を持って挑むダビデの銅像。 巨人ゴリアテの首を持つダビデは、ルーベンス、カラヴァッジョを始めとして多くの画家たちが描いてきた。 ダビデ王は施政としても人心は悪としても特出していたようだ。しかしその人生は栄光もあったが犠牲も多かった。多くの息子たちのうち、跡を継いだのはソロモン。彼も知力体力に優れ統率力があり経済力を持ち近隣諸国との交易も盛んに広げて神の加護もあり…。 有名エピソードは「ソロモン王の指輪」(動物と話ができるというのは誤訳)、「シバの女王」など。 ❐イスラエル分裂 しかしソロモン王の後、イスラエルは乱れる。 ヤコブの十二人の息子たちを開祖とする、イスラエル十二部族も分裂する。 イスラエルの南側は、エルサレムを首都としたユダ族の土地。北イスラエル王国の首都サマリアは他の部族たちの土地。 しかし強大な勢力を持つ周辺諸国に常に脅かされ、北イスラエルは完全に陥落して歴史から消え、南イスラエルはバビロニアに攻められ崩壊する。大勢のイスラエル人がバビロンにつれていかれたのが「バビロン捕囚」であり、この五十年後にいったんは帰国を許されたが、結局イスラエル人の土地は分裂を繰り返して完全に拠り所となる国を失ってしまう。 聖書のサブエピソード的な「黙示録」ではこの「バビロン捕囚」の恨みを晴らすがごとき記述がある。イスラエル人にとってはまさに忘れられない酷い歴史だったのだろう。 再びイスラエル人が国を持ったのは、1948年のイスラエル国建設。ほとんど二千年の間、イスラエル人は各地に散らばらざるを得なかった。 中東紛争は「ここはイスラエル人が神に与えられた国」という主張と、「それは二千年前の話であって今はアラブの領土だ」という主張のぶつかり合い。 ❐実存主義と神 ここで聖書の始まり「天地創造」に話は戻る。 神が天地、生命を作った。人間も、モラルも、社会の掟も、全て神が創った。人間とは神の意思により神の意思を実現するためにこの世に存在したものだ。 しかし最初に逆らったのが「知恵の木」を勝手に食べたことで、「失楽園」となる。 さて、ここでサルトルの「実存主義」が語られる。(実存主義とは何かとは初めて読んだので間違えていたらゴメンナサイ) 何のためにあるかの本質、定義が先に決まり、その後に作られて存在している。という「本質主義」に対して、 「人間とは、個人が偶然にこの世に存在し、その本質や定義は人間自らによって選ばれ決定している→人間においては実存が本質に役立つ」としたのが実存主義。ある意味神に逆らっている。 宗教という物の多くは「人間はこういう物で、こうならなければならない」という思想の出発で、 それに対して「もともとの本質は関係ない。人源が選んでゆくものだ」とした実存主義は、当時には営利で斬新で挑戦的な主張だったのだ… この後は、カインとアベル→ノアの方舟→バベルの塔へと旧約聖書の話を辿ってゆく。 ❐逃亡者ヨナ 神のお告げを嫌がって逃げ出したヨナは、大魚に呑みこまれて神からは逃げ出せないと知り、結局そのお告げに従うことにした、というお話。 ❐試されたヨブ 敬虔に神を信じるヨブに対して、神と悪魔が「ヨブからすべてを奪ってもそれでもまだ信心を捨てないのか?」を実験することに。 財産、家族、健康、全てを喪い、友人と思っていた人たちから「このような目に合うのは君に信心が足りないのだろう」と責められるヨブ。このヨブ記では、神への信心とは何か!というやり取りがメインと言うことらしい。 さて、ヨブはそれでも神への敬意を持ち続けたために、喪ったと同じ数の家族、財産をまた与えられる。 …現代感覚からすると、「息子のA君、B君、C君を殺しちゃったけど、代わりにD君、E君、F君が生まれたからいいよね」と言われても、死んだABCという個人はどうなるんだ…と思うんだけど、 この当時の「失って当たり前」であり死ぬことが身近であった頃ならば「神が与えてくれた運命は人間が選べない。ただただ存在に感謝。与えてくださったものに感謝」として納得するのか。。 ❐預言者 旧約聖書に当たっての「預言者」は、神の言葉を預かって伝える者。
13投稿日: 2019.06.29
powered by ブクログエッセイ的に旧約聖書の概要をざっくりと説明した本。 それでも何も知らないより知っていた方がいい。とっつきやすくてわかりやすく、おもしろい。 旧約聖書は39巻。構造はするめ。 大まかには以下の順に続く。 ■神話的 するめの頭 天地創造 アダムとエバ カインとアベル ノアの箱舟 バベルの塔 ■歴史的 するめの胴体 アブラハム 英雄 本書はここまら始める イサク ヤコブ 二人の妻と大勢の子供 ヨセフ エジプトに売り飛ばされるが、そこで頭角を表す。 ここまで4代で「アイヤー、ヨッ」 モーセ ヨセフの4代後。奇跡をおこす。エジプトを出る。十戒。 ヨシュア 有能 サムソン 怪力無双 妖艶な悪女デリラ ダビデ 末っ子からのし上がる ソロモン 大岡裁き エチオピアのシバの女王 ダビデ王からソロモン王の80年間が古代イスラエル王国の黄金時代 ■枝分かれ するめの足 歴史 詩編 箴言 雅歌 預言書
1投稿日: 2019.04.26
powered by ブクログ分かりやすくて面白かった。一般的な評価はこちらの方が高そうだけど、個人的には聖人たちを生身の人間として捉えようとした新約聖書を〜の方が好み
0投稿日: 2019.04.10
powered by ブクログ旧約聖書の名場面を、わかりやすく文章で紹介している本です。アブラハムからソロモンまでの歴史をたどったあと、天地創造以降の簡単な説明と、ヨナ、ヨブ、ダニエルのエピソードが紹介されています とにかく、信仰のない者にとってはとっつきにくいと思われがちな旧約聖書の概要を、楽しみながら知ることができます。
0投稿日: 2019.01.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
阿刀田さんの知っていますかシリーズ、読破2冊目 例によって 宗教信者ではない目線で、旧約聖書のダイジェストを開設。旧約聖書の構成はするめだそうな。アブラハムから始まり、ソロモンまでが 以下の胴体。そのあと創成期に戻り、頭、さらに預言書等が足。 胴体:アイヤー、ヨッと覚えると、アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフが覚えられる。イサクは神にいけにえとして捧げる話で有名、だが、異母兄イシュマエルがアブラハムによって砂漠に追いやられ、アラブ人の祖先となりマホメッドの祖先とされる。ヤコブは兄と確執したが やがて和解、ヨセフはエジブトに売られたが出世して一族をエジブトに迎える。モーセは一族がエジブトで虐げられているため、出エジブトを敢行。カナンに戻る途中 シナイ山で十戒。そのあとがヨシュアでカナン平定。サムソンとデリラの逸話がある士師記のあと、ダビデ、ソロモン王へと続く。ソロモン後はユダ族とイスラエル王国に分裂。諸国に攻められ、ユダ王国はバビロン捕囚。一旦は再建されるが西暦70年に崩壊、1948年までイスラエルの民は国をもたずに世界各地に分散された。 頭:アダムの肋骨からエバがつくられた。6日目に男と女が一緒につくられた。矛盾はあるが読み飛ばせ。カインとアベル、神様は不公平で依怙贔屓、天の不合理を感じるがそういうことは確かにある。その後 ノア、、バベルの塔。サルトルは説く、人間においては実存が本質に先立つ。 足:逃亡者ヨナ、ヨブは泣き叫ぶ(ジェンセニスム=神はすべてをなす祈っても意味がないが祈らなければいけない)、預言者イザヤ、ダニエル
1投稿日: 2018.09.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
著者の少し口が悪いところが私好みで、読みやすい。今までほぼ全く知らなかった旧約聖書について、基礎の基礎程度の知識は得られたと思う。出てくる人物が100歳を優に超える点や、なぜそのように判断し、行動したのか等、著者の解説がなければ予測もつかないことばかりだ。特に面白かったのは、旧約聖書に出てくる初期の者たちは、なにかまずいことが起こるたびに、嫁探しや訓練のため等もっともらしい理由を付けて別の土地へ逃げるという点。旧約聖書と新約聖書はまったく異なる物であるということも知ることができて、旧約聖書についてさらに勉強したいと思えた。
6投稿日: 2018.05.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
著者の作品をはじめて読んだので、読み初めは、ふざけながら書いているのかな~とか、表題と中身の感じがあわないな~とか、いらないことを感じながら読んでいたが、読み進めると、押さえるところは押さえていると感じた。嫌いな人は嫌いな作風かもしれないが。旧約聖書にどんなことが書いてあるのかをざっと通して読むにはよいが、心に残るものがあったかと言われると、そうでもない。そのようなものを求めるなら、三浦綾子氏の本か、遠藤周作の本を読んだ方がよいだろう。 モーセに限らず、イエスも湖上を裸足で歩いたり、水をワインに変えたり、手で触れただけで病人を治したりと、我々の常識に反した行動が聖書には多い。だから聖書は信じられない、という人もいるだろう。非科学的な描写にはついていけない人は多い。イエスの起こすような奇蹟は、聖書に書かれた通りには起こらなかったに違いない。ただ、著者が言うように、奇蹟が起きようと起きまいと、科学の説明があろうとあるまいと、そんなことはさほど重要ではない。実際にあったかどうかより、そう信じられたこと、伝えられたことの方が大切に思えるのである。話は変わるが、牛若丸が本当に5条の橋の上で弁慶と戦ったのだろうか、ニュートンはリンゴの身が落ちるのを見て万有引力の法則を発見したのだろうか、どれも有名な話だが、うそ臭い。ただ、本当にあったことではないけれど、それに携わった人たちの人柄や、前後の情況などから考えて、一つの比喩として、納得できる、と多くの人に受け入れられた。だからこそ、人口に膾炙し、長く残って伝えられるのだろう。しまりの無い事実より、よほど端的に人柄や事件を伝えることが出来たから、長く信じられたわけである。モーセは聖書に書かれたとおりの奇蹟は行わなかったかもしれないけど、神を信じ、己の使命を信じ、不退転の決意で何度も何度もエジプト王と交渉して、出エジプトを敢行し、偉大な指導力を発揮した。そのことを比喩的に記せば、聖書の記述となるだろう。大衆にはこの方が分かりやすいし、伝えやすい。要は、それをみんなに信じさせるだけの人格と結果がそこにあったということのほうである。事実かどうかより、そこに偉大なモーセがいた。それだけでよい。それが大切なのである。宗教書とは、たいてい信じなければバカらしい部分を含んでいるものではあるけれど、聖書をそういう理由だけで毛嫌いするのはもったいない。もっと深い意義を持っていると思う。 旧約聖書は、天地創造からはじまり、アダムとエバ、カインとアベル、ノアの箱舟、バベルの塔を経てアブラハムに至る。アブラハムからソロモン王へと続く。アブラハム以降はイスラエルの民の歴史として考えることが出来る。アブラハム以降のエピソードが全て事実とは思わないが、おおむねそんなことがあったのだろう。それに比べれば、バベルの塔までは神話的なものだと思うのである。旧約聖書は、アブラハムの登場を境にして、神話から歴史へと変わったのだろう。
0投稿日: 2018.03.28
powered by ブクログQ:旧約聖書を知っていますかA:断片的に聞いたことはあるんですが……そんな人のために書かれた、旧約聖書イージーモードな本。著者本人が異教徒として一定の距離を置いて書いているため、適度に茶化しーのツッコミを入れーのな楽しい内容に仕上がっている。
0投稿日: 2018.01.08
powered by ブクログ新約も読んだので旧約も。面白かった。結局ユダヤの神ってなんなんだろう。嫉妬深く感じるし依怙贔屓も多いし、本質的にはユダヤ人の、そして見返りのない信仰者しか救われない、いや、そうであっても救われるかわからない。これを信仰するのはかなりの根気がいる。でも民族性と相まってなのか、ユダヤ教徒の結束は強い。 俺だったら折れるわ。まあでもそんなことを面白おかしく知れただけでもよかった。
0投稿日: 2017.09.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
かなり色々考えさせられた。 旧約聖書についての概要が わかりやすく読める本。 まだ読んだのは三分の一程度だけど ユダヤ教徒の傲慢さ、愚かさが よくわかった。 旧約聖書をわかりやすく物語仕立てに 解き明かした本。 最初はユダヤ教に対する 嫌悪感しかなかったが、 ヨセフや、ヨブ記は深く 考えさせられるものがあった。 全能なる神とは。個人的な解釈として、人生とは。 不条理なようなものだが、 もう1つ高い次元、人間などが及ばない思慮の深さで 崇高なる立場から臨めば 全てに意味があり、 理にかなっている事なんですね。 信ずるものは救われる。 マザーテレサの、 愛とは無条件なるもの。 に通ずるものを感じます。 ガンジーもマザーテレサも 史に刻まれる偉人は偉大だと思います。 旧約聖書のヨブ記についても 原書で読みたいと思いました。 ただ読書に興じれる時間を 作るのは非常に難しい。
0投稿日: 2017.08.18
powered by ブクログ阿刀田高さんって昔ショートショートを読んだ記憶はありますがそれ以外は接したことがありませんでしたが、いや、旧約聖書をこれだけ噛み砕いてエッセンスをエッセイ的に語り聞かせるとは…ご存知の方には全くもって今更と思いますが…すごいですわ。 「新約聖書を知っていますか」も読みます。
0投稿日: 2017.07.26
powered by ブクログ旧約聖書の物語を、噛み砕いて軽妙に紹介されている本。作者も言うように、とにかく名前が覚えられなくなる。 グローバル化が進む中、世界の色々な人とのコミュニケーションを楽しむためには、相手の国のことそして自分の国のことをやはり知っておきたい。 なかなか名前は覚えられないけど、2回目3回目と必要な時に読み返したい。
2投稿日: 2017.07.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
以前原書を読もうとして創世記で挫折。この本を読んでそれも仕方がなかったと納得。そもそも読破は相当困難なことも分かっていなかった。本書は旧約聖書の全体を見通すだけでなく、著者の経験を交えたエッセイを随所に盛り込んだ読みやすく、楽しみながら旧約聖書について知ることができる本である。また著者が信仰を待っていないので、無宗教の人にとっての宗教書の読み方の参考にもなる。
0投稿日: 2017.04.01
powered by ブクログ旧約聖書関連で、「こういう本があればいいなあ」と思っていた。 要約で旧約聖書をざっくり読んだり、映画等見たりしていたけれど、 なんでそんな事をするんだろう...とか、登場人物の歳がおかしい(w)とか、 自分も含め、日本では身近にキリスト教の人があまりいないので、(ユダヤ教なんか更にいない) こうやって本として、一般の日本人なら感じるであろう疑問を解説してくれるのはありがたい。
0投稿日: 2016.08.02
powered by ブクログ面白かったけど、日本以外で上梓されれば不謹慎の謗りは免れまい。面白かったけど。宗教、というかイデオロギーやそれに由来する教条主義から距離をおいた日本だからこそ、宗教を素材にこういう面白い本が生まれ得るのだろう。 旧約聖書の構成、主だった物語、名前だけは聞いたことのある王や英雄の小話とその相互関係。とてもわかりやすく把握することが出来た。 アダムとかイブとか、ノアとかアブラハムとか、ソドムとゴモラとか、サウロとダビデとソロモンとか。 ただ、過去の偉人に思いを馳せるとき、どうしても茶化したイメージが付きまとってしまう。これを足がかりに真実を探求すべく、さらなる解説書に挑んでいかなければならないな、と気持ちを新たにした次第。 あとルシフェルとかミカエルとかガブリエルとかサタンとか、ああいう神と天使と悪魔の物語もちょっと知りたかったのだけど。そっちは本筋ではないのかな。
0投稿日: 2016.07.17
powered by ブクログ「コーランを知っていますか」に続き、知識としての旧約聖書概略。 『読む側に信仰がないのなら、書く方も信仰を持たないほうが、同じレベルの立っているだけ、わかりやすい側面もあるだろう。』エピローグするめ風味より。 旧約聖書≒ユダヤ教≒イスラエル イスラエル周辺を巡る揉め事が数千年の歴史的な感情による所以が少しだけ分かったような気になれるます。
0投稿日: 2016.05.21
powered by ブクログ旧約聖書の内容について、簡単な言葉で非常にわかりやすく書かれており、旧約聖書の知識のない私でも非常に読みやすかった。 歴史的な部分であるアブラハムからソロモン王に関することも物語調に書かれており、歴史的経緯が非常にわかりやすかった。個人的には、「出エジプト」について、なぜカナンの地に住んでいたイスラエル人がエジプトに住み、エジプトから脱出したのか、その経緯がわかっていなかったので、ヨセフからモーセの「出エジプト」までの経緯についてがとても興味深った。 また、本書を読み、パレスチナの問題の難しさを改めて感じた。約2000年間、国を持つことがなかったにも関わらず、血を残し続ける困難さを考えると、ようやく得た自らの国をそうやすやすと手放すことはできないだろう。 本書だけでは旧約聖書のわずかな部分しかわからないが、ユダヤ人やパレスチナ問題を考える上でも、非常に良い本であると思う。
0投稿日: 2016.01.22
powered by ブクログ非常にわかりやすい。聖書の入門書はいくつか読んだけどやはりわかりにくいのが当時と現代との間隔の違い。「なんでそんなことするの?」とか「なんでそこで怒るの?」とか、読んでいても登場人物の行動が飲み込めないのだ。なぜなら当時の風習や常識といった前知識を何一つ持っていないから。 でもこの本はそういう時代的な齟齬が限りなく少なくなっている。現代の感覚だとこういうことなんだよ、という風に噛み砕いて解説してくれる。あとはこの登場人物にもこれこれこういうような下心があったのではないか、とときに洒落を交えて語ってくれる。だからとても自然に頭の中に文章が入ってくるのだ。イメージもしやすい。 どんなもんかちょっと読んでみたい、ときの入門書としてはかなりおすすめできる
0投稿日: 2015.11.08
powered by ブクログ旧約聖書は神話的でごちゃごちゃしてるし、新約以上に難しそうだなぁと敬遠してましたが、西洋思想を知るにはやっぱり旧約も知らねば!と手に取りました。 大抵の日本人がそうであろう「無宗教者」的な視線で割りきって案内してくれているので、読みやすいです。
0投稿日: 2015.10.01
powered by ブクログ何も知らない人向けには最適。巻頭の地図だけでは話の中で出てくる地名がどこなのか分からないので要注意。
0投稿日: 2015.08.01
powered by ブクログ「読んだら忘れない読書術」内にて、樺沢紫苑氏『珠玉の31冊』に挙げられていた本。 旧約聖書の要点(個々人で差は生じると思うが)をエッセイ形式で摘むことが出来ます。 全く予備知識が無い状態で取っ付くには丁度良い内容。 ユーモアを交えながら柔らかめな文章で綴られているので、非常に読みやすい。 が、筆者の文章を読み慣れていないと、読み始めは多少、(失礼ですが)鼻につく分もある…かも?笑 次は新約聖書の方も手に取ってみようかと思います。
0投稿日: 2015.07.25
powered by ブクログ面白かった。サクサク読める。 物知りな調子のイイおじさんが 軽口をたたきながら旧約聖書を教えてくれてるみたい。 (最初は軽すぎて、ちょっと抵抗があったけど) 解説にも書かれているけど、 旧約聖書の基礎の基礎がザッと知れる。
0投稿日: 2015.03.29
powered by ブクログ分かりやすい旧約聖書。著者の構成力に脱帽。すなわち、スルメの胴体から論じ、頭、そして脚。 この構成を取ることにより、飽きずに興味を持って読み進めた。また、著者の分からないことは分からないという姿勢にも好感が持てた。所詮、異教徒が大部分の日本人。分かるはずもないのだ。 ただ、分かろうと努力することはものすごく大事。混迷する中東情勢の理解の第一歩になる好著。
2投稿日: 2015.03.16
powered by ブクログ旧約聖書の超入門書。軽くてすぐ読めるしある程度の知識は頭に入るので今から旧約聖書を知ろうという人にはオススメ。素人が書いた素人のための本なのでわかりやすいんだと思う。
0投稿日: 2015.02.06
powered by ブクログ「私は信仰を持たない」と明言している著者が記した、旧約聖書のダイジェスト。信仰はないが教養として聖書を知りたい、という人におすすめ。非常に読みやすい。
0投稿日: 2014.11.27
powered by ブクログ突然聖書に興味を持った僕が、簡単な入門書で大まかな流れを把握した(つもりになった)後に読んだ本。 無宗教な人間からすれば、聖書ほどに壮大で、かつ魅力的なフィクションはないなぁ。神様と信者のみなさんには失礼この上ない暴言なのだが、そんなふうに実感。 とにかくこの本のおかげで理解が深まりました。気のせいかもしれないけど。
1投稿日: 2014.11.23
powered by ブクログ海が割れるシーンや人の名前くらいしかわからなかった。著者は、原本は難しいからよしなさい、という。なにげにこの本に出会えて良かった。2014.11.15
0投稿日: 2014.11.15
powered by ブクログ8/9読了。 今年最高のヒット。ドラクエに似たエピソードからオナニーの語源まで。ちなみに私は自傷行為と自慰行為を間違えて口にして笑い者になったことがあります♪( ´θ`)ノ
0投稿日: 2014.08.09
powered by ブクログ2度目の読了。世界史の勉強もしていなければ、欧米の美術・芸術にも疎い私ですが一般教養として聖書について知りたいと思い購入しました。 内容は至極簡単・簡潔・面白く、旧約聖書のお話を元から終わりまで走りながらも要所を丁寧に開設しています。原典を読んでいないので、どの程度端折っているのかわかりませんが・・・。立ち読みした聖書について記述してある他の本よりは相当に解かりやすく、非信仰者の私でも理解できるものでした。 キリスト教やユダヤ教の元となるような考え方について記載のあるほかの本でおススメがあれば教えて頂きたいです!
0投稿日: 2014.05.11
powered by ブクログ著者も信仰心が欠落した方なので、正しく学べたかどうかは疑問だが、旧約の構成をイカに例えたのはお見事。言い得て妙とはこのことであろう。
0投稿日: 2014.05.05
powered by ブクログ阿刀田高さんの、古典を紹介する「自称エッセイ」シリーズ。 今回は旧約聖書です。 阿刀田さんが本編で書いて居るとおり、僕も大昔に旧約聖書、読みかけてはいます。 創世記は読んだ気がします。それからヨブ記。これも独立して小説として楽しめるから。 多分、それくらいで挫折していますね。 何しろ、面白くなかったので(笑)。 それを雑にでも面白く紹介してくれる、このシリーズ。今回も楽しめました。 とにかく、要は旧約聖書は、ユダヤ人にとっての古事記みたいなことですね。 半分以上は歴史書なんです。 ただとにかく、ユダヤの神様っていうのは・・・強烈で残酷でわがままで嫉妬深いですね。 やっぱり、このユダヤ教というのは、恐らくソロモン王のような栄華時代に確立されたものだと思うんですけど。 その一神教の純粋性ったら、日本人からは想像できないですね。 やっぱり、「ユダヤ人だから」という理由で迫害されるという理不尽をどう耐えるのか。 そして、領土を奪い奪われ、という闘争で、どう自己正当化していくのか。 そんな熾烈な状況だからできる信仰なんでしょうね。 ただ、21世紀現在の日本の僕らからすると、「で、その宗教はどんな宗教なの?」と問うても、特段な解り易い個性的な教義があるわけでもないんですけどね。 いや、だからこそ凄いんでしょうね。 もう、とにかく、自分たちの結束、自分たちの正当化、自分たちの被虐の物語の正当化。未来の栄光の妄想・・・。 うーん。すごい。 旧約聖書だけ読むと、まったくもってこれが全世界的に流行るとは思えないんですねー。 実際、流行らなかったわけです。流行らせたのは、キリスト以降、パウロ以降のことですからね。 という訳で、新訳聖書の方も読まないとな、と思いました。 ###以下、純粋に個人的な備忘録です。読んでも面白くはないと思います### ●第1話~英雄アブラハム なにしろいきなり、<「アイヤー、ヨッ」と叫んで欲しい>から始まります。 これは、 アブラハム の子供が イサク の子供が ヤコブ の子供が ヨセフ ということをまず覚えるため。 受験じゃないけれど、とにかくこの名前が分かっている方が楽しめる、ということだそうです。 さて、アブラハムさんは、「神の声」の命じるままに、カナンの地へ一族で移動したりします。 でもそのカナンが飢饉になって、エジプトに避難したりします。 ずっと行動を共にした甥のロトは、「アブラハム一家」と「ロト一家」が喧嘩しそうだから、ということで分家します。 分家した先、ロトの持分の街が、ソドムとゴモラ。 これが、同性愛?ともあれセックスの乱れが酷すぎて、神が滅ぼしちゃう。 ロトは良い人だから、家族と逃げていいよ、と言われて逃げる。 途中で妻がロトに振り向いちゃダメ、という。でも、振り向いちゃうロト。お陰で妻は塩の柱になっちゃう。 このあたりの類似性、ギリシャ神話にも古事記にもある。面白い。 閑話休題、アブラハムは。 正妻サラとの間に、子供ができなかった。 という訳で側室?のハガルとの間に男子イシュマエルができた。 でもそのあとで、正妻サラとの間に男子イサクができた。 正妻サラに、邪魔だからハガル母子を亡きものにしろよ、と言われるアブラハム。 しょうがないから僅かな食糧だけで、母子を砂漠に放置する。神の意思で生き延びる。 で、このイシュマエルの子孫がアラブ人になり、マホメッドだそうです。えらいこっちゃ。 でまあ、無事にイサクに遺産を相続してめでたし、なんです。 という訳で、アブラハムのどこが英雄なのかっていうと、 「ひたすら神を信じたから」 なんですね。神が、山に登ってイサクを生贄にしろ、と命じたら、泣く泣く言うとおりにする。直前で神が、「分かった、もういいよ」と止めたりする。 うーん。おそるべし、神。 ●第2話~子沢山のヤコブ イサクの子供が、兄エサウと弟ヤコブがいました。 父イサクは粗暴なエサウを愛し、母は賢いヤコブを愛した。 あるとき、豆を欲しがったエサウに、ヤコブが「家督権をくれたらね」と言う。 「分かった、やるよ」と言っちゃうエサウ。すごいなあ。 なんだけど、イサクはエサウに家督を譲ろうと。 そこで母は、老いて目が見えないイサクを騙して、エサウと思わせて、ヤコブに家督を譲る儀式を受けさせちゃう。ひどいなあ。 家督を継いだはずだけど、兄とのいざこざを恐れて、ヤコブは祖父アブラハムの故郷・ハランへ。 そこで叔父さんの家に行く。叔父には二人の娘。不美人の姉と、美人の妹がいる。 「美人の妹が嫁に欲しいなあ」「じゃあ、7年働いたらあげるよ」。叔父の下で働く。7年後。結婚式みたいなことをして。夜、暗い部屋で初夜を過ごして。朝になったら、なんと居たのは不美人の姉の方。 「叔父さん、困りますよ」「でも、しちゃったじゃん。まあ姉を妻にしてさ、あと7年働いたら妹もあげるよ」。叔父の下で、あと7年働いて。無事、妹ももらって。 計14年働いて。賢いから牧畜とか色んな面で叔父を富ませて。姉妹始め多くの妻と、もっと多くの子供と、まあ自分の一族でもって、カナンに帰る。 途中で誰かと喧嘩をして勝った。なんと相手は神だった。神が、「神と戦って不屈のもの」という意味で「イスラエル」と名乗れ、という。 帰国したら、兄のエサウが、「オレは一族と砂漠で生きる。お前はカナンで頑張れよ」と和解。 さてここから話は、ヤコブの子・ヨセフ。 ヨセフは賢くて、兄弟のやっかみを買って、エジプトに売られる始末に。 ヨセフさんは奴隷になったり、果ては囚人になったり。なんだけど賢くて認められて、エジプト王国のNO.2になる。すごいなあ。 そこに、カナンの地が飢饉になって、自分を葬った兄弟、そして父ヤコブ。とにかくイスラエル民族が逃げてくる。 受け入れて、エジプトで暮らすようになる。 と・・・書くと、そりゃ要するにエジプト人になったんじゃん、と、聞こえるでしょうが。 とにかくイスラエル民族=ユダヤ人たちは、 ・「自分たちの神だけを信じる=宗教(ユダヤ教)=習慣=割礼とか」を譲らない。変えない。 ・基本的に同じ宗教の、同じ民族同士で婚姻する。 だ、もんだから、基本は多民族と打ち解けないんですね。 ●第3話~奇跡の人モーゼ~ で、ヨセフから4代くらいして、モーゼが生まれます。 モーゼが生まれた頃は、ユダヤ人さんたちが、エジプトで庇を借りて暮らして何十年・・・何百年? もうユダヤ人さんも数万人?に増えている。 で、エジプト王に民族ぐるみ奴隷扱いされてます。 その上、「男子が生まれたら川に流して殺せ」とか。割とアウシュビッツ的です。 モーゼは可愛いから、なんとエジプト王女に赤ちゃんのときに拾われて、実母を乳母として、エジプト王宮で育つ。 なんだけど、成人してユダヤ人の肩を持ったもんだから、野に逃げる。逃げて市内じゃなくてシナイの山上で神の命を聞いちゃう。 エジプト王にかけあう。「ユダヤ人を解放しなさい」「やだよ」。 何も取引条件がないから、奇跡をいろいろ起こして脅します。杖が蛇になったり、飢饉になったりとか、色々。天災系ですね。 という訳で、エジプト王も「分かったよ。勝手に去れよ」。 さあ、これで、「出エジプト」します。何万人というユダヤ人がモーゼに導かれてエジプトを去る。エジプト王の軍勢が後から追ってきて殺そうとする。 モーゼによって海が裂けて道が出来る。ユダヤ人が通ると、海が閉じて軍勢は全滅。すごいですねえ。 そこまでして、ユダヤ人たちはどこへゆく? 約束の地、カナンへ。カナンへ。 色々難儀なことがいっぱいあって。途中でまたシナイの山に登って、神様から「犯すな」「盗むな」みたいな「十戒」をもらいます。 ところで、モーゼに率いられたユダヤの民は、カナンの地に近づくけど、その頃にはもうカナンの地には「異民族」さんが住んでらっしゃったりする訳です。もう、中東問題ですねえ。 で、そんなこんなで結局、モーセ存命中はカナンに戻れずにうろうろ流浪して終わるそうです。 ●第4話~有能なヨシュア~ モーセの後継者がヨシュアさん。 カナンの地に戻るため。つまりは今、カナンに住んでる政権を倒さにゃならん。 エリコという堅固な壁を持つ城があって、いろいろあってこの壁が、7日間くらい待って鬨の声を上げたら崩れる。 そんなこんなで、ヨシュアは武力でカナンを支配。12の部族に土地を与え、論功行賞。 ただ、この時代から既に。 ユダヤ人さんは、「俺らが先に住んでたんだから、どきゃぁがれ」と、エジプトに数百年?行ってた間に住み着いた部族を武力で追い出した。 追い出された方からすれば「そんなご無体な」ということで、その後もゲリラ的に闘争、紛争戦闘が続いたそうです。 もう、この頃からパレスチナ問題ですねえ。 ●第5話~サムソンの謎~ その後、数百年?ユダヤの民が神の教えをうっかり忘れ始めると、「士師」と呼ばれる人が出て、思い起こさせて、事なきを得る。それが繰り返される。 そんな士師のひとりが、サムソン。この人は、腕力がえらい、強い。 この頃、ユダヤ人さんたちのいるカナンの地は、ペリシテ人の脅威に犯されて、一部はもう侵略されてた。 サムソンさんは異教徒のペリシテ人の妻をもらおうとしたり。 で、最後にはペリシテ人の陰謀によって、美女デリラにでれでれになって。 デリラに打ち明けた秘密「俺の強さの源は髪の毛」がバレて。 髪を剃られて襲われて。捕まって辱めを受けて奴隷になって。 でも最後はまた髪がちょっと生えて。ペリシテ人の神殿で神殿ごと自分ごと滅ぼしてしまう。特攻隊。 ●第6話~ダビデの熱い血~ ペリシテ人の脅威もあるので、イスラエル=ユダヤ人さんたち=カナン地域の集団、も、「強い王様がいるだろう」と。預言者のサムエルが、神の承認を得てサウル王を立てた。 でも、ぱっとしません。そんなサウル王の治世に。 またまた、神の指示で、サムエルさんが、ダビデくんを発見。ダビデくんは、サウル王に仕えます。 ペリシテ軍の巨漢・ゴリアテを投石でやっつけたり。手柄を立てて人気が出ます。 で、なんだかんだお決まりで、サウル王はダビデを殺そうと。でもそうはならずに、サウル王が死んで、ダビデが王に。首都をエルサレムに。これが紀元前1000年頃だそうです。 ダビデ王は名君だったんですけどね。 ここからシェイクスピア悲劇というかギリシャ神話というか。 ダビデ王は、部下ウリヤの妻・バトシェバに一目惚れ。欲情、Hしちゃう。子供できる。 しょうがないから部下ウリヤを危険な戦場につかわす。まんまと戦死。 でもこの罪で神に咎められて、色々悲劇に。 バトシェバの産んだ子は死ぬ。 その前からいた、ダビデの長男が、異母妹をレイプしちゃう。 レイプされた異母妹と、同母の弟が、怒って長男を殺しちゃう。もうどろどろですね。 で、この、長男を殺した息子、が、アブロサムという名前なんですね。ダビデはとりわけアブロサムを愛していたんだそうです。 なんだけど、そんなこんなでアブロサムは反旗、ダビデに軍を起こす。 最愛の息子と、軍と軍をぶつからせての父子戦争。子アブロサムは死ぬ。悲嘆のダビデ王。 さて、このダビデ王の悲劇の原因となった美女・バトシェバ。この人とダビデ王がやがてもうけた子が、ソロモン王。 (あとこの章では、ダビデの先祖の女性ルツのお話。レビレート婚のお話ですね。 レビレート婚とは、例えば花子さんと太郎さんが結婚して、子供ができずに太郎が死んだら。弟の次郎さんと結婚してHして、子孫を残すべきである。という制度。 ルツさんは、異教徒の女性だったのに、ユダヤ教の旦那と結婚。死んじゃって未亡人になる。義母に従ってユダヤ教の掟で生きる。 その後ユダヤ教徒と設けた子供の子孫が、ダビデ。) (それから、オナンさんのお話。レビレート婚に精子をもったいながって、自分で出して流しちゃった。これがオナニーの語源。神に怒られて死んじゃう・・・) ●第7章~ソロモンの光と影~ ソロモン王は、ダビデの大勢の息子の中で選ばれて王になる。 対立する兄弟をを殺したりして安定政権。栄えた。 有名なのは大岡裁きのような、 「遊女二人が同じ赤ちゃんを自分の子供と主張。ソロモン、子を裂いて半分づつにしろ、と。私が悪かった、と、詫びてそれだけはやめてくれ、と言った方が実母認定」 というお話の持ち主。 そんな逸話にとどまらず。芸術科学に秀で、動物の言葉を話し。子供を作りまくって政略結婚をさせまくって。 神殿を作って、シバの女王を魅了して。シバの女王と作った子がエチオピアの初代王という話もあります。 ところが聖書的には異教徒との結婚をかなりしたからか。経済が疲弊したからか。 子の代になって、神のお怒りに触れたのか、12部族の内、1部族ユダ族=南のユダ王国だけの王国になっちゃう。 残りは北のイスラエル王国。南北分離。 で、ここを境に、ユダヤ人の王国は一気に没落します。アッシリア、バビロニア、ペルシア、アレキサンダー大王のギリシャ、ローマ帝国などに蹂躙されます。 北イスラエル王国はアッシリアに滅ぼされます。 南ユダ王国は紀元前500年代に、バビロニアに滅ぼされ、ユダヤ人たちは「バビロン捕囚」。民族ごと捕虜になって、バビロンに幽閉されておよそ50年。 なんとか戻ってイスラエル王國的なものは再建されるけど、今度はローマ帝国の事実上領土になっちゃう。 今でもエルサレムの嘆きの壁では、2000年以上前のソロモン王の栄華を偲んで、人々が嘆いているそう。 ●第8章~アダムとアバラ骨~ 実存主義。から話は始まります。サルトル著「実存主義とは何か」。つまり、人は偶然にこの世に生まれている、ということ。神様に作られたわけじゃないよ、という。 で、その逆が聖書の世界だよ、と。 神の作りし、アダム。アバラ骨のイブ。蛇の入れ知恵で善悪を知る実を食べて、羞恥を知って全裸じゃなくなる。 蛇は罰せられて今の姿に。アダムとイブは、罰として「敵意、出産の苦しみ、労働の苦しみ、死んで土に帰る運命」を貰う。 で、楽園を追放される。 アダムとイブの子供が、「兄・カインと弟・アベル」 兄=カイン=農業 弟=アベル=牧畜 カインとアベルが、神様にそれぞれの収穫を差し入れ?をしました。 神様は、アベルの捧げた羊が大好き。神様はアベルばっかり褒める。 面白くないのがカイン。アベルを殺す。初殺人は、近親殺人でした。 その上、神様にシラを切ったもんだから、神様激怒。カイン、やっと謝る。 で、「エデンの東」に追放される。 しょうがないから、アダムとイブは、また子供を作る。その何代か末裔が、ノア。40日40夜、雨が続いた方舟のお話。 雨が終わって水が引いて。血の肉食べるな、その代わり繁栄、という神との新しい約束があって、契約の印に神が見せたのが「虹」だそう。 ノアの息子ハムは、なんと寝ている父を犯す。同性愛ですね。怒った父に罰せられ色黒にされてアフリカに・・・これが黒人のはじまりという。 息子ヤフェトは世界各地に飛んで血を増やす。 息子セムの系統からアブラハムが生まれるそう。 ノアから何代かあとに「バベルの塔」事件。塔を見た神は面白からず。言葉を通じなくさせる。塔は未完成のまま放置に。 ●第9章~逃亡者ヨナ~ アッシリア帝国が強くて、北イスラエル帝国が危なかった頃。 神がナザレのあたりのヨナに対して、「ニネベに行け」と。 ニネベとは、アッシリア帝国の首都。 そこに行って、悔い改めないと神に滅ぼされるぞーと警鐘しろ、と。 ヨナはいやがって船に乗って逆方向に逃走。 ところが神が許さず、嵐。ヨナ、諦めて海に身投げ。 すると魚がヨナを飲み込んで、三日三晩、陸まで行って、吐き出す。 しょうがないからヨナ、ニネベに行く。アッシリア帝国、お陰で救われる。 ユダヤの神なんだけど、異教徒も助けるのね。 ●第10章~ヨブは泣き叫ぶ~ 神様と悪魔が会話する。 悪魔「神様、あの敬虔なヨブだって、悲惨な目に会えば神様を恨みますよ」 神様「じゃ、試してみようか」 というわけで、ヨブ。財産失う。部下も死ぬ。家族も死んでく。自分は悲惨陰惨な皮膚病になる。 一瞬神を疑うし、「だってなん悪いことしてないのに」なんだけど。 でも神が姿を見せて、ヨブは悟る。で、最後は治って富んで、また子供できてハッピー、という。 ジャンセニズム、という割と厳しいキリスト教の考え方への影響。 ●第11章~預言者ふたり~ イザヤ書は預言の書。 バビロン捕囚の前と後。 前は、「こんなんじゃこの国やばいよ」と。 で、ダビデの血筋から救世主が出るよ、と。それが新訳聖書で言えばイエスになる。 ダニエル書はダニエルさんの話。 バビロン捕囚最中。ダニエルは王に認めれて行政官に。 美人が権力者にハメられた事件を解決したりする。 後半が黙示録になっている。 ●第12勝~エピローグするめ風味~ ・天地創造等の神話的なお話 ・アブラハムから始まる、ユダヤ人の苦難と栄光までの歴史 ・ユダヤ人のバビロン捕囚など没落以降の、バラバラの記述や預言、未来へのイメージとか。 の三部門に分かれる。それがスルメの頭、胴体、脚みたいに味わいが違う。 あとは、犬養道子さんの「旧約聖書物語」を賛美。 ##############
0投稿日: 2014.03.11
powered by ブクログアブラハム、イサク、ヤコブ、ヨハネの順に紹介するよう。 旧約聖書の内容に則り話が進むが、要所要所で入る筆者のつっこみがおもしろい。たとえばアブラハムと妻サラの年齢にしても、旅に出たときの年齢をみて老人クラブと表現するなど口は悪いがおもしろい。
0投稿日: 2014.02.16
powered by ブクログ聖書とはなにか。というより、どんな事書いてあんねん。ちったぁ読んでみっかという方におすすめ。非常に読みやすく、多少の脚色誇張、ツッコミを交えておっさんが読み解いてくれる。
1投稿日: 2013.12.06
powered by ブクログ信仰の関係上非常に評価がつけにくい本だけど、内容は面白かった。日頃大まじめに勉強している人からしたら、よほど眉を顰めるかついウハウハ笑ってしまうかのどちらかだった。私の場合後者でした。まだ進行が足りないといわれても仕方ないね。
0投稿日: 2013.07.21
powered by ブクログタイトルから、旧約聖書の教義が分かりやすく書かれているのかと思っていた。実は、旧約聖書を歴史書的な視点で読み、これでもかというぐらい噛み砕いて語ってくれるエッセイだ。現代のイスラエル、ユダヤ人の背景、周辺諸国とのいざこざが、根っこで理解できた気がする。
0投稿日: 2013.06.28
powered by ブクログ空気の研究と言う本を読んで旧約聖書を読もうと思ったのだけど、その前に入門として本書を読んで見た。 内容はエッセイ色が強いけど、実際に旧約聖書を読み進めて行く際に、本書で得たイメージのおかげで内容が掴みやすくなっているように感じる。あるいは変なイメージを植え付けられているのかもしれないが… 非信仰者の書く話だからこそちょっと不謹慎で、面白かった。
1投稿日: 2013.05.15
powered by ブクログ多くの日本人にとって知っているような知らないような存在であろう旧約聖書について、無宗教の日本人を読者として想定し解説している本。 著者の他のシリーズ作と同様、わかりやすく、読み物としても面白く、内容も記憶に残りやすい。 宗教の勉強の入門用としても、通勤時間のヒマつぶし用としても、おススメしたい良書。
0投稿日: 2013.03.21
powered by ブクログ「あいや~よっ」ってのは伝説じゃないですか? おかげで預言者の出てくる順番今でも覚えてますよ(笑)。
1投稿日: 2013.03.17
powered by ブクログとっつきにくい聖書のエピソードを面白く、そしてわかりやすく(これ大事)紹介。 知っている話もいくつか出てくるが、その前後関係はわからなかったので、それを整理できた意味でも非常に優良な入門書と言えるだろう。
0投稿日: 2013.01.04
powered by ブクログ(「BOOK」データベースより) 「旧約聖書」を読んだことがありますか?天地創造を扱う創世記あたりはともかく、面倒なレビ記、申命記付近で挫折という方に福音です!預言書を競馬になぞらえ、ヨブ記をミュージカルに仕立て、全体の構成をするめにたとえ―あらゆる意味での西欧の原点「旧約聖書」の世界を、枝葉末節は切り捨て、エッセンスのみを抽出して解説した、阿刀田式古典ダイジェストの決定版。
0投稿日: 2012.11.23
powered by ブクログ聖書を読んだことがない人に対して、という位置付け通り、その通りのターゲットだったから、おもしろく読むことができた。 それは、筆者が、一番良いのは原物を読むこと、と、自身の著作は入門であると明確に捉えている、ことからと思われる。 したり顔で聖書を語っておいて、原典を読んでない、は批判されるだろうが、世間話等であればなんら問題ないと思う 学問とするなら権威付けが必要ではあるが、裾野が存在するからそのような行為が成り立つことを考えるべきで、その裾野は入門が作る
0投稿日: 2012.11.13
powered by ブクログ阿刀田高の旧約聖書をテーマにしたエッセイ。 独特の語り口調なので、好き嫌いは分かれると思いますが、岩波あたりの旧約聖書で挫折した型にはオススメしたい一冊。 軽快な語り口で旧約聖書を解説するとともに、旧約聖書の矛盾にツッコミを入れてくれるので、楽しく読み進められます。 旧約聖書を以前に挫折した原因が、理屈に合わないと感じた一説で読み進められないことでした。 「俺の読み方、間違ってる?」といったように不安に陥ってイチイチ止まってしまうからです。 こういったエッセイ形式で著者があらかじめツッコミを入れててもらえると、一つの読み解き方の参考にはなるので、岩波にトライする前の準備運動にはなると思います。 解説の中で特に分かりやすかったのが、ヨブ記とジャンセニスムとプロテスタンティズムの関係性について。 「私たちが救われるか、地獄に堕ちるか、それは生まれる前から決まっている」といったあたり。 宗教学的体系の一部分のさわりが少しだけ理解できた感じがします。 簡単に旧約聖書の記述内容を理解したい方には役立つと思います。
0投稿日: 2012.07.18
powered by ブクログこの本は、ずっと以前から持っていて、何度も読み返しています。 阿刀田 高さんの本は、どれもユーモアがあって楽しくて読みやすいです。 旧約聖書の解説本は他にも何冊か読みましたが、これが1番わかりやすい気がします。
0投稿日: 2012.04.17
powered by ブクログ旧約聖書=スルメ 頭、胴、足(げそ)に三分割できるからだそうだ。 噛めば噛むほど味わいがある……ということでもある。 その最初の一口がわかる本。 いままで何度も挑戦しては挫折した聖書について なんとなく"わかった体"にさせてくれるのはありがたかった。 (これですべて理解したとは間違っても思ってはいけないのだけれど) 聖書自体とは関係がないが、実存主義については「ああなるほど」と思った。 キリスト教的世界観があるからこその発想だったのですね。
0投稿日: 2012.03.31
powered by ブクログイスラエル情勢を理解するのに、 とっつきやすく、わかりやすい一冊です。 特に日本人には理解できづらいと思われるところが、 理解できないんだろうなぁ…と思いつつ書かれているところがいい。 敷居が低いので、これをきっかけにもっと知りたくなったら もう少し専門的な本を手に取ればいいんではないでしょうか。 いい本です。
0投稿日: 2012.03.09
powered by ブクログすごくよかった!ゴチャゴチャになってた旧約聖書の流れが整理できた。 これでより聖書の理解が深まりました。 他の作品も読みたいです。 旧約聖書をスルメに例えたのは、さすが!としか言えません(o^^o)
0投稿日: 2012.03.06
powered by ブクログ聖書のダイジェスト版としては犬養道子とかパール・バックあたりがお薦めだそうであるが、それとてもかなり手強いという。そこでこのようなエッセイの助けにすがる。作家の想像力でキャラに味付けがされ、それがあまり濃すぎないからちょうどよく呑み込める。浅学の徒にはうってつけの本。
0投稿日: 2012.02.27
powered by ブクログよみやすかった!入門書としては最適! それなりに知識のある人には物足りないかと思いますので4つにしましたが、聖書初心者の私にしてみると5つでも良いです^v^ ダイジェストですので、おそらくほんとうの有名どころを書いているのだと思います。名前は聞いたことあるなぁくらいの予備知識でも困らないくらい、地域情報や歴史、出来事が易しく簡潔に説明されています。
0投稿日: 2012.02.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2度目の読書。 1度目は、著者の「ギリシャ神話を知っていますか」が、とても面白かったので、姉妹本も読んでみよう・・・というのがきっかけ。かなり以前に読みました。 2度目の今回は、中東の紛争に、民族や宗教が絡んでいる理由について、少しでも理解したい・・と思い、再読です。 当然のことながら、読むときの目的意識や視点が変わると、見えてくるものや理解度も変わってきました。 旧約聖書の入門書としては、最適だと思います。 そして、筆者も書いていますが、信仰を持たない筆者が解説したからこその価値あるエッセイだと思います。 もう少し深く知りたくなったので、犬養道子の「旧約聖書物語」も読んでみようかと検討中。挫折するかな・・・
0投稿日: 2012.01.29
powered by ブクログ「旧約聖書」を簡単に分かったつもりになれる。もう一回くらいこの本に目を通してから、フォークナーを再読してみたい。
1投稿日: 2011.12.18
powered by ブクログ旧約聖書は、最近、パスカルの『パンセ』を読んで、旧約聖書がたくさん引用されていて、勉強しないとまったくついていけないと思っていた。 とはいえ、なんせよみにくそうなので、阿刀田高さんのこの本で事前勉強。 とても、簡単にそして楽しく紹介していて、旧約聖書に取り組む意欲がわく本。 阿刀田節もおもしろい。 ①宗教書とは、たいてい信じなければ馬鹿らしい部分を含んでいるものではあるけれど、聖書をそういる理由で毛嫌いするのは、もったいない、もっと深い意味を持っている、と、今の私は考えている。(p87) 科学的な現象だけを信じて、それ以外をかたくなに拒否していると、オウム真理教にだまされ東大生のようになってしまう。奇蹟ももしかしたらあるかもしれないというオープンマインドでいいんじゃないかと思う。 ②ヨナの物語の神学的なみどころは、預言者の復活を暗示していること、つまり当然死んでしかるべきヨナが巨魚の腹の中にいて三日三晩後に甦ったこと、これがイエス・キリストの復活を予告するものとして読みとれるわけである。(p256) ヨナの大魚の飲まれる話は、ピノキオに似ているな。 ③パンセが影響を受けていたジャンセニスム、ヤンセン主義は、私たちが救われるか地獄に堕ちるかは神が決めるもので生まれる前から決まっているというもの。(p306) カルビニズムにも近い、カトリック側の改革運動らしい。 いずれにしても、もう一冊、三浦綾子さんの紹介本を注文したので、それを読んで、旧約聖書にチャレンジ。 クリスマスまでに一章ぐらい読みたいな。
0投稿日: 2011.12.11
powered by ブクログ旧約聖書のあらすじをベースに書かれたエッセイ。 一見すると茶化してるようにも思えるが、茶化すというよりは、一般的な日本人が聖書を読んだときに浮かぶ素朴なツッコミといった趣。 文中で異教徒による聖書という言葉がでてくるが、そんなカンジ。一般的な日本人が読む旧約聖書だから、信仰バリバリの人によって書かれたものにアレルギー反応が出ちゃう人でもすんなり読める。 そういった意味ではなかなか良い入門書だといえるんじゃないかな。
0投稿日: 2011.12.04
powered by ブクログ宗教の、"正しい"入門書としてはどうかわかりませんが、軽く触れ合うための入門書としては、非常にわかりやすいと思います。 軽く触れ合うためなので、この本だけで、真剣に宗教やってる人と語るのは危険だと思いますが。
0投稿日: 2011.12.03
powered by ブクログ実存主義。 これまで意味のわからなかった「バテシバの水浴」や「ハイエスのルツ」などの絵画について、描かれた背景・前提がよくわかりました。昔の人たちの長生き??にはビックリです(^o^; またサルトルの実存主義について、こんなにわかりやすい説明ははじめてでした。
0投稿日: 2011.10.27
powered by ブクログ文中で著者も言っているが、信仰のない者が書く聖書の話はなかなかなく、さらに信者に気を使いすぎずに本音の解釈を織り込んでかかれたものはさらに貴重。 それを踏まえると、まさに私が探していた聖書の入門書に合致していた。 他のシリーズも読んでみたくなった。
0投稿日: 2011.09.19
powered by ブクログ【71】 ラスタファリズムのモチーフ?となっている旧約聖書を少し知りたいと思い読んでみた。 以下メモ アブラハム:カナンの地へ/(ソドムとゴモラ) イサク:人身御供の話。 (イシュマエル:イサクの異母兄、エジプト系/モハメットの祖先) ヤコブ:兄エサウとの長子権争い/男子12人、イスラエル十二部族の祖/イスラ・エル「神と戦って不屈なる者」 ヨセフ:兄達に嵌められ、エジプトへ。 モーセ:ヨセフから四代目/王女の子として育つ。モーセ=引き出す(水の中から、エジプトから)/出エジプト/十戒 ヨシュア:カナン入り 士師記 ダビデ王(サムエル記):サウル王/巨人ゴリアテ/イスラエル王国建国/水浴びするバテシバ/息子アブロサムとの戦い/(ルツ記) ソロモン王/ダビデ・バテシバの子/イスラエル黄金期/失政による衰退 (ソロモン王とシバの女王の子がエチオピア建国の祖?) 南北分裂(ユダ王国、イスラエル王国)⇨バビロン捕囚⇨イスラエル王国再建(ヘロデ王)⇨崩壊⇨第二次世界大戦後まで 天地創造 アダムとイブ 兄カイン(農耕)弟アベル(遊牧)/カインがアベルを殺し、エデンの東へ追放 その弟セト・・・ノア ノア:箱舟/神との契約/3人の息子、ヤフェト⇨各地へ、セム⇨アブラハム、ハム⇨黒人の祖 バベルの塔 逃亡者ヨナ:異教徒の救済⇨アッシリアによる北王国の征服 アタルヤ:ダヒデの血死守⇨南王国 ユディト:混乱期 ヨブ記:祈りの目的、神学の根本 イザヤ書・ダニエル書:バビロン捕囚以降の苦難を預言 (ダニエル書)夢の絵解き、巨大な像=ラスタのモチーフ/裁判=ヴェニスの商人 ユダヤ教:キリストを認めない=救世主はまだ来てない 2011.9.14読了
0投稿日: 2011.09.07
powered by ブクログ宗教書についてまったく知識のない私には、とても面白く読めた。 「信じる」ことを前提としない、ちょっと斜に構えた旧約聖書案内。多くの日本人にはちょうどいいスタンスだと思う。 人種差別の根本がちらっと書いてあったり、やはり現代社会にも影響を及ぼしている古典中の古典。楽しくさらっと理解できたら、世界が違ってみえるかも。
0投稿日: 2011.08.22
powered by ブクログこれは良書!旧約聖書のダイジェスト本。 単に内容を羅列・要約するのではなく、随所に作者の解釈が挿入されているので、話の展開に良い意味での流れと波があって読んでいて楽しい。 その昔、旧約聖書の原典(要するに旧約聖書だが)を読んだことがあるのだが、とにかく意味がわからんわ矛盾と思しき記述は散見されるわでおよそ理解を越えていて挫折した。その点、この本は「信仰を持たない」を自称する作者によって手がけられたこともあり、旧約聖書に描かれている世界の背景を知らずとも楽しく読めるように工夫がされていてGood。アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフですね、わかります。 一読して思うのは、文献の読解において「論理」というのは読み方の一部に過ぎないということ。旧約聖書に「つじつまが合わない箇所が多い」という突っ込みはもちろん可能だと思うのだが、そんなことは問題ではないのだ。むしろ抽象的で意味不明な箇所があるからこそ様々な人が解釈する余地が生まれるとともに、多くの人にとっての座右の書となりえたのであろうと。しんどさが人それぞれなら、それぞれに都合の良い考え方を受け入れてくれる土壌って必要だと思うわけです。 あくまでダイジェスト本なので、これをのみ頼りにして該当宗教圏の人々とやりあうのは無理がありそうだが、それにしても基礎的な知識を身につける分には申し分のない好著。異文化理解と視野の拡大に是非。
0投稿日: 2011.07.27
powered by ブクログ"第8話アダムと肋骨"が秀逸。 創世記とサルトルの対比による、宗教的考えの解説が分かりやすかった。 ■創世記 本質が、実存に先立つ ←人間は(たぶん、神によって)何者であるか決定された後、存在する。 ■サルトル 実存が、本質に先立つ ←存在した後、人間は(たぶん、自己によって)何者であるか決定する。 *本質は、定義と置き換えること可みたい。 日本人にとって当たり前に思えるサルトルの主張は、 有神論者にとって斬新で、鋭利なものだったらしい。。 私の分かりにくいレビューを読んでストレスをためるより、 実際、読むことをお勧めする(笑)。 さあ、P186をめくってみようwww 余談ですが… 有神論者は、法や西洋医学に強くなりそうだよね~。
0投稿日: 2011.07.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
分かりやすい、面白い。 旧約聖書を実際に読むかというと、長すぎて「ウゲー」ってなっちゃうけど、これなら読む気になる、そしてすぐ読める。 実際聖書なんて読まなくても教会へ行って、 耳学問でキリスト教徒の人は世界中見れば山ほどいるはずだし、 日本の仏教徒だってお経なんて読んでいないのに仏教徒だ。 それを思うと、この本は普通のキリスト教徒程度の知識を簡単に手に入れられる、とっても便利な本なのかもしれない。 こんな感じで聖書の話を下世話な話に落としてみんなの笑いを取りながら語っていく司祭って絶対いるだろうな~
0投稿日: 2011.06.28
