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遥かなる水の音
遥かなる水の音
村山由佳/集英社
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総合評価

69件)
3.9
18
24
16
4
1
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    年末年始に遠出の予定もないので、布団にくるまってゆっくりロードノベルなんて読めたら最高!と思って、年の瀬に図書館から借りてきました。しかし、ゴロゴロしてたら年は明け、気づけば本の返却期限が迫ってきてた٩(๑`^´๑)۶ 故人の願いで遺灰をサハラ砂漠に撒きに行くことが発端でもあり、終着地でもある。パリ&日本からモロッコへ移動する異国情緒あふれる小説。 『静かすぎて、自分の心臓の鼓動しか聞こえない。…あまりの静けさに、逆に聴覚が焼き切れそうで怖くなる。いくつかの砂丘を越えるうちに、やがて左側に、月が昇ってきた。ほぼ真円に近い巨大な月が姿を見せるなり、砂漠があっという間にその全貌をあらわした。』 ラストはやっぱり胸にくるものがあり、そして、イスラム教徒の礼拝、ラマダン(断食月)の過ごし方、サハラ砂漠の様子などは新鮮な描写だった。想像する「異国の地」が何だかブラッシュアップもされました。村山由佳さんは今回初めて読みましたが、別作「Prize-プライズ-」は、(えらい直木賞に固執した作家の話だと認識)ブクログでも度々お見かけして、前から気になってましたので、いつか読んでみたいと思います(*‘ω‘ *) 2026.1

    48
    投稿日: 2026.01.10
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    ボリューミーで読み応えありましたー! 一緒に旅行してる気分に浸れる旅行記みたいでもあり、恋愛もあり、ハラハラもあり。 最後の最後でタイトルの回収されてて、最後の最後で泣かされました! 人を愛する、大切に思うことの偉大さ。 私も日々、周りの人達を大切にしよう。

    12
    投稿日: 2025.11.06
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    彼を、愛している、と思う。愛されている、とも思う。でも今、なぜだかほっかりとわかってしまった。彼では、私のこの寂しさは埋まらない。この先も、ぜったいに。 前に進まねば。

    0
    投稿日: 2025.09.01
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    自分が死んだ後、その灰をサハラにまいて欲しいと周から頼まれた友人たちがサハラまで旅をする。周の姉の緋沙子。一緒に暮らし周を愛していたフランス人のジャン=クロード。幼なじみの浩介と結衣。浩介と結衣の二人がとても好きだった。サハラ砂漠に行ってみたくなる

    0
    投稿日: 2025.05.17
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    友人から勧めてもらった1冊。 モロッコの描写が素敵で、情景をネットで検索しながら読み進めた。宗教の話も興味深かった。 実は、私も母に亡くなったら遺骨を撒いて欲しいと頼まれている。こんな風に誰かと思い出を巡り整理しながら実行出来たらいいなと想像した。

    13
    投稿日: 2025.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    恋愛小説に感動できなくなったのは、私が大人になったからかそれとも単純に冷めた人間になってしまったからなのか。 今でこそLGBTQが世間の流行のようになっているが、2009年の小説でセクシャリティーに踏み込んでいたというのは珍しいのでは?とは感じた。 ただどの登場人物にもあまり共感できず寄り添えなくて、物語に入り込めなかった。 また風景や人、ものの描写が多くて、まるで旅行記でも読んでいるかのような…それが好きな人には合うかもしれないが、それもストーリーに入り込めなかった要因かも。 さらに死者の声が聞こえるという設定?たびたび登場する周本人の声に何となく興醒めしてしまった。 ファンタジックな感じが好きな人には良いのかもしれない。 ⭐︎2.5ぐらい

    0
    投稿日: 2024.08.19
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    性別も年齢も人種も国籍もセクシャリティも関係なく、大切な人を想えるって、幸せなんだな、と改めて思った。 文章にすると、これだけの事だし、当たり前なんだけど、気が付けずに時間を過ごしがち。 終盤、遺灰を撒くシーンが近づくにつれて、それぞれの登場人物の気持ちに共感しすぎちゃって、うるうる。どうしてカフェで読んでるかな、って思いながら、うるうるがぽろぽろにならないように、休み休みやっと読み終わった。こんなに泣きそうになる小説なのかな?私だけこんななのかな。

    1
    投稿日: 2024.08.04
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    死んだらサハラ砂漠に灰を撒いてほしいという遺言を残した周。 遺言を叶えようと姉の緋沙子と恋人のジャンクロード、幼馴染の結衣と浩介がサハラに向かう。 最初はバラバラだった彼らの心がやがて一つにまとまり、人の尊さや儚さを感じる。

    0
    投稿日: 2024.07.30
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    弔いというひとつの目的のために集まった 4 人とガイドのはずなのに、なんとちぐはぐな集団なのか。[more]それぞれの越し方があり、それぞれの思いがあるのだけど、まさに「雨降って地固まる」のごとく落ち着くのはよくあるパターンか。魂 (というものがあるとして) を最後に受け止めるのが、超越的存在としての自然というのは、あながち悪くは無いとは思う。

    1
    投稿日: 2023.12.24
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    再読 とにかく、モロッコの風景描写が素敵。 フェズの旧市街、マラケシュの市場、サハラ砂漠…まるで自分も一緒に旅しているような気分になる。 写真や映像以上に、文字だけで匂いや光、その場の空気感までもが頭の中に広がる。 ミントティー、ヘンナの刺青、ファティマの手…現地で見てみたいな。 風景描写もだけど、心理描写もとても繊細。 周の遺言で、サハラに遺灰をまく旅に出る4人。 弔いの旅の中で、彼らがそれぞれ大切な人への想い、自分自身の内側を見つめ直していく。 姿のない周が、彼らに寄り添う。 切なく悲しい旅のはずなのに、どことなく穏やかで優しさを感じる。 ラストまで読んで、タイトルに納得。 目に浮かぶような鮮やかな風景と、目には見えない心の動きのコントラスト。 両方を存分に味わえる、極上の小説。

    1
    投稿日: 2023.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    フランスの都市からモロッコの様々な市街地を経てサハラ砂漠まで大切な人の遺灰を弔う物語で、 ロードムービーを観ているかの様な感覚で読み入り浸りました。純愛小説にはとどまらないスケール感があり今までの作品とはまた異なった純度に満ち満ちたインパクトで、異国情緒ただよう感動的でもある作品でした。

    7
    投稿日: 2023.06.07
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    一人の青年の「僕が死んだら、その灰をサハラにまいてくれないかな」という希望を叶えるために、青年の姉、恋人、友人2人の4人が共にモロッコへと旅立つ物語。 モロッコの美しい景色の描写が見事で、まるで共に旅をしているかのように楽しめた。 また、ガイドとの会話の中でイスラム教の「ラマダン(断食)」に対する考え方についても触れていて、これも印象深かった。

    4
    投稿日: 2023.04.30
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    私もよく、オタクゴトで死ぬほど嬉しいことがあると私の遺灰はどこどこに撒いてくれという表現をしてきたのですが、死後の自分の魂が宿る場所(自分の気持ちが一番強く残る場所)がどこかと聞かれたら、私はやっぱり国立競技場だろうなと思った。 さて、各登場人物の心の声を追っていく中で(周の声は物語的にやや蛇足に感じたけど)、一番に感じたメッセージとしては、「言わないことの美徳」が根強いこの国ですが、特に「好き」と思う気持ちについてはそれってやっぱり違うよねと。推しは推せるときに推せも同じだけど、好きな人に好きと伝えられる環境に甘えてはいけなくて、自分にとっても相手にとっても有限なこの時間にきちんと伝えることの重要性を再認識したと共に、私自身、一度も実ったことはなくても笑、好きな人に気持ちを伝えてきたことをもっと誇りに思おうと思いました。 (たまたま、レンブラントの身震いを読んだ後に読み始めたので、砂漠の情景はAIでも見分けにくいほど人間の肌と酷似していると知った上で、座って心地が良いというのもなんとなくわかるな〜とか思った)

    1
    投稿日: 2023.01.14
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    情景が目の前に浮かんできて旅しているような気持ちになるから好きと友人に勧められ読み始めました。 一人の死をきっかけに共に旅をすることになった4人の話という感じでしたが、後半になるとモロッコやサハラ砂漠の情景がたしかに目の前に浮かんできて一気に読み進めてしまいました。他にも人の命、宗教、多様性、なども考えさせられる部分もあるお話でした。

    1
    投稿日: 2021.08.10
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    2021年5月19日読了。 パリに住む周は「死んだら遺灰をサハラ砂漠に巻いてほしい」と遺言を残し死んだ。 ルームメイトでゲイのジャン・クロードと同じくパリに住む姉、同級生の浩介と結衣が遺言を守るべく、サハラ砂漠までを旅する。 物語は登場人物一人称の視点で、章立てされておりそれぞれの視点を通して進んでいく。 ところどころに死んだはずの周が出てきて、これも周の視点でみんなを俯瞰するように書かれている。 結果はわかっているのだが、そこにどのように聞けるするのか? また、サハラ砂漠に向かうのみ題名である「水の音」がどう絡むのかが興味深い。

    1
    投稿日: 2021.05.23
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    「僕が死んだら遺灰砂漠にをまいてくれ」 ここから周、(あまね)ーサハラに巻いてくれの本人 姉の久遠緋沙子、 周の恋人「?」ジャンクロード、パルスヴァル 早川結衣 奥村浩介 そしてガイドのサイード、アリ、砂漠への 旅がはじまる。 それぞれの語り口で、 彼らの想いが伝わる、もちろん本音も実に面白い。 タンジェ??フェス?? モロッコ、マラケッシュ アルジェリアは 名前くらいはわかる。 本文よりー タンジェは バロゥズ、ギンズバーグも ケルアックも タンジェのこのサロンに集まってきた。 (知らないなぁ「恥ずかし」) (ドラクロワ マティス「このへんはわかる」 マティスは絵に光と色彩を与えたのはタンジェでそうだ。ふーん。、マティスは好きだな。) ピエールロティェもサシャエルベケットも 流石にローリンクストーンズは知ってるよね、ー ここまで本文 タンジェという場所に誘惑され通い詰めたということらしい。 やはり舞台が海外だと 別な面白さがある。 わぁびっくりした サイードの案内で スークの建物に入っていった描写 なんかねぇ、 前に観た映画「セックファンドザシテイ」の場面を思い浮かべてたなんとなんと そうだったんだ! すごくない「自分」自画自賛。映像が結びついたことにえらい興奮(なんじゃぁ) たぶんはじめての、村山由佳。前読んだかもしれないけど〜 ほんといって、後p〜10ほど残ってるけど 忘れそうだからレビューにした。 作者の言いたいことなどはわかってないかもとりあえず感想を書いた。 最後は〜 ちゃんと落としてる。ー遥かなる水の音の意味がわかるのか!

    31
    投稿日: 2020.09.14
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    イスラム教について説明書を読むより、この小説を通して理解できたところが多々あった。ラマダンは修行と内省の時。貧富も地位も関係なくみんな一緒にお腹がすく。神様の前ではみんな一緒ということを思い出す。インドネシアにてアザーンを聴きながら読めて良かった。 そして後半にかけてのモロッコの情景が浮かぶような描写の数々。"自分が生きているのだということをこれほどまでに感じたのは初めてだった"と砂漠の中をらくだに乗りながら思う。生命の感じられない砂漠で生命を強く感じようと人は祈っているのかもしれない。 愛のカタチについても考えさせられる本だった。

    0
    投稿日: 2019.01.19
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    冬休みの読書として、なんとなく選んだ本。 久々の村山由佳だった。 色遣いが綺麗。 キャラが好き。 大きくて鈍くさいけど、チャーミングな男性を表現するのがうまいなぁと思う。 好きなシーンが一部分あったけど、人生に潤いを与えてくれる、それだけの本。 再読はしない。 札幌市の図書館で借りた本。

    0
    投稿日: 2018.12.24
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    恋人との事実婚状態、幼馴染、友情、同性愛… 周の遺言によって旅に出ることとなった4人の男女。 生と死を感じる時間の中で、それぞれが愛の形に向き合っていく物語。 お互いを想う気持ちは確かでもそれを表す形が同じではないばかりに悩み苦しむことは多々あること。 自分がその違いを受け入れて、それでも一緒にいたいと思えるか、そうではないのか… また、考えさせられる部分が多くあったのと同時に、旅の中の情景描写がとても美しかったのが印象的でした。 特にラストシーンにかけてのサハラ砂漠の様子は息を飲むほど。まるで自分もそこにいるかのような錯覚と感動を覚えました。 久しぶりに心揺さぶられる作品に出会えました。

    0
    投稿日: 2018.02.16
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    「僕が死んだら、遺灰をサハラに撒いてほしい」。パリの旅行代理店に勤める緋沙子は、若くして逝った弟の遺言を叶えるため、モロッコを旅することになる。同行者は、弟の友人だった浩介・結衣という若いカップルと、中年のフランス人男性。資産家の彼はゲイであり、晩年の弟と同居していた。互いを理解できないままに、さまざまな事情を抱えながら、4人は異国を旅する。ムスリムのガイド・サイードも加わり、異文化に触れていくなかで4人は徐々に、互いの抱える問題や思いに気がついていく。そんな折、仕事のトラブルから浩介がパリに戻ることになり・・・・・・。 魂の拠りどころを求めて彷徨う男女の姿を通じて、同性愛、姉弟の愛など多様な愛のかたちを描いた意欲作。

    0
    投稿日: 2017.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ざっくり表現すると、散骨の旅。でもその過程で亡くなった周の旅した道を辿って、それぞれ得るもの失うものがあって、新たな気持ちに気付いて。あたたかいけど、泣きたくなる一冊。

    0
    投稿日: 2017.09.11
  • 一人の青年を弔う旅

    ここまで想ってくれる人がいるっていうのは幸せもんだろうと思うんですよ。もちろん若くして亡くなってしまうってことは残念なことだとは普通には思われるんですけど。 その人の姿はこの世から無くなっても想いは残るというのを強く描いた作品です。

    2
    投稿日: 2016.09.25
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    1度目に読もうとした時は途中で挫折。 なんだか途方もなくファンタジーの要素がしたのだ。 何ヶ月か経って再度読もうとした時には、 ファンタジー嫌いなわたしにもすっと入ってきた。 サハラ砂漠に向かって旅する人たちの話、 というとあまりに薄っぺらすぎる。 魂とか、愛とか、文化とか、宗教とか、 そういういろいろなものに触れられるストーリー。 最後ちょっと泣いた。

    0
    投稿日: 2016.04.08
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    泣いた。思春期の頃、何もない土地に行って1人きりになって独りを学ばなければならないとよく思っていた。わたしもこんな旅に出たい。とっても好きな本になりました。深夜特急も読まなくては。

    0
    投稿日: 2016.03.13
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    初めての村山由佳さんの作品。 恋愛小説は苦手だが、サイードが周の存在を感じ取る辺りから面白くなってきた。(かなり終盤だな…) 緋沙子とハールーンのシーンはすごく好き。 最後、泣き崩れるジャンにサイードが砂を詰めた紅茶の缶を差し出すシーンは思いがけずちょっと泣きそうになった。

    0
    投稿日: 2016.02.20
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    結局何が言いたかったのか? 文章の美しさだけで読み終わった感じです! 若い周(あまね)の死を巡って、姉の緋紗子さん、同級生の浩介と結衣さん、周の恋人ジャン・クロード 周の遺骨をサハラ砂漠にまくために4人でパリから出発する 色々な人の目線で書かれている 映画のような作品です

    0
    投稿日: 2016.02.03
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    遺灰をサハラ砂漠に撒いてほしい。 生前の願いを叶えるために、彼を大切に思う4人の旅が始まる。 サハラ砂漠を目指す道中、各地でいろいろなものに触れ、感じ、悩みと向き合い、考え、様々なことに気付く。 各人物の代わる代わるの語りでストーリーが進みます。 旅する4人と、その旅のガイドと、その遺灰の心と。 ひとつの旅も、いろんな視点で見ると、見え方が違っていて。 いろいろなことを考えさせられます。

    0
    投稿日: 2015.05.14
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    モロッコという国に行ってみたいと思えました。 市場や礼拝、砂漠の描写に心が惹かれます。 周は『自分が死んだら自分の灰をサハラ砂漠に撒いてくれ』と姉の緋紗子と同居人でゲイのジャン・クロードにお願いします。 その二人に幼馴染のコウスケとユイ、現地ガイドのサイードの5人が【周】の思い出の地を巡り、彼を悼みながら、彼等が其々の愛に苦しみ成長していく物語でした。

    0
    投稿日: 2015.02.27
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    村山さんの作品の中でも1 2をあらそう良作だと思います。村山さんの話は非常に恋愛小説が多いのですが、こちらは死者の弔いの旅 ということで、ともに旅をしながら、アフリカの大自然を楽しめました。この本を読んで、サハラ砂漠に行きたくなりました。

    0
    投稿日: 2015.02.11
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    持ち運びの手軽さゆえ文庫本も購入しましたが、ハードカバーの単行本で20回以上読んだからか文字の感覚(間隔)に違和感があり読むのに難儀しました。^^; いつものことながら村山由佳さんの一人称は脳裏を360度のスクリーンにさせられますね。 全く行ったこともないモロッコという土地ですが、視覚聴覚だけでなく嗅覚まで刺激されて(あくまでも気分ですが)インプットとアウトプットが同時にできるような感覚とでも表現すればいいのでしょうか。 そしてそれぞれ一人称で語っていく登場人物と彼らの友情と恋愛もまた混沌の街マラケシュに似て、それもまた妙。 これを読み終えると久保田早紀さんの「異邦人」が聴きたくなるというのはベタすぎるでしょうか。 ただ…何故か村山さんの小説は後書きを読むとがっかりさせられてしまうんですが、今回もまた然り…でした。 私生活については語らない方がいいと思うのです。

    0
    投稿日: 2015.01.29
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    この本をきっかけに、本気でモロッコに行こうと思いました。様々な人の心情や背景と、モロッコの街の描写の交錯が非常に美しいです。 旅って、どこにいくか、も勿論ですが その場所で、どういう人に出会ってどういう人と行って、どういうことを考えるかっていうのが楽しいんだと思うんです そういうのを素敵な文章で描かれている素敵な本だと思います。

    0
    投稿日: 2014.09.03
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    序盤、村山さんが小説の舞台を通して語りたいテーマをつらつらと述べているようにしか思えなかったことと、少し無理矢理にあの過去の作品の二人を登場させてることには違和感を覚えた。 ただ、読み進めたときに、なんだか自分まで旅してるかのような気分になれたのは不思議で、少しいい気持ちだった。

    0
    投稿日: 2014.08.05
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    生前、「死んだら焼かれた灰を砂漠に撒いて欲しい」と言って亡くなった男性の実姉、旧友カップル、一緒に暮らしていたゲイの男によるサハラへの旅行 生とは?死とは? 恋愛とは? 家族とは? ... いろいろなことを考え直させられる非日常的な北アフリカの旅

    0
    投稿日: 2014.07.27
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    BAD KIDSなどの昔の村山由佳さんの小説と雰囲気が似ていてとても好きなお話でした。 胸にだんだんと染み込んでくるような、そんなお話。後半は特に、読んでいて涙が止まりませんでした。心に残る台詞がたくさんあり、普段自分が当たり前に享受している日常をもっとかけがえのないものとして大切にしていこうという気持ちになりました。後悔のないように。 それにしても、この人の外国を舞台にした小説を読むと必ずその地に行ってみたくなる。それほどに風景などの描写が巧みで、心に風景がありありと浮かんできます。いつか周が辿ったのと同じルートで私もモロッコ、そしてサハラ砂漠を旅してみたい。

    1
    投稿日: 2014.07.03
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    最初はあまり好きじゃない感じだったけど、だんだん吸い込まれていってた。一緒に旅をしているかのような…。 もし、自分が死んだら灰と一緒にサハラまで旅してくれるのかな。。って考えたらやっぱり周は特別な存在なんだなって思った。 でも、死ぬまでにサハラ砂漠に行ってラクダに乗りたい。モロッコ料理も食べたい。断食は耐えられなさそう…

    0
    投稿日: 2014.05.03
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    <僕が死んだら、その灰をサハラにまいてくれないかな>。亡き周の希望を叶えるために共にモロッコへと旅立つ4人。いまの恋愛関係の行き先に不安を覚える姉・緋沙子。近づきつつある老いに怯えるゲイのフランス人、ジャン=クロード。ふとしたはずみで身体の関係ができ、気持ちの整理がつかない幼なじみの浩介と結衣。愛の深さ、強さとは。そして生きることとは。様々な愛の形を浮き彫りにする。

    0
    投稿日: 2014.03.11
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    この人の本は読みやすい。サハラ砂漠とモロッコ。らくだと砂とタジンとクスクス。モロッコ料理食べたいなー

    0
    投稿日: 2014.02.10
  • 不思議な読了感

    うまく説明できませんが・・・ 最初から最後までなんかふわふわした感じで、それでいて物語りに引き込まれているというこれまでで初めて経験した不思議な感覚でした。 「僕が死んだら、その灰をサハラにまいてくれないかな」。亡き周の希望を叶えるために共にモロッコへと旅立つ4人。いまの恋愛関係の行き先に不安を覚える緋沙子。近づきつつある老いにおびえるゲイのフランス人、ジャン=クロード。ふとしたはずみで身体の関係ができ、気持ちの整理がつかない幼なじみの浩介と結衣。愛の深さ、強さとは。そして生きることとは。様々な愛の形を描いたロードノベル。(BOOKデータベースより) 亡くなった周の遺言で散骨するためにサハラ砂漠を目指します。旅を通して登場人物それぞれの視点から、恋愛、結婚、宗教、文化、生きるということ・・・様々なテーマが表現されています。あまりにもスケールが大きすぎてちょっと現実離れした観もありますが、とにかくいろんなことを考えさせらた作品でした。描写が繊細で、読み終えたときに感じた疲労感が、本当に旅をしてきたかのようで心地良かったです。

    2
    投稿日: 2014.01.21
  • 失恋したとき読みました。

    「遺灰をサハラに撒いて欲しい」という遺言を残した周 周の姉、同居人、親友が弔いの旅にサハラに向かう。その旅路で彼らの愛についての悲しみ、迷い、不安等それぞれの想い、心の動きが語られます。 愛についてみんな何かしらの悩みを抱えている、丁寧に語られる主人公たちの心の動きに感情移入しながら、私も一緒に自分の周りにある愛について考えさせられました。

    3
    投稿日: 2013.10.12
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    友達・恋人・弟、それぞれにとってそれぞれの存在だった男性の死を弔う旅で、それぞれが何かに気づく話。 非日常の風景が気持ちに刺激を与え、凝り固まった気持ちを変えていく。その気持ちの変化を受け入れ、日常生活に戻れるのか…?

    0
    投稿日: 2013.09.07
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    数年前にハードカバーで読んでいますが、文庫で再読。 旅をテーマにしていたためか、沢木耕太郎との対談が良かったですね。 ハードカバーの時よりも、一人一人がすんなりと入ってきたような。

    0
    投稿日: 2013.08.13
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    う~ん・・・ 語り手がどんどん変わっていくのについていけなかった。 異国の地のお話も、私の知識が足らなくて、飽きてしまった。 村山由佳さんのエンジェルスエッグやおいコーは楽しく読めたのですが、続きませんでした。

    0
    投稿日: 2013.08.05
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    何度も語り手が変わるけれど、旅が進むにつれて、それぞれの気持ちが変わっていくのが面白かった。 皮肉屋のジャン=クロードの語りが一番せつなかった。 何度も涙にじませながら読んだ。読後感は爽快。

    0
    投稿日: 2013.07.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    語り手が次々に変わっていくのが最初は読みづらかったです。 最後は悲しいけど、少しだけ前向きな終わり方だったのがよかったと思います。

    0
    投稿日: 2013.05.28
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    面白かった。ロードムービーのような作品。いろんな人の視点で話が進んでいくので、それぞれの心の動きがよく分かる。少しずつ心がほどけていくような。不思議な余韻が残る。

    0
    投稿日: 2013.04.08
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    亡き人を想ってサハラへ旅する話。 生と死と性と私を考える旅。 それぞれが周を想って自分と相手と家族を想う。 世界観も人生観も変わるんだろな。

    0
    投稿日: 2013.03.24
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    村山由佳の王道な感じの作品。 背景描写が素晴らしいです。 モロッコ行ってみたくなった。 読了後、野生の風や翼を読み返したくなった。

    0
    投稿日: 2013.03.09
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    不思議な視点に最初違和感を覚えましたが、途中からはどっぷりと物語に入り込んでいました。 久しぶりにたっぷり涙を流しました。

    0
    投稿日: 2013.03.02
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    村山由佳さんの作品はけっこう読んでるけど、ダブルファンタジーから一転、今回は村山さんの王道といった感じです。 相変わらず言葉が綺麗で、目の前に風景が思い起こされます。 ただ、旅行記のような気持ちにもたまになったりしてしまい、 ちょっともったいなかったかなと。 村山さんの作品は言葉や表現が綺麗なのでとても好きです!という人は読んで損はしません。

    0
    投稿日: 2013.02.14
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    『ぼくが死んだら、その灰をサハラにまいてくれないかな』 亡き周の希望を叶えるために旅をする四人のそれぞれの恋愛模様のお話。 舞台はモロッコ。 情景の表現がとにかく素晴らしいです。

    0
    投稿日: 2013.02.05
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    パリで亡くなった青年の願いを叶えるため、サハラを目指して共に旅をする四人と一人のガイド。そして、紅茶の缶。 道中の描写が細かくて、この一行に加わって一緒に旅をしているような気分になった。 国籍、宗教、生活環境が違っても誰かを大切だと思う気持ちはみんな同じ。

    0
    投稿日: 2013.01.26
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    死んだ弟の灰を、サハラ砂漠に撒きに行く、ということで、主人公であるところの姉と、弟の恋人(と言っても弟はゲイなので男)、そして弟の幼馴染2名(男女)が電車でスペイン経由でアフリカに渡ってモロッコまで旅をする、という、いわゆるロードムービー的なやつですね。 村山センセイお得意の、海外旅行もの。 そしてこれまた村山センセイお得意の、大自然ものですよ。 ガイド合わせて5人で旅をしているはずなのに、なんかもう一人いるような気がするのは、話の進行役が灰になったはずの弟、だからでしょう。 プリミティブでスピリチュアルな旅をしていくうちに、旅人は大事なものを見つけ、読者もごちゃごちゃした現実を忘れてシンプルな気分になれる、というのは、村山センセイの作品全体的に言えること。 そして読者の年齢とともに、彼女の小説も大人になってきてくれて、いつまでも読めるのは素晴らしい限りです。 まぁ、ちょっと設定が都合よすぎるところは否めませんが。

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    投稿日: 2013.01.19
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    ヒトは死んだらどこへ行くのだろう。 周がたどった軌跡をたどる四人。姉、恋人、幼馴染。同じ道をたどったからと行って、周を理解することはできないが、共有できる何かはある。 残された者、思い、消えるモノ、想い。巡る何か。 人が人を想うことがこんなにも苦しくて、切なかっただろうか…。

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    投稿日: 2013.01.18
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    2013/01/14読了 「僕が死んだら、その灰をサハラにまいてくれないかな」 久々の村山由佳さんの作品でした。 異国で生者と亡者の境目を見る。 村山さんの作品って、「おいしいコーヒー」シリーズもだけど、海外を舞台にしている作品が多いよなあ。 亡者の魂をつれて 4人の旅人と1人のガイド、そしていっこの魂 モロッコの旅が、作品の大きな流れだ。 その小川に各々が乗り、漂うように旅が続く。 終わり方が、周の魂の行く末、なんだろう。 ジャン=クロードのその先を知らず 緋沙子の、結婚ややりきれない思いを含む愛の行方を知らず 浩介と結衣のその未来を知らず 周を解放するはずの旅は、各々を見つめなおし、解放する旅となっている。 多分、世界…日本の外にいるから、自分をある程度曝け出すことはできると思う。 ただ、そのなかでどうしようもなく言い出せない、悩む人々の心までは、いくら異国の僻地であっても、曝け出すことはできない。 明らかに届かない、最愛の人の死が、素直になることに一役買っている、といったら聞こえが悪いかな。 ただ、彼が死ななければ、この旅に出なければ、それぞれの心はきっと晴れないまま燻ったままだったのだ。 個人的にはやっぱり、浩介と結衣の二人の行方が気になってた。 社会で寄り添い、身体も重なった。けど心までは一緒になれずにいたふたりが、初めて一緒になれた喜びっていう過程が、すごく好きで。 いつまでたっても平行線だったのが、やっと混ざり合ったっていうのは読者という目線で辿っていったなかで、いちばん、好きだったから。 (飛行機事故はかなりご都合主義だけどさー) 旅に出たいとふと思った。 恋をしたいとも思った。

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    投稿日: 2013.01.17
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    僕は再生の物語を歓迎する。 もともと輪廻天性の感覚は僕らに自然と受けいられているし、それがこの物語の核となっている。旅の記述がよい。

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    投稿日: 2013.01.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    無くなった周(あまね)の遺言のとおり、遺灰をまきに緋沙子(姉)、クロード(恋人)、結衣と浩介(友人)がサハラに向かう道中での様々な心象を描写した物語。 それぞれがいろんな愛のカタチに悩みながらもそれぞれの答えを見つけ出していく。サハラの歴史や文化、宗教観も表現されています。 純愛とはいかない一冊で、よく考えさせられます。 個人的にはおいコーのようなストーリーもほんわかして好きなので、少し読むのに疲れてしまった感じもありました。

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    投稿日: 2013.01.13
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    久しぶりに著者の本を読みました。 同性愛、生者ではないもの…切なくさせるdetail。でも、今ひとつ入り込めなかった。 サハラの描写に、紅白で見たミーシャの歌と、その背景の圧倒的な青空と砂丘が思い出されました。 行ってみたいか、と問われたら、やっぱりそこまで思い入れはないようだと気づく。う~ん…

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    投稿日: 2013.01.09
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    ここ数年で個人的にベストな作品。 周の遺言に従って、姉、友人、そして人生のパートナーと共に遺骨をサハラ砂漠へ撒きに行く旅の物語

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    投稿日: 2013.01.06
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    1人の男性の死を巡る様々な愛のかたち。満たされる愛とは。日本人とキリスト教•イスラム教の死生観の違いが面白かった。モロッコ行ってみたい

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    投稿日: 2013.01.02
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    読んでる最中は特に思わなかったけれど、 読み終わって見て思い出してみると、 頭に浮かぶのは旅行中の情景、雑貨類など神秘的な... うーん、なんていうんだろう、華やかとはちょっと違うんだよなあ。 魅力的ともちょっと違うし... あー、語彙の少なさにいらいらする笑 思い出せそうで思いだせない。 とにかく読んで見て、どうしても死ぬ前にモロッコに いって、ラマダンをしてみたいと思いました。 そういう情景とか雑貨とかの描写がとてもきれいで、 魅惑?...魅惑!そう、この言葉がほしかった笑 読み終わってみると好きな作品の1つです。

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    投稿日: 2012.12.24
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    私が特に惹かれたのは、腐れ縁の二人の描写です。死んでしまうかもしれない、そこまでの状態にまで行かないと自分の気持ちに気付けない、そんな意地っ張りで素直じゃなくて、でも誰よりも一途な彼女の姿に自分を重ね合わせて、祈るような気持ちで読みました。また、同性愛のむずかしさ。慣習だったり、意識しない所での罪悪感。罪深いからこそ、背徳感からスリルになり、なんだか真実の愛のような気がしてきてしまう。 ラストシーンの叫びはもう・・・

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    投稿日: 2012.12.23
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    亡くなった人物の遺灰を、姉、友人、ゲイの同居人たちが遺言通りにサハラ砂漠にまきに行く、ロードムービー。所々に、人物描写や深い言葉が入るけど、ちょっと入り込めなかった。

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    投稿日: 2012.12.21
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     パリで、ひとりの青年が死んだ。最期をともに過ごした同居人は、ゲイの中年フランス人だった。青年の遺言は、「遺灰をサハラにまく」こと。フランス、スペイン、モロッコ―。青年の姉、友人のカップル、同居人のグループは、様々な思いを抱えたまま、遺言を叶える旅に出るが…。 魂の拠りどころを求めて彷徨う男女の姿を通じて、同性愛、姉弟の愛など多様な愛のかたちを描いた意欲作。

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    投稿日: 2012.12.16
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    周の遺灰をまくためにモロッコに旅する4人。彼らはただ周によりつながっていた人たちだった。そしてモロッコを旅している時も、缶の中の周の遺灰だけでつながっていた。主人公が遺灰となった周であるのに、あたかもそこに魂が存在しているかのように書かれている。旅をしながら互いを少しずつ理解し、それぞれが自分にとって大切な人についてあらためて考えていくという、そんなお話だったと思う。後半にいくに連れて面白さが増していった。

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    投稿日: 2012.12.14
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    村山由佳さんらしい一冊。 登場人物たちが抱えるモノが、弟の遺言であるサハラ砂漠へ遺灰を撒く旅を通じて、だんだんと透明に透き通っていくようなそういうイメージが感じられて印象的だった。 終盤に登場するハールーン(だったはず)の言動が特に私は好きだったな~

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    投稿日: 2012.12.11
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    文庫版が書店に並んでいるのを発見して無性に読み返したくなって再読。 前回読んだのがいつだったか忘れていたのですが、面白いと思ったことだけは覚えていました。 改めて読んでそれが記憶の美化ではないことを確信。 情景描写をはじめ、男女のみにとどまらない恋愛模様、グローバルな世界観、何より登場人物の心情表現の細やかさ。村山由佳さんの魅せ所が全て詰まってる作品だと思います。 まぁ詰め込みすぎだという意見もあるかもしれませんが……。でも私は大好きな作品です。 様々な愛の形を知る、というのがこの作品の謳い文句であるようですが、どちらかというと恋愛観より人生観の方に影響を受けたかも。それこそ登場人物の結衣が言っていますけれども。 「どうしてあれほど傲慢に、続いていく明日を信じられたんだろう」 その一文が沁みたのはきっと私が現状の問題を先延ばしにしてしまっているからなんでしょうけど。 ちょっと自分を見つめ直さなきゃなぁと反省。 恋愛面や文化価値観などについて色々語りたいことはたくさんありますが、今の私にはそれが一番深く刺さった部分でした。人生観。 あとは…… 私もサハラ行きたい。 これに尽きる。

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    投稿日: 2012.12.11
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    ゲイのおとうとが死んだ。愛するひとが死んだ。愛する仲間が死んだ。一人の男性の死なのだが、それぞれの人にとって違う意味を持った死がある。悲しみはそれぞれ違うのだが、その男性の遺言がサハラに骨を巻いて欲しいというものだった。モロッコに渡り、サハラに、向かう一行。それぞれが思い悩んでいた愛情に対する不信が旅の中でぬぐわれていく。そんな話です。モロッコからサハラめちゃくちゃ行ってみたくなりました。

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    投稿日: 2012.12.10
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    ひさしぶりに読んだ。 この前に読んだのがダブルファンタジーで、おいしいコーヒーの~シリーズは脱落。 ひさしぶりに、この人っぽい作品を読めた気がする。 周の遺言を叶えるために、サハラ砂漠まで旅する、姉・友人二人・恋人?の不思議な四人の旅をゆっくり描いているような。 途中ちょっと間延びかなぁ、と思うところもあったり、視点がそれぞれ変わっていく話があんまり得意ではないのだけども。それでも、行ったこともないサハラ砂漠までのルートが一つ一つ目に浮かぶような話だったかと。 こんな風に誰かを思えるっていうのは良いなぁ、と思ったり。 冒頭に出てきたフラワーコーディネーターを目指す女の子二人組、というのは、すべての雲は~に出てくる二人なのだろうか、と後で気付いた。 昔の作品と同じ匂いがしつつ、そうでないところもあったりして良かった。

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    投稿日: 2012.12.07
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    前半はとても長い情景描写が続きます。作者自らの旅の思い出を書き綴りたい気持ちと、物語の展開度合いを比べると釣り合わない分量になっていますが、 読み進めるうちに味わいが深まり、クライマックスに向かうにつれ、この旅が終わってしまう寂しさを感じさせる、せつない物語に展開していきます。 ラマダン(断食)を通じて、信仰心とは別に、心と肉体の浄化(デトックス)や人々の平等性、博愛を悟る。そして心の覚醒が訪れる姿が描かれます。 気取らずも、奥深い「大人の」か書きっぷりは流石に直木賞作家ですね。格の違いを感じます。 モロッコという舞台に同性愛を絡めてくるけれど、 ギリギリで抑えてる愛欲表現には物足りなさが残りますが、それはそれで作品の意図を崩すことなく良かったと思います... 通常のルートでは、中間点のクライマックスであるサハラ砂漠。ここではぐるっと迂回して最後に辿り着く設定になっている分、 メラズーガから見るサハラ砂漠を旅の終着点に持ってくる意図がはじめからあったんだろうと思います。 とても穏やかで、感動をそそる終わり方でした... 旅と人との出会い、異文化を通じ、自らを見つめ直して、心をわだかまりを浄化し(カタルシス)、それぞれが先々に進むべき道筋を優しく指南してくれる素敵な物語でした。

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    投稿日: 2012.11.29