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チンネの裁き・消えたシュプール
チンネの裁き・消えたシュプール
新田次郎/新潮社
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    2018/2/28 Amazonより637円でDL購入。 2018/3/1〜3/7 「チンネの裁き」、「錆びたピッケル」、「新雪なだれ」、「消えたシュプール」の4編からなる短編集。山男に悪者はいない、という定説を覆した、ということで評価が高いようだが、今となってはそれほど目新しいものではない。が、エンタメとして山の描写など十分楽しめた。

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    投稿日: 2018.02.28
  • 山岳モノとしてはさすがに本物。ミステリーとしてはイマイチ

    新田次郎さんのミステリー短編集。30分~1時間位で読める短編が4本。どの短編もさすがに山の表現、登山のディテールは本物の重厚感とリアルさが素晴らしい。この短編集では登山道具がミステリーの鍵として取り上げられていて、アイゼン、ピッケル、ストーブ、無線機等のつくりや構造の豆知識が得られた。岩登りの描写は、「いったいどんな場所だ?」と思わず興味をそそられてすぐにネットで検索して画像で確認。予想以上のハードな岩場で驚いた。そんな楽しみ方をするには面白い作品。ただ、ミステリーとしてはイマイチというのが正直な感想。昭和30-40年頃の山男・山女というのは実感としてよく分からないもののこういう人達だったのだろうか?そういう点では新鮮だが、謎の解決のものはあまり楽しめなかった。 個人的には最後の「消えたシュプール」は、ミステリー作品としても面白かった。

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    投稿日: 2014.09.16
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    短編集 登山をかじる身なので読破できたが、ミステリー好きな人には物足りない内容ではないでしょうか。 チンネの裁き…山男に悪人がいるか?をベースにした点は興味がわいたが、ダラダラしたストーリ展開に途中であきる。 (2.5点) 新雪なだれ…冬の富士山の描写は流石。雪崩のメカニズムが興味深い。

    0
    投稿日: 2012.03.13
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    新境地の山岳ミステリー  長編+短編×3の山岳ミステリーだ。  どれも不思議とできがよい。新田次郎作品ではないような気さえする。  ミステリーとすればできすぎの設定が白々しいのだが、それなりに楽しめる作品だ。  特に長編の「チンネの裁き」は3章にわたり、関係者が次々に死んでいく様が描かれている。女性に恨みがあるわけではないだろうが、どれも理由は女性が絡んでいるのが不思議。  同じトーンで「錆びたピッケル」が続く。あっと驚く結末は新田次郎らしくないといえなくもないが、なかなかおもしろい。  「新雪なだれ」「消えたシュプール」は動機や結末が練り切れていないのでイマイチ。  いずれも登場人物が極限まで絞られているので、非情にわかりやすい。読者をだますことを考えていないミステリーだから読みやすい。  それでも、最初の2編はミステリーとしても十分おもしろい。ともに女性がキーワードのようなので、次も女性が出てくる新田次郎作品を読んでみよう。  脱線するが、先の「人は見た目が9割」にも載っていたが、相手をまっすぐに見つめる女性は男性から誤解されやすいらしい。男性はまっすぐに見つめられることに弱いらしい。この辺は今回の新田次郎作品にも記載されている。  男が男をまっすぐに見るということは、戦いをイメージするからなんだろうかと私は思う。目は口ほどにものをいうということか。  作品リストは以下の通り。 チンネの裁き 錆びたピッケル 新雪なだれ 消えたシュプール

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    投稿日: 2011.09.16
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    新田次郎の短編集 推理小説、サスペンス仕立ての短編です。 それぞれが、あっと驚く結末で楽しめます。 個人的には、『消えたシュプール』が好きだ。 収録作 『チンネの裁き』 『錆びたピッケル』 『新雪なだれ』 『消えたシュプール』

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    投稿日: 2010.08.16