
総合評価
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powered by ブクログどんなに過酷な環境であっても単独行を貫く主人公の描写が多くあるなか、なぜ冒頭のような結末になってしまったのかが気になりすぎる終わり方だった。
1投稿日: 2025.12.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
モルゲンロート観てみたい。 「山岳小説」で検索してヒットして面白そうだと思った本を片っ端から買っていて、積読していた。 大正~昭和の初めのお話で、時代小説が苦手で一回途中まで読んで断念していたけど、最近忍たまにハマっているので、昔の時代の物語も楽しめるようになってきて、読み切れた。(忍たまは戦国時代。ありがとう忍たま) 途中まで読んでいたとき、乾し小魚をぼりぼり食べている描写を読んで、影響されてわたしも乾し小魚をスーパーに買いに行った。再読時、その出来事を忘れていて、また乾し小魚をぼりぼり食べている描写を読んで、また影響されて乾し小魚を食べたくなった。そして…(無限ループ?) 北八ヶ岳への旅行に持って行った。実際にハイキングした帰りの電車で読んで、自分が想像できる山の解像度が上がっていて嬉しかったという思い出。 元々は、人間の極限状態が描かれていて面白いという点で山岳小説が好きだったけど、山登り(ハイキング程度のもの)を好きになって、実際に山に行ってから読むと、さらに山を深く知れたような気がして相乗効果がある。 八ヶ岳も出てきて嬉しかった。 地下足袋の加藤文太郎を周りの人はほうっておかないけど、本人にしたらほうっておいておくれ!という感じ。
0投稿日: 2025.11.19
powered by ブクログ主人公、加藤文太郎は実在の人物のようだ。 「そこに山があるから」 ヒマラヤ征服を夢とする彼の自問自答。その答えが正解なのか、信じれるものは自分のみと単独行で葛藤する。 途中、第一章前を読み返しおおよその結末を想像できた。孤高の人がなぜ? きっと文太郎はそんな浅はかな想像は超えてくるに違いない。 では下巻で。
34投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログ加藤文太郎の単独登山物語。 冬山登山の描写は臨場感溢れる。 後半も楽しみだが、冒頭で文太郎が若くして亡くなるって書いてあるのがマイナス点かなぁ。
16投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログ単独行動の加藤文太郎、前半生といった感じ。大正から昭和にかけ、当時の装備と常識では考えられないような事をやってのけた。山の事は分からないけど、今でも随分常識とかけ離れた事なんじゃないだろうか。
18投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログ楽しく読ませていただいたのだが 残念すぎる結末が 冒頭から分かる内容なので 分かっていながらも後味が悪いです やっぱハッピーエンドって素晴らしいです
1投稿日: 2025.06.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
神戸アルプスから始まり、冬の北アルプスにつながる。 山の描写は楽しめるが、日常生活部分は一般人の私生活を覗き見るようで微妙。 主人公が伝説化され、心理的距離感がもっとあれば気持ちよく読めたかも。 神戸アルプス縦走は面白そう。
1投稿日: 2025.03.21
powered by ブクログ実在の人物、単独行の加藤文太郎の物語。登山に魅せられて、自己研鑽し、冬山の登坂、縦走に他の追随を許さないまでになる。周到な下調べ、訓練は凄味を感じるが、一方で密かに恋心を懐くところが微笑ましい。2025.1.11
1投稿日: 2025.01.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずっと、自分と山と向き合い続ける加藤文太郎の生き様が好きです。 孤高とはいうものの、孤独であり不器用なのですが、そこが魅力でもあります。 だから、誰かと共にあろうとするとき、彼には悲しい出来事が決まって起きてしまう。 唯一、伴侶が出来て、子どもを授かった時に、山から距離を置いたあのときが、彼にとって誰かと幸せを共有できた時間で、それがとても尊いものに感じました。
3投稿日: 2024.10.20
powered by ブクログ以前から気になっていた本で、やっと上巻を読み終えました。夢中になって読む事ができました。 ただ登山をしたことがない自分にとっては難しかった。 本の中でなぜ山に登るのか 汗を書きたいからとか、自己満足とか 何なのでしょう。 また本のはじめの方に、やりたいことをやる とありましたが、 大谷翔平のことを思い出し、みんなか二刀流は駄目だという中、ただやってみたかった なにか共通するものを感じました。 では、自分がやりたいものは NHKの虎と翼ではないけど、はてと考えてしまいます。 全くまとまりのない感想でした。
15投稿日: 2024.08.26
powered by ブクログ山岳小説の草分けの作品。 神戸から六甲山系が描かれていてgood。 大正から昭和の不穏な空気感はあるが、時代を超えて普遍的な人間の感情に浸れるのが凄い。 下巻へ進む。
2投稿日: 2024.07.18
powered by ブクログ新田次郎にハマりいろいろ読んでます。 冬山の過酷な環境や、美しい自然の描写、人間について面白おかしく?読めてしまうのが、すごいです。初版が昭和48年、50年も昔の小説なのに、今も読み継がれる普遍性はいったいどこにあるんでしょうか。 単独登山の第一人者として、有名人になっていく様子もドラマチックでわくわくします。 メモ ・懐中コンロってなんだろう ・文太郎の食料最終アンサーは、甘納豆とから揚げの干し小魚、テルモスのお湯 ・そこからいよいよ濃い霧になった。氷の霧だった。どのにでも、触れれば氷の花をつくる霧だった。白い花は、加藤の身体中に咲いた。 →霧氷ってどんな感じなんだろう。 ・大きな荷物を背負っていては、風に吹き飛ばされる危険があった。雪庇(せっぴ)もいたるところにあった。風のために磨かれた氷盤もあった。雪の吹き溜まりがあるかと思うと、アイゼンの爪も立たないように固く凍った雪盤もあった。 滑落、雪崩、強風、凍死、道迷い、あらゆる遭難へのデスロードを回避して、自分と対話しながら己の限界を超えていくのが登山家だよな
3投稿日: 2024.01.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『単独行の加藤文太郎』と呼ばれる登山家が、どのようにして山に導かれ進んでいくのかを追った物語。 序盤の神港造船所の技術研修所に、研修生として五年間在籍している間の話は非常に面白かった。木村敏夫は影村一夫からの嫌がらせや罵倒に嫌気が差し出ていく。地図の読み方などを教えてくれた新納友明は肺結核にかかり死に、金川義助は主義者として逮捕され…。彼と共に過ごす人達は何らかの形で不幸な道を辿ってしまい、加藤は俺といない方がいいと考え、孤独に生きていく。 冒頭からずっと彼を気にかけている外山三郎の存在も大きいと思う。山岳会に入らないかと仕切りに勧めるが、加藤はそれを拒絶する。しかし、外山から本を借りたり、会食に招かれれば訪ねて行ったりと、どこかしらで繋がり続けている所が、加藤は本当は誰かといたい気持ちもあることに気付かされる。 剣沢小屋の6人のパーティーに拒絶されてもついていこうとする加藤のシーンは心惹かれた。単独行を好んで進めた部分もあるが、どこかで誰かと共に登山をしたい気持ちもある。けれど自分の登山速度が速すぎることや、人とのコミュニケーションをうまくとれないことも相まって、結局は孤独に、1人冬山を登っていく姿はとても印象に残っている。
3投稿日: 2023.10.11
powered by ブクログ評伝なのか、ノンフィクションノベルなのか。 昭和初期に実在した登山家の一生を描いたもの。私には登山の趣味はないが、登山をモチーフにした本を読むのは大好き。その極限における自然との戦いがなんとも言えず心を打つものが多い。 主人公は誤解を受けることが多い人間性でかなり付き合いずらい感じもする。しかし登山に対するストイックな姿勢にはある意味感銘を受ける。 下巻ではどんな展開が待っているのか楽しみだ。
15投稿日: 2023.09.30
powered by ブクログ昭和初期、ヒマラヤ征服の夢を秘め、限られた裕福な人々だけのものであった登山界に、社会人登山家としての道を開拓しながら日本アルプスの山々を、ひとり疾風のように踏破していった“単独行の加藤文太郎”。その強烈な意志と個性により、仕事においても独力で道を切り開き、高等小学校卒業の学歴で造船技師にまで昇格した加藤文太郎の、交錯する愛と孤独の青春を描く長編。
1投稿日: 2023.08.20
powered by ブクログ「新田次郎」の長篇山岳小説『孤高の人』を読みました。 『アイガー北壁・気象遭難』、『強力伝・孤島』に続き「新田次郎」作品です。 -----story------------- 〈上〉 【話題のコミック!】「坂本眞一」 『孤高の人』原案。 なぜ彼は単独で山に登るのか――。 昭和初期、ヒマラヤ征服の夢を秘め、限られた裕福な人々だけのものであった登山界に、社会人登山家としての道を開拓しながら日本アルプスの山々を、ひとり疾風のように踏破していった“単独行の加藤文太郎” 。 その強烈な意志と個性により、仕事においても独力で道を切り開き、高等小学校卒業の学歴で造船技師にまで昇格した「加藤文太郎」の、交錯する愛と孤独の青春を描く長編。 〈下〉 【話題のコミック!】「坂本眞一」 『孤高の人』原案。 日本山岳小説史上、屈指の名作! いかなる場合でも脱出路を計算に入れた周到な計画のもとに単独行動する文太郎が初めてパーティを組んだのは昭和11年の厳冬であった。 家庭をもって山行きをやめようとしていた彼は友人の願いを入れるが、無謀な計画にひきずられ、吹雪の北鎌尾根に消息を断つ。 日本登山界に不滅の足跡を遺した「文太郎」の生涯を通じ“なぜ山に登るのか”の問いに鋭く迫った山岳小説屈指の力作である。 ----------------------- 登山家の「加藤文太郎」の生涯を題材とした物語で、昭和39年(1964年)から昭和43年(1968年)にかけて山岳雑誌『山と溪谷』に連載された作品で、上下巻で約1,000ページの長篇、、、 登山が金持ちか大学生の特権であった時代に、人付き合いが苦手で、自らの思いを伝えることが下手な「加藤文太郎」が、如何にして仕事と山を両立させることできたのか、どうして山を始め、そしてのめりこんで行ったのか、そして、なぜ山岳会に参加せず、パーティを組むことなく、単独行に拘ったのか… 等々、不世出で孤高の登山家が誕生したエピソードや、単独行を支えた工夫や技術、トレーニング、彼の抱える苦悩、人間関係等を見事に描いた魅力ある作品でしたね。 読みながら、どんどん作品の中に引き込まれていきました。 ■第一章 山麓 ■第二章 展望 ■第三章 風雪 ■第四章 山頂 ■解説 尾崎秀樹 ただ歩くことが好きだった「加藤文太郎」が、同僚の「新納知明」から地図を読みながら歩くことを教えられて山に開眼し、彼の才能に注目した研修時代の講師で後の上司である「外山三郎」から登山の魅力を教えられ、励まされることにより、ヒマラヤ征服の夢を抱き、日本アルプスの山々を独りで踏破し始める、、、 他の登山者とのコミュニケーションが取れず、異常に早いペースで歩き、常に独りで行動するという、これまでの登山の常識を覆す「加藤文太郎」の姿に、既存の登山者は嫌悪感を抱くが、本当に山を知る山の案内人たちは、伝説的な名猟師「喜作」の天才的な山歩きや、不世出の名ガイド「嘉門次」の歩き姿を想起… 彼の潜在能力を高く評価し、その実力が登山者の間でも徐々に認められていく。 数々の実績を打ち立て、単独行の「加藤文太郎」としての地位を築く… 独学で山のことを学び、経験から得た創意工夫や独自的なトレーニングにより確固たる技術を会得し、独自の装備を活用して、次々と難コースに挑んで行く姿は、なかなか痛快でしたね、、、 やがて、同郷の「花子」と結婚し、娘「登志子」が誕生したことにより、「加藤文太郎」は人が変わったように明るくなり、同僚たちとの付き合いも活発化し、山登りはやめていたが… 失恋の痛手を清算するために冬の北鎌尾根に挑戦し、それを最後の山を断つという「宮村健」からの強い求めに応じ、初めてパーティを組んでの冬山に挑む。 山では自分以外に頼るものはない… という信念を崩し、断り切れずに付き合った山行で、無謀な計画にひきずられ、二人は吹雪の北鎌尾根に消息を断つ。 うーん、哀しいエンディングでしたね、、、 優しい人だったことが裏目に出たのかな… やはり生死を懸けた登山では、本当に信じ合えるパートナーとでないとパーティは組めないですね。 自分の力だけを信じて、その力に頼って、単独で行動することって、まわりから理解され難いかもしれませんが、その気持ちは分かるような気がするんですよね、、、 若い頃、一人で旅をしていた頃を思い出しました。 本作品は、「加藤文太郎」の遺した実際の登山記録であり遺稿集の『単独行(たんどくこう)』等をもとに描かれており、本人の名前や登山の記録は多くが実際に行われたものと共通しているようですが、「吉田富久(作中では宮村健)」の描写が『単独行』と比較すると著しく異なっているらしいです、、、 本作では、「宮村健」が槍ヶ岳北鎌尾根への登山に誘い、「宮村健」の判断で無謀な行動をとったことが原因で「加藤文太郎」が遭難死しましたが… 実際は違っており、誤解を招く恐れがある内容となっているとの指摘があるようです。 実際のところ、二人とも還らぬ人となったので遭難のいきさつは想像するしかなく、真実は藪の中なので、事実を下地としたフィクションとして愉しんだ方が良いようですね。 以下、主な登場人物です。 「加藤文太郎(かとう ぶんたろう)」 六甲山に登ったことをきっかけに徐々に縦走登山に熱中していく。 ロック・クライミングに関しては小説中では批判的な目で見ている。 実在の加藤はロック・クライミングを苦手としていたようだ。 現実、小説、漫画でそれぞれロック・クライミングに対する考え方が異なっている。 「外山三郎」 モデルは加藤の上司の遠山豊三郎。 作中でも加藤の上司として登場する。 加藤を登山の世界に引き込む。 「藤沢久造」 モデルは藤木九三。 加藤に、より大きな山へ向かうきっかけを作る。 「宮村健」 モデルは登山家の吉田富久。 加藤に憧れて1人で冬の北アルプスに登ったりしている。 園子に恋焦がれるが失恋し、登山を辞めて満州に渡る決意をする。 自身最後の山行として冬季北鎌尾根縦走を計画し、加藤をザイルパートナーに誘う。 実際の吉田富久とは大きく異なる人物である。 「志田虎之助」 モデルは好日山荘の島田真之介。 登山用品店の店員。 加藤に登山に関するアドバイスを与える。 「金川義助」 神港造船技術研修所時代の同級生。 政治活動にのめり込み、やがて投獄され研修所も除籍処分となる。 その後しまと結婚、1子を儲けるが政治活動に挫折、妻子を捨てて姿を消す。 一時はヤクザに身を落とすが物語終盤で再起を誓って園子と共に満州に渡る。 「影村一夫」 神港造船所の技師。 技術研修所の講師も兼任している。 陰湿な性格で加藤を含む生徒達に嫌われていたが、加藤が技手になってからは一転して加藤に目をかけるようになる。 愛人の田口みやを加藤に押し付けようとするが失敗。 その後再び加藤に陰湿な嫌がらせを行うようになる。 「花子」 少女時代に加藤に下駄の鼻緒を直してもらったのをきっかけに知り合い、やがて見合いを経て結婚し1女を儲ける。 「園子」 外山三郎の知人の娘。 加藤のことをお互い憎からず想っていたが、男に騙されたのをきっかけに悪女になる。 物語終盤で金川と共に満州に渡る。 「田口みや」 神港造船所の事務。 影村の愛人。
0投稿日: 2022.10.05
powered by ブクログ2022年7月14日読了。 上巻の半分くらいまではさっと読み進められたのだけど、後半時間がかかった。 前半は、山にのめり込むまでの、加藤の職場の人間模様とか今でいうパワハラとかの話だった。どんよりして嫌な雰囲気にもかかわらず、なぜか読み進められた。 後半、山行の話や加藤自身がコミュニケーション下手で苦悩する話になっていく。下巻への序章という感じで、読み進めるのに時間がかかったけど、下巻も期待。
0投稿日: 2022.07.14
powered by ブクログ今でも登山界で単独行のレジェンドである加藤文太郎。働きながら、厳しいトレーニングと休日の山行に励む生活は、超人だと思った。 新田次郎の山岳小説は、山と人の心が、研ぎ澄まされた無骨な言葉で表現されている。山で感じる言葉にできない感動や恐怖をありありと思い出した。 槍ヶ岳の描写で素敵だと思ったところ 槍ヶ岳の岩は、彼が想像していた岩ではなく地球の骨であった。地球の骨の突出部が歳月と風雪を越えて彼の前にさらけだされているさまは、むしろ悲愴でさえあった。
0投稿日: 2022.06.24
powered by ブクログいきなり義父から送られてきたんです!笑 私が、山岳小説は読んだことないって言ったから、、 手っ取り早い1番のオススメが孤高の人だったのでしょうか。 それはもう、面白くて引き込まれて読みました。 陰険な指導官が出てきたり、主人公のニヒルな?笑顔に周りが殺気立ったり、、恋愛もあり、夢があり、節約があり、、 最後の方(下巻ですが)、ラストが分かってて読み進むのは恐怖でした。分かり易い前兆がドンドン出てきて。。。 ただし、ですよ。このお話は小説、つまりフィクションです… 読後、加藤文太郎に取り憑かれた私は、図書館で本人が著した「単独行」を探して読んでみたんです。文太郎の登山に対する考え方は、小説とは違いました。 最期の遭難シーンでは同行者を憎みたくなりますが、事実は決して、小説通りではなかったはずです。。 その辺が明らかになるであろう、谷甲州の「単独行者」。義父は読んだそうですが、私はちょっと、、未読です。
1投稿日: 2022.06.09
powered by ブクログ登山の魅力を見事に表現している。また登場するキャラクターがクセがあって魅力的。後半がとても気になる。
0投稿日: 2022.04.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今や登山には色々な技術が駆使されたウェアやギアが揃っているが、昭和4年という時代の、限られた素材を創意工夫して雪山に臨んでいる加藤氏の姿はただただ尊敬に値する。 自分も山登りをするが、加藤氏の様に石を背負って通勤し、甘納豆とら揚げた小魚で長く動ける様に体を慣らし…と日々の鍛錬から怠らない、加藤氏と同じ努力は中々出来るものではない。 山は上流のもの…と言う時代背景も私には新しいが、そんな時代があったのかと変化後の今に感謝したくなる。 それにしても影村のようなヤツはどの時代にもいるんだな。 これだけ褒めてはいるけれど、やはり実際に加藤氏に会ったとしたら言葉少なに引きつった笑みを浮かべる姿に親近感を抱けなかったであろう… それにしてもラストが分かっていて読み進めるのは辛い 下巻に続く
0投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログ積読本になっていましたが、なんとか読了。 山の厳しさが伝わってきましたが、知識や関心に乏しい人には読み進めるのが難しいと思います。 下巻には進まない予定です。
0投稿日: 2021.01.03
powered by ブクログ厳格な性格と思いながら読み進むと、えれえこった、えれえこったと言いながら登山する加藤氏に心が奪われる。 地図遊びや孤独な心情が自分の心にも入ってくる。
0投稿日: 2020.09.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
登山をする者として、馴染みのある山や地名が出てくることが、より小説への没入感を増す。フィクションとノンフィクションがミックスされたような作品だそうだ。 今回は上巻。これから下巻に入る。まだ物語は始まったばかりだ。 主人公は加藤文太郎。実在した登山家だ。 彼がエベレストの登頂を目指すことから物語は大きく動き出す。 本格的な登山の描写が出てくるまでに、少々読み進めなければならない(退屈)。 登山に例えるなら稜線までの登りだ。そこを越えると常念岳から蝶ヶ岳への縦走のように素晴らしい景色が見えてくる。といっても冬山がメイン。山行はみっちりと描かれるが、読んでいて私は「こんなもん無理やて・・・」と畏敬の念を抱くしかなかった。 ついつい忘れがちだが、まず時代が違う。大正の末から昭和の初期にかけての話だ。 装備、食料、山小屋や登山者用の目印だって今とは比べ物にならないお粗末な物だろに・・・ また、加藤の不器用さが歯がゆい。 「そこ素直になろっ!」って言いたくなる場面が無数にある。今の時代なら、発達障がいとして分類されるであろう加藤の行動や反応、執着はどのように認知されていたのだろうか。著者はどのように彼の人格を作り上げたのか。 女性への加藤の内心やその関係を描く場面も多くあるが、個人的にはもうちょっと省略してほしかった。なんせ、話がダレる・・・ とは言え、加藤を見込んだ人々のサポートを受けながら、彼はことごとく山を踏破していった。
17投稿日: 2020.06.17
powered by ブクログ山岳小説の代表作とも言える作品です。昭和初期に活躍した単独行の加藤文太郎、その凄さはもちろんですが、新田次郎の山の描写がそれはそれは見事で、まるで詩を詠んでいるようです。 加藤文太郎が辿った山道には、私が歩いた所もあり、その情景を懐かしく思い描くことができました。そして文太郎の心境がダイレクトに伝わって来て、感情移入しながら読み進めている自分がいました。まだまだ上巻、これから下巻でどんな展開になるか楽しみです。
1投稿日: 2020.02.26
powered by ブクログ不世出の登山家、単独行の加藤文太郎を主人公とした伝記的小説。 風評だけを聞くと、加藤文太郎はストイックな単独行の鬼のように思えるが、この小説で書かれている文太郎は、人並みに人肌を求め、しかして生来の不器用さから孤独を運命づけられていくように状況から単独行の代名詞へと祭り上げられ、文太郎自身も孤独に安らぎを持つようにすらなっていく。 ストイックな山男とは真逆の、繊細でいじましい健脚の男の物語が描かれているように思う。
4投稿日: 2019.10.27
powered by ブクログ昭和初期、ヒマラヤ征服の夢を秘め、限られた裕福な人々だけのものであった登山界に、社会人登山家としての道を開拓しながら日本アルプスの山々を、ひとり疾風のように踏破していった“単独行の加藤文太郎。その強烈な意志と個性により、仕事においても独力で道を切り開き、高等小学校卒業の学歴で造船技師にまで昇格した加藤文太郎の、交錯する愛と孤独の青春を描く長編。"
0投稿日: 2019.06.18
powered by ブクログ昭和初期に「単独行での厳冬期縦走」で勇名を馳せた登山家、加藤文太郎をモデルにした小説。 新田次郎氏の小説は、どこまでが史実でどこから虚構なのかが判然としないんだけど(プロットや情景描写、セリフまわしなどは虚構であろうと思われる)、その虚構が何といっても面白い。 山になぜ登るのか。冬山とはなにか。雪とはどういうものか…単独行と孤独の狭間で揺れる主人公の思考に託して展開される機微に満ちたヤマ哲学。それらは、新田氏自身がヤマ歩きを通してしきりに考えたものであるに違いない。 その豊かなディテールが、岳人をいまも惹きつけてやまないのだろう。 読み進めるにつれて、(新田氏の小説のカラーだが)沈鬱な空気が漂い始めたりはするけれども、一気呵成に読了した。 (余談だけど、「孤高」と「偏屈」は表裏であると思われ^^;)
0投稿日: 2019.06.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本作品は山岳小説の大家である新田次郎氏が「加藤文太郎」という登山家に焦点を当てた山岳小説である。そこに描かれているのは外山三郎ら庇護する者や影山ら乱す者との人間ドラマであるとともに、大正から昭和へと変わる不穏な雰囲気、関東大震災や5.15事件の軍国化、共産主義の暗躍といった出来事である。「単独行の加藤文太郎」の気骨がどうやって生まれ形成されていったか、新田次郎の詳細な調査と創作が入り交じり「加藤文太郎」に色を与えている。 ひとつだけ疑問は山に興味が薄かった加藤氏がどうしてヒマラヤに執着するようになったのか。作品内でのきっかけや動機が薄弱のような気がする。もう少し詳述が欲しかったように思う。
0投稿日: 2019.03.24
powered by ブクログパーティーを組んで登るのが常識とされていた山へ単独行で向かい、数々の山嶺を踏破した加藤文太郎のノンフィクション的小説。 なぜ山に登るのか、他の追随を許さない卓越した登山者である彼もまたその疑問を懐に抱えていた。答えは出ず、山に登り続けることでしか見付けられないのだと考える。 単独行を続けながらも人を恋しいと思い、けれどどうしても他者と打ち解けられない加藤の心の葛藤に人間味を感じる。 槍ヶ岳付近で星を見た時の叙述に、登山の魅力の一端が垣間見えた気がした。 「いま彼の見ている星は平面上の星ではなかった。星は彼を囲繞していた。星の中に彼はいた~~」
4投稿日: 2019.03.15
powered by ブクログ知人の紹介で読み始めた本。 神戸の山々が出てきて、関西の登山好きは読んでて嬉しい。 しかし後半の冬山がメインになってきてからは、スリルと修行僧の様な主人公にとまどう。 読んで目的を理解している人すらこうなのだから、実際に会社とかで彼を見てただろうは人にはほんと珍妙だっただろう。 というか、理解できず恐怖や排斥心があっても不思議でない。 実際には山を登る人は、陽気な口達者な人も多いけど、こういう無口で孤独を愛する人もいるなあ、としみじみ思う。
1投稿日: 2019.01.24
powered by ブクログ山好きなら一度は手に取ったことがあるはず。登山者のバイブルと言っても過言ではない1冊。主人公の加藤文太郎が単独行のこだわる理由がわかります。
0投稿日: 2019.01.17
powered by ブクログ小説自体が久しぶりだったのもありますが、 毎日夜に数ページだけど読むのが、 日々の楽しみな小説でした。 これを読んで、毎日会社に歩いて通勤する気にもなり、 山も登りたくなりました。 一つのことにストイックに向き合うことってかっこいいですね。
1投稿日: 2018.12.16
powered by ブクログ20代初め、未だ山に登っていない頃に憧れた単独行者の加藤文太郎さん。 『文ちゃん』と呼び、夫と先を争うように読んだ記憶がある。息子が読んだと聞いたので再読したのだが・・・。 読み始めてページを繰る手がいつか止まってしまった。 年齢を重ねると、自分が欲していたものが違ってきていた。文ちゃんがあまりに頑なな人に感じられたのだ。たぶん、若い頃は我が道を行けば良いと思えるような根拠のない自信があったのだろう。
5投稿日: 2018.09.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
昭和初期に、単独行で名を馳せた、加藤文太郎の人生を追った小説。本当は優しいのに人づきあいが下手な加藤が、山にのめりこんでいき、やがて数々の冬山の単独行で有名になる。そんな彼も結婚し、子供をもうけて、山を控えるようになるが。。 新田次郎の乾いた、しかし鋭い筆で描かれる山行のシーンに引き込まれます。実在の人物をもとに描かれたと思われる登場人物たちも、個性豊かで映画のよう。 加藤と同じ生き方はできないけれど、彼の人生や仕事、そして山に対する真摯な姿勢には大きな感銘を受けました。
3投稿日: 2018.08.31
powered by ブクログ実在の人、加藤文太郎による前人未到の日本列島の縦断単独踏破までの上巻。 登山小説における、究極の状態における人間心理や素晴らしい景観、そして死と隣合わせの冒険という特有要素が満載で、大正、昭和における登山行の考え方や道具等細かに描かれており、興味深い。主人公、加藤文太郎の寡黙な人柄は、この小説によって山男の象徴的なものとして人々に記憶されたのではないかと思えるほどにインパクトがある。 プロローグで、加藤か遭難したことを語る人物が、単独で登山していれば間違いはないと述べたことがこの本の確実なラスト展開につながってしまうのを感じてストーリーにやや興味を失ってしまう。山行の合間に描かれる恋愛や会社でのエピソードは物語に起伏を持たせてくれるとともに加藤の人柄よく出ており、興味か深まります。
2投稿日: 2018.06.17
powered by ブクログ研修生時代は話が重く、なかなか読み進められなかったが、北アルプス、八ヶ岳と山の世界が広がっていくとぐいぐい進んだ。自分が歩いた表銀座や八ヶ岳のルートを思い浮かべながら読むのが楽しい。加藤ほどぶっ飛んでないけど、なぜ一人で山に挑むのか、山に登るとは考えさせられる。下巻が楽しみ。
0投稿日: 2018.05.31
powered by ブクログ漫画の原作である本作だが、漫画とは時代背景がことなる。漫画はストーリーは踏襲しているが現代版にアレンジした作品。しかし、原作でも十分楽しむことが出来る。孤高であるがために捨てなければならないことが、一人旅をしていたころを思い出した。続きは気になる。
0投稿日: 2018.01.06
powered by ブクログ新潮文庫の2014選抜だそうで、書店に平積みの本書を手に取った。山岳小説のロングセラーで、タイトルだけは知っていた。実在した加藤文太郎の山行と、第二次大戦に突入しようとする暗い時代に、会社の人間関係や女性への思いを織り交ぜた濃い小説だった。不器用なまでに人付き合いの苦手な加藤に腹立たしい思いも感じたが、書名どおり孤独を友とする人の性なのだろうとも思った。上巻の最後に「もし、この契約を破った場合は、山はお前の生命について責任が持てない」という加藤の中の単独行のなかの独白が、その後の結末に暗い影を落としている。
0投稿日: 2017.08.29
powered by ブクログ単独行こそ登山と考えてしまうのはなぜなのか。ストーリー自体にはベストセラーになるには通俗性が大事だよねと納得する。
0投稿日: 2017.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
加藤文太郎という単独行で日本の冬山登山を行い、ヒマラヤ登頂を夢見ていた、一種変わり者と言われていた登山者の物語である。 文太郎が登山をするのは、マロリーが言った、そこに山があるからだというものではなく、たんに汗をかくためだというものであった。一人をこのむ文太郎だったが、単独登山をしていると、逆に一人を恐れ、寂しがるという自分自身がいることにも気づいていた。 彼は、山での遭難は、複数で登ることによって、誰かに頼ってしまうということが最も問題だということを悟っていた。そんな彼ではあるが、唯一、どうしても付いていってやらなければならないと思うような後輩がいて、その後輩のために命を落としてしまう。 著者は、富士山観測所にいるころ、文太郎本人にあったという。経験豊かな著者だから描写しえる、畏怖すべき雪山の実態が浮かび上がってくるような本だ。 全2巻
0投稿日: 2016.12.08
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) 昭和初期、ヒマラヤ征服の夢を秘め、限られた裕福な人々だけのものであった登山界に、社会人登山家としての道を開拓しながら日本アルプスの山々を、ひとり疾風のように踏破していった“単独行の加藤文太郎”。その強烈な意志と個性により、仕事においても独力で道を切り開き、高等小学校卒業の学歴で造船技師にまで昇格した加藤文太郎の、交錯する愛と孤独の青春を描く長編。
0投稿日: 2016.05.02
powered by ブクログ面白かった。これぞ本格山岳小説の最高峰。 これを読んだあとでは「山ガール」も形無し。 2014/08
0投稿日: 2015.09.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
H27.9.15~H27.9.21 (あらすじ) 昭和初期、ヒマラヤ征服の夢を秘め、限られた裕福な人々だけのものであった登山界に、社会人登山家としての道を開拓しながら日本アルプスの山々を、ひとり疾風のように踏破していった”単独行の加藤文太郎”。 その強烈な意志と個性により、仕事においても独力で道を切り開き、高等小学校卒業の学歴で造船技師にまで昇格した加藤文太郎の、交錯する愛と孤独の青春を描く長編。 (感想) 戦国・近代戦争時以外の人物伝を読むのはとても珍しい気がします。山岳ものって初めてだけどどんなかな?と思ったら、とても面白い!山以外の、会社や恋愛のくだりも楽しく、すぐに読み終えることができました。 上巻は、15歳で神港造船所の研修員として所属し、山を知り、夏山~冬山に魅せられ、富山から長野への単独縦走を成功させるまで。
0投稿日: 2015.09.26
powered by ブクログ山を登るのが好きだから登山家になる。登山はそんな簡単でシンプルなものではない。文太郎のように自分の肉体や精神がどこまで耐えれるかを極限状態まで試し、日常生活でも全て登山のことを考えて鍛える。自己を証明するために山に登る。かっこいい。でも私は景色を楽しむために登る登山でいいな。
0投稿日: 2015.08.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
実在の人物であるということに驚く。 私が富士山に登って帰ってきた時に、母親が無事に帰ってくるかずっと心配していたと妹から聞かされた。 山は美しい自然があり癒しもあるけれど、人の命を奪う危険もある場所であることを忘れてはいけない。 加藤文太郎の孤独で不器用で人付き合いが苦手でありながらも、山にも仕事にも家族にも真っ直ぐな姿が印象に残った。 だからこそ、何よりも大事な妻と我が子との別れを彼が極寒の雪山の中でどのように迎えたのかを想像するだけで、どうしようもなく悲しみがこみあげてくる。 ☆☆☆ 彼はいまや山そのものの中に自分を再発見しようとするのだ。それは苦行によって悟りをひらこうとするバラモン僧とあい通じるものがあった。困難な立場に追いこまれれば追いこまれるほど、加藤文太郎は人間的に成長していったのだ。
0投稿日: 2015.07.26
powered by ブクログこの物語の主人公である加藤文太郎は実在した人物だというから驚く。 司馬遼太郎の『竜馬がゆく』と同じように、事実をベースに隙間は作者の想像で埋めているのだろうが、それにしても超人的なペースで山を移動したものだ。 やはり、超人的なところがある人間は一風変わったところがあるケースが多いのだなと感じた。
0投稿日: 2015.06.08
powered by ブクログ新田次郎の山岳遭難モノは期待を裏切らない。途中まで「聖職の碑」を抜いて、新田次郎本で一番好きになるかも…と思うほど夢中になった。加藤文太郎が単独行を究めていく過程が切ないほど理性的で、最初の冬山単独行で、ものすごく人恋しかったのに、それを乗り越えてしまったのがすさまじい。理系的な頭で自分を常に冷静にみつめ、計画的に冬山の備えをする、その描写も大変興味深かった。新田次郎は相当この主人公にシンクロしてたんだろう。新田次郎作品は、登場人物に死が近づいてくると描写がものすごくスピーディになり、無慈悲になる。そして最後の死の瞬間は、スローダウンし、優しさがほの見える。毎回、この描き方に鷲掴みにされてしまうのだ。なお、結局「聖職の碑」を上回らなかったのは、女性たちの描き方がちょっとステレオタイプで、イマイチだったからなのでした。男の人たちの描き方はとても面白かったのに。。。
0投稿日: 2015.06.01
powered by ブクログ一時期、山岳小説にはまった時がありましたが、これが最初の一冊でした。 「常識離れした登山記録を次々に打ち立てた山岳家・加藤文太郎のひたむきな生涯を描いた名作。これを読むと自分がすごい登山家になった気になれます。山岳小説を読んでいると、神様が造られた自然の素晴らしさ、厳しさを感じますし、自分も登山に行った気分になれますので現実逃避に最適です」。N職員のオススメより
0投稿日: 2015.02.06
powered by ブクログ山の情景描写がすごくきれい。まるで恋をするようなその文章がよかった。そしてそれは、山を登る人ならば、決して大げさではなく、そうそう! そのとおり! とひざをうつ表現なのだ。作中の主人公の加藤文太郎の山行記録と物語がダブるようでそこもいい。 サクサク読める内容ではなく、登山のように一歩一歩踏みしめるように読む本。
0投稿日: 2014.10.26
powered by ブクログ加藤文太郎という実在する人物の登山に対する思いと自分のスタイルを追求するという面白い作品だった。孤独だがでも人恋しいという物悲しい切ない感情を併せ持っているこの人物に興味が沸いた。登山を始めたばかりの今の私が八ヶ岳、北アルプスなど最近登ってきた山々と照らし合わせて同じ情景が思い浮かびそれと重ね合わさり情景が浮かんできた。
0投稿日: 2014.10.05
powered by ブクログ20140909読了。 単独登山を好む加藤文太郎。ただ黙々と自分の登山スタイルを追求し、経験を通して山に対する理解、知識を深めていく。 早速地図遊びがしたくなったし、山にも登りたくなった。 文太郎と一緒に風に立ち向かっている気分が存分に味わえた。 単独行をしていながら、山で人が恋しくてたまらなくなる文太郎。しかし気持ちを言葉でうまく表現できないがために、その輪に入って行けず拒絶され苦しむ姿に、胸が締め付けられる。 文太郎の朴訥とした生真面目さが、危うく感じられた。
0投稿日: 2014.09.11
powered by ブクログ30年ほど前に読んだが無性に読みたくなって書棚の古い文庫本を再読。最初に読んだときはまだ登山を始めていなかったので六甲縦走も北アルプスも実感としてよく理解できなかったが、自分自身でもそれらを経験した今、加藤文太郎の超人ぶりと変人ぶりにあらためて感心した。ただ、今では考えられないパワハラ・セクハラが平然と行われている当時の社会環境には驚いた。
0投稿日: 2014.08.22
powered by ブクログ北アルプスにはまり、山岳小説に興味をもち読んだ。実在した伝説の山男、加藤文太郎をモチーフにした作品。史実に忠実であろうとしてか、全般に漠然としすぎてる感もあったけど。おかげで濃い山体験できました。最近の単独登山は文太郎気分! 三菱内燃機製作所、六甲山、雪上ビバーク
0投稿日: 2014.08.07
powered by ブクログ初めて読んだ山岳小説。 これまた面白い。 せっかくこっち住んでるのだから、山登りしなくては。雪山も登ってみたいな。
0投稿日: 2014.07.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大正~昭和にかけて活躍した登山家加藤文太郎の生涯を描く良本。上巻の前半はきつかったが、後半より面白くなる。 当時はお金持ちのスポーツであった登山だが、 地下足袋や加藤なりの創意工夫による装備で、 困難な山を踏破していくところが面白い。 また、優しくて、困った人を放っておけない性格にもかかわらず、不愛想にしか振る舞えず、損をすることが多い、文太郎自身の人間的な部分も見どころである。 特に結婚後の豹変ぶりは、読者としても心温かくなる。 単独行を貫いてきたにもかかわらず、最後にパーティを組み、命を落としてしまったのも、加藤の不器用な優しさからだったのだろう。
0投稿日: 2014.06.08
powered by ブクログ凍という本を読んだ後に この本を読んだからかもしれないけど、 この本はすごく人間味のある登山行の物語だと思った。 以下、ネタバレ。 物語は、加藤が山を登りだすに至るところから始まり、初心者を経て、有名な登山家になり、 その登山家生命の最後までを書いている。 ずっと単独で登山をしていた加藤が、 結婚し、家庭を持つことで、変わったこと。 人間が社会の中で 人と関わりを持つことが真の幸せであり、 無駄とも思える談話や付き合いの価値を見出して、 人間らしさをとりもどした。 だからこそ、最初で最後のパーティーとなった、 後輩の宮村の雪山登山に付き合い、 山によって人格が豹変した宮村によって 下山が叶わなかったのは、皮肉な結末に思う。 孤高なまま登山をし、人生を生きていたら、 長い長い夢であったヒマラヤも登れたかもしれない、 それも、また最高な幸せだったかもしれないし、 でも、そこには、妻や子供という暖かな 変わらない幸せはなかったかもしれないし、 人生に変化がなかったかもしれない。 宮村とパーティーを組んだ後でも、 命より大事なものなどないと、 自分一人下山することもできたし、 彼を待つ妻と子供もいて、 何度も危険を察知し、 チャンスはいくらでもあったけど、 目の前にいる、パーティーを組んだ宮村の心情や、 山におけるパーティーというものへの責任を 最後まで果たそうとしたことで、 結果的には彼も命を落とした。 人間だからこそ、人といて得る幸福があり、 人間だからこそその人格や精神は時に脆くなって、コントロールを失ったり、 また、その人によって自分の行動を考えたり、 時に責任や目標を共にし、思いやったり、 一人では困難なことでも成し遂げられたり、 達成感を同時に味わったりできる。 山以外でも時折そうだけど、 山ではそれが命に関わるということが 割合多そうで、 山に興味のなかった以前の私なら、 なぜ仕事でも救助でもないのに山へ出向くのか、まして危険とわかっているほどの場所へ行き、 遭難などした場合には、 なんと人騒がせで無謀なことなんだろうと 呆れさえしたけど、 今の私は、冬山も経験はないし、 夏山に少し登っただけだけど、 山はただ楽しい場所で、 加藤も最後まで答えを見出せなかったけど、 その山の魅力が少しでもわかるようになったら、 この本を読んで、確かに怖いし、危険を感じたけど、 不思議とそれ以上に、物語の現場へいってみたいと思うようになった。 凍では、困難ながらもスマートに 凍傷で指を失いながらも、懸命に計画的に パーティーではなく、アルパインスタイルで 雪の壁を登る様は、怖いけど美しく、 相手が死んだかもしれないと判断したら、 それが夫婦であっても冷静に、 ザイルを切ろうかと、思案する様は、 一般人からしたら、非道なくらいに、 山における澄み切った判断で、 山と人間の真剣勝負といった感じが、 読んでいて爽快だった。 でも、この本は、 ホラー映画にもあるように、 パニックや昂奮に翻弄される人間の怖さや、 お互いのためにパーティーとして山に登るはずが、 時にその相手により、命を取られてしまったり、 山へ登る人間を見る、暖かいだけではない周囲の目や、 帰りを待つ妻の不安、山の魅力への疑問、 もう宮村も亡くなり、 自身も幻覚が止まらず、足も動かない中で、 妻の元へ帰ろうともがき、離れた妻のもとに、 幻として現れたほどの、 加藤の生きることへの最後の執念は 読んでいて涙が出た。
0投稿日: 2014.05.28
powered by ブクログ読んで良かった。君に届けの主人公が登山している様に読めた。下巻は、どのような物語になるのか、楽しみ。
0投稿日: 2014.03.24
powered by ブクログ実話を基にした一人の登山家の生涯の物語。 最初は主人公文太郎の頑なな性格にうーんと思いつつも読み進めていくうちに美しい山々の風景、厳しい寒さの中山を登る文太郎の姿に感動しました。
0投稿日: 2014.01.07
powered by ブクログなぜ山に登るのか? 人によって答えがある。 それは、人はなぜ生きるのか、という問いの答えと同じように。
0投稿日: 2014.01.04
powered by ブクログ正直、前半の造船所研修時代の話しは私には退屈で最後まで読み切れないかもしれないと思いながら読み進めていた。でも、加藤が山に登り始めると俄然面白くなった。特に冬山に登る様子は、その寒さや孤独、厳しさがひしひしと伝わってくる。生きるもののいない真冬の山の奥で吹雪に耐えながら一人でビバークする加藤を想像すると、部屋の温度が下がったように背中が寒く感じられてくる。そこまで読むと加藤の登山スタイルや性格を伝えるには造船所研修時代の話が必要だったことがわかる。何者にも屈せず自分を信じて行動する加藤の人柄が当時の時代状況とともに語られている。 常に冷静で研究熱心で用意周到な加藤はなんだか昔読んだ大藪春彦のハードボイルドの主人公のように見えてきた。
2投稿日: 2013.12.12
powered by ブクログ孤高の人というタイトルがピッタリの内容だった。 読み進める度に加藤文太郎という人間に強く惹かれた。 名作だ。次は単独行を読んでみたい。
0投稿日: 2013.12.03
powered by ブクログ山に対峙する人の思いには普遍的なものがあるのか、金銭的な単位と時代背景以外は古さを感じずむしろ新鮮な感じで読めました。 山を知っている人ならではの描写と思える場面がたくさんあり、山登りをしない私も山の魅力や美しさ、凄絶さを感じることができました。
0投稿日: 2013.11.16
powered by ブクログ六甲と北アルプスという個人的にとても身近な山が舞台ということもあり、主人公の加藤文太郎にとても親近感を覚える。登山中の風景描写が非常に緻密で美しくかつ厳しく、加えて、神戸での日常生活の中に描かれる主人公の葛藤と成長がまたリアリティに満ちている。すごい小説だ。
2投稿日: 2013.11.13
powered by ブクログ再読中。前にも一度読んだ。その後で漫画の方の孤高の人も読んだ。漫画の方が話が暗いと思ったけど、もう一度読み返してそれは、わたしの思い違いだと気づく。 わたしは大正、昭和の人間じゃなくて今を生きてるからね。現代を舞台にした漫画版の方がしっくりくるだけだ。
0投稿日: 2013.10.23
powered by ブクログある日本人登山家をモデルにした小説。人付き合いがとことん苦手で偏屈な主人公、全てに背を向けて山に没頭する。ただ上司の知り合いの娘さんのくだりはいるのかな。
0投稿日: 2013.09.28
powered by ブクログ加藤文太郎がかっこいい。 昔の小説はなんだか文章が硬くって勝手に苦手意識を持っていました。 でも主人公に魅力があり過ぎてサクサク読めました。早く下巻が読みたくて上巻読んだあと急いで買いに行きました。 雪山を想像したり、技師の学校の様子を想像したり、下宿先を想像したり、小説の醍醐味を味わえられました。
0投稿日: 2013.09.25
powered by ブクログ中学生のころに母に薦められて読んだ本です。兵庫県浜坂出身ということで、兵庫県民にはわりに馴染み深い地名も出てきます。加藤文太郎の静かな反骨精神、ぐっときます。『孤高の人』、秀逸のタイトル。単なる山岳小説に終わらない、名作と思います。
0投稿日: 2013.08.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
孤高の登山家加藤文太郎の物語を通じて、人は何故山に登るのかを問い続けている。 山に対する想いや単独行へのこだわりも興味深いが、同時に大正から昭和に掛けての時代背景描写にも興味を惹かれる箇所が随所にある。高等小学校から研修を経て技手、技師への昇進して行く過程や、所謂赤狩り、戦争前夜となる満州への移住、結婚観...非常に濃厚な一冊と言える。 最後は、槍ヶ岳の北鎌尾根で遭難してしまうわけだが、その遭難に至過程も多数の登場人物の視点をもってリアルに描写されていて、圧巻のラストシーンとなっている。 つくづく若い頃にこの本に出会っていなくて良かったと感じた。若い独身の頃に読んでいたら、間違いなく山にドップリと嵌っていただろう。
0投稿日: 2013.08.10
powered by ブクログ2013年5月26日に開催された、第5回ビブリオバトルinいこまで発表された本です。 テーマは「怠け者」。
0投稿日: 2013.08.02
powered by ブクログやべー… 主人公が「加藤」だって… 読むしかねぇじゃん… でも上巻だけで既に500P 越えてるって… 俺にはチョモランマ級…
0投稿日: 2013.05.27
powered by ブクログ上巻一気読み。下巻読み終わるのが、今から残念な程。 加藤文太郎のストイックな生き方がかっこよく、周りの人々もそんな彼を大いに認めている。 ヒマラヤ制覇を、夢見る彼が下巻で、どうなるのか、楽しみです。
0投稿日: 2013.04.17
powered by ブクログ実在の登山家、加藤文太郎を題材にした小説。山岳小説ではなく、山男の生き方の小説。文太郎の足跡に沿ってはいるものの、小説としてかなりの脚色がある模様。技師と行員、エリート登山と勤労者登山、といった対照が基底にある。
0投稿日: 2013.03.25
powered by ブクログ山岳小説。 「単独行の加藤文太郎」。 加藤が、もう少し人とうまく接することができたのなら別の道もあったかも。 「そこに山があるから山を登る」といった加藤。 雪山の風雪の過酷さよりも、孤独感が伝わってくる。
0投稿日: 2013.03.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
導入は漫画から。 冬山に一人で行くなんて俺には考えられないけど、生き方なんだと言えばそうなんだろう。 下巻も続けて読むことにする
0投稿日: 2013.03.16
powered by ブクログBook at meというイベントで、綺麗なブックカバーを頂いたので読んでみた。 初・新田次郎。 山登りに行きたくなるのはモチロン、 主人公・加藤文太郎の不器用さとストイックさがグッとくる小説だった。 主人公だけが、まるで浮き出た様に感じる作品は初めて。 他の登場人物も個性的なんだけど、敢えてぼかして書いている表現力! コントラストが絶妙。 主人公の山に対する姿勢が職人的で素晴らしいし、山の景色も目の前に広がるような文が多く、山に興味がある人は読んでみる価値アリだと思う。 山岳小説に興味がわいてきた。
0投稿日: 2013.03.09
powered by ブクログ登山を始めて、この本の存在を知った。時代背景は、今とは比較にならないほどの劣悪な道具しか無い大正昭和初期である。主人公である加藤文太郎はその中で、当時は金持ちがパーティーを組んで登山を行う事が常識とされていた時代に、ストイックな単独山行のパイオニア的な存在であり、冬山の厳しさ凄さがひしひしと伝わってくる。下巻が楽しみだ。
0投稿日: 2013.01.27
powered by ブクログ加藤文太郎のストイックさは神の領域、真似が出来ない。最期の数々の無念には、胸が締め付けられる思いがする。 雪山の厳しさに圧倒されながら、ジワジワと雪山に魅了されていく。娘が心配しているらしい。
0投稿日: 2013.01.22
powered by ブクログ孤高。この言葉、わたしは好き。 一方、下巻で書かれている温もり。 その中で笑顔する姿も、また、好き。
0投稿日: 2013.01.14
powered by ブクログ新田次郎初読。上下巻完結。 孤高の登山家の話です。 コミックスを先に読んでいて、コミックスも面白かったのですが、原作は静けさの中に唸るような深みがあって面白かった。 通常、複数で行動するのが常の登山で、一人でいくつもの山を踏破した孤高の登山家。 彼がどのように山に出会い、生きたのか、上下巻を通してじっくり描かれます。 ずっと一人で山に向き合ってきた人が、初めて誰かと山に登る時。 とても面白かったです。
2投稿日: 2012.12.03
powered by ブクログまわりのアドバイスも聞かず、素人が考えても無理だろと思えるような危険な挑戦をして、案の定死んでしまう人なんか、勝手にしてろって感じだったけど、この小説を読んでちょっと考え方を改めた。時代の壁や、常識の壁を崩して、新しいものを作ろうと思ったら、こんな人が必要なんだろう。冬の八ヶ岳のシーンは手に汗かいて読みふけってしまった。当時も賛否両論だが、加藤文太郎はすごい人だ。彼みたいな人たちがいてくれたおかげで、現代は私みたいな素人でも楽しく気軽に山歩きできる時代になったんじゃないだろうか。登山の歴史の中に忽然と現れて、突然消えていった彼の生きざまに魅かれる。不器用な彼の人柄も愛すべきだろう。
0投稿日: 2012.11.24
powered by ブクログ私の中にはマンガが先に入っているが、絵よりも文字の方が感情移入出来る事を実感!正に孤高なる人の孤独と葛藤が書かれている。まだ上巻ながらドップリと現代日本の出来上がる様が山を通じて描かれている。下手なビジネス本よりヤル気が出る。
0投稿日: 2012.11.21
powered by ブクログ山岳小説の名作。 登山の描写は流石。各登場人物の描写も素晴らしい。 さすがに時代が変わったのか人物の思想に古さを感じる。年を取ったせいか、 若い頃のように共感出来ない。
0投稿日: 2012.11.11
powered by ブクログ昭和初期、山に魅入られた、人生=山と置き換えても過言ではない人、「単独行の加藤文太郎」。頑固一徹、職場まで徒歩で通勤し、人間関係を広げず、ヒマラヤへ挑戦するための貯金をしてきた。そんな彼が唯一パーティーを組んだ、その山が最後の登山となる。日本登山界に大きな影響を与えた、実在の人物を描く。 山岳小説といえば必ず挙げられる大作。加藤の人柄などとても興味深く読んだ。が、個人的には現代の山岳小説のほうが楽しく読めるようだ。山岳小説初心者だし、ミーハーだから…
0投稿日: 2012.10.21
powered by ブクログ山の雑誌を立ち読みしていたら、この本について紹介記事があり最近では同じ題名のマンガ本が出たとの事でしたが、マンガではこの小説とは別人のような書き方をしているとの事で、この本を読んでみたくなり図書館で借りて読みました。 山岳小説は初めて読みましたが、実在する人物を主人公にした小説なので、実際にあった記録を読んでいるような錯覚に度々、陥ってしまいました。 この本を読んでいると自分も不死身の主人公になったつもりになり、厳しい冬山に登りたくなる衝動に駆られました。 機会があれば、主人公が辿った稜線を歩いてみたいと思いました。 そして主人公の故郷である兵庫県に訪れて彼の足跡を辿りたくなりました。 上巻では「単独行の加藤が完成」の所までの紹介で、下巻も読みたくなり、図書館に予約しました。
0投稿日: 2012.09.25
powered by ブクログ昭和初期の日本で、クライマーの歴史を切り開き、31歳の若さで消息を絶った加藤文太郎の短くも太い人生を描いた山岳小説。上巻は彼のトレーニング編といったところか。 とにかく、この加藤という男、寝ても覚めても、山、山、山。造船所に就職したが、ヒマラヤ登山の費用のために給料のほとんどを使わず、登山するために有給休暇をとりまくった上に、山から下りられず無断欠勤。本人と作者が「孤高」と言ってもこれじゃ「変人」であり、「社会不適正」だ。よくクビにならないな。 しかし、廃人向けてまっしぐらの孤高の人、加藤文太郎だが、単独で一気に日本アルプスの山々制覇する異色なスタイルが山岳界では珍宝される。そして、「単独行の加藤文太郎」と呼ばれ、注目を浴びる。
0投稿日: 2012.09.09
powered by ブクログ2012/8/27 ジュンク堂住吉シーア店にて購入。 2012/9/26~10/2 六甲山に登り始めて知った加藤文太郎という伝説の登山家。有名なこの本の主人公だったんだ。数々の超人的エピソードが描かれているが、北アルプスの話は経験が無いので実感がわかないものの、六甲山全山縦走路を一日で往復した、というのはあまりにも凄い。いつか、片道は制覇したいなあ。下巻も楽しみ。
0投稿日: 2012.08.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冒頭の研修生の辺りはなかなか読み進まなかったが、燕岳を初登頂した辺りから急にハマりだし、一気に読み切った。 下巻が非常に気になる。 まだ途中なのでレビューは下巻が終わってからにしたいが、燕岳の当たりの描写とか北アルプスに初めて登ったときの感想なんかは、つい最近自分が実際に登って感じたことを思い出せて楽しかった。 雪山や岩登りはさすがに無理だが、また山に登りたいと思わせてくれる小説です。
0投稿日: 2012.08.23
powered by ブクログ実在の「不死身」と言われた不世出の単独行登山家、加藤文太郎の生涯を新田次郎が書いたもの。 加藤は当時大学登山部や金持ちのスポーツでしかなかった登山の門戸を社会人にも開いた、という意味で偉大な存在だった。読んでいる最中に、不器用な故に単独行をとらざるを得なかった加藤が度々自問自答する「なぜ山に登るのか」という質問を自分にも投げかけてみて、ううんと唸ることを繰り返していた。さすが山岳小説の雄、新田次郎だけあって冬山の描写は読んでいるだけで息がつまりそうなほどの迫力。山好きなら間違いなく読むべき!!
0投稿日: 2012.08.18
powered by ブクログ時期をあけて、読み返すとまた別の感覚を覚えそう。というか読み返したくなる小説。人間の人間味をよーくよーく、感じる作品。 上巻は冬の日本海側(富山)から長野大町の北アルプス単独縦走まで
0投稿日: 2012.06.19
powered by ブクログおもしろい。エンディングが秀逸! 途中、少しダレた気もしますが、それを考慮しても今まで読んだ中でベストです!とにかく、エンディングが秀逸!!
0投稿日: 2012.06.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
昨年末に友人に借りたものの なかなかタイミングがなく ようやく手が伸びた一冊。 しかしながら早く手をつけなかった ことを悔やむほどの良書。孤高の人。 もともとはこの本を原作に描かれた 漫画「孤高の人」を2年ほど前に 購入して読んで感動したことをきっかけに この原作にも興味があったのですが、 なかなか手が伸びず、たまたま友人が 面白かったよ。と貸してくれたので 巡り合わせを感じつつ拝読させて いただきました。 先に読んだ漫画によって登山用語や 登山のイメージが頭にあったおかげで とてもスラスラと読むことが出来ました。 この小説自体の面白さはモチロン この小説を原作にした漫画家の センスと原作を活かした創作の 素晴しさに感動を覚えました。 特に原作と漫画では 自体背景が全然違う中で、 孤独と山に向き合う主人公の 姿が人間社会の本質と 山の本質の変わらないからこそ 漫画も原作をなぞっただけの作品 以上のものになっていたように 感じられました。 といってもまだ上巻なので これからの下巻が楽しみ過ぎます。 読むのにかかった時間:5時間 こんな方にオススメ:山にいきる人
0投稿日: 2012.04.27
powered by ブクログ寡黙な文太郎の設計技師と登山家の成長に引き込まれます。 残念なのは、ストーリーの時系列的な繋がりが判りにくい。突然に場所や時間が飛ぶ事が多々あり読みにくいです。
0投稿日: 2012.04.15
powered by ブクログこの本に感動し、ある自転車の旅人へ送った。 自力での一人旅の姿が登山家のそれと重なった。 その本の表紙の裏に私の名を書いた後、旅人の手から手へ旅をしている。 3年前に、名前が9人まで加筆されたことを聞いた。 今、どこで、誰の手元にあるのだろう。
0投稿日: 2012.04.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本は、高校生のときに読んで強い衝撃を受けた一冊だった。 久しぶりに読んでみると、記憶に残っていた部分がだいぶ違っていることに気がついた。 加藤文太郎はいつでも、雪洞で寝ていたと思い込んでいたが、山小屋利用を基本としており、沈着冷静に行動をしておりだからこそ、冬山の単独行も成し遂げられた。 頭の中の記憶では、疲れたら雪の上に倒れこみ寝ていたように思ったが・・・。行動食の甘納豆はまねをしたことがあったが、お腹にたまらないので自分には向いていなかった。 本書は、新田次郎の書籍の中では好きな一冊です。
0投稿日: 2012.03.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
八甲田山死の彷徨と並び、人に紹介したい!是非読んで欲しいと推薦したくなる本です。 女性には苦手な方もいるかもしれませんが・・・ これと、強力伝しか読んでいませんが、この3冊で私は新田次郎ファンといっても過言ではありません。
0投稿日: 2012.03.22
powered by ブクログおもしろいです。読む前は、実在の人物を扱った小説は読んでて退屈なのではないかとも思っていましたが、読んでみるととんでもない。冬山に進む前の序盤から読ませます。登場人物のキャラが立っているというのか物語の構成がうまいというのか、文太郎の孤高の人っぷりにグイグイとひきこまれました。
0投稿日: 2012.03.08
powered by ブクログ山の絶景や気候描写は圧巻。不器用すぎる主人公の人間関係での苦しみが登山シーンと同じくらいしっかり描かれ読んでいて辛い。人間関係で苦しんでいる最中の人は読まない方が良いと感じた。
0投稿日: 2012.02.27
powered by ブクログひまつぶしに手に取ったら、意外に面白くて一気読み。ひたむきに山を目指し、目的を着実に実行していく姿勢が、社会人としてぐっときた(いま社会人、休憩ちゅうだけど・・・)。ストーリー的には山を降りた生活(会社、恋愛、人間模様)と山の描写が交互で飽きることもなく。最後だけは、え、そんなあっさり? 同行者にひっぱられっぱなしでいいの? と若干の違和感は覚えたけども、全体通しては面白かった。
0投稿日: 2012.02.21
powered by ブクログ孤独について考えていた年末に手に取った。文太郎の生き方は不器用にも思うが、明確にやりたいことがあるのはうらやましくも感じる。ストーリーがドライブし始めたので下巻も楽しみ。
0投稿日: 2012.02.20
