Reader Store
abさんご
abさんご
黒田夏子/文藝春秋
作品詳細ページへ戻る

総合評価

124件)
3.0
12
21
26
24
10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    abさんご 横書き 最初は読みにくいけどなんとなくで繋いでいって読め、昭和の、その場の情景、情感、独特のよい雰囲気を感じとれる、詩集みたい。 戦後、親子3人のうち母親ひとり亡くなって早くに片親になり、どんどん狭い部屋(巻貝の部屋)へ越して行って、お節介すぎる家事手伝いもいながら、父親と子の距離は徐々に離れ、父親も看取っていく話、ということでいいのかな?終始固有名詞なく、〜せし者は、という書き方。 鞠 鞠の苦手なタマエが、隣町まで鞠を盗みに行く。 タミエの花 山で出会った男に知ったかぶりしながら花を探す。 虹 海辺で雨が降り、ようやく見たかった虹を見て、弟を川へ落として殺したことを思い出す。突然の結末にびっくり! 虹を、もう一度忘れてしまえるものならば。

    0
    投稿日: 2025.10.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ごめん、6割読んでも何を書いているのか全く分からなくて、何一つ頭に残らず、読めなかった 【フレーズメモ帳】 ・なし

    0
    投稿日: 2025.07.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    目次 ・abさんご ・毬 ・タミエの花 ・虹 ページをめくって、戸惑います。 横書き、というのは知っていましたが、驚くほどひらがなの量が多いのです。 だから最初、何が書いてあるのかを読み取ることに、苦労しました。 ”ふりだしの家の二そう目のぜんぶは書物とその持ち主とが領していて、三そう目からおりていく者は、寒くない季節にならあけとめてあることも多い片とびらから、(後略)” 「ふりだしの家の二そう目」とはこれ如何に? 私は最初脳内で、「二艘目」と変換していて、なぜ突然船の話なんだろう?と思っていたのだが、かなり読んでから突然「二層目」である事に気付き、つまり家の二階の話だったと腑に落ちたのだ。 章によって時系列は前後するが、要は、母を早くになくした主人公の少女と、父と、家政婦として家に入り込んでのちに父の後妻になる人との関係を、固有名詞を使わずに、時に一般名詞すら使わずに書いてある。 後妻になる人も、ちょっと変だ。 使用人としてこの家に来たくせに、最初から家族のように一緒に食卓に着く。 家事をするために雇われたのに、週の半分は今までの仕事を続ける、家事は嫌い、等。 しかし今まで父と娘の二人だけの世界で暮らしていたので、今更波風を立てるのも…という感じで妥協していくうちに、父はいつの間に彼女を後妻に迎えることになり、娘は家を出て苦しい生活をしていくことになる。 家で同然で家を出たので、父の死の間際まで実家に戻ることはなかった。 思春期の娘だから、家政婦の女性に嫌悪感をもったのか(父を取られるという危機感)、本当に女性が耐えられないくらい嫌な人間だったのか。 腹を割って話さない父娘は、最後まで本音を語ることはなく、ただアイコンタクトで何かを伝えられたのか。 私には娘の恨み節のような思いが残されたような気がするが。 本の後ろから縦書きで書かれているのが『毬』『タミエの花』『虹』の連作。 貧乏で、給食もろくに食べることができず、友だちとの遊びも不器用なタミエが、『虹』の最後の最後に語る衝撃の事実。 どうしてそうなった? どちらにしろ、読者置いてきぼりで突っ走るタイプの作者なのだと思った。 いい意味で。

    1
    投稿日: 2025.05.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読解力がないから…作者が伝えたいことが満足に私に伝わらなかったのは申し訳無かった。 一人の小児が自然や周りの環境に触れながら大人になる物語なのはなんとなく理解は出来た。所々で文章の綺麗さは感じれたばかりに、こんな分かりづらい表現にするのが…あまり理解に苦しんだ。 ちなみに私は主題のabサンゴを先に見てからマリコさんの方を見たのだが、マリコさんのまあ分かりやすく読みやすいこと…。

    0
    投稿日: 2025.01.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読みづらいという意見ももっともだと思うけど、こんな文章が読めるのはこの作者だけ!家の描写とお盆の描写がとても美しくてずっと覚えています。

    0
    投稿日: 2024.08.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    横組の平仮名が多い文章に手こずるが、なんという構成。裏からは縦組の三篇。 75歳と26歳の作品が載るとは❗️

    0
    投稿日: 2024.05.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    芥川賞受賞作。 P38まで読む。 なんだかよくわからず、挫折。 最近、芥川賞を読んでいると気が滅入るので、少々休憩しようと思います。

    0
    投稿日: 2023.11.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    爆裂に読みづらいけどきっとすげえ名作に違いない! だって芥川賞だぜ!? って思いながら読んだけど意味がほとんど頭の中に入ってこない! もうすごいな! ははは…本当に同じ日本語かよ…表題作もそうだけど、収録されている普通の文体の方もなかなか強者で、私ただ文章の美しさに見惚れていたのであった。 ただここまで文章が理解できなかった本について感想を書くこと自体がはばかられるため、私は個人的には「虹」が一番好きかなって感じである。 芥川賞作家がみんな多作かというとそんなことなくて、この本のようなきっとすごく特殊な事例もある。 この本が世に出てきて、正当に評価された…それ自体素晴らしいこと!

    0
    投稿日: 2023.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    思いがけない本の形。表題の一篇は左からの横書き、他三篇は右からの縦書き、そしてあとがきならぬ「なかがき」ふしぎな心地

    8
    投稿日: 2022.10.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    http://blog.livedoor.jp/bunkoya/archives/52340537.html

    0
    投稿日: 2022.03.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    正直、読むのはかなり苦痛だった。読みにくいし、ストーリーも面白くないと思った。 それでも、他にない文体を持つ小説という一点で芥川賞受賞、そして後世に残すべき作品であると思う。こういう書き方があるのか、という驚きがある。

    0
    投稿日: 2022.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    わかるひとにはわかるのだろう そう書いている人じしんがよくわかっているのかは じしんにもなに一つかくしょうはないまでも、もしくはほぼそれはないと思われてもなお いつのまにかひきこまれ限りなくあたたかいきもちにさせられる作品

    1
    投稿日: 2021.01.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    横書き、ひらがな多めの小説ということで、以前から気になっていた一冊。 ひらがなが多いと、どうしても言葉の区切り方が分からなくなってしまい、読み切るのに時間がかかった。 ぶっちゃけ、話の内容はほぼほぼ頭に入ってこなかったし、理解しようとしても無理だった。 ストーリーが面白いのかはさておき、古風な言葉遣いというか、これぞ『美しい日本語』な感じの、声に出して読みたいような、ことばの柔らかい響きが印象に残った。

    0
    投稿日: 2020.12.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    表題の『abさんご』は、ひらがなの多い横書きの物語という点だけでは児童文学かのような印象であるけれど、実際には正反対に集中して読み進めないとすぐ迷子になるような難解な上級者向けのお話しでした。記憶が曖昧になりがちな昔の思い出話の感情の部分、印象的な情景を、滲ませたり、ぼかせたりしながら書いているような、絵にすれば水彩画のような世界観だなぁ、と思いました。縦書きの3部作『毬』『タミエの花』『虹』はタミエという少女が主人公。毬を上手くつけなくて不器用だったり学校をサボって草花と戯れることが好きだったり、大人受けはしない子供だけれど、読んでいると自分が子供だった時もこんな感覚だったかも、と思えるほどに親近感を感じました。大人には理解不能な子供の心理描写が細かいです。でも『虹』の最後の方で明らかになったタミエの過去が衝撃でした。セピア色の昔の写真を見ているような作品ばかりでした。

    2
    投稿日: 2020.06.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読むのに必死で唸りながら必死に読み、案外読んでみると内容に特段斬新さはないというか…形態が斬新すぎるけど。

    0
    投稿日: 2019.01.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    みるく色のそらと,みるく色のうみのあわいで,はい色をしたにほんごが,きまぐれにたゆたっていました. このそらはきおくで,このうみはゆめなのかもしれませんでした.だから彼女が,彼女だけが,みるく色にゆびをひたし,まどろむにほんごをすくい出すことができました.すくい出したにほんごを,(彼女にとって)ふさわしい頁へ,(彼女にとって)ふさわしいにほんごのとなりへそっとよこたえ,いみを,けしきを,もの語りを,めざめさせることができたのでした.

    3
    投稿日: 2018.06.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     芥川賞受賞作である「abさんご」と著者が二十六歳の時のデビュー作、他に二編の合計四編の短編が「リヴァーシブル形式」で掲載されている。 「リヴァーシブル形式」がどういうものかは、本屋さんで手に取って確認してください。  まずデビュー作である「毬」。  そしてその「毬」と同じ少女が主人公である「タミエの花」と「虹」の三篇。  少女の名前は「タミエ」。  けっして良い子ではない……というよりも今だと「問題児」扱いされるのかな。  読んでいるうちに僕なんかはこの「タミエ」にどうしようもなくシンパシーを感じてしまった。  なんとなく「タミエ」のことが理解出来てしまうように感じられるし、特に「タミエの花」における、自分の世界を必死に守ろうとするタミエの姿には共感できた。  そんな心理状態で「虹」を読んだから、けっこう衝撃は大きかった。  タミエが思い出した幼少時の出来事。  果してこの出来事を知ってからも、タミエに対してシンパシーを抱き続けることが出来るかどうか。  三篇ともとても面白く読めた。  さて受賞作の「abさんご」。  ネットで検索してみると「難解」だの「読みづらい」だの「読者に不親切」だの「こんなのが芥川賞?」なんて書き込みが結構見受けられた。  結論から先に言ってしまえば、少なくとも僕にとっては難解でも読みづらくもなかった。  確かに「実験作」ではあると思う。  かぎかっこや固有名詞を使用せず、漢字もかなり開いてひらがなを多用する。  しかも縦書きではなく横書きで掲載する。  そんなあたりは「実験作」だな、と思える。  でも決して読みづらくはなかった。  ひらがなをいちいち頭の中で漢字に変換して云々している方もいるみたいだけど、僕なんかは前後の文章から意味が解れば、いちいち漢字になんか変換することなどしなかった。  横書きの文書にしたって、ネット上では殆どが横書きだし。  問題は「固有名詞」を使用していない、ってことにあるのかな、なんてことを感じた。  例えば単語で「蚊帳」と書けば一言で済むところを、文章で三行費やして表現していたり、「傘」と書けば一言で済むところを「天からふるものをしのぐどうぐ」と表現していたりする。  このあたり、読む人によってはとてもうっとおしく感じるのかも知れない。  あるいは回りくどく感じ、それが結果として「読者に対して不親切」あるいは「著者の独りよがり」という印象となるのかも知れないな、と推測してみたりする。  僕なんかはこういう表現をされると、「はて、これは一体何を意味しているんだろ」と、ああだこうだと考えることが出来て非常に楽しい。  あるいは「こういう言い回しも出来るんだ」と新しい文体を獲得できて得した気になったりもする。 「読者に不親切」どころか「著者のサービス精神満載のプレゼント」みたいに思えてしまうのだ。  この受け取り方の違いがこの作品の評価を大きく分けているのかも知れない  もちろん、どちらの受け取り方が良い、悪いではない。  ましてはどちらが正解でどちらが不正解なんてことではない。  ただ、「ちょっとこの表現は強引に結びつけすぎなんじゃないかな」なんて思える箇所も正直あったりもした。  きちんとしたストーリーも存在している。  読み始めは少し曖昧模糊としているだろうが、読み進めるうちに明確なストーリーは浮き出てくる。  ただ、浮き出てくる前に「読みづらい」ということで放棄されてしまう可能性もあるのかなと思う。  それと時間軸が結構幅広くあっちいったりこっちいったりする。  しかも視点はこの物語を語る人物の一人称なのだけれど、この人物の幼年期を回想したりする場面では、あえて俯瞰した三人称的な視線を使用したりしている。  このあたりのブレ(いやいや、ブレじゃないんだけどね)も、読んでいて難解な印象を与えてしまうのかもしれない。  そういえば「abさんご」ってどういう意味なんだろう・  aとbがさんごのように分岐しているってことなのだろうか。  そしてどちらを選ぶか。  まるで人生の岐路を表しているのかもしれない。  当作品の冒頭ではaもbも選択されない。  当作品の最後ではaからもbからもさまざまな匂いがあふれよせてくる。  ちなみにこの最後の箇所、泣きそうになってしまった。  自分なりに色々と分析らしいこともしてみた(柄にもなく、ですね)。  それだけ、色々なことを考えさせてくれた。  いずれにしても、非常にクセのある作品だと思う。  だから評価もかなり大きく分かれると思う。  僕にとっては、これは非常に面白い作品だった。  前にも書いたけど、決して難解な作品でも読みづらい作品でもなかった。  少なくとも「実験作」ではあるが「前衛作品」だとは思えなかった。

    1
    投稿日: 2018.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     あえなく途中下車した。  おそらく技術的な問題として、平仮名に溢れている紙面にキーとなる単語だけ感じにして浮かび上がらせる、みたいなことを考えたんだろうなぁ、というのは想像に難くないのだが、逆にそのことで本筋がイメージとしてイメージされにくくなっている。で、読むのが辛い。  たしかに斬新なことをしているなぁ、とは思ったし、こういう作品をプッシュしたいという編集側の気持ちもわからなくはないが、もっと根本的なところで本末転倒しているのではないか、と思う。

    0
    投稿日: 2017.07.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    芥川賞受賞作「abさんご」。過去の最高齢での受賞記録を塗り替えたことや、横書きという珍しい書式や、他にも直木賞を受賞したのが平成生まれとしては初の朝井リョウという年齢の差が注目を浴びた。 中身は、平仮名と漢字の使い方が独特なため、読み難い。加えて、似たような言葉を敢えて反発させた様に書いたり、その影響で一文が長くなったり、話し言葉かと思えば書き言葉だったり、誰も喋ることはない。海外の小説を翻訳が下手な人が遠まわしに訳した様な、そういうのに似た印象を抱く。物語も断片的で、周りや芥川賞の書評か何かで見た、”物語をさっと読んで欲しくない”という狙いを上手く落とし込んだのが、こういう物語になったのだろうか。言葉選びは、かなり時間をかけ、接いできた、というニュアンスに嵌まり込んでいる印象はあるが、音やリズムの無い、短調にして複雑な文章。明確な時代は記されていないが、戦時前後の空間を思わせたり、「百年の孤独」の蒸した風にも感じられた。およそストーリーと呼べるか判らない、文字を感覚で読むための本だと思う。蓮實重彦が言う、「凄い」とは、さてどこにあるというのか。 縦に書かれた三つの短編小説は、情景がよく記されている、いずれも記憶に残りやすい、小説だった。

    0
    投稿日: 2016.02.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2015年12月24日読了。最高齢での芥川賞受賞が2013年に話題になった作品。受賞作「abさんご」は横書きで、幼児と母の取り留めないような記憶の断章が、古き日本か失われた何かを思い起こさせるような、不思議な読感の作品。バンドルされている、著者が1960年代に書いたという縦書きの作品群の方が分かりやすい、「タミエの花」などはなかなかに記憶に引っかかる小品だと思った。ドハマリはしないが、たまにはこういう小説を読むのもいいかな、と思わされた。

    0
    投稿日: 2015.12.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今まで読んだことが無い、独特の文体で書かれているので最初は戸惑うかも知れません。薄膜一枚隔てて小説を読んでいるような気分になります。好き嫌いで評価が分かれるかも。(大宮図書館スタッフ)

    0
    投稿日: 2015.09.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    abさんごは全然わからない。 横書きのほぼひらがなを読み続けるだけで、ものすごく疲労してしまう。 縦書き三作のうちの「タミエの花」はよかった。 読み始めてすぐ「シャガ?」かと思ったら当たりで嬉しかった。

    0
    投稿日: 2015.09.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    話題になった記憶あり、手に取りました。 装丁は斬新。 でも、まだ私には時期尚早であった。 理解が追いつかない。

    0
    投稿日: 2015.03.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何言ってるかわからない。 その原因の半分は主語の曖昧さからくるものではないかな? モザイクかけてわからせないようにする。年長者とか、先に死んだ両親とか、すべて漠然とした代名詞。 それは、幼年期の視点、なのかもしれない。最後の方に書いてあるが、6歳なのかな。そこに至るまでの断片的記憶。 われわれが推測する幼児の視点。実際のことなんて、そのまま覚えてる人はいないし、仮に覚えていたとそのイメージが真実なんて保証はない。 その幼児期の人称不在や不透明に、意味の無限定性を文章と内容に織り込むと、これだけカオスになるのかもしれない。 実験は実験だし、きれいな文章と言えなくもない。 ただ、文学愛好家のための閉ざされた文学ではある。少なくとも、この実験は前衛ではないと思う。そして、本来の日本語の無限定性は、平易な文での意味の二重性に向かうべきではないか? と仮説。

    1
    投稿日: 2015.02.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    モールス信号とかで小説書いて応募したら賞もらえるんじゃないかな。  ケンブリッジ大学の研究としてひらがなの文字の最初と最後が合ってたら日本語になってなくても脳が勝手に文章を修正して読んでくれる、っていうコピペを思い出した。(こんちには みさなん おんげき ですか?)  柔らか雰囲気を出そうという試みはわかるし懐かしく温かい気持ちを表現してるのかなと思ったら最後までこの遠回しで冗長な文章が続くっていうなんだろうこれ なんだろうこれ

    0
    投稿日: 2015.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    最初読みづらくって、なかなか手をつけるのに時間がかかったけど、なんとなく読み進めるうちに夢中になってきて、もっともっと読み込みたかったけど返却日だった。時間をかけて練られた言葉が連ねられてるかんじで、印象に残っている大事な一冊になっていた。秘密めいていていい。

    0
    投稿日: 2015.01.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【75歳の「新人女性作家」鮮烈なデビュー作】蓮實重彦・東京大学元総長の絶賛を浴び、「早稲田文学新人賞」を受賞した75歳「新人女性作家」の、若々しく成熟したデビュー作。

    0
    投稿日: 2014.09.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「文体がとても美しい。静謐で、柔らかい。遠い記憶を辿るときの感覚に似ているかもしれない。輪郭がぼやけて、感情は上澄みだけが残っている」 蛹はソファに寝転がり、ぽつぽつと、そんなことを言っていた。それを聞きながら、僕はその本をめくっている。はじめはひどく読みにくい文章だと思ったけれど、慣れれば彼の言う静謐さや柔らかさの方が、印象として強くなっていく。たしかに美しい、と思う。 水族館に似ているかもしれない。 暗い通路を進む、あの感覚だ。 両側には様々な水槽が並んでいる。その中にはそれぞれ生き物がいる。彼らは、ただ幸せに泳ぎ回っているのかもしれず、何かしら複雑なドラマがあるのかもしれず、それは外からは分からない。彼らがいかなる感情を抱いていようとも、それはこちら側の僕には伝わらず、ただ「綺麗だ」と思う。記憶あるいは心象というものは、案外そういうものかもしれない。 小さな水槽で慎ましく暮らす彼らを、おろかと思うこともできる。だがそれはそれとして、彼らは美しく、そこに完結して存在している。水槽に住まうのが、過去の己であったとしても。 「ところでこれは結局のところ、どういう話なんだろう」 僕は、目を閉じて眠りかけている蛹に問いかけた。 「つまり、お前がどう捉えたのか、ということだけれど」 「あのさ、先生」 と、蛹は力なく批難めいた声を出す。 「具合が悪いから呼んだのに、なんで患者をほっといて読書してるんだろう?」 「僕の専門は精神科だし、専門外の僕から見ても、お前のそれは風邪だよ。とりあえずベッドで寝る習慣を付けて欲しいな」 「……もっともなことを言うときの先生は、正直つまらないと思う」 それは、なんというか、期待に沿えなくて申し訳ない。 「で、こっちの問いかけには答えてもらえるのかな」 「記憶の描写という表現が、結局は一番シンプルだろうね。幼い頃に母親が死んだときの記憶、父親と家事手伝いとの暮らし、家を出るときのこと、それから、長い時間を置いて、死んでいこうとする父と過ごした時間について。描かれているのはだいたいこんなところだろう」 そんな具合に並べながら、蛹は胸の上で、弱々しく指を折った。考えながら見切り発車で喋っているのだろう。 「戦前から戦後へと変わっていく世の中の様子が、幼い子供の印象として描かれているのも面白いと思う。子どもの成長という軸がそこに重なると、急に不思議な奥行きが生まれる」 なるほど、と僕は頷く。 もしかすると、後半になるにしたがって読みやすくなるのは、慣れもあるけれど、ただこの主人公の記憶が、近くなるに従い鮮明になるということかもしれない。ふと、そんなことを思った。そして、そんなことを思っているうちに、ソファの上の病人は、力尽きて眠ってしまっていた。 とりあえず、病人をベッドに運ばないといけないなあ、と思う。できれば最初からベッドで眠ってほしいのだけれど、そこは個人の趣味趣向なので仕方ない。僕はわざとらしくため息をつくと、本にしおりを挟み、ソファから立ち上がった。

    3
    投稿日: 2014.08.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    昔書いた短編集の方は良かったけど、abさんごの方は全く良さが分からなかった。 芥川賞ってこんなのなん? 「評価できないから評価された」って感じ。

    0
    投稿日: 2014.06.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あくたがわしょうじゅしょうさくのえいびいさんごは、とてもむずかしいしょうせつだ。ひらがながやたらおおくて、かたかなはない、こゆうめいしもない。ときどき漢字はでてくる。 がまんするとそのうちせかいがみえてくるのだろうか。 あくたがわしょうせんこういいんで、40ねんほどまえにかぎりなくとうめいにちかいぶるーでじゅしょうしたさっかが「はんたいしたけど、じゅしょうしてうれしかった。こんなことははじめてだ」というせんぴょうをかいていたのが、とてもいんしょうてきだ。 漢字がでてくるとほっとする。

    0
    投稿日: 2014.05.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    文体が多和田葉子さんみたいだった。 収録されている「毬」もよかった。 「abさんご」は、難解で、感想を持つまでに至らず。

    0
    投稿日: 2014.04.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ひらがな、横書きなだけで、普段の3倍は時間がかかりました。時々音読しながら読みました。 普段、読解のために漢字にどれほど助けられてるのか実感。 表題作より、私は虹が1番刺さりました。

    0
    投稿日: 2014.04.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    雑誌で出たときに読んでたけど、単行本買って再読。早稲田文学7での対談読んでからの再読だから、前よりも多くの言葉に良い意味でのひっかかりを感じることができた。あの時間の遠近感が、自分が子供だったころの懐かしい諸々(もちろん負の感情も)を思い出させてくれる要因かも。人が嫌いで興味が薄く、物ばかり書いているという黒田さん。言われてみればその通りだ。なんせ片親がどちらの親かすら書かれてはいないのだから。物や景色、見えたもの見えなかったもの、使われなかったもの、「言えなかった」という事実だけが残る言葉たち。過ごさなかったもうひとつの時間。自分の来し方をこんなふうに綴ることができたら素敵だ。

    3
    投稿日: 2014.03.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読了日20140213 読書にはある種の辛抱強さも必要と中村雄二郎氏は言うが、その辛抱強さを支えるのは、読書により得られた面白さという体験の積み重ねであり、辛抱強く読み続けたことにより面白さを得た喜びでしょう。優れた書評などの見取り図を持って探検に出ることも時には必要。やまとことばの柔らかな響きを実感。一般10冊目。

    0
    投稿日: 2014.02.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    凄く良かった。 はじめ横書きページから読み進めて、 まるで呪文のような本だと思った。 文章が美しいのだけど、漢字と平仮名が 普段読んでいる文章と全然違う。 声に出さないと何を書いているか頭に全然入ってこない 音読しても、やっぱり入ってこない。 唯一頭に残ったのは、 親子の食卓に、新しい家政婦さんが 自分の食事を同じテーブルに並べて食べる事に 戸惑っているシーン。 そこは印象的だった。 難解なので、諦めようかと思ったら、 後ろから縦書きの小説が始まっていた。 相変わらず言い回しが独特だけど 漢字があって読みやすかった。 内容も前半が難解だった分、すっと入ってきた。 ちょっとした日常の中の女の子の心情が書かれていて 自分の幼いころと照らして面白かった。 最後はちょっとぞくっとしたけど この子ならきっと有り得る、と思った。

    0
    投稿日: 2014.02.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私は好きでした。読みづらいな、とは思いましたし何度か読み返しても今一理解できない部分、そして辞書が必要でしたが僅かにあるけど普段は決して思いださない感情の起因になる雰囲気を描いてくれていました。気付きのきっかけを作ってくれる作家さんは凄いなぁと思います。「しるし」の章がとくに印象的でした。

    0
    投稿日: 2014.02.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    昨年の芥川賞作品で ひらがなの多様と横書き、固有名詞がないという、 そして作者が75歳ということで、 この作品はととも話題になった。 読む前から きっとわたしには 難しく 多分私は好きでない作品の部類だろうと考えていた。 本はとても美しい姿だった。 横書きの作品と縦書きの作品があり その作品がちょうど終わって出会うところに 作者のなかがきなるものがあった。 横書きの表題作は 確かに意味を理解するのに時間がかかった。 慣れると、そう難しいことが書いてあるわけでもないのだけれど。 何度も読み返しながら読み進めたけれど ただ読むというだけなら ものすごく気持ちのいい作品だった。 ひらがなと漢字の配分と ことばの流れ方が するすると気持ちがよくて 読みやすい古文みたいだった。 でも、お話は、ちょっと退屈。 アイデアの勝利、というかプロデュースが上手い。 というのは言い過ぎかなぁ。 縦書きの作品のほうが面白かったかな。。 しかし、お腹いっぱい。 大衆文学に戻ろう

    0
    投稿日: 2014.01.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最初は読みづらく感じたが、三章ほど読めばだんだんになれてきてさほど苦もなく話の筋は理解できた。ストーリーはかなりあっさりとしていて、簡単にいうと、死んだ父親との関係とそれをこわした家政婦のことを軸に、自分の半生をふりかえり、もっといろいろできたけど何もしなかったなあ、という話。あらわしきれなかった家族への愛、そして家政婦への憎しみ...けっして美しい話ではなくむしろとてもどろどろとした話だ。美しいのはいつでも溢れている過去・空想・選択肢と、それをあたかも水に浮かべたかのような文体。最後まで読んだらかならず第一章に戻ってほしい。時系列では最初が一番後の話で、一見尻切れトンボなラストを補完してくれる。

    0
    投稿日: 2014.01.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    2014.01.第24回早稲田文学新人賞受賞作品.abさんごと小学生のタミエが主人公の3篇の短編集.abさんごは,横書きでほとんど漢字がなく,ひらがなで読みにくいし内容も支離滅裂でよくわからない.タミエの話も全く面白みがなく思える.やっぱり,文学のセンスがないため,つまらなかった!

    0
    投稿日: 2014.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    はじめは「どこを縦読み?」と戸惑ったが、しばらくすると慣れる。ただ、多分、私は、そこに描かれていることの半分も掴めてないと思う。

    0
    投稿日: 2014.01.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    わかりやすい文章を書こうとすると、自分の気持ちをある程度取捨選択する必要があり、出来たものが自分の想いとぴったり同じになることはまずない。 この本を読んでいると、自分の心の流れそのものをつかまえてとどめておいたような、忠実さを感じる。 ストーリー展開、という、ある意味 表層であるものは求められない。人の心の底の流れをとらえることで、私もそこに、自分がかつて感じた感情をみつけた気がした。こんな体験はしたことないはずなんだけど。 これが、文学の力、だろうか?

    1
    投稿日: 2014.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     リズムが良くて、スラスラ読めちゃう感じ。  ・・・ただ、その分まったく残らない。  読み終わるそばから抜けている。  情景も浮かばなければ、  なんの想像もできない。。。  これは、  私に感受性が足りないのか、果たして、、、  縦書きの3作品の方は、  まぁ、普通な感じで読めたし、  面白かった。

    0
    投稿日: 2013.12.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表紙からの横書き、中書きをはさんで、裏表紙からの縦書きの作りは面白かったです。 まるで一冊のアート。 何回かくり返し読みたいです。新しい解釈がその都度でてきそう。

    0
    投稿日: 2013.12.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    結局死者や物たちのある部分は言葉でできていてabさんごは長い時間をかけてそれに触れている、気がする。そして、その視線は人でないようで、ある種の客観の優しさがある。読んでいて涙が出た。素晴らしかった。

    0
    投稿日: 2013.11.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「abさんご」の文体難しくて、まったく読めなかった・・・。でもきっと普通に漢字使われたら印象変わるんだろうなぁ・・・。タミエを主人公とした短編三つは個人的には繊細すぎる印象があるかも。ちなみに本がリバーシブルになってるところ好きだった!

    0
    投稿日: 2013.10.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ★2013SIST読書マラソン推薦図書★ 本を読んで読書マラソンに参加しよう! 開催期間10/27~12/7 (記録カードの提出締切12/13)

    0
    投稿日: 2013.10.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【図書館本】芥川賞というより、ブックオブザイヤー2013上半期6位で借りた本。図書館本予約確保出来た時点でようやく書評を見てみると、笑えるくらい挫折や低評価が多く、借りる前から挫折しそうだったw 読み始めてからも同様で、表題作は印象的には英文を読んでる感覚。文(単語熟語)区切りでスラッシュ入れながら、でも理解せず(出来ず)文字を追ってるだけ。音は分かっても全く意味が入ってこない状態。学生時代から英語が苦手だった自分にはキツくて当然かw 自分を含め、『小説に選ばれなかった読者』がこんなにいるのに賞受賞が納得出来ないのは仕方のないことだろう。どの辺りが受賞にふさわしかった? 他作品がコレ以下だったのか、競争作品がなかったのか、何かの圧力があったのか……。何かこの状態がポプラ社の『KAGEROU』を彷彿とさせた。 表題以外の作品の方がまだ読める。作者、半世紀で漢字忘れちゃったのかなぁw

    0
    投稿日: 2013.10.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     読み進めるうちに、なぜかイライラしてくる。句読点をカンマとピリオドで代用するのは、ひらがな表記とあいまって極めて読みづらかった。

    0
    投稿日: 2013.09.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ◆aとbは、行くことのなかった分かれ道・「両親との生活」「他者の混じらない父子のみの蜜月の生活」という可能性や選択肢。選ぶこともかなわず・ものわかりよく諦めてしまってきた、母が死に父が死ぬまでの4歳から40年にわたる「父子で見ないふりをしてきた日々」の重なりを悔やむ手記。◆感受性を持ちながら表に出さず内にこめ、軽蔑を腹に抱きながら知らぬ顔でさわりなくふるまう主人公の在り方は読んでいて心地よいものではない。しかし独特な感受性を持つ筆者によって描き出されたその心の有様は、時に詩のようなきらめきを放ち、手放しがたい魅力を持つ。◆最初は横書き・ひらがな(表音文字)多用で、英文を意識している?と思いましたが、読んでいて、「これは古文だ!」と。古文の呼吸で読み始めたら、するする読み解ける。◆好きだったのは、「家事がかり」への恨み言色少なく幼少の自己を客観的に描いた〈窓の木〉と〈満月たち〉。 ◆巻末同時収録のタミエ三部作(25・26歳の作品)は「じんじょう」で読みやすく、黒田さんの言語感覚をつかむためこちらから攻略。「毬」「タミエの花」は、ちいさい人の濃密な時間の流れが丁寧に描かれていてとても好み。特に「タミエの花」は、雑草好きな方にはぜひ読んでみてほしい。◆三部作最終の「虹」は、ちょっと強引な展開が残念。その必要はあるのかなぁ。タミエの性格を形作るのに必要だったとしても、その年齢である必要はわからなかった。でも、「abさんご」と続けて読んで、黒田さんにとって「虹」には特別な意味が付随しているのだなあと思った。【2013/06/21】

    3
    投稿日: 2013.09.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今年度上半期に芥川賞を受賞した本作は、淡々と書き綴られている。 点や丸ではなく、カンマとセミコロン、カタカナではなく平仮名、すべて横書きとかなり実験的な小説であることは間違いない。 でも独特の書き方に頭を慣らすのがいっぱいいっぱいで、ほとんど内容については読み取れなかった。ただしっとりとして落ち着いた作風は素晴らしいし、改めて平仮名の美しさを感じることができた。 他の縦書き3篇については、昭和の香りが漂いノスタルジーに浸れる。 特に「タミエの花」は昔よく聞いた花の名前がたくさん出てきて、にやにやして読めました。

    0
    投稿日: 2013.09.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    abさんご…書かれていることは特別のことではない情景です。 描かれている家族の話自体は、ありがちな物語でしょう。 例えばこれを映像化してそれを様々な人に逆に文章に起こさせたら、 それ程の表現をもってしなくても万人にあっさりと読みやすく表現されてしまうのではないでしょうか。 ということでこれは、物語を読む小説ではなく表現を読む小説なのだなと思いました。 ひらがな、漢字の「場所」をよく考え抜かれたのでしょうね。 これは若くしては書けない技法だと感じました。 難しく感じる言葉や表現に漢字が多く、感情や独特の言い回しを 多用する箇所にひらがなが多く用いられているように感じました。 それは私個人の感覚で実際は違うのかもしれませんが。 縦書きの方の「タミエちゃん3部作」(と勝手に呼びますが)は 不穏な空気に満ちています。子供ってでも実際にタミエちゃんのように 手を下さなくてもこんな不穏さは持ち合わせているものです。 見逃しがちなところをうまく掬い上げていると思います。 でも、この小説そのもの云々と言うよりも、この3部作と受賞作との間に 半世紀ほどの時が流れている、ということの方に感慨を感じます。 よくぞ続けられたなと文学に懸ける信念を感じます。 黒田さんの独特な感性から発せられた言葉をもって 違う文体で書かれた作品がいつでてくるのか、興味津々です。

    0
    投稿日: 2013.08.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    s芥川賞受賞の「abさんご」を読みたくて図書館で借りたが、読みにくくて意味がわからなくて途中で断念してしまった。悔しい。いつか再読してみよう! 「鞠」「タミエの花」「虹」はまあまあ好き。タミエという不思議な少女が本当にいるような気がした。

    0
    投稿日: 2013.08.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    abさんごは2012年早稲田大学文学新人賞受賞、「毬」「タミエの花」「虹」は1963年読売新聞短編賞受賞。その間50年半世紀あまり。一作家の時を経てその作風がわかる。「abさんご」は75歳で芥川賞受賞という話題性もさることながら横書きひらがな多用な文章で個性が群を抜く。読みづらいことをがまんして読み進めると不思議なことにそれに慣れてくる。言葉の表現の美しさに感心しながら読み終えたとき、ぼんやりとこの作品の姿がみえてきた。一人っ子の生い立ちから大人になって両親を見送るまでの物語。 aとb、aかbか、選択しなかったもう片方はどんなだろう。など、文章のあちこちに垣間見えることがこの作品の意図でしょうか。 「毬」他二作はタミエという少女を通して見る世界。子どもが解釈する大人社会や境遇が謎めいてみえる。こんなふうに子どもの頃はみえたのかななど懐かしさとともに怖さを感じた。 時間を費やしました。

    1
    投稿日: 2013.08.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読みずらい! 横書き、ひらがなの多用、独特の形容で、内容もなかなか頭に入ってこない(笑)。それでも読み進んでいくと、いつの間にかスラスラと読めるようになっている事に気付き、妙な幸福感を覚えるという、新感覚な読後感。 で、そちらばかりに気を取られ、内容的にはどうだったかと言うと・・・。

    0
    投稿日: 2013.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    輪郭をぼやかすかんじで外堀を埋めていく文章。 慣れるまではすこし大変だけど、慣れてしまえばこれほど感情に自然に上手に訴えかけてくる方法は他に無いのではないかと思えてくるほどくせになる。

    0
    投稿日: 2013.08.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    http://blog.goo.ne.jp/abcde1944/e/ba4e3f1670ee2843633fb03d1909e790

    0
    投稿日: 2013.08.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いろいろな読み方があると思うが 自分は(お風呂で)音読して楽しんだ。 言葉と その紡がれた後のリズム感を 作者自身が楽しんで選んでいる というか とても熱意を以て追及しているという様な 「形式」への試みが感じられて楽しかった。 文字についても その音や 印刷された時の見た目など 日本語というものの魅力を 思いがけない角度から提供しているのだが それが実験的な押しつけがましさに終わっておらず 素直に楽しく読めた。 目で耳で何度も読み返したい そんな物語。

    0
    投稿日: 2013.08.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    早稲田文学新人賞受賞作品。薄めの本だったため、すぐに読めるかしらと思いきや、ムリでした。 難しい本です。難しいというか、読みづらい本です。 子供が主人公のため、ひらがなが多用されているのがその理由。 普段文章を読むとき、どれだけ漢字に助けられているかがありありとわかります。 それだけではなく、横書きにもなっていました。 句読点も少なく、区切り場所がどこにあるのか、探るような文です。 文末に「。」ではなく「.」が置かれているところに、心理的抵抗感を感じました。 思ったよりも読みづらさを感じます。 やはり、小説を読むときには縦書が見に付いているようです。 ひらがなを多用しているため、易しい内容かとおもいきや、文章はきっちりと堅い、古めかしいものでした。 75歳の書く文章とは思えぬみずみずしさにあふれています。 無理をすれば読むことは出来そうでしたが、読書を気軽な楽しみとしている自分には、きちんと理解をして読み切ることは今は無理でした。 雰囲気はありますが、これが純文学なのでしょうか。 代わりに、逆側の表紙から読む短編三作を読みました。 こちらは著者の約50年前のデビュー作。同一装丁で収録された作品の、制作年の隔たりにも驚きます。 縦書で漢字も普通に織り込まれた読みやすさ。 短編とはいえ、タミエという少女がどの話も主人公なので、話が繋がっている感覚。 心理描写が丁寧に書き込まれていました。 前衛的な文章に挑戦する、年齢を超えた著者の文章追求心に、脱帽しました。 いつか、辛い思いをせずに表題作を読んでみたいものですが、それにしても人を拒むような乗り越え難い文章。 芥川賞作家の作品とはいえ、読者あっての文学ではないかと思うのは、自分に読む資格が無いということなのでしょうか。

    0
    投稿日: 2013.08.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【チャレンジ】を感じてしまった。 75歳の新人女流作家さんに。 しかし、読みにくかった・・・。 文字数少ない、薄い本なのですが。 綴じ方が逆【左くみ】、横書き、カンマ、ピリオドの句読点。 ひら仮名!カタカナ見当たらない・・・。 あとがきじゃなくって『なかがき』があって。 それ以降は。 綴じ方逆の【右くみ】縦書きの短編みっつ。 主人公の名前がおんなじなので連作かな。 慣れてからも【お経】かも?との錯覚。 朗読しているつもりで読んでいくと。 進めます。 でも、ページ飛ばしても、なんか、読めていくのだろうな。 と、感じる不思議感の中で進めたな。アタシ。 小児の周りを書いているのですが。 何しろ、そもそも、不思議なところに住んでいる。 引っ越した??? そして数は漢数字で目だつのだけど 年でを表していて、その幅が広い。 ~十七さいが十九さいより~ ~五十四さい~ さすが75歳の作者! ~二十ねんないし、二十六ねん半~ と、簡単に。時の流れを、たいしたことじゃないよ。 みたいな、感覚の中に閉じ込められた、みたいでした。 でも、ラスト なんとなく、良かった。と、思えるお話でしたわ・・・。

    0
    投稿日: 2013.08.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私には難しすぎて読むのが大変でした。漢字が少ないと言う事が読むことにどれだけ役立ったいるのか感じさせられた本でしたが、途中で読むのをあきらめました。

    0
    投稿日: 2013.07.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    横書き、ひらがな多用、点はコンマで丸はピリオドと、いままで見たことのない自由に書かれた作品。ひらがなが多くて読み辛いので何度か読み返した。最後は音読してみて大まかなことは頭に入ったけど、それでも難しい表現が多くて全部は理解できてないと思う。 aにもbにも行かずくるくるとこまのようにまわる。さんごは読む前「珊瑚」と思ってたけど、3✕5=15編の物語なの? いろいろ曖昧でほわほわとした世界。 4歳の子と片親が亡くなりもうひとりの片親との日々の暮らし。固有名詞はいっさい書かれずその都度主語が変わるので性別も曖昧。幼子、幼児、小児とか、片親、持ちぬしとか。多分娘と父なんだろう。登場人物が見えてきたら少しずつわかってきたけど、でもやっぱりわかってないことのほうが多いかも。日を追うごとに年齢表記までも主語になってきたりして、メモ書きながらも読んだ。少し歳の離れた親と子。 この間に割り込む人物「家事がかり」のために二人の仲はぎこちなくなっていくが、この人はあくまで脇役だと思いたい。最初から最後までふたりのほわほわした幻想的な物語なんだろうな。 反対側から始まる「鞠」他二編、計三編。のほうは普通に書かれてたしわかりやすいけどあまり好きじゃない。主人公が好きか嫌いか、感情移入できるかできないかの問題。

    0
    投稿日: 2013.07.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    本の右に表紙を開いてページをめくって『毬』『タミエの花』『虹』が縦書きに書いてあり、本の左へ(裏)表紙を開いてページをめくり読み進めて行く『abさんご』が横書きで書いてある。表と裏からがそれぞれの表になっている変わった本。 『abさんご』ひらがなの多用?で読みにくい。 『毬』 遊び友達の女の子が順番に手毬唄を歌いながら毬つきをする。その中で毬つきが一番へたくそなタミエ。友達の毬に比べタミエの毬は小さくごく平凡なものだった。その毬から空気が洩れ出し弾まなくなってしまった。親からは(経済的に)二度と毬を買ってやらないと言われていた。 タミエは空気の漏れた毬をポケットに入れ一人で隣街へむかい、人けのない文具店の店先にあった新しい毬を手に取り、ポケットへとねじ入れそのままゆっくりと来た道を引き返した。 家へと帰る途中の家並の一軒の庭に実を付けた果樹があった。タミエが果実を見上げているちょうどその時、その家の主が家から出てきた。そして丸くふくらんだタミエのポケットを見てタミエに、「果実が欲しい時は言いなさい。あげるから。黙ってとってはいけない」と言って果実を一つ切ってくれた。タミエはお礼を言って果実を受け取り道々歩きながらそれを食べた。食べ終えた果実の皮とポケットにあった空気の漏れた毬をタミエは途中の川の中へ投げ捨てた。 『タミエの花』 よく授業をさぼってタミエは寺の裏の山へと入って行く。そこには一年を通して色々な植物が生えている。名前の知っている植物、知らない植物 タミエが勝手に名前を付けた植物、タミエの心の安らげるその場所である日植物を観察している知らない大人の男と遭遇する・・・ 『虹』 タミエは今まで虹を見たことがない。タミエが虹を見たことがないということは誰にも知られていない秘密の負い目でもあった。 ある日学校をさぼってどんどん歩いて行く。日常生活の行動範囲をも超え更にどんどんと歩いて行く。雨も降って来た。それでも歩き海辺の川岸へとたどり着く。その流れる川の水にしばらく目が釘付けとなる。あまりの恐さに顔を上げるとそこには虹が出ていた。そしてその虹は一瞬にしてタミエが忘れ去っていた過去を思い出させた。タミエには弟がいたのだ・・・

    0
    投稿日: 2013.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    abさんごは残念ながら読む力が足りなかった。字だけ追っていてなんとか最後まで読み進めたが、他の人にこういった本だったと説明することはできない。 読む前から難しい本だと聞いていたのですが、本当かどうか自分で確認できたので、一応満足している。 他三篇の「毬」、「タミエの花」、「虹」は昭和30年代の著者の子ども時代そのものだったと思われる。 女の子は、小さい頃から残酷で、意地悪で、空想好きで、うそつきで、わがままなところがある。おとなになるとその部分をうまく隠して生きていくことができるが、タミエはまだ成長途中なので、その部分がよく表現されていて、懐かしく思い出すことができた。

    0
    投稿日: 2013.06.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    畑が暑かったせいも少しあるけど、読んでる最中に2回、眠ってしまった。これ寝る前に枕元に置いとく本としてはいいのかな。

    0
    投稿日: 2013.06.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ☆2.8 ひらがなを多用してかかれていて、なじみのあることばもなじみのないような顔でそこにいるものだから、どこでくぎってよめばいいのかかんがえることにつかれる。きがつけばおんなじ行をなんかいもなぞってよんでいたりしていっこうにまえにすすまない。そのうち頭もいたくなってきたけれどなんとかよみおえた。はなしの内容はさっぱり頭にはいってこない。手法としてはすごいのだろうけど。

    0
    投稿日: 2013.06.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    少しずつ読みすすめる物語。 この感覚が心地良い。 黒田夏子さんがテレビ番組で特集されていて、気品のある落ち着いた佇まいにほっとしたと、同時に、本屋へ走った。 著者も何十年もかけて書き綴ったのだから、私は何十年もかけて読みたい。 固有名詞や時間の流れに留められない文学がある。 難読には変わりはないが、難解ではない。 平仮名と漢字の波に呑まれるリズムが懐かしいようで、優しい。考えられるだけの思いやりと愛が書かれた本だと思う。

    0
    投稿日: 2013.05.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    横書き+ひらがなは読み辛いよー・・・。 これを漢字変換してもらって、縦書きになったものが出たら、もう一度読み直したいです・・・。

    0
    投稿日: 2013.05.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    一番面白かったのは『abさんご』。この異色作を楽しむには「予備知識」があった方がいいかもしれない。 1.固有名詞を使わず、横書きの小説。文章は「ひらがな」が多くなる。日本語の句読点ではなくコンマやピリオドを使用。この視覚効果のため読みにくいし、内容が曖昧になる。 2.曖昧な内容のため、登場人物の性別まで曖昧になる。重要な登場人物は「語り手・片親・家事がかり」の三人で、「語り手は女性・片親は男性・家事がかりは女性」と思われるが、これが正しいとは限らない。 3.物語の内容はシンプル。「語り手は幼くして親を失い、残った片親と暮らしていた。そこに、ある家事がかりが同居して親子水入らずの生活が終わる。語り手と片親は『流されやすい性格』のため、家事がかりが『家の主』になり、成長した語り手は家出し、元家事がかりと暮らしていた片親も死去する」というストーリー。 4.『abさんご』の中で語り手は成長し、片親も老いてゆくが、この小説の「時間の経過」は曖昧にしてある。そこで「太陽系」をイメージすればいい。 まず、「片親の死」という「太陽」があり、その周囲を「さんご(3×5)=15の章」が地球や火星のように「太陽」の周囲を回っている。「片親の死(太陽)」を前に、語り手が「15の星(過去の記憶・片親と自分の流されてきた人生など)」を思い浮かべている。 『abさんご』を攻略するには、こんな風に「片親の死」だけを頭に入れ、「時間の経過」を無視して、「15の星」を一つ一つ読んでいけばいい。 5.「流されてきた人生」には、忌まわしい記憶や苦い思い出もある。が、「abのどちらでもなかった」という最初の章と、「abを選ぼうとして『こま』のように回転し、選べなくても笑いながらやり直す片親と自分」という最後の章が一本の線になった時、「生死を越えた親子の絆」も見えてくる。

    0
    投稿日: 2013.05.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    山田詠美が評するのが当たっている気がする。「禁じ手」あるいは「恥ずかしくてできない手法」だけれども,謎解き的なミステリー要素が受けるというのはわからなくもないが。また,テーマの純粋さ(なにもなさ)が物語を支えている気もする(何かありそうで,その実,何もない)。

    0
    投稿日: 2013.05.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    よくわからなかった(^^) 読むのが大変でした。 だから評価はつけられません。 でも、読書のなかにもスピードとか効率を求めてたのかなって、そんな自分に気がつきました。 文章はふわふわしてて柔らかい感じで、まるでたんぽぽの綿毛みたいでした。 いつかこの本にかかれていることが、わかるようになればいいな(^^)

    0
    投稿日: 2013.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    言葉の紡ぎ方といっていいのかどうかはわかりませんが、読めば読むほど、作品の世界に取り込まれました。 文章に、たくさんのことが練りこまれて、それから手間をかけて、選び、そぎ落とされた感じがしました。 さすがに、年を取ってからの受賞ですね。 長い間、熟成されていたお酒のような、独特の重さと甘さと香り。 心地よい、酔い心地とでもいいましょうか。 選考の時、選者が、洗練されていると評したそうです。 なるほど、確かに。 一文字一文字が選ばれていると思いました。 読みにくいことは最後まで変わりませんでしたが。 かなり、難攻したのですが、それなりに達成感あります。

    0
    投稿日: 2013.05.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    全文横書き、かつひらがなが多いというのが特徴ですが、 その並びを実際に見てみて、小学生の作文みたいだなと思いました。 まだ漢字を習っていない子どもはどうしてもひらがなばかりの文章になってしまう。 失礼な表現ですが、それに近いものに見えてしまいました。 けれど、読んでみると全くそれとは別ものなことがよくわかります。 ここは漢字にしないと意味が取れなくなってしまう、 ここはこの漢字を当てないと表現したいことが伝えきれなくなってしまう、 そういう吟味がなされた上での漢字/ひらがなの表記の選択をされているので、 とても知的な印象がありました。 その上、カタカナは一切なし。 カタカナになりそうな単語はきっと日本的な言葉に全て置き換えてしまったんでしょうね。 たぶんこれでカタカナがどこかにあったら一気に世界がぶちこわしになるだろうと思います。 確かに、読みにくい。 漢字を中心にひらがな、カタカナが使われている文章ばかり読むことに慣れているから、 どうしたってそれは否定できない部分だと思います。 けれど、よく造り込まれた作品だな、と思うと引き込まれます。 作品は女の子と父親の二人の生活を順番に見せていきます。 家政婦さんが出てくるので、ある程度上流の家庭なんだろうと思います。 いくつかの場面が描かれていて、その場面が連なることで作品として成り立っている感じ。 長編小説でもなければ、短編小説でもない。 そういう印象がありました。 わかりにくいので、別のものにたとえるとするならば、 印象派の画家モネの『睡蓮』に近いようなイメージ。 あの作品もいくつか並べられて飾られていて、一枚のキャンバスでも絵としては完成している。 けれど、並べられたことでようやく表現したい世界が見える、そういう作品だと思います。

    2
    投稿日: 2013.04.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    横書き、ひらがなばかり・・・ 何とか読み終えました。でも、苦痛だった。 話の内容はあまり頭に入ってこず、あらすじを掴むだけにとどまって、そこから作者が何を言いたいかを読み取ることはできませんでした。

    0
    投稿日: 2013.04.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『じっさいには,そのときの幼児の身たけに見あうごく小ぶりの傘にはそれほどしゅるいがなかったので,おとなたちどうしのやりとりはたちまちすんでしまい,うなづくことだけがうながされているばめんでうなづいただけの者は,でもしきりになにか言いたかった.』 夢の描写に脚色を加えることが一切禁じられたら、そこには明確な筋道や物語は決して存在し得ないような気がするのだが、「abさんご」の文字列が構築する世界はひょっとするとその正確性が求められている夢の描写なのかも知れないと思う。ここで進行している物語めいたものが、現在進行形ではなさそうなことは比較的容易に想像がつき、過去の記憶の断片が言葉に置き換えられつつあるのだなと、すっと了解される。しかし、その先に広がっているだろう世界のことが解らない。何処にも辿り着けない、置き去りにされた印象が頁を繰る毎に深くなる。 横書きにされた文章の読み難さは、左程言葉と言葉の構築する世界を隔てているようには感じられないのだが(馴れれば情報が左脳から右脳へ引き渡され咀嚼されるまでの時間差を意識することはなくなる)、咀嚼されたものを眺めても、それがまるで初めて学んだ外国語のセンテンスを何とか意味のある日本語に置き換えただけの文章を眺めた時に感じるものと同様の感慨しか受け止められない。読み終えた頁だけが増えてゆく。知らず知らず積もって来るようなものが手許に残らない。 方や、縦書きの文章の方を読むと、そこには確かにかなを多用して横書きにされた文章を産み出した作家と同じ作家がいることは解るが、こちらの物語はもう少し雪の上の足跡のようなものを残している印象を持つ。しかし、それとて束の間の痕跡だろうと受け止めた瞬間に達観してしまうような淡い痕跡である。ただ、道という言葉がたちまちアスファルトで舗装されたそれを意味しない時代を生きて来た世代である自分の遠い記憶と呼応するものがここにはあり、苦く甘い郷愁を呼び覚ましはする。ただ、それをいつまでも自分が抱えていたいのか否か、そこを予期していなかった角度から責められたような心持ちにはなる。 しかし、やはりそこから何処へも動いてゆかない、のである。そしてそのことを少し訝しく思っている自分がいることを誤魔化すことは出来ないのである。

    0
    投稿日: 2013.04.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    おそらく素晴らしい文章なのだろう、でも字面を追うだけで中身が頭に入ってこない。途中で萎えた。 斬新かもしれないが、理解できない文章には懲りた。ん、自分の理解力の問題か?

    0
    投稿日: 2013.04.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とてつもなく、客観的な状況でしか自分を見つめることができなかった主人公を、とてつもなく客観的な文体で書いた、作品。この客観性がより一層人間の孤独を照らしている。 近年の芥川賞らしからぬ作品である。

    0
    投稿日: 2013.04.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分がバカなのか、最初っからぜんぜんわからない。横書き、ひらがなの多い文章で、これは感覚で読み進めるべきか…と思い、ある程度読んだ?ところでもう一度最初から…ということをたびたび繰り返したが、一向に自分の中に入ってこない。あきらめました。

    0
    投稿日: 2013.04.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     繰り返し読みたくはないので、 各コンテンツを、出来る限りゆっくり読むようにした。 すると 「盆提灯」 「蚊帳」 「行李」 のことなんだと分かった。  人に人をかぶせたり、過去のいくつかと現在とを重ね合わせる・・・、 混乱させられた後に、何とも言えない感じが残るような・・・  特に <ねむらせうた> には心を打たれた。 本当に、”すごい本” だと思う。

    0
    投稿日: 2013.04.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    噂には聞いていたけれど、確かに読み辛い(--;)どういう法則で漢字と平仮名に書き分けてあるのか気になるし…でも世界観は気に入った!abさんごより、たてぐみ3編の方が好きかも(^_^;)

    1
    投稿日: 2013.04.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「abさんご」 横書きの文章を読むのは苦手ではない。平仮名が多いのも慣れてくれば、そう大変ではなかった。けれど、名詞がなく、一文が長いせいか、何が書かれているのかじっくり考えながら読まなくてはならない。 結局、物語云々よりも、そちらに根気を使ってしまって、ストーリーが残らなかった。 何度か読めば理解できるのかもしれないが、もう一度読もうとは思えなかった。

    1
    投稿日: 2013.04.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    平仮名ってこんなにも読みにくいの⁈ 妙に心地よい文体もあるにはあるんだけど…って結局どんなお話しだった?

    1
    投稿日: 2013.04.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    芥川賞受賞作の表題作を含む4作品の短編集。 ・abさんご ・毬 ・タミエの花 ・虹. 表題作の50年前に他の三作品が書かれていた方が驚きで、古さを感じさせなかった。 表題作は、表現的には実験的作品だと思いますが、内容は夢の中の薄いベールに包まれている世界のようで、主題がよくわかりませんでした。 戦後になっての上流から中流への没落と片親の死からもう片親の死までのつかみどころのない追幻想的表現は、摩訶不思議な感じだ。 50年前の3作品はタミエの冒険ともいえる連作だと思われるが、せっかく少女のワクワク感に浸っていたのに、ラストのホラー的なオチは怖すぎる。

    2
    投稿日: 2013.04.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    するーん。 つるーん。 はいこれはなんでしょう? 答え:私の心象風景です。 なんかね、あの、権威には一定以上の敬意を払おう、 そんな気持ちがない訳じゃないんですよこう見えてわたくし。 長女ですしA型ですし。(言い訳がましい) でも。 この作品はどうも。 えっとお。 言い訳みたいに聞こえるかもしれないと言うか実際に言い訳なんですけど、 テレビの書評コーナーとかも見たんですよ。ええきっちり。 この女性が70歳以上のご高齢の方で、しかしながらはっきりと語る口調に、 楚々とした、いえいえ凛とした美しさも感じて、これは読まねばいかんと。 ケッコウ楽しみにしていたんですって本当に。 久しぶりに何もない日曜日。 ベッドに大量に本を持ち込み、クッションを背中において深呼吸。 もう洗濯もしたし掃除もしたし、さあてゆっくり読むか、というか、 読書に耽溺するんだあたし〜〜〜〜〜!!!! くらいの勢いでしたよええ。 で、軽ーくジャブでマンガなんか読んで、エッセイ流して、 その合間にちょこっとお腹すいたなってなんかつまみながら、 録画しといた三浦しおんなんかみちゃってね。 で、まほろば〜って、文庫あったよなぁなんて読み直したりね。 かてきょーヒットマンリボーンはもう終わったし卒業でしょ。 とか言って、段ボールにつめてしんみりしたりね。 で、ようやく取りかかった訳ですよこの、話題作。 女性の先達に学べってもう、わりと居住まいただしてみたりねあたしなりに。 (ベッドの中だけどね) ‥ところが。 もう、どうしようもない上滑り状態だったの。 最初のページを1行読んで、次の瞬間目は右のページに、 そこで1行捕まえる前に手がページをめくってしまっていてね。 あらら。 こんなはずじゃない、がんばれあたし! って思う訳なんだけど、もう、大学生の頃に固有名詞ミウラユウジに、 「ほら、怖がってちゃ何もできませんよいいですか?」と、 突き飛ばされてアイススケートリンクを転がりに転がった、あの感覚。 てなわけで、すいません、久しぶりにまったく、読めない読書を経験しました。 この感覚はそう、栗本薫先生のグインサーガにチャレンジして3ページで寝た、 それ以来のあたしの汚点です。 申し訳ない。 純文学とか文学賞とか、そういった素晴らしい権威には、 あたしはまったく相容れない、消費社会にどっぷり浸かった俗物なんですって。 あぁあ。 という訳でどなたか、読んでどう感動できるのか、 優しく真綿で首を絞めるように、レクチャーしてください。 よろしく、ぺこり。

    1
    投稿日: 2013.04.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    平仮名が多い文体で書かれているので、かなり集中しないと全く理解できないストーリーだった。実際、6割くらいの理解か。むしろタミエの3つの短編の方がタミエの勝ち気な性格と心情が表れていて面白かった。

    1
    投稿日: 2013.03.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    図書館本 耳の調子が悪い 左側の頭の中で「じーじー」鳴って 読書に集中できない、 おまけに、なんとも読み辛い文体で、断念。 明日、返却しよ。

    0
    投稿日: 2013.03.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    黙読で読み続けるよりも音読で読んだ方が分かりそうな気がする。 タミエの虹はもう二度と消えないままなで、 小児は時間をたゆたう。 でも、読みにくかった。 音読で理解しようとしたけど出来たのかどうか。 横書きのひらがな多用の物語がこれだと、 難しいだけに感じてしまうけど、 実験的な物語って思えば良いのかなあ?

    0
    投稿日: 2013.03.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    母国語以外の小説を読んだらこんな感じなのかと思った。輪郭がなんとなくぼやけていて決定的なことがない。 感覚を頼りに読み進める。固有名詞がないというのは、読み手の創造をいくらでも広げてくれる。読んでる時にしか存在しない小説。または言語の起源。

    1
    投稿日: 2013.03.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    よく分からなかった、読みにくかった。平仮名が多く、句読点も少ないのに一文が長い。文章も独特で私は理解できなかった。

    1
    投稿日: 2013.03.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まず見た目から、ひらがなを多用した横書きの文章の独特さが目を引く。でも何より独特なのは、この文体。正直、内容の全ては把握できなかったが、この文章を読んでいる時の、幻の中をたゆたっている感覚はなかなか味わったことがなかった。匂いや感触、色や音、五感を言葉にしてつらねていったかのようで、物語がつかめなくとも、文章を追っていくだけで心地いい。著者が75歳だからそう思ってしまうのか、幼少期からのぼんやりとした過去を回想している夢のような感覚だった。 同時に収録された、著者が若い頃の作品も面白い。幻想と追憶とかすかな恐れが表れる、また独特な世界だった。

    2
    投稿日: 2013.03.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    横書きの表題作。横書きは私にはなじまない。 縦書きの連作短編3編。この短編は50年前に書かれたとのことだが作風は同じなのに驚いた。

    0
    投稿日: 2013.03.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     蓮實重彦ベタ褒めとか直木賞だとか話題だけど、『きことわ』と同じ文体の実験てことだろーと思いつつ、でもいちおう読んでみることにした。  ひらがな表記と名詞(だっけ)を使わない手法はたしかに実験的だけど、というか思ったほど実験的な表記をしているとも感じられなくて、というのは漢字での名詞もところどころに散りばめられていて、わりとすらすらと読めている。横書き表記は単なる組み方向を変えただけであんまり文体と関係ないと思った。最初は。  で、まだ途中なんだけど、ちょっと脳がゆるやかに刺激されている感じがして、それって読書体験として悪くないことで、この文体と内容とに、この横組みは合ってるのかもしれないなぁと思いはじめたところ。  本の反対側から開く扉のほうから収録されている縦組みの三編と比較すると、このゆったりとした横の文字組みが心地良くも思えてきた。  まぁとにかくまだ前半なので、単にその実験的表現だけじゃなくて物語として面白くなっていくのかはたしてどうなのか追っている最中で、いまのところ面白く感じている自分がいたりする。

    1
    投稿日: 2013.03.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    abさんごは、横書きの文章は、大丈夫だったが、重要な部分はひらがな、かぎかっこもなし、なので 速読できず、一文字一文字を理解するのに苦労した。 単語も一つのものを回りくどく書いていて謎解きのように読んだ。 挫折しそうだっが最後までよめてよかった。 タミエは右からのページになっていて、どくとくの世界観だった。

    1
    投稿日: 2013.03.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    難解で「よし、読むぞ。」と思ってから読んでいます。たぶん2年くらいかけて5回くらい読んで初めて、呑み込めるのだと思う。

    0
    投稿日: 2013.03.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ひらがながおおいので、たちよみではひじょうによみづらいほんで、ないようがつかみにかった。みだしがあるのですこしはたすかったがそれがないとよむにんたいりょくはなかった。

    0
    投稿日: 2013.03.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    難解だなー。 読むことで精一杯になってしまいました。 小説ってもっと読みやすくて娯楽的なものであってほしいなぁ。 ただ作者の方の必死に何かを表現しようとする文章はただただ脱帽です。

    1
    投稿日: 2013.03.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    75歳で芥川賞を受賞した黒田夏子さん。 ひらがな使いや両開き本になったことなどが取り上げられ話題になり 私も、その独特のひらがなで紡ぎだす情景を感じてみたくて読んでみた。 <abさんご> ひらがなで、まわりくどく、くねくねといったりきたりしている感じがして 最初はとにかく読みにくい。 しかし20ページを超えたころから、その独特の表現にも慣れ まるで方程式が解けたように読みやすくなってくる。 そうなると、昭和の自分が体験したような、TVや映画で見たような なんだか懐かしいような情景が浮かんでくる。 その柔らかい風景などが、独特な言い回しやひらがな文字から やさしく伝わってくる。 でも、それは登場人物の心の闇を隠す手段だったのではないか・・・? 思春期の、純粋でもあり残酷でもある心の。。。 読了後の感想をひとことで言うならば、ある人の(黒田さんの?) 人生の日記を読まされた感じ。 <毬><タミエの花><虹> この3作は、黒田さんが20代のころに書いたものだとか。 読み始めてすぐに、「ああ、やっぱり黒田さんってこういう人なんだ」 って、思った。 「こういう」っていうところを表現するのは難しいのだが、20代だろうが 70代だろうが、一貫して変わっていないのだなっていうこと。 情景はどれも綺麗だったり懐かしくやさしく伝わってくる。 でも、やっぱり少女の心の闇が見え隠れする。 誰にもきっと似たようなことはあるよなと思いつつ、少々嫌悪感。 そして、ラストがとどめをさす。なんとなく予感はしていたけれど。。。 正直、後味が悪い。 著者が伝えたいことと私が受け取ったことに相違があるのかもしれない。 読んでみてよかったとは思うので、まだ読んでいない人には一度読んでみることをお勧めする。 ただ、私は、こういう作品はあまり好きではない。

    0
    投稿日: 2013.02.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    左開きの表題作は集中して読まないとまったく何も入ってこない。本を読むときはこう読めと言われているような気がした。出来れば音読するのが良い。右開きの三作は非常に良かった。

    1
    投稿日: 2013.02.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私はこの物語を時の流れを表現したものと捉えた。歳を重ね、変化していく情景、主には、物悲しさを感じさせる。例えば、家の主を失い朽ち行く様子、などである。 この小説は、ひらがなが多く、文節の切れ目の理解にやや時間を要する。有り体に言えば、読みにくい。ただ、短編が集まった形なので、一つでもじっくり味わうことが出来ればよいと思う。そんな自分にとって面白いと感じたものの一つは、「やわらかい檻」。やわらかい檻とは、つまり、蚊帳のこと。夏が過ぎ、蚊帳がしまわれる季節になって、夏での蚊帳の楽しさ、秋になってしまう時がやってきたときの別れの寂しさが綴られている。

    1
    投稿日: 2013.02.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    毎回芥川賞は読んでます。芥川賞受賞作は好きな作品も多いのです。が、この作品は何回チャレンジしても二頁ほどで眠くなってしまう。何度も何度も試みて、頁をめくるのですが理解できず、挫折。悔しい。ブクログではじめて評価なしになりますね。いつかまたチャレンジしようとは思うけれど。 ひらがなの多用。頭のなかでまず漢字に変換する作業員からはじまります。そして固有名詞がいっさいないので難解。 なかがきという、まえがでもあとがきでもないなかがきがよかった。なんか遺書のように思えてしまったが。 この作品が読めるくらいの読解力をつけるために日々精進していこうとおもいました。

    0
    投稿日: 2013.02.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    芥川賞受賞の表題作は、新しい「かな文学」と言えなくもない。ちょっと古文を読んでいるときのような頭の使い方をする感じがあるので。内容はいかにも芥川賞という感じ。別に悪いことではないけれど。 併せて収録されている26歳の時のデビュー作もなかなかよい。「タミエの花」は、「abさんご」の文体を解説しているような作品に思えた。「虹」は少しやりすぎな気がする。 新旧どちらの作品にも、なんだかオンナの凄みを感じる

    1
    投稿日: 2013.02.22