
総合評価
(12件)| 3 | ||
| 5 | ||
| 3 | ||
| 0 | ||
| 0 |
powered by ブクログ最高の導入5 効率と人間関係 全ての物は有限 赦し 都市と田舎 足るを知る 希望 家族と性【さが】 信仰 終末
0投稿日: 2022.06.17
powered by ブクログ全身刺青の男がいる。その男の刺青にはそれぞれ18の物語がある……という短編集。 好きな話は、万華鏡、その男、亡命者たち、狐と森、訪問者、マリオネット株式会社、ロケットあたりかな。ボリュームたっぷりで読んでいて楽しかった!
0投稿日: 2022.02.23
powered by ブクログ刺青のある男との出会いというプロローグとエピローグの間に18のSF短編。 凝縮された短い文章の中で、読者の想像力が試される作品。 宇宙に進出しているような未来が舞台で、ロケットが多く出てくる。 科学技術が発展しているものの、現代と比較するとベクトルの向きが微妙にズレているのを感じるのはやはり20世紀半ばあたりの作品だからだろうか。 全体的にディストピア風味だが、希望の光が見える作品もある。 そして子供最強(笑)
0投稿日: 2016.03.19
powered by ブクログ「今夜限り世界が」こんなに静かな終末ものを読んだことがない。遠い宇宙を夢見る心と、足元の地球をしっかり踏みしめて愛する心と、ブラッドベリにはその二つの心が難なく共存している。
0投稿日: 2015.04.03見てはいけない部分
プロローグ : 私が初めて 「刺青の男」 と出遭う場面です。 暑いのに、長袖シャツで 襟を閉じ、汗を流して歩いて来た男。 その全身は、妖しく魅力的な絵画で埋め尽くされていました。 男によると、その刺青は 夜になると動き出し、未来を語りだす... そして、18 の刺青がそれぞれの物語を語り始めます。 エピローグ : 男の体に唯一残る空白部分に 映し出されるのは 刺青の物語ではなく、そこを覗き込んだ 本人の一生。 物語を見終え 聴き終えた私は、最後に そこを眺めます。 見えたのは... ? そして... ? 幻想怪奇な 18の短編は、各々が独立していながら 既にある社会問題の未来予想図を 曼荼羅 (刺青ですが) の様に描いています。 そして、今読み返してみると、 1951年に 著者が垣間見せた未来への筋書き上に 自分達が存在している... という感じがしてきます。
1投稿日: 2014.04.30それぞれのテーマと意味、そして未来
一人旅の道中で出会った全身刺青の男と知り合い、丘の上で一晩をともに過ごすことになった主人公。刺青の男は「この刺青が物語を語る」という。やがて月明かりの中、男の背中を見た主人公は、刺青が18の物語を語りだす・・・という物語です。 刺青は各テーマごとに語ります。そして各テーマが未来世界を舞台に各話で展開します。幻想的なSF作品で、とっつきにくかったのですが、何度か読んでみるとそれぞれの刺青が語る話にそれぞれの解釈を見いだせます。 何度も読んで初めて、その価値が解るタイプの小説です。純粋な文学を求めている方にはオススメです。
2投稿日: 2013.10.14
powered by ブクログベラッドペリの短編集だが、ただの短編集ではない。 ストーリー全体が男の刺青上で展開しているという構造を持つことで、奥行きが増す。かと思いきやそうでもない。各話のストーリーと、刺青上で展開することの関係性が希薄。 要するに千夜一夜物語。 別の本で読んだ話も(万華鏡)。 あいかわらずの火星人登場率。そして、火の玉型火星人。 怖い話も点在。 グッとくるのは最後の話。叶わない夢を叶えようとする。実際に叶わないから、歪んだ形での叶え方になってしまうが、これこそ人情。これが人類の姿勢であって欲しい。 って、ことですよね?ブラッドベリさん?
0投稿日: 2012.10.19
powered by ブクログ『黒いカーニバル』からの『刺青の男』 やっぱり(?)幻想的に不幸や切ない世界がある反面 「ロケット」のような描かれた当時の夢と、 素敵な「ささやかな人物」(解説より)の夢見る 庶民の未来の世界もある。 想像の世界の彩りと闇と現実の世界に潜む彩りと闇を (訳しているかたがたの努力があるとしても) 不思議で美しい表現で投げかけている短編集。
0投稿日: 2012.10.01
powered by ブクログ徒歩旅行中、全身に刺青のある男と出会い、一緒に野宿をすることとなるが、その夜に男の刺青の一つひとつが動き始め、短い物語を語り始める。男の刺青が語る十八の物語。 火星人の話や、未来の装置の話など、幻想的な話が繰り広げられる。 読み終えたあとに、なんとなく不安な感じになったり、なんとなく寂しい気持ちにさせられるような、じめっとしているわけではないのだが、かといってカラッとしているわけでもない、不思議な読後感の残る物語たち。 ほんの少しの間だけ、火星人の町を訪問してきたような、そんな気持ちになれる物語。
0投稿日: 2011.08.03
powered by ブクログほんとうにまだまだ読んでいない名作がたくさんあるなあ、と痛感。ここで描かれる未来はそんなに明るく希望にあふれたものじゃなくて、むしろ良くないほうに進んでいるみたい。しかもそれが今の時代にすごく似ているように私には思える。ブラッドベリ、ちょっと怖い。
0投稿日: 2011.04.03
powered by ブクログブラッドベリの短編集ではこれが一番好き。「万華鏡」をはじめて読んだ電車の中、涙と鼻水が溢れそうでやばかった。
0投稿日: 2010.11.25
powered by ブクログ久しぶりのブラッドベリです。冒頭の刺青の男との不気味な会話から、怪奇な感じの短編集かと思ったら、柔らかな宇宙SFがほとんど。父親がロケット・パイロットの家族の話などは、お約束と言えど胸が苦しくなってきます。でも、ブラッドベリは長編の方が好きだな。大傑作「何かが道をやってくる」はハロウィンの時に、「タンポポのお酒」は初夏に必ず読みたくなる年中行事本です。特に季節感の表現などは神業ではないでしょうか。ちょっと肌寒くなるあたりの冷たい雨や風の表現がたまりません。宇宙SF短編集としては、「火星年代記」がやっぱり最高。
0投稿日: 2009.02.15
