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蒼ざめた礼服
蒼ざめた礼服
松本清張/新潮社
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総合評価

7件)
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    一介の勤め人がちょっとしたことをきっかけに謎解きに進んでいく。筋立ても面白いのだけど、昭和20年代半ばの設定(書かれたのは昭和30年代)が興味深かった。「明日辞めます」と言って会社を辞められたり(それなりにちゃんとした企業の正社員っぽいのに)、待ち合わせで会えなかったり、急ぎの内容を速達でやり取りしたり(多分電話の普及率のせい)、雑誌や本に著者の住所が記載されていたり…。あっという間に世の中は変わるんだなあ。

    2
    投稿日: 2025.05.08
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    いかにも清澄らしい社会派の長編小説。読み出したら止まらなくなって一気に読んでしまったが、結末がどうも物足りないような、しっくり来ないような…

    0
    投稿日: 2024.01.26
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    出だしが面白すぎて、一気に読んでしまった。昭和のどこかのんびりした会社生活と、木更津の海苔業の雰囲気とかも良かった。 アメリカでは時代遅れになった武器を日本が購入する図、今も変わってないんだろうなあ。 再読。2025.02.09 ほぼ忘れてたけど、やっぱり最初の古本を手にするあたりの描写がいい。 日本はずっと変われないのかなあ。

    1
    投稿日: 2021.01.03
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    昭和36年から「サンデー毎日」に連載された作品。日本が安保や防衛費等々で揺れていた時代に書かれたとの解説。大卒の普通のサラリーマン男性が、ある日、ふと道端で目にした古本屋・雑誌を売っている露天から、たまたま購入した雑誌によって、それまでの会社を辞めて転職する機会に恵まれる。米国から特殊潜水艦を購入するにあたって、政財官さらに裏での怪しげな関係と動きを探り始める主人公。自殺に見せかけた殺人事件あり、替え玉殺人あり。しかし、結論がどうも・・・・。

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    投稿日: 2020.04.18
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    松本清張作品をはじめて読んだ。 最初の方はなかなか興味深い感じで始まったものの、途中からテンポが悪くなった感じ。 最後の謎解きも半分解ったような中途半端な終わり方でスッキリしない。 松本清張が社会派と言われる所以が解ったような気がする。 サラリーマンの気持ちとか身近なところから始まったのは良いが、話しが国家間の諜報合戦にまで飛躍するのはどうか?と。。。 どんな作家もベストな作品ばかりを書いている訳じゃないから仕方ないかもしれない。

    0
    投稿日: 2016.11.30
  • 好奇心旺盛さが事件へ発展

    清張さんの本としては難解ではなく、素直に流し読みができる。事件に巻き込まれる経緯が余り有りえないと思える節が多くあり余り気持ちの良い作品とは思えなかった。 暇つぶしに読むには良いかも。

    0
    投稿日: 2015.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    そんなに期待せず、久しぶりに松本清張の本を読みたくなったから読んだけど、面白かった~~。 さすが清張殿。 主人公の片山が数日前に何気なくかった古雑誌を『譲ってほしい』と新聞の投書で読んだことがこの話の始まりで、「なんでその雑誌をそんなに欲しいのか」という疑問を模索していく間に、殺人が起こり、さらに疑惑が深まっていく。 次々に起こる事件や出来事が繋がりそうで繋がらない。 でも、こういうミステリーは清張殿ならではですな~。政治的背景も織り込んでいくとは、さすが。 もちろん時代は戦後何年か経っての古い話で、「コピー」がまだオフィスにも普及されてない時代だけど、でも、そんな古さも気にならなく読めた。 片山って、誰に言われるでもなく自分の好奇心探究心のままに真相を掴もうとする。すごいな~。ジャーナリストや刑事に向いてると思うのに、仕事運ないの。でも、よく考えてみると、自分のために、よくそこまでやるか~?と思ってしまう。結局、真相は石黒に聞かされることになったんだけどね~。もっと自分で解決しようとしたら、もっと長編になってたよね、きっと。

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    投稿日: 2013.07.07