Reader Store
なぜ日本は「大東亜戦争」を戦ったのか アジア主義者の夢と挫折
なぜ日本は「大東亜戦争」を戦ったのか アジア主義者の夢と挫折
田原総一朗/PHP研究所
作品詳細ページへ戻る

総合評価

6件)
3.8
1
2
2
0
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    良くも悪くもジャーナリストらしい作品ではあるが、中々の力作で読み応えがあり、一般向けの教養本としてはそれなりの水準ではないだろうか。教科書にはあまり記述されない歴史的事象ではあるが、少なくともこの程度のストーリーは日本人なら常識として知っておくべき内容ではあるだろう。尚、この種の本としては頭山満・大川周明・北一輝は定番としても、松井石根をクローズアップしているのが少々珍しいようにも思える。

    0
    投稿日: 2021.11.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本が大東亜戦争に至る、表の話とは別な裏のなりたちが色々わかります。 これ程の背景がありながら戦争を始めてしまったは、やはり残念。

    0
    投稿日: 2019.06.12
  • 読了した

    重い内容で、筆者は、なるべく客観的視点から、大東亜戦争がなぜ起こったのか、記述している。 私も日本人で、かつての歴史を、読むときに、時には感情的に、こみ上げるものを、おさえきれないことが、 たびたびあった。 もちろん、歴史だから、この本がすべてではないことはもちろんであるが、何も知らない私にとって、 この一冊は、たいへん有益であった。 皆さんにも、おすすめの本である。

    2
    投稿日: 2013.12.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    南京事件については、日本軍の上層部は中国人への敬意をもち、指示した人もいたかもしれない。しかし建前上かもしれない。 部下は略奪禁止令をはいはいと聞き流していたのではないか。つまり、略奪や強姦などの南京事件はあったのではないか。上層部も見て見ぬ振りをし、軍としてそういう行為がまかり通っていたのはありえる。 日本的組織特有の下克上的命令無視。YesとNoがはっきりしていない日本の文化では上からの絶対命令服従ということはありえない気がする。 被害者の人数というのは今となっては正確なところはわからないだろう。 それにしても、大川にしろ頭山にしろ、国政に一般人がこれほど関わるものなのか。大川にいたっては、テロリストと考えてもいい行動だ。というかヤクザだ。この時代、こんな人間関係が国を動かしていたのか?それとも今でもそんなものなのか?そうでないと思いたいが。

    0
    投稿日: 2013.11.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本にも気骨のある主義主張を展開していた人がいた。 欧米からの主張にのっかったりすること無く、ちゃんと考えていた人がいたんですね。どこに行ったんでしょう。またどうやったらそういう人が出てくる世の中になるんでしょう?

    0
    投稿日: 2011.08.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    かつて 「教科書が教えない歴史 /藤岡 信勝 (著), 自由主義史観研究会 (著) 」 という天下の駄本がありましたが、 「教科書が教えない歴史」というタイトルは、この田原さんの本にこそ当てはまる言葉だと思います。 内容的にはかつて書かれた「日本の戦争(小学館)」を頭山満・大川周明・北一輝の視点からまとめ直した、という感じで、正直、深みは感じられません。 それでも、普通の人が読めば、多くの発見があると思います。 日本の「本来」の右翼は、反資本主義で反権力で、亜細亜主義者である、 という基本の当たり前のことがわかります。 北一輝が「天皇機関説」の上に立つ人だというのも理解できるはずです。 あの戦争を主導したのは、 部数拡大のために戦争を煽ったマスコミと 利権獲得のためだけに動いた(軍部)官僚とであり、 戦後、それを糊塗するため責任を亜細亜主義者に押し付けた、 という構図を理解する一助になればと思います。

    0
    投稿日: 2011.05.08