
総合評価
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powered by ブクログ過去の出来事が点と点で繋がり、真実に辿り着くさまがミステリーのようで面白いです。 恋愛模様も露骨じゃないので好きな作品なんですが、恋のライバルのようなのが出てきた時、こういうのはいらないんだよなーと個人的には思いつつも、その恋のライバルにも辛い過去があって、、、というのが良かった。 時計店を訪れるお客さんの出来事とともに主人公の気持ちにも変化が出ているところもこの作品の良いところだと思います。
2投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
思い出にまつわる人々の物語を辿る第三巻。今回は恋人の仲も深まってきた明里と秀司の間に、割り込むように登場した郁美というキャラクターによって、二人の関係にちょっとした波乱がありしましたが、それはそれで楽しめました。それに郁美というキャラも掘り下げていくと、明里に意地悪なことを言ってしまう彼女なりの理由があることも判明します。共感できるかは人それぞれとは思いますが、生きていくうえでやっぱり後悔することっていうものをみな少なからず持ち合わせているのだなとしみじみ思いました。そんな後悔をまるで部品を丁寧にひとつずつ嵌めていくみたいに、修復する物語の在り方は今回も顕在です。少し無理矢理かなと思うところもありましたが、そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない、そんな曖昧な部分を優しい落とし所に着地させるために『おもいでの時 修理します』のプレートはいまもなお残っているのかもしれません。
0投稿日: 2025.01.01
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明里さんの実の父親との思い出にまつわるエピソードが印象的でした。あまり良いイメージを抱いていなかった父親が、本当は娘である自分のことをとても大事に思っていてくれたことを知り、父のことを受け入れられるようになる過程にはすっとしました。
0投稿日: 2023.05.11
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このシリーズは好きで、いつもほっこりするけど、今回は少し不快でした。 この巻に出てくる郁美さん、私は大嫌いなタイプです。自分勝手と言うか、読んでいていい気はしませんでした。
0投稿日: 2023.01.14
powered by ブクログシリーズ1が1番よかった。 もうこの3巻最後までわたしは読めません。 恋愛の方向に向かっていったあたりから急に退屈になりました。 明里にどうしても人間としての魅力を感じない。 かまってちゃん的な性格こそ、男の人は庇護欲をかられるのだろうか? あとこの作者の書き方で セリフなのに鍵かっこがなかったり ナレーション部分に登場人物の心がまぜてあったり 現実と仮想の曖昧な書き方が好みでありません。 P246で読むのやめます。 本とも作者とも出会いで相性もあると思う。 そしてその本を読む時の年齢や精神状態によっても 感想や評価は変わる。 既視感、既読感が強く新鮮味がわたしにはなかった。
0投稿日: 2023.01.11
powered by ブクログ今回もファンタジーと現実の絶妙なバランスが心地よく、全体を通してあたたかい気持ちで読み進めることができました。
0投稿日: 2022.03.17
powered by ブクログ* 今、しなければならないことが、自分にもあるはずだ。秀司に、伝えなければならないことが。 * シリーズ第3段。秀司の時計店で、骨董店の娘が働き始め、秀司との関係に少しだけ不安を感じる明里。 . ライバルである郁実、嫌な奴だなぁと思ったけど何故そうなったかが丁寧に描かれててただの嫌な奴止まりじゃない所が素敵な作品だなと思った。シリーズの中でかなり深く"家族"について書かれてて読み応えがあった。 .
0投稿日: 2021.07.10
powered by ブクログシリーズ3作目。 1〜2作目も、読み終わった時に優しい気持ちになれました。今回は前作より切ない気持ちが強かったと思います。 ちょっとした誤解や、遠慮や、躊躇いによってすれ違ってしまった過去。過去は変えられないけど、自分の気持ち次第で未来は変えられる。過去の苦しみや後悔を乗り越えた人や、大切に抱えて生きることを決めた人たちに、切ないけれど、やっぱり優しい気持ちになりました。
0投稿日: 2021.03.08
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郁実は、最初イヤな女だなーと思ってたけど、なんつーか可哀想な人だった。 そして、明里のお父さん登場。 他の家族の問題を目の当たりにして、自分も家族について考える明里。 秀司との未来も考える?
0投稿日: 2020.11.08
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前作を読んでから3年半も経っていた。すっかり細かい部分は忘れていたけれど、商店街、神社、秀司と明里ふたりの住まい、時計店の店内。想像の中でできあがる画はその時と変わらないと思う。すごく好きな雰囲気。そして、時計を取り巻く思い出は良くないことが多いけれど、ふたりの空気はなんだか苦しさを和らげてくれて、思い出(その時の思いはそのままでも)は変わらなくても、自分の心のありようが変わって、未来が変わっていくことを予感させてくれる。悪い考えから目を背けすぎないように・・・というメッセージのようにも感じる。私は家族ネタは苦しいと思うことがある。本作もそうだった。でも、読み終えると不思議と晴れやか。この心の軽さをもって、すこし重いことにも踏み込めていければ。いまならそんな一歩を踏み出せるかもと思っています。 こんな人におすすめ 爽やかな恋愛物を読みたい。 ときどき思い出す、胸がチクチクするような思い出がある。 いつか、このレビューを見返すときが来たら、抽象的で私、何考えてたか全然わからないと思いそうなので、もう少し。家族の問題から目を背けず、自分なりに問題解決のためのコミュニケーションをとろう、と決意した。少なくとも読み終えてほやほやのいまは。気になっていることを抱えながら数カ月、数年普通に過ごしてしまう私なので、行動に移せたら。そして、想像で勝手にネガティブになるのはやめよう。ちゃんと相談に乗ってくれる人がいる。などなど、考えていました。
0投稿日: 2020.10.08
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シリーズ3作目。 久しぶりに会った同級生の哀しい生き方。離れ離れ、そしてうまく分かり合えない親子関係。秀司と明里の関係も関連してきて。 過去は変えられないけど、思い出の感じ方は変えられる。思い出を修復して前向きに未来へと向かう。そんな登場人物の姿が描かれています。 修復出来ない関係もあったけど。今回も切なくも温かな作品でした。
5投稿日: 2020.09.15
powered by ブクログどうしてこうも、不器用な人ばっかり登場する本なんやろうこれは…! もどかしくてたまらんけど、そこが、めっちゃ、ええねん。 ああ、生き急いだらアカンな…、と、思ってしまう。 合理性とそのときのことばっかり考えてると、うっかり大事なものを見落としてしまいそう。ほんで、見落としたものを後悔しても過ぎてしまったことはどうしようもなくて、でも、気持ちの上でどうにもならへんから「思い出の時」を、修理してもらいたくて、飯田時計店にやってくるのかなあ…。 …と、そういうノスタルジックなことはもちろん、秀司くんさいこうやね…。こんな彼氏が欲しいですね…(ズバンと言ったよ)。 こんな、優しくて、温かい人なんてほんまにいてるんかしら…(笑)。 気にかかることがあって前に進めないときに、無理強いするんじゃなくて(気持ちの上で)、あくまで相手の立場と気持ちを尊重して話を聞いてくれるなんて、最高ですやん…。 前作を読んだときはやや走り気味で読んだので、今回はじっくりじんわり落ち着いて読んだのだけど、読了後感想を書くまでものすごい日が開いてしまった…。(;^ω^) 親として、子に対してこれでいいのかと思わせられることもあれば、子として、うちの両親はこんなやったなと薄べったい目で見たくなることもあった。 ま、今更両親に対してどうのこうの思うよりも、自分がイヤやと思ったことを、我が子にはせえへんようにするしかないわな。 それでも、我が子は我が子で私に対して不満があったりするんやから、結局、なかなか完璧にっていうのは、難しいもんなんやね。 不満があっても、そればっかりに目を向けるのは損なような気がしてきた。 結局すべてが叶うこともなければ、すべてが叶わないこともないのかもしれない。 それから、瀧井氏の解説が、このシリーズの一番大事なところがギュっとまとめられていて、 「ああー…」 と、膝を打った。 辛い過去や、消したい思い出を、 「あれも今思えばいい経験だった」 なんて無理やり上書きする必要はないのだと。 辛い過去、思い出したくない事実ならそれはそれでいい。 自分自身が消し去りたいくらいの過去を肯定する必要はないけれど、それらを乗り越えて「今、ここに立っている自分」は、肯定しようよ、と、いうものだった。 ああ、それだ。それなんやな、このシリーズの、すべてが解決するわけではないけど確実に前に進めている手ごたえは、それだ。 正直、自分で自分を肯定するのは非常に難しい。 ましてや消したい過去を乗り越えた自分を肯定するなんて、たぶん、「消したい過去」を、記憶の中から「なかったこと」に、するほうがまだ簡単なんちゃうんかと思う。 消すんじゃなくて、つらい過去を抱えたまま前に進もうとしている自分を肯定してあげるんやねえ。 なるほど、ほしたら「前に進む勇気」も、持てるのかもしれへん。 辛い過去、あります。 誰かに対しての自分の行動を後悔しての過去ではなくて、私は、私が私をもっと信用してあげればよかったという後悔のほうが、多い。 それはいくらでも、取り返しがきくもんね。 今までの私は、「後悔ばかりの過去」を肯定しようとばかりしていた。そういうのは、やめよう。 ■■■■ ■ボーラー帽 トップが丸く半球形になっている のが特徴で、ツバは全周上がっています(下がったものはクロッシェと呼ばれる別の帽子になってしまいます。)。 日本語では山高帽(中山帽)・アメリカではダービーハットとも呼ばれる帽子で、後にガーター騎士団を作ったトーマス・コークの依頼により1849年にイギリスのウィリアム・ボウラーが開発しました。ボーラーハットの名前の由来は開発者の名前とも、その形がボールに似ているからとも言われています。 ■セレンディピティ 素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。
1投稿日: 2020.07.07
powered by ブクログ最初はシリーズ化の予定はなかったそうで、二人は比較的早く落ち着きましたが、さすがベテラン作家さん、心の機微の表現が上手く3作目でも大変読み応えがありました。一冊通して明里の不安に思う気持ちや家族との関係がテーマになっていますが、それぞれの章に関わってくる人のお話も「思い出のとき」だけあって過去をどうやって消化するかなかなか重いテーマばかりと感じました。彼らがちゃんと新しい一歩を踏み出し、そんな出来事を通じて明里自身が変わっていくところも好感が持てます。シリーズの続きを楽しみにお待ちします。
0投稿日: 2019.06.14
powered by ブクログ少し切ないながらも温かいストーリーと時計に対する想いの絡め方が巧みなシリーズで、回を重ねるごとに魅力が増してきた気がします。
1投稿日: 2019.03.30
powered by ブクログ祖父の時計店を引き継ぎ、時計の修理専門にお店を行う秀司、昔、祖母が経営していた美容院の2階に住む明里、二人は、心惹かれあい、付き合うようになる。 そしてまた、新たな時にまつわる出来事が2人を巻き込んでいく。 商店街の骨董品店の娘、郁美が、忙しい時期だけだが、秀司の店をてつだうことになる。 しかし、明里は太一からの話もあり、気になる・・・ 2人の行方は。 物語は、4編からなる 星を探す人 コスモス畑とからくり人形 逆回りの時間 さよならカッコウの家
1投稿日: 2018.10.28
powered by ブクログ明里さんと修二さんの関係が静かに進むのが感じられる短編集で、ひとつひとつのお話には悲しい思いやわびしい思いがあったりしましたが、全体としては幸せ感が流れていて素敵でした。
1投稿日: 2018.10.12
powered by ブクログなぜだか、今回はあまり集中して読めなかったなー でもいつもハッピーエンドだし、安心して読める。ここに出てくる人たちはみんないい人で、みんな幸せになってほしいなと思える人ばかり。 「コスモス畑とからくり人形」が好き。
1投稿日: 2018.06.09
powered by ブクログ全巻読破にむけて再読中。 だんだん、偶然が偶然ぽくなくなってきて、ちょっと違和感がある。綺麗な面がたくさん描かれているなという印象。 2017/11/8
1投稿日: 2017.11.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【あらすじ】 穏やかに交際を続ける明里と秀司。ある日「秀司の時計店を女が手伝っている」と教えられた明里は、店で骨董店の娘・郁実と出会う。東京での仕事を辞めて帰ってきたという彼女は、商店街のお祭り準備で秀司が不在がちの今だけ、店番をしているのだという。自分と境遇の似た彼女に共感を覚えつつも、秀司との関係に少しだけ不安を感じて……。切なく温かく、心を癒やす連作短編集、シリーズ第3弾。 【感想】
1投稿日: 2017.07.31
powered by ブクログ今出てるのは、ここまで? もっと読みたい。 郁実の存在にはもやもやしたけど、明里と秀司が少しずつ成長し、2人の仲が少しずつ縮まっていくのが微笑ましい。 ーーー 穏やかに交際を続ける明里と秀司。ある日「秀司の時計店を女が手伝っている」と教えられた明里は、店で骨董店の娘・郁実と出会う。東京での仕事を辞めて帰ってきたという彼女は、商店街のお祭り準備で秀司が不在がちの今だけ、店番をしているのだという。自分と境遇の似た彼女に共感を覚えつつも、秀司との関係に少しだけ不安を感じて……。切なく温かく、心を癒す連作短編集、シリーズ第3弾。
1投稿日: 2017.07.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館より。 さらりと読了。二人の関係の進展も気になるが、神社の太一くんがすごく気になる!やっぱり人間じゃないの?見える人にしか見えない? 読了感が良く、好きな作風な作者様。次巻も読むぞ。
1投稿日: 2017.06.22
powered by ブクログ恋をすると誰もが臆病になる。 まして以前の恋が上手くいかずに終わってしまっていたら余計に慎重になるだろう。 嫌われたくない、もう二度と失敗はしたくない。 好きな気持ちが強ければ強いほど、人は臆病になっていく。 真実とはいったい何なのだろう? 知っていることだけがすべてだと思い込んで悩んだり苦しんだり。 本当は知らないだけで真実は他にあるというのに、目の前に見えている事実だけが真実だと思ってしまう。 リアルな生活の中にもそんなことは多いのかもしれない。 明里にどこか棘のあるような態度を取る郁実も心の中に癒えぬ傷を抱えている。 明里自身も、前に進んでいく勇気をいまひとつ持てずにいる。 揺れ動く気持ちは、きっと好きな人のひと言ですっと落ち着くべきところに居場所を見つけるのだろう。 心の痛みを知っている秀司だからこそ、明里に対する態度もいつも優しく迷いがない。 二度と後悔はしたくない。 その思いは秀司にもあるのだから…。 不思議な謎の向こう側にあるのはいつも温かな人の思いだ。 このシリーズの魅力はそんなところにあるのだと思う。
4投稿日: 2017.03.31
powered by ブクログ星をさがす人が一番好きだった。 郁実さんが苦手だな、と感じたけれど事情がわかったら幸せになってほしいなと感じた。
2投稿日: 2017.02.09
powered by ブクログシリーズ3巻目。今号は、いままでよりも気持ちにクローズアップされてた気がします。育った環境、考え方…今後の人生を共にしたいと思う相手が出来た時、多くの人がその違いに悩むでしょう。等身大の悩み。いろいろ思い直し、感謝するきっかけになりました。
1投稿日: 2017.01.06
powered by ブクログなかなか物語の展開に馴染めなかったけれど 3巻目にしてようやく 人物の動向が気になって感情移入できるようになってきたかな。 今回は 解説にもあったように家族絡みの 悲しいけれどほっこりする場面がいっぱい。細かいところまでしっかり読まないとひとつひとつの話の良さが伝わらないような気がして だから余計に世界観にどっぷりと浸かれたのかも。 いつ何時も 変わらない優しさで包んでくれる時計屋さん。4巻目で新しい展開があるのかな。
2投稿日: 2017.01.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2016/12/20 秀ちゃんかっこいいな! 今まであんまり思ったことなかったけど今回は大声で言いたい。 秀ちゃんかっこいいな!!! 「ものわかり、よくないよ」が素敵。
2投稿日: 2016.12.20
powered by ブクログ前作はもっとファンタジーで明里ちゃんの妄想も激しかった気がするけど(よく覚えてないけど)、今作は大分現実的。 恋人との向き合い方、実の父親との向き合い方、一歩一歩前に進んでいってる。
2投稿日: 2016.11.20
powered by ブクログ恋のライバルのことも解決してあげるとか優しいなぁ。 少しずつ向き合っていく朱理たちに私も頑張ろううと思える。向き合って上手くいってもいかなくても向き合ったことに意味があると思う。不安だし怖いけど少なくともできる限りのことをすることで後悔は残らない。何もしないとチクチク残り続けるから。やれるだけのことやって分かり合えなかったらその人とはご縁がなかったってことなんだろうな。 太一って何者なんだろうなぁ笑 派手な刺繍が入ってるってスタジャンというよりスカジャンな気がしたんだけど…どうなんでしょう? ユリスナルダン プラネタリウムコペルニクス 天文腕時計 ボーラーハット 山高帽、ダービーハット、たまにhydeが被ってるやつだ アントン・シュナイダー 老舗鳩時計メーカー ニッカーボッカー 膝下で裾括られた半ズボン。ゴルフとか土木作業員とか。 サーモントラウト もとはニジマス。海面養殖用に作り出された洋食品種。サケとマスは同じサケ科
2投稿日: 2016.09.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シリーズ第3弾。今回は恋のライバル出現や明里の実の父の消息が分かったりと色々と波乱含みな話の展開。何だかんだで無事収まってしまうのもこのシリーズの特徴かなあ。このシリーズ自分みたいな男性よりも女性読者の方が多いのも秀司みたいな癒される男性が求められているのかなとも思います。相変わらず太一は謎の存在だし。今のところこの次の巻は図書館にないので読むのは随分先になるが、読み続けていきたいと思います。
2投稿日: 2016.08.15
powered by ブクログ色々な人の思い出を修理してきたが、とうとう主人公明里と死んだと思っていた元父親との思い出の修理をしてしまう。それまでは、辛い、寂しい思い出が、心の持ちようによって甘いものに変わっていく。確かにそう思う。
1投稿日: 2016.03.21
powered by ブクログ今回は過去をやり直したいひとたちが出てくるものの、過去はなくならないという苦さの残る短編が入っています。二人の関係も進もうとしますが、このままでもいいじゃないという思いに阻まれてなかなか難しく。ちょっとずつ進展する二人にもどかしさを感じ、はやく続きが読みたいです。
2投稿日: 2016.02.16
powered by ブクログ2016.02.12 3からよみはじめてしまった。。なんかファンタジックでノスタルジックな感じ。読みやすかったし、郁美さんが現れてからの2人の関係や心情が気になってスルスルと読めた。
1投稿日: 2016.02.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終わりました! どのお話も切ない・・・ だけど最後はあたたかい気持ちにさせてくれる物語。。 【逆回りの時間】というお話が 過去からメールが届くという表現が まるで『orange-オレンジ-』のようです! 最初は明里ちゃんと秀司さん どうなることかとヒヤヒヤしましたが 後半になるにつれ、郁美さんのことがだんだんと分かってきて 過去をやり直せたらいいのに・・・という気持ちに共感し・・・ あとから誤解だったって気づいてしまうくだりが とにかく切なかった。:゚(。ノω\。)゚・。 でも、過去をやり直したいという切実に願う気持ちが 秀司さんの推理によって優しく紐解かれていく。。 最後のあの展開は、読んでいる私もびっくりしました! その後が気になりました。。(他のストーリーも!) どのお話も過去と誤解が関わっていますね。。 言葉一つ一つが胸に突き刺さるような 響くような感じがしました・・・ 私も行ってみたいなぁ。。 ・・・・・次の巻も気になります! 明里ちゃんと秀司さん、少しずつ進展してますね//// これからどうなっていくのでしょうか(〃^^〃) こちらも気になりますっ!
3投稿日: 2015.11.30
powered by ブクログシリーズ第3作、四編の連作。 修理とは完全にもとどおりになることではない。 しかし、その傷や汚れも含めて大切にしていけるのならば、壊れてしまったものも愛おしいはずだ。 本作はその傷や汚れをあえて残すことで、「思い出のとき」をかけがえのないものにしている。 『星をさがす人』 時計職人の秀司が高校の同窓会で出会った同級生の川添は悪い噂の絶えない人物だった。 会社の金に手をつけてクビになったらしい、喧嘩や万引きで警察にお世話になったらしい、いきなり人に殴りかかったらしい...... そんな曰く付きの人物がなんで今更同窓会にやってきたのだ? 周囲はひそひそと囁き合い、彼に近づこうとはしない。 そんな川添は、ある人物を探していた。 優等生と落ちこぼれの接点は何なのだろう。 彼らは友達だったのだ。 レッテル貼りをされると、人はそうなっていく。 本当はそうじゃないとどこかで思っていても、光から目を背け始めてしまう。 自分ばかりが不幸だと。 サルトルが聞いたらそうではないと説明してくれるだろう! 自分が望む奇跡、思い通りになる都合の良い未来は来ない。 見つけられるのは、過去の過ちとそれをやり直すためのきっかけだけ。 『さようならカッコウの家』 近所の内科に鳩時計がある。 鳩が出てくるのが楽しみで、じっと見ながらちょうどの時刻を待っている。 実はあれはカッコウだというのは知っていたが、ぶら下がっている細長い松ぼっくりみたいなものが重要なパーツだとは知らなかった。 今では電波ソーラーの鳩時計もあるのかもしれないが......。 カッコウというと托卵のイメージが強い。 カッコウのせいで親鳥の本当の子供たちはみんな卵のうちに死んでしまう。 ひどい鳥! でも、それって思い込みじゃない? 西洋では春を告げる幸福の鳥、そして、カッコウだって生存競争に残るために選んだ道であって、ある種が絶滅するまでむやみに子供を産んだりはしない。 場合によっては共存もするらしい。 一方的な見方のままだと、その背後にある多くのものを見失う。 大切なことは何か? 周りを見渡して、人の言葉に耳を傾ける余裕を持ちたい。
1投稿日: 2015.11.23
powered by ブクログ時は戻せない。進むしかない。でも、だから、前を向ける。 第一巻で結構関係が進んでしまった感じがあるので、もだもだしている印象。でも、自分の家族に足りないものというか、不安を感じている明里が、秀司との関係に踏み込む勇気が出ないのもわかる。しかし、第一巻では、秀司がもっと押せ押せだったような。 「思い出の時 修理します」のプレートがかかった店があったら、入ってしまいそう。過去は変えられないけど、過去の解釈を変えることはできる。それが修理で、この作品のミステリ要素。今回は明里の実父など、現在進行形の問題も出てきて、時は切り離せるものではなく、過去から現在そして未来へとつながっているものだと感じた。思い出のときを修理することで、未来へと踏み出せる。
1投稿日: 2015.11.22
powered by ブクログゆっくりとのんびりと、歩調を合わせて 付き合い続ける2人。 見た目で損をしている人はいますが 決めつける人もどうかと思います。 そんな1話目、ほぼ八つ当たりな2話目3話目。 女性にもいらっとくるものがありますが 就職していた先の会社もいらっとします。 大した事がないと言われると、じゃあ乗った方が? と 聞きたくなります。 家族の事が話せない彼女。 踏み込まずに待っていた彼。 やはり大事な事は言葉にしないと、気付かれません。 また少しだけ、前に進んだ気がします。
2投稿日: 2015.10.26
powered by ブクログシリーズ第3弾。 時を題材に明里と秀司の元に訪れる全4編の短編集。 どれも、心温まる傑作ばかり。 人間として成長していく明里を見ているのも楽しい1冊。
1投稿日: 2015.09.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後は少し飽きて飛ばし読みしましたが、秀司がやっぱりかっこよかった。ポイントわかってるね~。 骨董屋の娘の登場には、キタキタ嫌な女、どんなドロドロかと思ったけど、結局真相を聞くと、単なる逆恨みだったし、その理由には少しせつなく。 最初の懐中時計の話は良かった。見た目ヤンキーな人と好青年、そして女子高生の関係。女子高生には全く共感しなかったけど、最後あきらめずに前向きになったことには、すがすがしく思いました。
1投稿日: 2015.09.03
powered by ブクログ身内のことをなかなか話せない明里。 明里の気持ち、ちょっとわかる。 受け入れてもらえるか、不安だよね。 それでも秀司と一緒にいたくて 前に進んでいく明里はすごいと思う。 明里には幸せになってもらいたい。
1投稿日: 2015.08.02
powered by ブクログ「家族」が一つのキーワードになった巻でした。 私も学生の頃、相手の人に自分の家族感を押しつけていたと反省しました。 もう少し前にこの本を読んでいたら、カレにもう少し優しくできたのだろうか。 主人公と時計屋さんの進展も今後楽しみです。
1投稿日: 2015.07.19
powered by ブクログシリーズの3作目なんだと思いますが、これから読んでしまいました。 寂れた商店街に引っ越してきた(らしい)明里さんと、彼氏で時計修理店を営む秀司くんが主人公。 物語の全体的な雰囲気が、ちょっと私の好きな作家さんに似ているかもといった印象。 日常のちょっとしたミステリーを謎解いたり、ふんわりした雰囲気とか。
1投稿日: 2015.07.12
powered by ブクログ安定の良作。ただ、郁実さんのキャラがどうしても好きになれなかった。自分ばっかり不幸だと思って悲劇のヒロイン気取りしてるみたいで。
1投稿日: 2015.07.02
powered by ブクログ■過去をやり直せたらいいのに 穏やかな交際を続ける明里と秀司。ある日「秀司の時計店を女が手伝っている」と教えられた明里は、店で骨董店の娘・郁実と出会う。東京での仕事を辞めて帰ってきたという彼女は、商店街のお祭り準備で秀司が不在がちの今だけ、店番をしているのだという。自分と境遇の似た彼女に共感を覚えつつも、秀司との関係に少しだけ不安を感じて…。切なく温かく、心を癒やす連作短編集、シリーズ第3弾。
1投稿日: 2015.06.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
幼い頃の思い出って、セピアの中に包まれていますね。 誰かと手をつないで歩いたことは覚えていても、背が小さいからなのか、見上げた先にある人の顔がおぼろげだったりする。 そんな、境遇にある人たちの、“父”に関するお話と、青春の思い出、恋愛。 私、骨董屋の娘苦手だな~なんて思っていたのですが、そんな思い出があったんですね。 「いっそ、時が戻ればいいのに」 そんな思いが、“思い出の時の修理”に、繋がるわけですが、ついに、逆回しの時計を欲する人が出てきた! しかし、起きた事を変えることはできない、それをどういう出来事としてとらえるか、そんな心の持ち方も重要だし、過去に言えなかった言葉を今、言う事だってできる… そんな人と人のつながり方を、繰り返し、優しく説いてくれるお話でした。 早く次が読みたいなあ…
1投稿日: 2015.06.12
powered by ブクログ3作目 今回は家族とかお父さんがテーマなのかな? とりあえず、秀ちゃんと明里さんは心配ないんだけど(特に秀ちゃん) そこにあえて波風を立てるかのように女性店員が現れる 明里さん、もっと秀ちゃんを信用すればいいのに 家族の件にしてもそう 彼はそんな事であーだこーだ言うような人ではないことがわかっているだろうに・・・ それでもまぁ、カッコウの話しは個人的には色々と複雑 僕自信の境遇にも当てはまるからなぁ カッコウの子を育てる気持ちとしては、特に意識しないように意識しているという変な感じかな?
1投稿日: 2015.06.02
powered by ブクログシリーズ3作目 今回もほっとする、いい作品だと思う。 二人の関係もいい感じで良いが、何よりも時計にまつわるストーリーがいい。 時計=過去の苦い思い出・・過去はやり直せないが、悪かった記憶を少し補正してくれる薬のような感じだろうか。 「懐中時計」に関する短編が良かった。高校の同級生の友情と被害に逢った女性への思い、それが完治はしないが治療できた気がする。ハッピーエンドにはならないが、3者ともに気持ちが通じた終わりかたが心地よい。
1投稿日: 2015.05.31
powered by ブクログ順調に進む明里と秀司の間に、ライバルと家族の価値観問題。 連作短編の読みやすさに加えて、やっぱり恋愛要素は外せない。 前向きになったつもりの明里の心の後ろめたさと 大らかで包み込むような秀司の思いの中にある強さ。 家族とは。結婚とは。 何が正解なのかはわからないけれど、お互いを想い合う2人の姿に背中を押されるようだ。
1投稿日: 2015.05.14
powered by ブクログ今巻は謎の幻影回想が出てこなかったので、心安く読むことができた。相変わらず太一は不思議君だけれど。 本屋で「心が癒されたい人へ」というPOPに惹かれて手に取ったこのシリーズ。全てハッピーエンドという訳にはいかないけれど、根っからの悪人は出てこないし、毎回何かしらの納得をして話を締めてくれるので、読んでいて安心感を持てる。 実父の謎まで解けたけれど、まだこのシリーズは続くのかな?明里と秀司が結ばれるまでやってくれるのかな?
1投稿日: 2015.05.14時がまわり始めた
何か心にかかることがあって立ち止まっていた人達の時間が、時計店を訪れることで動き出した。 時は戻らないけれど、新たな時間をそれぞれの道で。 と同時に、2巻ではあまり進展のなかった明里と秀司の時も少しずつ動き始めます。 そして、太一はもしかしたら・・・。
0投稿日: 2015.05.12
powered by ブクログ思い出のとき修理しますシリーズ3作目。 今回は「家族ぐるみ」がテーマのものが多かった。 ライバル出現か!?のくだりは、一々会話に動揺を誘う話を入れてくるキャラが苦手だからか、読むのが少々疲れた。しかし秀司って優しい彼氏やね~
1投稿日: 2015.05.09
powered by ブクログ"誤解が解けないまま時は過ぎた。立ち止まりたくても、みんな、進んでいくしかないから、ときには奇跡に頼りたくなる。 「神社は、忘れさせてはくれないんだそうですよ。でも、きっかけはくれたんじゃないかな」 過去を修復するための、きっかけを。 うつむいていた顔を、彼女はようやく少しだけ上げた。 もしかしたら、奇跡の芽はありふれたところにある。それを奇跡にできるかどうかは、たぶんその人しだいなのだ。 秀司が差し出した懐中時計を、菜穂子さんは両手で水をすくうようにして受け取った。"[p.101] 全体的にぼんやりと包まれて終わるから、すぐ隣に息づいてる不思議とも捉えられるし、現実的にも捉えられるし。 あと2冊くらいで終わりそう。 "携帯の番号をメモした紙を差し出すが、太一は受け取ろうとしない。 「また来るんだろ。そのとき声かけてくれって言っといてよ」 「電話くらいしてあげたら?」 「やだよ、ケータイ持ってないし、社務所に電話ないし」 電子機器にさわると壊してしまうという体質の人がいるらしいが、太一はそれだという。だから携帯電話を持っていない、とは本人の弁だ。 「電話なら秀ちゃんに借りればいいじゃない」 「苦手なんだよ。雑音や混線でちゃんと話ができないんだ」 「どれだけ電波体質なのよ」"[p.285]
1投稿日: 2015.04.12
powered by ブクログ伯母さんのひょんな話から、実のお父さんのことが気になって仕方のない明里。 明里と修司の、それぞれの親が出てきます。 クライマックスに近づいているのかな?
1投稿日: 2015.04.04
powered by ブクログシリーズ3。まぁパターンの普通の話し。 2015.3.31
0投稿日: 2015.03.31
powered by ブクログ最後のカッコウ~の話。 忘れたい記憶を忘れるなんてことはできない。 だからと言って、それに縛られることはない。 私はそう捉え、一歩前へ。
1投稿日: 2015.03.22
powered by ブクログ(15-28) 私は明里のような主人公はどちらかというと嫌い。だってうじうじ悩んで他の人に気を使わせてるのを見ると、いらいらしちゃうから。なのにこのシリーズ3巻目も読んでしまった。主人公は好きじゃなくても、割り切れない苦い思いをそのままにしてしまうようなストーリーは気に入っているから。ちょっとしか出てこなかったけど、明里の叔母さんのような人は私は好き!
1投稿日: 2015.03.16
powered by ブクログ今回は秀司の同級生が持ってた懐中時計、詐欺師かと思われる男性、秀司のお店で働くことになった郁実、そして明里を訪ねてくる謎の男・・・ 今回も明里と秀司の関係がゆっくりと進んでいってる。それがこのシリーズの特徴なんだろうけど・・・ そして私はやっぱり秀司が大好きだ!明里が羨ましい・・・
1投稿日: 2015.03.15じんわり温かくて、おもしろい
1巻から3巻まで読み進んで思うこと。甘えるのが苦手で、自分の心を上手く言葉にできない、甘え下手の明里ちゃんと、とても穏やかで優しく、ちゃんと思いを言葉にして伝えてくれる秀司くん。秀ちゃんの時計店に持ち込まれる壊れた時計をきっかけに、修理を依頼した人が、思い出は直せないけれど、一歩踏み出す勇気やきっかけになり、少しずつ良い方向に進んで行け、幸せに向かっていることが、読んでいて、嬉しいです。明里も秀司も心のキズを互いに癒していける関係になっていけて、良かった。それにしても、太一くんは、何者だ!ひょっとしたら、津雲神社の精霊かな?と、思う場面が、所々出てきて、謎めいてま~す。
0投稿日: 2015.03.15
powered by ブクログ穏やかな交際を続ける明里と秀司。ある日「秀司の時計店を女が手伝っている」と教えられた明里は、店で骨董店の娘・郁実と出会う。東京での仕事を辞めて帰ってきたという彼女は、商店街のお祭り準備で秀司が不在がちの今だけ、店番をしているのだという。自分と境遇の似た彼女に共感を覚えつつも、秀司との関係に少しだけ不安を感じて…。切なく温かく、心を癒やす連作短編集、シリーズ第3弾。
1投稿日: 2015.03.11
powered by ブクログ相変わらずじんわりくる大好きなシリーズ。三話目で泣きそうになってしまった。 どんなに後悔しても、時間は戻せない。二人の関係もどうこうできない。ただ、その時の事実を受け止め認識し心が変わるということはある。 止まっていたときを動かし、未来へ進んでいこう。苦い思い出も全て抱きしめて。
1投稿日: 2015.03.09
powered by ブクログ最後の話のカッコウと百舌のことが印象に残りました。 過去を肯定するでもなく否定するでもなく、 そのまま受け入れて生きていくのがいいですね。
1投稿日: 2015.03.02
powered by ブクログ〜結婚と家族の問題に向き合う二人の出した答えは〜 寂れた津雲神社商店街に住んでいる明里と、時計職人の秀司の周りに起こる、少し不思議なストーリー「思い出のとき修理します」シリーズ第三弾。 今作では、結婚を考える上で誰もが向き合う、結婚と家族の問題が起こります。 家族に対する価値観がズレることで苦しみ、想いがすれ違う、商店街を訪れる人たち。 そんな人たちの悩みに接しながら自身の、家族との向き合い方を考えた二人は、また一つ階段を上がっていきます。 同じ悩みを持つ人には、苦しみを解きほぐしてくれるきっかけの一冊になるかもしれませんね。
1投稿日: 2015.02.19
powered by ブクログ恋愛もおりまぜつつ、人とのかかわりが感じられて、人間関係っていろいろと大変だよねと思う。 結婚って二人だけじゃないもんね~。わかるわかる。しかし、骨董屋の娘さんちょいとびっくりですね。
1投稿日: 2015.02.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シャッターが降りた店の多い商店街で、 時計修理をする秀司と シャッターを下した美容院に住む美容師の明里。 シリーズ1作目で早々に恋人同士になった二人は、 3作目になっても、微笑ましくで互いに優しい。 そんな二人は、いい恋愛してるなぁ、と思う。 津雲神社と津雲通り商店街に訪れる 不思議な出来事と人の気持ちを 解き明かしながらすすむ短編集は 1よりも2、2よりも3と面白くなってきた。 いろんな時計にまつわる話も面白い。 鳩時計の鳩は鳩じゃなかったなんて!!! 今回は明里の気持ちが、「わかるぅ」な感じだった。
1投稿日: 2015.02.14
powered by ブクログシリーズ第3弾。今回も秀司のもとへ持ち込まれた時計にまつわる4つのお話。 友達、父娘、恋人、姉弟。時計を修理することで、すれ違い、かけ違えてしまった過去を修復し、再び時を刻み始める。どれもラストはほろ苦い感じ。過ぎてしまった時間を取り戻すことはできないけれど、立ち戻って新しい未来を作っていくことはできる。 そして今回は明里に恋敵が出現し、明里自身の実父の存在も明らかに。ひとり悶々と悩む明里がもどかしくもあるけれど、少しずつ前に進んでいく2人の関係が微笑ましくもある。
1投稿日: 2015.02.13
powered by ブクログ読んでいるとほっとできる作品です。時計の豆知識が増えました。これからも続くみたいなので楽しみにしています。
1投稿日: 2015.02.10
powered by ブクログ二人の関係性がゆっくりでも前に進んでいくのが見ていて幸せな気持ちになるし、応援したくなった。 今回も時計にまつわる人間模様がとても温かくて、ほっこりできる。 2015.2.3
1投稿日: 2015.02.03
powered by ブクログ前から好きだったシリーズ。明里の複雑な家庭環境に共感はできないけど、秀司の優しさに救われた感じがした。
1投稿日: 2015.02.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
副題「空からの時報」~飯田修司は初めて出た同窓会で皆から敬遠されていた川添に声を掛け,懐中時計を手にしたことを思い出す。他県の女子高生が痴漢被害に遭っているのを助ける際に拾ったもので優等生である横山が預かったまま返しそびれていたものだ。津雲神社に十字架のペンダントを捨てようとする信用金庫の女が現れ,十字架がサザンクロスで懐中時計のチェーンであることを見抜き,再開するなら近所の高校の天文台だと考え,学園祭当日に明里を誘ってやってくる。シャッター通りと化すしている商店街を盛り上げるためコスモス祭りを行うが,目玉は黄色いコスモスとカラクリ人形。調整のために店を離れる飯田時計店には取引のある骨董店の娘・郁美が店番に入り,修司と明里の仲を裂こうかという言動を繰り返す。幼い頃に娘と離ればなれになったと近づいてい来る詐欺師が現れ,時計店では初老の男性が古いソ連製の時計の修理を依頼する。初老の男性は明里の義父で,詐欺師は本当に秘密のコスモスが見つかればピアノが上手になると当時夢想していていた娘を探しているのだった。郁美に店を継ぐ意志はなく,最近会社はセクハラでやめざるを得なくなり,元彼とは親戚だという美容師との関係を疑って別れたばかりだった。元彼からメールが来てやり直したいと思っている郁美は,思い出の時計を逆回りにする改造を依頼する。津雲神社の落雷で失われたご神木を見上げる学生,明里を探して商店街を彷徨く20代の若者,二人とも複雑な家庭環境だが,額に傷のある若者は生き別れた明里の義理の弟になる~20代後半の男女で異性との交際には傷を持つ二人。複雑な家庭環境に置かれた人って増えているんだろうけどねぇ。甘甘の展開の内,ラブシーンを感じさせる部分が一カ所アリ!ちゃんとやることはやってるんだ
1投稿日: 2015.01.28時を逆回転
時計を逆回転させたら、時を戻すことができるかな? 戻してやり直したいこともあるよな。 時計が織りなす数々のストーリー。どこか幻想的で大好きなシリーズです。 どこかホッとするとてもあたたかな小説です。 そして時計と共に進むストーリーは明日への希望すら感じる気がします。 時間はどんな時でも前に前に進みますからね。
1投稿日: 2015.01.28
powered by ブクログシリーズ3作目。色々な家族の形が描かれている4つの連作短編集。 明里がまた一つ壁を乗り越えた感じ。 前2作に比べて少し重め・苦めな印象だったけど、終始優しい雰囲気をほのかに纏っていて、なんだかんだ波乱はあっても安心して読める作品。
1投稿日: 2015.01.27
powered by ブクログ「この関係がこのまま続けばいいのに」 過去の失恋から、秀司との関係の変化を恐れる明里。 だが。秀司の店を手伝う女性の存在や、亡くなったと思っていた実父の生存の知らせなど、明里の心をかき乱す出来事が続き、明里自身も逃げばかりはいられない状況に。 どんなときでも、真っ直ぐで誠実な秀司が絡み合ったいくつもの糸をほぐしていく。 2015年1月25日読了。 シリーズ第3弾。 今回は明里を取り巻く環境と明里自身の心に大きな変化が訪れます。 これは、明里と秀司のゴールでハッピーエンドになるのかな?という印象。 それまでには、もう一波乱、二波乱あるのかも、ですが。 謎解きよりも、恋愛小説の要素が大きくなってきた気がします。 まぁ、最大の謎は太一の正体ですね。 なんとなく、ただの人ではない気がして気になります。
1投稿日: 2015.01.26あったかいけど甘くない
シリーズ第3弾となる本書では、突然現れた明里の恋のライバル&明里の家族事情を中心にストーリーが進みます。2巻にも明里の妹が登場しましたが、今回は親も含め、より深く突っ込んだところまで描かれています。個人的には恋愛よりも家族の話のほうが胸に沁みました。 毎度ながら感じるのは、じんわりとしたあたたかさに満ちた物語だということ。でも、ただあたたかいだけではありません。こじれたままの人間関係や、忘れたくても忘れられない記憶など、人が持つ負の面をきちんと描いた上で、それでもまだ希望の光を見せてくれる。安易に甘い展開に持ち込まないというか、いい意味で「フィクションらしくない」ところが魅力です。 それにしても、津雲神社と太一の謎は深まるばかりですね……。
2投稿日: 2015.01.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
津雲神社商店街の明里と秀司と時計にまつわるお話。大事件が起こるわけではなく、過去の思い出と日常の小さな出来事のちょっとしたミステリー。明里は過去の経験から秀司との関係に不器用なところがあってもどかしい。秀司はそんな明里を優しく包み込んで少しずつ二人の関係が進んでいきます。各章の登場人物たちも過去を無かったことにはできないけど、それぞれ過去のことに心の区切りをつけて前に進むことができるようになっていきます。 2巻に比べておとなしかったように感じる太一。彼は本当に何者なのかしら。
1投稿日: 2015.01.24
powered by ブクログ今回はほぼ辛い話(._.)でも嫌な過去は取り消せなくても、思い出は良い形に変える事ができるんだなぁ(*´-`)現実にはなかなか難しいけど…(--;)いろいろな事を乗り越えて秀司と明里の絆がまた深まったきがする(^^)
2投稿日: 2015.01.20
powered by ブクログ穏やかに交際を続ける明里と秀司。 ある日『秀司の時計店を女が手伝っている』と 教えられた明里は、 店で骨董店の娘・郁実と出会う。 東京での仕事を辞めて帰ってきたという彼女は 商店街のお祭り準備で秀司が不在がちの今だけ 店番をしているのだという。 自分と境遇の似た彼女に共感を覚えつつも 秀司との関係に少しだけ不安を感じて…。 切なく温かく、心を癒す連作短編集、 シリーズ第3弾。
1投稿日: 2015.01.17
powered by ブクログ2015/1/15購入。 第1話の「星をさがす人 」で、 そんな彼女に、祖父は言ったのだという。 どんなに小さな星にも、輝けるときがある。太陽に近づいたとき、彗星は華やかに尾をのばす。闇に紛れていた小惑星も、輝きを増して人の目に留まる。 太陽に向かっていけばいい。好きなことや、目標や、おまえが輝けることに向かっていけば、おのずと輝ける。 第4話の「さようならカッコウの家」の名文 同じ家族はふたつとないから、不満も反発も、ひっくるめてかけがえのないものになる。
1投稿日: 2015.01.15
powered by ブクログ前二冊とはちょっと様子が違ったかな? “重め”な感じの話が多かったかも。 2話目が好き。 続編も出るのでしょうか? 個人的に、明里と秀司のラブラブな感じが少し見られたら嬉しいなー
1投稿日: 2015.01.12
powered by ブクログいつもどおりほんわかしたいい話でした♪ このシリーズ読むと私もいつもつけてる腕時計を大切に使おうって思います。
1投稿日: 2015.01.02
powered by ブクログ『変えてしまいたい過去の思い出』を抱えた人達が津雲神社に導かれるように今作品でも集まってきてます。過ぎた時間は変えられない。でも、事実も見方を変えたら全く違った顔を見せる。凍りついていた時が再び動き出した時、確かな自分と新たな道が見えてくるかも。
1投稿日: 2014.12.30
powered by ブクログ今回は少し重苦しい話ばかりで、いろんなことが曖昧なままで、あまりストーリーに入り込めなかった。 あったかさが持ち味だったなあ…などと昔を懐かしむように独り言ちてしまった。 作品が変わったのではなく、私が変わってしまったのかもしれない。 家族の有り様は人それぞれで、私には馴染めなかったのかもしれない。
1投稿日: 2014.12.29
powered by ブクログ当初、本のタイトルに惹かれて、1・2巻を同時購入して、完読。その後、発売となった3巻の本書を購入した。時計にまつわるストーリーにはなっているが、時計自体の話は極めて少ない。とはいえ、今や腕時計がわりに携帯電話の時計機能が幅を利かせている現代にあっては、時や時計をストーリーのアイテムにしているだけでも斬新かも。ラブコメ、さらに一話一話にチョットしたサスペンスの風味も加えられており、今後、どのような展開になるのか。
1投稿日: 2014.12.28
powered by ブクログある物(本)まつわる謎を解いていく、某古書堂と同じライン?と思って敬遠してたこのシリーズ。今年の夏、手にしたら意外と好みに合っててハマってしまった。 前作から「秀ちゃん」「明里ちゃん」と呼び合っている。ともに28歳で何なんだよー、この2人! さすが、女性作家さん。某古書堂シリーズよりも、女性読者が萌えるポイントを押さえてますd(^_^o) ストーリーは時計と人間関係。今回は、家族に焦点が絞られてます。すれ違いや誤解を主人公が謎を解いて、王道だと大団円でしょうが、「この人たち、これでしあわせになれたんだろうか?」って思うようなものばかり。 主人公の明里でさえも、これでいいのか?と問いたい。 続くの?まだ続いても、これで終わりでも良さそうなラストでした。
1投稿日: 2014.12.27
powered by ブクログ相変わらず秀ちゃんが素敵すぎて胸キュンです笑 小さな町の商店街でひっそりと営業する時計屋さん。その店に掲げられている、「思い出の時 修理します」という看板に吸い寄せられるようにやってくる人々の過去が優しく癒されていく短編。 時計屋の店主・秀司と恋人の明里の「互いにちゃんと向き合っていこう」という誠実な姿勢に、読んでいてとても好感が持てます。こういう関係は理想だなあと思ったり。 今回は過去にそれぞれ家族と色々あった2人が家族に対して思い悩む姿が丁寧に描かれていて、それもまた良かったです。次巻ぐらい結婚するのかなー。ぜひ幸福な結末を。
1投稿日: 2014.12.26
powered by ブクログ過ぎ去った過去を無理に肯定する必要はない。 乗り越えたあとに振り返ればいい。 振り返ったときに大切なことに思えたら、それでいい。
1投稿日: 2014.12.24
powered by ブクログごめんね、は言いたい 後悔の無いように生きたい けど難しい ありがとうごめんなさいを繰り返して生きる
1投稿日: 2014.12.24
powered by ブクログ時計屋さん第3弾。家族の問題が出てきて、なかなかシリアス。赤の他人と家族を新しく作るって、そりゃ大変なことだよね。今までの自分の家族がすでにあるわけだし。しかもその家族の形は全部違うわけだし。いろいろ考えさせられます。で、二人の関係もまたちょっと進みそう♪ってところで4弾に続く。あいかわらす時計屋さんは優しくて素敵。でも今回の表紙のイラストはどうしたのか?
1投稿日: 2014.12.23
powered by ブクログ今までのシリーズの優しく温かな雰囲気そのままで話が進んでいく。 どうしても、明里と秀司の関係ばかりに目が行ってしまうけれど、今回、商店街に現れ関わる人たちの抱えているものは、いつも以上に重く哀しいものばかり。絡まった糸がするすると解けるわけではないけれど、それでも絡まってしまった時に戻り、気持ちを理解し、一歩を踏み出してしまおうとする姿は、この作家さん独特のやさしさだなと思う。そして、明里と秀司の関係も、恋愛から一歩先へ進もうとしている。家族というものへの考え方の違い。立ち止ってしまったら、一緒に踏み出せるときまで戻ればいい。大切な人とともに過ごし時を一緒に刻む姿、そして将来を共に過ごし時を刻もうとしている姿は観ていてほほえましくうらやましくなる。 そして、太一の謎、いったい何者なんだろう? ライバルなのか謎な女性の登場は読んでいてちょっとイラっとしてしまった。理由すらもなんで?と思ってしまいました。 表紙カバーイラストが変わってしまったのは残念かも。
2投稿日: 2014.12.17
powered by ブクログ思い出のとき修理しますの第3弾。 錆びれた津雲神社商店街とその商店街にある飯田時計店を中心に書かれた物語。 それぞれ時計にまつわる思い出を動かなくなった時計、壊れた時計などを中心に主人公明里と秀司の恋愛を交えて進んでいく優しい雰囲気のお話。 今回は明里にライバル的な人が現れたのはちょっとドキドキした。 でももう数話ライバルの話を引きずって欲しかった(笑)個人的には。 最後の鳩時計の話はなんだか無理矢理過ぎているような感じがした。 今は商店街に居ない人の感情も分かったように解釈しているのがなんとなく今までの話と違ったかなって感じ。 なんとなく私的には腑に落ちなかった。 でも谷瑞穂さんの優しい物語の進み方はとても読みやすくどんどん先を読みたくなる。
1投稿日: 2014.12.17
