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ワーク・シフト 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>
ワーク・シフト 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>
リンダ・グラットン/プレジデント社
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総合評価

469件)
4.1
146
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18
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    2025年を目処にどう仕事が変わってゆくかが記載されている作品である。確かにその通りになっていることも多い。 最初の頃は、ためになるなぁと読んでいたが、後半はきつかった。例が多くて、尚且つ2025年に読んだからだろう。 *下流民か、自由民か。地球規模で人生は二極分化する* 2025年、私たちはどんなふうに働いているだろうか? ロンドン・ビジネススクールを中心とした、「働き方コンソーシアム」による、 世界規模の研究が生々しく描き出す2025年のに働く人の日常。 「漫然と迎える未来」には孤独で貧困な人生が待ち受け、 「主体的に築く未来」には自由で創造的な人生がある。 どちらの人生になるかは、〈ワーク・シフト〉できるか否かにかかっている。 働き方が変わる! 〈5つのトレンド〉 ●テクノロジーの発展 ●グローバル化 ●人口構成の変化と長寿化 ●個人、家族、社会の変化 ●エネルギーと環境問題 働き方を変える! 〈3つのシフト〉 ●ゼネラリスト→連続スペシャリスト ●孤独な競争→みんなでイノベーション ●金儲けと消費→価値ある経験 「食えるだけの仕事」から意味を感じる仕事へ、 忙しいだけの仕事から価値ある経験としての仕事へ、 勝つための仕事からともに生きるための仕事へ。 覚悟を持って選べば、未来は変えられる。

    17
    投稿日: 2025.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉 これからの働き方に影響を与える以下の5つのトレンドを分析して、近未来の働き方のショートストーリーをまず、示します。 働き方が変わる! 〈5つのトレンド〉 ●テクノロジーの発展 ●グローバル化 ●人口構成の変化と長寿化 ●個人、家族、社会の変化 ●エネルギーと環境問題 悲惨な働き方をショートストーリーで示した後に、以下の3つのシフトを行うことで、働き方がどのように変化するかが次に示されます。 働き方を変える! 〈3つのシフト〉 ●ゼネラリスト→連続スペシャリスト ●孤独な競争→みんなでイノベーション ●金儲けと消費→価値ある経験 前半の分析は結構的を得ているように思えますが、後半の部分は著者の価値観によってずいぶんと偏ったものになっているのが残念です。 外資系のテクノロジーの会社に勤めている竹蔵の働き方は、この本に出てくる未来の働き方に一部が近づいている気がします。まあ、明るい面も暗い面も両方ありますが。 肝心な部分は、主体的に自ら選択しその結果に責任を持つことということでしょうか。 それは今も昔も、そして将来も変わらない気がしますが。 著者の言うY世代の若い人に読んでもらいたい本です。 竹蔵

    2
    投稿日: 2025.08.06
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    2012年に2025年の未来を見据えた働き方、それに向けて現状からシフトすべきことを問題提起した本であるが、2025年の今読んでみるとかなり正鵠を射た内容だと思う。途中、コロナ禍により実現が遅れていることも逆に加速していることもあるが、概ね方向感は正しいと思える。今後の働き方のあり方を考える上でとても参考になる良い本だと思う。

    0
    投稿日: 2025.06.09
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    この本は「一人ひとりが自分なりの選択を行う案内図」となることを願って書いた本という言葉に、著者の方の考え方が素敵だなと感じた。 分厚いけれども読みやすく、何より12年前に読んでおけば良かった…と思った。 これからの働き方の変化というのは、 環境と共に一番は人々の価値観の変化ということ、だと思った。 自分にとって本当に大切なものは?深めて考えていきたい。

    0
    投稿日: 2025.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この2人だけではない。2025年の世界では他の人とちょっと対面して接する機会が減る。バーチャルな人間関係が直接の触れ合いと同じ位私たちに元気を与えるようになる可能性もあるが、そうはならないだろうと私は思う。他の人と触れ合う機会が減れば手軽な人間感じがもたらす。喜ぶよ。味わえなくなる。充実した人間関係が仕事を充実させ、充実した仕事が人生を充実させると言う。幸循環生まれなくなる。 アモンは、同時代の多くの人たちと同様に、大企業に対して冷ややかな見方をしている強欲経営者の金儲けの片棒を担ぐのは仮面だと思っている。と思っている会社に勤めずに、フリーランスで働くことにしたのは、1つにはそれが原因だ。一方、露伴は政府の職に対する不信感がとりわけ強い 未来の食用生活に向けて準備するのは刺激に満ちた経験だ。世界は目まぐるしいペースで変化している。仕事とはこうあるべし。仕事はこのように行うべしと言う。固定観念の多くは過去のものになり、新たな選択肢とチャンスが拡大する。公式生のキャリアの道筋ではなく、充足感とやりがいを抱けるキャリアを切り開けるようになる。ただし、自分に合ったオーダーメイドのキャリアを実践するためには、主体的に選択を重ね、その選択の結果を受け入れる加工が必要だ。ときにはある選択をすれば、必然的に何らかの代償を受けられなくてはならない場合もある。これまでの企業と社員の関係には親子の関係のような安心感があった。私たちは自分の職業生活に関する重要な決定を会社任せにしておけばよかった。それに対して新たに生まれつつあるのは大人と大人の関係だ。この方が健全だし、仕事にやりがいを感じやすいが、私たちはこれまでより熟慮して強いけ情熱を持って自分の働き方を選択しなくてはならなくなる。そのために必要なのは、どのような人生を送りたいかを深く考え、決断する能力だ。私自身、働き方の未来を研究し始めたきっかけの1つは、息子たちにキャリアに関して適切な助言をしたいと思った事だった。 仕事の世界で必要な3種類4本 要するに、知識と指摘思考力のことである。グローバル化進展し、テクノロジーが進化して、世界が一体化する時代には、あなたと同時の知識や技能を持っていて、しかもあなたより早く易く。そしてするとあなたより上手に同志の仕事を行える人が世界中に何千人ことによると、何百10,000人も現れる。 第二の週は人間関係しよう。要するに人的ネットワークの強さと幅広さのことである。そこには生活に喜びを与えてくれる深い人間関係も含まれるし、様々なタイプの情報や発想と触れることを可能にする。広く浅い人間関係を含まれる未来の世界では、そういう人間関係を意識的に気づく必要があると私は考えている。 それを実践する上では、成功するために何が必要かと言う点について古い思い込みの多くを捨てなくてはならない。群衆から自分を怪我出せる事は確かに重要だが、未来の世界では成功を収める力になってくれるのも群衆。少なくとも賢い群衆なのである。つまり私たちは、専門知識と技能が磨いて、他の人との差別化を図る一方で、高度な専門知識と技能を持つ人たちと一緒に価値を見出していかなくてはならない。それができなければ、自分の力だけで大勢のライバルきそう合わなくてはならなくなる。一言で言えば、私たちは孤独に競争するのではなく、他の人たちとつながり合ってイノベーション成し遂げることを目指す性に転換する必要がある。これが本書で提案する場合のシフトである。 専門技能の連続的習得未来の世界でニーズが高まり、そうなジャンルと職種を選び、高度な専門知識と技能を身に付ける、セルフマーケティング、自分の能力を取引相手に得させる材料を確立するグローバルな人材市場の1人となり、そこから脱落しないためにそういう努力を欠かせない他の人たちの高度な専門技能と知識を生かすために人的ネットワークを築き上げることだ。連続スペシャリストへの道アルノーが、他の技能より高い価値を持つのはどういう場合なのかをよく考える。ミラーを予測する上で、この点は極めて重要な鍵を自立。 クリエイティブクラスの人々は、具体的にはどのような職に就くのか、ドイツの未来学者、マシアスフォルクスを100以上の創造的な食事を著書で列挙している。そこには、アニメーター建築家、叙述、家、陶芸家、クリエイティブ、ディレクター、DJ、ドキュメンタリー映画監督、イベント、プランナー、ファッション、コンサルタント、フィットネス、トレーナー、グラフィックデザイナー、インテリアデザイナー、メディア、対策講師、音楽家、ミューズ、画家、写真家、哲学者、牧師、校閲者、ラッパー研究者、カリスマ、料理人、ストーリーテラー、スタイリスト、劇場監督、トレーナー、ウェブサイト、クリエイターなどが並んでいるこの中にはいずれ消滅したり、大きく変容したりする職種もあるだろうし、ますます流星を極める職種もあるだろう。このような人たちはどういう職業生活を日々を送るのか、創造的活動と言うと、絶海の孤島に1人こもってした高重ね、何かを作り出すイメージがあるかもしれないが、現実は正反対だ。クリエイティブクラスの人たちは同じような専門技能や才能の持ち主同士で寄り集まって生きようとする。この傾向は今後1層強まるだろう。世界の様々な場所に、創造的な人材の集積地が出現し、そこに集まった人たちが学び合い、一緒にビジネスを行うようになる。互いに関連なある多様な専門技能や能力の持ち主が交流することにより、創造性が刺激されて、その地に活気とエネルギーが乱されるこうして言えば、イノベーションと創造性のホットスポットが形成されるのだ。例えば第7章に登場したチェンゴンがクラス上、海は2025年の世界で創造的な人材の集積となる土地の1つだ。チェンコは周囲の多くの人たちと同じように、専門技能と新しいアイディアを組み合わせることによって成功を収め、多様性に富んだ環境の恩恵を受けながら、価値を見出す。 フォルクスが指摘するように、この点は、弁護士や医師建築家大学教授のような専門職と比較するとわかりやすい。この週の職業では、大抵ギルド同業者組合的な仕組みが気づかれて、最低報酬制度などを通じて同業者全体に富が行き渡るようになっている。こういう職種でも募集したスーパースターが出現する余地があるが、現実にはかなり厳しい。 このようなサービス関連の新しい職種が登場するのは、新しい創造性、イノベーション関連の職種の場合と同様、私たちの働き方と生活の変化が産む必然の結果だ。2025年の世界では人々はものを大量に消費することより充実した経験を味わうことを重んじるようになる。その究極の形態として、一人ひとりのためのオーダーメイドで準備された経験を発する人が増えるのだ。 古い仕事の元では、やる気と野心と強い協商心があれば成功すると考えられてきた。しかしこれからは高度な専門技能を習得し、その上で多くの人と結びつかなければ成功できない知的資本と人間関係資本を組み合わせる必要があるのだ。グローバル化が進展し、世界中の人々が結びつく時代には、イノベーションと創造性が極めて重要になるが、真のイノベーションと創造を成し遂げようと思えば、大勢の人たちの能力とノーハウ人脈を統合することが不可欠なのだ。自己再生のコミュニティーを気づく重要性が増す。自己再生のコミュニティーだ。この種の人的ネットワークは、バーチャル空間の人間関係でないと言う点で、ビックアイディアクラウドと異なり、自分と同様の専門技能の持ち主で構成されてわけではないと言う点で、ポッセとも異なる。旧来の人脈作りは、しばしばゲーム感覚で行われる自分のイメージをできるだけ好ましく見せようとする場合が多いが、それは応援にして印象操作に過ぎない人を惹きつける、自分の関心テーマをの場で表明することが大切だ。そうでないと他の人たちはあなたと関心が重なり合うかどうかわからない。関心テーマについてブログを書いてもいいし、共通の関心テーマを持つ人たちのコミュニティーに参加しても良い機会があれば講演を行うのも効果的だろう。一言でポストのメンバーを惹きつけるにはまず自分が積極的に発信しなくてはならない。その際、自分が何を成し遂げたかだけでなく、どういう問題にぶつかっているかを語ることが重要だ。あなたが何に関心があり、どういう課題を抱えているかを語って、初めて他の人たちはどうすればあなたと共同行動を取れるかがわかる。ウィーク胎児と呼ばれるから情報得るケースが多いことがわかった。カメレオン人間になる先の3つのタイプのグループで言えば、第一の保守的なグループは、芸術からの人や現実認識が甘く見える人を受け入れることに抵抗がある。第二のクリエイティブ系のグループは、クリエイティブなアイディアの持ち主だとはっきりわかっている人だけを仲間とした認め、難しそうな人を好まない。第3の形のグループは、感情をあらわにする人が苦手で、形に対して不信感が強い。この累計化はいささか単純すぎるかもしれないが、ビックアイディアクラウドを築くのが、どうして難しいかは理解してもらえただろう。様々なグループの暗黙のルールに阻まれて、そのグループの内側に入り込めないケースがしばしばあるのだ。では、どうすれば異なる暗黙のルールを持った複数のグループにまたがる、人的ネットワークを築けるのか、イギリスの経営学者、マーティンキルダによれば、異なるグループの間のギャップを乗り越えるのが最も得意なのは、カメレオンのような人間だと言う。こういうカメレオン人間はそれぞれのグループで求められる質に合わせて、自分の振る舞い方を修正するのは人々は得意になるだろう。カメレオンは周囲の環境に合わせて体の色を変えると言われるが、カメレオン人間は喋り方や言葉遣い、人前で表現する。価値観身に付ける、服装などを変える。この子の人たちは角との信念がないわけではないし、自分のあらゆる側面を変えるわけでもない。どういう部分を環境に適応させ、どういう部分を書くとして保ち続けるからの生き方が上手なのかもしれない。 キルダフによれば、優れたカメレオン人間になるためには心理学で言うセルフモニタリングの能力が欠かせない。他の人の言動に鋭く目を配り、そのグループの暗黙のルールを敏感に察知して、それに照らして、自分の振る舞いが適切かどうかを観察する能力が必要なのだ。社交的なイメージがあって、気軽に近づきやすく、固形的に振る舞う人とイメージがあるので、喜んで友達を紹介したくなる人は、他の人を引きつけやすい。しかしおそらくそれ以上に重要なのは、面白くて、知的興奮を与えてくれる人と思われること、そして自分にアプローチする方法を他の人たちにもわかりやすく示すことだろう。そのためにTwitterを活用してもいいし、コメント付きのブログを解説してもいいし、動画投稿サイトにメッセージを公開しても良い。今後はオンライン上で人々が活発に情報発信するのが当たり前の時代になる。そういう時代には単に普段と違う世界に足を踏み出すだけでは充分ではない。自分がどういう知的さと専門性の持ち主かを広くし知らしめることによって、人々を引きつけることが不可欠になるつぐ炎となる人間関係の加工なすのが関心と価値観の共有であること。経路はこうした点を2000年以上前に指摘していた。自分と似た人としか友達になれないと言うことではない。友情が花開くためには関心と経験を共有している必要があると聞けば言いたいのだ。友情は関心と経験の共有と言う土台の上に生まれて、相互の善意と愛情タイヤの深まりを通じて強化されていくと言うのである。キケロはこう述べている。世界で最も強い満足感もたらす経験とは、地球上のあらゆる題材について自分自身に向かって語るのと同じ位自由に話せる相手を持つことである。友人のスピアの言葉を紹介した。ピオニには多くの議論がある。この世界で友情ほじられているものはないとよく不満を述べていた。自分が何匹のヤギや羊を持っている子は誰も知ってるのに、友達が何人いるかは誰もわかっていない。家畜を手に入れるためには多大な関心が払えるが、友達を選ぶ際には全く関心が払われていない。スピー王が述べている事は、古代ローマ以上に未来の世界に集まる。これまで以上に時間をかけ気を配らないと友人との関係がもたらす喜びを得られなくなる。そこで友人と深い絆を築くための時間と言うとを得られ、しかも物質的な高さを変調しないバランスの取れた職業人生を選択することがときは重要となる。これからやってくるのは矛盾に満ちた時代だ。テクノロジーの進化とグローバル化の進展により人と人の結びつきが強まる反面、私たちは今以上に時間に追われ、孤独を味わうようになる。そういう時代に意義を見出せる。職業生活を送るためには、この無人を返す方法を見つけなくてはならない。昔は人間関係が実的ネットワークが自然に形成されるのに、任した時は充分だったが、今後はそれで充分ではなくなる。未来の世界の多くの側面がそうであるように意識的主体的な選択と行動が不可欠になる。関心分野を共有する。少人数のブレーン集団であるポッセ多様なアイディアの源となるビックアイディア、クラウド、そして安らぎと活力を与えてくれる現実世界の友人なるで構成される自己再生のコミュニティーを気づくために志的に努力しなくてはならない。今から人間関係を払うことができれば大きなエネルギーを得られる。その際に注意すべきなのは、スピーシーが警告したように、物質的な高さを重んじる、あまり成長と意義と友情をないがしろにしないことだ。この点が次の第3のシフトのテーマであるお金に重きを置く発想は、満足感や食感を高めるとは限らず、むしろ不愉快な結果をもたらす場合がある。お金や物に対する欲求は、その他の経験に対する欲求以上に開くことがない。あなたも思い当たる節があるのではないか。私たちは新しいものを手に入れてもすぐに喜び忘れてしまいもっと欲しいと思い始める。しかももっと欲しいと思う。物質主義的思考を強めると自分を成長させる上で好ましくないゴールを設定しがちになる。簡単に達成できる目標でよしとしたり、逆に達成不能な目標を定めたりするケースが多くなるのだ。また、物質主義的思考が強い人を受け身的な活動して時間を過ごす傾向が強まる。例えば物質主義的思考の強い人は概してそうでない人よりも長い時間テレビを見て過ごす傾向がある。一方、物質主義的思考の弱い人は社交をしたり、将来の計画を立てたりすることに時間を費やす場合が多いと言う仕事に対する古い役職事は、私たちにお金と地位の価値を過大評価させ、充実した経験がもたらし、幸せを歌評価させる。古い約束事はお金を中核に捉えているが、実は仕事とし、生活における喜びの多くは値段をつけられない。最近1ヵ月の自分の心理を振り返ってみて欲しい。あんたが幸せや満足喜びを感じたのはどういう時だったろうか当然金を払っている軽減を通じて愉快な感情を味わった時もあっただろうが、無償の経験によってそういう感情を味わった時も多かったのではないか。友達との関係がもたらす喜び、仕事をやりといたときの達成感野山を散策するときに感じる。清々しさ子供と過ごす。楽しい時間、日の出と日没を眺めて過ごした時は、金を払って手に入る経験ではない。しかしお金と消費を中華に捉える考え方が深く根を貼り付けた理由は他にもある多くの社会で、お金は単に消費の手段と言うだけではなく、その人の社会的地位を衝いた、社会的標識の役割を果たしている。お金は個人の自我から切り離せない1部になっているのだ。私たちは物やサービスを購入することを通じて、自分の人間としての価値より証しようとする。もちろん自分の価値を表現する手段は他にもある高い地位についている。友人表彰や勲章、スポーツの成績、子供に対する優しさ綺麗なキルトを作る能力も、そうした機能を果たせる。しかし、世界の多くの社会で、お金が社会的地位の証として最も強力な要素になっている。そこで私たちはお金を稼ぐために懸命になる。古い仕事の下では、仕事とは単にお金を稼ぐことを意味している。未来の世界では、次第に自分のニーズと願望に沿った複雑な経験をすることを意味するようになるかもしれない。第3のシフトを進めると舞台を整った産業革命以降、仕事に関する古い約束事のもと、お金と正平が仕事の中核をなしてきたが、それを次のように書き換えることが可能になりつつある。私が働くのは充実だ。経験をするため、それが私の幸せの土台だ。仕事を通じてお金を稼ぐことの重要性を無視しているわけではない。生活の基礎的なニーズを満たす上でお金が欠かせない。しかしすでに述べた通り、先進国の多くの人は所得がこれ以上増えても、満足感や幸福感が高まらない。次第に充実した経験を味わうことが満足感や幸福感のもたら契約になる。第8章で論じたようにカリオンツリー型のキャリアを築き、キャリアのモザイクを描くことが当たり前になれば、職業生活の関係でお金をすべての中心にするのではなく、お金とお金の様々な経験のバランスを取るために古い薬草に変わって、新しい約束ことを形作る必要がある。そのためには、仕事に対する考え方をさらには企業と働き手の間の契約の中身を根本からシフトさせる必要がある。このシフトを妨げる要因はどういうものなのか幸せで10日間味わえて、未来に押しつぶされない職業人生を送りたい人は何を転換するべきなのか、まず自分の前にどういう選択肢があり、それぞれの選択肢を選んだ場合に、どういう結果を予想され、何を諦めることになるのか、明確に理解しなくてはならない。以上終わり

    0
    投稿日: 2025.02.06
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    2012年出版時に2025年という近い未来の働き方のシフトを警鐘する内容が大方間違っていないと感じた。ネットワークの広がりが世界じゅうの人々をより身近に感じ、社会・生活がよりボーダレスで多様性に富んでいる一方で、国境、宗教、文化の相違を相容れない「分断」の社会がここまでになろうとは予想されなかったように思う。生産性の向上と効率化・機械化の傍らで孤独や、受容の耐性の低さが個人だけではなく、国や地域にも同様なことが起こっているように思う。そんな世界で物の所有や物理的な富から「幸せ」、「再生」に生きる糧を見出すための働きかたのシフトについては著者の意見に納得できるものばかりであった。自分自身としては、自分の枠を超えた人とのつながり、ネットワークを構築していきながら如何にして自分を売り込んでいくこと、より高い専門技能をいくつか持ち合わせていくことに難しさを感じた。

    47
    投稿日: 2024.12.22
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    [概要]   ・ネットワーク時代の    働き方改革のやり方 [感想]   ・「漫然と迎える未来」      「主体的に築く未来」    の言葉にハッとする。   ・年を取って、    変化を恐れる自分との    葛藤をどう克服する?   ・分野違いの人脈の大切さ。    →出会いを求め続けよう。   ・"ゼネラリストから連続スペシャリストへ"     わたしはスペシャリストだが、     「連続」が不足している。     一生、自己研鑽が必要。 [総評]    ◎自分の今の職業人としての立場     を見つめ直す著書。

    2
    投稿日: 2024.10.03
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    2012年に2025年の予想をされており、他の感想にもある通り、概ね著者の予想される通りの未来がやってきた。 本書の中で著者はがむしゃらに働くのではなく、ワークライフバランスを見直そう(それによる高給を諦めることの覚悟も含めて)と提言されている。

    2
    投稿日: 2024.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この本が今から10年以上前に書かれているという事実に驚く。新型コロナウイルスの蔓延に伴い、大きくシフトした現状を言い当てている。少なくとも私に関しては、いつも時間に追われ続ける未来に足を突っ込んでいる。 ここから脱出するために、第3のシフトを実践してみたいと思う。

    1
    投稿日: 2024.08.17
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    12年前の書籍で変わる必要性がしっかり描かれてあったが、今の自分に当てはめ、変化のなさを感じ、かなり反省した。 3つのシフト、しっかり考えたい。 特に第3 大量消費から経験へ、はしっかり実践したい。

    2
    投稿日: 2024.06.09
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    3つのシフトで自分の価値観に合った働き方を実現する。 世の中は大きく変化しており過去の常識、固定観念は全く通用しなくなっている。 昔は新卒で入社し、60歳までがむしゃらに働き、社内での昇進、昇給を横一線で目指すのが当たり前でそれで幸せな人も多かった。これからは、100歳まで生きる人が増え、70、80歳まで働く人も増える中で、多様な働き方が受け入れられるのはごく自然なこと、60歳からのセカンドライフを目標にするのではなく、仕事で心が満たされて、人それぞれのライフスタイルに合わせて働けるようにしていく。

    13
    投稿日: 2024.04.04
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    2012年に書かれた著書で2025年の予測をしている本です。2024年になってやっと読みました(笑) 当たっているものもあれば、これからこうなるんだろうなぁ、というものもあって、違和感なくサクッと読めました。読み飛ばしても全体像は理解できます。 学び: 専門知識と技能を磨いて、他の人たちとの差別化を図る一方で、高度な専門知識と技能を持つ人たちと一緒に価値を生み出していかなくてはならない さらに、自分の価値観に沿った幸せな生き方をするために、自分自身について理解し、自分の行う選択について、深く考える能力、勇気ある行動を取るために欠かせない強靭の精神を育む能力が必要になる 学ぶべき点のある人たちのそばに身を置く必要が高まるだろう。どこで生活し、どういうコミュニティーの一員になるかが、これまで以上に大きな意味を持つようになる。

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    投稿日: 2024.03.07
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    将来の働き方について考えさせられる本です。 本書を読むと子供たちの未来が多少心配になりますが、たくましく生きていくことを期待します。

    0
    投稿日: 2024.01.04
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    これからのキャリアを考えるうえで参考になればと思い手に取った。 知識を得るというより、読みながら自分に当てはめて考えるための本、という印象。 以下3つのシフトを提唱。 ・ゼネラリストから連続スペシャリストへ ・孤独な競争から協力して起こすイノベーションへ ・大量消費から情熱を傾けられる経験へ

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    投稿日: 2023.07.28
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    本棚に登録したので12年ぶりにざっくり読み返してみたが2025年のストーリーはリモートワーク主体かつグローバル化している現代を驚くほど言い当てている. もちろんパンデミックによる影響などは考慮されていないがそれでもリモートワークが主体になった世界の細切れの忙しさや孤独、高い技能を持つ人々とそれを持たない人々との間の貧困的分断など驚くほど現代を言い当てている。最後はちょっと読み返してみないとわからないけど答え合わせという意味で読んでみると発見があり面白い本かもしれない。

    0
    投稿日: 2023.05.11
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    感想 物質主義の限界。資本主義が自らの発展のために掲げたイデオロギーはもはや崩壊しつつある。行き先を見失わないために。コンパスを見つける。

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    投稿日: 2023.04.14
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    シフト1:職業ゼネラリストから専門特化へ →専門を身につけなければ潰れる シフト2:個人主義の成果→自分を中心に据えつつも他の人と強い関わりを保った働き方を見出す シフト3:幸せなライフスタイル →大量消費社会は終焉、質とモノからコトへ、消費ではなく情熱的に何かを生み出す人生への転換 Y世代の影響力拡大、X世代とは考え方が違う、、 寿命長くなる ベビーブーム世代の一部が貧しい老後 国境を越えた移住 暗黙知、ノウハウが失われる 時間が失われると、ものごとに集中して取り組む時間が失われて、専門技能習得が難しくなる 創造性、アイデアのために遊びは大切 仕事を遊びと考えた方が仕事を愛せる どうして今の職場を辞めないのか?職場に友達がいるから 幸福との相関は親しい友達の程度、寂しさは健康状況を悪くし、周囲に伝染させる 人と関わる活動に投資をすべき 物質主義が強まると、自分がどういう人間か説明し、宣伝し、自分を安心させ、どう思われているかしきりに知りたがる傾向が強まる 学生はマイクロマネジメント、上司に細かく指示され厳しく管理されることへ抵抗感 最も好ましく思われたのは、フィードバック、上司や同僚からどう思われているのか知りたいと熱望 ダイバーシティはモノカルチャーを凌駕する Y世代はグローバル化した世界に生きているから、他者への共感性が高い Y世代はコーチング不足を不満に感じている ワークライフバランス、協力志向が強い また自分とは?という内省的思考も強い 模倣されにくい、専門的技能の連続習得が必要 ひとりひとりのためのオーダーメイドで準備された経験を欲する人が増える、オーダーメイド香水等 遊びが重要なのは、普通は接点のない要素が組み合わさるからだ 創造性を発揮してこそ、価値を生み出してこそ、人間は労働に意義を見出せるのだとマルクスは考えていた 仕事が細分化され、労働者が生産プロセスの一部にしか関わらなくなれば、生産活動と生産物、創造活動と創造物の間の結びつきが失われる それは自己実現のプロセスとはいえない 私たちは大勢のライバルから自分を差別化しなくてはならない 専門技能の習得に時間と労力をさき、自分の手がけた仕事を際立たせるために自分のシグネチャー、署名を確立する必要がある 私が働くのは、一緒にいて楽しく、いろいろなことが学べる同僚たちと過ごしたいからです そういう人間関係をとても大切にしています イノベーションが起きやすいのは多様性のある環境 リーダーの役割は、フォロワーのやる気を掻き立て、きわめて多様な利害関係者をマネジメントし、環境と社会が直面している課題を解決するために行動することです

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    投稿日: 2023.02.08
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    2025年の世界を想定した働き方改革である。ワークシフトしなければ、一言で言うならば、「やばい」ということだ。 漫然と迎える未来では、いつも時間に追われ、孤独に苛まれ、繁栄から締め出される未来が待っている。 主体的に築く未来では、コ・クリエーションで仲間と関わり合い、積極的に社会と関わり、ミニ起業家が活躍する未来となる。 そのためには、3つを意識した働き方をシフトしなければならない。 「ゼネラリストから連続スペシャリスト」 「孤独な競争から協力して起こすイノベーション」 「大量消費から『情熱を傾けられる経験』へ」 そこで重要になる資本は 知的資本、人間関係資本、情緒的資本 の3つである。 VUCAの時代を生き抜くためのヒントが満載。 よくぞここまで整理されていると驚いた。

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    投稿日: 2022.12.11
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    この本は2012年に書かれている。 この本ではまず、2025年の働き方の負の側面を描き、そうならないためにはどのように考え、どのように自己鍛錬を続ければよいのかを説明している。 2025年の人々の働き方を予測しているだ。 そして2022年の現在、確実にこの予測に近づいていると思う。 最初は少し読みにくい本だな、と思ったが、読み進めるに従い、あまりにもこの予測が当たっているのでだんだん怖くなり、著者が提唱している3つのシフトを自分も行うべきなのだと思うようになった。 第1のシフトは、広く深い専門性を身につけること。 第2のシフトは、様々な人的ネットワークを築くこと。 第3のシフトは、経済的な充実ではなく、趣味や社会貢献などで心を充実させること。 これからでも遅くない。

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    投稿日: 2022.11.17
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    読み応えあった!でも、面白かったし、将来に向けてやることを考えさせられた。 テクノロジーが進化しても、人間が活躍する分野はどこか。 一つの職業を極めるだけではやっていけなくなる。ゆるやかにでも、複数のキャリアを持つことが大切。 ただ、炭素税で飛行機の移動代が高くなって、人々の意識も、エコかどうかで長距離移動を捉える社会は嫌だな…。リアルな旅行をしたいよ。 朝起きて、調査と執筆をするのが楽しみで仕方なかった、という筆者がすごいと思った。

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    投稿日: 2022.04.15
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    10年前に話題になった本が今スゴイ、というので私も読んでみました。 本書は未来に大きな影響を及ぼすであろう5つの要因 ・テクノロジーの進化 ・グローバル化の進展 ・社会の変化 ・人口構成の変化と長寿化 ・エネルギー・環境問題の深刻化 について詳細に検討し、2025年の未来がどのようになるかを予測した本です。(出版2012年) 2022年の現在、かなり実現していることに驚きました。 そして、今までの固定概念、知識、行動パターン、習慣などを根本からシフトし具体的には以下の資本を育てれば明るい未来が切り開かれていくとのことです。 ①知的資本、知識と知的思考力を強化する 幅広い知識ではなく、高度な専門技能を身に付ける連続スペシャリストになることが必要不可欠 ②人間関係資本、人的ネットワークの強さと幅広さの重要性が増す 世界中の人と結びつき協力し合うことでイノベーションと創造性が生まれる ③情緒的資本、自分自身を理解し、自身で行う選択について深く考える能力、勇気ある行動のための強靭な精神力が必要 所得と消費を中核に据えた職業人生から脱却し、生きがいと幸福を感じられる職業生活を築く コロナ渦で世の中が随分進みましたからね。 今からでも遅くないと信じてしっかり考えていきたいです。

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    投稿日: 2022.03.07
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    ■感想 ずっと気になっていましたが、ようやくこの本を読みました。とても2012年に出た本とは思えない。 内容はとても参考になることが多くこれからの仕事に対する価値観がアップデートされました。 ■Todo: ・専門技能の連続的習得 1 手がけた仕事に署名を書く、刻印を押すなど自分の仕事だと解るようにすること 2 ギルドやそれに類いする組織を作ること 3 キャリアモザイクを描くこと ・自分の感情を受け入れ、欠点を素直に認めること。 ・ぬるま湯に使ったままではなく、リスクを背負い、勇気を持って行動すること

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    投稿日: 2022.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    . WORK SHIFT/Lynda Gratton 著. 現在の働き方が書かれているんだけども、10年前に書かれていると思うとすごいとしか言いようがないです。 これからは一つの専門分野を持っていることではキャリアを積めず、複数のスペシャリティを持つ連続スペシャリストを目指すべきと言っています。 そして、それぞれがミニ起業家としてつながり、Co-creationする未来が来るそうです。 インターネットで世界中のひとと繋がりやすくなり、協業することが容易になりました。 そんな世界の中では自分が何をやりたいのか、何ができるのか、どういう課題意識があるのかを積極的に発信する、セルフマーケティング、セルフブランディングも重要になるんだとか。 変わっていく時代を危機ととるか、機会ととるかは、その人のマインドセットと知識によるところが大きいんだろうなと思った本でした。

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    投稿日: 2022.02.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネタバレ?あり。記録用 未来を形作る5つの要因→テクノロジーの進化、グローバル化の進展、人口構成の変化と長寿化、社会の変化、エネルギーや環境問題の深刻化。 ・漫然と迎える未来の暗い現実→時間に追われる、孤独、貧困。 ・主体的に気づく未来の明るい日々→みんなの力で大きな仕事をやり遂げる。共感とバランス。創造的なミニ起業家。 第一のシフトは1つの企業の中でしか通用しない技能で満足せず高度な専門技能を磨き、他の多くの人たちから自分を差別化するために自分ブランドを築くこと。第二のシフトは難しい課題に取り組む上で頼りになる少人数の盟友グループと、イノベーションの源泉となるバラエティーに富んだ大勢の知り合いのネットワーク、そしてストレスを和らげるための打算のない友人関係と言う、3種類の人的ネットワークを育むこと。第3のシフトは、大量消費主義を脱却し、家庭や趣味、社会貢献などの面で充実した創造的経験をすることを重んじる生き方に転換すること。様々な選択肢のメリットとデメリットを深く理解した上で、自分の道を主体的に選択すること。

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    投稿日: 2022.02.10
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    未来の人間社会で起こり得る変化と現象を分析し、それをベースにこれからの「働き方」について見解を述べる本著。 10年前の本だが、ここで述べられている現象に向かいつつあるものもあれば、全く発展速度が足りていないものも両方あるかと思う。これからの社会がシンギュラリティを越えていくことで、われわれの働き方も変化することは間違いなく、その意味では視野を広げてくれる一冊。 ただ、過去に同著者の『LIFE SHIFT』を読んでいたこともあり、新しい示唆はあまりなかった。「みんななんとなく思っているけど、実際どうかは知らない」ことを再認識する文脈で有益かと思う。

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    投稿日: 2022.02.07
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    得意なことを、複数の分野で作ることで、自分の価値を面として強めていかないといけない、と思いながら、ただ一つの点すらも未だに持てていない現状を嘆く。

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    投稿日: 2022.01.03
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    10年近く前に書かれた本であるにもかかわらず、その未来予想は怖いくらいピタリと当てはまっています。リンダグラットン氏の著書はLIFE SHIFTも読ませていただきましたが、ともに構成と理論がしっかりとしていてとても勉強になりました。特に3つのSHIFTは将来的に必要性を感じました。

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    投稿日: 2021.12.29
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    2012年に書かれた本だけれど、2025年の未来についてかなり的確に予想されていた。 32の未来を形作る要因がどれも現実味を帯びてきており、そういった状況での我々の働き方について本当にそれでいいのか、どうすれば幸せな働き方ができるのかについて刺激をたくさんいただいた。 特に印象深かったのは、テクノロジーが発展し便利になっていく中で、業務が効率化して、じっくりの一つのことに向き合う時間がなくなっているという指摘だった。 コロナ禍で一気に加速したテレワークによって、著者の予想通りの現代になっている。 実際仕事をToDo的にこなすだけで、人と会話したりじっくりと集中して向き合う時間がかなり減ってきている。 これからの時代は浅く広くのジェネラリストはAIやテクノロジーに置き換わられやすく、より高度な専門技術が必要になってくる。 それを身につけるためには、いろんなことを浅くするのではなく、深く追及することが大切なのだ。 そして、この高度な専門的技術以外にも、人間関係や内省する力が必要で、特に内省して自分はどうありたいのか?どう社会に貢献したいのか?どう生きたいのか?をじっくり考え向き合うことの大切さを再認識した。

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    投稿日: 2021.11.10
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    10年以上前の本だけど、今も勉強になることがたくさん書いてあった。特に環境問題、孤独、インターネット、グローバル化、職業選択など一昔前前とは全く異なる状況になることがわかった。この本に書いてあった未来は2021年現在ではまだ実現されていないけど、今後こんな世界になることを考慮して生きていきたい。親しく狭いコミュニティと多様で広いコミュニティの両方を育てるのは今の自分にはなかなか難しいと感じた。

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    投稿日: 2021.10.15
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    IT化とグローバル化が更に進むことによって、所得の格差が顕著な実力社会が生まれるとこの本では予想している。各論では意見の相違があるが、大筋は同意できる内容だった。日本でもジョブ型の働き方が徐々に浸透しつつあるので、努力し続ける必要性を改めて感じた。 また、リモート化による孤独への警鐘がタイムリーで、興味深いと思った。仕事を突き詰めてもそこに幸せがなければ何の意味もないので、人間関係資産との両立も大事だと思った。これからは今までのロールモデルが通用せずに、自分たちで人生設計をしていかなければならない。ただ、人生における自由や裁量が今後増えていくことも考えれば、今の時代の流れは決して悪いものではないと個人的に感じる。

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    投稿日: 2021.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大事なシフト ・ゼネラリスト→連続的スペシャリスト ・孤独に競い合う→協力しあう ・大量消費の志向→意義と経験を重んじる 大事な視点 ・忙しい←あらゆることを自分でやろうとしすぎ ・なんとなく寂しい←生身の人と意図的に関わり、少数の気の合う友達を作る ・オーダーメイドされた体験への欲求が高まる ・量は質の変化を生み出す ・行動を変えたことで考え方が変わる

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    投稿日: 2021.05.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    10年近く前の本とは思えないほど、今の働き方の現実を表している論点がふんだんに盛り込まれ、より現実に即した姿勢で一気に400ページ弱を読み終えることが出来ました。 年功序列制、終身雇用制、企業別労働組合という三種の神器をひっさげて登場した給与を尺度とした大量消費社会の終焉は『シェア』でも指摘されています。 価値観が多様化し「好きな仕事」や「望むライフスタイル」を選ぶ(シフトする)社会への変化が始まっているという本書の指摘ですが、コロナ禍の現在、テレワークをはじめとして働き方改革が進まざるを得なくなり、この本が予想する2025年に近付いているようです(アバターを使う点に関しては上半身ビジネスカジュアル、下半身パジャマというのが現実ですが)。 この本の続編?であるライフシフトについても読んでみようと思います。

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    投稿日: 2021.02.21
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    通信技術の向上、グローバル化、労働のフラット化、格差の拡大、環境問題という課題に直面するこれからの世界を生きる上で、何の準備もしなければ、細切れの時間と膨大なタスクに終われつつ安らぎのある人的関係を失った孤独な人生を送る羽目になるが、しっかりと準備をすれば、これまでになかった多様性と専門性の協同の中で生産的で幸福な人生を送ることができる。そのために、3つのシフトが必要になる。 1.不必要なタスクや繋がりを捨てることで時間を作り出し、その時間を使って専門性を高め、さらに関連分野や興味のある他の分野に次々に進出して他者と差別化できる豊富な知識とスキルのセットを獲得する。 2.自分と同じ分野で同等のレベルを持ち相互に助け合う志向を持つ信頼できる同志(ポッセ)と、多数の多様で異質な人材と広く繋がり自分だけでは思い付かなかったアイデアやノウハウを生み出すための「ビッグアイデアクラウド」と、生身でリラックスでき再生と活力の源になる「安らぎのコミュニティ」をぞれぞれ持つ。 3.消費より生産により幸福を感じ、モノの所有ではなく経験を重視する人生を選択する。生産活動の一機械となって会社に人生の重大な決定を任せるのではなく、会社と対等に付き合い、自分の選択がどういう結果を招くかを予測した上でその結果を受け入れる覚悟とともに主体的に自らの人生を選択する。 以前読んだ「LIFE SHIFT」つながる内容であり、自らの意思で生きるということと、多様な繋がりを活用してより有意義感じられることを成し遂げる人生に移行するべきということが強く心に残る本だった。

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    投稿日: 2021.02.11
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    どんな本→未来に起こる変化、考え方について 何を学べるか→変化に対応するために何が大切か、どんなことが起こるか(そうだろうなと思えることが多いが、再言語化してくれてるので新しい反応が得られる) 主体性の重要性、世の中の変化を知り対応することや大切さ。

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    投稿日: 2021.02.10
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    働いて給料を受け取り、そのお金で消費して幸せを感じる---この古い約束事は、もはや機能しなくなった。自分のなかで非物資的な欲求が感じられる働き方は何なのかを突き詰める事。大変参考になった。

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    投稿日: 2020.12.25
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    急激に環境変化が進み先人の生き方をお手本にすることが難しくなってきた中、どうすれば良い未来に自分を導くことができるのか?がテーマです。 環境変化の中では会社との関係性について言及していたところが印象的でした。 親子から大人同士の関係性に変化する、とのこと。親に甘える子供のように会社と付き合っているところは確かにあるかもしれません。 初めに悪い未来の形、次に良い未来の形が予測されていますが、これはどちらか一方が現実のものとなるというよりは、両者が混在していくと考えるのが妥当かと思います。 つまり個人の志向と行動により到達する未来の振れ幅が大きいということを意味すると理解しました。 自身の専門的な能力の開発を継続することはもとより、不確実性への対処のための深くディープな人的ネットワーク、広く浅い人的ネットワークの両方が大事になる等、これまで主流だった働き方とのギャップの大きさを感じます。 ネットワーキングの重要性に対して具体性に論じられているところも本書の良い点かと思いました。

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    投稿日: 2020.12.14
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    この本をコミュニケーションの大切さという観点からとらえて読みました。 未来の仕事を考えていくと、 働き方は当然変わってきます。 端的に言えば、人と対面して行う仕事が減ります。 減るとはいえ、ゼロにはなりませんが。 人間がウェルビーイングを重視して生きていく上では、 ネットワークづくりが大切なのだということを学びました。

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    投稿日: 2020.10.18
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    様々な選択肢を深く理解し 選択をしたときに得るものと失うものをしっかり見つめて 未来に向けてシフトを行うこと。 仕事は受動的な生産と消費のプロセスではなく 積極的な自己実現のプロセスであるべき。 どのような土地に住み、働き、 どんな人間関係を築くか バランスの取れたモチベーションと未来への希望を抱ける仕事を選べるか

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    投稿日: 2020.10.11
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    働き方が変化する時代を生き抜く為に、選べる要素は何なのか?それを提示してくれる本。 書内で大きく3点の労働とそれにまつわる生活に関してシフトを指摘している他に、2025年の未来を予想している面白い一冊。 初版が2012年で、現在2020年なので予想の25年まで半分を過ぎたことになる。 まだ実現しなさそうな分野の話も正直あったが、コロナ禍でリモートワーク全盛とも言える経験を各国が否応なしに体験した現在において、書籍内で指摘されたシフトの進行が今まで以上の速度で進む可能性は否定しきれない所だと考える。 とすると、最も重要なことは第3のシフトである「経験重視」の社会に向けて動くことであり、その中で明るい未来を選びとるためにも、第1、第2のシフトを乗り越える覚悟を決めることなのではないかなと感じた一冊だった。 自分がどんな人生を歩みたいのか?何が必要なのか? それらを具体的な視線から見つめ直させてくれる本だった。

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    投稿日: 2020.09.24
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    図書館で借りた。 何か20%の人は努力すればなんとかなりますが 80%の人はどうにもならない。 そんなふうにみえた

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    投稿日: 2020.09.14
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    非常に興味深く読めた。 在宅勤務が予想されているが、著者もまさかエネルギーの枯渇を避けるためでなく、感染症から身を守るために人との接触をさけているとは予想しえなかっただろう。この変化は第二のシフトの自己再生コミュニティの形成に大きな影響を与えている。 全体的に訳に無駄がない印象でとても読みやすい。内容も、未来に予想されるストーリーが挙げられるのでイメージがしやすい。 最後まで腹に落ちなかったのが第三のシフトだ。自分のような所得では家族を養うためまだまだ給料が一番重要だ。理想のワークシフトはまだ遠い。

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    投稿日: 2020.09.05
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    統計を交えた今後の世界の動向 それから考察されるやるべきことがが書かれており、特に社会人になってからの会社以外での人間関係が構築できていないので、様々なコミュニティーへの参加の意欲はとても湧いた。

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    投稿日: 2020.08.10
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    非常に示唆に富んだ人だった これからの時代はお金のために働くのではなくやりがい得難い体験を得るために働く人が増えていく それをマネジメントする管理職の役割も変わってくる これからの世代は1つの会社に縛られることなく自分で起業する人が増えてくる。

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    投稿日: 2020.07.20
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    とにかく長い!難しい!外国人が書いているので少々理解し難いのか読者の理解力が乏しいのか… もう少し全てのリテラシーをアップさせて再度読み挑みたい。

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    投稿日: 2020.06.01
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    情勢が変わってきている部分もあるが、どのようなコミュニティを築くべきか?どんなキャリアを歩むべきか?など大枠の部分は非常に勉強になりました。 3つのコミュニティについては地道に実践します。

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    投稿日: 2020.05.31
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    未来に潰されないための3つの常識のシフト 1.ゼネラリストを辞め、専門技能の連続習得を 2.成功の土台は、協調主義と非競争にある 3.大量消費を辞め、質の高い経験と人生のバランスを 未来を形作る5つの要因 1,テクノロジーの進化 →時間の細切れ化で、ものごとに集中して取り組めなくなる、時差のある国とのやりとりにより、休みのない世界に 2.グローバル化の進展 →都市化と国際移住の活発化が、家族の結びつきを弱める 3.人口構成の変化と長寿化 →家族のあり方が変わり、絆が薄まる 4.社会の変化 →大企業や政府への信頼の低下、幸福感の減退 5.エネルギー、環境問題の深刻化 →交通手段を減らすためのバーチャル化 同僚との気軽な関係の消滅 家族関係の希薄化 GDPが一定まで上がると、満足感は味わえなくなる どんなにテクノロジーが発展しようと、孤独を感じる人は増える 極度の人口集中地区と過疎地区が増え、格差が増大 【もし主体的な未来へのアプローチが出来たら】 イノベーションが、特定の企業で行うのではなく、多くの人の努力によるソーシャル的なものになり、協力関係がプロジェクトの核を作る 余暇の増加により、ネットを通じての双方向コミュニケーションが発達 ネットを有用に使うことでエネルギーの効率化を目指す 専門技能に希少性があるか? これからの未来に希少性がある分野:生命科学、再生可能エネルギー関連、創造性関連、コーチングやコンサル関連 職業選択で何を望み、どのような代償を覚悟するのか?→主体的に自分の職業生活を形作り、自分の価値観や願望に沿った働き方を選ぶ傾向が強まっている 自分について内省する世代が台頭してくる ミニ起業家の台頭 【仕事の世界で必要な3種類の資本】 1.知的資本(一つの分野ではなく、いくつかの専門技能を連続的に習得する) ・セルフマーケティングの必要性 ゼネラリストは、特定の企業以外で通用せず、ネットの集合知により代替されうる 2.人間関係資本(孤独に競争するのではなく、ほかの人とつながり合ってイノベーションを成し遂げる) 3.情緒的資本(際限ない消費に終始する生活を脱却し、情熱をもってなにかを生み出す生活に転換する) 方法:職人のように考える(同じ作業を反復して初めて、技能や知識を地肉化できる) 場所(どのようなコミュニティの一員になるか?) 環境とのやり取りを通じてものごとを改良し、価値を生み出してこそ、労働に意義を見いだせる 自分の存在を際立たせるために ①自分の仕事が、誰の目にも見えるよう特徴を持たせる ②同業者組合をつくる ③明確なキャリアを描き、実践する 第2のシフト…人間関係資本の構築 「ポッセ(同じ志を持つ仲間)」…少人数のグループで、専門分野が近しく、すぐ力になってくれる信頼でき、能力のある人たち 「ビッグアイデア・クラウド」…自分の人的ネットワークの外にいる人たちで構成、自分とは違うタイプの人間、メンバーは多いほうが良い →これを築くには、いつもと違う世界に踏み出し、知人の範囲を広げ、自分と違うタイプをネットワークに取り込む 「自己再生のコミュニティ」…普通のリアルな人間関係 大規模で緩やかな人的ネットワークを持っているほうが、多くの情報を入手できる 強固な人間関係をはぐくむための、成長、意義、友情をないがしろにしないこと 第3のシフト…やりがいとバランスのとれた働き方(権力、地位、消費が幸せに感じる時代は終わった) 金はあくまで低次の欲求(安全)、給料が増えても幸せに感じづらくなる(限界効用逓減の法則)が、「経験」には当てはまらない。 私たち一人ひとりが仕事について深く考えることで、シフトが加速する。

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    投稿日: 2020.05.25
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    これからの未来は5つの要因が作用して私たちの働き方に影響を与える。 「漫然と迎える未来」を選択しないために、私たちは3つの「シフト」をする必要がある。 そしてこの「シフト」を行うことは、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で主体的に選択し、責任を持つ覚悟が必要。 自分の未来を考え、行動に移すための案内図となる一冊でした。

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    投稿日: 2020.05.24
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    COVID-19によって社会環境は大きく変わり、今まさに我々はSHIFTする必要があると感じる。たまたまではあるが、今年から始めた兼職はまさに第二、第三のシフトの実践であり、まさに自分毎として難しさを感じているからこそ、この本の内容にも大いに共感することができた。但し、私自身が率いている今の組織の要員にこの未来を見据えた動きを自分毎として理解してもらうにはどうすべきかは非情に悩ましい。

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    投稿日: 2020.04.30
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    ワークシフト 点の具体的な働き方の変化を説明します。   3点とは ①知的資本(専門技能) ②人的資本(人間関係) ③情緒的資本(満足感) です。 「知的資本」とは、専門技能のことです。 これまでは広く浅い知識を多く持つ人間が優秀とされてきました。   ですが、これからAIの進歩やMOOCsの進歩により、浅い知識やある程度の知的作業というのは、誰でもできるようになる、もしくはAIが行なうようになります。   そんな時代で働くには、「高度で最先端の専門技能を常に学び続ける姿勢」が大切になります。 2点目の人的資本とは、人間関係のことです。   これまでは多くの人間関係は会社でのつながりであり、他社の人間はライバルでした。   ですが、これからの時代は競争から「共創」の時代へと移り変わり、人間関係のなかから新たなビジネス・商品が生まれます。   そのためには3種類の人間関係を意識的に持つことが重要です。 ①自分と同じ夢や志を共有する仲間 ②自分と近いことに興味を持つ人とのネット上のつながり ③心を癒してくれるパートナー・友人 です。 〈第二のシフト〉は、難しい課題に取り組むうえで頼りになる少人数の盟友グループと、イノベーションの源泉となるバラエティに富んだ大勢の知り合いのネットワーク、そしてストレスを和らげるための打算のない友人関係という、三種類の人的ネットワークをはぐくむこと。 最後に3点目の情緒的資本とは人生の満足感のことです。   これまでの時代は、お金を稼ぐことを最優先し、その稼いだお金で贅沢することを幸せとしていました。   ですがこれからの時代はお金以上に、「自分が人生で大切にしたいもの・夢」を意識し、多少給料が減っても、満足感と達成感の得られる仕事を選ぶことが重要になります。 仕事の時間と趣味や家族を大事にする時間をとれた仕事を勇気を持って選択するということ。 自分にとって大切なものは何かを考え、自分の未来は自分で守れという話だ。 〈第三のシフト〉は、大量消費主義を脱却し、家庭や趣味、社会貢献などの面で充実した創造的経験をすることを重んじる生き方に転換すること。 https://xn--rck1ae0dua7lwa.com/blog/2016/11/28/work-shift-specialist/

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    投稿日: 2020.04.18
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    大きな社会構造の変化から、今後10年、20年の働き方を論じた本。 非常にわかりやすくまとめられており、納得性がたかい。 私は働き始めて10年強になるが、この10年ちょっとの間でも、実際の働き方や社会の常識は大きく変わってきている。 この本の冒頭でも書いてあったが、教科書に載るような産業革命の時代であってさえ、 当時の人々は今の自分たちが巨大な変化の中にいるとは感じていなかっただろうし、 我々もその可能性が非常に高い。日々の生活、1年、2年では大きな感じ取るのは難しいが、10年単位で考えって振り返ると変化の大きさは確かに感じる。 この本では、今後の変化として3つのシフトを繰り返し伝えている。 以下、ちょっとしたまとめ。 <第一のシフト> ゼネラリストから 専門技能の習熟に土台を置くキャリアを意識的に築くことの大切さ。 ⇒グローバル化のさらなる進展、オンラインも含めた開かれた労働市場が実現されていくにあたって、  さらに専門技能を問われる場面が多くなってくることが予想される。この激しい競争に追いつけないと社会的な評価や高い報酬を得ることは難しくなってくる。 <第二のシフト> 孤独な競争から「協力しておこすイノベーション」へ ⇒地域のつながり、オンライン双方の利点を活用した人とのつながりや、連帯を活かした働き方を追求すべき。  せわしなく時間に追われる生活を脱却しても必ずしも孤独を味わなければいけないわけではなく、  広がった世界に根をはって、つながることの利点を最大限に生かすべきといった感じか。 <第三のシフト> 大量消費から「情熱を傾けられる経験へ」 ⇒消費をひたすら追及する人生を脱却し、情熱的に何かを生み出す人生に転換すること。  そのための選択ができる考え方をもてるように。 正直第一のシフト、第三のシフト当たりの話は、 10年前も聞くような話だけど、いまの社会の風潮とかから感じることだと、 社会がそうした先進的な考え方に徐々に追いついてきているなと。 いままで目を背けてきた人にも改めて考え直さないといけないタイミングかもしれない。 こうしたキャリア本はたくさん出ているけど、 容量は少し多いけど、社会背景からふくめてよくまとまっていて、なおかつ読みやすい。 時間をかけてキャリアを考えたい人にお勧め。

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    投稿日: 2020.04.05
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    【目的】 これからの働き方について 【印象的な言葉】 他の人たちと強い関わりを保ちつつ、自分を中心に据える働き方。 私たちが多忙な日々を送らざるを得ないのは、多くの場合、あらゆることを自分でやろうとし過ぎるから。 カメレオン人間は、核となる信念もあるし、自分のあらゆる側面を変えるわけでもない。どういう部分を環境に適応させ、どういう部分を核として保ち続けるかの見極めが上手い。 それには、自己観察も必須。 【その他】 ジェネラリスト→専門技能の連続的取得 個人主義・競争原理→人間関係構築 どういう職業人生が幸せか? 少数の同志と、大グループのアイデア元と、ただの仲良し

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    投稿日: 2020.03.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    □概要  ・2025年の人々の生活がどう変化するのかを、良い面/悪い面の両方の観点から語った良書。 □対象読者  ・高校生/大学生が読むと将来の参考になる □作者の意図  ・自身の子供に将来についてのアドバイスを求められた事が、本書執筆の切っ掛けだったとのこと。おそらく、子供っていうのは、僕たち「読者」のこともさしているんでしょう。専門家から僕たちへのアドバイス。将来に向けて後悔のない選択をしてほしいってことかな。 □ポイント  ・未来の変化に関わる大きな要因は5つ    1.テクノロジーの進化    2.グローバル化の進展    3.人口構成の変化と長寿化    4.社会の変化    5.エネルギー・環境問題の深刻化

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    投稿日: 2020.03.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    世界的に認められた経営組織論の教授。2012年に未来を予測して色々な事を書いているが、時期は違うにせよ殆どの事が実現していると思う。各国ごとの分析も鋭いと思う。全体的に難しかったが、人的ネットワーク作りについては為になった。もう少し若く、マネージャー時代に読んで置きたかった。 オンラインの活用方法、ボッセの作り方、ビッククラウトアイデイアの作り方が詳しく書いてある。 ボッセ:・声を掛ければ力になってくれる人のグループ     ・おのおの専門知識を持っている     ・自分も相手の役に立つ技能を磨く必要有り     ・自分から発信しないと何も生まれない ビッククラウドアイデイア:FACE BOOK,TWITTER等のグループ

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    投稿日: 2020.02.16
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    未来を明るいものにするか暗いものにするかは自分次第、というメッセージを感じた。 3つのシフト(知識、ネットワーク、価値観)にしても、自分がどのうな生き方を望むか、それで手に入れられるものと得られないものは何か、を確りと認識した上で選ぶことが重要だと説かれている。 色んな意味で、学び続け、考え続け、そして適切にアウトプットし続けなければ、簡単に埋もれて淘汰されていく時代になるんだろうな、と考えさせられた。 また、未来ではこれまで以上にコミュニケーション力も必須になりそう。テクノロジーのおかげで語学学校がほぼ廃業になって、代わりにコミュニケーションスクールが増えそうだな。

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    投稿日: 2020.02.11
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    訳がこなれていて読みやすい。分厚い本だが読了。ちょっと前の本なので、2025年の未来が、今ではもう5年後に迫っているが主張されている事は今でも有効だろう。3つのシフト、自分ブランドを築く、社内外の人的ネットワークを築く、大量消費社会から脱却して創造的な生活へ。温室効果ガスの事は普段あまり気にしてなかったが、欧米では重要課題の一つなんだろうな。社畜辞めて、ワークライフバランス実現させて、クオリティオブライフ向上させて生きようねっ事です。

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    投稿日: 2020.02.02
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    1番難しいのは、消費追求からの脱却かなと思った。そのマインドさえ取り除けば、好きなことを専門性として磨いて、情熱を注げる経験に生き方をシフトできる。でもそれが難しいんだよね。 それから、専門性を磨くこと、セルフマーケティング、色んな人たちと連携できるコミュニケーション力。このあたりを高めていけるように頑張ろうと思いました。

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    投稿日: 2019.12.08
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    2011年執筆された2025年の未来図。 私が読んだタイミングが2019年だったため、半ば答え合わせをするように内容を確認させていただいた。 2025年までには無理だろうと思われるテクノロジーもあったが、今まさに普及しているテクノロジーを2011年に予想していることに驚き。 また、流行になりつつある「働き方改革」のイメージがすでに描かれており、且つ日本だけでなく海外でも従来の働き方に疑問を抱いていることに納得。世界的に直面している問題であり、大きな変革のタイミングに我々は生きていることを実感した。 決して、描かれているストーリーは間違いでないし、今後の働く上でのあるべき姿に近づくため、今一度自分にとって「働く」とはなにか?を考えさせられる内容だった。

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    投稿日: 2019.06.13
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    いろんなことが書いてある。単純ではないので要約しにくい。 今までの単純な仕事は駆逐され、ミニ起業家が多数連携するような業態と超大企業が生き残る。 生き残るためのシフト 1.連続スペシャリスト(ゼネラリストではなくいくつかの深い専門性を持つ) 2.多数の専門家とのネットワークを持つ 3.お金ではなく情熱を傾けられる仕事

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    投稿日: 2019.05.21
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    本書のエッセンスは、P377で要約されています。 充実した職業生活を送れるかどうかは、次の3つの課題に対処する能力によって決まる。 第1は、職業人生を通じて、自分が興味を抱ける分野で高度な専門知識と技能を習得し続けること。 第2は、友人関係や人脈などの形で人間関係資本を育むこと。特に、強い信頼と友情で結ばれた少数の友人との関係を大切にしながら、自分とは違うタイプの大勢の人たちとつながりあうことが大切になります。 第3は、所得と消費を中核とする働き方を卒業し、創造的に何かを生み出し、質の高い経験を大切にする働き方に転換うることです。 一見何気ない言葉の羅列ですが400ページ近い本書には3つのシフト(課題解決ステージ)の正しい言葉の定義の説明に費やされています。 2012年刊行の2025年になった時に後悔しないための働き方航海図です。

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    投稿日: 2019.03.21
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    急激な変化に伴い、どのような未来になっていくのか。 今までは何となく、流れに身を任せていたけど、深く内省し、勇気をもって、主体的に未来を築いていこう。

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    投稿日: 2019.03.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2012年のビジネス書ですが、まだまだ十分に読み応えのある本でした。 7年経っても読める理由は、 この本で著者が行った未来予測がかなりの精度だったことにまずあるでしょう。 2013年ビジネス書大賞受賞作。 本書の趣旨はといえば、 2025年を設定した未来世界を考えることから仕事のあり方について 「どういったものがIT革命後の今に、そしてこれからに合ったものなのか」 を解き明かし、 新しい仕事や生き方の姿勢を提示するものでした。 「漫然と迎える未来」には孤独だったり貧困だったりする未来が待っていて、 「主体的に築く未来」には自由で創造的な人生が待っている。 そして、その「主体的に築く未来」にするためには3つのシフトが必要。 第一は、ゼネラリストからスペシャリストへのシフト。 専門技能を絶えず磨こうという話。 第二は、性格の異なる3種類の人間関係を築こうという話。 第三は、自分についてより深く理解し、価値観を再考し、 そのうえで、情熱を持ってなにかを行う生活へという話。 これが、まったく突拍子の無い話ではなくて、 ちゃんと地に足がついた論調なんですよねえ。 だから、きっちり読んでいくと、 その理路に当然ながら賛同できるし、 今の自分の方向性や考えと照らして、 旧来の生き方をしているか、 それとも未来的な生き方をしているか、 読者はその度合いを知ることができると思います。 未来には五つの要因があると著者は分析します。 1、テクノロジーの進化。 2、グローバル化の進展。 3、人口構成の変化と長寿化。 4、社会の変化。 5、エネルギー・環境問題の深刻化。 の以上がそれであり、 さらに本書ではそれらを32の現象に分け、 そこから未来予測をしています。 未来に生きる架空の人物の一日を通して、 具体的に、読者には予測された未来を感じてもらう。 そして、それから三つのシフトについて論じるというのが、 本書の体裁でした。 やっぱり、なんていうか、 こう言うとベタですけども、 これからの時代も生涯学習の時代なんだと思いました。 努力とか勉強とか、僕は嫌いなんですが、 好きで本を読むとかは大好きなんですよね。 きっと自分をよく見せるだとか他律性だとかがイヤなんです。 そうそう、ナルシシズムの話も載っていて、 ジェネレーションYだとかZだとかでこれはあると思いましたね。 自分の立位置が不安だと、 ペラペラと自分の良いところややってきたことを喋り出すのってある。 そうやって自分を安心させたいわけですが、 それはそれで、自己中心的以外のなんでもないんですよね。 けっこうみんな気付いていないと思いますが、 こういうの、若い人に多いですよ。 僕も若かったころそういう傾向はあったと思うし、 周囲を見てそう感じてましたもの。 自分たちが正しいとするんですよ。 大学のランクが中くらいだとしても、 もっと上のエリートよりも自分たちの方が バランスがよくて真っ当だと思っている。 そういうのって今の若い人にもあります。 で、原因は、さっきも書いたように、 そうやって自分を安心させないと、 折れてしまうからなんです。 まあ、それはいいとして。 自分を変えたい人、 既存の価値観と自分の価値観が合わないことに不安を感じている人、 そういった人たちの盾となり安定剤となるような本だと思います。 おもしろかったです。 きっと『ライフ・シフト』もそのうち読みます。

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    投稿日: 2019.02.26
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    今後はゼネラリストよりも連続スペシャリストが求められる テクノロジーや知識がコモディティ化する中で、狭く深い専門性を持った希少な人の重要性が増す 必要とされるスキル自体も変化していくので、専門性を乗り換えて連続的スペシャリストを目指す

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    投稿日: 2019.02.12
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    ライフ・シフトに引き続き、人生100年時代の働き方とは? 働き方改革と言われているけど、当にその話で、色々な働き方をしている人を例に挙げて説明してくれます。 自分が幸せになるための働き方とは?

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    投稿日: 2019.02.06
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    この本はちょっとくどかったりもうちょっと整理してほしかったと思うものの,今後の社会のありうるシナリオがすごく面白くてエキサイティングな本だと思った.時間と遊びの話,人脈と働き方の話,経験と場所の話… この本が指し示す世界になるかどうかはさておきとしても,今後は少なくとも今までほどには延長線上にないのは間違いないだろう.自分がどんな選択をするのか,この本がそのヒントになるのは間違いない.

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    投稿日: 2019.01.27
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    働いていく上でこれからますます大事になるのは、 ①連続的に専門性を磨き続けること ②自らの発信から築いていく人的ネットワーク ③内省し、選択し、行動すること 人から際立つことと、際立つ人との関係構築、後者はなかなか難しい。

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    投稿日: 2019.01.04
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    具体的な内容で比較的わかりやすい言葉で書かれているので読みやすかった。しかし前半部分のストーリーが冗長。もっとコンパクトにしても理解できたと思う。あと、作者の社会的地位が高いので探す人材のレベルも高い。まずそういう人と知り合う機会を探すところから始めなければならない。

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    投稿日: 2019.01.01
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    未来を形作る5つの要因 1.テクノロジーの進化  インターネットで繋がる  クラウド  ソーシャルな参加  知識のデジタル化進展  メガ企業とミニ起業家の台頭  バーチャル空間で働き、アバターの利用が当たり前に  人工知能アシスタント  テクノロジーが人間の労働者に取って代わる   2.グローバル化の進展  休まない  インド・中国の台頭  倹約型イノベーション  都市化の進行  さまざまな地域にスラム 3.人口構成の変化と長寿化  少子高齢化  定年が伸びる 4.社会の変化  家族が小規模 離婚、養子が増える  自分を見つめなおす  女性の力が強くなる  バランス重視の生き方を選ぶ男性が増える  大企業や政府への不信感  幸福感が弱まる  余暇時間が増える 5.エネルギー・環境問題の深刻化  エネルギー価格の上昇  環境の惨事で国を追われる  持続可能な文化 マイナス面  時間に追われ続け、専門技能を磨く時間、内省する時間、遊びを取り入れより創造的になる時間がない  他人(同僚、家族)との物理的な触れ合いがなくなり、孤独感を感じやすくなる  「豊かさ」地域でなく、本人の才能とやる気(地域での教育の格差がなくなる)  格差の拡大→他人との落差を感じやすい→幸福感の欠如  社会不安の増大  格付け→何を所有し、消費するかに観点が移行する→ナルシシズムと自己アピールの時代(イメージのフィードバック)  一体化の進んだ世界、ごく一握りの地域が世界経済の牽引になる    コ・クリエーション   テクノロジーの進化、遊びと仕事の境目のゆらぎ、ライフステージによる移住  何を買い、所有するかより、何を創造して自分を表現するかのほうが重要 仕事の世界で必要な資本  1.知的資本→第1のシフト:ゼネラリストから、「連続スペシャリスト」へ  未来に価値を持ち・稀少で真似がされにくく、かつ自分の好きなことを職業に選ぶ  その分野で徹底的に磨きをかける  職人の様に考え、こどもの様に遊ぶ  移動と脱皮で専門分野を広げる  強いナルシシズムと繊細な自己ブランディングのあいだ  2.人的資本(ネットワーク)→第2のシフト:孤独な競争から、「協力して起こすイノベーション」へ  ポッセ 頼りになる同志・関心・専門が似ている、ブレーン  ビッグ・アイデアクラウド 自分の外縁  自己再生コミュニティ   3.情緒的資本・自身への理解、選択の検討→第3のシフト:大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ  給料を受け取るために働き、それを使ってものを消費することが「幸せ」である、という定義が揺らぐ。

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    投稿日: 2018.12.22
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    第一のシフト:一つの企業の中でしか通用しない技能に満足せず、高度な専門技能を磨き、ほかの多くの人たちから差別化するために「自分ブランド」を築くこと。 第二のシフト:難しい課題に取り組むうえで頼りになる少数の同盟グループと、イノベーションの源泉となるバラエティに富んだ大勢の知り合いのネットワーク、そしてストレスを和らげるために打算のない友人関係という、三種類の人的ネットワークをはぐくむこと。 第三のシフト:大量消費主義を脱却し、家庭や趣味、社会貢献などの面で充実した創造的経験をすることを重んじる生き方にてんかんすること。 未来の世界で幸福な働き方を実践するためにカギを握るのは、さまなざまな選択肢のメリットとデメリットを深く理解したうえで、自分の道を主体的に選択すること。良くも悪くも会社がキャリアの筋道を決めてくれた時代が終わり、働き方と生き方の選択肢が広がる時代には、それがますます重要になる。

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    投稿日: 2018.12.09
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    人生100年時代の生き方について書かれた『LIFE SHIFT』を読みたいと思い、まずは本棚にあった『WORK SHIFT』を読んでみました。6年前に書かれた本ですが、今読んでも通づる、仕事や未来への変化予測が書かれていました。テクノロジーの進化により製造業では生産性が上がり、グローバル化により24時間世界中と結びつきができ、便利になった反面、働き方や時間に関する概念が変わってきました。働き方の未来を予測し、働き方はどうシフトしていくか考えさせられました。未来の職業生活を生き抜くために必要な3つの資本として、知的資本、人間関係資本、情緒的資本があげられています。この3つを働きながら習得していくことが、必要だと感じました。

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    投稿日: 2018.12.02
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    作者の言っていることが概ね理解できると同時に自分の生き方を肯定的に捉えることができた。この本の書き方は定性調査のレポートに似ていると感じる。2025年の人物像はそれぞれの生き方のペルソナを設定しているわけだし、その設定にもそこまでの違和感は覚えなかった。 ゼネラリストから連続スペシャリストへは自分の生き方の上で大切にして行こうと思う。 この本を読了後、住んでるところの近くのボランティアコミュニティ、自分のやりたいことのFP講師辺りについての知見を深めたいと思う。

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    投稿日: 2018.11.19
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    職業をどう選択していくか、未来をSF的に想像しながら考える本。脱ゼネラリストで連続スペシャリストを目指している。要は、専門技術にもはやりがあるため、ひとつではリスクがありますよということ。この本でも、やはり好きなことを仕事にするということをテーマとしていた。

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    投稿日: 2018.11.12
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    --------------------------------------- <第1章> なにが働き方の未来を変えるのか(今世界で何が起こっているのか) --------------------------------------- 未来を形づくる5つの要因と以下その理由 【1】テクノロジーの進化 ①テクノロジーが飛躍的に進歩する ②世界の50億人がインターネットにで結ばれる ③地球上のいたるところで「クラウド」を使うことができる ④生産性が向上し続ける ⑤「ソーシャルな」参加が活発的になる ⑥知識のデジタル化が進む →学校や政府がデジタル化することで正規の教育を受けられていない子が受け入れらるようになる ⑦メガ企業とミニ企業家が台頭する →複数のミニ起業家がコラボレーションする ⑧バーチャル空間で働き「アバター」を利用することが当たり前になる ⑨「人口知能アシスタント」が普及する ⑩テクノロジー(ロボット)が人間の労働者にとって変わる →例)医療現場のロボットなど 【2】グローにバル化の進展 ①24時間・週7日休まないグローバルな世界が出現した ②新興国が台頭した ③中国とインドの経済が目覚ましく発展した ④倹約型のイノベーションの道が開けた ⑤新たな人材輩出国が登場しつつある ⑥世界中で都市化が進行する ⑦バブルの形式と崩壊が繰り返させる ⑧世界の様々な地域に貧国層が出現する 【3】人口構成の変化と長寿化 ①2025年に30〜45歳ぐらいにないる世代の影響力が向上する ②寿命がの伸びる ③ベビーブーム世代(1945〜1964年生まれ)の一部が貧しい老後を迎える ④国境を超えた移住が活発になる 【4】社会の変化 ①家族のあり方が変わる →伝統的な家族のあり方が変わる(養子、養子親が当たり前になり離婚等も増えて行く) ②自分を見つめ直す人が増える →自分にとって何が大切なのか、自分がどういう人生を歩みたいのか ③女性の力が強くなる →企業の管理職に女性が多くなる。女性が将来に描く夢、仕事に関する常識、男女の関係が変わる ④バランス重視の生き方を選ぶ男性が増える →例)所得を減らしてでも家族と過ごす時間を多くとりたいと考える人が増える ⑤大企業や政府に対する不信感が強まる ⑥幸福感が弱まる ⑦余暇時間が増える →テクノロジーが進化し、時間が増えるともっと生産性をあげていくかもしれない 【5】エネルギー・環境問題の深刻化 ①エネルギー価格が上昇する →エネルギーが枯渇、しかも中国、インドでの需要が増えるため高騰する可能背がある。その結果、モノの輸送や人の移動を減らす必要性が高まる ②環境上の惨事が原因で住居を追われる人が増える →地球温暖化、その結果住んでいた場所を追い出される可能生がある ③持続可能性を重んじる文化が形成され始める →エネルギーを使えなくなるため、価値観として持続可能生が重視の文化になるだろう 上記の32の要素を基に自らの未来予想図を描かなければならない --------------------------------------- <第2章> 漠然と迎える未来 --------------------------------------- 【1】いつも時間に追われる未来 《時間に追われることの弊害》 ・専門性が磨きにくくなる 真っ先に奪われるのはものごとに集中して取り組む時間 技能を習得するために必要な時間は、10,000時間(1日3時間でも10年必要になる) ・観察と学習の機会が奪われる あまりに忙しいと、仕事の手を休めて自分より高度な技能の持ち主の振る舞いを観察する時間がなくなる ・気まぐれと遊びの時間がなくなる 時間に追われると、遊びこころや創造性を発揮したり気まぐれい身を任せることが少なくなる 《いつも時間に追われない未来を作るには》 ・以下の3つのシフトを成し遂げてはどうだろうか 「第1のシフト」 専門技能の習熟に土台を置くキャリアを意識的に築くこと 10,000時間とは言わないが、ある程度まとまった時間を観察と学習のために確保する意思をもつ 「第2のシフト」 目指すべきは、自分が中心にいながらも他の人たちとの強い関わりをもった働き方をすること 私たちが忙しいのはあらゆることを自分の手でやらなければいけない状態を作っているから 協力的な関係性があれば時間に追われる事の弊害をなくし、「自己再生コミュニティ」の場となる 「第3のシフト」 消費をひたすら追求する人生をやめ、情熱的に何かを生み出す(創り出す)人生に転換することである ※「気づかない内に積み重なる既成事実」を避けるには自分が常に強烈なプレッシャーにさらされている 現実をまず正しく理解しなくてはならない。 置かれている立場状況を理解し、自らに最適な回答を見つけよう ※テレビは人々の物質的な志向と欲求を強く助長するものである。物質主義的な傾向が強い人は 人生の満足感を高める上で人間関係がもつ重要性を過小評価しかねない。 その結果、所得を生み出すための活動に過剰に投資し、人と関わるための活動に過小な投資しか しなくなる恐れがある。 --------------------------------------- <第4章> 働き方をシフトする/主体的に築く未来 --------------------------------------- 《これからの仕事の世界で必要な3種類の資本》 【1】知的資本(知識と知的思考力)の強化する 『専門技能の連続的習得』ゼネラリスト→スペシャリストへ 未来の世界でニーズが高まりそうなジャンル、職種を選び 浅く広い知識ではなく高度な専門知識と技能を身につける ・連続スペシャリストになる為には ①未来の世界ではどういう技能が価値を持つのか高い価値をもつ技能とは?どういう技能なのかよく考える。 ②未来に価値を持つ技能を選び自分の好きな事を職業に選ぶ ③その分野での専門技能を徹底的に磨く ④習熟した後も移行と脱皮を繰り返し他分野も極める ・高い価値をもつ専門技能とは? ①その技能が価値を生み出す事が広く理解されている事 ②その技能の持ち主が少なく需要が供給を上回っている事 ③その技能が他人に模範されにくく、機械によっても代用されにくい 例)生命科学/健康関連、再生可能エネルギー関連、創造性・イノベーション関連、コーチングケア関連 ・専門技能を高めるには_? 過去の職人に学ぶ必要性がある ①「場所」がより一層重要になる ②「時間」高度な専門技術を身につけるにはそれなりの時間を確保する ③同様の技術をもつ人との差別化 『セルフマーケティング』 自己能力を取引相手に納得させる材料を確立させる ・自分の刻印と署名を確立させる →ギルド(コミュニティ)に所属し、自分がどんな仕事をしてきたのか どんな事ができるのか能力で判断され、仕事を相互に支え合う ・カリヨンツリー型のキャリアを築く 精力的に仕事に打ち込む時期、長期休業して学業やボランティア活動に専念したり 仕事のペースを落として私生活を優先させたりする期間を相互に経験し仕事のエネルギーや技能を高めていく 例)新卒から10年間勤めていた会社をやめ、1年間休んで海外へ行き長期の旅行に出かける 戻ってきて仕事に復帰する。仕事はシェアでそれぞれのタスクを分ける。 40歳になり、1年間学校へいく。などなど 【2】人間関係資本(人的ネットワークの強さと幅広さ)の強化 《必要となる3種類の人的ネットワーク》 ポッセ・・・頼りになる同士 ・比較的少人数のグループで、声をかければすぐ力になってくれる面々の集まり。 メンバーの専門技能や知識がある程度重なりあっている必要性がある。 ・あなたの事を信頼しているメンバー。知り合ったばかりではなく、あなたを評価する人。 ・他の人と協力し、物事を前に進める力。 うまく人に物事を教え、多様性の強みを最大限生かし、バーチャルな付き合いでもうまくコミュニケーションを取る。 ビッグアイディアクラウド・・・大きなアイディアの源 ・自分の人的ネットワークの外縁部にいる人たちで構成。 友達の友達など。自分とは違うタイプの人間とつながりを持つ事が重要。 ・メンバーは多いほうがよい。 自己再生のコミュニティ・・・支えと安らぎの人間関係 ・バーチャルな世界で様々な人とのつながりが増えるが、現実的なコミュニケーションもとっていく 【3】情緒的資本(自分自身について理解し、自分の選択について深く考える力、勇気ある行動をする強靭な精神力はぐくむ能力)の強化 自分の前にある選択肢の一つ一つを深く理解し、それぞれの道を選んだ場合に待っている結果を知的に分析した上で 行動に踏み切る勇気を持つ必要がある。 古い考え方 「お金と消費に最大の価値を置く発想」 ・仕事の目的はお金を稼ぐことなのか これから必要になる考え方 「消費より経験に価値を置く生き方へ」 ・働くのは、充実した経験をするため。それが自分の幸せになるとき。 しかし、このように高給取りを捨てて、新しいことをはじめようとすると批判の声が高まる。 主体的な選択を行う為にはこれまでより内省し、自分の選択がもたらす結果を受け入れる覚悟が必要。

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    投稿日: 2018.11.12
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    個人的にはライフシフトより、この本の内容がしっくりきた。 今の仕事をどうするかより、休みの日をどう活用して、キャリア形成するのかが大事だと感じた。

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    投稿日: 2018.11.07
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    ・専門技能を自分のものにするには10000時間費やせるかどうかが試金石。1日3時間割くとしても、10年かかる ・三つのシフトを意識しなけらばならない。?さまざまな専門技能を次々と身に着けることを意識して行動する?いろいろなタイプの興味深い人たちとつながり合うために、善良に、そして精力的に振る舞う?所得と消費に重きを置くのではなく、情熱をいただける有意義な経験をしたいという思いに沿った働き方を選択する→私が働くのは、充実した経験をするため、それが私の幸せの土台だ ・これから有望なのは→草の根の市民活動家、社会起業家、ミニ起業家。生命科学・健康関連、再生可能エネルギー関連、創造性・イノベーション関連、コーチング・ケア関連 ・関心分野を共有する少人数のブレーン集団である「ポッセ」、多様なアイデアの源となる「ビッグアイデア・クラウド」、安らぎと活力を与えてくれる現実世界の友人などで構成される「自己再生コミュニティ」を築くために、意識的に努力しなくてはならない

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    投稿日: 2018.11.04
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    ロンドン・ビジネススクール教授による今後のビジネス界の展望論。ここ20年ほどのトレンドから将来を予測している。ビジネスの形、人々の働き方の変化は急激に起こっており、今後この波に乗れればチャンスであるが、多くの人は飲まれてしまう厳しい時代が到来するのであろう。将来の予測であるから的確に示されているわけではないが、著者の考え方には概ね同意できる。 「当時の人々は、自分が巨大な変化の中にいるとは感じていなかったであろう。200年後のいま、歴史を俯瞰してはじめて、産業革命がもたらした変化の大きさがわかる」p16 「あらゆるものが変わると言うつもりはない。変わらないものもある。難しいのは、なにが変わり、なにが変わらないのかを見極めること」p19 「インターネットを介して世界中の50億人がつながり合うようになって、24時間・週7日休みなしで仕事に追われるのが当たり前になる」p73 「(作曲家、スポーツ選手、小説家、犯罪の達人など専門家の)共通点は、技能を磨くために長期間集中して打ち込むことが苦にならないことだった。おおむね1万時間を費やせるかどうかが試金石とわかった。1日3時間割くとしても、10年かかる」p79 「最も幸福感が高いのは、最も裕福な人たちでもなければ、最も大きな業績を成し遂げた人たちでもなかった。最も強い関連性が認められたのは、親しい友達がどの程度いるのかという点だった。寂しさを感じている人は概して健康状態が悪く、しかも孤独の弊害は急速に周囲の人たちに伝染することがわかった」p102 「豊かな先進国では概して、人々の幸福感が減退している」p123 「教育を受けられない子供達がグローバルな人材市場から締め出される」p155 「ベビーブームの世代は先進国の歴史上最も甘やかされている世代であり、倹約家の親世代が遺した財産を食いつぶした挙げ句、子どもたちの世代にはほとんどなにも遺すつもりがなさそうに見える」p158 「世界は目まぐるしいペースで変化している。「仕事とはこうあるべし」「仕事はこのようにおこなうべし」という固定観念の多くが過去のものになり、新たな選択肢とチャンスが拡大する」p230 「未来の世界では、その他大勢から自分を差別化することがますます重要になる。そのために、時間と労力を費やして専門分野の知識と技能を高めなくてはならない」p232 「ポッセのメンバーを引きつけるには、まず自分が積極的に「発信」しなくてはならない」p317

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    投稿日: 2018.11.04
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    2015年32冊目 本書の始まりは、著者が17歳と15歳の息子の進路への相談に対し、自分がコンサルタントとして何がアドバイスできるか?ということ。 どこで働けばいちばん稼げるのか? 未来に対しどういった能力を磨けばいいのか? 私も自分の大学生の子供たちに聞かれたら、なんて答える? 世界は大きく変わっている。 私たちが働き始めた頃の常識は通用しない。 銀行だって、自分達が就職した頃の名前の銀行はない。 メーカーだって、ソニー、シャープはこれまでに無い危機を迎えているし、 三洋電機なんて無くなってしまった。 本書を読むと世界の大きな変化をまざまざと感じさせてくれる。 今でこそ日本はアベノミクスだ、ベア何千円とか言っているが、このままでは 世界の変化の潮流に飲み込まれてしまう。 そんな事に気づかされ、働き方を変えていかなくてはならない。 そして、自分達の子供たちにもそれを伝えなくてはならないと感じさせてくれた一冊です。

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    投稿日: 2018.10.28
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    ●めまぐるしく変化していく世界を生き抜くためには、どのような心構えと行動が必要なのかを、未来を形作る要因を分析したうえで、解説している。

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    投稿日: 2018.10.28
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    【由来】 ・「経営戦略全史」。ただ、図書館ではえらい人気。2冊に対して44人!北大の図書館にはあるらしいので、そこでまず読んでみるか。 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・ 【ノート】 ・Kindleで一時期、810で販売されていて食指は動いたが、実際に紀伊国屋で見てみると、そこそこボリュームのある本で、中を読んでも、何度か参照したくなるような感じだったので、いつか本で買おうと思った。それまでは図書館でノート取りながら。 ・ブックオフオンラインで購入したら20箇所ほど、ページが折られていた。前の方、ちゃんとお読みになったんですねと思いつつ、ブックオフにはちょっと苦情をメールした。 【目次】

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    投稿日: 2018.10.28
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    "知的労働者の今後の働き方について、これから第一線で働き続ける人の未来を考察した本。 この未来での、第一次産業に従事する人とたちはどうなるかは描かれていない。 第一線で活躍し続けるためには ・専門性を磨き続けること。ゼネラリストは不要。 ・人的ネットワークをはぐくむこと。自分の専門性を活かせる人は世界の中から出合うチャンスが訪れるような行動をしないといけない。 ・大量消費の文化からの脱却。情熱を持って活動できるそのものが報酬。 という3つにシフトしていく必要があるとのこと。 貧富の差はあり、人口が増加、ワークスタイルも変わってくる中、世界を牽引する人たちが世界中いたるところにいて、各分野で仲間とともに活躍する。仲間は世界中に散らばっており、直接顔を合わせる必要もない。テレビ電話でのやり取りでビジネスを進める。自宅がオフィスになり、起床から就寝までせわしなく作業が続く。人とのつながりは、希薄になる中孤独を感じる人が増える。 一つの可能性としての未来を物語で描くスタイルでとても読み進めやすい。 どんな未来になるかは、予測しにくいが個人として未来を築くことはできるはず。 いつの世でも、常にアンテナを高くして、自らを高める努力を惜しまず、広い視野で物事をみれて、判断して、行動できる人が活躍することには変わりがないのでしょうね。"

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    投稿日: 2018.10.28
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    ちきりんのブログなどでも取りあえげられていて話題になっていたので手に取ってみた.400P近い大著で読み応え十分.よくまとまっている. ・ゼネラリストから連続スペシャリストへ ・ナルシズムと自己アピール,セルフマーケティングの時代 ・?難しい課題を取り組む上で頼りになる少数の盟友,?イノベーションの源泉となるバラエティーに飛んだ大勢のネットワーク,?ストレスを和らげる打算のない友人関係の3つに人的ネットワークが重要・ ・バランスを取れた働き方を選ぶ勇気.大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ ・重要なのは選択制を理解すること

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    投稿日: 2018.10.09
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    訳者あとがきより。 「大勢のビジネスパーソンと協力して議論を重ね、…多数の現象やデータをつなぎ合わせて、『2025年の未来』を精密に、多面的に、そして具体的に描き上げた。  そのうえで、孤独で貧しい未来を迎えないために、私たちが働き方をどう〈シフト(転換)〉させるべきかを提案する。〈第一のシフト〉は、一つの企業の中でしか通用しない技能で満足せず、高度な専門技能を磨き、ほかの多くの人たちから自分を差別化するために『自分ブランド』を築くこと。〈第二のシフト〉は、難しい課題に取り組むうえで頼りになる少人数の盟友グループと、イノベーションの源泉となるバラエティに富んだ大勢の知り合いのネットワーク、そしてストレスを和らげるための打算のない友人関係という、三種類の人的ネットワークをはぐぐむこと。〈第三のシフト〉は、大量消費主義を脱却し、家庭や趣味、社会貢献などの面で充実した創造的経験をすることを重んじる生き方に転換すること。」 メディアマーカーに登録者が現時点で700人近くいることにびっくり。そこまでの本ではないような…

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    投稿日: 2018.10.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人生100年時代という標語が掲げられる中、昨今の働き方改革の先駆けともいえる一冊。 ここで書かれていることが当たり前の世の中になっていってほしい。 よくある一過性の政治のはやりネタとして終わらないでほしい。 簡潔に言えば、3つのシフトを意識する。以下は原文。忘れないように複写する。 第一は、職業人生を通じて、自分が興味を抱ける分野で高度な専門知識と技能の習得。第二が、友人関係や人脈などの形で人間関係資本をはぐくむ。特に強い信頼と深い友情で結ばれた少数の友人との関係を大切にしながら、自分とは違うタイプの大勢の人たちとつながりあうこと。第三は、所得と消費を中核とする働き方を卒業し、創造的になにかを生み出し、質の高い経験を大切にする働き方に転換すること。 繰り返し読んで、常に自分の人生のかじ取りの参考にしたい。 何を選び、何を捨てるかは自分で決めていく。

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    投稿日: 2018.09.24
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    著者は今後起こりうる社会のトレンドから、未来の大人たちは以下の3つのシフトが必要と説く。 ①ゼネラリストからスペシャリストへ、②競争主義から協調主義へ、③拝金一辺倒から多様な価値観へ。 この内①はまあその通りだろう。②は相当怪しい。お人好しは良いように利用されておしまい、なんてことになるのがオチ。③も問題が大きい。今後も優勝劣敗、格差拡大が顕著になるにつれ、③が目指す中間的な所得を得ることが難しくなると予想される。がむしゃらに働いてソコソコの給料をもらうか、そうでなければ非正規で貧困層スレスレの暮らしを余儀なくされるかの2択しかない。ソコソコに働いて家族との余暇を楽しむなんて不可能だ。ソコソコに働いてガッポリ儲ける有産階級もいるが、これは普通の人の選択肢にない。 問題の本質は人間の数に対して資源が足りないことと、強者がルールを決める仕組みにあるのだから、これを変えない限り暗い未来しか想像できない。

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    投稿日: 2018.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    昨今AIによる失業が不安視されているところで、2025年に仕事はどうなっているのか気になって本書を購入しました。 特にインパクトがあったのは、テクノロジーの進化によってバーチャルな通信技術が発達し、自宅からバーチャル会議でコミュニケーションが取れるため出社する必要がなくなるという点です。 本書で学んだことを以下に挙げます。 テクノロジーの進化により、仕事とプライベートの境界がなくなり、仕事を細切れの時間で行う時代が来る。 グローバル化の進展により、世界中に競争相手が現れ、専門性の低い技能しかもたない者は仕事を奪われる。 長寿化により退職年齢の高齢化により、ボランティア活動や学びのための長期休暇を人生の複数の期間に取れることが望ましい。 そして社会の価値観が仕事の面では所得と消費より経験を重んじる考え方へ、私生活の面では家庭を重視する考え方へ変わりつつある。 本書を読み、これからは働き方を主体的に選択する必要があることが分かりました。経験を重んじ、家庭を大切にするという生き方は自分が目指していたところではあります。さらに未来を強く生きるために、高度な専門技能の習得を意識し、専門技能を共有する仲間、集合知の集団、自己再生のコミュニティに属する努力をしようと思います。

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    投稿日: 2018.08.11
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    最近これらのことを言ってる本が多いな、と思うので、目から鱗感はなかったけど、本当にこういう日がくるんだろうな、という思いが強まりました。 今の自分に何ができるか考えないと 2018.6.30

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    投稿日: 2018.06.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    仕事の未来について描かれた一冊。世の中のトレンドを掴むための名著。 <メモ> ・世の中に変化をもたらす5要因 1テクノロジーの進化 2グローバル化の進展 3人口構成の変化と長寿化 4社会の変化 5エネルギー・環境問題の深刻化 ・時間に追われることの弊害  専門技能を磨きにくくなる  観察と学習の機会が失われる ・時間に追われる未来を迎えないための3つのシフト 1専門技能の習熟に土台を置くキャリアを意識的に築く  物事に集中して本腰を入れる。ある程度まとまった時間を観察と学習と訓練のために確保 2自分を中心に据えつつ、他の人たちと強い関わりを持った働き方を見出す。自己再生のコミュニティを育む。 3消費をひたすら追求する人生を脱却し、情熱的に何かを生み出す人生に転換すること。 ・三つのタイプの人的ネットワークを積極的に築いていく必要 1ぽっせ 同じ志を持つ仲間 いざという時に頼りになり、長期に渡って互恵的な関係を築ける小人数グループ 2ビッグアイデアクラウド 多様性に富んだ大人数ネットワーク。 3自己再生のコミュニティ 頻繁に会い、一緒に笑い、食事を共にすることにより、リラックスし、リフレッシュできる人たち ・仕事で必要な3つの資本1知的資本2人間関係資本。孤独が深まる未来の世界では活力を与えてくれる人間関係が不可欠。3情緒的資本。自分自身について理解し、選択について深く考える能力、勇気ある行動を取るために欠かせない強靭な精神を育む能力。 ・第一のシフトに関して重要な二つの資質 1専門技能の連続的習得  2セルフマーケティング 自分の能力を取引先に納得させる材料。 ・連続スペシャリストへの道 1まずある技能が他の技能より価値を持つ場合を考える。 2未来の世界でどういう技能が価値を持つか予測する。 3未来に価値を持ちそうな技能を念頭に起きつつ、好きなことを職業に 4専門技能に磨きをかける 5移行と脱皮を繰り返して他の分野に転進する覚悟を持ち続ける。 ・高い価値を持つ三条件 1技能が価値を生み出すことが広く理解されていること 2技能の持ち主が少なく、技能に対する需要が供給を上回っていること 3技能が模倣されにくく、機械によっても代用されないこと ・高いレベルの専門技能や知識を身につけるためにどうするか。 ・消費より経験に価値を置く生き方へ。  

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    投稿日: 2018.06.26
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    未来の仕事と人の関係が丁寧にかかれていて面白かった。お金ではなく人間関係や満足度に価値が移るというところが納得出来た。自分の選択も増えるという予測をされていて、いい判断ができるようになりたいと思った。そのためにもいろんな経験を積みたい。

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    投稿日: 2018.06.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なかなかのボリュームでしたがやっと読み終わり。 考えされられました。 世の中の仕組みが大きく変わる時代にマッチした生き方の変化の波が否応なしに押し寄せてる。 この波を脅威と捉えるか、チャンスと捉えるか。 この本では、「暗い未来」「明るい日々」のそれぞれ3つのストーリーで、我々が営む未来=2025年のストーリーを予想してます。 出版が2012年に対し、今は2018年。 既に6年経過しており、本に描かれている物語のうち、どちらのストーリーに近づいているか見えてきている気がします。 残念ながら「暗い未来」の傾向が近かづいてる気がします。 メール、メッセージ、SNSに追われ、自分の時間を細切れにされている人の増加。 職場でのハラスメントに気を遣いすぎて同僚と気軽な人間関係を築きづらくなり、都市への人口が集中しで家族も分断されてしまい、気のおけない仲間や家族との気軽な人間関係が消滅しつつある。 経済的な格差が広がり、根拠薄弱な物語に振り回されて、人々は情緒不安定な状態になってしまっている。 ・ ・ ・ 書いてて、少し嫌にやってきました。 このままではいけないですね。

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    投稿日: 2018.05.20
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    うーん、話題の本だったので読んでみたが、1章くらいは面白かったけど、何だかその後はダラダラとした感じで、ほとんど飛ばしてしまった。最後の章の手紙と、どこかでサマリーとかだけ読めばすむかも。

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    投稿日: 2018.05.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これからの時代をどうやって生きていけば幸せと感じることが出来るのか考えさせられる内容でした。 第二のシフト、人間関係や第三のシフト、消費から経験に、は自分にとっては実行のハードルが高いと感じました。実行力、判断力がより重要になってゆくことを、ひしひしと感じました。

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    投稿日: 2018.05.05
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    人類の歴史とともに働き方が変化し続けることや、これからの働き方はどうなっていくのか、その他テクノロジーの進化など、未来予想図。

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    投稿日: 2018.05.05
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    ロンドン・ビジネススクール教授 リンダ・グラットン氏の著書です。 2025年の世界の労働環境を予測した場合、以下の5つの要因が大きな変化をもたらすと考えられます。 ・テクノロジーの進化 ・グローバル化の進展 ・人口構成の変化と長寿化 ・社会の変化 ・エネルギー、環境問題の深刻化 この変化に対し何も対処せずにいると・・・ 「漫然と迎える未来」の暗い現実がどのようになるかを示します。 逆に環境の変化に対応した場合、 「主体的に築く未来」の明るい日々がどのようになるかも示します。 より良い未来を選択したいと思うのであれば、固定観念、知識、技能、行動パターン、習慣などのシフトが必要です。 その資本となるのが、知的資本、人間関係資本、情緒的資本です。 この3つの資本を以下のようにシフトしていく必要があります。 ・ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ ・孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ ・大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ この本を読み取ったポイントは、以下になります。 ・変化に対応するためには、自分自身を変化させていくしかない ・主体的に未来を選択する意思を持って生きることが重要である ・何事も勉強と経験が重要である モチベーションを持って変化に向かっていく気持ちにさせてくれる良書です。

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    投稿日: 2018.04.17
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    就活中に読んだ本。有名な大企業ではなく、未来あるベンチャー系の会社で働きたいなって考えるようになったきっかけの1つである本。 2025年の働き方を、様々な分析をもとに予測している本。 未来の働き方に向けて、働き方に3つのシフトを起こそうといった内容。 スペシャリストかゼネラリストかではなく、これからは連続的スペシャリストの時代だということ、支えや安らぎの源となる自己再生のコミュニティを築くこと、大量消費から情熱を傾けられる経験を重視すること、等。

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    投稿日: 2018.04.15
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    Life Shiftに続き、同書も読了。 時間に追われない未来を作るため、3つのシフトを提言。 (1)専門技能、(2)人間関係、(3)所得・消費を中心とした生活とは違う、自分なりの価値観をもち豊かな人生をもつ、 というもの。 自分があと数年後に今の会社のもっと上の方に行ったとした時に、どういうマネジメントが求められるのだろうか、と考えて読んでいたら、最後の最後に「経営者への手紙」があり、心構えが説かれていた。 テクノロジーやグローバル化の影響を冷静に受け止め、そこから起こる変化を柔軟に受け入れる度量が必要だと思われる。

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    投稿日: 2018.04.14
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    「未来は大きく変わる」誰もが信じて疑わないことですが、具体的にどのように変わるのか、そして変化によって私たちの生活や生き方はどうのように変わっていくのかについては、意外とよくわかっていないものです。 この本のすごいところは、テクノロジー、人口、エネルギーなどあらゆる変化が複合的に合わさった結果どのような変化が起きるかと書いているところ。しかも、実生活に当てはめて具体的に個人の生活レベルに当てはめて。 人は自由と健康を求めて変化を起こし続けています。 その結果、先進国を中心に多くの人が自由を手にできるようになり、これからさらに多くの人が自分の意思で自分の人生を選択できるようになります。 自由を手に入れられるということは、自分で選択をしなければならないということ。 作者は選択こそ重要だと言います。 かつては、一旦エスカレーターに乗ってしまえば、社会がある程度決められた人生の目的地に運んでくれました。しかし、自由意志の現代は、ただ漫然と過ごしている人は、世の中に取り残されていく。結果的に自分の人生を棒に振ることになってしまいます。 選択するためには自分の意思と、世の中の変化を読み取る力が必要です。 本書には、根拠に裏付けられた社会の未来予想図がかなり具体的に書かれています。自分のこれからの人生を考えるとき、側においておきたい一冊です。

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    投稿日: 2018.04.13
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    ようやく読み終えた。 2025年の働き方。46歳か。。。想像できん。笑 働き方。キャリアについて、想定ケースを様々な角度から検証しながら 未来を予測してみる。遠すぎず、近すぎない未来。ある意味、リアルだ。笑 すべてが効率化されるのか?否。逆の方向性を嗜好する人が今以上に増える だろう。世の中は自動化、自動化の流れにも関わらず田舎で自給自足を求める若者。 結局、生き方の多様化がより今以上に促進されるってこと。 さあ、13年後の自分を想像しながらどうなりたいのか?考えるいいきっかけになる。

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    投稿日: 2018.04.04
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    前に話題になっていたけど知っている内容も多かったので、さらっとだけ読みました。ますます人とのコミュニケーションと個の確立が必要になるのだと感じた。 テクノロジーの進化、グローバル化の進化、人口構成の変化と長寿化、社会の変化、エネルギー・環境問題の深刻化の5つの要因により働き方が変化していく。幸福感とやりがいを感じるために自分の働き方を選択しなければいけない。 未来ストーリーは分かりやすかった。単なる便利化のためのリモートワークだけでなく、グローバル化などによるスキル獲得の必須性、余暇獲得の困難さなどマイナス面も具体的だった。 そのためにすべきことは3つ。ジェネラリストではなくスペシャリストになりどの世界の人にも負けない何かを身につける。リアル、ネットでの人的ネットワークを広げ、個では成し遂げられないレベルを目指す。自分が何をしたいのかを深く考える。 たしかに必要だ。。。

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    投稿日: 2018.02.22
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    20年勤めた会社の退職を決めた頃読み終わった。不安な自分は否定しないけど、この本に強烈に励みをもらった。自分にとって意味のある一冊になること間違いない。 大企業や政府への信頼がどんどん低下。一つの企業で勤め上げる労働環境が崩れる。会社という看板を背負わずに、個人としての強みをとことん掘り下げ、見せることの重要性。そして、単なる職場仲間ではなく、良き相談相手、援助者となってくれる仲間を持つこと。そして、何よりも、損得や都合によって左右されない友人を持つこと。お金よりも経験、どう生きたいかをとことん考えて、生きること。 この本が書かれたのは2012年、今は2018年。既に6年経過した今も読まれているのは、変革の真っただ中にいて、多くの人が同じように自分の将来を考えているからであろう。 変化はつらい、勇気がいる。でも、この本を読んで、冷静に自分を見つめなおし、生きていきたい方向と、食っていける武器を装備するための準備として、価値ある一冊だと思っている。私は特に最後の言葉に励まされたので、振り返って読むためにも、ここに記しておきたいと思う。 「選択肢のメリットデメリットを深く理解した上で、自分の道を主体的に選択すること。不安に対する考え方を変える必要がある。自分が直面しているジレンマを否定するのではなく、強靭な精神をはぐくんで、ジレンマが生み出す不安の感情を受け入れなくてはならない。自分の選択に不安を感じるのは健全なことだ。深く内省し自分の感情にふたをしない人にとって、それはごく自然な心理状態なのだ。そのジレンマの中にこそ、あなたが光り輝くチャンスが隠れている。自分の人生を自分自身で可能性が大きく開ける。ぬるま湯に浸かったままで良しとせず、リスクを負い、勇気をもって、行動することだ。」

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    投稿日: 2018.02.05
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    就職前に読んで人生の選択に左右してくれたんじゃないかと思う本。自分の中の優先順位を問い直せるのでおすすめ。

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    投稿日: 2018.01.31
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    2012年に出版された本だが、ここに書かれている未来予想図は2018年現在、より一層のリアリティーを帯びている。 「自分たちの世代は年金が受給されるのか疑わしい。不安だ」と嘆くよりも、そもそも昔より元気でいられる期間が長いのだからそのぶん「どう生きるか」「どう働くか」を考えた方が生産的だな、と本書を通読し終えて感じた。

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    投稿日: 2018.01.29