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赤毛のアン
赤毛のアン
モンゴメリ、中村佐喜子/KADOKAWA
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総合評価

26件)
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    50過ぎのオッサンが、いまさら「赤毛のアン」?! そうなのかもしれませんが。以前、茂木健一郎さんの講演会で、「赤毛のアン」と「三四郎」が生涯の愛読書とおっしゃっていたのを聞き、さっそく購入したものの、積読になっていたのです。 素晴らしい、豊かで、のびやかで、純粋な世界ですね。政治や社会は変化しても、変わらない愛すべき物語がここにあります。人生の中で一度は読んで損のない作品だと思いました。

    0
    投稿日: 2020.12.06
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    とても有名な小説であるが、過去に読んだ記憶がない。 アンはとても愛らしい少女で、本作は彼女が子供から少女になる姿を描いている。 妄想ばかりしてロマンティックで、少し浮世離れしていたアンが、成長し少女になっていく姿は頼もしい。 天真爛漫な性格に読んでいるこちらも楽しい気分になった。 赤毛のアンの訳者と言えば村岡花子が有名である。 そちらは読んでいないので比較のしようがないが、中村佐喜子バージョンの本作は翻訳もの特有のまどろこしさが無く、とても読みやすかった。

    0
    投稿日: 2020.01.22
  • 翻訳がイマイチ

    少女時代に何度も読んだ作品で、その翻訳に愛着があったので、この翻訳の用語訳、たとえば「アヴォンリー」「エヴォンリー」、「カスバートさん」が「カスバァトさん」、「緑の切妻屋根」が「緑の破風屋根」になっているところなどに、いちいち引っかかって、馴染めなかった。誤訳とかではないし、気にならない人はいるだろうけど。「赤毛のアン」の場合、翻訳が何バージョンもある。最初に試し読みして比べてから選んだほうが良いと思う。

    0
    投稿日: 2018.02.05
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    老兄妹がじぶんたちのために孤児の男の子を引き取る手はずだったが、 やってきた子は女の子。 妹が「役に立たない」といやがるも、 よくわからないながらもその女の子を気にいった兄のマシュウが 「わしらがあの子の役に立つかもしれないよ」というところから始まっていく。 アニメ化されていたり、 名作として認識している作品ではありましたが、 「子供向けにすぎるのではないか?」だとか、 「昔の物語だし?」だとか、 斜にかまえてなかなか読む機会がなかった本書。 『花子とアン』の影響などはまったくないのですけれども、 なんだか気が向いて、本屋さんで手に取っていたのでした。 それで、読んでみたら、もうおもしろくてしかたないです。 第二章からのアンのおしゃべりの中身から、 彼女のきらきらして快活な内面が うかがい知れるようになっていて気持ちのいい読書感覚。 こころのセンシティブな所って 普段傷つかないように、 外界に触れないよう気をつけて生活するものだけれど、 今回の読書に関しては、 その繊細な部分でなぞって読めるかのよう。 また、脇役たちも、なかなか筋の通ったキャラクターをしていました。 たとえば、リンド夫人などは、 「期待はしないものだ、そのほうが、失望しなくていい」 と、村上龍さんのようなことを言います。 また、アンが言っていたのですけれど、 たとえば豪奢な家具調度にかこまれて モノに満たされた生活をしていると、 想像力がいらなくなってしまう。 貧乏人のひとつのなぐさめは、 想像するものがいっぱいあるということ。 なるほど、と思います。 11歳から16歳くらいまでのアンが描かれています。 子どもから、大人になるまでの女の子の様子、 それも才媛としてきらめいていく様子(幾度と失敗しながら)は、 読んでいると、胸に感じられるアンや周囲の人たちの豊かな人間性に、 自分の人生に不足しているものが 補給されていくようにすら感じさせられました。 今回読んだのは、角川文庫のもので、420ページくらいでした。 もともとの文章が素晴らしいのでしょうけれども、 翻訳文もよかったです。 おすすめですね。 さすがの名作で、ご満悦です。 また、アンってその後もあって、 10巻くらいのシリーズだったんですね。 全部読みたくなります。

    3
    投稿日: 2017.09.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大人になって初めて読んだが素晴らしかった。 不遇な、まさにどん底生活からグリーンゲイブルズにやってきたアン。 そんなアンを優しく温かく見守るマシュウ、厳しくも愛情深いマリラ、腹心の友ダイアナ。 そんなエヴォンリーの住人たちが愛おしくて一気に読み終わった。 アンが引き起こす騒動も楽しく、しかしそこに悪意は一切無く、彼女が健気に聡く立ち振る舞う様は文句の付けようがない。 ギルバートとの確執からの和解も読んでいて(良い意味で)じれったくワクワクした。

    0
    投稿日: 2014.11.23
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    大人になって初めて読んだけれど、おしゃべりで想像力豊かなアンに夢中になりました。 辛い状況に置かれても卑屈になることなく、得意の想像で乗り越えていく姿や、失敗をして落ち込んでも反省をして立ち直る姿に力をもらえます。 不思議な魅力にアンの周りの人も惹きこまれるし、読者も惹きこまれてしまいます。

    0
    投稿日: 2014.10.08
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    多くの人に愛されている名作。 何度も読み返しています。 個人的にはアンが髪を染めて失敗してしまうシーンが好きです。 愛しくてギュッと抱きしめたくなる。

    0
    投稿日: 2014.09.16
  • 初めての電子書籍

    10代の頃、シリーズ全てを読んで忘れられない本になりました。 それから、目を患って本は読めなくなりました。電子書籍を知って、文字を最大にして大画面でなら読めるので、改めて読み直しました。 当時はアンの目線で読んでいましたが、今回は全体的にいろんな立場から見直すことができて、新鮮な感触を味わっています。 昔読んだ本をもう一度読み直すっていいものですね。 赤毛のアンシリーズは10冊ぐらいあるので取り敢えずこれを読破します。 それから、昔読んで良かったのをもう一度読んでみようと思ってます。

    8
    投稿日: 2014.09.11
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    しばらく小難しい本ばかりだったので久しぶりに楽しく読めた。世界名作劇場のアニメをみて以来かな。子供である時のらしさというのはアンの様に限度のない想像力の豊かさではないかと思えました。 今では大人になったからか自分の生活にあまり想像力を働かす事がなくなったが、人間には想像力というのは優れた特性だと思うので再び取り戻そう。

    0
    投稿日: 2014.06.01
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    この作品は一言で言えば、元孤児のおてんば娘アンネとその家族や仲間達が織り成す、感動ストーリーである。 カスバァト兄妹は自分達の営んでいる畑の働き手となる男の子を孤児院から引き取ることになっていた。しかしやって来たのは、本作の主人公であるアンネだったというところから物語は始まる。 マシュウ・カスバァトはアンネを引き取ることに好意的だった。そこで否定的だったマリラ・カスバァトを有無を言わさぬ態度で説得し、アンネを育てることを決めた。そして次第にマリラも彼女の魅力に気づき、慈しむようになる。 その他にも様々な個性的なキャラクター達が登場し、話を盛り上げていく。そのなかでも、アンネの「心友」(親友)ダイアナは、共に空想話に花を咲かせられる程の仲良し。話のなかで、一度その仲が切り離されるが、アンネの活躍により復縁する。 この話のキーポイントは、アンネの成長と家族の変化である。 アンネは話のなかで数多くの失敗をする。しかしその失敗から反省し、精神的に成長する姿が描かれている。 また最初のマリラとアンネの関係は言うなれば、主人と使用人のようである。この関係が本当の家族のように、お互いにかけがえのない存在になっていく姿は必見だ。 ラストは感動間違いなし!ただし他のところに比べると、かなりあっさりと書かれているような気がする。そこが残念でならない。 また中盤は思わずクスッと笑ってしまう展開が何度もある。そのパターンが続き、ちょっと退屈するかもしれない。だが感動のラストを味わうために、我慢して読んでほしい。 家族について、子どもの可能性について深く考えさせられる作品である。 NHKの朝ドラをきっかけに、(翻訳家は異なるが)作品もぜひ読んでみてほしい。

    0
    投稿日: 2014.04.10
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    「子供時代に赤毛のアンを読んだかどうかでその人の人生って違うと思う」と何かのレビューで読んだ。そういえば私の友達も、子供の頃に読んだ赤毛のアンが好きで、大人になってカナダの小さな島まで旅に出ていたので気になって読んでみた。大人になって読んだせいか、マシュー達大人の気持ちがよくわかる。アンの感性の素晴らしさに目を丸くする。こんな子がそばにいたら楽しいだろうとも思った。そしてやっぱり、子供の頃にアンに出会っていたら、周りのささいな自然に想像力を膨らますのが一層楽しくなっただろうな、と少し惜しい気持ちになった。自分の子供にはぜひ子供の頃に読ませておきたいなという本。

    1
    投稿日: 2013.11.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『赤毛のアン』は小さい頃、日曜日の夜にやってたアニメで見たのよね~。 って言ったら年ばれちゃうけど、『フランダースの犬』とか『アルプスの少女ハイジ』とかも見て、いつも泣いてた。 アニメとしてしか知らなかったけど、実際に小説を読んだのはこれが始めて。 OLしてた頃、本屋さんで手に取ったことあるけど、あまりの字の細かさと多さに買うのやめたこともある。。。(苦笑) で、何十年目にしてとうとう読みました。 すーーーーごい良かった。 なんかね、心と頭がリフレッシュできた。 こんなに字数が多いのに話に最初から入り込めて、毎日「アンの世界」に入り込むのが楽しかった。 Anneの空想好きで、ちょっとおっちょこちょいでいろいろ騒動を起こすけぢ、何事にもへこたれない一途な性格。読んでて、自分の小さいころに似てると思った。あんなに喋りはしなかったけどね~。 口下手で働き者のマシュー。でも、アンにはいつも優しい言葉をかけるのね。最後、マシューが死ぬ前日に、「わしの娘だ、わしの自慢の娘だからな」って言うとこ、も~~~涙なしには読めなかった。今でも思い出すと泣ける。 そして、マリラ。アンのことをすごい愛してるのに、人を愛することに慣れてなく、ついアンに冷たい口調になってしまうの。そうそう。アニメで見たときも、「こんな冷たい人とクラスなんてアンがかわいそう」と子供ごころに思ったな~。でもね、本を読んでみると、マリラ、そんなに冷たく思えなかったよ。マリラはマリラなりに精一杯の愛情表現をしてたと思う。 最後、アンが自分の進学の道を断念してマリラと生きていくことを選択したとき、初めてマリラが殻を破れた感じで、ほんとよかった。 実はこの本を読んでたとき、ちょっと落ち込んでたんだよね~。でも、今まで忘れてた何か、落としていった何かを取り戻したように元気になった。 ほんと心が浄化された一冊でした。

    0
    投稿日: 2012.12.12
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    どこか人を惹きつける魅力があるアンに私も惹きつけられ次々とページをめくりました。私にとってお気に入りの1冊です。その後のアンの話も読みたいけど角川文庫からはでていないんですね。残念です。

    1
    投稿日: 2012.08.31
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    初めてちゃんと読んだ気がする! アンがのべつまくなししゃべるので、読みながら息切れしそうでした。 ギルバート、いいやつだ・・・。なんでそんなにやさしいのかしらと思う。ずっと無視され続けているのに。 マシューの不器用なやさしさ、マリラの表面にはでない愛情。 素敵でした。 それにしても、アンには本当に嫌なやつというのが出てこない。 続編は読まないほうがいいかもしれないな・・・。ここで終わるのがとても気持ちがいい気がする。

    0
    投稿日: 2012.08.03
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     子どもは、やがて大人になる。でも、その過程で何か大切なものを失ってしまう。もちろん、それを「成長」と呼ぶこともできるのだろうし、でもどこか残念な感は否めない。ただ一つ言えるのは、いずれにしてもその先に、きっと幸福は待っている。  ちなみに、カバーイラストは『よつばと!』のあずまきよひこさん。 【目次】 赤毛のアン あとがき 中村佐喜子 (カバーイラスト/あずまきよひこ)

    0
    投稿日: 2012.07.21
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    「あの頃は悩みがなくて良かった」なんて言う人はいるけど、物心ついたときから、思考が止まることはなかった気がする。アンが赤毛を気にしたように、「○○子」と言う自分の名前を妙に気にしたこともあったし、アンが妖精を空想したように、ポケモンがそこの草むらにいたら…と想像して遊んだことがあった。そんなことが無駄だとは、ちっとも思わなかったし、想像を膨らますことへの抵抗感なんか全く抱かなかった。 表紙のイラストに惹かれて思わず買っちゃった本です。本書はアン教師になるところまでですが、あとがきには続編があると書いてありました。んー、すぐにでも読みたいような、想像の余地を残していたいような…。

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    投稿日: 2011.12.09
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    文章がとてもきれいで、一言一言大切に読みたくなります。プリンスエドワード島の素晴らしい景色が目の前に広がるようで、すっかり物語の世界に引き込まれました。心が、ほくほくあったかくなりました^^

    0
    投稿日: 2011.11.25
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    エヴォンリーをはじめとする、自然の移ろい、そこに広がる豊かな風景の描写がとにかく美しい。 世界はこんなに素晴らしいんだなあ、と、思う。 それと想像力の素晴らしさにも。 ダイヤモンドで着飾った貴婦人になるよりも、グリーン・ゲイブルズのアン・シャーリーであることに幸せを感じる。 このくだりがたまらなく好きで、 それだけに、この後の展開が一層深みを増す。 子供向けの本でハイライトは知っていたけれど、ストーリーだけでは分からない良さが沢山凝縮された本でした。 あと、ギルバートとアンの関係の変化がとても好きだ。 どうなるかと思ったけど、あの終わりでとてもほっこりした。

    0
    投稿日: 2011.11.21
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    小さい頃に読んだアン。高校生になってもう一度読んでみたけど、新たな発見が多いです。アンの想像力と自然の描写、アンの周りの人々のキャラクターが濃くて面白くて面白くて一気読み。名作は読みづらいってイメージでしたが、そんなことはなくて楽しめました。

    0
    投稿日: 2011.09.19
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    自然の美しさや表現の豊かに目を奪われました。 “Anne”は幸福論を私たちに自らの人生をもってして語ってくれました。

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    投稿日: 2011.09.04
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    今読んでます♪ 氏名、場名がカタカナでちょっと難しいけど主人公アンの妄想や想像力に魅力を感じる。 また、マッシューとマリラの性格や、アンに対する気持ちなどでとても気に入っています。 続きが楽しみ★ とても気に入ったので引き続き アンの青春 を読むつもりです♪

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    投稿日: 2011.08.22
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    新潮文庫版でシリーズ全10冊持っていますが、 あずまきよひこさんの表紙にひかれて新たに購入。 考えてみれば新潮文庫版を買い揃えたのは20年近く前・・・。 何度も読んでいるのでお話はわかっていますが、 何度読んでも面白い。 美しい景色と、ユーモアに溢れた出来事。 約100年前の生活を想像するのも楽しい。 固有名詞の訳は新潮文庫版の方が慣れているし好きです。 あと、ときどき不自然な日本語がでてくる (「楽しいでしたかね」「楽しいでしたわ」など)のが気になりました。 訳されたのも50年以上前なので、 その当時としては普通の言葉遣いだったのでしょうか・・・?

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    投稿日: 2011.08.02
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    タイトルを知っているけど、読んだことなかった本。 なぜ、今まで読んでなかったのか、疑問に思うくらい 読んでみて、よかったと思いました。 小学生や中学生でも読める内容ですが、 大人になってから読んでも、おもしろいです。 (小・中学生の頃に読んでないので、比べようがありませんが・・・) 何がおもしろいって、主人公の「アン」の天真爛漫なところ。 そして、成長していく姿。周囲の人々との関わり合い。 一番の見所は、「アン」の口達者なところ。 テンポ良く、いろんなエピソードの話へ切り替わっていき、 読んでいて楽しい、という表現がぴったりな本だと思います。

    0
    投稿日: 2011.04.11
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    とにかくおしゃべりなアン。 妄想がすごくて、でもその妄想はとてもHappyなもので、 そして彼女は自然のすばらしさと周りの人達を愛する優しい心を持っている。 この物語は、アンのおしゃべり以外にも会話が多い。 マリラがアンを怒るときの「アン・シャーリイ!」って叫びや、 リンド婦人のつぶやき、なかでも 「ところが、マシュウがそれに気づくとは、まあ! あの男も、六十年以上眠ってたあげく、めざめかけたんだよ」ってところが私は好きだな。 多分こんな言い方なんだろうな、っていうのが勝手に私の中で決まっているから。 私も妄想家じゃ(笑) 物語はアンが思春期を迎えた頃から大きく動く。 マシュウが死んでしまった時から、私は涙が止まらなかった。 最後、アンとマシュウとマリラは本物の「家族」になった。 涙は止まらずとも、私の涙は悲しいだけのものから、幸せでいっぱいな涙に変わった。

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    投稿日: 2010.09.11
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    課題のレポートを書くために手にとって見たくらいの軽い気持ちで読み進めていたが、ページをめくるごとにアンの魅力に引き込まれていった。自分のことをコーデリアと呼ばせたがるのには笑ってしまったし、マシュウの死は悲しく、ギルバートとの関係にはやきもきさせられたで、読み終わってからはなんだかふわふわした気持ちだった。

    0
    投稿日: 2010.01.16
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    NHKの海外ドラマで「アボンリーへの道」を楽しみにしてたこともり、 ブックオフで目についたから買うてみた。 ふっと軽い気持ちで手に取ったのだけれど、 この本に出会えて本当に良かった。 ページをめくる毎に増す幸せ、 残りページが少なくなっていく寂しさ。 寝る前、「赤毛のアン」を手に取れる喜び。 まじりっけ無しに、 本を読むのが楽しかった。 アン・シャーリィに出会ったことで、 大事な事をいっぱい思い出さしてくれた。 絶対の拒絶が無い世界。 必ず受け入れてくれる人のある生活。 自分の帰るべき場所、故郷があること。 あったかい通奏低音が全編に心地よく響き渡る。 アンがマシュウとマリラに養子として迎えられた時、 意識する事も無く頬を涙がつたっていた。 無意識にこぼれる感情。 つたう涙に、 ハッと心が揺さぶられている事に気づく。 純粋さとひたむきさにうたれて、 4回ほど心の雫がこぼれました。 31歳を目前にするうちですが、 アン13歳と同じ空気を吸うように一喜一憂した。 女の子が思春期を経て変わっていく時間。 アンの根っこの部分は変わらないけれど、 確実に成長し戻る事のでき無い時間。 少女の放つきらめきが閉じ込められているよう。 煌めくばかりの存在感と前向きさ。 真っすぐで、素直。 美しい自然や季節の描写。 まぶしっ! 眩し過ぎます。 物語の中だけの存在とは思えない。 アンを愛さずにはいられない。 貧しく困難な状況であればこそ、 想像力は心を豊かにしてくれる。 モノに恵まれ、 何を思うこと無く肥え太るくらいなら このままで良い。 何事にも甘んじて受け入れろというのではないよ。 自分の大事なもん、 芯を見失うなということですよね、アン。 これからは気になる女の子には 「『赤毛のアン』読んだことある?好き?」 と聞くようにしよう。 良い体験ができました。 心にとどめたいアンの言葉 「ああ、マリラ、物ごとを期待することは、そのことの楽しみの半分にあたるのよ」とアンが叫んだ。「それが実現しないことだってあるかもしれないわ。でもそれを期待する楽しみはけっしてじゃまされないもの。ミセス・リンドは『期待を持たぬものこそ幸せ。失望することがないから』って云ったわ。でもあたしは、期待を持たぬ者は、失望するより不幸だと思うのよ」 あかん、金言揃いで書ききれん。 ちなみに、 うちはロリコンじゃねえっすよ、 どっちか言うたら年上好きかも… 2008.07.04.読了

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    投稿日: 2008.06.04