
総合評価
(20件)| 15 | ||
| 2 | ||
| 2 | ||
| 0 | ||
| 0 |
今読んでも新鮮な魅力
30年近く前、長期入院していた際にお見舞いとして3冊にまとめられた愛蔵版をいただいたのが本作との出会い。その時すでに発表から20年近くたっていましたが、そんなことを感じさせないほど惹きこまれていきました。 病気がちなこともあり、さながら「グレンスミスの日記」のように繰り返し繰り返し読み返し、それは今も続いています。 紙の本も古くなり、電子版が欲しくて今回購入しましたが、この単行本は収録順が発表順と全く異なっているので驚きました。 この世界へのさりげない誘い(いざない)である「すきとおった銀の髪」が1巻の巻末になっており、いきなり「ポーの一族」で始まるのはちょっと違う気がします。 もし初めて本作を読もうとされる方がいらしたら、ぜひ以下の発表順で読んでいただきたいです。 <発表順>()内は単行本での収録順 すきとおった銀の髪 (1巻-4) ポーの村 (1巻-2) グレンスミスの日記 (1巻-3) ポーの一族 (1巻-1) ペニー・レイン (4巻-2) 小鳥の巣 (3巻) メリーベルと銀のばら (2巻) エヴァンズの遺書 (4巻-1) リデル・森の中 (4巻-3) ランプトンは語る (4巻-4) ピカデリー7時(以下、5巻収録順と同じ) はるかな国の花や小鳥 ホームズの帽子 一週間 エディス
0投稿日: 2022.09.17
powered by ブクログ(2017.07.24読了)(1981.10.24購入)(1981.07.25・第25刷) 最初は、職場の同僚から「面白いから読んでみて」と渡されて読みました。その後、自分で購入して読みました。今回は3度目です。 エドガー メリーベル ポーツネル男爵 シーラ・ポーツネル夫人 アラン・トワイライト バンパネラは鏡に映らない、脈がない、年をとらない、軽い傷は短時間で修復する。血を吸うときは首筋にかみつく必要はなく、首を指で圧迫するだけで十分。 年をとらないので、同じ場所に長年住み続けることができない。 バラの花咲くポーの村をどうして去ったのでしょうか? メリーベルとシーラ夫人は消えてしまったので、エドガーとアランとポーツネル男爵で渡り歩くことになるのでしょうか? 【目次】 ポーの一族 ポーの村 グレンスミスの日記 すきとおった銀の髪 ●ときをこえて(83頁) アラン! わたしたちといっしょに遠くへいく? ―ときをこえて ―遠くへいく? (2017年7月26日・記) 内容紹介(amazon) 1880年ごろ、とある海辺の街をポーツネル男爵一家が訪れた。ロンドンから来たという彼らのことはすぐに市内で評判になった。男爵夫妻とその子供たち、エドガーとメリーベル兄妹の4人は田舎町には似つかわしくない気品をただよわせていたのだ。彼らを見たものはまるで一枚の完璧な絵を見るような感慨にとらわれた。実は、その美しさは時の流れから外れた魔性の美。彼らは人の生血を吸うバンパネラ「ポーの一族」であった。市の外れに家を借りた一家は、人間のふりをしながら一族に迎え入れるべき者を探し始めた。そして、エドガーが興味をひかれたのが、市で一番の貿易商の子息であるアラン・トワイライトだった…。
0投稿日: 2017.07.17時が止まっている
40年の時を経ても初めてみたときのまま。そんな感じです。最初から、最後へ、最後から最初へ話しは繋がっていきます。断片的な話がランダムに載っていて、時の迷路に迷い混んでしまったような気持ちになります。魔法使いの目線になってしまいます。そう、魔法使いです。それに気がつくとまた、最初から読んでしまうのです。エドガーが生まれた朝へと。 追記 Flowersの続編を読んで、気持ちは複雑です。旧作にはあったページに収まりきらない躍動感がなくなってしまっていました。ラフに見える絵なのに、だからこそ連写のヒトコマのようなイキイキとしたものを感じていたのですが。切ないなぁ。伝えたいことは伝わってきて話は好きなのですが、ただ切ない。
1投稿日: 2016.06.0640年たっても変わらない煌めき
永遠の生を得たバンパネラ(吸血鬼)の少年の物語。 ホラーではありません。タイムトラベラー/異端者の物語。そこにいっぱいの耽美のスパイス。 古くさい?いいえ、一級のSF・ファンタジーです。最近のやたら間延びして長くなるヒット作品とは違う、たった5巻に凝縮された永遠の断片。 深い余韻を味わえます。 萩尾作品の更なる電子化を熱望します。
0投稿日: 2014.08.30ヴァンパイアの悲しさ
この作品を読むと、アン・ライスの「インタビューウィズヴァンパイア」の設定って日本でははるか前からあったんだなぁ、と。エドガーとアランの関係もまさにそのまま、レスタト(トム・クルーズ)とルイ(ブラッド・ピット)って感じ。 昔の少女マンガの絵柄は好みが分かれるところですが、ストーリーが凝っていて今でも楽しめる作品でした。
0投稿日: 2014.04.12
powered by ブクログ自分のなかで超越した存在。このシリーズに出会って、人生が変わりました。とびとびに週コミで読みはじめたのは小学校のころだったと記憶します。
0投稿日: 2012.02.22
powered by ブクログパンパネラとして少年のまま永遠を生きることになるエドガー。 彼は寂しさから愛する妹を、アランを仲間にしてしまいます。 それはカレの新たな苦悩のはじまりなのでした。 美しい-カレラに、漂う寂しさに・・。 酔いしれる事間違いなし!大好きな作品です♪
1投稿日: 2010.11.11
powered by ブクログ小学生(?)の頃読んで、ものすごい影響を受けて漫画家を志しましたが、あまりの自分の絵の下手さに挫折しました。ストーリー、画力、完璧です!以来、私の中で常にナンバー1の存在。
0投稿日: 2010.09.14
powered by ブクログオムニバス形式の話が時代を前後しながら語られていく萩尾望都の代表作。吸血鬼の定義を精力を吸うと作中で語っているのも面白い視点。コレ以降その視点を受け継ぐと思しき作品も多く出た影響ははかり知れない。 金字塔と呼ぶにふさわしい作品。
1投稿日: 2010.05.17
powered by ブクログこの作品群は一遍の美しい純文学であり、 その精神世界は漫画を超え、時を越え、数多くの作家や映像に多大な影響を与えた原点となる作品です。 アン・ライスの「夜明けのヴァンパイア」は萩尾作品からヒントを得たのか‥? 時を超えて私の宿題となっているが発表された年代からしてアン・ライスが模倣したのだと思います。 ブラッド・ピットの演じたハリウッド映画の「インタヴュー・ウィズ・ヴァンパイア」もこの作品の模倣でしょう。ここまでパクられると気持ちいいです。 世界に影響を与えた萩尾作品。美しいヴァンパイアの苦悩と葛藤‥。 その着想の奇抜さと、萩尾先生の繊細な感性。 今もなお輝き続ける、後世に残したい不朽の大作です。
1投稿日: 2010.02.01
powered by ブクログ母は本が好きでマンガも好きだったので色々あります。 その中でも私が1位2位を争うほどに好きなマンガ。 知り合いの方でお好きな人もいたのでよくこの本の話をしてました。
1投稿日: 2009.08.17
powered by ブクログ萩尾先生の本も幸せな事に物心ついた時から私の周りにありました。 ありがとう、お母ちゃん。 エドガーの生き方、彼の人生、思考。。。。 ああ!!!!! と身悶えしてしまいます。 絵が映画の様な構図でとても素敵なんです。 人間の動きがなめらかで無理がないのに踊るようなんです。 話が前後しながらもきれいにつながってて矛盾がないんです。 たからぼん!!!
1投稿日: 2009.06.06
powered by ブクログエドガー、アランでポーの一族、元ネタがわかった時には卒倒しました。 幻想的で耽美的な時間を超えた旅するヴァンパネラのお話ですね。 言わずと知れた名作です。 「さようなら バラの咲く村 ポーの村」 この五七五のフレーズが忘れられません。 何度も読み返してしまう、素敵な作品です。 ちなみに、1巻だけはオリジナルのフラワーコミックス(初版ではない)で持ってます。 エドガーとアラン、どちらも好きです。
1投稿日: 2008.08.19
powered by ブクログエドガーが神秘的なのに危なっかしい。目が離せない。今読んでも耽美過ぎるほど耽美。出会えてよかったーなんて美しい世界なんだ!
1投稿日: 2007.11.05
powered by ブクログ萩尾望都といえばこの漫画が一番に思いつきます。 あと短編なら「11人いる」=小学校の先生がとても愛読していて、「11人いる」の話で授業時間が潰れたのを覚えてます。
1投稿日: 2007.05.17
powered by ブクログ萩尾作品といえばコレ! 全5巻という短い作品にも関わらず、独特の世界観を魅せてくれる内容の濃さには脱帽。古い作品ですが、今読んでもその絵柄の美しさには惹き込まれます。
1投稿日: 2006.10.12
powered by ブクログ全5巻所有 子どもの頃からずっと愛読しています。 お話といい、全体に流れる空気といい、何もかも気に入っています。
0投稿日: 2006.06.27
powered by ブクログ好きが高じて何を言ったらいいのかわかりません。バイブルです。すべてのツボはここに詰まってます。 文庫版でも良かったけど、我が家にあるのは新書版なので敢えてこちらを載せてみました。
0投稿日: 2006.03.12
powered by ブクログ萩尾望都♥♡少女コミックの名作ですね。おばぁチャン家にあってたまたま読んだみたのがきっかけで大好きになっちゃいましたよ(★´艸`)吸血鬼のお話なんだけど。。。切なくて泣けます((涙 もう色もくすんで表紙も破けちゃったりしてるけど大事なもののひとつです***
0投稿日: 2006.03.12
powered by ブクログ時空を越えたはかなくも美しいはるかなる物語。 少女のころ、孤独の本当の冷たさに触れ、自らの居場所について考えました。
0投稿日: 2005.11.09
