
総合評価
(585件)| 202 | ||
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powered by ブクログこれは面白い! 算術に魅せられるシーンや、関わる人々の想いに触れるシーンには、熱くなる。 暦や神道に関する知識も勉強になり、はっとさせられた。 登場人物がみんな良い。 主人公の安井春海はもとより、本因坊の二人も、安藤も、村瀬とえんも。 設問への関の対応、深い。 建部と伊藤との関係性が素敵。じーんときた。 神の視点は時代ものに多いんだろうけど、同じ文節の中で視点人物が変わるのには、最初やや慣れなかった。 だが途中から一気に読みやすくなり、先が気になってページをめくる手が止まらなかった。
22投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログ物語りは北極出地が終わったところまで。 登場人物がどれも優しい人ばかりで温かい心で読める。主人公の渋川春海は優しくて穏やかな印象を持った。一緒に測量をした建部と伊藤も歳は離れているけど春海を対等に見ていた、何の引っかかりもなく読めた。 優しくて熱い人に弱いので、建部が亡くなった描写には思わず泣いてしまった…まだまだやりたい事もあっただろうし悔しかっただろうけど、充実した人生を送ってたんだろうなあ。伊藤も春海を気遣ってあえて言わなかったのも涙。 関孝和はどんな人物なのか、早く会えるといいね 最後に、 最近は優しい本ばかり読んでたから、江戸時代固有の単語や言葉遣いに苦戦した。読めない単語を何だったっけ…?と振り返りながら読み進めていたから、読み終わるまでに時間かかった。でも面白かった。再読したい
0投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログ「渋川春海-貞享暦」高校受験の時に中身を理解せずこの2単語を紐付けて覚えましたが、小説のテーマになるどころか本屋大賞まで受賞されるほどだったとは。。何も知らない中で読み始めたけど、春海の魅力に引き込まれる上巻でした。下巻が楽しみすぎる。早速読み始めます。
4投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログ当時の時代背景がわかりやすく、数学や天文という自分とは縁遠い分野の小説で胸を熱くさせてくれるストーリー展開が魅力と思った。
0投稿日: 2025.08.13
powered by ブクログ今村翔吾さん作品の流れで歴史系を選択。 建部伊藤のカッコ良さ。主人公も順風満帆ではないけど親近感の湧きやすい性格してて応援したくなる。
0投稿日: 2025.06.21
powered by ブクログ5/7〜5/13 導入が長いな〜と感じてしまい、読むのが苦痛だった…。 下巻から一気に話が進むのかな??
0投稿日: 2025.05.13
powered by ブクログ「天地明察」という単語の意味がよく判らないままに読み始めただけに序盤で「明察」の意味が説明される下りによって、本作そのものがどのような方向性へ進もうとしているかを推察できる作りになっているのは感嘆してしまったな 他にもこの上巻の終盤で現れる展開・心情描写の前フリとなる要素が序盤・中盤に散りばめられていたりと、伏線と表現するには大袈裟かもしれないけれど、読み進めれば読み進む程に作品に織り込まれた輝かしい星星が目に入る作りになっていると感じられたね 特に主人公の春海の人物造形が面白い 碁打ちの家に生まれ将軍にも拝謁できる立場なのに熱中するのは算術ばかり。いわば身近な人には理解できない趣味に没頭するタイプか そのような在り方だからか同業の道策には彼の熱中は理解されず、むしろ少し立場の異なる安藤や村瀬が良い話し相手になってしまうと そうした状況だからこそ、彼が城で求められる本業である碁に飽きを覚えていて、その感覚が本作の主題へと繋がっていく構成は面白い だとしても碁打ちが幕府の公式事業として天体観測を命じられるなんておかしな話だと思うけれど でも、そうした要素だってそれだけ天体に関する事業に当たる者の役割が定められておらず、同時に新しい境地への挑戦事業であった事が見て取れるね 天体観測とは別の要素として本作において重きを成して描かれているのが関孝和への設問か 春海にすれば熱中する算術の遙か先に居る偉人。彼に並び立ちたいとも、彼に認められたいとも区別がつかない感情は春海に背伸びをしたかのような設問を出させるね ここで面白いのは対決相手と言える関が登場しない点、そして一度目の設問が「無術」となってしまう点か 関が登場しないのだから春海は関が何を考えているのか、どのような表情をしているのか知る由がない。それ故に「無術」となってしまった己の設問を見て関が何を感じたのかをただしく測る術がない これって見方を変えれば、北極出地に通ずる要素かも知れず 作中で指摘されたように瑕疵の無い暦は当時存在しない。つまりは誰も見た事がない。それを正しく見る為には北極出地を繰り返して少しずつ天地の姿を図る必要があるが、そこには建部が起こしたような間違いが生じる可能性だってある だから間違いを少しでも少なくする為に、何度も間違えたり何度も測ったりするわけだろうし その行動は春海が関へ2回目の設問を出す為に何度も伊藤や安藤を通して設問の確認をした事にも、そして一度目の設問が「無術」となってしまった事とも同類と言えるのかもしれない だとすれば、この上巻のラストで「明察」が出た事はこれから測っていく大きな大きな星星の姿をより「明察」にしていく一歩目となるのかもしれないと思えたよ
0投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とても面白かったです。 春海が算術に対して真摯に向き合う部分に感銘を受けましたし、北極出地で初めて天地明察という言葉が出たときは震えました。 これから下巻でどのような話の展開になっていくのか楽しみです。 「誤謬もまた答えの一部である。誤謬が増えていけばいくほど、辿り着くべき正答の輪郭が浮かび上がってくる」という言葉も心に響きました。 自分も誤謬を恐れて動けないこともあるので この言葉を大切にしていきたいです。
0投稿日: 2025.03.08
powered by ブクログ算術をこよなく愛する春海。そんな主人公だから内容は結構マニアック。 碁、算術、暦、天文観測が取り上げられていて、合わせると、とても小説には向かなさそうなテーマだけど、しっかり面白い。 登場人物は良い人ばっか、しかも味わい深い。 話しも人もテーマも魅力的で、素直にお勧めできる一冊。 ブックオフで買って読んだんだけど、算術の問題で、図が書いてあるページに、鉛筆でめっちゃ計算書き込まれてて笑った。
0投稿日: 2025.02.28
powered by ブクログ大老酒井から日本の端から端を周り天体観測と地理測量をするように命令を受けた。そこから浮き上がる暦と占術の謎が浮き上がって来ると会津藩藩主保科正之(幕府での執行者)からも謎が絡む使命が出てきた。それは日本の大勢から宗教、習慣文化を大きく変える可能性のある事態を招くことになる。
7投稿日: 2025.02.26
powered by ブクログ面白すぎる!時代小説だからと尻込みして積読していたのがもったいなかった。 登場人物がみんな文章の中で生きていてとても魅力的。算術好きの主人公、春海のワクワクした感情はこちらまで伝わってくるし、道策はかわいいし、伊藤と建部は素敵なおじさま達だし… 下巻もとても楽しみ。
1投稿日: 2025.02.09
powered by ブクログ晴海のように何かに夢中になって、その道を突き進んでみたいという気持ちはわからなくない。 でも自分に合った何かにはまって成功するのは、とても難しい事。 普通の人にはなかなかできない。 だからこそ面白く読み進む事ができる話なんだろうね。 下巻に行くよ。
2投稿日: 2025.02.03
powered by ブクログ歴史物は多く読んできたが、史実も含めて知らない登場人物がイキイキと描かれており、下巻に期待を持たせる。
0投稿日: 2025.01.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冲方丁の著書を読むのは「花とゆめ」に続いてこれで2冊目。 歴史は好きだが理系的な話が苦手で最初は読み進めることに苦戦したが、3章の北極出地あたりから徐々に面白くなってきた。 建部が好きだったので亡くなった時の報せが悲しかった。伊藤は長生きしてほしい。 春海とえんがくっつきそうと思っていたので、えんがあっさり結婚していて驚いた。 下巻ではついに関が出てくるのか? 続きが楽しみです。
3投稿日: 2025.01.19
powered by ブクログ第7回本屋大賞受賞ということで読んでみた 素晴らしい小説だった 巻末の解説で養老孟司が書いているが、「気持ちのいい本を読んだ」まさにこれだ くだらないパズルみたいな書き物と違って、人がちゃんと生きてる小説は読むに値する 江戸時代をずっと敬遠してきたため、全く予備知識がない状態で読めたのも新鮮で良かった 渋川春海が歩いた江戸のあちこちを実際に見てまわりたいと思う
1投稿日: 2025.01.18
powered by ブクログ本屋大賞受賞作読破のいよいよしんがりとなりました。天変地異にスピリチュアルが絡み合うのかなどと想像をしつつ恐る恐るスタート。 生きることに真っ直ぐで聡明な主人公、渋川春海。囲碁棋士でありながら算術を愛する彼が、成し遂げるであろう偉業、「改暦」がテーマだった。 天下泰平の時代なのかな。自分がやりたい事を慎み深く究めていこうとする清廉さが良い。 渋川春海は実在の人物のようだ。それを知ってより下巻が楽しみになった。
30投稿日: 2024.11.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
関がもっと早く改暦に関わってくれたらうまく行ったのかな。江戸時代はいろいろ面倒な人間関係ある中、最後通したのが見事だった。若い頃じゃうまく行かなかったろうな。改暦の重要さはピンとは来ないが当時、吉凶を占う元にもなってたから重要なんだろうな。囲碁命の道策のキャラもいい。こんてんぎをえんに抱かせるところよかった。夢が叶う直前に過去のつながりを思い出すシーンもよかった。
0投稿日: 2024.11.21
powered by ブクログ私は小学生の頃この本をきっかけに囲碁を始めたのですが、ストーリーを忘れた今読み返すと主人公は家柄から周囲に期待される囲碁を拒んで自分が惹かれる天文・数学の道を選んでおり驚きました。一人の人生を描くという大きな主題の割に、主人公春海の挫折した時の心情描写が巧みで没入してスルスル読むことができました。何はともあれ趣味のなかった自分に春海の暦のように打ち込めるものを与えてくれました、ありがとうございました。
2投稿日: 2024.11.07
powered by ブクログ数術に没頭する人の気持ちってこういうものなのかしらん。己にわざわざ高いハードルを課すのだから、無術には理解し難い。
0投稿日: 2024.11.01
powered by ブクログ徳川第四代将軍の時代。 日本独自の暦を作るという事業が 立ち上がる。 歴史にも数学的な知識にも うとい私がわかるのかしら··· と心配したものの、 人物描写が素晴らしく、 ぐいぐい引き込まれました♡ 生真面目で、 天然な部分もあり、 なんだか頼りなげな青年が主人公。 いろんな人の熱い想いを受取りながら いずれ歴史的大事業の中心になるまでの 彼の成長の過程をじっくり描く。 難しそうなテーマだけど とても読みやすかったです♪
19投稿日: 2024.09.28
powered by ブクログ主人公が純粋に、失敗しながらも好きなことに没頭している姿が好感が持てます。 今では当たり前となっている数学や天文学が、当時は道楽という位置付けで、一部の人にしか理解されていなかったことに驚きました。 いつの時代も、新しいことを理解してもらうのは大変なんだなぁと思いました。現代でいったら、ゲームとか漫画とか道楽とされているものが、いつか学問になるのかなーなんて思いました^_^
3投稿日: 2024.09.09
powered by ブクログ徳川四代将軍の治世、碁打ちの名門に生まれた渋川春海が改暦のプロジェクトに参画し、親子以上に歳の離れた建部や伊藤のあくなき探究心に触発されていく様が面白かった。改暦プロジェクトを予感させるところで上巻は終わっており下巻を読むのが楽しみ。
1投稿日: 2024.06.22
powered by ブクログ碁の才能に恵まれながら御城碁の勤めに飽き、また寄る辺のなかった春海が、自分の存在意義を見つけて自己実現を果たす物語だと思います。昼行灯の天才っぽさはラノベ主人公的でありながら実はそうでは無く、春海が自分の未熟さにもんどり打っているのが印象的でした。 文章もイキイキとしています。特に春海が関孝和の稿本を前にして恐れ、その世界に飛び込もうとする描写がいいと思います。測地の旅での建部・伊藤との交流も面白く読みました。 上巻を読んでいる途中、既に2周目を読みたいという気持ちが湧きました。こんなことは初めてです。
2投稿日: 2024.06.09
powered by ブクログさすが本屋大賞の一言に尽きる。 囲碁打ちの渋川春海は徳川将軍の名を受け、新しい暦を作るべく奔走する! どこかナヨっとした晴海の人間臭さに惹かれ、謎の天才算術家、関孝和との算術問題を通したやり取りからも目が離せない。 江戸時代にここまで天文学や測量の技術が栄えていたのかということは非常に勉強になる。また、技術者魂に何度も心揺さぶられた。
2投稿日: 2024.03.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
歴史小説だから読めるか心配だったけどキャラクターが立っててするする読めました! 伊藤さんと建部さんが観測中に二人ではしゃいでる場面と春海さんが二回目に貼り出した問いに明察と書く場面が気に入ってます。 下巻も楽しみ
0投稿日: 2024.02.25
powered by ブクログ上巻読了 江戸時代、四代将軍家綱の時代のお話。 お城幹部との碁打ち青年である春海が、碁打ちを退屈と感じる最中、老中酒井から全国各地、天測(星の位置を観測して緯度、経度を測量)して周るという一大事業を命じられ、見事成し遂げるまでの物語 春海の謙虚さに感心させられっ放しであるとともに、江戸時代から、当時は算術と呼んでいたみたいですがいわゆる数学がここまで盛んだったとは、知らなかったので驚きでした、計算機もないのに、そろばんや算木(ネットでどんなものか調べた)なんかを使って難しい計算をしていたこと、天測も電子部品なんかは当然ないわけで、巨大な観測機を毎回組み立てて手間暇かけて観測していたことなんかが描かれていて、面白かったです 下巻の展開に期待
3投稿日: 2024.02.20
powered by ブクログ図書館にて。 時代劇×青春! まだ(下)読んでないけど、これは良い予感。 大河ドラマ観てるみたい。 個人的には恋愛パートはいらんけど、こういうの大好きです。
1投稿日: 2024.01.10
powered by ブクログ上巻にして、この読後感。しきりに人にお薦めしたい本に登り上がった。 時代は江戸が泰平の世として安定しようとする時期で、自身の生まれが、その人の人生をほぼ決定してしまう世において、囲碁の家に産まれた安井算哲こと渋川春海が、ただ研鑽することでなく、決められた手筋を教示する囲碁の世界、仕事に倦み、算術への尽きぬ興味から、偶然(いや必然なのか)ながら一気に話は北極星測定、暦作成の命を授かる。 それにしても登場人物が、何とも生き生きとして魅力的である。才能漲る、何処か主人公と対極的な位置で碁の道に生きる本因坊道策、磯村塾の村瀬義益と神社に奉公している女性の、えんの会話などついついこちらがニヤニヤとしてしまう。そして観測隊隊長の建部昌明と副隊長の伊藤重孝の老練コンビの、決して老いを感じさせない、子供心と探究心を持続している素晴らしさなど、このような魅力的な人物が織り重なり、日頃当然のように成り立っていて、今や疑ってもいない暦の真実に気づかされ、今よりも誤りを正すことの難しい時代において、未知のものへの挑戦に自然と吸い寄せられてしまった。 下巻が楽しみである。
1投稿日: 2023.07.31
powered by ブクログ以前、新婚旅行の際に異国に携えて行って読んで以来、ちょうど10年ぶりの再読。 ストーリーなど、ほぼ忘れてしまっていて、新鮮な気持ちで読めたのだが…こんなに面白かったっけ!?というのが素直な感想。 春海をはじめとする登場人物が皆魅力的だし、どんでん返しが何度もあったり、伏線回収がしっかりあったり、ラストが序章につながっていたりと、構成も秀逸。 読んでいて何度も涙が出た。 この小説を選んで読んだこと、まさに”明察”!
2投稿日: 2023.07.20
powered by ブクログ江戸時代、囲碁棋士安井算哲又の名を渋川春海が改暦に挑む話。上巻は算術に心掴まれ、北極星観測に向かう話で面白くワクワクする。算術を挑む所は緊張して、北極星を初めて3人で測る所は心が震える。ちょっとそこで感極まったもん。何より伊藤さん建部さんが好きになる。最後はふぅと一息吐いた。下巻が大変気になる
0投稿日: 2023.07.06
powered by ブクログよかった。読み応えもあり、文章もしっかり地に足がついてると言うか、浮かれた感じのない、信憑性を感じる。 作文してる会話なども当然あるはずだけど、全て史実のように感動して読んだ。 天才と努力と、そして、関わってきた人たちのタスキを繋ぐという思い。じんときた。 保科正之もかっこよ。
0投稿日: 2023.06.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
算術の世界がこんなにも楽しく感じるのは、正直意外過ぎました。塾で、神社で…いろんなところで問題を出し合い、解き合う。「失敗を恐れてはいけない」この言葉が胸に響く。だからこそ、解けたときの「明察」って気持ち良いのだろうな。学生時代に、この本に出会えていたら、数学に対しての意識が少しは変わっていたかもしれないと思うと惜しい。この算術が、これからどう関わってくるのか…楽しみです。
6投稿日: 2023.06.24
powered by ブクログ養老さんのお勧めだったので読みました。宇宙の仕組みを数学で解き明かす。好きこそものの上手!こんなにワクワクできる人生は最高ですね!
0投稿日: 2023.06.24
powered by ブクログ時代ものというよりは青春小説のイメージ。それが嫌ではないけれど、意外とこういう感じなんだ〜と頷く感じ。
0投稿日: 2023.06.23
powered by ブクログ読んでいてすごく爽やかな風が吹き抜けた気になる上巻。上巻のテーマは算術と測量でしょうか。塾や神社の絵馬に算術の問題を書いて、答えを解かせるというこの時代の風習に、へえーと思いました。主人公は碁打ちを職業としつつ、算術、測量、暦術に優れた若き侍。上巻の後半は測量。各地を巡って星を観測して、緯度を計測するというもの。この時代は大変だなぁと月並みな感想ですが、思いました。一緒に旅をしていた2人も良かった。年をとっても常に探究心が大事だなぁと感じました。自分も見習いたい!そして算術については、主人公は、江戸時代の天才、関孝和に挑みます。『明察』なのか、『無術』なのか、最後はドキドキして読みました。下巻もすっごく楽しみです。
0投稿日: 2023.05.07
powered by ブクログ良かったよ。数学できる人の頭の中覗いてみたい。昔の人が肺で死ぬのって苦しいだろうな。没頭できることっていいよな、数学できる人ってむかしからある一定の割合でいたんだろうな。学問ってつみかさねやなあ、歴史の。下巻も楽しみ。
0投稿日: 2023.04.28
powered by ブクログタイトルから想像していた話とは全然違った 江戸時代の日本にも数学…算術というべきものがあった事に今更気付いたり、図形問題とかどのようにして解いていたのかなどおもしろかった また暦の作成が国にとっていかに大事かなどがあらためて分かった えんとのラブストーリーも期待していたのだが残念だった いつになれば関さんは出てくるのか?下巻に続く
0投稿日: 2023.04.18
powered by ブクログどんな話か知らずに読み始めたが、気持ちの良い話でした。主人公の晴海はもとより、周りの人たちの清々しいこと。 そして、江戸時代のプロジェクトマネジメントだなと思いました。目的のために其々の利害関係を勘案し手を打つところはまさにステークホルダーマネジメントですね。
0投稿日: 2023.04.15
powered by ブクログ渋川春海(しぶかわ はるみ)は、幕府で 碁を打つ役職の人。 碁打ちとしての名前は、安井算哲。 春海は、碁も楽しいが算術も好きだった。 どんな難しい問題もあっという間に解く「関」さん。 そんな関さんに問題をぶつけるものの、 問題にすらならなかった…。 そんな問題を見せてしまった後悔。 恥ずかしい、恥ずかしい( ノД`)… そんな春海に老中が大きなプロジェクトを任せる。 全国をまわって、北極星を観測し、 緯度経度を測定する(と、私は解釈しました)。 自分よりも歳上の方が大きな夢を持っていること、 それを果たせなくても、若い人に繋いでいきたいこと、 いろいろなことに感銘を受ける春海。 とにかく、読んでて難しかったー笑 算術とか「むっ、難しすぎるー」って頭で認識しちゃって そういうところは、サラーっと読みー笑 でも、春海の算術に対する思いや、 えんちゃん、関さんに対する感情などは 可愛いと思えるくらい、楽しませてもらった!! えんちゃんと結ばれて欲しかったなー。 下巻はどういう話になっていくのか、 楽しみです!!
4投稿日: 2023.02.02
powered by ブクログつまるところ暦とは、絶対的な必需品であると同時に、それ以上のものとして、毎年決まった季節に、人々の間に広まる「何か」なのであろう。 それはまず単純にいって娯楽だった。(略)さらにそれは教養でもあった。信仰の結晶でもあった。吉凶の列挙であり、様々な日取りの選択基準だった。それは万人の生活を写す鏡であり、尺度であり、天体の運行という巨大な事象がもたらしてくれる、「昨日が今日へ、今日が明日へ、ずっと続いてゆく」という、人間にとってはなくてはならない確信の賜物だった。そしてそれゆえに、頒暦は発行する者にとっての権威だった。(第三章「北極出地」より) ‥‥という難しい学問を説明した小説ではありません。 冒頭は、神社の絵馬に現れたる「算額奉納」(公開算数問題)を軽々と明察(正解)とした御仁は誰かというお話。面白い。なかなか良い掴みでした。 安井算哲。あ、いや渋川春海はお抱え囲碁打ちの世界に飽きがきていた。そういう時、彼の周りには様々な「才能」が集まってゆく。どうやらそれは一つの大プロジェクトの序章のようだ。そのプロジェクトとは暦作りである。でも、それは下巻で展開されるみたい。 渋川春海、関孝和、山崎闇斎、水戸光圀、保科正之などの歴史教科書上の人物が生き生きと動き、語っているのを見るのは楽しい。「カムイ伝」では憎々しい敵役だった大老・酒井雅楽頭忠清でさえも、好人物のように描かれる。それは作者・冲方丁の性格なのかもしれない。春海は当然好人物である。 時は寛文年間、17世紀後半である。コペルニクス前夜(15世紀)のように、地動説(科学的真実)のために多くの血が流れた(cf.マンガ「チ。ー地球の運動についてー」)のは、今は昔になりつつある、らしい。それでも、おそらく後進国・日本ではそれなりの「知」への戦いが展開された筈だ。 本屋大賞コンプリートプロジェクトの一環。10年前の映画「天地明察」は映画館で観た。推し女優の宮崎あおい(後に春海の妻になる役)が可愛かったなぁ。あおいちゃんが岡田准一を見る目が、なんか真剣だったんで、嫌な予感がしたんだよね。‥‥それはともかく、本文冒頭で引用したように暦作りは「権威」なわけだから、 何事も 科学VS宗教 新興VS権威 革新VS保守 の対立はあるわけで、飄々とした青年春海が宗教、権威、保守と戦います。 因みに、 あくまで「娯楽」として捉えて欲しいのですが、 暦で2023年を占えばwebでは、 2023年は大きな変革が起こる年 “改革の星”水瓶座と、“破壊と再構築の星”五黄土星の影響が増す と何処かに書いていました(^^;)。 今年も宜しくお願いします。
81投稿日: 2023.01.02
powered by ブクログ算額絵馬をきっかけに、春海が関孝和という存在に出会い勝負を挑む場面がとても印象深い。そしてこの出会いが春海と算術、そして暦…全ての始まりになっている。 碁打ちの家に生まれ、その才能もありながら、どこか自分の生に飽きてしまっている渋川春海の人生が、北極出地をきっかけに大きく動き出す。建部や伊藤という、高齢でありながら大きすぎる夢を見る彼らの姿には感じるものがある。 人生を丸ごとかけて挑みたいと思う夢に出会えることは幸せだと思うし、それが大きすぎて叶わないと分かっていても求めることをやめられない。自分にとってそう思えるものに出会いたいと思った。 改暦事業という壮絶な勝負が待ち受けていることを、春海はまだ知らない。
2投稿日: 2022.11.13
powered by ブクログ本屋大賞受賞作。歴史、数学、天文学…すべてにおいて不識だったのがかえって良かったのか、ワクワクして上巻を読み終えた。
2投稿日: 2022.09.09
powered by ブクログ徳川四代将軍家綱の世、当時使われていた宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていました。 そこで、日本独自の暦を作り上げるという、壮大なプロジェクトが立ち上がります。 実行者として選ばれたのは渋川春海。 碁打ちの名門に生まれながらも、算術に生き甲斐を見出していた男。 日本文化を変えた大計画を描きます。 人には持って生まれた寿命がある。だが、だからといって何かを始めるのに遅いということはない。 ー 256ページ
2投稿日: 2022.08.15
powered by ブクログ時代小説でもあり、青春小説でもある。 最初の数行に惹かれて読みすすめ、図形が出てきたときにはミスったかなとも思いましたが、不要な心配でした。算術・天文学・人間関係・そして春海の心境までとても読みやすく面白い。やっぱり、人は好きなことをしているときが1番輝けるんだなぁ。
1投稿日: 2022.07.24
powered by ブクログ春海は人に恵まれていたのだなぁ。 建部と伊藤という『しわくちゃの顔をしただけで実はまったく歳を取っていない二人の少年』との出会い。非常に気さくな村瀬さん。まだ会ってはいないけれど算学の関さん。会津藩の安藤さん。 非常に爽やかな風が吹くような物語で、とても楽しく、あっという間に読めた。下巻も楽しみ。
0投稿日: 2022.05.05
powered by ブクログ安定の冲方丁品質。タイトルやテーマを見た時点で「面白くなるハズないやろ??」という題材だが、むちゃくちゃ面白く出来上がっている。冲方丁は、本当にスゴイ。
0投稿日: 2022.05.05
powered by ブクログ明察に面白い。こんな人物が居たか居ないか、フィクションなのかノンフィクションなのか、を超越した面白さがある。人物の心情描写での面白さが際立っており、史実か否かよりも、学ぶ楽しさを感じさせてくれる名著。おすすめ。
0投稿日: 2022.04.18
powered by ブクログ登場人物全員が素敵な人たち! 主人公の春海を筆頭に、真っ直ぐに生きる人達がキラキラして眩しいくらい。 好きなことに没頭する春海たちが爽やかで優しい気持ちにさせてくれる。 上巻は改暦の前段階のお話だけど、春海の想いが強く印象づけられた。 下巻ではいよいよ改暦の事業を拝命されるのかと思うと、続きが楽しみでしょうがない!
13投稿日: 2022.02.12
powered by ブクログ熱さと清々しさ。 主人公の春海、そして周りの人々がとても魅力的です。 なにかにこんなに一生懸命になれるなんて、本当に羨ましい。 江戸時代に、こんなにも算術が盛んだったなんて。 そろばんひとつで、こんな計算が出来るなんて! 今、図面の仕事に携わり日々電卓を叩いている私は、心底驚きました。 暦を改革するということの、事の大きさ! どう進めていくのだろう!?と、ドキドキワクワクしながら下巻に突入します。
3投稿日: 2022.02.06
powered by ブクログなんて 胸の熱くなる話 キャラクター全てが愛おしい 打ち込むものを持ち ひたむきに それに向かい 新しい出会いと 才能を 無邪気に喜び 受け入れる こんな人たちばかりなら きっと 平和で豊かな世界になるだろう いやいや いまだ 話の前半 下巻を 読むのが 楽しみで仕方がない
2投稿日: 2022.01.29
powered by ブクログ徳川家全盛の江戸時代を舞台にしたお話ですが、御城碁という文化があった事は初めて知りました。 江戸時代の登場人物に強い人間味を感じたことは初めてで、どこまでがフィクションか承知はしておりませんが、歴史は単なる出来事でなく、人の思いの積み重ねであると今更ながら気付きました。
1投稿日: 2022.01.29
powered by ブクログ光圀繋がりで読み始めた渋川春海が新しい暦を造る話だが、やはり面白い。結構読み易い。後半が楽しみ。いろいろ気になる登場人物が多いが、特にまさかえんさんとはこれで終わりじゃないよね・・・
1投稿日: 2022.01.05
powered by ブクログ上を読み終わった…。 なんて素晴らしいの!好き! 春海を筆頭に好い人しか出てこない。 こんな好青年あり? 道策と建部&伊藤のおじいちゃんズも好き! 下巻では、関さんと会いたいし、えんと再会したいし、道策と勝負したいし、序章の泰福の登場も気になるところ。 さて、行きますか!下巻!
0投稿日: 2021.12.12
powered by ブクログこういった歴史小説は司馬遼太郎意外読んだことがなかったがとても、胸にくる作品だった。まだ上巻だけであるがそれぞれの人物の生き方、先達から学ぶことがたくさんある。下巻も楽しみだ。
3投稿日: 2021.12.04
powered by ブクログ若かりし春海の真っ直ぐなところや、それを見守る建部と伊藤の大きさが読んでいて心地よかったです。下巻も楽しみです。
10投稿日: 2021.12.01
powered by ブクログハードカバー版出版時から買おうか、いや、文庫が出るのを待とうか、とやきもきしていた冲方氏の作品でした。やっと読めたことに胸がすく思いです。私自身囲碁を嗜んでいたので、作中に出てくる本因坊の名などには思わずにやりとしてしまいました。一番印象に残っているのは建部さん、伊藤さんのくだりです。思わずぼろぼろ涙してしまいました。まだ下巻も残っているというのに今の時点で相当の読みごたえがあったように感じます。
0投稿日: 2021.10.25
powered by ブクログ主人公渋川春海の可愛げのあるキャラが好き 天測を終えた彼らが下巻では暦作りに奮闘するのかな? 久しぶりに星をたくさん見たくなった上巻でした⭐️
0投稿日: 2021.10.08
powered by ブクログあまりにもはやり過ぎて、褒めるのも貶すのも気がさす作品ですが、面白いことは間違いないですね。 一気読みの結果冲方丁のほかの作品にも手を伸ばしたわけで、ということが今となっては実に懐かしい。 これは、単なる好みですが、ぼくは「光圀伝」に惹かれました。 あれから、この方の名をあまり聞かないのはなぜでしょう。
4投稿日: 2021.10.06
powered by ブクログ清々しくアドレナリンが出る。 人は誰しも、「己の場」を持っていて、自らの全身全霊を捧げて闘う時と場所がある。自らの渇望を満たすために。 世界が広がり、青空に向け両手を精一杯伸ばしたくなるような気持ち。 自分の足で、少しづつでも前へ、前へ。
0投稿日: 2021.09.24
powered by ブクログどの時代なのか最初の方はよく分からなかったかったけど、だんだん分かってきた。碁や算術をはじめとする色々なことが春海はできて、北極星の観測を頼まれるほど、すごい人だったのだなぁと思い、下巻が楽しみー♪ 歴との戦いが楽しみ〜
0投稿日: 2021.08.31
powered by ブクログ碁、算術、暦術…マニアックな内容ながら、春海の性格とともに真っ直ぐに話が入ってくる。春海が壁にぶつかる度に彼を優しく見守る人との会話に、何故か目が潤む。最大の壁は、下巻にあり。いざ、勝負。
0投稿日: 2021.07.18
powered by ブクログ題材が魅力的。プロットはおもしろい。魅力的な歴史上の人物もたくさん登場する。映画化したくなるのもわかる。 ただし、話の展開が致命的にヘタ。碁について、算術について、主人公のバックボーンなのはわかるけど、そこまで書く必要があったのか。多くのページを割いているわりに、情報が浅い。何について書きたいのか、途中でわからなくなる。改暦はいつ始まるの?
0投稿日: 2021.04.18
powered by ブクログ実在した囲碁士で天文暦学者だった主人公”渋川春海”は江戸城内の大名や老中などに囲碁を指導する碁打ち衆として登城を許可された安井・本因坊・林・井上の4家の名家安井家長男は13歳時に父安井算哲が亡くなり2代目算哲となるが養子である義兄算知が安井家を継いだ為に自らを渋川(祖父の郷土)姓を名乗っていた。 そんな春海は変化に乏しい囲碁打ちの毎日に飽き飽きして居り趣味の算術への欲求がどんどん高まって行く、ある日算術の難問を見つける為に”算額奉納”と呼ばれる算術好きな者が神社に奉納される絵馬に問題を記入して奉納しその回答を算術好きの他人が記入する、出題者と回答者の勝負に興味を抱き神社で見つけた1つの絵馬の出題者である村瀬義益に興味を抱き彼が主宰する塾に辿り着く。 難問に対しての回答に「明察」「誤謬」「合問」「惜シクモ誤」の文字がいくつも並ぶ張り紙がされた塾で”関”という春海と同い年の天才の存在を知り、いつか難問で勝負したいと考える。 囲碁と算術の日々の中で老中酒井からの命令が下り1年を掛けて日本全国を廻り各地の緯度を調査する旅に出る事となった。 旅の目的は何なのか、難問を創り塾に貼り出された春海の問題に対しての関の解答は得られるのか? 天地明察とは何を意味するのか?
0投稿日: 2021.04.18
powered by ブクログ永らく積読してた本書、久しぶりの時代小説で、序盤は目と脳が慣れるのに苦戦。徐々に加速してきました。 徳川将軍家に仕える碁打ち名門の家に生まれた、安井算哲。自らは渋川晴海と名乗り、碁よりも算術に傾倒している。そんな時、老中から命じられた公務は…。日月星と地を結ぶ『天地明察』は暦作りの大プロジェクトへ。 暦とは「明日も生きている」「明日もこの世はある」という【約束】であり、 戦国の世の終わりを揺るぎないものとする象徴だと。下巻へ。
2投稿日: 2021.04.10
powered by ブクログ碁打ちとして徳川に仕える春海君 だが彼の満足する日々はそこには無く… 学問として認められる以前の算術 いわば道楽に情熱を捧げる彼 彼等 涙を流す程に それが無ければ彼は生きながらにして死んでいるようなものなんだろう情熱があるから生きていける 学問と呼ばれる全ての物事は最初はそうだったのだろうなぁと感じた 測量の旅を共にした二人のおじ様が良い味出してます 何かを始めるのに遅すぎるということは無い 自分より一回り程に歳の離れた若造に弟子入りしたいという謙虚な態度も今後歳を重ねていく自分に見習わせたい 下巻でよりスケールの大きい話に推移していきそうで楽しみです
0投稿日: 2021.04.06
powered by ブクログ上巻の春海はまだ若く、彼が算術に真摯に打ち込む姿は、青春小説を読んでいるような清々しさがある。 主人公の春海だけでなく、脇役たちのキャラも良い。特に建部様と伊藤様が最高。関孝和や本因坊道策も実在の人物と知って、ますます先を読むのが楽しみになった。下巻も期待。
0投稿日: 2021.04.03
powered by ブクログ初めての歴史小説だったが、こんなに楽しいとは、、、春海が悩みながらも情熱を持ち突き進む様にドキドキしてしまう。北極出地という想像も出来ないスケールの大きさ、建部・伊藤の夢を見続けるおじ様二人もまた素敵。よし、下巻読もう。
0投稿日: 2021.02.22
powered by ブクログ江戸幕府の初代の天文方になった渋川春海、その生涯を描いた小説です。 そもそも碁方として囲碁を打つ役割を担っていた中で、暦という全く別の分野に進んでいった主人公。確かに小説の題材としては申し分なしです。 ※非常に読みやすい文章だなぁと思ったら、著者はラノベ出身なのですね。あと5年くらいズレてたらラノベ時代から読んでたはずだったのですが、良いのか悪いのか、本著で初めて著者の作品に触れました。 何より素敵だったのは本著のキャラ立ちの良さで、主人公から脇を固める登場人物まで、色彩豊かで面白いのです。 特に、自信を無くして遠慮している主人公に対し、「それは良い。全霊を尽くして誤答を出すがいい」と言い切ってしまう上役の建部氏と伊藤氏。いやぁ、もし人の上司になるコトがあったらこういうセリフ一回言ってみたいと思うくらい(笑 他にも、妙にクセがあるもののそれぞれに矜持がありそうなキャラが並んでいて、人間としての職業倫理、生き様といったものについても考えさせられる一冊です。 ちなみに、上巻を読了した感想としては、上下巻に割っちゃダメだなコレは…という印象です。プロローグで書かれた内容は、上巻においてはほぼ触れられないので、上巻だけを読むと、アレ何だったの?という感じ。 元々は一冊だったようで(その前は連載小説?)、早く下巻を読みきりたいところです。
6投稿日: 2020.12.20
powered by ブクログ「北星を極めよ」 老中からの突然の命を受けた碁打ちの春海。 そこから長い長い苦難と幸福の時が始まる 算学に魅せられるあまり、朴念仁な主人公。 更に熱量と稚気が魅力の仲間たち 読みやすくひきこまれる展開。 下巻へ続く
0投稿日: 2020.12.14
powered by ブクログ江戸時代、神社の絵馬に出題者が作成した算術問題に対して、興味ある者がそれを解き、正解だったら「ご明察(はっきりと真相や事態を見抜く)」と出題者が記載。このような古き良き日本の姿が誇らしく思う。江戸城内でお偉方に囲碁を教える主人公・渋川春海。あまりにも平凡でつまらない日々に飽き、算術問題に熱中する。さらに、お偉方から日本中を訪れ、北極星の位置を基に、日本独自の暦(こよみ)を作る壮大なプロジェクトを拝命する。同道する老人2人の熱い想いに触れ、新知見を得たいという欲求を追い求める姿に感銘した。下巻も楽しみ。
21投稿日: 2020.12.05
powered by ブクログ人は情熱を注ぐ対象があることで、幸せを感じ、挫折を味わい、感動するのだろう。 良い小説。描写の細やかさが、私の好みにぴったり。 主人公の若さゆえ、どこか青臭さを感じさせる部分も、すごく上手に表現されている。馴染みの無い言葉も出てくるが、漢字から意味を汲み取って読んでおけば特に差し支えない。 江戸時代。碁打ちの名家に生まれた春海。 お偉方の相手をし、碁を教え、どこか退屈な日々を送っている。 奇しくも碁への精通が、彼を思いもよらぬ、出会いや機会へといざなってゆく。 自分の生き方への疑問を抱いた春海。 そして敷かれたレールから外れ、自らの情熱に従い、算術いわゆる数学に傾倒して行く。 関孝和という男の影が、春海を生涯、算術の坩堝へと、引き摺り込む。 江戸時代に行われた星の測量事業に参加したこときっかけに、優秀で老齢な技術者の野心に触れた春海。 意思を受け継ぎ、いつか日本の暦の改革を誓う。 活力溢れる若き青年が、偉大な功績を残すであろう物語や如何に。ワクワク。 上巻読了。下巻へ。
22投稿日: 2020.08.30
powered by ブクログ本屋大賞をはじめ、いくつかの賞を受賞している作品。江戸時代に日本独自の暦を作る為に奮闘する渋川春海の生涯を描いた物語。江戸期にも人物にも疎い自分だが、とても面白く感動させられた。出てくる人物達も魅力的な人が多く、特に建部と伊藤を好きになった。
1投稿日: 2020.08.25
powered by ブクログ上巻を読み終えた段階で「これは良い小説だなあ」と感じ入る小説でした。それだけ登場人物たちの魅力が溢れ返っている。 碁打ちの名門の家に生まれ、上覧碁という過去の棋譜を暗記したものを将軍の前で披露し、それを将軍に解説する、そんな御城碁を打つことを勤めとする渋川春海。 そうした決まり切った碁を打つことに退屈を覚えていた春海が熱中するのは、算術と暦術。 春海はある日、江戸には算額という算術の問題が記された絵馬が多数奉納されている神社があることを知り、早速見に行くのだがそこで衝撃的な出会いをする。 鳥居に刀をぶつけたり、絵馬の下に刀を忘れてきたりと、ドジというか、算術のことになると周りがみえなくなる春海。そんな春海の性格や物腰、言葉遣いはどこかユーモラスで穏やか。 そのため親しみやすいキャラクターなのですが、彼の内に秘めたる葛藤が明らかになるにつれ、その葛藤の熾烈さにまた驚きます。 退屈な城での勤め、義兄や名門の家との関係性。渋川春海というのも本名ではなく、春海自身が勝手に名乗っているのですが、そこに秘めた思い。そして算術や暦術に熱中する理由も、そんな退屈さや窮屈さから逃れたいため。 穏やかでユーモラスなのに、満たされない忸怩たる思いを抱えている。そのギャップが春海をより魅力的に映し、読者を引き込みます。 算額を見に訪れた神社で、衝撃を受けた春海は幻の算術の名人を求め、江戸を歩き回り遂に一つの塾へたどり着く。そこにいたのは、神社でも出会った、ハキハキした性格と言葉遣いの娘のえんと、塾の師範である村瀬。 えんの性格やはっきりと物事を言う性分であったり、村瀬の気さくに、そして真摯に春海と向き合ってくれる感じであったりと、脇を彩る登場人物たちもそれぞれに魅力が光る。 そして村瀬は春海にある算術書を貸し出し、春海はそこでもまた衝撃を受けて…… 春海に絵馬のことを教えた安藤は、渋川と名乗る春海の思いをおもんばかり、律儀と筋を通しつつ、共に算術を楽しみ、上巻中盤では春海に重大なことを気づかせてくれる。そして春海と同じく御城碁を打つ道作は、若い才能を持て余し上覧碁に退屈を覚え、春海をライバル視し、真剣勝負の場を望む。その青さと熱さ、そして春海との対比もまた読ませる。 春海の元に訪れた転機。日本各地で北極星の位置を観測する“北極出地”の命が春海に下されます。旅立ちの直前春海は大きな挫折を抱え、この北極出地の旅に出るのですが、そこで、共に旅する二人の老人、建部と伊藤がこれまた魅力的。 二人とももはや隠居してもおかしくない年でありながら、全国をめぐり星を観測し、そして見果てぬ夢を、どれだけ手を伸ばしても届かないように思える天と星へ挑み続ける。 その飽くなき探究心や、好奇心も読んでいて清々しく、この旅と、二人との出会いも春海に大きな影響を与えます。そして春海が二人と結んだ約束。上巻の一つのピークともいうべき感動的な場面です。 まだ上巻ながら、印象的な登場人物、そして場面が数多くあり、下巻が楽しみなのはもちろんなのだけれど、読み終えるのが既に勿体なくも感じ始めています。 第31回吉川英治文学新人賞 第7回本屋大賞1位
16投稿日: 2020.08.23
powered by ブクログ映画を見ようか本を読もうかと思ってスルーしてた作品。 私は天文学も数学も結構好きなので面白かったですね。 ちょっと文章はさらさらしているので マンガか映画の方がより良いのかな。ということで ★一つ減らして4つ。 そういえば岡田准一と宮崎あおいって この映画で夫婦役なんですねえ。しみじみ。
8投稿日: 2020.07.07
powered by ブクログ算術に生き甲斐を感じている渋川春海が、何よりも凄くて羨ましいかぎりであった。「明察」の言葉が欲しい気持ちが、凄く分かった。
0投稿日: 2020.07.07
powered by ブクログ2010年度本屋大賞受賞作。徳川四・五代将軍の時代に日本独自の改暦事業に奮闘した異色の算術家の物語。 時代小説ながらテンポが良く非常に読みやすい。語り口が現代的で堅苦しさがなく専門知識がなくても内容がすんなり入ってくる。 碁打ちの名門に生まれながらも算術に魅了され事業に身を投じる主人公・渋川春海の人柄、若者らしさが惹かれる。不器用で真っ直ぐ、失敗や挫折を糧に次の一歩を踏み出し成長していく姿がなんとも応援したくなる。続けて下巻も読み進めたい。
5投稿日: 2020.06.20
powered by ブクログー鳥肌がとまらない。 まだ上巻までしか読めていませんが、ページをめくる手が止まりませんでした。 幕府からの命令で、日本各地をまわり、北極星や天体を観測し、そして日本独自の暦をつくる。そんな大事業に選ばれた春海。 日時計を使う時代、徒歩で日本中を歩き、北極星を観測。それだけでも想像するだけで目眩が起きそうなのに。わたしたちのカレンダーってこうやって作られてきたのか……。 大体、北極星って、自転の軸上にあって、ずっと北にあるものじゃなかったっけ?どこから見ても北にあるんじゃないの?そしてそれを観測して地図を作るのではなく、暦……。 凄すぎて、こんなことを江戸時代にしていたなんて信じられません。 当たり前に使っているカレンダーですが、これがない生活を想像すると、「いつまで明日があるんだろう」と思ってしまいます。 暦って、わたしたちに明日や未来をくれているんだ……。 本当にこんな茫洋なことに飛び込む昔の人ってすごい。 そしてそれをこんなにも、胸が高鳴るお話として届けてくれる冲方丁さんもすごい。 上下巻合わせて感想を書こうと思いましたが、あまりにも興奮して(笑)思わず感想を述べてしまいました。 上巻の終わりでも、ああ、これからなんだ。まだこれは始まりなんだ。そう思わせてくれるのがまたしても鳥肌でした。
6投稿日: 2020.06.19
powered by ブクログ冲方丁を読むのは「十二人の死にたい子どもたち」に続き、これで二冊目。 天地明察については、名前を知っていた程度。なんとなく、タイトルとあらすじから難解な印象を持っていた。 実際には、やはり角川文庫だけあって読みやすい。全年齢向けと言った印象。語り口はポップで、感情移入も容易い。キャラクターも分かりやすいものが多い。少年マンガ誌で漫画化されてもおかしくない感じ。 上巻では、江戸城の碁打ちである主人公が、算術士として北極星の測量の旅に出るところまでを描く。 個人的には、日本史に明るくないので、江戸の社会感というか雰囲気を改めて学べた想い。家柄や職業が今よりも固定化されていた時代。江戸城でどうやって生き残っていくか、という観点には池井戸潤のような、会社小説・立身出世小説のテイストを感じた。 それから、碁打ちであり算術士である主人公の、好きなものに没入する感じも良い。三浦しをんの「舟を編む」のような、独特の世界にのめり込んでいく様が読んでいて気分がいい。囲碁と算術に関して、その道のライバルや大先輩が登場するのも良い。才能や好奇心を扱う小説は、やはり自分の好みのジャンルだと再確認。 SF小説好きとしては、暦がズレていることによって「今日があさってになっている」という現象に、SF的要素を感じてしまった。暦が正確であることが当たり前の現代だからこそ、それがズレているという可能性は新鮮に読めた。 文量は多くなく非常に読みやすいので、1日もあれば読めてしまうと思う。娯楽小説としては、文句ない仕上がり。 大きな思惑に巻き込まれた主人公がどうなっていくのか。暦改変プロジェクトがどうなっていくのか。下巻を読むのが楽しみ。 (より詳細な感想などは、書評ブログの方を宜しくお願いします) https://www.everyday-book-reviews.com/entry/%E6%B1%9F%E6%88%B8%E3%81%AE%E7%AE%97%E8%A1%93%E5%A3%AB%E3%82%92%E6%8F%8F%E3%81%8F_%E5%A4%A9%E5%9C%B0%E6%98%8E%E5%AF%9F%E4%B8%8A_%E5%86%B2%E6%96%B9%E4%B8%81
19投稿日: 2020.05.29
powered by ブクログ家業である碁ではなく、算術に心を惹きつけられる春海。 何かを成し遂げたいと強く思う。 そして老年でありながらも、大志をいだいている二人の先輩。 そして、算術の目標となるような関。 上巻はお膳立て。 下巻で、春海がどのようにして生涯の仕事を成し遂げられるのか。 日々の生活に追われる自分を恥じ、春海のような気持ちで生きていきたい。 そう強く思った。
1投稿日: 2020.03.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私は算数は苦手なのだけど、主人公春海の算術への情熱に引っ張られて、つい一緒に計算をしてみたりした。 即答の関孝和(姿は見たことがない)やえんとの出会いも良かったが、私は北極出地の建部と伊藤が好きだった。 老齢の彼らが、計算比べをしたり、春海の答えがぴったり一致した時に顔を輝かせたり、大喝采しているのが、春海に色んなことを学ばせていると思う。
0投稿日: 2020.01.08
powered by ブクログずーっと気になっていてようやく読めた!のですが、時代物が苦手なせいで、読んでも読んでも内容が全然入ってこない。いつもより読むのに時間がかかってしまいました。後半、暦づくりのフェーズに入ってようやく面白くなってきたので、内容を忘れないうちに下巻を読みたいと思います。
5投稿日: 2019.12.10
powered by ブクログ面白い。 時代小説はあまり読まないので構えていたが、全く必要が無かった。 読みやすく、物語にぐいぐい引き込まれ、あっという間にどっぷりと浸りきった。 コンピューターも電卓も車も無い時代に、自分の脚と頭のみで壮大な宇宙に挑む。 純粋な人力だけで突き詰める面白さが、一文字一文字からひしひしと伝わる。 登場人物の個性も光り、物語の面白さに拍車をかける。 早く続きに取り掛かろう。
1投稿日: 2019.10.13
powered by ブクログただ一つの夢を追いかけ続ける人の姿はやはり美しい。己の限界に挑み続けることへの圧倒的なロマンが描かれた作品。
5投稿日: 2019.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画は観てないけど、キャストを調べて当てはめながら読みました。 岸部一徳さんと笹野高史さんは逆の配役?とも思ったり。でも、きっとお二人ともはまり役だったんだろうなぁ。 えんと結婚しないの!?今後またつながるの!? 下巻も気になります。
1投稿日: 2019.09.25
powered by ブクログこの時代の人たちは、何故短い人生でかくも多くのことを成し遂げられたのだろう。現代に生きる我々の成すべきことの少なさを思い知らされた。
5投稿日: 2019.09.12
powered by ブクログもう、この後が気になりまくる算数大好き武士のヒューマンストーリー。 真面目で朴訥で、ひたすら数学に明け暮れる男をめぐる、ヒューマンストーリー 有名な歴史上人物もちらほら そして、なんか、つ、つ、ツーーーと、泣ける。 下に続く。気になる。今日の帰り借りて帰る。 この作家の本初めて読んだけど。ハマりそうです。
5投稿日: 2019.08.23
powered by ブクログこういった歴史物のお話を初めて読みました。 しかもこの本は、映画が上映されて見に行った帰りに 思わず上・下巻セットで購入しました。 それ以降なかなか読む機会がなかったのですがやっと 読むことができました。 私はこれを読んで、改めて歴史が好きなんだなあと実感 しました。それほど、次の展開が気になっちゃいます。 当時の雰囲気を感じるというか人々の生活の息遣いが 伝わってくるような細かな描写が凄いなと思いました。 上巻の内容は、前半碁対決、後半天測遠征です。 そんな忙しい中で算術も好きであった春海は一人の算術 家の背中を追いかけるのです。
4投稿日: 2019.08.19
powered by ブクログ実に清々しい小説。読み終わって気持ちいいい。内容は、徳川4代将軍の時代に新たな日本オリジナルの暦作りに奔走する若者の奮闘記。同年代の数学の天才である関孝和に刺激を受けながら、保科正之や水戸光圀などの庇護を受け、20年の歳月を掛けて暦を完成させる。測量技術も地図も時計もない時代に、星や太陽、月の動きだけで正確な暦を作る大事業。必ずしも順調ではなく失敗も多いが、なぜ次に期待してしまうし、応援したくなるのは、主人公が若く一途だからか。また人間の力だけで天を相手にしようとする無謀さにも共感するからか。新しい暦の完成を確認したころには40代半ばとなっていて、若者の頃にはなかったしたたかさと知略を用いる場面がある。こういうところも、共感できて、とても良い本。
6投稿日: 2019.05.12
powered by ブクログ江戸時代の改暦の一大事業を描いた歴史小説です。主人公の渋川春海は碁打ちの名門に生まれますが、碁ではなく算術にその生涯をささげます。その中で改暦という一大事業を任され悪戦苦闘していきます。渋川春海の不器用ながらも算術と改暦に入れ込んでいく純粋さに読者は皆引き込まれたと思います。 江戸時代5代将軍綱吉の時代ですが、この時代の日本の数学が非常に高度である事を初めて知りました。関孝和や和算は知識では知っていましたが、これ程とまでは知らず目から鱗でした。 改暦事業に携わる人々は皆、非常に職人気質な方達です。江戸時代の日本人は基本的なこのような方が非常に多かった、もしくは基本的な在り様としてデフォルトされていたのか?そんな想像を巡らせました。今に繋がる日本人の性格の一つを垣間見た気がします。
5投稿日: 2019.04.21
powered by ブクログ読了2019.4.16 上★★★☆☆ 下★★★★☆ 1日は約23時間56分4.06秒。1年365日、4年に一度の閏年。私が生まれた時から数えて、正しい(と信じられる)カレンダーが35周している。それがもし、ズレていたら?この世の中にどのような影響があるかなんて考えたことがなかった。 まだまだ信仰の熱い江戸時代。縁起がいいか不吉かで公を決めることも多い中で、空を読めたら?税金(年貢)納めの日取り決め、ズレていけばどうなる? 正しい暦法とは私が想像する以上に宗教、政治、文化、経済、つまりは天下に影響する物だった。 戦国時代が過去になりつつある泰平の江戸時代前期。江戸城に雇われた囲碁棋士且つ天文暦学者であった渋川春海の生涯を綴る。貞享暦作成に携わる様々なドラマが描かれる。文字通り、命を懸けてたくさんの人の想いと政治と算術と暦法に生きる姿がサラサラと綴られている中で、内なる熱い想いと等身大な春海の人柄に気持ち良さを感じた。公式に当てはめれば答えが出る数学ではなく、まさにその公式作りにあたるわけで、そう簡単にはうまく行かないストーリーに「え?!どうして?!」としっかり感情移入して最後まで読み進むことができた。そして人柄あふれる最期に、読後感は気持ちのいいものだった。 暦法作成には算術が土台なのでよくよく出てくる。 ご多分に漏れず、私は数学の様々な公式をぐぬぬと覚えた学生時代だったけど、それを生み出した人が必ずいるんだよなぁと不思議な感覚だった。ひとつの公式ができたときは大騒ぎだっただろうなぁ。 ちなみに、登場人物として出てくる会津藩藩主・保科正之を自担としたい。めっちゃステキ。具体的に行った政策を扱った小説があったら読みたいなぁ。 時代物は苦手だったけど、平成から令和に変わるこのタイミングで、改暦という天下を変えるテーマの話を読めて良かった。実際の歴史上の人物なのでwikiで検索しながら、人物の背景や人柄をチェックしながら読みました(笑) ---- 天地明察 上◆内容(BOOK データベースより) 徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがる。即ち、日本独自の暦を作り上げること。当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く―。日本文化を変えた大計画をみずみずしくも重厚に描いた傑作時代小説。第7回本屋大賞受賞作。 天地明察 下◆内容(BOOK データベースより) 「この国の老いた暦を斬ってくれぬか」会津藩藩主にして将軍家綱の後見人、保科正之から春海に告げられた重き言葉。武家と公家、士と農、そして天と地を強靱な絆で結ぶこの改暦事業は、文治国家として日本が変革を遂げる象徴でもあった。改暦の「総大将」に任じられた春海だが、ここから想像を絶する苦闘の道が始まることになる―。碁打ちにして暦法家・渋川春海の20年に亘る奮闘・挫折・喜び、そして恋。
5投稿日: 2019.04.06
powered by ブクログ打ちである2代目安井算哲が自分の生まれの枠組みを脱するまでが上巻となっている。 すでに世間的には十分な立場ではあり、安井家を継いでもおかしくない立場でありながらも、自身の興味や関心といった内なるものからすると満足できない感情を持ち合わせている。そんな算哲は、渋谷春海と別名を名乗っており、本来の自分を殺さないように保っている。そんな様子がいじらしく、惹かれる要因であったのであろう。 といいつつ、私がはじめ惹かれたのは、作内で紹介された図形問題だったのだけど。算術と作内では読んでいるが、数学の問題を解くことの楽しみを学生時代ぶりに思い出した気がした。 きっと春海も同じように問題を解くのが楽しい、ある種娯楽としてすら思っている節があるのだろう。そんな無邪気な人たちが他にも出てきて、星の観測を長年夢見ていた伊藤と建部という、風変わりで無邪気なおじさまにも惹かれる。「星だ!観測せよ!」という台詞はいかにも無邪気。 意気込み過ぎて誤問を出しちゃう春海も可愛げがあるが、たしかに自分もその立場だったら同じように絶望してしまうかもしれない。が、周りの人達、それこそ無邪気なおじさま達からすると「見事な誤謬なり!」と喜ばれてしまう次第。 誤りを恐れて何もしないより、自分の内なる熱意にかまけて失敗する方がよっぽど良いと言うこと。誤謬をみてせせら笑う人達もいたけど、そんな人達はそもそも表に出てこない。出てくるのは、そんな熱意を真剣に見てくれる人達であり、ちゃんと結果の裏にある熱意まで汲み取ってくれる人達である。そんな人達だけ相手にしてればいいよと言ってくれる。そうすれば、内なる本来の自分を生かしてあげられるよと言われた気がした。
4投稿日: 2019.03.01
powered by ブクログ数式を愛し、天の動きの探求に情熱を注ぎ、多くの人に助けられ、夢を語り熱く議論し、主人公、渋川春海のめげない明るさが良い。
2投稿日: 2019.02.17
powered by ブクログ生きがいを見つけることの苦悩、葛藤、素晴らしさを素直に感じられる作品...。 建部と伊藤の老いて益々盛んな活き活きとした姿に、人は生涯、成長する生きものであることを実感。夢中になれることがあるって生命力の源であると...。下巻も楽しみ。
4投稿日: 2019.01.25
powered by ブクログ江戸時代の算術、天文学、暦学などの扱いが興味深い 有能な人物が職務(囲碁)で能力を遺憾無く発揮する難しさも考えさせられた 主人公が算術に没頭する描写が現代の学者に通じ面白かった 軽快で一気に読める作品
0投稿日: 2018.11.23
powered by ブクログさわやかで読んで気持ちのいい小説なのはたしか。しかし下巻に入ったあたりから、書いている途中でなにか用事を思い出したのではないかというくらい駆け足感が出てくる。北極出地くらいまでは丁寧に描かれていたのに。。。養老孟司の解説にあるように、それくらいがしつこくなくていい、との考え方もあるかもしれないが、何となくもったいなく思った。 ジャンルはぜんぜん異なるが、ジャンル小説の形を借りて、でもジャンル小説の本流ではなく、ストーリーを自由に展開するための舞台として「ジャンル」を活用するのはマルドゥックと同じかんじ。成長小説的なところも似ている。 今では当たり前に思っている暦というものの歴史に思いを馳せたが、やっぱり日食、月食を当てるのがキモだったんですかね。月や太陽と位置関係もちゃんと分かっていないのによくできたと思う。 数学の問題はぜんぜん分からなかった。そこは細かく突っ込む小説ではなかったし。
0投稿日: 2018.11.05
powered by ブクログ江戸時代の囲碁や測量の世界を垣間見させてくれて教養としても面白い。主人公のキャラクターが漫画のようでリアリティがないようにも感じた。
7投稿日: 2018.10.21
powered by ブクログどこかヘタレでオタクな理系主人公の 「遅れてきた青春」小説です。 実在の人物、史実をもとに書かれています。 人生に一度や二度、 挫折を味わったことのある人なら すごく共感できるかも。 でも、ただ「挫折を味わった」というダケではなくて… 勢いだけでグイグイ問題に立ち向かっていけるような年齢でもなく かと言って、 何もかも諦めるにはまだ早い、という なんだか人生、モヤモヤ、フワフワ… そういう経験があると、なおさら共感できると思います。 その意味では、R28、的な位置づけの本、かなぁ。
1投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログ小飼弾氏のおススメ。 歴史的背景など全く分からずに読み始め、未だに主人公が天文学(暦)上のどの様な方であったかよく分かっていないのだけれど、肩肘張らずに読めるだけでなく、読み応えも十分にある物語。 色々な立場の人達からの期待を背負って、算術の研鑽を積んで、地球の自転及び公転から生じる自然現象を検証・確認する。主人公のひた向きな態度と、彼を応援する先輩達の真理追求への想いは、今の自分を暖かくかつ厳しく律してくれる。
1投稿日: 2018.08.13
powered by ブクログ人気の高い本作。暦くらいと思うが支配者のツールとして大切で昔は暦がいろいろあって、ずれてきたら寿命が尽きるというものだったんですね。主人公はもともとは碁の人で、数学が好きでという話が多くて、上巻でこの程度の進行で大丈夫?と思ってしまう。
1投稿日: 2018.07.24
powered by ブクログさいっっっこーーーに面白い!!! 早く後半読みたくて予定断ろうと思ったレベル 春海がとにかく素直でいい子なんだよ あとちょっととろいのね いつも後悔してばっかなの、もっと早く伝えればよかったのに、考えすぎなのね でもそこも愛おしい 関さんはどんな人なんだろうか! なにを始めるにも、遅すぎることはないけど、 40すぎてから壮大な夢を叶えるよりも、今!と思った23のときのが無限な可能性は秘めているし 春海は偉大な2人と旅ができて幸運だったね、よかったね 個人的に何回も刀をくそ重たいって、くそって言うところがすき笑 あー早く後半読みたい!! 2018.07.19
4投稿日: 2018.07.19
