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帝都物語 第壱番
帝都物語 第壱番
荒俣宏/KADOKAWA
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総合評価

30件)
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日本史が好きなので面白かった。 続きが気になる終わり方。 地下に都市を作るという提案はなかなか面白い。

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    投稿日: 2024.07.02
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    無条件で楽しめます。無粋な言い方やけど山田風太郎の豪放さと江戸川乱歩の大仰さを持つ設定が現代の作品らしい細やかさで描かれてるという感じかも/帝都改造(霊的改造含む)が計画される/計画にも関わっている軍人、加藤保憲がなんらかの目的のために辰宮由佳理を手中にしようとするのを土御門家の陰陽師らが阻止しようとする(人柱?)/渋沢栄一、織田完之、森鷗外、寺田寅彦、森田正馬ら著名人が絡む。特に幸田露伴大活躍。/ずっと以前数巻読んでたけど途中やめになってたのを今度は新装版で最初から読み直すことにしました。この巻は「神霊篇」と「魔都(バビロン)篇」が一冊に。 ■帝都についての簡単なメモ 【牛込の協会】→碑文協会 【エンデ・ウント・ベックマン事務所】ベルリンの建築事務所。東京改造計画の立案に尽力した。また、新日本橋の設計をした妻木頼黃が教えを受けた。 【大蔵省】頻繁に火事に襲われるのは祟りのせい。 【大河内正敏/おおこうち・まさとし】寺田寅彦の実験の相棒。エリート。寺田寅彦は「殿さま」と呼ぶが実際に旧藩主の家柄で家族年鑑になを連ねている。 【織田完之/おだ・ひろゆき】碑文協会を主宰し平将門と佐藤信淵と二宮尊徳の三人の名誉を明治政府に認めさせようとしている。帝都改造計画では将門に霊的守護を任せ、全国の学校に二宮尊徳像を設置する計画を持っている。元大蔵官僚。 【カール・ハウスホーファー】ドイツの軍人で学者。作中では加藤を介して三合会に入会する。 【鏡】いろいろヤバいアイテム。 【加藤保憲/かとう・やすのり】陸軍の将校。威圧感があり気味が悪いほど顔が長い。東洋の卜占のほとんどすべてを身につけた超人。帝都改造計画に参加しており渋沢栄一の秘密会議にも参加している。中国の秘密結社三合会にも参加している。和歌山の龍神出身。父親は吉備の人らしい。 【賀茂】土御門家の代表として渋沢栄一の秘密会議に招かれた。 【哥老会/かろうかい】中国の秘密結社。 【神田明神】平将門を祀っている。 【木立/きだち】中央気象台の官吏。陰陽師をバカにしている。 【吉備】太古には朝廷にまつろわぬ民だった。 【奇門遁甲】諸葛孔明が発明し吉備真備が日本に持ち帰ったらしい魔術。地政学に似ている。 【金烏玉兎集/きんうぎょくとしゅう】安倍晴明が編んだとされる土御門家最大の秘伝書だが行方不明。 【金曜の星】赤く不吉。虚星。 【空海】東洋錬金術の道士でもあった。 【工藤】渋沢栄一が主宰した秘密会議に陸軍参謀本部より招かれた。東京を小さな集落型にし円形高層要塞都市にすべきと進言した。 【幸田成行/こうだ・しげゆき】幸田露伴。かつて東京改造論を展開した。 【洪鳳/こうほう】鳴滝が知り合った女性。生まれも育ちも日本。天道教の道員。療養中の辰宮由佳理を世話することになった。 【蠱術】おなじみのちょっとイヤな感じの魔術。毒を使うらしい。 【佐藤信淵/さとう・のぶひろ】江戸時代の経世家。思い切った思想だったらしい。 【三合会】香港を中心としたいわば超巨大な犯罪組織。 【三本脚の烏】金烏は太陽を表し、その三本脚は太陽黒点を表す。 【式神】おなじみの使い魔。土御門家は烏の形を好んで使うらしい。 【渋沢栄一】将門雪冤運動の重鎮だがそちらはどちらかといえば織田が進めている。帝都改造計画のための秘密会議を開く。自分自身はかつて水上都市計画を抱いていたが失敗した。 【将校】将校には年齢がない。人間と言うものは、将校になったとたん、年齢に関係なく「世界」との対峙のしかたを身につける。たった一人で「世界」に挑む力と勇気とを、かれらは将校の肩書きを得た瞬間から、自分のものにする。(p.19) 【新日本橋】加藤保憲はこの橋に殺気を感じる。設計者は妻木頼黄。 【孫文】二人の孫のうちの一人。 【孫秉煕/そん・へいき】天道教初代教主。 【平将門】東京最大の祟り神。 【辰宮由佳理/たつみや・ゆかり】洋一郎の妹。憑かれやすいタイプだったがそれ故に加藤に狙われた。 【辰宮洋一郎】大蔵省の官僚。秀才タイプ。 【妻木頼黃/つまき・らいこう】新日本橋の設計者。 【緑公所/デイ・グリュン・ロジェ】三合会、哥老会、天道教が集まっている。対日本の活動をしている。 【帝都改造計画】都市計画とともに風水や奇門遁甲やらで霊的な改造もほどこそうとしている。 【寺田寅彦】長岡半太郎が「天才」と宣言した帝大物理学講師。地震等の災害対策にも関心がある。渋沢栄一主宰の秘密会議では地下都市計画を開陳する。 【天道教】朝鮮の秘教集団。東学党が日本の手先に使われたことを正すため誕生した。 【天文暦法】陰陽道とセットになって陰陽師たちが司っていた天の変異により地の変異を読み解く技術。 【ドーマンセーマン】五芒星の護符。その名は安倍晴明と蘆屋道満が合体したものらしい。 【土砂加持】斬り落とされた加藤の腕を復活させた業。 【長岡半太郎】鳴滝の恩師。帝大物理学。研究に熱を入れて日露戦争があったことも知らなかったという噂が立つタイプ。《わが輩だって俗物だよ。》第一巻p.80 【鳴滝純一/なるたき・じゅんいち】東京帝国大学理科大学実験物理学科。辰宮洋一郎の友人。由佳理を憎からず思ってるようだ。おおような優男。 【二宮尊徳】織田完之が復権をめざした人物。 【覗く】覗くという行為は、見たいと念じていたものを実際に肉眼で見てしまうための秘儀みたいなものだから。(第一巻p.235) 【一言主】どんなことにも一言で答える神様? 【秘密会議】渋沢栄一が主宰した会議に参加していたのは加藤保憲、辰宮洋一郎、織田完之、陰陽師の賀茂、中央気象台の木立、陸軍の工藤参謀、寺田寅彦。 【碑文協会/ひもんきょうかい】織田完之が主幹。牛込の協会とも呼ばれる。 【平井保昌/ひらい・やすまさ】土御門家の陰陽師。奇門遁甲の術に長じる。 【風水】今ではおなじみの自然エネルギーを利用した建設・土木技術。 【腹中虫】そんなもん、飲むなよと言いたくなった。由佳理さん不幸の始まり。 【舞剣謄空の術】洪鳳が使った業。呪歌により剣を持って舞いテンションが上がれば宙に浮くこともできる。 【ミルン】ジョン・ミルン。英国の学者。日本の地震学の基礎を築いた。妻は日本人のトネ。 【明治四十年】物語のはじまりの年。 【森田正馬/もりた・まさたけ】医師。長く巣鴨病院に勤務していた精神医学の若き権威。 【森林太郎】森鷗外。陸軍軍医監察官。近頃幸田成行との交流が途絶えがちなのが気になっている。 【ユタ子/寛子】寺田寅彦の妻。名前の通り心の寛い女性。 【依童/よりわら】巫女的な存在らしい。 【林覚】緑公所のメンバー。美貌の青年。《中国独立のため闘うこの美青年には、どういうわけか、悲壮感やら緊張やらといった張りつめた雰囲気が見当たらない。その爽やかさ、無邪気さが、いつも加藤の救いであった。》第一巻p.289

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    投稿日: 2024.02.04
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    概ね史実で、概ね実在人物なのに、圧倒的にオカルト。ワクワクする。ドーマンセーマン、陰陽道、式神、地脈、霊的にも守られた最強の都市・東京を創る…。 加藤が怖くて気持ち悪くていいかんじ。 この兄は「ブラック労働染まり野郎」なので、妹は放っておいていい。 妹が大変なことになっているのに、兄はシゴト漬け、いい感じだった兄の友人も奔走するものの最終的には疎遠、精神病院に送られて「ヒューマンロスト」な感じになっている妹が不憫でならない。 不思議な地震とか、加藤の暗躍とか、老陰陽師が最期に残した手紙とか、ワクワクする舞台じかけがいっぱい。 絶妙なフィクション具合だと思います。

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    投稿日: 2019.04.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    多分本好きなら中学生位で読んどくものなのでしょうが・・・初めて読みました、大変好みでした。 いや、顔の長い怖い人が、というぼんやりしたイメージと、虚実百物語にちらっと出てきた実物の顔の長い俳優と、その半分、青いのモアイ店長という認識しかなかったのですが。 のっけからもえもえきゅんきゅんなサービスショット?だったため、あ、これこの二人が幸せになんないと嫌なやつや、と思ったのですが、 ゆかりさんが出て来た時点で嫌な予感はしたのです、あれ、これこのまま触れられないで終わるパターンですか?と。違うでしょ、「虞美人草」的?、兄への執着からねちねちゆかりさんにつきまとうパターンでしょ!と至極勝手に思っていますが、どうなるのでしょうかね。

    0
    投稿日: 2018.12.02
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    大正時代に起こった関東大震災は、加藤保憲という元陸軍中尉が日本を破滅させるために術を用いて起こした人災だった。 ……というお話。 風水とか陰陽五行とか、オカルティックなネタがてんこ盛りでした。 これは好きな人には好きかもねぇ。 江戸(本来は「水戸」)に長年残されていた平将門の怨念だとか、葛城の一言主神をはじめとする「まつろわぬ民」の大和に対する怨嗟だとか、大陸や半島の人が日本人を怨んでいる思いだとか、いろいろ入り混じった過去があるようだけど、とにかく加藤さんは日本を滅ぼしたいらしい。 亥年が1つのポイントになっていて、関東大震災も神戸の大震災も亥年だったことを考えると、来年亥年の今年に読んでおくべきと思って手に取りました。 「天災は忘れたころにやってくる」は本人のことばではない説もあるけれど、寺田寅彦さんなど実在の人物もたくさん出てきます。 ちょっと軽い感じもあるけれど、気軽に読めてよさそうな感じ。 世界観に入り込めれば、とても楽しめそうなお話です。

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    投稿日: 2018.03.25
  • 虚実ごった煮オカルトファンタジー

    明治の末、江戸から東京へと大変換を遂げようとしている帝都。大蔵省の若き官吏・辰宮洋一郎と、軍人・加藤保憲。依童として加藤に攫われる、洋一郎の妹・由佳理。奇門遁甲、陰陽五行に陰陽道、蟲術、風水、土砂加地…泉から湧き出るような知識に圧倒されながらも、特に「神霊篇」は読み難さを感じて結構な時間が掛かってしまった。幸田露伴や森鴎外、渋沢栄一など実在の人物の登場や、当時の都市計画など。物語は面白かったけど、なんとなく後味は悪いなぁ。ああ、なんか洋一郎をブン殴りたいよ…グーで。

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    投稿日: 2017.05.09
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    昔から、いつか読みたいなと思っていたのを大人買い。第壱~六番までということは、昔出ていた10巻強のやつを2冊で1冊にくっつけているのであろう。 有名な話なので内容は割愛するが、将門の首塚というキーとなる場所が旧大蔵省の中庭に存在していたというところにおそらく着想し、陰陽師、霊的現象および、当時の有名人をキャラクター化した作品。 映画が公開された当時、中高生もこぞって読んでいたわけで、それくらい軽く読めると見て読み始めたのだが、現代口語と文語的表現が入り交じる、次から次へとキャラクターが出てくるという内容も読む方もしっちゃかめっちゃかの展開で、結構時間がかかる。 しかしまあ、寺田寅彦などの科学者から幸田露伴から、みんなして霊的な知識に長けていたり、短刀を持ってアクションをかましてみたりと、漫画的な表現も多くてなかなか飽きない。 そのへんは子供向けとして、SF読みからすると、呪術の解説は嬉しいのだが、何でもかんでも魔法で済まされてしまった感は拭えず。 実のところ、電子書籍で読んでるんですが、結構厚い本ぽいんで、あと5冊か…。気が向いたら次読みます、ということで。

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    投稿日: 2016.10.18
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    「1・神霊篇」と「2・魔都(バビロン)篇」の新装合本版。今では漫画やらゲームやらでお馴染みになっている魔術用語(陰陽道、蟲術など)も、発表当時は斬新で衝撃的だったんだろうなと思います。史実や実在の人物(幸田露伴、寺田寅彦など)が登場する群像劇的面白さとオカルティズムが相まって独特の雰囲気を醸造してます。加藤最高。

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    投稿日: 2016.06.04
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    数年ぶりに読み返してみましたが好きなものの詰め合わせで、やっぱり面白いなあ。歴史上の偉人をうまく盛り込ませているのでリアリティもあって、なにより荒俣先生の膨大な知識量に脱帽です。

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    投稿日: 2016.04.07
  • 風水オカルト小説

    史実やフィクション、伝説や迷信を織り交ぜながら展開する壮大な物語の第1巻。 実在の人物も登場し、物語に入りやすいのではないでしょうか。 実際の歴史と比べる良い機会となる物語だと思います。

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    投稿日: 2015.01.15
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    明治時代だ!帝都東京だ!オカルトファンタジー(?)だ!というツボ過ぎる設定だったので読まねばと探すも絶版と知り、このためにKindleを買いました。あの時代とオカルトの相性の良さといったら……。魑魅魍魎が跳梁跋扈する帝都を闊歩したい。ストーリーとしては導入編でまだまだこれからって感じですね。期待!

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    投稿日: 2014.10.28
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    明治40年、帝都東京を霊的にも完璧な都市にする為に方々からスペシャリストが集められ、計画は進むはずだったが…。テーマ自体は面白そうで、荒俣宏作だけあってあらゆる知識のオンパレードか?と期待したが、肝要の描き方が上手とは言えず、あまり魅力を感じなかった。「第弐番」以降はいいかな…。

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    投稿日: 2013.07.09
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    長岡半太郎や、寺田寅彦、幸田露伴等が実名で出てきて活躍してしまうのが面白い。 嶋田久作の加藤保憲はハマリ過ぎ。

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    投稿日: 2013.07.04
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    流石本おたくの荒俣宏さんの 作品だけあって これ自体が他の作品の導入本になっていて面白かった ただ、話の流れがとんだりしていて ビデオの早回しを見ているようで あと六巻このシリーズを読むのは つらいかなと思う

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    投稿日: 2013.03.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

     難しいことを考えずに物語自体を楽しめるような読める本を、と思い入手。  東京を「帝都」と呼んでいた時代が舞台のフィクションということで以前からロマンを感じていたし、魔人・加藤保憲の評判は聞き及んでいたのだが、長さに尻込みして購入に至るまでにひどく時間を要してしまった。  良くも悪くも、やはりもう少し早い時期、本を読む体力が今ほど衰えていないころに読んでおくべきだったな、と思った。  期待通りストーリー自体は単純明快で面白かった。実在の人物が実はトンデモな秘術を利用したり研究していたりしていました、というのがこの作品の大きな特徴かつ賛否両論の別れる部分なのだろうが、彼らに関する前知識があまりなかったせいか、個人的には特に先入観など持つこともなく楽しめた。  実在の人物をリライトすることに重きを置いているのか、むしろ架空のキャラクター、特に辰宮兄妹にはあまり魅力を感じることができなかった。というか存在感が薄いと言った方が適当か。彼らの友人である鳴滝が脇役としての見せ場を増やしていくのに反比例するかの如く、物語が進むにつれてどんどん霞んでいってしまうのだ。  洋一郎は単なる嫌な男になっていくし、由佳理は一昔前の少女マンガのヒロインのようなお嬢さんだったのに、加藤に魅入られてからはろくに言葉を発することすらない。いくら依童役だとはいえ、もう少し本人が意思を発するシーンを入れてもよかったのではないだろうか。  今のところ生存してはいるもののほとんど死んでしまっているような状態なので、今後活躍があるのか気になるところだ。それと、これは私の読解力が足りないせいなのかもしれないが、幼いころに洋一郎が由佳理の首を絞めた、もしかしたらそのときに由佳理は一度死んでいるのでは、というエピソードも結局どっちなのかいまいち分からなかったので、これからの物語にどう絡んでくるのか予想がつかない。  もっとも、この辺りには疑問というよりは期待を持っているのだが。  読書力が落ちたことが最も悔やまれるのは、物語を彩る魔術や呪術といった類の知識を吸収するのに手間取ってしまう点だ。加藤をはじめ、登場人物が長い説明台詞を喋るシーンが多々あるので、そこでペースダウンして読む気力を失いかけたりしがちなのだ。  しかし、それでも最後まで投げ出す気にはならなかった。  加藤保憲の活躍への期待を主として、続きも読んでみたいと思う。

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    投稿日: 2012.11.14
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    数年前に1巻だけ読んで、続きに手を出してません。面白かったけど、厚みと濃さに、当時こっちの根性が続かなかった…。近代文学を読み始めた今なら、もっと読めるかも。

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    投稿日: 2012.10.03
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    強烈なアンチヒーローを中心に展開する、帝都を巡る壮大なスケールの陰謀物語。善のヒーローが明確に設定されていないので感情移入がしにくい面はありますが、これを読むだけで東洋魔術方面の知識を相当仕入れられます。興味深いトピックが次から次へと登場するので、探求心をビリビリくすぐられて、気がつけば次々とGoogle先生に質問を・・・ 史実や事実がこれでもかというぐらい詳細に書き連ねられているので、現実にはありえない幻想が薄気味悪いリアリティを帯びてくる。明治の役人、学者、文士たちの会議のシーンから見世物小屋の口上まで、独特の文体の勉強にも役に立つと思います。

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    投稿日: 2012.05.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

     私が魔術の世界に足を踏み入れるきっかけとなった作品。  明治から昭和、そして西暦1998年にかけて、東京とその守護神である平将門を滅ぼそうとする陰陽師加藤保憲と、それに加担する者、阻止しようとする者たちを描いた、壮大なスケールの伝奇物語。  読み所は大きく分けて二つ。  一つはその持てる知識をフルに活用して繰り出される古今東西の魔術の描写。現実に起きた様々な事件の裏で暗躍する加藤保憲、平将門、術者たち、そして世の狭間で蠢く魑魅魍魎が、化物や術を行使する様は圧巻だ。  もう一つは虚実を織り交ぜて展開される人間ドラマ。作者は自身の作品に創作された人物の他に、史実、または実在する人物を登場させているのだ。  佐藤信淵、寺田寅彦、渋沢栄一、幸田露伴、カール・ハウスホーファー、森田正馬、森林太郎、三島由紀夫、角川春樹、ジョゼフ・ニーダム、――更には先日亡くなった森繁久彌氏も作品内に登場する。  実写映画化もされており、平幹二郎、原田美枝子、高橋幸治、坂東玉三郎、桂三枝、勝新太郎、と豪華キャストで彩られているが、嶋田久作氏演じる加藤保憲の前では皆影が薄かった。  加藤無くしては帝都物語は存在できない、と実感した。

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    投稿日: 2012.03.07
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    (全巻合わせた感想) 難しかった。風水など占いだと思って、まったく興味がなかったが、地脈などの大地・経度緯度などの太陽、地球の関係などを基本とした学問であることが分かった。 ただ、怨霊などの非現実的な現象や不老不死、生き返りなど話についていけなかった。また、好感を持てる登場人物が居ないので感情を込めて読めなかった。寝る前に読むには良い本。

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    投稿日: 2012.02.08
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    地元の図書館に立ち寄った時に偶然見つけて、読んでみた荒俣さんの本。いかにも博識な荒俣さんというトピックや文体、情報となっている。内容についてはまだまだだとおもうので、あまりストーリー性は感じなかったが期待は持てた。あと帝都責任者として渋沢栄一と物理学者として寺田寅彦を登場させているところがセンスを感じさせた。

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    投稿日: 2011.12.28
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    大分前に購入してたのを、やっと読了。 積ん読しすぎて、発酵とかしてたりして。 所謂、陰陽道とかその辺のオカルトブームの火付け役として超有名。 何となくファンタジイかと読む前は思っていたけど、読んでみたらSFだった。事実SF大賞もとっているし。 非常に面白かった。 カトーさんは、何だかんだで意外に良く喋るよね…と思った。 二巻も手元にあるので、早速読みたい。

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    投稿日: 2010.09.10
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    リアルな作品 ・歴史的な情報、科学的な情報、奇術の情報。これら全てを 適時に的確に盛り込むことによって、物語が非常にリアルな ものになっています。 ・中でも歴史上の実在の人物による都市計画の遂行などは それ自体、興味深いものです。 物語の展開の仕方もスムーズで、読み進むうちに、怪しい世界に 吸い込まれてしまいそうになります。

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    投稿日: 2010.07.11
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    あるTVで映画帝都物語の加藤を演じた人物を発見して、思わず読み出した。昔読んだけど当時は頭が追いつかず、分からなかったけど年を経てやっと読める頭をもったようで実に勉強できた。(そんな雰囲気で読んでいた)。加藤が!と思わず吃驚する場面もあり、続編でどうなるのか楽しみだ。 ついでにカテゴリが「時代小説物」ではなくて「日本書籍」なのは、なんとなく雰囲気から。

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    投稿日: 2010.05.16
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    明治の帝都を舞台に、陰陽道を操り帝都崩壊を 目論む加藤の姿を追う伝奇シリーズ。 想像していたよりずっとスペクタル。 おまけに完全な非現実味溢れる伝奇と思いきや 史実・政変もしっかり絡める上、陰陽道はじめとした 民俗学・歴史的知識もスゴイ。 綿密な調査と練りに練って書かれた熱を感じます。 この一冊ですでに明治~大正への時代をまたぐ数年を描きますが これからのプロローグにしか感じられなくらい。 壮大だけど尻込みしない、続きが気になる。 登場人物の視点がころころかわるので、 「これだれ?誰が主役なの?」と前半はあわあわしてましたが、 慣れるとその人の網目も面白い。 何より魔人・加藤のインパクトは強烈過ぎる。 敵役ながら彼が出てくると、不思議と沸き立ちます。

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    投稿日: 2010.04.29
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    登場人物も、話のネタもおもしろいんだけど、発生する事象がどうにもリアリティというか、説得力が足りない感じがして、イマイチ楽しみきれなかった。おもしろいんだけどね。

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    投稿日: 2010.04.09
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    小学生の時に見た映画をこの前突然思い出して。読みたくなった。ドーマンセーマン!実家に80年代出版したやつがあったはず…映画のあのグロいよくわからない生き物をギーガー(エイリアンのデザイナー)がデザインしてたと最近知って納得。

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    投稿日: 2009.12.09
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    いろんな分野で名高い荒俣さんの小説デビュー。登場人物が多いので、人物紹介ページがあるのは嬉しい! ……だけどそこに「凶刃に倒れる」とかいうネタバレはやめてええ。

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    投稿日: 2009.12.08
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    この著者なら、小説よりも、何か集めたり紹介したり語ったりしているジャンルの本の方に惹かれるんですが、この作品はちょっと別格につき。 加藤良いよ加藤。

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    投稿日: 2008.05.21
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    何度読み返したことか・・・。言わずもがなの長大作SF小説。最初の部分は映画化されたりしてますが、僕は三島由紀夫が奥津城へと下っていくあたりが大好きです。

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    投稿日: 2006.11.22
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    映画は「安っぽいSF」だったが、原作はしっかりとした力作。明治維新からの歴史を辿りつつ、2×4建築の利点、新暦に変わった理由など、雑学者の権威、荒俣宏氏ならではの知識が詰まっている。

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    投稿日: 2005.04.29