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用もないのに
用もないのに
奥田英朗/文藝春秋
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総合評価

35件)
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    作家の紀行エッセイにありがちな同行編集者についてえらそうにいじるやつは誰が書いてもだいたいおもしろくないな。 それ以外のとこはけっこうよかった。 仙台で楽天の試合観る話とか。

    0
    投稿日: 2020.09.25
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    久しぶりの奥田英朗作品。エッセイ集。 好奇心からそれを行動に移す過程が人間味がある点が好き。(めんどくさがったり、はじめての場所で怯えたり) 自分の知識や考えに基づいたツッコミも気楽でかつ爽快。 気楽に読めて、かつ少し博学になれる(気がする)。

    2
    投稿日: 2020.05.10
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    職業:小説家。年齢:とりあえず中年。じきに五十路の身である。〆切のある旅なんて真っ平御晩。自慢じゃないが、おやじの腰は重いのである。と、胸を張ったはどこへやら。編集者の甘言につられて、北京、NY、あっちこっちの野球場、果てはお遍路まで…。人気作家がしぶしぶ物した、脱力紀行エッセイ集。 「延長戦に入りました」だったか、スポーツのエッセイを読んだことがある。こちらも脱力紀行エッセイで◎。

    1
    投稿日: 2018.11.03
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    野球にもロックにも興味がないので、人名、グループ名は斜め読み。北京五輪紀行は中国の旅事情が分かって面白い。愛知万博の混雑と参加国の力の入れなさは「何だったんですかね?」という印象。私も著者と同じで行列は見下し、混雑は馬鹿にするクチだ。残り2編のジェットコースターと四国遍路は宮田珠己作品と比較しながら読むのも楽しい。

    0
    投稿日: 2017.08.27
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    初出は04~09の雑誌に掲載されたもの。 奥田さんのエッセイは安定のユルさ。 ちゃんとした文章で、面白いものを分かりやすく読ませる。 面白おかしい書き方でごまかさなくても笑える文章は書ける。 プロの作家の文章をちゃんと読まないと、脳みそがふやけるな。 雨のフジロック体験記は未知の世界&オヤジ初参加で何倍にも面白かった。

    0
    投稿日: 2017.05.24
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    だらだらした文章は著者の性格の表れなのかイヤイヤ書いたからなのか、野球の試合経過を逐一書かれてもねぇ。

    1
    投稿日: 2017.03.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「延長戦にはいりました」が好きなので、今回も期待して読みましたが、少々期待はずれ。 奥田さんが行ってみたシリーズ、みたいな感じ。北京五輪、フジロック、お遍路、などなど。 そもそも私は野球にそんなに詳しくないので、最初から疲れてしまいました。 時々、ドキッとするようなことが書いてあって、そこはさすが奥田さん!と思いました。

    0
    投稿日: 2017.02.23
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    いや~、面白かった。 以前読んだ小説が好みだったのと、鳥獣戯画風のイラストに引かれて手に取ったのだが、自虐と風刺の入り具合も程良く、私の口には非常に合ったのでした。 筆者が野球オタクだったことは全く存じ上げず… 大きく『野球篇』と『遠足篇』に分けられているこのエッセイ、野球に全く興味のない人には向かないかもしれない。 私も最近のプロ野球は全然分からないのであるが、昔、野球漫画にハマっていたことがあるので、ルールは分かる。 遠足篇の愛知万博レポートが一番面白かった。 だいぶ昔の記事も入っているが、とくに、2008年の北京五輪のレポートの中に「フロッピー」「ブラウン管」という単語を見て、愕然とした。 たった8年前…わたしにとっては“たった”なのだが、その頃はまだそんなものが使われていたのか… はるか記憶の彼方である。 時の流れって早いなあ~ そして、「じゃあ、手配します」と言って、さっさと交通機関や宿の手配をする編集者の手腕はすごい、というのも印象に残った。 「他の出版社にも声を掛けますね」と言って、いろいろな出版社の編集者が(多分、皆、奥田さんの担当なのだろうが…)ごちゃ混ぜで一緒に「大人の遠足」に出かけるのにはびっくりしました。

    0
    投稿日: 2016.12.23
  • おやじのボヤキ旅行記

    なかなか読んでいて面白かった。愛知万博や星野ジャパンなど、批判しまくりのけなしまくり。 価値観が私と似ているのでこの作者の作品は読んでいてスカッとする。 それぞれの旅行も出版社の企画なのか接待なのか?担当編者者たちに対しても辛口のコメントなどあけすけに書くところが評価できる作品です。

    0
    投稿日: 2015.05.27
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    さっきまでしょうもないグチ言ってたと思ったら、いきなりハッとするような事を書く この人のエッセイは好き

    1
    投稿日: 2014.05.27
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    野球観戦記3本、ロックフェスティバル参戦記1本、愛・地球博1本、ジェットコースター「ええじゃないか」1本、四国お遍路1本が収録されたエッセイ。 後半になればなるほど過酷なミッションになっていく。 爆笑ではなく、ふっと笑いがもれるような感じ。 たくさんの編集さんと奥田さんがわいわいやってるのがとても楽しそう。 特にフジロックが良かった。 これは絶対楽しいはず。行ってみたい。 万博には行きたくない。 「ええじゃないか」には近寄りたくもない。 でも話を聞くのは楽しいから不思議。 あ、うどんは食べたい!

    4
    投稿日: 2014.02.17
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    奥田英朗エッセイ3作目。「泳いで帰れ」は読んでないが、今回も出てきた「泳いで帰れ」の言葉のように、作者の歯に衣着せぬ口調と愚痴、出版社非難。その中に見え隠れするちょっとした優しさがいい。ジェットコースター「ええじゃないか」体験記とお遍路様体験記が面白かった。しかしよくスナックにいく作者だ。

    0
    投稿日: 2013.08.13
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    泳いで帰れ、延長戦、野球の国とかと同じで紀行エッセイ 愚痴とかネガティブな発言がかえって面白い 作家といえば取材旅行!というイメージがあるけど 旅行も意外と大変なんでしょうなぁ ま、それでも優遇されてるけどね

    0
    投稿日: 2013.07.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「空中ブランコ」(伊良部シリーズ)の奥田英朗さんのエッセイ。野球編と遠足編に分かれ、野球編は北京五輪の星野ジャパン、メジャーリーグ(NY)、楽天の仙台ホーム初戦、遠足編はフジロック、愛知万博、富士急ハイランド絶叫マシン、お遍路。野球とロックへの思入れは強いらしいものの、愛知万博以下はほぼやる気なし。「用もないのに」というタイトル自体がやる気がないし。こういう軽さが好きな人もいるのでしょうけどね。

    0
    投稿日: 2013.07.07
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    毎度のことながら思ったことを言いたい放題。 それなのに憎めないのは、軽快な文章と、奥に優しさが隠れているせいなのかな? 楽しい旅行記の一冊かと思いきや、最後には日本人の宗教観でホロリとさせられちゃった。これだから、奥田さんのエッセイはやめられません。

    0
    投稿日: 2013.06.30
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    脱力系エッセイ。気楽に読めて、面白く、おまけに野球好きで、フラフラあちこち楽しげに。ふん。こんな奥田結構好きです。

    0
    投稿日: 2013.04.07
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    五十路を前にした奥田英朗さんの紀行エッセイ集。 野球観戦、富士ロック、お遍路など、脱力系エッセイが堪能できる。 すべてが本音のツッコミなので、同じオヤジ世代としては共感することばかり。北京五輪の野球代表には、「泳いで帰れ」と同じように思ったことを思い出した。

    0
    投稿日: 2013.03.11
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    奥田さんの感覚と価値観、大好き!ニタニタしながら一気読み。この位の脱力感がちょうど良いなあ。次作も期待してまーす\(^o^)/

    0
    投稿日: 2013.01.29
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    シニカルおやじのコミカル旅行記。 フジロックに熱狂する話と富士急のジェットコースターの話が特に面白かった。

    0
    投稿日: 2012.09.29
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    抱腹の紀行エッセイ。相変わらず正直な独白に本当に何度もお腹を抱えて笑わされた。時期は2004年から現在まで。北京五輪、愛知万博などは結構懐かしかった。野球の話題が多いいが、フジロック、富士急ハイランド、お遍路さん、など、なかなか多彩。用もないのにのタイトルが読後深甚と胸に響いてくる。

    1
    投稿日: 2012.08.04
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    お遍路の話の最後2ページ、巡礼者に対する作者の暖かな眼差しにジーンときたので、☆一つ追加です。 やはりエッセイより小説が読みたい。

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    投稿日: 2012.08.03
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    おじさんは、どうしてこうも野球が好きなものなのか。 文庫化されるまでのタイムラグもあり(北京五輪の話とかだもの)録画した野球の試合を解説されるようなもどかしさだったかな。まあ、それはしかたがありません。当時読んだら、おもしろかったろうなとは思いました。 それよりも、なんというか、当然のごとく編集者をひきつれていく作家の旅行記って、なんだか変だねえ。旅の道連れというのなら、そう違和感もないのだろうに、そう読めないのが変だった。

    0
    投稿日: 2012.05.04
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    アテネオリンピックの全日本野球チームの戦いっぷりを書いたエッセイ「泳いで帰れ」を読んだのが、北京五輪のとき。そして、ロンドン五輪の今年、北京五輪の際の全日本野球チームの試合ならびにその他の試合の観戦記「再び、泳いで帰れ」を読んだことになります。野球、今回はもうない種目ですね。 野球の観戦記(ほかに、アメリカでの野球観戦記もあり)は、なかなか辛辣でもあり(特に五輪の野球観戦は)、心温まる文章もあり、野球の国で野球を観るとこんなに楽しいものなのか、とうらやましくもありました。 それよりもっと楽しかったのが「フジロックフェス」への参戦記。これは、もう「参戦」でしょう。これだけ厳しい天候で、朝から晩まで(夜中まで)ロックしまくるというのは。 その他、「大人の遠足」と称して出かけられたという、四国お遍路の旅は、讃岐うどんを食べに行きたくなりますし、富士急ハイランドのジェットコースター「ええじゃないか」体験記は、あふれんばかりの臨場感で、絶対に行くものか、乗るものかと思った次第。 今回も、通勤電車で読みましたが、笑いが抑えられないので(どうしても、口元がにやける)、ふと視線を感じると、前に座っている人に、じっと見られたりしていたことが数回ございました。

    0
    投稿日: 2012.04.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    スポーツ(野球)関連の話は評価できずだが,他の話は笑える。 2012/04/07図書館から借用;04/08午後から読み始め,中断が多くて4/21に読了

    0
    投稿日: 2012.04.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今までも「野球の国」「港町食堂」と奥田英朗の紀行エッセイを読みましたが、この人の紀行エッセイは掛け値なしで面白いです。 この作品も北京五輪の星野ジャパン観戦記などの野球旅の他に、愛・地球博やフジロックフェスティバル、富士急ハイランドにジェットコースターに乗りにいったり、香川に讃岐うどんを食べるついでにお遍路をしたりとドタバタ旅の様子が紹介されてます。 この人の紀行エッセイを読むとほんと旅に出たくなるなあ。それとやっぱり文章の雰囲気が「水曜どうでしょう」ちっくですな。

    0
    投稿日: 2012.03.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    予想以上におもしろかった。北京の星野ジャパンを酷評したかと思えば、松井を見にニューヨークへ行き、仙台では、楽天の開幕戦にエールを送る。やきうを愛しているのが伝わってくる。でも、一番おもしろかったのは、編集者と行くフジロック。ロックはよくわからないけれど、大人の遠足、いいなぁと思った。

    0
    投稿日: 2012.03.19
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    いいよなぁ、こういう生活したいよなぁ。なんてことこは禁句です。こんなエッセイ書くまで奥田さんはどんな艱難辛苦を味わったのでしょうか?涙が出ます。ウソですがね。マターリとした文体に癒されます。こんな方があんな、とかこんなとかいう小説書いたとは思えません。ま、私もビール、お願いしますね、お嬢さん。

    0
    投稿日: 2012.03.16
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    大好きな奥田さんのエッセイ。 良い具合の緩さ、というよりはおっさんならではのぐっずぐずな感じと言い訳がましさとその言い訳が面倒くさい感じ。あくまで良い意味で。大好きだなぁ、こういう雰囲気。 最高傑作のエッセイ「延長戦に入りました」と相対比較して、前半の野球談義がちと冗長なので☆3つ。この中からはフジロック参戦とニューヨークの話が特に好き。前者についてはわかんないミュージシャンばっかりなのに浮かれ具合が可愛くてニヤニヤしちまいました。

    0
    投稿日: 2012.03.05
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    北京 GG佐藤 チェン ボルト9秒69 わたしはいつだってプロレタリアートの味方だ 天安門 ラストエンペラー 劉翔 ドラマを捏造してスポーツを汚すな デリカテッセン イエローキャブ(英語: Yellow Cab、英語発音: /ˈjelou kæb/ ィエロゥ・キャブ)は、アメリカ合衆国の各地で使われるタクシー会社の名称。 ヴィレッジ・ヴァンガード (Village Vanguard) は、アメリカ・ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジに所在するジャズクラブ。 JAZZとベースボールは如実に国民性を表す。大人のセンスが問われるのだ。 早食いの男に負ける松井 トーレ クレメンス ソリアーノ ジアンビ ジーター ジタン(Gitanes)は、フランスで最も一般的であり、ゴロワーズと人気を二分する煙草のブランドである。 ほうがんびいき判官贔屓とは悲劇的英雄、判官源義経に同情する気持ち。転じて、弱者・敗者に同情し声援する感情をいう。 ザ•ナック マイ•シャローナ 二十世紀を代表する一発屋 ソウライブ 苗場 ハイロウズ プライマルスクリーム 愛知万博 国力誇示に命をかけたロシア魂は何処へいったのか 富士急ハイランド ええじゃないか No.2フジヤマ お遍路 88 餡入餅が入った白味噌雑煮饂飩 香川県 空海=弘法大師こうぼだいし=真言宗の開祖 何かにすがるのは、決して弱さではない。信仰とは、くじけそうな気持ちをなんとか奮い立たせようとする個人のあらがい抗いだ ジョン•レノン チェアー•トラベラー

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    投稿日: 2012.02.25
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    「野球篇」は、北京オリンピックの日本代表(星野ジャパン)の戦い、松井のいたニューヨークヤンキース、楽天が出来たばかりの頃の仙台球場での楽天と西部の試合、について。 「遠足篇」は、ロックフェスティバル、愛知万博、世界一のジェットコースター、四国でのお遍路さん、について。 「用もないのに」という書名は、要するに、別に行かなくてもよいのに、そういうところに出かけてきましたけれども、という意味だろう。 奥田英朗はこういう紀行文的なエッセイがうまい、というのが感想。 別にドラマチックなことが起こるわけでもないし、愛知万博とかお遍路さんなどは、本当に何しに行ったの?っていう感じの旅なのだけれども、それでも、めっぽう面白いエッセイになっている。

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    投稿日: 2012.02.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ゆるゆるエッセイ。頭を使う本を読んだ後のチェイサーとしては持って来い。野球に興味がない私には前半はちょっと、だったけども。 ほんとに「オリンピックの身代金」を書いた人なのかなー、と不思議に思うくらい、ゆるゆる。たまにクスっとしてしまう。

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    投稿日: 2012.01.31
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    さくっと軽く読めておもしろかった。凝ったところがまったくなくて、まるでツイッターでつぶやいているかのような、野球の実況みたいな感じとか、ロックバンド名の羅列とか、「うー。」とかなんだけど、妙に楽しく、ああ、野球場っていいなとかフジロック楽しそうだな、とか、ジェットコースターの臨場感とか、すごく伝わってくるのが不思議なくらい。 でも、有名作家って、やってみたいな、くらい言うとたくさん編集の人がついてきてくれたりお膳立てしてくれたりするのがいいなあーと思ったり。

    1
    投稿日: 2012.01.19
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    軽妙な筆致ですらすら読了。オヂサンの悲哀・現代への拗ねもある一方、何かしらの新しい発見をして行く様が面白い。 あとは、岐阜生まれの中日ファンという点が親近感を持てた。

    0
    投稿日: 2012.01.17
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    奥田英朗のエッセイ集でこれも既読本だが、先日、スポーツエッセイの新刊「どちらとも言えません」を読んだばかりなので奥田エッセイをまた読みたくなって本書が文庫本になったこの機に再購入したもの。 本書大きく分けると奥田お得意の野球観戦記と大人の遠足編に分けられる。野球観戦では何といっても北京五輪星野ジャパン観戦記。勇躍北京に乗り込んだが、有る意味想定通り(?)、韓国・キューバ・米国に歯が立たない不甲斐ない戦いぶりに、野球親父である奥田節が炸裂する。奥田がアテネ五輪の長嶋(実際は中畑)ジャパンの不甲斐ない戦いぶりに憤り、「泳いで帰れ」と罵った言葉をそのまま観戦記本のタイトルにした経緯があるが、それに引っ掛けて本書でも星野ジャパン観戦記に付けられたタイトルは「再び泳いで帰れ」。奥田ファンなら思わず微笑む秀逸なタイトル。 大人の遠足編ではうどん三昧お遍路、愛知万博、ジェットコースター体験とあるがなんと言ってもフジロック体験が熱い。奥田の言うように真夏の苗場で3日間にわたり開催されるロックフェスには昔のスターがかなり来ているので行きたい反面、野外だし若物の祭典だし親父としては腰が重いのだ。取材にかこつけて行くことが決まると各社編集親父が続々と同行を申し入れるのも良く判る。奥田の目当てはスティーヴ・ウィンウッド、知らないな。 チャボ、チャー、コールド・プレイ、キングトーンズ、ビーチボーイズと懐かしい親父ロック連中のステージ紹介。熱いな。ナックの「マイシャローナ」については20世紀を代表する一発屋と表し、「それにしても完璧なヒット曲である。これ一曲で何杯でもご飯が食べられる。出来あがったときにはさぞや興奮したであろう。そして二度目がないことも関係者は覚悟したであろう。パーフェクトとはそういうものだ。」と呟くのだ。 奥田がフジロックで見たいのは「オールマン・ブラザース、(中略)、タワーオブパワー」だと。それなら俺も見たいぞ!ついでに、禿げたピーター・フランプトンとかザバンドも再結成して来ないかな?フジロック行きたくなるなぁ。

    0
    投稿日: 2012.01.12
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    用もないのに書くなよ! 奥田先生だから、もっと凝った構成なのかと期待したんだけど、ちょっと旅行記てとこですか。

    0
    投稿日: 2012.01.11