
総合評価
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powered by ブクログ宇宙の始まりに何が起きたのか、わかりやすく説明しています。 天の川銀河の大きさなども例え話を用いて数値で示しているので、イメージしやすいものでした。 ただ、後半部分は難解で理解できませんでした。
17投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログ宇宙の神秘は量子論が加わってから、非常に哲学めいてきている。シュレディンガーの猫なんかもそうだが、人が観察するまで真実は確定しない。宇宙もそういうことが言えるらしいが、なぜ?が頭を占めてしまう。宇宙・自然と人間は別物ではないかと思う反面、宇宙・自然を定義しているのは人間であるから、ありえることなのか⁈ビックバン、インフレーション、ダークエネルギー、ヒモ理論、マルチバース、並行世界、人間原理…… 興味は尽きない。
40投稿日: 2025.07.26
powered by ブクログ誰もが一度は考えたことはある問いに対して、現段階の研究でわかっていることがつらつらと書かれています。 難しい理系の込み入った話はなく、俯瞰的な問いかけで進められています。
0投稿日: 2023.02.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
宇宙について最低限知る、二冊目。たまたまではあったが事前に村山先生の『宇宙は何でできているのか』を読んでいたため、最低限知識に基づき、これまた最低限理解できた、気がする。(理解できていないところも多々あるのだけど) 途中途中で復習しながら、知識が補完されていったので図らずもこの順番で良かったなと。またすぐ忘れそうなので、また数年後に、最新版の新書で知識をアップデートしたい。
0投稿日: 2022.08.01
powered by ブクログ人間原理やマルチバースについて、割と詳しく書かれており、この手の本としては、なんか哲学的だなー、とか思っちゃいました‼️
3投稿日: 2022.03.24
powered by ブクログ理解出来ないところはとことん理解出来ず、半分ぐらいは流し読みした。 量子論って何?ってレベルの自分には少し難しすぎたのでまた知識が深まってから読むとまた感じ方が違うかもしれない。 でも、宇宙の微調整問題という考えはすごく面白く不思議と納得してしまった。
0投稿日: 2020.10.01
powered by ブクログ宇宙に興味が湧いたので、何となく手に取ってみた1冊。理系でもないし、興味だけで読むにはあまり理解できず、残念だった。
0投稿日: 2020.04.29
powered by ブクログ「宇宙ハンパねえ……」 と、途中からずっと思っていました(笑) 宇宙って自分が思っていた以上に"SF”の世界だったんだなあ(意味通じるでしょうか?) 少し前に話題になったニュートリノや重力波、あるいは、ワームホールやビックバン、ブラックホールやダークマターといったお馴染みの用語たち。 そうした用語の解説から見えてくるのは、自分のちっぽけな常識が通用しない宇宙の姿です。 光がまっすぐに進めない世界。 時間も空間もない世界。 この次元とちがう次元にあるかもしれない、平行世界の宇宙。 SF小説や映画にはちょくちょく触れているので、こうした可能性があることは、なんとなく知っていました。でも「あくまでフィクションの話だろうな」とも頭の片隅では、思っていました。 それがこの本の、難しさを極力排した、平易な語り口のおかげで、事実や可能性の一端を、確かに感じられるのです。 だからこそ、宇宙は思っている以上に「SFしてる」と、自分は思ったのです。 さらにこの本の思考は広がっていきます。物理学の理論はいつのまにか、未来や運命はあらかじめ決まっているのか、という問いに。 そして時間や空間の話は、最終的には存在や認識といった、哲学的なところにまで行き着きます。 語り口こそは平易なのですが、ここに至るまでの思考は、かなり難しい…… この本の全体の自分の理解度は多めに見積もっても、3割あるかどうか…… その上、読んでから日が経ってるので、説明できることはほとんどありません。たぶん後2、3回読めば、5~6割くらいにはいくかなあ(希望的観測) それでも、この本を読んでいるときは面白かった! さっきも書きましたが、SF小説や映画の世界の可能性が存在することは分かりましたし、 難しい理論を、理系がからきしの自分にもなんとなく納得させ、論を進める筆は、本当にすごいと思います! 本の内容は、理解できるに越したことはないです。でも時に理解できなくとも、ワクワクしながら本を読み進めることができるのだなあ、ということに、自分でも驚きました。 それがこの本の持つ力であり、宇宙の無限の可能性の一端なのではないか、と思います。
8投稿日: 2020.01.01
powered by ブクログ宇宙モノの新書としては読みやすい。インフレーション、マルチバース、一般相対性理論、ひも理論、ブラックホール、ダークマター、ダークエネルギー、素粒子、ニュートリノ。
0投稿日: 2019.08.12
powered by ブクログ宇宙の外側が未知なのはもちろん。観測が可能なブラックホールの中は物理法則が完全に通じない世界であると知ることができました。 私は物理とはこの世で絶対的なルールだと思っていました。 しかし、宇宙の外側で通用しないならまだしも、宇宙の中でも絶対的なルールが通用しない場所があることに衝撃を受けました。 私の勉強不足で、本書の内容の4割くらいは理解が追いつきませんでした。 しかし、4割が理解できなくても、十分おもしろいと感じました。 その理由は謎を楽しむことができるからです。 わからないからこそ、ワクワクすることもあるのだと気付かされました。
1投稿日: 2019.04.27
powered by ブクログ最新の宇宙に関する研究を、一般人にも分かるように説明した本。著者は物理学の教授である。 世の中にはこういった研究に一生を捧げる人がいるのか…と感心した。物理学の世界では、数式などを用いて現象を説明でき、観測によって証明されることによって、初めて真実と見なされるようだ。本書の目的は、宇宙について、現在どこまで分かっていて、何が分かっていないのか、をはっきりさせることである。 すごいのは、数式などを全く使わずに、理論というか概念的かつ現実的にイメージしやすいように説明されていることである。それでも後半部分の時間とは何か、空間とは何か、人間に認識されることによってはじめて存在するのか、という議論の部分は論理的ではあっても理解が難しかった。 著者によると、量子論と相対性理論が発見されて世界のあり方が変わったという。個人的に知らなかったのは、月の重要性である。月が存在しなければ、重力も全く異なっており、潮の満ち引きもなく、1日は8時間になり、人類は存在できなかったという。それでは我々人類が存在するのは偶然なのか、必然なのか? その答えを導くのは読者である。
0投稿日: 2019.02.19
powered by ブクログ科学と哲学?の境界線は思っていたより曖昧だ。「理解」が自分が直感的に把握している世界の物理法則の上に立脚している以上、10次元だ、マルチバースだと言われてもわけわからん。言葉の遊びみたい。どちらかというと、どうしてそういう話が出てきたのか、宇宙論科学者?のものの考え方のほうが不思議だ。それが理解できれば、10次元であって100次元ではない理由が理解できそうな気もする。高等数学が彼らの言葉なのかな。
0投稿日: 2018.11.08
powered by ブクログタイトルに惹かれてなんとなく手に取ったんだけど、宇宙の話を読んでいて、まさか人間の意識や、なぜ私たちは存在するか、についてまで読むことになるとは思わなかった。物理赤点すれすれだった私には驚愕することばかりの本でした。 多分この本の9割以上理解できていないんだけど、ものすごく面白かった!細かい内容がまったく理解できていないにも関わらず、ページをめくる手がとまらない、圧倒される面白さでした。 SFものの多くってただの空想じゃなくて、ちゃんと現実の科学を踏まえていたんだなと今更感心したり。タイムマシンはもちろん、SFでよくある平行世界についての記述とか、こういう本で読むとは思わなかった。 なんかつきつめると、哲学とか宗教の域までいってるような。というか、目指すところはもしかして同じだったりして。この世の真理を解き明かすというのは。手段が違うだけで…なんてことまで考えてしまいました。 中高生の頃にこの本を読めていたら、もっとまじめに物理の授業を聞いたかも。ほんともったいないことした。ちゃんと勉強するべきだった。 今中高生の人には読んで欲しいなあ。そういう年齢でこの本を読むことができるってうらやましくてならない。タイムマシンあったら高校生の私にこの本を渡したい。
0投稿日: 2018.05.15
powered by ブクログ宇宙を考えることは安らぎを与える。とてつもない時空間における日々の生活のちっぽけさを思い知らされる。他の論考も合わせて考えると、私たちのいる宇宙は多宇宙のうちの1つなのだろうなと感じる。その中で知的生命体である人類の歩みをわずかな時間ではあるがこれからも感じていきたい。
0投稿日: 2018.04.30
powered by ブクログ11次元時空に10の500乗の宇宙がこの瞬間に生まれては消えているというM理論が神秘的。人間原理は宗教的。パラレルワールドとかマルチバースはほとんどスピリチュアルや唯識論。この宇宙は人間の精神性向上のためにあるというスピリチュアリストの説もあながち間違いではないのかもしれない。
0投稿日: 2018.03.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
天文学者が教える現代物理学とそれによって、宇宙のどんなことがわかってきたのか? を紹介する科学読み物。 テーマは ・宇宙のはじまりは? ・宇宙はどこまで広がっているか? ・ブラックホールのなかは? ・量子物理学の不思議と宇宙との関係 ・ダークマターとダークエネルギー など、興味深いテーマが多岐に渡ります。 数式は一切出てきませんが、出てくる現象をイメージするのはちょっと難しいですし、特に後半は訳がわからなくなりますが、こんな不可解な現象をトップクラスの頭脳達が真面目に取り組んでると思うと、科学の不思議を感じます。
0投稿日: 2017.11.22
powered by ブクログ一般相対性理論と量子論を合わせることは難しいと言われていたが、その所以が何かが分からなかったのでこの本で分かって良かった。この本では何となく知っていたけれどどうしてそうなるのかは知らない、と言ったふうに中途半端な知識を埋めてくれる内容が豊富だった。例えば宇宙に終わりはあるのかないのか、それについて調べるにはまず宇宙が膨張し続けるのかいつかは縮小が始まるのか、それを知るためにはダークマターの解析が必要であるとかなど、理論的に知ることが出来たのでよかった。
0投稿日: 2017.09.30
powered by ブクログ宇宙は今、どこまで理解できていて、何が次の問題なのかということが、わかりやすく書かれている。わかりやすく書かれてはいるが、10次元とか量子の揺らぎとか、日常で捉えられない観念はやっぱり理解が難しい。とりあえず、宇宙の始まりの方は、エネルギーが高すぎて、今の物理では想像できないらしい。宇宙の70%を占める未知のエネルギー、ダークエネルギーの存在も不思議。一番面白かったのは、ブラックホールに突っ込んだらどうなるかの話。自転がなければものすごい重力で麺状に伸びて素粒子レベルまでばらばらになるらしい。自転があればどっかにワープするらしい。でも外で見ている人は、時空が歪みすぎて、ブラックホール前で止まっているようにしかみえないらしい。物理は面白そう。
0投稿日: 2017.02.27
powered by ブクログ題名への期待からすると多少肩透かし的な感じは否めないが、宇宙の話というよりも哲学の話という感じ。 宇宙論を突き詰めていくと、存在とは何か?認識することとはどういうことを意味するのか?などなど、それこそ文明発祥以来の人類の永遠の課題に行き着くということと思料します。 うーん、涼しいタイミングで読めて良かった本かも。
0投稿日: 2015.08.27タイトルに反して……
宇宙の中側の不思議なことを、不思議だぉ不思議だぁ、と書き連ねている。 なぜ、それが不思議なのかがわからない。
3投稿日: 2015.06.03
powered by ブクログ最近、積ん読本の消化に努めている。だいぶ前に人に勧められて購入したものの積んでた本書。ようやく読めた。難解な内容を、かなり噛み砕いて書いてくれていて分かりやすい。前提の知識から、最先端の研究内容まで、よくコンパクトにまとめてあるなあ。宇宙の話ですが、人間とは、存在とは、科学とは、という根本的なところにも触れていて、深いです。
0投稿日: 2015.03.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
宇宙研究の本では何が分かっていて何がまだ分かっていないのか曖昧なものも多い。そんな中で本書はその辺りは明確に意識した書き方になっている。それにしても一つ分かればまた別の謎が出ることが宇宙研究ではつきものだということがよく分かった。最新の研究に注目していきたい
0投稿日: 2015.02.28宇宙を知ることは人間のロマン
宇宙を知れば知るほど、多くの謎が誕生し、新たに追究すべきことになる。これは、まるで宇宙が無限であることを暗に示しているのではないかと考えてしまう。人間が科学で考えうる宇宙には限界があり、ひとつ謎を解明すると、いくつかの謎が生まれ、また、その謎を解明すべく人間は研究する。宇宙に人間が存在することも謎であるのに、その人間が自分の存在を含めて探求していることは興味深いことである。人間は自分を知るために宇宙の謎を探し続けているのかもしれない。
1投稿日: 2014.11.09
powered by ブクログ☆4 全ページ暗記したい位良い本だよ! 宇宙に関して今まで何となく仕入れたトピックが巧みに繋がっていて、知ってる事が多くとも楽しんで読めるよ。繰り返し読む価値がきっとあると思う。
0投稿日: 2014.07.21
powered by ブクログフェルマーの最終定理や宇宙創造などが好きなかたにはオススメ。簡単に章立てされているため読みやすい。宇宙の仕組みを理解できる。
0投稿日: 2014.04.06
powered by ブクログ宇宙とは何かを考えるというのは、時間と空間をどのように認識するのか、ということにあるようだ。一見絶対的なものと常識的に考えているこの二つの概念について、物理学の世界では様々な考え方があることを本書は極めてわかりやすい書き方で教えてくれる。高橋先生の「限界シリーズ」に記載されているように、我々が絶対なものと考えているものは、実は知的生命体である我々がそのように認識しているだけの存在に過ぎない、という考え方が台頭しているのが興味深い。
0投稿日: 2014.02.15物理の本が好きなひとにおすすめ
物理学の専門ではないけど、どちかというと理系で、物理学とか宇宙に興味のあるひとにおすすめです。わたしは以前から量子論などにも興味があって、多少量子論解説の本を読んである程度基礎的な知識はもった上で読みました。さっき読み終えましたが、とくに後半が面白かったです。最新の物理学がわかりやすく解説されていて、とても興味深く、いままで当たり前だと思っていたことが、実はそうでないとか、まだ説明できない不思議なことがたくさんあるのだとわかりました。ヒッグス粒子が発見されたりと、進歩が目覚しい物理学ですが、まだまだわからないことだらけだし、最後は結局完全には知り得ないかもしれないのだと、謙虚な気持ちになりました。
3投稿日: 2013.11.02
powered by ブクログhttp://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334036676
0投稿日: 2013.10.13宇宙の謎が解明される日は来るのか
本書は、最新の宇宙論を紹介した本です。 科学的に解明されたことと、仮説にとどまっていることが整理されており、一般書として非常に読みやすい本です。 標準宇宙論で解明できていることは、宇宙が誕生して1兆分の1秒以降のことで、それ以前はまだ解明できていないとのこと。 宇宙が誕生して138億年ですが、宇宙の始まりの謎はこの1兆分の1秒という本当に短い時間に凝縮されているそうです。 その謎を解くべく、「インフレーション理論」、「超弦理論」、「エクピロティック宇宙論」などなど、様々な仮説が上げられています。 それらが描く世界観は、我々の常識をはるかに超えたものばかりで、例えば、親宇宙から無数の子宇宙、孫宇宙がつくられるというマルチバースの考えなどは、凡人の私はただただ驚くばかりです。 今、観測技術の向上で、宇宙について新しい事実が分かり、宇宙論も修正が迫られているようです。 『それまでには予想されていなかった宇宙の大規模な構造が発見されたり、宇宙マイクロ波背景放射の温度ゆらぎが観測衛星COBEにより初めて見つけられたりと、観測的にも大きな進展がありました。それまで定量性に乏しかった宇宙論は、一気に定量科学へと変貌を遂げていくことになります。 すると、それまでの理論主導の宇宙論にも変化が起こります。理論的に望ましいと思われていた宇宙の姿と、現実の宇宙の姿の間にギャップがあることが明らかになってきたからです 宇宙は、人間がそうあってほしいと思うようにはなっていませんでした』 宇宙の謎が一歩ずつでも解明され、我々に新しい知的刺激を与えてくれることを期待したいと思います。
8投稿日: 2013.10.12難解な問題を分かりやすく
宇宙論を知る必要があるのか。もしそう思っているのなら、読んでみる価値があるかもしれません。 宇宙は、論じられて初めて存在価値があるものだと思うのです。 知っていて得することはないかもしれません。しかし、研究者が分かりやすく解説してくれています。 そして、我々には知る権利も、知る術(=本著)も与えられているのです。
5投稿日: 2013.09.26
powered by ブクログ宇宙論は完全なノンフィクションなのに、フィクションよりも面白い。基本的な内容だけで、こんなにもドキドキするのは、人間というものを遥かに超えた世界がそこにあるからでしょうか。実測済みのこと、理論上可能という内容、理論上可能であるが実測できないこと、などしっかりと分けて記載されているので、変な勘違いもなくなります。現在宇宙論の概説。非常にわかりやすく、網羅的に纏められているため、知識が整理されました。入門書として、そして素人のおさらいとして、とても良いと思います。そして、知れば知るほど、謎が増えていく寂しさ。
0投稿日: 2013.09.19
powered by ブクログ難面白かった。 題材自体が分からないし、その解明の仕方も分からなかった。。。 けど、ロマンだけで読んでみた。 きっと生きている間に今より少し解明される程度なんだろうけど、宇宙の一部として生き続けることに興味がわいた。 自分自身もナゼ存在するのか、宇宙の謎の一つである。
0投稿日: 2013.07.02
powered by ブクログ難しかった。 一般性相対性理論、量子論について ある程度知っていなければ、ついていけないのではないか。 特に、量子論について。(何かもう、哲学のレベル) ただ日常の世界とてつもなくかけ離れた、距離、時間や 「ダークエネルギー」存在するかとか 興味をそそる。
0投稿日: 2013.05.06
powered by ブクログ知らなかったことが書かれていて、かつ大変わかりやすく面白かった。後半は物理学、数学はもはや哲学の域にあると感じた。
0投稿日: 2012.10.25
powered by ブクログ研究を進めれば進めるほど新たな謎が出てくるのが学問の世界。 が、宇宙論の分野では、新たな謎が出てくると同時にSF(本来の意味でのSF)とみまごうばかりの理論が展開される。 その最たるものが 「宇宙は一つではないのでは?」 というもの。 量子論の観測問題。 ビックバンの後のインフレーションが人間にとって、あまりに都合よく止まったこと。 物理の様々な定数が人間が存在しうるように調整されたと思えるほど、あまりに絶妙な値であること。 これらを考えると、他にも「宇宙」があるのでは、という考えもよぎるが、今の段階でそれを証明する方法はない。 本書は、これらの事やその前提となる事について、平易に解説している。 宇宙に存在するはずのエネルギー量のうち、人間に見えているのは、そのうち4%だという。 観測可能な物質だけでは、この宇宙の形を説明するために必要なエネルギーが圧倒的に足りない。 が、宇宙は、こうして存在する。 今の物理の理論がどこかで致命的に間違っているか、観測できていない「何か」が存在するのか。 理論が間違っている、とするにはあまりに観測結果に適合する。 「何か」の候補として「ダークマター(暗黒物質)」が挙げられるが、これも全体の23%しかない。 残りの73%は? この「何か」は「ダークエネルギー(暗黒エネルギー)」と呼ばれるが、その正体は皆目見当もつかない。 観測機器は、天文学が生まれた頃より格段に進歩しているが、その結果、分かったのは絶望的なまでに何も分かっていない、ということだった。 本書のプロローグで、孔子の次の言葉が紹介されている。 「知っている事を知っているとし、知らない事は知らないとする。 その区別を明確にできることが本当に知るという事である」 その通り、とは思うが、一方で 「知らない事の重さに耐えられるのか?」 という気もしてしまう。
0投稿日: 2012.10.20
powered by ブクログ題名から、ソソられた一冊。詳しい内容は、複数回読み直しても半分も理解できないと思うけど、とにかく知的好奇心をビシビシと刺激させられました。面白かった! ①知的好奇心を掻き立ててほしい ②禅問答というか、哲学というか、そういった頭の使い方をしたい ③寝付けない いずれかにヒットするときにお勧めできます。
0投稿日: 2012.09.26
powered by ブクログ現在どこまで宇宙のことが分かっているのか、そして何が議論されているのか、がわかりやすくまとまっていた。タイトルと内容が若干ズレがあり、宇宙の外側についてはマルチバースを挙げているものの消化不良な感じは否めなかった。もっとも、「存在する」とはどういうことなのか、人間原理における「知的生命」とは何者なのかという定義の問題がある以上このような結論となるのは仕方がないのかもしれない。
0投稿日: 2012.09.13
powered by ブクログ21世紀にはいってからの発見も含め、とても要領よくわかるように書かれている。人間原理、観測選択効果などやっとわかった気がした。
0投稿日: 2012.08.22
powered by ブクログ宇宙は、約137億年前に「ビッグバン」という大爆発によって始まり、その爆発の余勢でずっと膨張し続けている。
0投稿日: 2012.08.20
powered by ブクログ8月の初旬に久しぶりに日本に帰った。仕事での帰国だったので、3泊しただけだったけれども、この本はその時に買い求めたものだ。 サイモン・シンの「宇宙創成」を読んでから、何冊か宇宙に関する本を買い、読んでいる。そうやって、自分が読むために宇宙の本を書店で探していると、それが意外と沢山あることに気がついた。例えば、この本は新書であり、他の会社の新書にも、宇宙論を扱ったものが数多く見受けられた。 流行っているのだろうか? 実際に書店に行く前は、宇宙に関する本はあまり読む人もいないだろう、おそらく、科学本のコーナーに専門的な本が並んでいるのだろう、と想像して行ったのだけれども、実際には上記のように、新書などで数多くのものが出版されている。 新書だからといって、読むのが易しいわけではない。コンセプチュアルな説明は分かるのだけれども、ある程度、理論を用いた専門的な説明になってくると、正直、よく分からない。そういった部分は分からないのだけれども、そのコンセプチュアルな、分かる(と自分では思っている)部分だけ読んでも、けっこう面白いものだ、ということが分かってきた。
0投稿日: 2012.08.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
証明されていない科学的な宇宙の理論を知れば知るほど、 宗教や哲学に行き着く気がする。不思議。 今自分が認識してい宇宙と平行して、 無数の宇宙が存在しているかもしれない。 観測者がいるから宇宙は存在できる。 観測者とは誰の事を指すのか。全ての人類?自分自身? 自分自身だけとするなら、この宇宙は…。
0投稿日: 2012.08.20
powered by ブクログタイトルに惹かれて買ったけど、中身は現代宇宙論全般について語られていた。 マルチバース、量子論、ダークマター、人間原理など、普段絶対に考えないことに触れられて面白かった。
0投稿日: 2012.07.18
powered by ブクログ宇宙物理学を中心に、宇宙の全体像について、非常に分かりやすく、幅広い説明がなされている。 論理的に明快に書かれているので読みやすい。 とても良い本。
0投稿日: 2012.07.16
powered by ブクログ子供の頃から気になっていたこと。題名に惹かれ、読んでみたけど、この手の本の中ではとてもわかりやすかった。当然ながら疑問は解決しなかったけど。
0投稿日: 2012.06.10
powered by ブクログ一言でいうと、宇宙ヤバイ。 光の速度が限界でも、ワームホールを操ればタイムマシンは可能かもしれないとか! ブラックホールが蒸発するとか! 物理学による平行世界、マルチバースの存在有無だとか! あまりに規模が大きく哲学書を読んでいる気分でした。
0投稿日: 2012.05.24
powered by ブクログ目次を読むと事典のようだが、中身は優れた脚本からなっている。面白い。 ・微調整 ・相対論でもものは確固として存在するが、量子論ではそうではない。 ・真空エネルギー ・パラメータ
0投稿日: 2012.05.15
powered by ブクログ前半から中盤にかけては、宇宙の構造・形成に関する標準的な話。 そういうことに興味あるけど一般書でもあまり読んだことがないなら、興味深く読めるかと。 後半は、現在研究中の分野でもあるのであまり確定的な話が書けないのも仕方ないけど、ちょっとふわふわしたような内容。 レオナルド・サスキンド著『宇宙のランドスケープ』をザックリまとめた感じかな。
0投稿日: 2012.05.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルと内容が少しズレているのが気に障るけど、なかなか面白かった。 やさしく書かれているけど、自分にとっては高度なことが書かれていて、理解に困ったこともあった。ただ、これは書き方の問題ではなく、単に自分が集中していなかっただけで、関心を持ってキチンと読めば誰でも気軽に読み進めることができると思う。 個人的には、微調整問題が興味深かった。
0投稿日: 2012.05.04
powered by ブクログ【考えだすとおもろい】 わたしは宇宙がいくつもあると考えていました。まさにこの本でも量子論の考え方によれば、宇宙はいくつもあると提唱されています。 別の宇宙と宇宙をつないでいる部分がブラックホールではないでしょうか。 また、われわれが認識できている世界は実は非常に小さな世界で、われわれでいうところの原子ほどのきわめて小さな世界に人々は住んでいるのではないでしょうか。われわれが住む外には、はるかに大きな世界が広がっているのではないでしょうか。 考え出すと想像がふくらむ・・・
0投稿日: 2012.05.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最新の宇宙論について、可能な限り平易な表現でわかりやすく説いた一冊。 …とはいえ、そもそも取り扱っているテーマが難解過ぎるため、解説されていることがどういうことかイメージするだけでも一苦労です。見えないものを説明されてる感じ。「宇宙は巨大な膜であって、別の膜宇宙との衝突でビッグバンが起きる」って、何だこれ。壮大すぎて想像できん。こんな世界に挑戦している宇宙論者、すごい。 宇宙はわからないことだらけだから興味が尽きません。宇宙年齢の中ではほんの一瞬にすぎない「宇宙始まりの瞬間」が、生きてる間に解明されることを願っています。
0投稿日: 2012.05.03
powered by ブクログ梁塵秘抄口伝集 全訳注 (馬場光子/講談社学術文庫)が 終わったので、これを読み始めました。 (2012年03月10日) タイトルがまず、素敵です。 ただ、タイトルの議論に終始してくれなかったのが、残念かも。 タイトルどおりの内容で、一冊お願いします。 この本を手に取った人は、第1章から第4章の内容は既知のはずです。 ついでに言っておきますが、255ページと257ページのような奇数の白は編集者の無知から生じています。残念。(2012年3月13日)
0投稿日: 2012.03.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
途中までは簡単。 ただ、終盤はかなり難しくなるし、難しすぎて話を端折るところが出てくる。 扱っている内容が内容なので仕方のない話だけど。 お恥ずかしい話だが多元宇宙論を正しく理解できていなかったようです。 多元宇宙論の内容のいくつかと多元宇宙論を同列にしておりまして… こんな私のような宇宙論初級者にはぴったりだと思う。 本当は端折ったところを知りたかったので4で。
0投稿日: 2012.03.07
powered by ブクログ松原隆彦さんの宇宙本を読むのは初めてだが、新書にしては切り口が斬新でなかなか良い著書だ。新書の宇宙論だから、どうせどれも一緒などと馬鹿にしていたのが大間違いでした。 基本的に宇宙本の構成としては宇宙創世記の話としてはインフレーション理論がまずありきで進められ、ダークマター・ダークエネルギーで締める。そして最後に理論的に確定のしていないヒモ理論・マルチバース等々の話で御終いというものだ。 ところが本書はインフレーション理論が現時点で最も論理的としながらも、素粒子理論からして自然なインフレーションを起こすメカニズムは無いとする立場についても紹介し、永久インフレーションやマルチバースの可能性やヒモ理論についてもここで触れると云うちょっと捻った構成になっている。このようにインフレーションの関係で言えばヒモ理論等もキワモノ扱いされずに素直に聞き入ることができる。 また宇宙の全体構造として平坦なもの、曲率が正・負の場合に加えてポアンカレ十二面体など「非自明なトポロジー」について触れられているのが新しい。おまけに此れまでは「宇宙のエンドゲーム」位しか触れられていなかった、宇宙はこの先どうなっていくのか、10の100乗年もすればブラックホールさえも蒸発するというような壮大な話が出てくるのが嬉しい。 と、云うように本書の中には一般的な宇宙本の中では余り紹介されていないような理論が出てきたり、同じ題材であれ切り口を変えることで新しい見方が出来ることを示している貴重な著作だ。勿論、新書の読者を想定して文章内容も非常に判り易くなっている。今後は松原さんにも注目だ。
0投稿日: 2012.03.02
