Reader Store

総合評価

235件)
3.6
28
83
86
11
1
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編です。面白かった❣️怖かった❣️人の奥にある恐ろしい悪魔が出てきて、じわじわと怖かった。ストーリーもどんでん返しが、よかったです。道尾秀介さんのファンです。「カラスの〜」「カエルの〜」など、詐欺系人情ストーリーの方が、サイコーに好きです。ただの自分の好みだけど。

    2
    投稿日: 2026.01.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    6つの短編集、各章それぞれのSが登場する。心の鬼に操られるように人の悪しき願望がむき出しとなる怖さがあった。

    0
    投稿日: 2025.12.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    道尾秀介の短編集。どの作品もとても暗い雰囲気ぐあり恐怖心が湧き上がる作品。 鈴虫 過去のとある死体遺棄事件をきっかけに展開される短編ミステリー。「鈴虫」を不気味な象徴の様に扱っており、主人公は「鈴虫」の存在によって精神的に追い詰められていく。被害者Sは好ましがらざる人物に見え、彼を殺害したことで杏子はある意味で救われたのかも知れないが、主人公との関係を考えると余りにも不幸な物語だ。 完全犯罪の考え方については賛成であり、ミステリーであるからには完全犯罪にならない事はジレンマだ。 犭(けもの) とある青年が、自身の家にあった刑務所作業製品の椅子から見つけた謎の暗号をきっかけに、それを作った人物の生きた痕跡を辿る作品。 主人公の家族は優秀な人達で、主人公は劣等感を感じながら、自分自身を見つめ直す為に旅に出かける。 陰鬱な事件の真実を通し、青年の更生の物語かと思いきや。最後のどんでん返しはさすが道尾秀介だ。 よいぎつね 幼少期から青年時代を過ごした田舎に数年ぶりに帰ってきた男性。過去に何かしらのの体験がありその心残りに決着をつける為に自信が過ごした場所、そしてお祭りの夜に戻ってきたが。 結末にいたるまで、いまいち全容が掴めなかったが、自分なりに解釈し、結末を受け入れた作品。 箱詰めの文字 導入から新しく最後まで構成が面白かった。 とある作家と、彼の家から物を盗んでしまったという青年が謝罪に来るという設定でストーリーが進行していく。読みながら結末を推測してみるが全く想像しえない内容に驚愕してしまった。 主人公である作家の人間性が何段階にも明かされていく魅力的な作品。 冬の鬼 このシリーズで唯一、救いがあるであろう作品。結末を選択したのがお互いの考えであれば問題ないと思えてしまう。ある意味主人公達二人は今後二人だけの世界に生きていく決心をしており、心が壊れる前に(逆説的に推測も出来るが)間に合ったのだろうと思いたい。お互いがそれぞれの境遇によって、精神が破綻していたとしたらなんて悲しいストーリーなのだろう。 悪意の顔 Sの様な人物に目をつけられてしまったらどうすれば良いのだろう。主人公がSの呪縛から逃れる為にとった行動について正しいと思ってしまった自分は異常なのだろうか。しかし、その賭けに失敗し、Sは学校に戻ってきてしまった。Sが正気を取り戻してしまえば、今まで以上に恐ろしい状況になる様な気がした。こういった「逃れられない関係」を題材にした作品は多いが、その中に「異物」を叩き込んだ物語は見事。読了後の恐怖心、後味の悪さも絶妙だ。 作品通して相手側が全て「S」表記なのが禍々しい。同一人物ではあり得ないが、それぞれの作品の関係者、登場人物達が「S」として繋がっていると仮定すると物凄く恐ろしい。リレーであれば説明がつくし道筋が出来てしまう。  最近使っていなかった部分の感情が引っ張り出された様な印象だ。

    2
    投稿日: 2025.09.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編集。 キーとなる人物が全てSと表記されてて繋がるのか?とも思ったがそれはなかった。 どれも非常に質の高い短編であるが、特に1/8から日記システムで遡っていく話はぞわぞわして秀逸だった。 どれもこれも、予想を少し上回った結末に収束していく。

    1
    投稿日: 2025.07.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ケモノ、冬の鬼 箱詰めの文字、よいぎつね、鈴虫 悪意の顔 の順で好き 全編どんでん返しや叙述トリックが仕掛けられていて飽きない。 考察しがいのある締め方が多いので読み終えて、モヤモヤした気持ちが残るものの自分で考えたり、考察サイト読んだり楽しめる作品だった。 2025.0520.15

    1
    投稿日: 2025.05.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    Sや虫、カラスがずっと出てくるから続き物かと思いきや全く別の短編。 道尾さんのNを読んだ後だから、勝手に1冊の中で関連性があるのかと期待してしまっていた(;_;) 割と読み手に委ねられる系が多い印象?現実味がなく、ファンタジックな設定に人間のリアルなグロテスクさが混ざっていて、全体的に薄気味悪い

    1
    投稿日: 2025.05.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     様々な『S』という人物が出てくる、ホラーミステリー短編集です。  どのお話も一話完結で、別の人物だけれど『S』というキーマンが登場します。  淡々と紡がれる物語の中には、静かな狂気がひんやりと流れています。それがどのようなきっかけで、どのような衝動で、もしくは計画的な何かで、あふれだして通常であれば越えないだろう一線を越えてしまう。主人公だったり、その周りだったりが抱く狂気や、悪意や、悲しみや、愛情になんとも言い難い静かな恐ろしさを感じます。  日常の中に潜む人の感情について考えさせられる話です。  ホラーとして読むにはオカルト的な部分はありません。が、『人』が怖いという意味では、十二分にホラーとも言えるように思います。  一篇ずつに謎めいた部分があり、お話の終盤にそれが解消されるような構図になっているので、ミステリといえばミステリなのかもしれません。  いずれにせよ、この人たちはこの後どうなるんだ、と思ってしまう余韻を感じさせる短編集でした。  この作者のお話は、読後感がなんとなく癖になる気がしています。

    2
    投稿日: 2025.04.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編ですが、どれも怖い。 人の根深い悪意、闇がどの作品にも満ち溢れて、 読み終わる前にハッ!と気づかされ、それだけは止めてーと、終盤に差し掛かるにつれ、恐怖に堕とされていく。ねっとりと絡みついてくる様な悪意が恐ろしかった。

    2
    投稿日: 2025.03.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    巧みなストーリー展開で毎回読者を驚かせる道尾秀介の短編集 全体的な雰囲気として現代を舞台にした作品が多いものの横溝正史や夢野久作のような戦前の探偵小説に近しい雰囲気があり、少々懐かしさをも感じさせる内容ともなっている 各話の感想 鈴虫 最後の伏線回収は見事だが、ラストで私が怒鳴り出すのは意味がわからなかった 杏子に利用されただけに過ぎないという意味か? 犭(ケモノ) 本作で一番のお気に入り いい話で終わるかと思ったら・・の先の絶望が後を引く よいぎつね 本作で最も現実味の薄い幻想的な作品だと思った ただし次の話のはじめでその隠された真相が明らかになる訳だが・・ 箱詰めの文字 この物語の僕はシリアルキラー? 人を殺したのははじめてではないようだが、最初に殺した人以外は全て口封じ? 本編では曖昧にしか語られない事から少し気になるところ 冬の鬼 日記形式で過去に遡ってみると真相がわかる形式 戦後間も無くの舞台になった話で内容もその時代の小説に近く耽美である 最初の鬼の跫音は誰の話声であろうか? 悪意の顔 前の話と違い現代を舞台にしているが、最後に相応しく全作品で最も恐ろしいオチであった 最終的にSの真意はどうなんだろうか? そしてあの女性は何が原因で死んだのか?

    2
    投稿日: 2025.03.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    #読了 #道尾秀介 ホラー?人の闇が垣間見える短編ミステリー。道尾さんの読み残しを漁って。 いずれも背筋がゾクっとして、でも最後はなるほど、と思わせてくれる終わり方でした。

    8
    投稿日: 2025.03.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    少しホラーな短編集でした。 特に印象に残ったのは鈴虫と悪意の顔です。 どちらも何とも言えない気持ちになりました。 全体的に世にも奇妙な物語みたいな感じでそういうの好きな人は好きかも

    1
    投稿日: 2024.10.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編集全ての物語で、最後にゾクっとする一文で終わるところが道尾秀介だなぁと感じました。道尾秀介ワールド感がかなりあった気がします。

    1
    投稿日: 2024.10.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本作は、6篇の短編、そのどれもがミステリーでもホラーでもある独特の世界観をもっています。 また、なぜかシンプルに犯罪を追っていくストーリーなだけなのに、ミステリーとしての要素があるから、これがまた不思議なんです。 どの短編も、殺人や詐欺などの「犯罪」がでてきてそれに至った理由や背景、感情がリアルに描写されています。 そして、読み進めれば進めるほど「オレでもそうするな…」と他人事ではいられなくなります。 決して犯罪は犯してはいけないけれど、そうしないければならなくなった理由というのは案外、身近に転がっていているものなんです。 それが意味するのは、あなたもその可能性を有しているということ。心に巣食う欲望の鬼にまだ打ち勝てているだけ、ということ。 だれにでも鬼になりえる……。自分であっても。 そんな危機感を感じさせてくれる、ヒリヒリする作品でした。おもしろい。

    2
    投稿日: 2024.09.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     ダークな道尾秀介先生の短編集で、後味悪いミステリー、ホラー、怪奇幻想小説というジャンルが収録されていてどの話も陰鬱としつつも続きが気になる構成になっていて面白かった。

    8
    投稿日: 2024.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ミステリー、ちょっとホラー、不思議系の内容を散りばめた短編集となっている。 どれも読みやすく、純粋に楽しめる。 道尾秀介さんの作品は、 カラスの親指 がスタートだったので、全然雰囲気が違って、そういう意味でも面白かったです。

    19
    投稿日: 2024.08.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人の内面に潜む鬼がテーマで、後味の悪さが楽しめました。 独立した話だけれど、なんとなくつながっているような感覚が、奇妙さを増していました。

    3
    投稿日: 2024.05.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    恐い、不気味、奇妙。 得体の知れないものが体に纏わりついたような感覚に襲われる。 読み終わった後もなんだかソワソワしてしまう。 先が読めなくて結末は気になるのに、知りたいような知りたくないような何とも言えない気持ちにさせられる。 どれも短いけどグッと引き込まれるし、なかなか癖のある作品ばかりで面白かった。

    4
    投稿日: 2024.05.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    地味にずっと気になっていた道尾さんの短編集。 いやーーー、全話怖かった。 6篇からなる短編集でしたが、いずれも最後に唸らされ、流石道尾秀介!となりました。 物凄い殺戮シーンやトリック、とんでもない動機などはありません。 しかし、語り手の持つ特徴•プロットにより、ここまで恐ろしさを感じされられるなんて… 全然落ちの予想がつきませんでした。 また、「冬の鬼」では、幻想的な表現も用いられていて、それがまた不気味でいい味が出ていました。 ミステリーでもありホラーでもあり。 やはり道尾秀介の作品は面白いです。

    17
    投稿日: 2024.05.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    期待を募らせれば募らせるほど、いやーな終わり方をしてくれる。ミステリーっぽさも感じててカタルシスがいつもとは別方向で新鮮だった

    3
    投稿日: 2024.05.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    幻想のような現実のような、どれも不気味なストーリーの短編集。 全く救いがない話とも言いきれないが、全員あちら側に言ってしまったことは間違いない。。 全話に共通する「S」という存在がまた嫌な不安を掻き立てる。「冬の鬼」の日記を逆さまにした構成が特に好みでした。

    2
    投稿日: 2024.04.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    道尾さんの短篇集。 どれもおもしろいし、読者に妄想を膨らませる話ばかりで良かった。 個人的には「よいぎつね」と「悪意の顔」がおもしろかった。

    2
    投稿日: 2024.03.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集なのでサクッと読めた。 真相が分かると怖い話。 「よいぎつね」はいまひとつピンとこなかった。次の話を読むとヒントらしき文章が。 「冬の鬼」は好きな構成だと思った。前の日の日記に遡る構成で、ゼロ地点で一体何が起こったのかとドキドキしながら読めた。 「悪意の顔」これが1番怖かったし、伏線の張り方もいいと思った。

    1
    投稿日: 2024.02.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「鈴虫」 まあ好き。オチは察した 「犭(ケモノ)」 一番好き。道尾さんらしい 「よいぎつね」「箱詰めの文字」 ちょっと繋がり。でも惹かれない 「冬の鬼」 読み返してもそんなに 「悪意の顔」 真相がハッキリしない感は好き

    0
    投稿日: 2024.02.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これも友人Kからお下がりでもらった一冊。 久しぶりに道尾秀介の作品を読んで思ったことは、道尾秀介の情景描写の美しさ。 その場の音や色や空気がまるでここにあるかのように感じられる彼の文章がやっぱり好きだと思った。 構成は、6つの短編集。 それぞれは独立しているけれど、パラレルワールドのようでどこか繋がっているような気がしてしまう不思議な書き方をしている。全ての章に何気なく登場する鴉は「不穏」の具現のように思えた。 道尾秀介の作品には、タイトルも含め生き物がよく登場する。何か特別な思いがあるのか、はたまた単純に生き物が好きなのか。そんなことを聞いてみたくなった。

    0
    投稿日: 2024.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    おもしろかった…! 冬の鬼など皆さんはどう解釈したんだろ?ってお話がいくつかあって 解釈座談会とかやりたくなる気持ちになりました。 個人的には悪意の顔が一番すき。

    1
    投稿日: 2024.01.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ちょっと難解なお話だった。 読み終わるたびに『ん?どゆこと⁇』となる。 私の読解力が乏しいせいかもしれないけれど… すっごく怖いわけじゃないが、 読み終わってしばらくして、ふと、 この小説を思い出すとなぜがジワりとした気持ち悪さが込み上げてくる。 何が怖かったのか分からないけれど、なぜかイヤな感じがずっとまとわりついてくる。 感覚的に、なんだか呪われたような感じ… そういう気持ち悪さを与えてくれる本でした。

    2
    投稿日: 2024.01.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    道尾秀介の短編集。 知的で幻想的、じっとりと仄暗い。全編にわたり、文体が醸し出す雰囲気がとても素敵でした。道尾さんって、いつもこんな感じだっけ? 特に好きだったのは、「ケモノ」。 猟奇殺人の足跡を辿りつつ、最後にはそれが主人公と重なるという衝撃のラスト。 文字を用いた面白い構成だったし、叙述トリックにも上手く騙されたし、凄く好みでした! 他の作品も素敵で、奇抜な設定や妖しげな雰囲気が読む手を止めず、退屈しなかったです。 ただ、オチの説明が省かれて、こちらに投げかけてくるテイストのものが多く、やや難しい印象も。 「箱詰めの文字」については、オチの意味をあまり汲み取れませんでした…。 面白かったですが、不思議な設定であるが故、感情移入がしにくかったり、必要以上に第三者的な目で読んでしまう部分もあったかと思います。

    0
    投稿日: 2023.11.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    全編残すことなく全てのシーンが暗くて冷たくて異様。シンプルかつ無駄のない文章で描かれる底気味悪い6つのストーリー。 最後は毎回どんでん返し。予想できてしまうところも多かったけどそれでも満足できる面白さでした。 鬼という言葉の語源は「隠(オヌ)」、つまり目に見えない存在を指す言葉だそうで、語源の通り人間の中に潜む見えない狂気、悪意、醜さ満載のストーリー。見えないものの恐ろしさ、見えないが故の薄気味悪さ。ゾワゾワさせられました。 まさにこの短編集全部に共通するテーマがずばり綴られていたので作中文の引用を。 …ケモノは、べつに珍しいものではない。昔もいまも、誰の胸にだって棲みついているものなのだ。それは人間の胸の底で、いつも胎児のように身体を丸めて息づきながら、成長せずに寿命を終えるのをじっと待っている。ただ、ときおりその口許に、不運という餌が落としこまれてしまう。ケモノはばっちりと目を開き、その餌を齧り、齧り、齧り、齧り、全身に黒い毛を生やし、ついには四つ足で立ち上がる… 前に道尾秀介さんのブログで読みましたが他の作品にもSという登場人物が出てくるけど、同一人物でもなければ特にSという頭文字に意味はないそうです。 もう一回読んだら一度目では気づかなかったところがたくさん見つけられてまた面白そうだな。

    0
    投稿日: 2023.10.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人のなかには、最初から眠っている鬼がいて、それが6人のSをきっかけにして、少しずつ目覚めていく物語。 自分にとって妬ましい相手だったり、唆してくる相手だったり、異常な愛への執着をうむ相手だったりする。 きっと誰にもSはいて、自分がいま、どの段階の鬼なのかはわからない。 ゆえに、この物語は哀しく恐ろしく、そしてなぜか愛おしいのだろう。

    0
    投稿日: 2023.10.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人間的な怖さのある話ばかりの短編集。 鈴虫 ケモノ よいぎつね 箱詰めの文字 冬の鬼 悪意の顔 全6作 何か繋がりがあるのかなと期待していたが、繋がりというより共通点だった それはそれとしてどうしてこんな怖い話ばかり書こうと思ったの?と思うほどの・・・目を細めたくなるようなシーンも多く、読み終わったあとの爽快感は皆無です! 変な余韻が残ったが、没入感はありました

    1
    投稿日: 2023.07.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    6部構成の短編集。 鈴虫の話、椅子のメッセージの話、狐のお祭りの話、作家の話、目とる話、いじめの話。 共通テーマは人の歪みと復讐? 物語自体は繋がってないっぽかった。 面白かったです。

    1
    投稿日: 2023.06.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編集 どの話も味わい深い。奇怪な雰囲気がよい。いろいろな解釈ができる、悪意の顔が好き。キャンバスにモノを閉じ込める女とクラスメイトの嫌がらせに悩む少年の話

    0
    投稿日: 2023.06.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2006〜08年にかけて『野性時代』に掲載された作品を まとめて単行本化された、初の短編集。 デビューからまだ2年、からの作品だから驚き。 6つの物語からなる本作。 どれも仄暗い物語ですが、 不思議で幻想的なアプローチに一気に惹かれました。 それぞれの作品が一筋縄ではいかず、 必ず驚かせてくれるところも堪りません! それぞれの物語は繋がっていませんが、 ちょっぴり繋がりを感じさせてくれる仕掛けも素敵。 一気に大ファンになりました!

    1
    投稿日: 2023.05.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    正直、最後まで読んだ自分を褒めてあげたくなるくらい面白くないしつまらない。時間を返して欲しい。ミステリーでもなんでもなく、もう二度とこの著者の作品は読まない。これから読もうとする人がいたらまあやめておけと言いたい。

    2
    投稿日: 2023.04.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ★3.5 Sとカラスと過去に犯した自分の罪。そこに因果応報も因縁も何もなく、ただただ淡々と綴られる。 鬼のあし音のタイトルの元になる話が好み。現在から過去へ辿る日記。解釈も解説も解決も何もないが、何もないからこそ尚良い。

    2
    投稿日: 2023.04.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ダークファンタジーゴシックホラー?狐につままれたような、不思議な気持ちになる話ばかり。きついけどケモノ(漢字出ない)が一番好きだったかな〜冬の鬼も素敵。

    1
    投稿日: 2023.04.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    基本全編を通してイヤミス×ホラーを混ぜたダークな世界観×少々のミステリの全六篇からなる短編集 まずページ数はおよそ全200ページと短いためさくっと読める とりあえず読み終えての感想はちょっと物足りない印象 感情の起伏が薄く読み終えてしまったような感覚 大好きな道尾秀介作で期待値が高かっただけにちょい残念 その中でも個人的に好きだったのは「ケモノ」 ラストとんでもない爆弾を置いてしれっと終わった

    0
    投稿日: 2023.03.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    道尾秀介さんの短編集! 短編集は初めて読ませていただきました☆ 道尾秀介さんの作品の中でも、読みやすい文体だったし、色んな怖さを楽しめました♪ 特に好きだった話が『ケモノ』 主人公がSくんのことを思って色々語った後に「僕はダメ人間だ」って言ったとき、そんな風に考えれる子がダメ人間なわけないよーって思ってた直後の蝶々からのくだり…そーいうことかー!!って。 はぁ。やっぱ道尾秀介さんだわぁ。すごい。 こーいう裏切り方してくるのすき(*´-`) 全部の話そうだけど、なんでそういう考え方でその行動になるのー?! って部分が、その常人には考えられないおかしさが、じわじわ怖くて、でも面白い。さすがです。

    5
    投稿日: 2023.02.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    道尾秀介何冊も読みましたが短編集は初でした。 どの話もホラーチックなのが多かった印象です。 特に「ケモノ」と「悪意の顔」はさすが道尾秀介といった感じで面白かったです。 鈴虫 ★★★☆☆ ケモノ ★★★★☆ よいぎつね ★★☆☆☆ 箱詰めの文字 ★★★☆☆ 冬の鬼 ★★★☆☆ 悪意の顔 ★★★★☆

    2
    投稿日: 2022.12.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    一ひねりも二ひねりもある珠玉の短編集。どんでん返しで終わったと思いきや、さらに最後の一文でちゃぶ台返しをする短編も多く、油断ならない。 中でも異色なのが「冬の鬼」。最終日から、1日ずつ遡っていく構成も珍しいけど、最後まで読んだどころで、最初(最終日)振り返って、えっ、どういう事? ってなる。

    1
    投稿日: 2022.11.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「道尾秀介」の短篇集『鬼の跫音』を読みました。 「道尾秀介」作品は2年ちょっと前に読んだ『カラスの親指 by rule of CROW’s thumb』以来なので久しぶりですね。 -----story------------- 謎の男「S」が仕掛ける6つの罠。 刑務所で作られた椅子に奇妙な文章が彫られていた。 家族を惨殺した猟奇殺人犯が残した不可解な単語は哀しい事件の真相を示しており…(『ケモノ』)。 同級生のひどい攻撃に怯えて毎日を送る僕は、ある女の人と出会う。 彼女が持つ、何でも中に入れられる不思議なキャンバス。 僕はその中に恐怖心を取って欲しいと頼むが…(『悪意の顔』)。 心の「鬼」に捕らわれた男女が迎える予想外の終局とは。 驚愕必至の衝撃作。 ----------------------- 2006年(平成18年)から2008年(平成20年)にエンターテインメント小説誌『小説 野性時代』に掲載された作品を集めた短篇集、、、 ねじれた愛、消せない過ち、哀しい嘘、暗い疑惑… 心の鬼に捕らわれた人物が描かれた物語です。 2009年(平成21年)に第141回直木賞候補、第22回山本周五郎賞候補になった作品とのことなので期待して読みました。  ■鈴虫  ■ケモノ  ■よいぎつね  ■箱詰めの文字  ■冬の鬼  ■悪意の顔  ■解説 京極夏彦 『鈴虫』は、憧れの女性(現在の妻)「杏子」を自分のモノにするため、大学時代に「杏子」と付き合っていた友人「S」を殺害… 11年後に埋めた死体が発見され、一緒に埋めてあった自分の上着から犯行が露見するという物語、、、 当時、犯行を見ていたのは鈴虫… 息子が鈴虫を飼い始めてからの不気味さを感じさせる効果が秀逸だし、うまーくミスリードさせられながら、鈴虫を使って真実を吐露させる展開は、なかなかのものでしたね。 上着は意図的に埋めていた等、仕掛けも巧いし、あっと思わせならがも、そうだろうなぁ… と思わせる献身的な犯行の動機も納得感があるし、面白いミステリ短篇を堪能させてもらった感じです。 『ケモノ』は、家族から見放された少年が、刑務所作業製品の椅子から受刑者「S」の残した「父は屍 母は大 わが妹よ 後悔はない」というメッセージを偶然発見… 「S」の肉親で唯一の生存者である彼の義妹にメッセージを届けようとするとともに、43年前に「S」の犯した猟奇的殺人事件の真相を調査する物語、、、 メッセージの「大」は「犬」で、「妹」は「子」だったことが明らかになり、それにより「S」が、祖母、父、継母を殺した理由、そして生後間もない義妹を殺さなかった理由が判明して、ぞっとさせられますが… この真相を知ることで少年は自分の悩みが小さく軽いものだったことに気付きます。 これで家族との関係が改善されるのか… と、思いましたが、さすが「道尾秀介」作品ですね、衝撃的なエンディングが待っていました、、、 まさかね、少年が既に「S」と同じような… いや、それ以上の罪を犯した後だったとは。ホントに衝撃でした。 『よいぎつね』は、夏祭りの夜に悪友「S」の指示で度胸試しに女性を凌辱した少年が、夏祭りの取材のために20年振りにその地を訪れることになり、あるきっかけで、その悍ましい過去と対峙する物語、、、 実は彼は凌辱後に大声で叫んだ女性を殺害して河原に埋めていた… そんな彼の前に20年前の自分と女性が現れて、当時と同じ行動が再現される。 彼らの後を追い、神輿蔵で殺された女性に近付いたところ彼女は生きていた… 自分は彼女を殺していなかったんだと安心したのも束の間、、、 その女性の反抗により自分が木綿の布に覆われてしまい、彼女ではなく、自分が埋められてしまう… 過去と現在がシンクロする幻想的な作品でしたね。 怪談っぽい物語でしたが、独特の余韻の残る面白い作品でした。 『箱詰めの文字』は、ある作家のもとへ貯金箱を盗んだという男が詫びに訪れてくる… その貯金箱は全く見覚えのない品だったが、中を確認すると見覚えのある友人「S」の文字で「残念だ」というひと言が記載された紙が出てきて、そこから作家の盗作疑惑が露見しそうになるという物語、、、 作家は盗作であることを隠し続けるために「S」の自宅を訪れるが、そこには貯金箱を盗んだ男がいて、「S」の弟だと名乗る… 彼に盗作は誤解だと信じ込ませ、和解を経た後に安心させてから殺害するが、その後、さらに二転三転。 終盤になり、殺害された男は「S」の弟ではないことや、作家は、盗作だけでなく、別な犯罪も犯していることが判明し… 面白い展開でしたが、後味の悪いエンディングでしたね。 『冬の鬼』は、「S」を愛する女性の日記を1月8日から1月1日まで、一日ずつ遡ることで真実が見えてくるという面白い趣向の物語、、、 いやぁ… ぎょっとする恐ろしいエンディングでしたね。 火事にあった女性の容姿を、もっと序盤に想像すべきだったですね… 自らの姿を見たくないために自分を愛する「S」にお願いしたことは、、、 狂気を伴うほどの純愛… なんですかね。 何気ない伏線が張ってあっても、最後まで気付かない… そんな巧い仕掛けがしてある作品でしたが、、、 それにしても、恐ろしい結末でした。 『悪意の顔』は、同級生の「S」から陰湿な虐めを受けていた小学4年生の少年が奇妙な女性と出会い、彼女のキャンバスに人やモノ、感情を取り込めるという不思議な能力を使って、「S」をキャンバスの中に葬り去ろうとする物語、、、 その計画は失敗… キャンバスには彼女の姿「S」の悪意の顔が追加されていた。 その後、「S」の行動が変わり、二人は親友となる… ここまでの展開で、キャンバスの中に人やモノ、感情を取り込めるのは本当だったんだ、ちょっとファンタジックなホラーだったのかなぁ、、、 と思ってしまうのですが、物語は最後の一文で一気にリアルの世界に引き戻されてしまいます… きっと、床板の下から出てきたのは、姿を変えてしまった彼女(の遺体)だったんでしょうね。 「S」にとっては事件が露見しないためには、少年と親友になることが最善の方法だったんでしょう… いやぁ、これまた怖い作品でした。 自分の中の隠している鬼の部分を垣間見たような、そんな気持ちになった作品群でした、、、 「江戸川乱歩」作品の不気味さや、「松本清張」の『黒い画集』のような心の闇を描いた作品との類似性を感じさせましたね… ぞっくとする怖さがあるけど、愉しめました。

    2
    投稿日: 2022.10.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     ファンタジーとホラーの中間って感じがして、凄い不気味で良かったです。それだけになんか実際にありそうで怖いなと思いながら床につきます。

    3
    投稿日: 2022.09.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    怖い! ほら…あなたの後ろに居ませんか? 鬼と不幸の気配を感じられるホラーミステリー #鬼の跫音 ■レビュー 鬼怖い! いや、 ホントの意味で鬼が怖いホラーミステリー。 世にも奇妙な物語、トワイライトゾーンのようなゾクッとさせる短編が六編。 道夫秀介先生の初期の作品ですよね~、純粋に面白いし、芸術性も高いし、やっぱり人気作家さんは最初からスゴイな。 なんといっても本作の読みどころ、人の醜さ。そして不幸への気配ですよ。 マジ怖いんですけど、やめて。 ホラーがベースながらもミステリー要素もいっぱい、プロットも登場人物もバラエティーに富んでいてGOOD! 最後まで楽しく読ませていただきました。 ■作品ごと簡単レビュー ・鈴虫 情景や心情描写が光る作品、人ってあさましいなと感じる作品。 ・ケモノ ミステリー感が満載で、不気味ながらも楽しく読める作品。 ・よいぎつね 抜け出せない闇と、すぐそばに死を感じる。一番好きな作品、超こえーーよっ! ・箱詰めの文字 捻ったプロットが面白いですね、冒頭から読ませる手腕はさすが。 ・冬の鬼 一文一文が綺麗、芸術性が高すぎ。全体から染み出る薄気味悪さが最高。 ・悪意の顔 まさに世にも奇妙な物語、映像化してください。人の汚さを強烈に感じられる作品。 ■推しポイント この本は道夫秀介先生が描く、罪と罰ですよ。 手塚治虫の火の鳥異形編を読んだときと同じ感覚です。死の匂い、無の怯えがすぐそこにあるんですっ 短編なのでさらっと読めちゃいますが、テーマ性は超絶重い作品でした。

    60
    投稿日: 2022.09.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    全ての物語に“S”が登場する6つの短編集。 6つの物語が繋がっているわけではなく独立していますが、 歪んでいて仄暗い印象の”S”たちはどこか共通しているようにも思えました。 短編集なので読みやすく、隙間時間に1話ずつ読み進めていきました。 どの物語も薄雲がかかったような雰囲気で、恐いのはもちろんですが読んでいて不安になる作品ばかりでした。 この読後感は何とも言えないですが、この雰囲気が個人的には堪らなく好きです。

    15
    投稿日: 2022.08.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編はいつもは無理やりな感じがして少し苦手だけど、ストーリーが独特でおもしろかった。Sという人物がそれぞれに出てくるけど、それが最終的に繫がってたら面白かったなーと、、。どんでん返しというよりは、多面性を感じる作品。

    1
    投稿日: 2022.08.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    道尾短編集 全てにSが出てくるが、関連性なし。 初めの数作は狂気と性欲に関して。 残りは、少し不思議な話も混ぜて。 ファースト短編集ということもあり、道尾らしい、人間の切り取り方は不十分。

    2
    投稿日: 2022.07.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    状況が二転三転して飽きずに読めた。 「ケモノ」と「箱詰めの文字」が特に好き。他は私の理解力では面白いと思えなかった。残念だ 「悪意の顔」は少し複雑な物語で、あの女の人はSに埋められてしまったのかな…どうなんだろう。とにかくゾクゾクさせてもらった。

    1
    投稿日: 2022.07.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    < Audible > 短編集だったので開けずにバッドやめた。 ただ少し物足りない感があった。 起承転結の転がもう少し欲しかったかな。

    1
    投稿日: 2022.05.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    イヤミスとホラーと狂気全開の短編集でした。 最後はなんだかファンタジーとホラー? なにせ登場人物のキャラが濃くて嫌な気持ちになる話が多いのに心に残るような話はないので、さくさく読めるし、後に引きずらないのでトータル良し。 よいぎつねだけは、いまいち腑に落ちない終わり方でした。 冬の鬼に関しては、狂ってるように思えるけども愛の深さ?怖いほどの愛←惹かれるものがあるから そこまで愛されることの羨ましさみたいなものには共感。 あらためて人って怖い

    3
    投稿日: 2022.04.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった。短編集で、「えええ~!!!!」となるどんでん返しものばかりで好みでした。 道尾さん、作品によってグロ描写がきついと(個人的に)感じるものが多いんだけれどこれはイケました。 私が好きだったのは「ケモノ」。 刑務所でつくられた椅子に謎のメッセージが彫り込まれていて、その謎を解きつつ……実は!みたいな。 道尾さんのどんでん返しミステリーほかにもあるんだろうか。おすすめあれば教えてください!(あんまりグロくないやつで…向日葵の咲かない夏はちょっと私的にグロすぎました)

    1
    投稿日: 2022.04.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    6編からなるホラー短編集。イヤミス寄り?出てくる登場人物がほんとに酷くて、なんで?と思っていたんだけど、京極夏彦氏の解説を読んだら納得。「鬼」を描いているからそりゃ嫌な気持ちになるわ。むしろすごい。道尾秀介氏、初めて読んだけどすごいな。

    4
    投稿日: 2022.03.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    恐ろしいんだけど幻想的な感じもして不思議な感覚だった。途中でこの短編集のコンセプトが段々わかってきて、ああ毎話嫌な読了感になるんだろうなって思ったけれど、どの話も続きが気になって結局一気読みしてしまった。

    4
    投稿日: 2022.03.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    スキマ時間でサクッとゾクッと。 なんと最初、短編集とは知らず話が繋がってるとばかり思い込んで2話目まで読み終えました。もちろん繋がりが分からず混乱しました(アホすぎ) どのお話も狂気ですねー、エグ目の「世にも奇妙な物語」的な。 文庫本の帯にはなんかポジティブなワードが書かれてますが、どの話も救いようのないくらいダークです。 冬の鬼が一番震えました。歪んだ愛とかそんなレベルじゃない。 鈴虫と箱詰めの文字は最後ちょっとどうなったのか分からんかったかな。

    4
    投稿日: 2022.02.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    【鈴虫】  杏子をかばう私に感動した。いざという時のために、自分のジャケットを埋めとくのはナイスアイディア。S君が気持ち悪い。杏子とヤッてる時の声を私に聞かせるとか悪趣味すぎる。クズ男を殺ってくれた杏子にガッツポーズ。 【ケモノ】  高校生ニートの逆襲。怒らせるとやばい。改心して家族と仲直りハッピーエンドかと思ったのに胸糞展開。部屋出る前に家族を殺してなければ、話し合って仲直りのチャンスあっただろうに…。  私に対して家族の当たりが強すぎてかわいそう。そこまで酷く当たる必要はあったのか。周りが優秀すぎるのもいけない。 【よいぎつね】  訳が分からずモヤモヤが残った作品。私が誰に殺されたのか分からなかった。実は生きてた彼女の返り討ちにあったってこと?だとしたら何で最後男に殺されたことになってるんだ。途中までは面白かったけど、最後が謎だった。20円後の私が、20年前の私を追う辺りから頭が混乱する。 【箱詰めの文字】  「彼はけっきょく何がしたかったのだろう」この言葉通り青年が何を考えてるか行動が理解できなかった。盗みに入っただけなら、わざわざSの死体を斬り刻む必要はないはず。Sの弟になりすまして私に接近するメリットなくね。  極悪人な私が何人も殺しておとがめ無しはヤバイでしょ。保険の女は可愛いから殺したのはまだ分かる。でも他のサラリーマン殺しは謎だ。 【冬の鬼】  時間が逆行して進むので斬新。最初の8日から読むと美男美女のラブストーリー。最後の1日から読むと顔にやけどを負った女と、両目のない男の奇妙なラブストーリーになる。最後から読み始めると全く印象が違うので2度楽しめる作品。  私のすべてを受け入れてくれるSなら、私のやけどくらい気にしないはず。それでも両手をえぐらせたのは、よっぽどSを手元に置いておきたかったからなのか。両目のない男性など、他の女性は近寄ってこないしね。究極の束縛だ。 【悪意の顔】  ギャグが受けないと発狂する教師、やせた奇妙な女、陰湿なイジメをするS、登場人物のクセが強い。キャンパスが登場した辺りからファンタジー。感情、物体、あらゆるものを閉じ込めるドラえもんみたいな道具。これ欲しいかも。キャンパス女の嘘かホントか分からない不気味さがある。  私とSの攻防戦はどっちが勝つかハラハラした。最後にSが一瞬見せた凶悪な表情が意味深。まさかすべて読み通りだったとか…良いところでプツリと終わったので続きが気になる。

    2
    投稿日: 2022.01.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    後味の悪い話の短編集。 備忘録:鈴虫(共食),獣(受刑者),宵狐(祭夜),箱詰文字,冬の鬼,悪意の顔(キャンバス)

    2
    投稿日: 2021.12.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どの話も、オチが気持ち悪くて、気分が悪くなりました。こちらが予測した最悪の結末の斜め上を行くような感じでした。元気がない時に読むときついかもしれません。

    0
    投稿日: 2021.11.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どれもこれも、鬼が出て来る。 鬼と言っても、角生えてとかではない。人の心を亡くすってこと。 短編集6作品やけど、どれも鬼が出てくる。契機は、鈴虫やったり、椅子に刻まれた文字、紙切れに書かれた文字etc。 それによって、人で無くなる=鬼なる。 何か、怖いなぁ〜 自分も含めて人って。 こんな簡単に壊れて… 何か、壊れてるというか、壊れそうなのを鬼になる事で、平衡を保つのか… どの作品も終始重い。 ミステリー要素もあって、結構イケるけど、どれもこれも、後味が凄くよろしいでございます(−_−;) 夢見そうやわ(ーー;)

    29
    投稿日: 2021.10.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    軽いミステリー小説。 読み慣れないこともあり、謎に気付けなかったりしたが、面白かった。 特に日記の時系列を遡る書き方の物語(冬の鬼?)が斬新で良かった。

    1
    投稿日: 2021.10.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    裏表紙に驚愕必至の襲撃作!と書いてあったので買った一冊。 6つの短編集だった。 どの話も主人公が闇を抱えている。 闇が鬼なのかね? 短い話しだがそれぞれ意外な結末で、読みごたえがあった。 でも驚愕!とは思えなかった。 この本に書かれている闇は案外身近にあったりするかもとも感じた。 なんとなくもう少し短編を読んでみたいなと感じた小説でした。

    7
    投稿日: 2021.09.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    イヤミスの名作。どの話も秀作揃いで他人に進めたい本。帯の説明から全編繋がってるのかと思ったがそれぞれ独立した話で関連性は無し。

    3
    投稿日: 2021.07.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    鬼の葦音=過去とゆう亡霊 解説にもある的確な公式 いつだって最大の敵は己の中 逃れられない罪悪感こそ恐ろしく 鬼の葦音のように聞こえてくる 6話の短編全てで完結する一冊の物語 面白い。ヤバいけど面白い一冊に出会った。

    4
    投稿日: 2021.07.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    後半2つの話以外そんなにおもしろいと思わなかった。 鈴虫 杏子が交際していたSを殺し、それを主人公が埋めた。なぜ杏子がSを殺したのか。タイトルにもなり、要所要所にでてくる鈴虫の意味はなんなのか。短編だということを鑑みても、読者に意味が伝わず作者の自己満のような作品に感じた。 ケモノ よいぎつねの祭りの日に悪友に唆され女を犯し殺して、その女を埋めた。その10年後、再び祭りの場に行くと自分に似た男が似た女を襲う全く同じ現場を見た。男が立ち去った後を見ると女はかろうじて生きていた。ではあの埋めたものはなんだったのか。狐につままれていたのか… 箱詰めの文字 盗作でデビューしたミステリー作家。本来の作者であるSの弟を名乗る人物が訪れ、主人公はSも弟も殺す決意をする。だが、実際はSに弟などおらず…。道尾秀介の得意などんでん返しストーリー。 冬の鬼 火事で身寄りをなくし、さらに火傷で醜い姿になった主人公をストーカーが共に暮らす話。日記を遡っていく形式で真実が見えてくる恐怖が良かった。一生私の顔を見ないでください、と男の目を手術でくり抜いてしまうシーンはぞっとする。主人公とSの狂気。 悪意の顔 いちばんおもしろかった。なんでも吸い込んでしまうキャンバスを持った女と学校でいじめに会う主人公の話。女は夫と子供をキャンバスに取られてしまったと語る。主人公はいじめてきていたSをキャンバスに入れてもらおうとするが、Sは間一髪で危機を逃れた。だが頭をキャンバスが掠めた際に凶暴な性格だけキャンバスに取られたようだ。その後Sと主人公は友だちになり主人公が転校するまで穏やかな関係を築く。 ところどころにキャンバスなんて嘘なのではという描写があるが、嘘ならばSが主人公と友だちになった理由がわからない。一人称だからこそ真実が見えない感じ。

    2
    投稿日: 2021.06.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    砂を噛むようないやぁーな雰囲気の漂う短編集。後味の悪さで言えば、ケモノが一番かな。鈴虫/ケモノ/よいぎつね/箱詰めの文字/冬の鬼/悪意の顔

    0
    投稿日: 2021.05.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編集はあまり好みではないけど、やはり道尾秀介は面白い…。短編とは思えないほどにひとつひとつの話が濃い。後味の悪さも最高。 京極夏彦の解説も面白く、最後の最後まで楽しめた。

    0
    投稿日: 2021.05.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    道尾秀介の作品はこれが初めて。 東野圭吾好きにおすすめと聞いて読んでみた。 短編集で、どの話も共通点は悪事を働く人間の目線が描かれていること。こんな境遇なら仕方ないよな、と同情もしたくなる側面もあるけど、やはり理解できないし、悪意を行動に移してしまうその衝動がリアルで怖かった。 嫌な鳥肌が立った作品。だけど引き込まれてサクッと読み終えてしまった。

    3
    投稿日: 2021.04.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    自分ではもう止まることができない。でも、どうすることもできない。誰か止めて欲しい。誰か。誰か…… 心が軋んでいく感じがリアルで怖い。 中でも「箱詰めの文字」がよかった。 文字だけではなく、主人公や青年さえも箱の中に閉じ込められていたのかも。 でも、主人公は箱の中でずっと過ごしたい。 だから、日常を壊されないために罪を重ねる。 日常は壊されたくないけど、刺激は欲しいが正しいか。 そのためなら、なんでもやる。 かたや、青年は箱を飛び出したかった。 時間をかけて刺激的な告発をするが、殺されてしまう。 この閉塞感がたまらなく、いい。

    3
    投稿日: 2021.04.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    気付かぬ間に心に巣食う鬼、狂気に囚われた人々の話。人の暗部を写し出す現実と幻想が入り交じったダークなストーリー。後味も苦めで個人的には道尾さんの作品の中では苦手な部類の話だった。

    1
    投稿日: 2021.03.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    サラッと描かれている言葉を、そのまま読み、違和感を感じ、再度読むと、驚くべきことが起こっている。怖い話です。 最初のうちわからかったのは、全編にカラスとSが出てくること。

    2
    投稿日: 2021.03.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    道尾秀介の短編集。 全編に犯罪と狂気が見え隠れする。 受けたイメージは『向日葵の咲かない夏』に近いかも。 ただし、もう少しわかり易いか。 6編の作品全てに「S」という人物とカラスが登場し、 “もしかすると全部繋がっているのかも。。。”と思わせるが 残念ながら繋がっておらず。 まあ、無理矢理妄想で繋げようと思えば出来るかもしれないが。。。 ちなみに、「冬の鬼」という短編で、冒頭の日記の意味がいまだにわからない。

    2
    投稿日: 2021.03.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「鈴虫」、「犭(ケモノ)」、「よいぎつね」、「箱詰めの文字」、「冬の鬼」、「悪意の顔」の6篇が収められた短編集。 恐いお話。どの物語にも驚く展開が用意されていて、面白かった。ホラーっぽい雰囲気も感じつつ、最終的には人間の心が恐ろしかった。結末はハッキリ明示されていないものもあり、解釈が難しかったけれど、正解を手に入れられなくても面白かったからいっか、と思った。 「犭(ケモノ)」が一番わかりやすいラストだったかな。 「冬の鬼」のストーリーの進み方と、「悪意の顔」の真実がどれなのかハラハラするところが好き。

    4
    投稿日: 2021.02.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    刑務所で作られた椅子に奇妙な文章が彫られていた。家族を惨殺した猟奇殺人犯が残した不可解な単語は哀しい事件の真相を示しており…(「〓(ケモノ)」)。同級生のひどい攻撃に怯えて毎日を送る僕は、ある女の人と出会う。彼女が持つ、何でも中に入れられる不思議なキャンバス。僕はその中に恐怖心を取って欲しいと頼むが…(「悪意の顔」)。心の「鬼」に捕らわれた男女が迎える予想外の終局とは。驚愕必至の衝撃作。

    3
    投稿日: 2021.02.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    6作からなる短編集です。 短編集には珍しく表題となっている「鬼の跫音」という作品は納められていません。 しかも普段我々が想像するツノが生え、赤色や青色の「鬼」という存在自体が明確に描かれている訳でもありません。 しかし、読み終えた後には全ての作品に「鬼」がいたこと、そして一見してそこまで変ではないどちらかと言えばどこにでもいそうな人達が変容していく過程で忍び寄る跫音が聞こえた気がしました。 6人の「S」と「鬼」に変容した人の物語。 恐怖の跫音を聞きながら読み終えた著者らしい短編集でした。 説明 内容紹介 ねじれた愛、消せない過ち、哀しい嘘、暗い疑惑――。心の鬼に捕らわれた6人の「S」が迎える予想外の結末とは。一篇ごとに繰り返される奇想と驚愕。人の心の哀しさと愛おしさを描き出す、著者の真骨頂! 内容(「BOOK」データベースより) 刑務所で作られた椅子に奇妙な文章が彫られていた。家族を惨殺した猟奇殺人犯が残した不可解な単語は哀しい事件の真相を示しており…(「〓(ケモノ)」)。同級生のひどい攻撃に怯えて毎日を送る僕は、ある女の人と出会う。彼女が持つ、何でも中に入れられる不思議なキャンバス。僕はその中に恐怖心を取って欲しいと頼むが…(「悪意の顔」)。心の「鬼」に捕らわれた男女が迎える予想外の終局とは。驚愕必至の衝撃作。 著者について 1975年生まれ。04年「背の眼」でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。07年『シャドウ』で本格ミステリ大賞、09年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞、10年『龍神の雨』で大藪春彦賞、『光媒の花』で山本周五郎賞、11年『月と蟹』で直木賞を受賞。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 道尾/秀介 1975年生まれ。2004年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。05年に上梓された『向日葵の咲かない夏』が08年に文庫化されベストセラーに。07年『シャドウ』で第7回本格ミステリ大賞を受賞。09年『カラスの親指』で第62回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門を受賞。10年『龍神の雨』で第12回大藪春彦賞、『光媒の花』で第23回山本周五郎賞を受賞。11年『月と蟹』で第144回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    10
    投稿日: 2021.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編集! Sとカラスが全部に出てくるから同一人物かと思ってたけど違ったみたい。 ホラー(?)だけど言葉が綺麗で、初めて聞く言葉もあって勉強にもなりました。 ざわざわしている所で自分の世界に入る現象を 「それはざわめきよりも、むしろ静寂に似ているように、わたしには思えた」 と表現していたのが上手いなぁと思いました。

    3
    投稿日: 2021.01.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    怖かった、ひたすら怖かった。ある意味、今年の締めくくりに相応しいのかも。6話短篇集、全てに鴉(からす)とSという人物が登場。Sは共通人ではないのがミソ。人の心を失った鬼には鴉が付き纏う⁈ プロットの巧さは凄い。天才 道尾秀介氏に、今回は心がついていかれませんでした。

    5
    投稿日: 2021.01.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    見事な狂人達。暴走系と違う、静かなる美しい狂気達を楽しんだ。 どの作品も好きだが、個人的には「冬の鬼」がお気に入りだ。恐らく誰もがやるであろう読み終えてからの逆読み...勿論私もやりました。 どの作品にも当て嵌るのだが、短い中でのストーリーを時系列や綴り方でここまで物語に没頭させる手法が凄い、秀逸だ。 燃え上がる炎、澄んだ空に上がる白煙とだんだん形を変え消えていく達磨。そして白い息を吐きながらマフラーでも巻いて幸せな二人が手を繋いでいる。 彼らは狂ってなんかいない。 狂ってなんかいないのだ。 「鬼」って悪なのだろうか。私は身近に感じる。 ステータス防御力に全振りし、磨くスキルは「偵察能力」。そちらより、自ら鬼を纏い行った行動を一人として後悔していないそんな彼らの方が美しく感じた。

    48
    投稿日: 2020.12.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    どの短編もプロットが見事でおもしろかった。 特に悪意の顔。ラストを読み、ある考えに至りはっとした。Sは恐らく、自分に襲いかかってきた女の人を殺して床下に埋めたのだ。そして、彼は絵を描くことが得意だったから、主人公が話したことを逆手に取り、キャンバスに女の人を描いたのだ。そして、自分の悪意もキャンバスに残した。主人公を騙すために。 切なくてきれいに終わるはずだった物語が音を立てて崩れていくラストは見事だった。 箱詰めの文字もおもしろかった。間の抜けた始まりからは予想できない着地。 冬の鬼も、日記を逆行していく手法が見事だった。

    10
    投稿日: 2020.11.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    こわい。こわくて不思議なニンゲンの短編集。ゾクゾク、こころが重くなる、でも知りたい、心の鬼について。 読後にそうだったのか、と納得するものもあれば、ずっと考えてしまうものもあり、道尾秀介さん、大好きだ!

    7
    投稿日: 2020.11.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    特に印象に残ったのは「ケモノ」 時系列の順番をうまく入れ替えることでここまで話が面白くなるのかと、改めて道尾作品の良さを知った。

    0
    投稿日: 2020.10.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    不思議な物語、世にも奇妙な物語のような話。 短編で読みやすいし、どんどん吸い込まれていく。 読み返してみて、ほんとの意味を理解できてスッキリしたり、さらに考えさせられたり、恐怖したり 面白かったです。

    0
    投稿日: 2020.08.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    道尾秀介ってワンパターンだなあとか最初思ったけど、たしかにワンパターンだけど、最後の方の話は楽しめた

    0
    投稿日: 2020.07.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    道尾秀介さんの短篇集。中学一年生くらいの頃に読み、衝撃を受けた記憶があるので読み返してみた。その頃は「冬の鬼」という作品が印象に残ったが、先ほど読んだところ「悪意の顔」という作品が特に印象深かった。というか怖かった。 解説にも書かれていたが、道尾秀介さんの作品の素晴らしい点は「プロットの精巧さ」である。中学生の頃の私は単純だったので、衝撃的な展開やどんでん返しがあるだけで「面白い!」と感じていたのだが、道尾さんには、そのように物語の本質に気づかない人間すら楽しませる力がある。これは恐ろしいことなのでは? というのも、道尾さんの作品には、単純な、わかりやすい展開の面白さというものが備わっている。しかしながらこの歳になって再び読み返し、道尾秀介という作家の醍醐味はそこではないと気付かされた。道尾さんの他の著書も拝読したことがあるが、彼の小説は、プロットという大きな筋道が通った上で、あちらこちらに仕掛けが張り巡らされているのである。しかもそれは、読者自身が気づかなければならない不親切であるものが多い。 大仰なことを並べ立てているが、私自身思考力には全く自信がないので、道尾さんが用意したトリックをどれだけ感じ取ることができているかは定かではない。しかしながら、先述した「悪意の顔」のトリック、約10年前には気がつくことができなかったその物語の真相にたどりついた時、その時感じられなかった高揚感と恐怖を私が得られたことは確かである。 ストーリーとしては別個の短篇集であるが、そのすべてに「鬼」が出てくる。「鬼」は誰しもが抱えている。「鬼の跫音」では、その感情を多くは語らず、読者に委ねてくる。「あなたの心にも鬼は住んでいるでしょう?」と。

    6
    投稿日: 2020.05.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    道尾秀介さんの短編集。 『鈴虫』 友人Sの彼女の杏子を好きな主人公が、友人Sを土に埋めてしまう話。最後の主人公の「わかってた!わかってた!」って、結局は主人公が雄の鈴虫のように利用されてたってことなのかな。 『犭(けもの)』 主人公が椅子の脚に隠されたSのメッセージを読んで、Sの起こした事件を調べるお話。Sも主人公も、やり直すべきだったね。 『よいぎつね』 主人公は祭りの日に女の子を陵辱した過去があり、二十年経って、その祭りを取材をする為に地元に戻ってくる話。過去の回想なのかと思いきや…その少年は過去の自分ではなくて…。 『箱詰めの文字』 この話の最初で、よいぎつねの謎が解ける。 作家である主人公が盗みに入った青年と出会い、友人Sが残した貯金箱に入っているメモを見つける話。 面白いミステリーでした! 『冬の鬼』 Sと結婚した主人公が書いた日記を遡っていく話。 達磨を焼き捨てて幸せになったはずなのに、なんで最後の日記、遠くから鬼の跫音が聞こえるんだろう…。 『悪意の顔』 Sに虐められている主人公が、ある日、絵の中になんでも取り込めると言う女の人と出会う話。 よくネットで見かける井戸の中の死体という話を思い出しました。Sがずっと主人公と仲良くしてたのが一番怖いんだけど…。 どの話も面白かった! 『悪意の顔』が一番のお気に入りです。

    2
    投稿日: 2020.04.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ホラー短編という括りでは、個人的は非常に好みの類い。不気味で少しグロテスクな世界観が良いが、読み疲れないライトなボリュームもまた重要かもしれない。 『悪意の顔』は怪しい畳み方も含めて特に秀逸。

    0
    投稿日: 2020.02.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これはホラーティックなミステリというかミステリアスなホラーというか、じわじわ来る不気味さが入り込んで、そこから恐ろしい出来事が展開する。名手の書いた短編集という読後感だった。、久しぶりに引き込まれて読んだ。 人気の秘密がわかった。 鈴虫 大学時代のこと、ずっと好きだった杏子は友人のSと付き合いだした。私は嫉妬した。壁の薄い隣の部屋でSは杏子と会っていたが、違う女の声も混じるようになった。崖から落ちたSを河原に埋めたのは私だ。そばで鈴虫が見ていた。Sが死んで杏子と結婚した。息子が学校から鈴虫をもらってきた。籠を覗くと鈴虫が私を見て何か呟いた。秋が来て鈴虫は死んだ。メスはオスを食い殺すと息子にも教えてやった。11年ぶりにSの死体が見つかった。死体にかけた私の背広には学生証も財布も入ったままだった。刑事の質問が続く。 犭(ケモノ) 部屋の椅子が倒れて足が取れた。刑務所の作業場で作ったものだったが、折れた足に落書きが彫ってあった。「父は屍  母は大 我が妹よ 後悔はない」と読めた。その後にSという名前があった。 Sを検索すると、彼は過去の事件で無期懲役になり、その後自殺していた。ボクは調べたSの村に行って事件のことを訊ねる。そして椅子の足に書いてあった文字の意味に気がつき、Sの恐ろしい悲しい運命を知ってしまう。 僕は家の中では誰からも相手にされない、出来損ないだと思われていた。優秀な家族はボクのことを気にもかけない。 Sのメッセージを解いたボクは、誰も待ってくれていない家に帰る。 これは最後を読むと、途中で何度も作者の意図が表れた文章に出会う。ああそういうことだったのか。全く非の打ち所がない一編。 よいきつね 20年ぶりに取材をかねて帰った村は稲荷神社の秋祭りだった。 高校生時代、悪友に乗せられ、ふざけ半分で女を空になった神輿蔵に連れ込んで犯したことを思い出す。見張り役の仲間がいたがうまく現場から追い払われてしまっていた。神輿蔵の一件は黙っていたので騒ぎにはならなかった。 橋のたもとに未だ神輿蔵はあった、そこで自分に似た男を見かける。 暁闇、日が落ちた後のかすかな空の明かり、そんな不思議な時間には現実と幻が混じり、自分と他人の境も朧になる。長い竹ざおの下で伝統芸能の「よいきつね」が面白おかしく演じられている。過去と現在の境、祭りの夜は見えないものが見えることもある、隠したものが現れることもある。 そんな夢幻のような一夜の中の不思議が、静かに恐ろしく書かれている。これも秀作。 箱詰めの文学 これは技巧的な一編。 作家と友達のS、彼が作品を盗んだのか。作家の盗作か。原稿は泥棒が盗んだのか。泥棒はSの弟だという。 ないはずのネコの貯金箱を盗んだとその泥棒は言う。中に紙がたたんで入れてあった。「残念だ」あの原稿用紙の文字だ。 過去のことは過去にして、泥棒だったSの弟とSの墓参りに行くそして真相を知る。 謎解きクイズのような形式で引っ張られる。 冬の鬼 仲良く暮らしている夫婦の秘密。 妻の日記が遡るにつれて二人の秘密が明らかになる。 谷崎の「春琴抄」を思わせるような、それ以上に不気味な恐ろしく悲しい話。 悪意の顔 人が入ってしまう絵の話。 はじめは悩みを閉じ込めてくれる絵だった。苛められっ子は臆病な心を絵に移し替えて貰った。 その絵を描いた人の妻は絵に入りたかった。 絵で救われることもある不思議な話。

    0
    投稿日: 2019.12.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編集。全編を通して良い気持ち悪さがあったと思う。あくまでリアルに属しているんだけどそれでも底には見えないなにかが蠢いている。人の中には誰にでも鬼がいる。そいつはいつ食い破って出てきてやろうかと虎視眈々と狙っているのだ。

    0
    投稿日: 2019.10.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これも夏のホラーシリーズ。道尾さんは「光媒の花」を読んでファンになったんですよね。そのうちの一編に「私たちは驚くほど似ている、だからこそ、憎しみあったりもするけれど、お互いを大切にしたりもできる」・・・的なことが書いてあって感動もしたし、なんだかさ、日々生きているうちにどうしようもないことが起こったら、思い出すようにしている。で、この「鬼の跫音」は、そんな感動を求める本ではなく、心がザワザワするサスペンスでありホラー。生きていくには、あったかいものも必要ですが、グロテスクなものをエンタメ的に楽しむ余裕も必要なんだと実感。対照的な二作品だけれども、そのときどきに応じて、どちらかを本棚から取り出したいな。

    2
    投稿日: 2019.08.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ホラー短編としてすらすらと読めてしまうのに、読み返すとじわじわとそれぞれの短編に潜んでいる人間の身勝手さ醜さ弱さなどが染み出してきます。一度目にはするっと読んでいて気づかなかった怖さも2度目3度目には見えてきました。鬼の足音が聞こえているのは「冬の鬼」の主人公だけじゃないのですね。どれもよくできていると思いましたが「悪意の顔」のラストの余韻が秀逸。手法の勝利だと思う「冬の鬼」も好みです。

    0
    投稿日: 2019.06.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人の中に潜む鬼。残忍で容赦がない。 久々に、ゾクッとくる道尾さんを読みました。 なかでも『ケモノ』が好きでした。

    0
    投稿日: 2019.06.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    道尾秀介さん初の短編集で現実と幻想の世界が妖しく交錯する6編のホラーミステリ傑作集。本書に描かれる世界は暗く妖しい恐怖譚でほとんどが後味の悪いバッドエンドですから読者を選ぶ本だろうなとは思いますが、でも十分に一読の価値のある秀作揃いである事は間違いないと確信しますね。作中では昆虫や鴉が不吉な存在として効果的に使われていますし、私は初読みで詳しくは知りませんが著者の長編の題名には鳥や動物がよく出て来ますからきっと愛着がおありなのでしょうね。それから脇役で頻繁に登場するS氏は鈴木さんでしょうか気になりますね。 『鈴虫』ラストの意外な真実に驚愕!でも人は無神経な方が楽だとつくづく思いますね。『ケモノ』まさかの陰惨な結末に溜息。本編の教訓は「人は他人の事は判断できても自分自身には応用できない」ですね。『よいぎつね』不可解な結末。自業自得とは言え謎を抱えたままの死は辛いでしょうね。『箱詰めの文字』本編は悪人同士の騙し合いで珍しく悪が栄える完全犯罪でしたね。『冬の鬼』日記を逆に遡って辿り着く恐るべき真実!「達磨に入れられた眼」の真の意味が怖すぎる!『悪意の顔』女は絵の中に入ったか死体が発見されたか解釈は貴方次第ですね。

    0
    投稿日: 2019.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どうしてこう「S」ってのに拘るのだろう。短編なりに上手さも感じるのだけど、こうした世界はあまり好きじゃないなぁ。

    0
    投稿日: 2019.04.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    むっー…確かに怖いけど、上手さが目立って、物語にインパクトがないのかなー。でも私はが短編集があまり好きでないからだと思います。 「鈴虫」お前かー!旦那さん…の愛? 「ケモノ」 現実にありそう… 「よいぎつね」 悪い事したら返ります! 「箱詰めの字」コイツが1番キライ!! 「冬の鬼」 どっちも怖い愛情だ… 「悪意の顔」むっー最後が気になる…

    6
    投稿日: 2018.10.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    向日葵の咲かない夏を読んで、突飛なアイデアで勝負する奇抜な小説家というイメージがあったが、この一冊を読んで、確固たる地力を感じた。持ち味を(こだわり?)決して忘れずに、どの短編でも独り善がりにならず、忍び寄る恐怖を体現している。何より、解説に京極夏彦が登場する時点である程度のステータスが窺い知れる。ちょっとゾクッとしたい暑い夏の夜にオススメ。

    0
    投稿日: 2018.09.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    酷暑ってことで、ここ最近、ヒンヤリを期待してのホラー的ミステリを好んで読んでます。何やかやで道尾作品も結構読んでるんだけど、これもなかなかに面白かった。いわゆるイヤミス短編集だけど、それぞれが結構違った世界観で、飽きることなく読み通せる。その一方で、これという出色の作品が個人的には無かったこともあり、いまひとつ記憶には残らないのが残念。

    0
    投稿日: 2018.09.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編集。どれも不気味だけど、最後の話が一番後味が悪い気がする。鴉と虫とSは、狂気に誘うものの象徴なのかな?悪意の顔、ケモノと冬の鬼が印象に残っている。

    0
    投稿日: 2018.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    恐怖、というより人間の狂気が詰まった作品。クライマックスにゾッとする。『箱詰めの文字』で主人公を脅した青年は何だったのだろうか。『冬の鬼』の彼女は1月8日以降どうなってしまったのだろうか。

    0
    投稿日: 2017.10.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    怖い6話の短編集。 それぞれに登場する6人のSが不気味。 カラスも必ず登場し、不吉さを際立たせる。 2017.5.21

    2
    投稿日: 2017.05.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まったく別物の短編集なんだけど、各物語でキーパーソンとなる人物のイニシャルがSとなっているのと烏の描写が必ず登場する。それは話を重ねていくうちに、不幸の前兆のように読む者を嫌な気持ちにさせる。話の中にはミステリ的オチもあるが、どちらかと言うと人が「鬼=人で無いもの」に変わる瞬間が描かれていて、ホラーだと思ったのでこう分類した。 「鈴虫」「(ケモノ)」「よいぎつね」「箱詰めの文字」「冬の鬼」「悪意の顔」 解説で京極夏彦氏が書いているように、著者は起こった出来事(事件)自体はシンプルなものを時系列を入れ替えることによって謎として描くのがうまいと思う。 個人的には「鈴虫」「(ケモノ)」「箱詰めの文字」に驚いた。読後感としてはバッドエンドなものが多いので、そういうのが平気な人向け。

    0
    投稿日: 2017.04.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ★2.5。 上手いんだけれども、それを見せびらかすようであんまり響いてこないんだよなぁ、この作家。まぁあくまで合う合わないの次元の話かもしれませんが。 まぁ設定も若干の既視感がなくもなく、ぞくぞくとした怖さをあまり感じさせない。やっぱり手際良く上手く纏まり過ぎてるゆえかもなぁ。

    0
    投稿日: 2016.12.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ミステリ・・・でいいのかな? ややホラーテイストも。 虫や鴉、Sという登場人物(別人ですが)が出てくる狂気に満ちたお話6話。 それぞれの感想を簡単に。 ■鈴虫 そっちかー!! ■犭(ケモノ) まさかの結末。 ■よいぎつね 『世にも奇妙な』にありそうな。 ■箱詰めの文字 サイコパス? ■冬の鬼 日付をさかのぼって書かれているため、「7日前に叶った私の願い」が何なのかがすごく気になりながら、読み進めました。 一番印象に残った話はこれかな。 ■悪意の顔 ちょっと不思議で不気味な話。 いいラスト、と思わせて、最後が気になるよ!!

    0
    投稿日: 2016.07.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    鴉と虫とSを各話キーとして裏寒い感じを醸し出している。 全編真っ暗とか薄暗とか、とにかく暗い雰囲気が漂いまくっていて、何だか嫌な事が起きるのだけは確定しながらも先が気になる。

    0
    投稿日: 2016.06.04