
総合評価
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powered by ブクログ短編集。 全編に渡って背筋が寒くなる話や、最後に驚きのようなゾクッと感がある話、柔らかい口調で油断させておいて、最後に気味が悪い寒気を与える話など、怖さも気味悪さもそれぞれ違い、短いのに長編のような読み応えがある。さすがだと思いました。 同一人物じゃないけど、どれにもSが登場するというのも面白い。
0投稿日: 2016.04.25
powered by ブクログ6つの作品が収録された短編集。 心に潜む「鬼」に負けてしまった主人公たちの犯した罪。 それぞれが迎える結末とは・・・。 ひとつひとつは短いんですが、読み終わったときの感覚は長編のようにずっしりとしてて。 主人公もストーリーの展開の仕方もさまざまですが、すべてに「S」という人物が登場するせいか、まとまりも感じて。 同一人物ではないのに「S」と表記をそろえるあたりに、作者の意図を感じます。 表題作が存在しない短編集ってのも珍しいと思います。 でも各ストーリーにタイトルを感じます。 結末が予想できず、何度もぞくっときた作品でした。
0投稿日: 2016.04.21
powered by ブクログ6つの話からなるミステリー短編集。全ての話にSと呼ばれる人物が存在する。それぞれの話に繋がりはないが、Sという謎の中心人物の存在によって不気味な世界観が作り出され、この作品の魅力のひとつとなっている。ゾッとした気分を味わいたい方におすすめの1冊です。(新冠町)
0投稿日: 2016.04.14
powered by ブクログ何かの記事でえらく宮部みゆきさんが勧めていたので読みました。一話一話がとても無駄のない文章と話しの展開も巧みで、一気に読んでしまった。こんな短いお話の中に、ずっしりと重く黒いものが渦巻いているのに、読み終えた後は何か小さな爽快感すら感じられます。道尾秀介さんの本は、まだ『向日葵の咲かない夏』しか読んでないので、これを機に他の作品も読んでみます。
0投稿日: 2016.02.16
powered by ブクログ各章通しての『S』と鴉、何か共通点なり秘密があると思いきや(読み取る力が無いのか、そこを探ろうとする気持ちに成らなかったのか)謎のまま。 一つ一つの話は面白いが『□□さん』とか地名のアルファベット表記とか仮名でいいやんって、そんな事が気になったりして。
0投稿日: 2015.11.24
powered by ブクログ2015年、54冊目は実は単独作は初読みの道尾秀介の短編集。6編収録。 まづは簡単にあらすじとコメントを。 鈴虫:11年前の親友の(殺人)死体遺棄容疑で取り調べを受ける主人公。当時と現在を繋ぐのは、鈴虫の音。 ツカミにはもってこい。主人公が語ること。そして、真意。巧みな伏線の回収。 ケモノ:大学受験に失敗し、浪人中の主人公は、刑務所作業製品の椅子から妙な堀込文字を発見する。堀込んだのは、一家惨殺を犯した犯人らしい。そして、主人公は事件の真相を追いかける。 主人公が追いかける過去の一家惨殺の真相で「ヤラレタ」と思ったら、それでは終わらない。大オチが待っていた。少し強引な気もするが、端々で、「そんなコトしていいの?」という主人公の行動は、だから、そうした、出来た、のだと納得。 よいぎつね:主人公は20年前、全寮制の高校時代を過ごした町に、祭の取材のために訪れる。それは高校時代の忌まわしい思い出の日でもあった。 コレが一番、ミステリアス系ホラー度が高め。というか、ミステリーでありながら、モヤモヤ感が残るラスト。 箱詰めの文字:作家である主人公の元へ、見知らぬ青年が「以前、空き巣に入った」と訪ねてくる。青年が盗んだのは、見慣れぬ、招き猫の形をした貯金箱。そして、中から出てきたのは……。 途中、伏線で出てきた事柄は3人のメインキャストのいずれかだろうというのは感付いたが……。コレも少しモヤモヤ感が残るラスト。 冬の鬼:東京の実家を焼失し、家族も失ってしまい、福岡の幼馴染みの元で暮らし始めた主人公。彼女の日記を1月8日から1月1日まで時系列を遡るようにたどっていく。 このオチは予想外。舞台設定までが伏線とはね。 悪意の顔:同級生のイジメにあう主人公。彼は不思議な女性と出会う。彼女は特殊なキャンバスを持っていて、それは何でも封じ込めてしまうのだという。彼はそのキャンバスに恐怖を封じてもらうのだが……。 一番、オチの予想は付きやすいが、「どうすんのよ?」と思ってたら……。 直木賞をはじめ、数々のタイトルを持つ作者の手腕、技巧は「見事」の一言に尽きる。1編、30~50p代で実に巧妙に伏線を張り巡らし、そして回収していく。その上、テンポ感もいいし、ミステリー・ホラー的なもので固めてはいるが、振り幅もある。コッテリ、重厚な長編ミステリー好きには、物足りないかもしれないけれど……。 そして、もぅ一つ。この京極夏彦の解説。今年読んだ巻末解説で、確実にベスト3入りする素晴らしさ。 個人的には、微妙だが「ケモノ」「冬の鬼」がツートップかな。ただ、★★★☆☆未満は1編もない。
0投稿日: 2015.11.10最後に浮かび上がる、絶妙な真実のちりばめ方☆
誰が誰を殺したのか?いつ?何のために? 読み手の構築するささやかな推理と想像は、ことごとく最後に幸せに(?)裏切られる。 そしてどこかで、これは自分の話だったのではないかと、めまいのするような錯覚に襲われるのだ・・・ 一気に読んで、悪夢から抜け出たとき、自分が日常を生きている幸せに浸ることのできる短編ばかりでした。 「鈴虫」「犭(けもの)」「よいぎつね」「箱詰めの文字」「冬の鬼」「悪意の顔」何匹の鬼が、あなたの後からひたひたと憑きまとうのか、秋の夜長にふるえて下さい。
1投稿日: 2015.10.30
powered by ブクログホラー色の濃い6編のミステリ短編集。 乱歩作品を想起させるような怪しく淫靡な雰囲気のお話が多いので、設定や話の運びにどこか既視感を感じるものの、読み手にそんなことを気にさせないほどの吸引力がありました。 論理では割り切れない幻想と現実のあいだを浮遊しながら、どちらに転んでもおかしくない危うさを孕みつつ、最後には理屈上も納得できる形に着地してみせる手さばきにはいつもながら感嘆させられます。 狂気に囚われた人間が織りなす救いの無い話ばかりなのですが、無限に続く悪夢から覚めずにまどろんでいたいような気がしました・・・。 快楽と恐怖は似ているのかもなあ・・・と、読後も余韻を引きずって現実に戻るのがちょっとイヤでした。
0投稿日: 2015.08.20
powered by ブクログミステリーというには謎解きに重点を置いてなく、ホラーというにはコミカルさが鼻につく、ダークファンタジというよりダークでありたいメルヘンかな。。 表現が良い様に言えばポップ、悪く言えば軽薄だからだろうな。 終わり数行で不穏な空気を残す作品があるのがポイント高い。 この作者は短編より長編が好み。 今のとこ1勝1敗1引き分けだな。 解説と称して鬼の蘊蓄を放り込んでくるのはさすが!京極さん。
1投稿日: 2015.06.20
powered by ブクログ程よいゾクゾク感が短編のテンポの良さで進むので読みやすい 楽しませていただきました 悪意の顔、ケモノ が良かった
0投稿日: 2015.03.23
powered by ブクログ手触りが横溝正史を彷彿とさせる短編集。なんとなくだけど。「本陣~」とか思い出しながら読んだり。 何れも業が深いというかただならぬ過去を持つ主人公たちが強引に過去に連れ戻されるという運び。 「鈴虫」「悪意の顔」の、結局終わらないというか、ずっと恐怖や苦しみが続くんだろうなと思える終わり方が好みでした。
0投稿日: 2014.12.21ミステリーとホラーが融合した良作の短編集
6作品ともどんでん返しが秀悦。特に冒頭の「鈴虫」と「悪意の顔}は素晴らしい。どちらもラストの一文が理解できず、ネットで調べてなるほどそういうことかと感心しました。作者の作品は2作目ですが、伏線もきちんとはられているし、ラストまできちんと話がつながるようになっている。
1投稿日: 2014.12.11
powered by ブクログ6人の「S」をめぐる狂気と、6つの鬼の短編集。 虫やチョウや鴉たちは、忍び寄る鬼の足音にきっと気づいている。彼らを見ている。 恐ろしい視線。 「ケモノ」「箱詰めの文字」が面白かった。いや面白くはないというか、ラストの絶望感がすごくよかった。 Sというイニシャルが著者自身なのではというのは考えすぎ?
0投稿日: 2014.12.02
powered by ブクログ「シャドウ」に引き続き、道尾秀介作品7冊目です。 この小説は短編集なんですが、エグいというか、陰惨というか、ホラーっぽいというか、全体的に、そういった印象でした。 そして、どの話も、小さなどんでん返しがあるんですが、でも、結末をはっきりさせるわけじゃなく、少しボカす感じで終わる、といった感じでした。
0投稿日: 2014.11.18
powered by ブクログ暗い陰鬱な物語りを綴った引き込まれる文章には シン…と心に染みを残す様な余韻がある。 この読後感は嫌いじゃない。 道尾作品もっと読みたくなった。
0投稿日: 2014.10.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
近年の道尾さんの小説は直木賞的な大衆小説が多いが、この「鬼の跫音」は、どんでん返し・まさかの結末に富んでいて、道尾さんの良さが非常に色濃く出ている作品集である。どの作品も素晴らしいが、「よいぎつね」、「箱詰めの文字」、「冬の鬼」、「悪意の顔」がとりわけ良かった。どの作品も、狂気と犯罪が隣り合っていて、人の恐ろしさ・醜い部分が描写されている。そういった意味でも文庫本のタイトル“鬼の跫音”というのはしっくりくる。道尾さんの小説の面白さの1つに、核心的な内容を最初から描かず、じわじわと核心が小出しにされていって、「そういうことだったのか」というオチで締めるという展開があるが、「冬の鬼」は、日記を新しい記録から順に読んでいくという手法を通し、巧妙に核心の小出しが行われている典型的な作品の1つである。初期の道尾さんの小説ファンには一押しの短編集です。
0投稿日: 2014.10.19こんな時、人は人を殺す。怖っ!
怖い本です。友人を、恋人を、両親を、妹を、殺す。自分が自分を保つために殺すしかない。そして一層の絶望にさらに落ちていく。誰もがもっている心の暗い部分をえぐり出して、殺人という極端な行動で表現しています。動機や謎かけが上手いので読みやすくて、ミステリーやダークファンタジーとしても十分に楽しめました。でも、結局のところ「ああ、俺も一つ間違えばこんなことしてしまうのかも」という恐怖を植え付けられ、同時に「自分の心をちゃんと前向きに保たなきゃ」という考えを無理やり呼び起されました。面白いですが、本自体も、読んでいる自分も怖かったです。
6投稿日: 2014.09.19
powered by ブクログ2014年9月1日読了。「このミステリーがすごい!」2010年度の第15位の作品。道尾秀介のホラー仕立てのミステリ短編集、6編を収録。6つの話は一部登場人物の名前や、鴉や虫といった道具立てが共通することを除いて特に共通した内容ではないが、どの話も語り手やその周囲の人々の狂気と絶望が感じられて薄ら寒くなる。ミステリ的に結末もひねってあって、読後感もなかなかよろしい。(よろしくない?)タイトルと同じ名前の短編はないが、「冬の鬼」の構成と簡潔さ、読む側の想像をかきたてる内容は特に秀逸。薄い文庫本だが、充実の内容だった。短編もうまいねこの人。
1投稿日: 2014.09.02
powered by ブクログ刑務所で作られた椅子に隠されるように彫られた奇妙の文字.僕はその謎を追いかけ,悲しい事件の真実にたどり着く・・.怖さと悲しさが同居する全6編の短編集.この季節にぴったりの一冊.
1投稿日: 2014.08.25
powered by ブクログ6編からなる短編集、一気に読み終えた。特に「冬の鬼」と「鈴虫」は印象に残る。読後しばらく、道尾小説の中にひとり取り残された感覚に浸ることができる。
4投稿日: 2014.08.24
powered by ブクログ全6篇の短編集。 解説に書かれているように「恨んだり、怒ったり、嫉妬したり」して「人を見失う心の動き」を「鬼」と呼ぶのだとすれば、全編に共通しているのはその「鬼」の存在。衝動的に現れる「鬼」。にじり寄る「鬼」。少しずつ醸成されていった「鬼」。 「鬼」が心の前面に出てくる様子を「跫音」と呼んでいるのかな、なんて思いました。 扱ってるのが心の暗い面なので、どの話もはーっとため息を吐きながらうなだれてしまうような印象。薄い文庫本ですが、読後感は重たかったです。
1投稿日: 2014.08.17
powered by ブクログ向日葵の咲かない夏のような後味の悪い作品。でもそれが面白いし、道尾作品っぽくて良かった。 私の読んだ道尾作品の中で初めての短編集だったので、最後どんなどんでん返しが待っているのだろうという期待が大きすぎてちょっと残念さもあった。 誰しも心の中に鬼を潜めているんだという考え方は今後の人生においても考えさせられるよい作品だなとも思う。
1投稿日: 2014.08.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あまり楽しめない短編集でした。 どれもSという人物がでてきて、しかし話しごとのつながりはなく、なぜSに執着するのか疑問。 どれも不気味で人の醜さを前面に出した作品ばかりです。 身勝手な人物や人の罪悪感、恨み、後悔、ドロドロしています。最近の道尾作品は「きたない」イメージが。 もっと後味のいい、ミステリーがいいです。
1投稿日: 2014.08.06
powered by ブクログ読後感が悪くて私的には失敗!!ダークな小説でも読後感が悪くないのもあるけど、ちょっとこれはいただけない・・・やはり、他人の評価を鵜呑みにせず、あらすじと解説をちゃんと読んでから購入しなきゃと反省!!
1投稿日: 2014.07.05
powered by ブクログ一言で言えば、鬼というものの恐ろしさ。だれもが有している感情が頂点にいくと、それになる。非常に考えさせらる作品で、現代ものというか、古典に近い印象を与える。芥川作品の通じる感もあり、星、5つ。道尾作品では、自分の中では、NO1。
1投稿日: 2014.06.15
powered by ブクログ道尾さん初めて読みました。 Sに関わる話。ちょっとした情景が繰り返されていて、全ての話で1つの物語という感じ。「鈴虫」と「ケモノ」が好みでした。 道尾さんの本を沢山読んでいきたいと思います。
1投稿日: 2014.03.31
powered by ブクログ短編6話。登場するSや鴉に共通点を探したが特に関係はないようでちょっと残念。「冬の鬼」の日記を遡る構成が面白い。
1投稿日: 2014.03.07
powered by ブクログ全6話収録の短編集。 後味が悪いってほどでもないですが、全話イヤ~な雰囲気のある話でした。 中身はミステリーとホラー風味の話が半々くらい。 ちょっと不思議で、狂気も渦巻いちゃってるので連続で読むと疲れますが、飽きずに楽しく読めました。
1投稿日: 2014.02.22
powered by ブクログ14/02/18 こわかった!ぞくぞくでした! あーおもしろかった! P12- 私はね、刑事さん。私はいつも思うんですが、この世は完全犯罪だらけですよ。やったことを他人に気づかれさえしなければ、それはぜんぶ完全犯罪なんです。(中略)人間なんてね、生きてるだけでみんな犯罪者ですよ。完全犯罪者ですよ」
1投稿日: 2014.02.18
powered by ブクログ面白かった。 少々意味がとりずらい部分があり、再読して確認したい。 「よいぎつね」と「悪意の顔」がよかった。 道尾さんらしい作品。 最初は登場人物のSや鴉に共通点を探して読んでいたけど、無意味でした。
1投稿日: 2014.02.15
powered by ブクログ短編集。 短編という手法を上手く使って、人の狂気を描いています。 ショートショートのホラー版です。 しかし、面白かったのですが、なんか一味足りません。
1投稿日: 2014.02.04
powered by ブクログこれぞ道尾秀介、的ななんとも不気味で陰気な短編集。「欝になる小説」として挙げられていて興味を持ち、読んでみたが、全くそのとおりだと思った 笑。ただこれまた道尾秀介らしい捻りが上手く効いているので退屈ではなかった。
1投稿日: 2014.01.16
powered by ブクログ短編小説集。 どうしようもない展開のものが多く、道尾らしさがぷんぷん。 結末が、家族を惨殺していた、という展開のものはちょっと実現不可能なレベルの破壊の仕方だったので、やや興ざめしたが、物語としては満点ですた。
1投稿日: 2013.12.23
powered by ブクログさらさら読めた。後味の悪いオチがあって、逆に期待してしまう。人の心に巣食う衝動、こわいなあ やっぱり一番怖いのは人。
1投稿日: 2013.12.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
悲惨でねじれていて、暗くて哀しい事件ばかり それぞれの短編が、えっ?と予想もしない結末 救いはないけど、人間の裏側、本心、悲しみを 読んでいるようで、やめられなかった 道尾秀介さんの小説は、それぞれが違うけど 暗さや静けさ、やさしさが好きだな
0投稿日: 2013.10.16
powered by ブクログ短編が6編 最後に「えっ」と思わせる道尾ワールドが手軽に味わえる 日記を遡っていく形式の「冬の鬼」の読み進めていくうちにピースがどんどんはまっていく感じがとても好き
0投稿日: 2013.09.19
powered by ブクログ道尾さんの作品はだいすきなので、見かけると即決で購入に至ります。 道尾秀介初の短編集。 ひょんな事から見つけた椅子の付け根の文章。それが猟奇殺人犯が残したものだと知り、その真相を確かめに彼はスニーカーに足を入れた。……「犭(ケモノ)」 『私じゃない。』 あの日、自分の犯した罪を拭いきれないまま、彼の地に足を踏み入れた。そこで見たのは黒い衝動に飲まれた醜悪な自分の後ろ姿だった。……「よいぎつね」 わたしはもとめ、彼は応えた。祈願が成就したらどんどやの風習に倣い、達磨を火にくべた。わたしたちは狂ってなんかいない。しかし鬼は耳を塞ぎたくなる声で囁いてくるのだ。……「冬の鬼」 他六編を収録。 ミステリーと一口に言えない、得体のしれない恐怖の描写。 このじっとりとした怖さが道尾作品の真骨頂だと思います。 作品の連続性こそありませんが、どの話にも共通するのは、一人称で語る人間の内側がじわじわととかされていくような恐ろしさ。 読み終わるまでわからない話の全体像と、読み終わってもわからない人の心の深淵に潜む鬼の輪郭が、精緻な描写で描かれています。 すべては鴉だけが知っているのかもしれません。
0投稿日: 2013.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編集はニガテなんだけど、大好きな道尾秀介作品なので読んでみた。 決して楽しい気分になれる作品ではない。 でも1つ1つの作品の世界観が好き。
0投稿日: 2013.08.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館で借りた本がたまたま二冊ともに短編集でした。 もうひとつは「ジョーカーゲーム」ですが、雰囲気は丸っきり違い、あっちが後味スッキリ炭酸飲料であれば、こっちは後味粘つくマックシェイクといった感じでしょうか(あくまで個人的な感覚ですが)。 今回『鬼の跫音』でこれまでとは異なる貌を見せることで、作家としての守備範囲の広さを感じました。 これまでは、ミステリ色が強くいつ騙されるのかワクワクしながら読んでいましたが、今回はホラー色が強く、ドキドキしながら読み進めました。 感覚的には、貴志祐介さんの「黒い家」のような雰囲気でした。
0投稿日: 2013.08.22
powered by ブクログホラーミステリの短編集。 他の長編とは少し毛色が違ってホラー色強め。 ミステリだけどトリック描写や謎解きはほぼなくて、主人公の語りと心理描写のみで物語が進んでいく。 だけどやっぱり叙述トリックが上手で裏切られる。流石道尾秀介。 そして切ない。救いがない。 救いがないのに読後感は割とすっきり、という不思議な感じ。 「ケモノ」と「冬の鬼」が特に切なくてすき。 トリックを読み解くミステリはあまり得意でないので、こういう方がすきかもしれない。
1投稿日: 2013.08.05
powered by ブクログ短編集。さっくり読めるが、内容はホラーに近いミステリィに入るが、謎を解くためのヒントは足りないので、やはりホラーというべきか。 おどろおどろしい、夏に読むのがオススメ。
0投稿日: 2013.07.25
powered by ブクログ星3つは少し厳しいかも知れないが、そこは道尾秀介氏の実力たるやよく存じているから…、ということで。 乱暴に言ってしまうと、「世にも奇妙な物語」、あるいは「笑ゥせぇるすまん」を想起させるようなホラーテイストの短編集。 それぞれ"ちゃんと"、怖かったり不気味だったりスッキリしなかったりするのは、さすがの技術だと思う。 連作ではないが、共通のモチーフとしてイニシャル"S"の人物、そして鴉が登場する。 それ以上の意味はないようだが。 本筋とは関係ないが、文庫の解説が京極夏彦氏だっていうのが一番衝撃が大きかったかも。
0投稿日: 2013.07.22
powered by ブクログ私が初めて読んだ道尾秀介作品。 6人のSによる短編集。 全編にSが登場するが、別々の人物なので連続短編ではありません。 最初本を見かけたときはホラーかな?と思いましたが、ホラー要素はあまり強くなくどちらかというとミステリ要素があるなぁという印象。 人間の心の中の闇というかドロドロとした暗い部分の話という感じかな。 ただ全編にとおしていえることですが、とにかく暗く救いはないのでハッピーエンドがいいという方には向かないと思います。 私は好物だったので楽しめましたが…さすがに切ないですかね。 『ケモノ』と『冬の鬼』 が特に好きです。
0投稿日: 2013.07.13
powered by ブクログ短編集。 面白いけど怖い。 怖いけど面白い。 背筋がゾワゾワではなく、ムズムズするような気がする。
0投稿日: 2013.07.06
powered by ブクログ短編集。オチがいくつか見えないのものがあったのが残念。表題作のオチどういうこと? 雰囲気は嫌いじゃないんだが。
0投稿日: 2013.06.12
powered by ブクログタイトルと、京極さんの解説に惹かれて買った一冊。短編集で、どの作品もさまざまな形で「人に潜む鬼」を描いている。その意味ではサイコホラーとも言えるのだろうけど、確かにショートミステリとしての顔も持っている。 それぞれに、文章でなければ不可能な「仕掛け」が施されており、ちょっとしたどんでん返しが用意してあるのも芸が細かい。 淡々とした文体が、いい意味での「厭な感じ」を醸し出しているのも好みだった。
0投稿日: 2013.05.15
powered by ブクログ読み終わったあとに、背筋がひんやりする。ホラーとミステリーが程良く混じっていて、飽きる事なく読み進められた。
0投稿日: 2013.05.14
powered by ブクログ道尾秀介初の短編集。不気味な話が六編収録されています。 さすがはホラーでデビューした作家さんだけに、道尾さんの描く不気味で独特な世界観はゾクッとする。 どの話も“S”という人物を中心に構成されているのがひとつの特徴である。ちなみに“S”は同一人物ではない。 このすべての"S"が闇を抱えており、内にはまさしく“鬼”を潜めている。 その“鬼”が内から外に出て来た時、不気味で狂気に満ちた物語は幕を上げる! 正直どの話も不気味で、背中がムズムズするような感覚に襲われるし、道尾さんお得意のドンデン返しもある。 けれど、道尾さんの長編を読んでいる人からすると、少々物足りなさを感じるかもしれない。 僕もそのひとりです。 もちろん、短編には短編の、長編には長編の良さがある。それを理解した上でも、何故か物足りなさを感じてしまう。 これは個人的見解になってしまいますが、やはり道尾さんへの期待感がそうさせているのかもしれません。 しかし、普通にホラーの短編集として面白いです!道尾作品を読んだことない人でも気軽に読めると思いますし、すでに長編を読んでいる人も楽しめると思います♪ 評価は3.5つ星です☆
0投稿日: 2013.05.12
powered by ブクログお気に入りの作家、道尾秀介の短編集。 誰しもが持つ心のなかの鬼。 人がどのように鬼へ変わるか? 京極夏彦が解説で述べているが、単純に時系列に並べれば、そこにミステリー感はないかもしれない。 道尾秀介は、ストーリーをあらゆるテクニックで組み替える。読者にひた隠しにする部分がある。 最後に、え、そういうことだったの?って、たいがい思う。 それって簡単じゃないよな?って毎回思う。 個人的には、最高!とまでは評価できないけど、道尾ワールドは全開!って感じで良かったかな(=^x^=)
1投稿日: 2013.04.27
powered by ブクログ物語の鍵を握る人物の名前がいずれも”S”で統一されているのと、繰り返し登場する鴉や、虫など以外は共通点のない6つの物語からなる短編集。それでも、全体を通じて独特の共通した雰囲気を醸し出している。いずれの物語も人間の心の奥に巣食う禍々しいばかりの闇を描き出している。それらが表しているのは、人は決して自らの心に住まう「鬼」から逃げ切ることはできないということなのだろう。
0投稿日: 2013.04.06
powered by ブクログ鈴虫 / 初出 野生時代 2007年9月号 犭(ケモノ) / 初出 野生時代 2008年5月号 よいぎつね / 初出 野生時代 2007年5月号 箱詰めの文字 / 初出 野生時代 2006年12月号 冬の鬼 / 初出 野生時代 2008年4月号 悪意の顔 / 初出 野生時代 2007年11月号 解説 (京極夏彦) 『鬼の跫音』 2009.1 角川書店刊 文庫化 カバーイラスト 山田緑 カバーデザイン 高柳雅人 装幀 杉浦康平 印刷 暁印刷 製本 BBC
0投稿日: 2013.01.24
powered by ブクログ少しホラーな短編集です。 6つの短編が収められていますが、どれも丁度良い長さで、きちっとまとめられていて、とても面白いです。 それにしても、虫と鴉が好きですねぇ。
0投稿日: 2013.01.22
powered by ブクログ【ひとことポイント】 読んでる最中、後ろを確認せずにはいられない 6編のホラー短編集。 怖いけど、読むのが止まらない。 読んだ後の後味は決してよくないですが、ホラー好きなら試すべきです。 <情報学部 N> 企画コーナー「わたしの本棚」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。 展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2013/1/9-3/18まで】 湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1626353
0投稿日: 2013.01.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・なんとなく買ったら、大当たりでした ・感情の歪みや沸き上がってくる悪意、恐怖の描写が素晴らしかった! ・構成はわりと全編似ているのに、なぜ全作品から最後に突き飛ばされるのか…それを期待している身にとってはこの上ないご褒美であります ・これだけ短い中で、長編と同じくらい引き込まれるお話を書けるとは、さすがです ・「儚い羊たちの~」「告白」が好きな方にはハマるかなぁと、今から布教準備中です
0投稿日: 2012.12.14
powered by ブクログ道尾秀介の短編集。 今まで道尾さんの小説は「ラットマン」と「向日葵の咲かない夏」を読んだことがありますが、内容的には予想していたのと全然違っていました。 どの話も気味が悪くて怖く、人間の狂気みたいなものをテーマにしていると思います。 短編集なんですが、1個の話が短すぎるかもと思いました。 最後の話が特に怖かったです。
0投稿日: 2012.12.10
powered by ブクログ心の中に潜む鬼をテーマに書かれた短編集で、サスペンスやホラーの色だけじゃなく、色んな方向から書かれた物語で、テーマは一貫してるのに内容や雰囲気はどれも違ってて1冊でとても楽しめる本だった。
0投稿日: 2012.11.23
powered by ブクログやっぱりこの人の作品は面白い。 短編集はもの足りない感じが…と勝手な思い込みで避けてきてたけど、短編集なのに、ひとつの物語を読んだような感覚。 怖くて面白い。
0投稿日: 2012.10.28
powered by ブクログすこしダークな読み味の短編集。 「カラスの親指」や「ラットマン」、「片目の猿」のような、ライトなタッチではないけれど、 寧ろ、こういった世界観の方が道尾秀介の持ち味なのかな… 内容はさすが、稀代のテクニシャンと言われるだけあって、ひねりが効いた展開がおもしろいです。 ミステリーとも違うので、華々しいトリックや謎解きがあるわけではないのに、いつのまにかミスリードに導かれていたりする。 解説で京極夏彦さんが 「道尾秀介がこの本で描くのは、アクロバティックなプロット力と、そして、甚だしい心の動きだ。」 みたいなことを言っていて、なるほど、と思いました。
0投稿日: 2012.10.24
powered by ブクログ刑務所で作られた椅子に奇妙な文章が掘られていた。家族を惨殺した猟奇殺人犯が残した不可解な単語は悲しい事件の真相を示しており…。(「犭(ケモノ)」)同級生のひどい攻撃に怯えて毎日を送る僕は、ある女の人と出会う。彼女が持つ、何でも中に入れられる不思議なキャンバス。僕はその中に恐怖心を取って欲しいと頼むが…。(「悪意の顔」)心の「鬼」に捉えられた男女が迎える予想外の終局とは。驚愕必至の衝撃作! 本当に怖い人が… 誰かが最後にわかる。短篇集 鈴虫 犭(ケモノ) よいぎつね 箱詰めの文字 冬の鬼 悪意の顔
0投稿日: 2012.10.13
powered by ブクログ道尾秀介のホラー短編集。 短いけどめちゃくちゃ怖面白かったです。 この本の中には『鬼』がいます。 夏の夜にゾクっとオススメ。
1投稿日: 2012.10.12
powered by ブクログ「とにかく、昨日は大変だった。きみがいっしょにいなくてよかったよ。二人でいたら、きっとどちらかがやられていただろうからね」
0投稿日: 2012.10.10
powered by ブクログ作者と同姓の作家が登場する人気シリーズとは少し趣が異なり、ホラー・サスペンス調の短編集です。 いずれの短編にも狂気による殺人が登場し、また救いがないところが自分の好みではなく、私が好きな道尾流ではありませんでした。 ちょっと辛い採点ですが、期待が大きいだけに星2つ。
0投稿日: 2012.10.03
powered by ブクログぞっとする話の短編集。 タイトルに鬼とありますが、一番怖いのは人間ですね。 同人物ではないのですが、全編に出てくる「S」が印象的でした。 ぐいぐい読ませてくれます。
0投稿日: 2012.09.17
powered by ブクログ『カラスの親指』が面白かったので、道尾作品再び。 すっきりと読ませてくれる、良い短編集でした。だまし絵のようなひっくり返し方には安定感があって、ほどよい感じ。 やっぱり何よりも怖いのは人間なんだと思う。そこに宿る鬼、それが変じる鬼、鬼の可能性を秘めた人間が怖い。自分もそうなる可能性がゼロではないんだと思うともっと怖い。 文庫版の解説は京極夏彦氏。「鬼」に関する解説をさせれば当代随一だろう。 2冊目の道尾作品はどれにしようか……と書店でいくつか手にとってみて、「解説・京極夏彦」の文字でこれに決めた。 そしてやっぱり、解説も面白かった。
0投稿日: 2012.09.11
powered by ブクログ12.09.08 おおぉ、、怖っ!ぞわぞわ後味ザラリ。 思わずそう呟いてしまう内容。 Sと鴉で緩く緩く繋がった短編。 人の狂気をあらゆる角度表現で描き出す見事さ。 京極さんの解説もよかった。
0投稿日: 2012.09.08
powered by ブクログ人間に潜む鬼の心。跫音を聞けるほど近くに潜む鬼。「悪意の顔」にはぞっとした。Sが一枚上手すぎて・・・
0投稿日: 2012.09.02
powered by ブクログ怖い。人の心に潜む鬼が怖かった。自分の中にもきっといる。誰の中にもいる。だから怖い。でも、ほかの作品も気になる。
0投稿日: 2012.08.22
powered by ブクログ短編にも道尾氏らしい 「解釈の違い」が満遍なく。 全篇、背筋がゾクッとする話ばかり。 特に「ケモノ」のラストは恐いわ。
1投稿日: 2012.08.16
powered by ブクログ印象に残ったのは「冬の鬼」日記形式で過去にさかのっぼっていくという構成なんだが、少々戸惑いながら読み進めていうちに謎解きされるという手法に新鮮さを感じた。短編集で佳作ぞろい。道尾秀介初心者にはいいかも。
0投稿日: 2012.08.14
powered by ブクログ人間の心の醜さと恐ろしさを描いた短編集。全編に登場する「S」と鴉がより一層気持ち悪さを醸し出す。 お気に入りは、刑務所で作られた椅子に隠されたメッセージの真相を描く「ケモノ」。
0投稿日: 2012.08.07
powered by ブクログ全編に通じる「S」に作者の遊び心を感じました。 奥深すぎて、理解しきれない部分もあるけれど、一冊で満腹になれると思います。
0投稿日: 2012.08.07
powered by ブクログ人間の認知に布をして蓋を被せて魅せる。作者は認知トリックをよく承知している。一般的感覚の人間であればこう思うだろうという思考に先回りをかけて幾重にも糸を張り巡らせてくる。これでは逃げられない、彼の描く物語から逃れる人物は、それこそこの糸を張った本人だけだ。完敗、その才能に脱帽である。思い込みや予想を覆されるスリル、癖になりそうだ。
1投稿日: 2012.08.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ひとつひとつの短編がちょうどいい長さ。読みやすいのはもちろんの事、ホラーだけど怖さはあまりなかった。どの短編も終わり方がばっさりしてるので後味も悪くないと思います。ケモノのラストの展開は衝撃的だったので一番印象に残った。道尾先生の作品はまりつつあります。
0投稿日: 2012.07.23
powered by ブクログ道尾さんの本は、月と蟹に続いて二冊目です。 これはホラー短編集で、どれも後半にゾクッとする展開が待っています。 書き方もそれぞれ、似たところなく巧妙。文力があるので、どれも一気に読めます。 色々な書き方に挑戦してるのかな?と思う点も多々。うまいな~と思いました。 人の脆さ、こわさ、哀れさ、優しさ、怖い中に色々感じながら読みました。
0投稿日: 2012.07.22
powered by ブクログんー気持ちわるい。でも、面白い事は確か。読み返すか?というと、陰鬱な気分になりそうなので、たぶん読み返さない。
0投稿日: 2012.07.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
んー 期待しすぎて、思ってたよりも どろどろ感とかはなかったな。 もっと、怖くてもいいと思う… 人の心に潜んでる 狂気が、主題なんだろうけど。。。
0投稿日: 2012.07.19
powered by ブクログきっかけは些細なことでも、人は簡単に鬼になれる。最期まで救いようのないお話だけが詰まっているからこそ、読み終わった後の解放感に包まれるのが嬉しい。鬼に追いかけられている感じ。
0投稿日: 2012.07.14
powered by ブクログお化けより妖怪より何より、 ヒトって怖い。 狂気の只中にいるよりも、理性がほんの少し音を立てて崩れるその瞬間にこそ、本当の恐怖が浮き彫りになるのかもしれない。 ホント、ヒトって怖い。
0投稿日: 2012.07.09
powered by ブクログ六編の短編集。改めて読みなおしてみる。 それそれの物語読み終える度に「ゾワリ」とした怖さを感じる。 秀逸なのは「冬の鬼」か。 なぜか日記が前日の、そしてまた前日のといった具合に進行してゆく。 その当日の日記には、、、 解説の京極夏彦も書いていたが、文壇デビュー直後の作品もあるという。 恐ろしいまでの才能であると思いつつも、道尾秀介作品をまた読んでいる次第である。
0投稿日: 2012.07.05
powered by ブクログ連作短編集。 黒いカラスが、象徴のように全編に登場します。 僕は好きだけど、読み終えて爽快な話はひとつもありません。 でもそれぞれの主人公は、それなりに救われてるのでしょうか。 「冬の鬼」「悪意の顔」には、久しぶりにゾッとさせられました。
0投稿日: 2012.07.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
心に存在する「鬼」が目覚める、それは誰にでもあるんだということを痛感させられる1冊。 「S」によって、日常が歪んでいく、狂気が生まれる・・・ 読後に「こわっ」と呟いてしまうくらいの軽い後味の悪さに 短編集の良さが出ていたと思う。
0投稿日: 2012.07.03
powered by ブクログ後味は悪い・・ [BOOKデータベースより] 刑務所で作られた椅子に奇妙な文章が彫られていた。家族を惨殺した猟奇殺人犯が残した不可解な単語は哀しい事件の真相を示しており…(「〓(ケモノ)」)。同級生のひどい攻撃に怯えて毎日を送る僕は、ある女の人と出会う。彼女が持つ、何でも中に入れられる不思議なキャンバス。僕はその中に恐怖心を取って欲しいと頼むが…(「悪意の顔」)。心の「鬼」に捕らわれた男女が迎える予想外の終局とは。驚愕必至の衝撃作。
0投稿日: 2012.07.01
powered by ブクログジャケ買い其の弍。 これから怖い事おこりまっせ!みたいな煽りのモチーフが鴉っていうのはネタとして古過ぎると思う。 じめじめ感とか禍々しさが、読後全く尾を引かない。これは良い意味で。
0投稿日: 2012.06.25
powered by ブクログホラー小説かな。 それぞれの話で「S」が、主人公に影響を及ぼす「人」としている。作者の意図があるのだろうが、そこまで読み取れず。 「冬の鬼」、「悪意の顔」が特に怖い。 「箱詰めの文字」、「鈴虫」が個人的には良かった。 人がもつ恐れや過去への悔恨からくる心の病は、辛い。
0投稿日: 2012.06.21
powered by ブクログ【内容紹介】 刑務所で作られた椅子に奇妙な文章が彫られていた。家族を惨殺した猟奇殺人犯が残した不可解な単語は哀しい事件の真相を示しており……。(「犭(ケモノ)」) 同級生のひどい攻撃に怯えて毎日を送る僕は、ある女の人と出会う。 彼女が持つ、何でも中に入れられる不思議なキャンパス。 僕はその中に恐怖心を取って欲しいと頼むが……。(「悪意の顔」) 心の「鬼」に捕われた男女が迎える予想外の終局とは。 驚愕必至の衝撃作!
0投稿日: 2012.06.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
6人の「S」による危険な罠 ねじれた愛、消せない過ち、哀しい嘘、暗い誘惑――。 運命の檻に囚われた6人の男女。 人の心は哀しい。恐ろしい。 そして愛おしく、切ない。 見ていた世界が一変するあざやかな仕掛け(トリック)を堪能せよ! 第9作。第一連作短編集。干支シリーズ「丑」「寅」。 収録作すべてに「S」という人物と「鴉」が登場する。 そして、それぞれの主人公が必ず、〈鬼の跫音〉を聞いている。 「鈴虫」(Sacrifice――犠牲) 鈴虫だけが知っている、十一年前の犯罪。 この鈴虫は「私」自身なのだろう。巧みな叙述が光る。 「犭(ケモノ)」(Slaughters――虐殺、大量殺戮) この名短編から私は道尾さんのファンになりました。 ラストの切れ味の良さ、そして何よりも誰の心にも棲みついているケモノの描写に感服です。 「よいぎつね」(Sinner――罪人) 収録作中、唯一幻想的といううか、ラストの解釈で見方の変わる作品です。 繰り返される犯罪は、血ゆえのものなのか。 安堵した瞬間の疑問とともに物語は終わりを迎えます。 「箱詰めの文字」(Scare――恐怖) 本作の冒頭にて、「よいぎつね」の合理的な解釈が得られる描写があります。 この作品、私はあまり理解できていません。とくに最後、主人公はなぜ鏡を見ることができなくなったのか。 「冬の鬼」(Seeing or Sight――見ること、視覚) 日記形式の文章を逆の日付から辿っていく形式。 真相を知ってからだと、その巧みな表現に唸ってしまいます。 担当編集者からの依頼に、23時間後の速さで応えた作品。 「春琴抄/谷崎潤一郎」に触発されてもいるそうです。 「悪意の顔」(Spitefulness――悪意、執念深さ) これもまた巧みな伏線、なかでもS君の特技が「上手な絵を描くこと」であることがさりげなく描写され、 展開をひっくり返し、ラストはリドルストーリー風になっています。 しかし表題にもなっている〈悪意の顔〉が示す真相は……よりダークな方なのでしょう。 道尾作品では珍しい、〈救い〉とは正反対の負の感情にヴェクトルを合わせた連作短編集。 解説はこれまた珍しい、京極夏彦氏(ここでも京極装丁はお馴染みのもの)。 「平たく言うならば、本書は過去に復讐される人でなしどもの物語なのである」 実は道尾作品で一番好きなのです。 ミステリ:☆☆☆☆☆ ストーリー:☆☆☆☆☆ 人物:☆☆☆☆☆ 読みやすさ:☆☆☆☆☆
0投稿日: 2012.06.10
powered by ブクログ人の悪の部分が淡々と描かれている故に怖い感じがした。 短編ではあるが、しっかり内容が凝縮されていて面白い。
0投稿日: 2012.05.31
powered by ブクログ道尾作品初の短編集 すばらしい出来の一言 読んでると次は次はどうなんだろうどうなんだろうと(軽いドキドキ) そしてこうきたか!と(道尾さんならでは) 久々に道尾作品読んだけどやっぱり読みやすいし、いい意味で読者を 裏切る(あくまでもいい意味で) しいて言えばもっと分厚い本がいいな(内容もっと増やして〜)
0投稿日: 2012.05.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「このミステリーがすごい2009年第一位の作品」 なぞの男「S」が仕掛ける6つの罠。どの作品も後味が悪い。世にも奇妙な物語的な感じ。その中でも「悪意の顔」は恐かった。 嫌いな人をキャンパスに閉じ込める。いじめっ子の「S」を閉じ込めようとするが失敗。女性がキャンパスに閉じ込められる。 しかし、その真相はラストに隠れている。「S」の目的は?
0投稿日: 2012.05.20
powered by ブクログ想像していたより面白かったです。 最後のどんでん返しで楽しませてくれました。 この短編集もあらゆるところに伏線が張られていますので さーっと読もうとすると大事なポイントを見過ごします^^;
0投稿日: 2012.05.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
五人のSに纏わる5話。 Sは同一人物ではないし、同じ性格を持っているわけではない。 なぜ登場人物に同一性をもたせたのか 特に目についた「犭(けもの)」について (他のは今度書こうと思うの) 主人公はエリート一家の中の外れ者としてしか存在できず大学生にまでなってしまった主人公が 起きてしまった家族惨殺事件を、自分がひょんなことから見つけた遺書のような、独白から真相を探る。 しかし、その真相自体も衝撃だが、 何よりも、主人公自身が衝撃的だ。 家族惨殺事件を解決、真相を暴くだけならば、主人公の視点なんてただの一般人の目線でいい。でも、かれには家族との間の関係などについても語られている。 それは事件にも家族のことが絡んでいるからといえばそうなのだが、彼自身が彼であるために語られる、主人公という主観に必要なものだったのだ。 一家惨殺事件の犯人も自分も家族で悩み、行動を起こしてしまった。 犯人は彼の行く末を示していた。 主人公自身はどこか選択肢を間違えなければそうはならなかったのだろうか。
0投稿日: 2012.04.30
powered by ブクログさすがの道尾作品なのだがどうも、今回は好みではなかった。 一作一作のクオリティは非常に高く、 丁寧に仕立てられた美しい物語。 うーん、なにが悪かったのか‥ 作品の質ではなくてあくまで好み。 多分、作品全体に流れているひそやかな悪意と救いようのなさが、 直接自分に刺さって来たからだと思う。 元気なときに、味わって読むべし。
0投稿日: 2012.04.24
powered by ブクログ読む本忘れて本屋さんでGet‼久しぶりの道尾さん☆ それぞれSに嵌められて鬼足音を聞く どの話も結末が予想外でおもしろかったー♪
0投稿日: 2012.04.17
powered by ブクログ再読。ミステリのような、怪談のような、不思議な雰囲気が漂っています。どれもこれも後味が悪いのですが、何と言っても「悪意の顔」、このラストは怖い…。個人的に良かったのは「冬の鬼」。これもまた怖いけれど、それでいて悲しくて、美しくて、何とも言えない余韻が残りました。ただ、どの物語もそれなりに面白かったのだけれど、道尾作品を読み慣れている方には、ちょっと物足りないかも知れません。私は実際、物足りない感じがしました。まぁ、もちろん個人差はありますが…。
1投稿日: 2012.04.05
powered by ブクログ道尾秀介をはじめて読む方にはおすすめしないし、 中でもグンを抜いて面白いわけではないのですが、 今までの「道尾秀介の作品だ」という意識を抜いて 普通に面白い短編集だったと思います。 全体的に暗い話ばかりです。 決してホラーではないけど。 「悪意の顔」は中でも良い作品だったと思います。 不思議でふと出てくる人間の暗い部分だとか、 それが見え隠れして面白かった。 ただ、帯にあったような登場人物のSというのが全部の短編の共通点なんですが、・・・特に意味はないです。 なんでこんなズレた帯で煽ったのかしらん?? でも短編も上手ですな、道尾さん!
0投稿日: 2012.04.03
powered by ブクログ鬼に纏わる短編集。 乃南アサと乙一を混ぜたような狂気と気持ち悪さと切なさ。 どれもわたしの好きな意外な展開ではあるけど、心が健康な時じゃないと読めないかも。 解説が京極夏彦でちょっと笑った。
0投稿日: 2012.03.23
powered by ブクログいやいやいや。こないだ久しぶりに会ったゼミの先生に「乙一好きなのに道尾秀介読んでないの!? 君なんで生きてんの!?」と言われたのでなら読んでみようと手に取ったらもううわぁあああああああああ 久しぶりにこういう、黒く澱んだ仕掛けのある小説を読みました。乙一、平川夢明と来てこの人に出会えて良かった。石塚先生ありがとうございます。悪意の顔が一番好き
0投稿日: 2012.03.22
powered by ブクログ相変わらず気持ち悪くなる小説を書いている。でも好きだ。 ふんわりした小説を読んでばかりいると、たまにこういう暗くなる作家の作品を選んで読んでバランスを取りたくなる。 短編のなかでは「悪意の顔」が一番だった。
0投稿日: 2012.02.29
powered by ブクログ6篇の短編集。6人のS。共通のテーマは心に棲む鬼か。時間と記憶と心の動きで組み立てられたホラーミステリー。 鈴虫。ケモノ。よいぎつね。箱詰めの文字。冬の鬼。悪意の顔。
0投稿日: 2012.02.20
powered by ブクログ感想はブログでどうぞ http://takotakora.at.webry.info/201112/article_2.html
0投稿日: 2012.02.17
