
総合評価
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powered by ブクログ2018/11 7冊目(2018年通算147冊目)。シリーズの下巻。空爆が行われているさなかにプロペラ機で飛び込み、必死にトランス・オブ・ウォーの仮説を実証しようとするシーンは「風の谷のナウシカ」を連想させる。それに至るまでのF-16とのドッグファイトのシーンは、飛行機の操縦に詳しくないのでどういう風にイメージしたらいいか分らないが、緊迫感は伝わってくる。プロペラ機で現役の空軍戦闘機と渡り合うなんて、とんでもない操縦の腕だな。ともあれ、スーパーレディ岬美由紀の活躍を堪能出来て良かったと思う。
0投稿日: 2018.12.01
powered by ブクログ独房で瀕死の状態にあった美由紀の前に、命を狙われたあの男が現れた。一方、大統領選を間近に控えたホワイトハウスは、テロ組織との闇のつながりを隠すため、武装勢力の壊滅を画策していた。謀略の手が美由紀に伸びる…。米軍と武装勢力の狂気の戦闘をとめるため、美由紀は旧式のプロペラ機で、たった独り再び戦場へと飛び立つ。驚愕の集団心理を解き明かす。
0投稿日: 2018.06.07様々な要素を織り込んだ意欲作の下巻!
イラクでの戦いはアメリカによる陰謀渦巻く殺戮の舞台だった。美由紀は何とかして殺戮の連鎖を停めようとするが、逆にとらわれの身になってしまう。トランス・オブ・ウォーを証明し、殺戮の連鎖を停めることが出来るのか。 相変わらず、この作者は主人公をとことんまで絶体絶命の場面に追い込むことで、あり得ないような状況からの逆転劇を演出する。これがまた気持ちいいくらいスカッと決まるところが、想像の上をいっていてすごい。トランス・オブ・ウォー理論の擁護者でもあった厭世の博士すらも証明を諦めていたのに、そんな方法があったのか!!と思わずうなってしまう。 心理学的な物語の構築もさることながら、イラクを舞台とし、イスラムの人々の立場や考え方(これはもちろん、作者のフィルターが通っている)も十分物語に織り込みながら、美由紀の過去の確執や部隊の同僚との和解などいくつもの要素を余すところなく描ききっている。 それにしても、松岡圭祐の本は長くても途中でだれることがない。本作も適度な緊張感をはらみながら最後まで読み切らせる。ますます続編が楽しみになる。
0投稿日: 2013.11.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とうとう美由紀さんはイラクの内戦すらも止めてしまうという快挙へ。メフィストとか色々反感を買わなければいいのですがダビデはどう思っているのか、それも流れとして気にしないのかな。そろそろ終盤が近づいているので一気に読み進めたいところです。
0投稿日: 2013.11.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シーア派集会で、トランスオブウォーについて演説をした美由紀だが、理解は得られず刑務所に送られ、かつてないほど壮絶な拷問を受ける。予期せぬ助っ人のおかげで脱獄した美由紀は、トランスオブウォーを理解させるため、捨て身の行動にでる... 拷問の場面は読んでて辛かった。昔の仲間が助けにきた場面は泣けました。
0投稿日: 2013.08.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
相変わらず面白かったです。 岬さんの自衛官時代の話を読むと、風の谷のナウシカを思い出してしまいます。 ナウシカっぽいですよね、岬さん。
0投稿日: 2012.04.01
powered by ブクログ10月-17。3.0点。 千里眼シリーズイラクに取り残された、岬。 戦争を止めさせる理論を、実践。 ちょっと現実離れしすぎかな。あれで生き残っているのは、 もはやターミネーターみたい。
0投稿日: 2011.11.02
powered by ブクログ『千里眼シリーズ』らしいこれでもか、といったくらいのハッピーエンド! 毎回、毎回どうやって話に決着を付けるのだろう、と読み進めるうちに勝手に心配してしまうのですが、やっぱりそんな心配は無用ですね。 ラストはとても感動的でした。いつかはこの話のような世界がおとずれることを願ってやみません。
0投稿日: 2011.03.28
powered by ブクログイラク、フセイン統治後の混乱した状況で岬が平和をもたらす活躍描いている、前置きで自衛隊時代戦闘機パイロットになる前の救助隊訓練の記述が長すぎて何時もの面白味欠ける
0投稿日: 2010.04.09
powered by ブクログ最初っからハラハラドキドキされっぱなしだったけれど、最後はやっぱりびしっと決めてくれました。まあどんな困難な状況でも、結局美由紀の脅威の身体能力が発揮されてハッピーエンドというのはお約束なんですけどね。笑 この小説が千里眼シリーズの中でも特に心に残っているのは、小説内で起こっている戦争や国関係はは今の現状そのままなんですよね。 アメリカの大統領は変わったけれど、イラクやその他の国では今も戦争が続いている。 この小説ではそれら戦争の原因は実際その通りだと思うんですが、一部の人々が私服を肥やすため、と言い切っています。 戦っている人々はそれらの人々の使い捨ての駒の一つであることを気づいていない。それを気付くことが戦争を無くすことの第一歩である、というのは正しいと思います。 近作ではそれを美由紀が体を張って教えてくれるんですが、実際の世界ではそんなこと不可能ですよね。 本当にこの世界に美由紀が存在していてくれたらって切に思いました。 私もいつもニュースなどを見ていて何とかしたい、とは思うんですけど、具体的にはどうしたらいい?って何も思い浮かばないんですよね。でも美由紀のようにはできなくても私たちが一人一人真剣に考えたり声をあげていったりしたら変わっていくのかな。そしてこの本の最後のようになれたら、というのを切に感じました。
0投稿日: 2009.11.19
powered by ブクログ反戦という難しいテーマを、取りあげ、明快な答えとエンディングで読む側に爽快感を与えてくれた一冊。 ただ、エンディングは「こうなればよいのにな」という「めちゃハッピーな」結末なので、それには現実感が少なくて少々残念。
0投稿日: 2009.01.26
