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千里眼 トランス・オブ・ウォー 完全版 上 クラシックシリーズ9
千里眼 トランス・オブ・ウォー 完全版 上 クラシックシリーズ9
松岡圭祐/KADOKAWA
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総合評価

10件)
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    2018/11 6冊目(2018年通算146冊目)。シリーズ第9弾。今回の舞台は内乱が続くイラクで邦人が武装勢力に人質として囚われ、その心理カウンセラーとして美由紀が現地に行くが、襲撃に巻き込まれて武装勢力に捕まってしまうという話の筋。とはいえ、文章の殆どは美由紀の自衛官時代の回想話で、武装勢力に捕まった話はあまりない。本格的に活躍するのは下巻になりそうか。ともあれ続きも読んでいきたいと思う。

    0
    投稿日: 2018.11.20
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    イラクで日本人が人質にされた!人質のPTSDを考慮した政府は岬美由紀を現地に派遣するが、武装勢力に囚われてしまう。終わらない武力衝突の渦中で、美由紀は人を戦いの狂気に追いやる「トランス・オブ・ウォー」を解こうとするが、極悪のオムカッスル刑務所に送られてしまう。岬美由紀、最大の危機!圧倒的なスケールと緻密な描写で描かれる戦争と人間。

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    投稿日: 2018.06.07
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    なんだか益々、われらが岬美由紀の活躍が世界中に浸透されていくという巨大な話へとなってきました。小泉さんやブッシュさんまでご登場して、岬美由紀に挨拶するんですから!(笑)。 上巻は主に岬美由紀の自衛隊幹部候補生時代の話です。 戦闘機のパイロットとなるための過酷でし烈な争いをすることになる同じ幹部候補生の女性自衛官たちとの話です。ま、この話は下巻での伏線となっているんですけどね~。 それともう1つ。岬美由紀の両親は交通事故死したことは今までのストーリーにもでてきましたが、そこも深く描かれていまして、他の作品で登場してくるあるカウンセラーへと結びついています。 うふふ、こういう繋がりがこれまたシリーズを面白くさせているんですよね~。上手いな~松岡氏! イラクへ派遣された岬美由紀ですが、人質解放と同時に起きた爆撃で、ひとり取り残されてしまいます。さて~~この窮地、岬美由紀、どうするか?! 相変わらずのスピード感には逆に圧倒されるほど。サクサク読めるしね~。 どうしてもアメリカ寄りの報道が入ってくる日本では、私も例外なく、イスラムの方が「悪」として映ってしまいます。 私は戦争をする両方ともが「悪」になると思っています。 あまりに爆撃とかテロだとかそういうことが表面化しすぎていて、犠牲となっている老人、女性、子供たちのことは蔑ろにされすぎていると、松岡氏作品を読んで、改めて感じました。 人種や宗教を越えることはできないとわかっています。少しずつでもいいから平和な日々が世界中に訪れることを願わなくてはいられません。 小気味よかったのは・・・・ラストシーンでのブッシュさんに進言する岬美由紀のセリフですね~。 世界の指導者たちはもっともっと下々の生活のことを考えるべきなのに!と憤りを感じます。がんばれ~~!岬美由紀!!

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    投稿日: 2014.04.10
  • 美由紀の過去や内面を丹念に描く、これまでとは違ったアプローチの第9弾!

    本作ではこれまでほとんど語られることのなかった美由紀の過去、特に両親が死んだいきさつや救難部隊を目指していた頃の同僚とのやりとりなどが上巻のほぼ3分の2ほどを使って語られる。そこでは女性幹部自衛官の少なさから世間体を気にして有能な自衛官から選抜すべき救難ヘリ要員を女性だけに限定して選抜しようとする組織の思惑を不快に感じながらも自らが目指す救難部隊への配属のために選抜試験を受ける美由紀と、父親が人事権を持つトップエリートの娘との確執などが描かれ、これがやがて下巻での美由紀の境遇に大きく関わってくることになる。 上巻ではこれまでのようなアクション主体の物語からやや一線を画し、美由紀の内面の心情を深く掘り下げ、美由紀という人物により奥行きをもたせようとする著者の思いが感じられる。これまでの物語では異常に思えるほどのスーパーウーマンとして八面六臂の活躍をしてきた美由紀だが、それも過去の血のにじむような努力があったから、ということをしっかりと描いていく。やがて、現代に物語は戻り、アメリカの仕掛けたイラク戦争によって大幅に治安の悪化したイラクにおいて、成り行きとはいえ戦争に歯止めをかけるべく美由紀が単身挑んでゆく。 イラク戦争というアメリカの仕掛けた帝国主義的暴虐をある意味最も真実に近い形で描いているのではないかと思えるくらいリアリティに溢れた設定と、それをイラク側に立つことになった主人公の目を通して描いていくところは、メディアリテラシーという意味でも学ぶところが多い。報道されるものがすべて真実ではない、ということを改めて考えさせられる。

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    投稿日: 2013.11.18
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    上巻はほとんど美由紀の救難隊になるためのテストを受けている期間の話でしたが、小俣三佐ともうちょっと最後訓練を終えたときとか千春じゃなくて三佐が来て何か言ってほしかった。下巻は自衛隊メンバーが出てくるのかなとちょっと期待です。

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    投稿日: 2013.10.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    イラクの武装勢力に民間の日本人が拉致され、PTSDを発症していたことから解放交渉に赴いた美由紀。だがアクシデントから美由紀だけが武装勢力に残されてしまう。 8割は、気を失った美由紀が回想する5年前の両親の事故死と救難ヘリパイロットの訓練期間の話。後のシリーズでも活躍する登場人物との出会いの巻。

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    投稿日: 2013.08.26
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    10月-16。 イラクにたった一人取り残された岬。処刑をまぬがれるところまで。 上巻の大半は、昔話。

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    投稿日: 2011.10.31
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    イラクを舞台にした大スペクタクル、といっても上巻の中心となるのは美由紀の過去の話について。このエピソードで『千里眼シリーズ』と『ニュアージュシリーズ』のつながりが明らかにされます。過去の訓練のエピソードやイラクの様子など、どちらの描写もかなりのリアリティがあって、そういう点でも興味深く読めました。

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    投稿日: 2011.03.28
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    この前半はイラクでの物語、というよりも美由紀の過去、両親が事故を起こして恵梨香への補償が必要になってくるという当たりのところがメインです。 この辺が千里眼とニュアージュ、蒼い瞳とニュアージュⅡと繋がってくるんですね!! 恵梨香がカウンセリングを受けるための費用を稼ぐために自衛隊の救難救護部隊に志願したため、ほかの女性候補者と争うことになります。 このときあのハイパーな身体能力を持っている美由紀がこんなの苦戦するわけないだろ、と突っ込みを入れてしまいましたが、このときの美由紀は自暴自棄状態で現在の能力はおろかその時点での能力すら出せきれないんですね;; それに組織特有の上下関係なども絡んでくるわけで・・・ その美由紀がどのように成長していくのか、そして救難救護部隊に入れるのか?とハラハラドキドキされっぱなしでした。 でも結末、そして蒼い~とのシリーズ間の繋がりが解けてすっきり! こんな風に唐突に過去が出てくるってことはここで出会った仲間たちが後編に出てくるのかな?と期待しながら、次の巻を楽しみにしたいと思います。

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    投稿日: 2009.11.19
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    なんだか益々、われらが岬美由紀の活躍が世界中に浸透されていくという巨大な話へとなってきました。小泉さんやブッシュさんまでご登場して、岬美由紀に挨拶するんですから!(笑)。 上巻は主に岬美由紀の自衛隊幹部候補生時代の話です。戦闘機のパイロットとなるための過酷でし烈な争いをすることになる同じ幹部候補生の女性自衛官たちとの話です。ま、この話は下巻での伏線となっているんですけどね~。 それともう1つ。岬美由紀の両親は交通事故死したことは今までのストーリーにもでてきましたが、そこも深く描かれていまして、他の作品で登場してくるあるカウンセラーへと結びついています。うふふ、こういう繋がりがこれまたシリーズを面白くさせているんですよね~。上手いな~松岡氏! イラクへ派遣された岬美由紀ですが、人質解放と同時に起きた爆撃で、ひとり取り残されてしまいます。さて~~この窮地、岬美由紀、どうするか?! 相変わらずのスピード感には逆に圧倒されるほど。サクサク読めるしね~。 どうしてもアメリカ寄りの報道が入ってくる日本では、私も例外なく、イスラムの方が「悪」として映ってしまいます。私は戦争をする両方ともが「悪」になると思っています。あまりに爆撃とかテロだとかそういうことが表面化しすぎていて、犠牲となっている老人、女性、子供たちのことは蔑ろにされすぎていると、松岡氏作品を読んで、改めて感じました。人種や宗教を越えることはできないとわかっています。少しずつでもいいから平和な日々が世界中に訪れることを願わなくてはいられません。 小気味よかったのは・・・・ラストシーンでのブッシュさんに進言する岬美由紀のセリフですね~。世界の指導者たちはもっともっと下々の生活のことを考えるべきなのに!と憤りを感じます。がんばれ~~!岬美由紀!!

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    投稿日: 2009.10.23