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総合評価

35件)
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    学校や家庭とか、友達とか恋人とかあらゆる集団や関係性に敏感で、それに悩み考えても、所詮小さな枠の中でしか答えをだせなくて、共感とかはなかったけど、思春期の描き方は、他の作品では得られない独特さと痛さで良かった。 思春期の始まりや否応なしにくるけど、終わりは自分で見つけなきゃいけないというのは心に残った。

    0
    投稿日: 2024.12.12
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    中学生編はあまりにも過激で変態的で、 度が過ぎていたので途中ギャグに思える程でした。 どんどん侵食されていく春日、狂っていく佐伯さん、 リビドーに目覚めていく二人を開花させた仲村さん、 ドロッドロの展開と開き直った春日と仲村の狂気、 そして場面は転換され第二部の高校生編になると、 ダークサイドから一転、何かを探していく物語に。 取り戻すように動く春日は結局仲村依存状態か? 仲村視点は蓋を開ければやや陳腐な感じはしたが、 まあそうでもないと収拾がつかない気もした。 最後は、まあそうだろうな、という終わり方。 おやすみプンプンやシガテラのような日常エンド。 まあ美しいといえば美しいし、無難ではあるけど、 一気読みした後にはなんとも言えないような、 感慨深さは残ると思う。私はちまちま読んだので、 機会あればまた一気に読み直してみたいものです。 これアニメを観てた人いるだろうか。 アニメの絵柄は全編ロトスコープを用いた作品で、 漫画のキャラデザと全然違います。衝撃です。 でも当時の私はアニメから入った人だったので、 押見の絵の方に違和感を感じてしまいました、が、 今ではこの絵にしてこの物語、と思っています。 そしてアニメの絵柄は既に忘れていて、 検索して出てきたものを見て懐かしくなりました。笑 こっちはこっちで絶妙に気持ち悪くて好きでした。

    0
    投稿日: 2023.08.07
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    うわー!めっちゃ良かった。これは文学だな。無音のコマで訴えかける押見修造先生の思想が心に刺さる。どんな作品か形容するのは難しいが、閉鎖的な空間で思春期の少年少女のリアルが描かれていた。

    0
    投稿日: 2022.04.07
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    思春期とはかくも醜く儚いものか。 さも美しいかのように賛美するマンガは数あれど、〝自意識過剰な日常〟であることを読者に突きつけてくる意味で2000年代の古谷実とこの作品は双璧をなす。

    1
    投稿日: 2015.12.31
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    一巻から一気に読んだ。 7巻くらいまでの中学生編はゲロが出そうなくらい気持ちの悪いものだったけれど、高校編はとても良かった。 最後あんな終わり方なのに満足できた。 この人の作品で女の人はとても重要。 この作品での作者の画力と表現力の向上がすごい。常盤さんの表現とか良かった。

    0
    投稿日: 2015.08.02
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    仲村さんのような人が小学校の時にいた。自分は春日のような「ふつう」にすら到達していない。「何してんの?」と問われたら、何と答えるられるだろう。

    0
    投稿日: 2015.05.24
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    主人公の人生を大きく決めた、仲村さんとの出会いをほとんど言葉にせずこんな風に決着させたのには、物足りない感じもすると同時にしっくりくる感じもする。もともとこの2人の繋がりにあんまり言葉ってなかったし。 分かってたようで分かってない、分かってないようで分かってた、そういうことだったのかな。

    0
    投稿日: 2015.03.28
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    一言で言うと依存症の人の話 1巻だけ読んで半年ぐらいその続きを読んで無かったんだけど2巻以降が面白かった 1巻だけ読んでつまらないと思って辞めた人がいたら是非2巻以降を読んでください 一気に読めるって意味では面白いんですけど、自分で言うぐらいの変態だからそんなに言うほど変態じゃないとこと(中学生だからしょうがないか)、後味が悪くないのも個人的には残念 一部のところで何も解決しないまま終わってくれたら最高でした

    0
    投稿日: 2015.03.24
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    ○噂にたがわずとてつもなく面白かった ○むずむずしながら読んだ ○子供には読ませたくない ○押見の本は、完結してから読みたい ○これを週刊で追いかけていくのは、難しいとおもった ○ひととおり、押見作品を読みたいとおもった

    0
    投稿日: 2015.03.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    仲村との再会。そしてふつうにんげん春日高男の旅立ち。 仲村サイドの物語の狂気に満ちた視点は衝撃的。 これは春日の手になる物語、ということでいいのだろうか。

    0
    投稿日: 2015.01.04
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    咀嚼しきれないながらも、読み終えた今の感覚をなにか残しておかないと気が済まない。そんな作品だった。 とくに最終話は、様々に解釈可能なものではあるんだけど、私にとっては、勝手にこういうことだと確信を持ってしまうものだった。 以下はそんな一読者が勝手に感じた確信と思ってください。 主人公春日の視点から見た仲村は、ずっと、普通の人とは違う、得体の知れない怪物のようだった。 だからこそそこに何かこの世の真理のようなものすら投影して、自分が思っても言葉に出来なかった(あるいは自分がもやもやと感じているような気がしながらもうまく言語化すら出来なかった)ことを代弁してくれるように感じた。 だから、それは春日の目にひどく魅力的に映りながらも、理解を超えたものであった。その理解しがたさ、手の届かない感覚はずっと春日を苦しめて、それと同時に、惹き付けた。それはやはり、彼にとっての物語では最後までそうだったろうと思う。 もちろんそれは春日の視点を借りたわたしたち読者にとっても同じことだった。 最終話は、幻想でも56話のような夢でもなくて、そんな仲村の「あのときの」視点なのだと思った。 だから、あんなにも理解を超えたものだった、春日を含めて誰に対しても心を開いていないように見えた仲村も、他のすべてが同じ空っぽで蠢くものの中にあって、「あのとき」から春日だけは血の通った人間として、眩しく生々しく感じることが出来ていたんだと思った。 それは最後の最後で仲村と春日の出会いに意味を与える、読者にさしだされた救いの手のようだった。

    0
    投稿日: 2014.11.21
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    一気読み。ダークサイドから最終巻で全てハッピーエンドなかんじ? 最後の中村さん視点の中学生時代は何だか悲しくなった。多感な時期、自分が感じる世界と周り感じてるであるう世界とのギャップ、伝わらなくて伝えられなくて、困ってるのにどうしようもないかんじ。本人じゃないとわからない。でも世界がキレイだと感じられるようになった中村がいて、読んでるこちらが救われた。

    0
    投稿日: 2014.07.24
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    人は苦悩し迷いながら大人になる。綺麗な終わり方だと思う反面、春日には仲村さんといつまでもクソムシでいて欲しかったとも思う。仲村さん視点の世界はまさに狂気で、その世界の光が春日だったんだな…

    0
    投稿日: 2014.07.23
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    ついに完結。 覚悟して読んだものの、意外と読後が悪くなくてビックリ。 みんなそれぞれに幸せになった…ということでいいのかな。青春だなあ。(/ω\) 最終話を読んで、もう一度最初から悪の華を読むと違った観点で読めそうです。

    0
    投稿日: 2014.07.15
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    完結巻が出たということで『悪の華』と『おやすみプンプン』を比較しながら一気読みしてみた。どちらもファム・ファタールに出会った少年が悲劇的な恋愛を通して成長するという 同じ物語を描いてるんだけど、作者の資質これだけ読書感が変わるのが面白い。 僕は個人的に『あの人には、あの人の人生があり、自分の思い込みとは関係なしに、勝手に成長したり救済されていたりする』という現実を描いた『悪の華』の結論の方が自分には合っているな…と感じました。

    0
    投稿日: 2014.07.09
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    "子供"の潔癖さで観る"大人"は嘘つきで偽善者でカッコ悪いのかもしれない。 でもそれは社会に適応するために必要なスキル、自分とは違う個性を持つ他者との間で無闇に傷付けたり、傷付けられたりしないための鎧です。 剥き出しのまま、変態のまま、潔く生きたい仲村さんには気持ち悪く、生き辛く感じるのだろうけど…。仲村さんは大人になれたのでしょうか? マンガの幸せな未来の妄想を裏切るようですが、大人になって社会に出てもしんどいことは多々あります。でも幸せを感じる瞬間も時々あるから、なんとかやっていけるのかなと思います。

    0
    投稿日: 2014.07.08
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     6巻くらいから際立ってきたと思うんだけど、キャラクターの表情が異様に強くなって、直視されると次のコマ行けない的な。『みーまー』の大江湯女とかを凌駕する眼力があると思う。  これは若いうちに読んだ方が結構効くと思うな(中2〜3とか)まあ、どうなっても保証は出来んけど!

    0
    投稿日: 2014.07.06
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    コミックでしか描けないシーンの数々。美しかった。完結。 最後のノートからのくだりは春日が過去と自己を距離を置きつつも直視できるようになった象徴のように思えた。 思春期に限らず、暴走する自己と折り合いを付けていくことは重要なテーマ。本書はあらゆる世代に読み継がれていくだろう。

    0
    投稿日: 2014.07.04
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    まあ、こんなもんかな、と…年齢的に立派な大人になってしまった僕にこの最終巻の展開は少々こっ恥ずかしかったです(笑) なんかかつての…何に悩んでいるのかすら分からないモヤモヤを抱えた中高生時代の自分を見ているようで居たたまれない…そんな心境に陥りました。 ヽ(・ω・)/ズコー けれどもまあ、全体的には良かったんじゃないですかね! 個人的に仲村さんが現れなくなった頃から少々、この漫画の勢いが削がれてしまったように思っていたのですけれども、終わり良ければすべて良し! ということで☆三つです…さようなら。 ヽ(・ω・)/ズコー

    0
    投稿日: 2014.07.02
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    別マガを追いながら、あーかわいいカノジョができたらどうせそんなもんだよなー、とか、あー押見センセーもアーティスティックになったもんだなー、とか、あーどうせ誰でも子供ができたら丸くなるんだなー、とか、こんな終え方しか考えられなかったのかなー、とか、考えていたが、こうしてまとめて読み返してみると、これはこれでこういうものだったのだ、と。 むしろそこまで私の鬱屈した現状を掻き乱してくれていたのだとも思い直すことができる。 つまり思春期にいつまでもつまづき続けている私の自意識に針を刺してくれたのだ。 「二度とくんなよ、ふつうにんげん」 ここ数年はこの漫画に心を奪われ続けていたので、ともかくも感謝。

    0
    投稿日: 2014.07.01
  • 完結!

    今年初めの一冊100円のキャンペーンで、3巻までとりあえず買って読んでみよう。くらいの気持ちで読み始めたのですが、気がついたら最終巻まで買い揃えてました。完結してしまいましたけど、何度でも読み返したくなります。

    1
    投稿日: 2014.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    春日がふつうのにんげんとして最終話を迎えてしまいあっけに取られた。しかし、最終話で仲村さんをふつうのにんげんにしたのは春日だったというオチで、1話からのドロドロぐちゃぐちゃした物語が完全に昇華された。

    0
    投稿日: 2014.06.25
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    正直はじめは物足りなさを感じてしまったけど、納得の終わり方でした。 「ふつうにんげん」になっていくんだけど、過去の青臭さはいつまでも個人の中で反復し続けるのだなと思いました。戻りたい、戻りたくない、やり直したいとかどれも叶わないけど一生付き合っていくのかでしょうか。そうだと嫌な気もするけどやっぱり素敵だと思います。

    0
    投稿日: 2014.06.22
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    押見さんの作品を読んでいると主人公の自意識の強さに胸がドキリとすることがあります。まるで昔の自分を見ているようです。 本を読んでいる自分がかっこいい、周りはみんな馬鹿だ。こんなことを思っていた時期が僕にもありました。それが本当にくだらないことで、空っぽの人間が強がっているだけなんだと、押見さんはきっと当時の僕と同じ気持ちを持っていたんだろうな。これからも応援しています

    0
    投稿日: 2014.06.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この物語はボク自身だ。 ボク自身の救いの物語なのかもしれない。 あとがきにもありましたが、 この作品が世の中に出てくれて 読むことができてすごくうれしいです。 何回でも読みたくなるので、絶対に売りません。 押見修造さんに感謝申し上げたい。 この作品を書いてくれて本当にありがとう。

    0
    投稿日: 2014.06.18
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    完結したー!少し淋しい。 読み終えた時、最初から読み返さなきゃと感じた。 終わり方としては、嫌いではないけど、まだもう一波乱を期待していなかったと言えば嘘になる。 少し間を置いて、一気読みし直そう。

    0
    投稿日: 2014.06.17
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     1巻2巻の頃は個人的にはそこそこ面白いフェチマンガといった程度の印象で、表紙とタイトルでなんとなく買って読んでいたのだけれど、もういつからか発売が待ち遠しい漫画になっていました。そしてもう少し続くと思っていたので完結が寂しいです。高校編もう一波乱あると思った。終わり方としては、盛り上がりには欠けるけど下手に話を盛り上げてチープな作品になるよりは、これはこれで良かった。

    0
    投稿日: 2014.06.16
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    最終巻。 初めて惡の華を買った時は「なんで買っちゃったんだ……」と頭を抱えました。思春期のエグイ部分をとにかくはぎとり、痛い痛すぎるの連続。恥ずかしいですが、わたしにもあった若い頃の破壊衝動を思い出させられ「もうイヤ……読むけど……」というかんじでした。 高校生編に入ってどんどん普通になっていく物語を読みながら、そこに生じる空っぽの感覚に「もういいかな」という後悔がありました。 しかし、9巻を読んで自分の過ちに気づきました。中学生編で終わらなかった意味、高校生編に続いた意味。涙が出ました。 大抵の人は後悔しているであろう痛い過去を赦してくれる。それでいいんだよ、と背中を押してくれる大切なマンガになりました。 普通である愛おしさ、苦しさ。同時に自分の中にある暗い気持ち。それでも幸せを掴みたいと思う気持ち。 最終巻を読んで、穏やかな涙が出ました。集めた意味があったと心から思います。ありがとう。

    2
    投稿日: 2014.06.15
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    素晴らしかった。その一言に尽きる。 読後感はきっと人それぞれなんだろう。それこそが素晴らしい作品の本来の評価なんだと思う。

    0
    投稿日: 2014.06.15
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    もっと劇的な最終回を期待していたが、中村さん以外はそれぞれ普通の幸せを手に入れて行ったようである。結局は思春期の不安定な精神世界だけが面白かっただけで、第二部はそれを収束させただけのようだ。ただ中村さんだけはさらに冥府魔道をいくのだろうか、しかし物語はリフレインすることで終わってしまった。ちょっと期待はずれ。

    0
    投稿日: 2014.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どんな壮絶な終わり方をするのかな、と思っていたらとても「普通」な終わり方でした。でもそれが良かったです。 心と体が男女それぞれで成長していく思春期、そこから生まれる嫌悪感や得体のしれないドロドロした感情とどう向き合うかを描いた漫画なのかなと思いました。 今までよくわからなかった登場人物達の台詞も、最終巻を読んだ後なら理解できます。 悪の華は誰の前にも現れていつか散っていくもの。それが普通。

    0
    投稿日: 2014.06.14
  • 読み続けてよかった

    ついに完結です。 当初はインパクトのある表紙やショッキングな展開で話題になりました。 それを受けての第二部が静かに展開していく中、どのようのに話がまとまるのかと思っていましたが、読み続けてよかったと思います。 人によってあらゆる受け取り方があるでしょうが、それこそが読書の醍醐味かもしれません。

    6
    投稿日: 2014.06.14
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    青春とは疾風怒濤、吹き荒ぶ風と、猛り狂う波と、 そして海辺での殴り合いだ。 それはもう、お決まりのパターンなのだ。 青年期を「疾風怒涛」と表現したのはアメリカの心理学者G.S.ホールであるが、彼が提唱した学説に「心理的反復説」というものがある。 個人の発達は生物としての人類が辿った進化の歴史に似た発達段階を繰り返す、というもので、 要するに文化や時代は違えど結局人は、過去の人が繰り返してきた同じパターンの反復でしか成長していけないんだよ、ということである。 結局みんなふつうに生きて、ふつうにセックスして、ふつうに死んでいくんだよ。 それしかできないんだよ。 それのどこがいけないの? 物語は永遠に続く繰り返しとして、幕を降ろした。 これは永遠に終わらない春日青年の思春期の記録であり、 永遠に繰り返される人類の歴史の一部なのだ。 …とまで言ったら、言い過ぎか。

    1
    投稿日: 2014.06.12
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    ただただ、面白かった。良い終わり方の見本みたいな感じ、ですかね。穏やかに、そしてすうっと入ってくる心地よさ。 初期巻から考えると、こういう終わり方になるとは、思わなかった。

    0
    投稿日: 2014.06.09
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    最初から間違えていた。ハメられた。こんなに腑に落ちる最終話、ただただ読んできてよかったぜ!っておもたです。 仲村さんのボキャブラリーの幼さが切なくて。最終話にむけて時間軸の逆走で、仲村さんという少女に、突如説得力がでてくる。生身の人間らしい葛藤をかかえた少女の姿。 最終巻よんで、全巻通して読み直したくなるマンガってそう多くないけど、これは間違いないく、それ。仲村さんと春日の関係、11巻を読む前と後でミカタがかわる。 にしても、常盤さんのにんげん力がハンパない。

    0
    投稿日: 2014.06.09