
総合評価
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powered by ブクログ結婚生活がテーマの短編集。8編あって、ほとんどが女性視点ですが、女性視点から見てるから夫の裏の部分が見えそうで見えないからすっきりしない終わりになるだろうとわかっていても終わりが気になる。表と裏がはっきりしてるので潔いんですが、やっぱりそこは覚悟しておかないと騙されます。普通に読んだあとでしまったと。どの作品も読むとああやっぱり山本文緒だと思ってしまう作品集。2005.04.14読了
0投稿日: 2005.05.27
powered by ブクログどれも 結婚後数年過ぎた夫婦を題材に扱っています。 ラブラブでもない、でも子供もいないし家族と呼ぶにはまだ完全でないような・・ そんな二人の話が多いです。 わりと不妊に関するような話題も多くて そういう小説って少ないし オススメです。 その中の一編「おしどり」 絵にかいたような優等生のような5年目になる夫婦。 喧嘩ひとつせず、仲良く暮らしているのにある日、妻は書置きを残して出ていってしまう。 それを予感していた夫。 これはその妻が帰ってきて居候していた夫の妹に言う場面。 「誠一さんに愛されてるのに、それを窮屈に感じるなんて私が間違ってるんだと 思ってた。」色のない唇が震えていた。 「赤ちゃんができるように努力しなくちゃって思って会社も辞めて、毎日家事と検査の 生活で、それを苦痛だって感じる私が間違ってるんだと思ってた。誠一さん以外の人とも 遊びたいって思うことはいけないことだと思ってた」 そんなことないよ、と私には言えなかった。もしかしたら幻の美しいお城のためには それは必要なことかもしれないのだから。 私が何も言わないので、いずみさんは私が呆れていると思ったのだろう。 こちらを睨むようにしてこう言った。 「真美ちゃんはバカみたいって思うでしょうね。形だけ取り繕って中身のない夫婦だって 思うでしょう。」 怒りをあらわにしたいずみさんを初めて目にして私は言葉を失う。 「でも上辺を作ろう努力もしなくなったら、何もなくなっちゃうのよ。形をつくれば 中身は後からついてくるかもしれないじゃない。嘘でも愛してるって言わなきゃ いけない夫婦だってあるのよ」 まるで自分に言い聞かせるかのように言って、いずみさんはエレベーターに乗った。 なんとも感想の書きようがないんだけれど 私にはこのシーンがすごく心にりました。 共感する気持ちあり、 わびしくなる気持ちあり。 私も結婚して5年。 どこか「子供がいないけれど 幸せいっぱいで羨ましくなる夫婦」 を目指し、羨望し続け 結果的に演じているところがあるのかもしれない
0投稿日: 2004.12.24
powered by ブクログタイトルのまんま結婚にまつわる話。 これ読んで結婚願望ちょっと薄まった。 しかしこの人の書く話は本当に面白い。魅力がある。
0投稿日: 2004.11.22
powered by ブクログ結婚に関する短編集。書き手である作者も読み手である私もも離婚歴があり、それで結婚物語を読むのは不思議な感じがした。 あまあま物語では決してないです
0投稿日: 2004.11.03
