
総合評価
(43件)| 5 | ||
| 13 | ||
| 14 | ||
| 0 | ||
| 0 |
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
物凄くタイムリーなタイミングで読み始めた一冊。たまたま九州への出張があり、ついでに九州に住む友人と遊ぶ約束を取り付け、その友人が過去にバチカン奇跡調査官を紹介してくれた人物だったため「会うから続き読んどこ」とキャリーの中に放り込んでいたのである。ページ開いたら天草四郎が目に飛び込んできてえらいびっくりした。偶然に軽く動揺する。 そんな今回の奇跡調査、舞台は日本。平賀は日系人ではあるが、ほとほと日本が似合わないのが面白い。ロベルトが日本語が分からないため、通訳などコミュニケーション担当として奮闘する平賀も、なかなか新鮮だ。 これまで海外が舞台で、かつキリスト教がベースゆえに、一種のファンタジーと捉えて摂取してきたシリーズが現代日本の地を踏む。少し自分の頭がバグった感触は否定できない。畳敷きの部屋にロベルトが宿泊するの、すっごい違和感。シリーズにおける建築物の描写がとても好きで日本の建築はどうかな……と一瞬不安になったものの、それは杞憂に終わった。神島の地下教会、神秘的で心が洗われる思いがした。 言葉の壁は謎解きにおいて良い感じのハードルになっていたなあ。陰謀を働いた彼らはどのような結末を辿ったのだろうか。また神道儀式?に2人が参加したのには驚いた。キリスト教主眼である物語のベースは揺るがないと思っていたので。それと合わせて、平賀とロベルトの考え方や意識が柔軟なのも好ましい。侵略の歴史の解釈と、感情、そして未来への目線。副題にもなっている「原罪なき使徒」の許容。少しきれいごと過ぎるきらいもあるけれど、この2人の行く先は見届けて行きたいな、と改めて強く思ったのだった。
2投稿日: 2023.06.26
powered by ブクログ舞台が日本だったり、天草四郎を知ってたり、物語の背景にある文化や歴史の知識が薄らでもあったので物語がスムーズに入ってきた。 それにしてもあの拷問器具はマジ怖い。 なんであんなエグいもん思いつくんだろ 2023.3.25 48
1投稿日: 2023.03.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
逆さ霧って初めて聞いた。。いつも超常現象としてか言いようのない現象でも必ず最後科学的に解明されていく。内容はよく分からないけど笑、よくネタが尽きないなと感心する。 語学堪能なロベルトが日本語出来なかったとは。通訳が必要なロベルト。レア。 ロビンソンを助けた天使が体格の良い村人の男だったのは笑った。 あと、シン博士と平賀、ロベルト達との距離が少し縮まった気がする。シン博士好き。ツンデレ感がたまらん。 今回はローレンは出てこず。 さあ、次は天使と悪魔のゲームを見るかな。
0投稿日: 2022.06.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ついに日本までが舞台に……外人さんから見た日本を意識しているようでいて、日本独自の文化や単語を注釈なく出してくるなど、なんだかんだ文章は日本人目線なので、何やらちぐはぐな印象は受けました。そしてロベルトが日本語に通じていないことに驚きを禁じ得ない……平賀の母語だから、しっかりマスターしているものだとばかり思いこんでいました(笑) 奇跡も事件も、今回はこのシリーズにしてはだいぶ大人しいというか、歴史解釈の方に重点が置かれている感じ。そして最後はやっぱりナショナルトレジャーになるのね。 またも犯人を取り逃してしまっていますが、この先、これまでに逃げおおせた面々が集結して何かやらかすのでは……なーんて妄想が浮かんだり(笑)
0投稿日: 2020.03.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中々現実離れし過ぎて読むのに苦労してしまった。。。 舞台が日本だったのが良くなかったんだなぁ。 色々な作用が、そんな描写に見えるんだろうかという疑問でいっぱい。。。
0投稿日: 2019.12.15
powered by ブクログ図書館で。 ロベルト・ヒラガコンビ日本に上陸。 天草のきりしたんが独特の戒律をもったキリスト教になっているというのは面白いなぁ。種の進化みたいだ。 そして何故か生魚が食べられないロベルトに共感してしまった。おかしい…刺身好きの日本人なのになぜ(笑)ロベルト神父はいつも奇跡調査では食べ物に苦労している感があり可哀想。 色々とひっくるめて奇跡なんだなぁとこの頃は思ったりもする今日この頃。
0投稿日: 2019.11.20
powered by ブクログ日本、島原ということで 流石に今回はたるい感じかなぁと思ってましたが 奇跡というより、キリスト教の理念のようなものを とても綺麗なミステリーで説明頂いた感じでした なんか、読み終わった時、物凄く清々しい気持ちに 今までとは違った感動と満足感を味わいました まぁ、これまでのバチ奇あってのギャップ萌ですけどね。
1投稿日: 2019.11.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
20190821 バチカン奇跡調査官シリーズ9巻。熊本天草の不可思議な現象を調査することになった平賀とロベルト。排他的な集落の人々や隠れキリシタンの暗号に、遂に妖怪まで登場? 日本語がわからないのでロベルトの出番はなさそう…と思っていたのに、いつも以上に冴え渡る頭脳とコミュ力。平賀の行動力と思った以上の身体能力にも驚き。しかし、段々と奇跡調査というよりインディージョーンズになりつつあるような。 ロベルトは、平賀の集中すると回りが見えなくなる部分を心配し、自分がしっかりしなくてはと思っていそうだが、平賀にすれば、気づけばロベルトが危険に巻き込まれており、放っておくと死ぬんじゃないかと思っていそう。そして、遂にデレた?シンも見ものである。
0投稿日: 2019.08.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
妹より。 一気読み。日本が舞台なはずなのに、何このアジア感!何となく自分の偏見を知れた気がする(笑)。 全ての事象には、ちゃんと理由があるんだね。本当に納得。そして神秘的な神儀に、なんだか全部持っていかれて気がするよ。
1投稿日: 2019.04.03
powered by ブクログ今回の奇跡調査の舞台が日本ということもあって、これまでのシリーズより身近に感じました。 狭いと言っても日本もなかなかどうして広いなぁ。 ロベルトが遭遇した妖怪って結局、不思議体験ということでいいのでしょうか。
0投稿日: 2019.03.20
powered by ブクログ日本が舞台。平賀がロベルトに通訳してたり普段と反対なことが起こったり、宗教が日本の文化と混ざり合って複雑になっている感じとかも興味深かった。
0投稿日: 2019.02.26
powered by ブクログ日本を舞台にしたいつもの。トリックに期待というかキャラ小説。 今回はファンタジックな要素が多かった気がする。色んな伏線がとりあえず収まるところに収まったのも良い。 読後感ものすごく穏やかで爽やかだった。色々あったけれどきれいにまとめました感があって良かった。
0投稿日: 2018.11.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
うーん……隠れキリシタン関係の建物などが世界遺産登録されることが濃厚になったことから(今年、正式に世界遺産に登録されましたね)時節に乗って出したのかな。 いい人そうな人が犯罪に手を染めていた、みたいなのは王道パターンなので驚きはないな。
0投稿日: 2018.07.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今回の奇跡調査は日本ということで、日本語がわからないロベルトさんの分まで頑張ろうとする平賀さんの姿が微笑ましかった。あと怪談怖がるシーン可愛い(笑) 相変わらずシン博士と平賀さんの話が噛み合ってないところが面白い。ローレン好きとしては彼の出番がないのは寂しいけど、シン博士はシン博士でいいキャラクターしているので読んでて楽しいです。 舞台が馴染みがある場だからか、いつもより想像しやすくて余計に霊的な話の場面は不気味でした。 ラスト数ページで解決するのはいつものことなんだけど、いつも以上にあっさりだと感じたのはここ最近の巻の終わりが割と不穏な感じだったからかな?(笑) 次の調査も楽しみ!
0投稿日: 2018.04.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今回は舞台が長崎で、隠れキリシタンが素材で大変面白く読めた。いつも通り、ロベルトの単独行動と迂闊さにハラハラした。毎回のように、単独行動は危険だと学習してほしいいと思う。 8巻からチャンドラー・シンの増量週間に突入したらしくて、信頼関係が構築されているように思えた。 丁度、長崎に行ってきた人から、『隠れキリシタンの数は極小になったそうだよ』の絵葉書を貰った時に読んでいたので、こういう巡り合わせは面白いなとふむふむと頷きながら読んでいた。 新しい知識があると、自分が見る世界が拡張されるのが楽しい。自分が知る前からずっとそこにあって、自分が知らなかっただけなんだけど。新しく知ることで、対象にピントがあって、意識がそこにも向くようになる。アンテナが立って、自然と情報をキャッチするようになる。読書や知識、旅行はそういうところが素晴らしいと思う。
0投稿日: 2018.04.15
powered by ブクログ2017.10.9 日本が舞台。 ジュリア司祭もローレンも出てこない。 日本なのでイメージしやすくてわかりやすかった
0投稿日: 2017.10.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館で借りた本。 今回の舞台は日本!ってことでいつもよりも親しみがあり、ぐいぐい引き込まれた。日本史で有名な天草四郎の乱の舞台、天草で真夏に雪が観測された。さらに、遭難した冒険家が黒髪の天使に助けられたと証言し、天空には巨大な十字架やキリスト像まで見えたと言う。今回こそ奇跡なのか?
0投稿日: 2017.09.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第9弾 プロローグ 苦難の日に我を呼べ、我、汝を助けん 第一章 東方の奇跡の地へ 第二章 奇跡の島で囁かれる怪談 第三章 天草四郎とキリシタンの遺物 第四章 重なり合う世界 裏神事 第五章 舞い落ちる雪と隠れ里の真実 エピローグ 我が口は絶えることなく賛美を謳う
0投稿日: 2017.08.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
黒幕の思惑がいまいち掴みきれず。。。 殺人を犯していなければ、感情移入する事もあったかもしれない。 舞台は日本、隠れキリシタンが題材。 平賀神父が活躍するかと思いきや、あまり。。。 逆にロベルト神父は得意の暗号でラスト小気味よく突破していきました。 博士が何か、天然キャラ扱いになってきている。。。 魔法の言葉第2弾。 相変わらず科学的説明は難しいが、分野によっては自分と相性が良く読みやすいトリックもあるのだと気付く。
0投稿日: 2017.08.08
powered by ブクログバチカン奇跡調査官シリーズ第9弾。 今回の舞台は日本です! 二つの奇跡の申請は、フランシスコ会とイエズス会から届き 現法王はイエズス会であることから、厳正な審査を行うため、 別の会派の調査が妥当であり平賀が日系ってことが決め手になった。 いつものことながら蘊蓄がたくさんありました。 これを読まなければ触れることのなかった歴史。 神事に奇跡・・・ 本当に現実と幻想の境目がわからなくなる。 最後の粋な計らいに、感動しました。 っていうか実話だったのが驚きです。
1投稿日: 2017.04.15
powered by ブクログバチカン奇跡調査官9作目。 舞台はついに日本へ!語学のスペシャリストのロベルトが日本語は専門外だなんて少し意外。平賀も日本にもっとなじみがあると思ってたけど、実際はそうでもないんだな。日本文化に戸惑う2人が可愛いかった。あと、今回の平賀は怪談におびえたり、シン博士の前で涙を流したり、いつもより人間味があったような気がする。 閉ざされた村の怪しい人達の怪しい儀式…わくわくせずにはいられません。弾圧されながらも細々と信仰を繋いだ隠れキリシタンの話も興味深かった。天草に行ってみたくなりました。そしていつもの恒例ドキドキ地下洞窟探検ですが、ロベルトの超人的暗号解読力でスイスイ進んでしまうのが少し残念。 科学的には実証できても、それが起こってしまうような偶然が重なること自体が、もう奇跡認定してあげてもいいんじゃないかと思ったりする。
0投稿日: 2017.04.02
powered by ブクログ読書録「バチカン奇跡調査官原罪無き使徒達」4 著者 藤木稟 出版 角川ホラー文庫 p129より引用 “「大自然の前には、人類は為す術もない訳 だ」” 目次から抜粋引用 “東方の奇跡の地へ 奇跡の島で囁かれる怪談 天草四郎とキリシタンの遺物 重なり合う世界 裏神事 舞い落ちる雪と隠れ里の真実” 天才神父二人組を主人公とした、ミステ リー長編小説。 若い海洋冒険家が航海中に、突然の台風に 巻き込まれた。船は沈み、頭に傷を負い、海 に漂う彼が詩を思い、神に祈ったその時、目 に映ったものは…。 上記の引用は、奇跡調査任務中、自然現象 を検討中に主人公の一人・ロベルトの発した 一言。どんなに便利な世の中になったとして も、自然災害から完全に縁が切れることはな いでしょう。日本ほど、この事を思わずにい られない国は無いのではないでしょうか。 地震や台風の被害が全く無かった年なんて、 思い出すことが出来ません。 少しでも災害が起こらないように、空に向 かって祈るばかりです。 今回の舞台は日本です。キリスト教徒はそ れ程多くはないようですが、関わりが少ない と言うわけではないみたいです。 日本の他の地域には、キリストの墓などの伝 説もあるので、再び舞台になるかもしれませ ん。 ーーーーー
0投稿日: 2016.12.27
powered by ブクログ熊本・天草において、真夏日に大雪が観測され、天空に忽然と巨大な十字架が浮かび上がった。時期を同じくして近隣の海で遭難した海洋冒険家は、こう語ったという―「美しい黒髪の天使に救われた」。平賀とロベルトは奇跡調査を開始するが、隠れキリシタンの信仰が色濃く残る天草の地には、さらに謎めいた怪異と暗号が伝えられていた。「さんしゃる二、こんたろす五」の文が示す天草四郎伝説の真実とは!?
0投稿日: 2016.06.06
powered by ブクログ熊本・天草において、真夏日に大雪が観測され、天空に忽然と巨大な十字架が浮かび上がった。時期を同じくして近隣の海で遭難した海洋冒険家は、こう語ったという―「美しい黒髪の天使に救われた」。平賀とロベルトは奇跡調査を開始するが、隠れキリシタンの信仰が色濃く残る天草の地には、さらに謎めいた怪異と暗号が伝えられていた。「さんしゃる二、こんたろす五」の文が示す天草四郎伝説の真実とは!?大人気シリーズ第9弾。
0投稿日: 2016.03.14
powered by ブクログついにやってきた、日本!ロベルトが日本語を話せないので、交渉は平賀の役目です。なれないやりとりに奮闘する平賀、やればできるんです!とぷんすかする平賀、登山用具再登板の平賀、ロベルトを思う平賀、男女関係に言及する平賀、おかげさまでいろんな平賀が拝めました。ありがとう天草。 畳やお刺身、がらんとした部屋にとまどうロベルトがかわいすきでとても好きです。楽しかった……「耳なし芳一」のくだりはときめきすぎて、しばらく放心してしまいました。意地悪いロベルトさん、いいですね。 ロベルトは、いい加減自分をないがしろにしてはいけないのだということ、ほとほと自覚してくれないと困ります。今回の件でしかと頭に、胸に刻みつけられたと期待してます。平賀も怒ったし。 キリスト教徒+神道?な儀式、とても神秘的でわくわくしました。おもしろかった! 平賀さんちの工事は、そういえばどうなったんでしょう。
0投稿日: 2016.02.08熊本上陸。
Welcome to Japan なバチ官十巻目。日本の有名なキリシタンと言えば天草四郎ってことで、平賀氏とロベルトさん、熊本上陸。何時もは面倒見られるばっかりな平賀氏が日本語でのコミュニケーション役でちょっと頑張ったり。そして田舎の大量おもてなし料理(毎食)に涙目な二人の微笑ましいエピソードとか。本題の落とし所含めて、いい感じに纏まった日本編でした。
1投稿日: 2016.01.08
powered by ブクログシリーズ9作目 今回の舞台は日本。天才神父コンビが天草四郎伝説の真実に迫る。 舞台が日本だからか、キーが天草四郎だからなのか、本書はかなり読みやすい。特に天草四郎と隠れキリシタンのくだりは知らない事だらけで勉強になりました。 知らない知識が増えるのは楽しい。 平賀少年の八岐大蛇にまつわる話がいい。小さな時から平賀は平賀なんだと笑ってしまった。
0投稿日: 2015.11.13
powered by ブクログ舞台が日本なので、これまでよりもはるかに読みやすい。何となく身近に感じられるので、読んでいて気持ちよい。キリスト教という視点から見た歴史は分からないでもないが、どうも歴史認識が中途半端な気もした。隠れキリシタンや日本神話に対する解釈についてはフィクションの部分もあるので、そういう風に持って行くやり方もあるんだなぁと言う感じ。
1投稿日: 2015.11.07
powered by ブクログ日本が舞台だったから?出てくる言葉が知ってるものが多くて読みやすかった。土着の信仰の辺りも、日本人だからか土着側のほうが感覚がわかっちゃったり、二人より先取りしながら読み進めていく感がちょっと新鮮でした。 十五さんシリーズが出てるから、彼がまんま柴本さんイラストでイメージでてきてて、そういう意味でも楽しめた刊。
0投稿日: 2015.08.10
powered by ブクログ相変わらずの凸凹コンビではあるが、分析やら謎解きやらやらせたら天才的な2人の掛け合いは、いつ見ても楽しいというか、それで成り立っているロベルトのカバー力というか、平賀のマイペースさにはハラハラするなぁと。 今回も日本舞台で平賀の活躍が!と思ったら、やっぱりロベルトできっちり締める辺り流石だなと思った。 謎解きの部分は、巻を重ねるごとに難しくなってて、理解出来ないこととかあるけど、作品として考えてる著者の藤木先生が凄いわ! 読み応えはたっぷり!是非!
0投稿日: 2015.07.03
powered by ブクログシリーズ9作目。おお、ついに日本が舞台だ! 嵐の日に起こった奇跡、天草財宝伝説、油すましの伝説とそれに絡んだ殺人事件、と盛り沢山な内容で楽しめます。日本におけるキリシタンの歴史についても語られていて勉強になりました。 平賀とシン博士のやり取りがいいなあ。なんだかどんどんシン博士がお気に入りになってきました。ツンデレだよね(笑)。
0投稿日: 2015.06.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2015年6月29日読了 前回に引き続き、純粋な奇跡調査で安心して読めた。 舞台が日本・天草で隠れキリシタンというのは非常に魅力的であり、様々な話でもモチーフにされるあの暗号がバチカン式に解明されていくのがすごく良かった。 隠れキリシタンの信仰の純粋さに胸打たれるロベルトの姿が印象的。信仰という存在の確かさみたいなものを目の当たりにすると、ロベルトは本当にまっすぐに受け止めて羨む姿が素敵。こうやって徐々に彼らしい信仰を見つけていって欲しいな。ロベルトは割と受け入れるという姿勢が平賀以上にあるんじゃないかと思う。 久々に平賀の天然の危うい部分が出て、ロベルトが心配するという構図があって可愛らしい。あと、普段は全てロベルトが先導するのに対し、今回は言葉の問題の為に平賀が「私も出来るんですよ!」と何だか可愛らしいえばりんぼっぽさを出していてめちゃ可愛いかった。 言葉通じない割にはロベルト大活躍だし、円盤の謎をすいすい解いていってしまうには感服。人質にしてはいけない人材だよね、ロベルトは。 途中に出てきた日本神話におけるお話は非常に興味深く、それが現在に繋がっているのがなんとも日本的。いつも各国の土着の思想などが用いられていたりもしたので、今回はそういう部分になるのか…と思った。 今回の主犯に当たる彼らは本当に信仰の為にあんなことをしたのか、それとも背後に影があるのか…妙に勘繰ってしまうところではある。行方が知れないのが怖い。 そして、安東神父がロベルトとの対話で気持ちを揺さぶられ、最後に気持ちの変化があったのならば、それはすごく良かったなって思う。
1投稿日: 2015.06.30
powered by ブクログ今回の舞台は、ついに日本。天草。 隠れキリシタン、カソリックと土着宗教との融合が出てくる。 馴染みあるはず日本が、エキゾチックに描かれていて、面白かった。
0投稿日: 2015.06.29
powered by ブクログついに日本に! 2つの純粋さがある ひとつは手段を選ばない純粋さ、もうひとつは、誰のためかを常に問い続ける純粋さ 素朴さが悪いってことはないんだなあ 手を組んで行ける世界であってほしい
0投稿日: 2015.06.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
舞台は日本、天草。隠れキリシタンに天草四郎に、怪談に妖怪に色んな要素が絡み合って面白かった。 今回は日本語のできないロベルトに代わって平賀が現地の人とのコミュニケーション役をつとめていて新鮮だった。 キリシタン信仰というと、単純に日本におけるキリスト教信仰というイメージしかなかったけれど、日本の土着の信仰と混ざりあって本来のキリスト教とは違った内容になっていたというのが興味深かった。 氷狼事件のこともあったからシン博士も少しは心を開いてくれたかなーと思っていたら前にもましてツンツンしてて焦った。 と、思ったらロベルト直伝の魔法の言葉にしっかり動揺してくれてて一安心でした。 それにしても黒髪天使の正体があの人だったなんて…!予想外すぎて衝撃…!(笑)
0投稿日: 2015.06.02記念すべき???
ようやく、とうとう、日本にやってきました。平賀とロベルト。 読了して最初に思ったのが、「よかった。あの人が出てこなくて。」でした。 作品的には、あの人が暗躍していた方がスケールの大きいものになるんでしょうけれど、舞台は日本だからね…。 隠れキリシタンってこういうものだったのかしら。キリスト教でありながらそうではなくなってしまった日本のそれが、悲しくも切ない。 平賀のロベルトに対する思い(もちろん、友人としてですよ!)にもふれられる一冊。
1投稿日: 2015.04.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
バチカン新刊! そして藤木先生・柴本先生同時というまさに奇跡のサイン会に参加できたこの僥倖を神に感謝します…。サイン会についてはまぁここに書くものでもない(日記を書かねば…)ので割愛しますが、今年はバチカンの刊行ラッシュとのことで今からドキドキが止まらない…! 平賀のおかげで常に海外が舞台だったということをあまり意識していませんでしたが、初の日本舞台。今回の王道は「天草・隠れキリシタン」。毎回この王道をどう調理してくれるのかが本当に楽しみで仕方ない。こうくるかー!と思った時の高揚感たるや。 海外舞台なら僧服の二人も馴染むものですが、この二人が日本ののどかな地を歩いているかと思うと、俄然不思議な感じが。特にロベルトとか彫刻が歩いてる感じなのかなとか(苦笑)。 前述の王道に土地の妖ネタも絡めてくるあたりが憎い。毎度恐ろしく膨大なオカルト的・宗教的・歴史的・科学的要素で構築されるとはいえ、不思議なマントのくだりとか比較的最近発表されたようなものまでよくもまぁここまで自然に組み込めるものかと。 今回は展開の広がりとしてはそこまで派手なものではないけれど、舞の神事の神がかり的な空気感はさすが藤木先生。どちらかと言うと綺麗めにまとまっていて、ラストのミサ曲のイメージも相まって読後感も美しく。しいて言えば、いわゆる動機部分にもうちょっと納得いくものが欲しかったけれど。 しかし毎回さらっと書かれてるけど、本当にロベルトは出来る子だと思うの…すごくさらっと書かれてるけど…。 シン先生との関係も思わぬところでちょっとほぐれ、次巻はまた短篇集とか。楽しみだー楽しみだー。
1投稿日: 2015.04.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今更ながら、本当に奇跡調査官っているのかしら? でもこのシリーズは、日本が舞台より異国情緒が溢れる感じの方がいいかも。
0投稿日: 2015.04.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シリーズ待望の日本を舞台にした奇跡シリーズ。その期待に応えてくれるかのように、奇跡についての説明は、実際にある気象現象を使っており、綺麗にまとまったのではないだろうか。すっごく、納得できたし面白かった。 また、日本を舞台にキリストのことを書くとなれば、天草四郎の乱を取り上げるしかないと思っていたので、その通りになり面白かった。隠れキリシタンの登場人物や、彼らの宗教観などの説得力は流石だと感じた。そして、森羅万象が言葉によって生成しているという考えのもと何かに名前を付けるという行為によって名付けられたそのものに意味を与え祝福や呪いを与えることができる、というのは日本人の多くが持っている価値観であり、自分の考えの芯となる部分を簡潔に説明してくれていた。
0投稿日: 2015.04.15クスリと笑えて心洗われる日本編
シリーズ10冊目(長編としては9冊目)の舞台は日本! 平賀&ロベルトが熊本の天草にやってきます。おなじみの奇跡調査に、カソリックの歴史だけでなく、ラフカディオ・ハーンの怪談や妖怪油すましといった日本的なモチーフが絡んでくるのが面白いと感じました。 今回の「奇跡」は、無人島に浮かび上がるキリスト像という、かなり謎めいた代物です。こんなの解明できるの?と思っていましたが……さすが神父コンビ、見事にやってくれます。真相が明らかになる終盤は、毎度ながら感心しっぱなしでした。 血なまぐさい場面の多い本シリーズですが、今回はそういったものがほとんどありません。むしろ心洗われるようないい話で、驚いたくらいです。ホラーとしては弱いかもしれないけれど、個人的にはかなり好みでした。宿の主人に翻弄される2人の様子に、ついつい笑ってしまったり……。 読むだけで涎が出そうなロベルトの料理シーンも見逃せません。
5投稿日: 2015.04.07
powered by ブクログバチカンシリーズ最新作。 舞台が天草ということで、ひょっとして朱雀シリーズみたいなドロドロがあるかとちょっと期待していたが、その辺りはけっこうサラッと流されてしまったw 資料的な説明文が頻出するのがやや気になったが、派手なトリックや謎の地下洞窟はやっぱりワクワクするね。
0投稿日: 2015.04.06ついに舞台は日本へ!
待ちかねた新刊!しかも舞台は日本の天草とあって、折からの世界遺産ブームにも乗ったタイムリーなお話。手元に教会群の写真を載せた雑誌を置いて風景をたどりながら読みました。いつもながらの謎解きやアクションは健在な一方、おどろおどろしさはあまりなかったかな、と思います。隠れキリシタンのとらえ方も、豊富な資料に支えられてよく掘り下げられています。相変わらず考えすぎるロベルトとまっすぐに突き抜けている平賀のコンビは秀逸。ロベルトの新しい職務の様子や、バチカン内部の裏事情なども興味深く読みました。サウロ大司教はやはりすごい人です。それにしてもロベルト、なんかよく殴られている気がするのは私だけでしょうか?シン博士もだんだん仲間になっていくようでうれしかったです。次はローレンが読めそうなので、6月をワクワクしながら待つことにします。
3投稿日: 2015.03.28
powered by ブクログ天才美形神父コンビが、いよいよ日本にやってきた! さすが藤木さん、トンデモ話はスケールが大きいにこしたことはないよ! なるほど、天草四郎って有名な割には謎だもんねえ。伝説の主人公みたいなイメージすらする。 そしてアレだろうな、ラスト行方不明になった人々は、例の組織に……てか、事件そのものの黒幕も怪しい。 ところで、新たに神社庁の某機関シリーズとか始まるんじゃないかと、ちらっと思ってしまったんですけど(笑)
1投稿日: 2015.03.27
