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どうして時間は「流れる」のか
どうして時間は「流れる」のか
二間瀬敏史/PHP研究所
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総合評価

14件)
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    時間の流れについて説いた一冊。 特筆すべき内容はなかったものの、相対性理論や宇宙論の復習になった。

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    投稿日: 2025.06.21
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    物理理論をもとに時間とは何かの研究成果を述べる。時間と空間は時空として離れたものではない。相対性原理、宇宙論、なるほどと思ったが、時間研究の最前線の章は分からないところが多かった。

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    投稿日: 2018.10.11
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    物理学者による、 ちょっと難しいけれど比較的分かりやすい、 「時間とはなにか」という問いに答える本。 その性質上、特殊相対性理論と一般相対性理論を扱っていて、 本書の半分以上は宇宙論にもなっています。 重要なキーワードは「エントロピー」でした このイメージを掴んでおかないと、 時間の流れについてもイメージが湧きません。 エントロピーについては、 僕はたとえば比喩的に、 遊び場でも、仕事場でもネットの掲示板でもいいですが、 「場」というものが壊されてしまうことを、 エントロピー増大にかけて、 「世の中はエントロピー増大に向かうものであるから、 エントロピーを増やすことは難しいことではなくて、 エントロピーを低くしていくことのほうが つまり情報量を増やすことでもあってそれこそがかけがえのないことで、 場を壊すなどというエントロピーを増やす行為よりも、 場を作るというエントロピーを低くする行為を大事にしていかないか」 とどこかで書いたか考えたかしたことがあります。 生命の誕生っていうものも、家を作ったっていうことも、 エントロピーを低くする行為なんですよね。 宇宙のエントロピー増大っていう流れに逆らう行為にこそ、 面白みと生きがいはあるんじゃないのかって思いました。 そこでこの本ですが、エントロピーを重要視しています。 人間の進化にしたって、原子力廃棄物だの二酸化炭素だのゴミだのが エントロピー増大にあたるとしていて、 人間の進化だけをみてエントロピー低下とはみなさない、 となっていました。すごくマクロな見方です。 宇宙の始まりから、最新の物理学のトピックまで、 面白く読めました。 超ひも理論はこの世界を10次元と考え、 M理論というのが11次元と考えるという区別ができたし、 僕らが認識する空間3次元と時間1次元のほかの余剰次元は、 ミクロの域にまで折り畳まれていて観測することも出ないと考える 科学者が多いこともはじめて知りました。 そういうわけで、 すべてはっきりとは理解できませんでしたが、 物理学の面白い読み物でした。

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    投稿日: 2015.03.12
  • おすすめです。

    本書を読んでいて、大学受験勉強の時に一瞬だけ物理学の楽しさに目覚めたことがあったときの自分を思い出しました。この道に進んだら楽しいだろうと思いつつも知力が追いつかず、ニュートン物理学だけで事足りる分野で仕事をしています。近代物理学の先生方がなぜ(何に惹かれて)この分野を研究されているかが良く分かりました。一般人には分かりにくい分野ですが、そのとっかかりをつかむには良い本だと思いました。

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    投稿日: 2014.03.16
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    多大な興味を持って読み始めたが、結局内容の半分も理解できず、表題の答えもわからぬまま終わってしまった。元来理数系には弱いが、これほどまでにわからないとは何とも情けない。時間が流れる理由を熱力学を用いて説明しているのだが、エントロピーの概念が理解できずお手上げ状態になった。

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    投稿日: 2014.02.10
  • ちょっと難しかった

    物理の本は好きで、頻繁に出てくるエントロピーの概念も知っていますが、この本は全体にわたしには難しくて説明がピンと来ず、でした。広範囲にわたって解説しているので、それぞれの説明が端的で、わかったようなわからないような、という感覚です。わかるときっともっと面白く読めると思うので、間を空けてまた読んでみようと思います。

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    投稿日: 2013.11.22
  • 物理学者の考える時間とは

    本書は、物理学者が時間をどのように考えているかを紹介した本です。 時間を考えることは、重力や宇宙を研究することと密接な関係にあることが分かります。 例えば、時間が過去から未来に一方向に流れることを「時間の矢」と称し、5つの「時間の矢」があります。 ・熱力学的時間の矢 ・波の時間の矢 ・進化の時間の矢 ・意識の時間の矢 ・宇宙論的時間の矢 これらの原因を突き詰めていくと、「宇宙の初期状態」があらゆる時間の矢の原因になっているそうです。 したがって、必然的に、相対性理論、重力論、宇宙論にまで話しは及び、時間が物理学の先端研究分野と密接な関係にあることが分かります。 たまたま、本書とは別に、重力や宇宙に関する新書を読んでいたので、時間との思わぬつながり意外さを感じました。 ところで、本書の中で私が印象に残った話の1つに、時間の矢が現れるのはいつか?についてのたとえ話があります。 内容は、机をたたいてコインをひっくり返すのをビデオで撮り、これを逆回しで見るとどうなるか、という話です。 コインの数が少ないうちは、ビデオを見ても逆回しかどうかわからないですが、コインの数が増えていくと、逆回しだと明らかに不自然に見えるようになります。 それが、時間の矢が現れたことだということだそうです。 このたとえ話は、熱力学の第2法則のエントロピー増大の法則を説明した話でもありますが、熱とは関係ない身近な例での説明で非常に印象深かったです。

    2
    投稿日: 2013.10.27
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     恐らく解説そのものは科学的に正しいのだろう。だが大事なところでディテールをすっ飛ばして説明しているものだから、納得感が得られない。いくらでも反論の余地を残すロジックとなっていて、さすがに理系人間でもついていけない。例えば重力で光が曲がる理由について、自由落下するロケット中での光の挙動で説明しているが、このロジックは自由落下を想定しなくても(加速度ゼロの等速運動でも)成立する。  そもそも「時間」とか「宇宙」とか一般人の想像を超えるような事象について、こんな粗いやり方で理解できっこない。最終章になると「こうなっていると言われているから信じろ」と言わんばかりの宗教チックな内容となっていて残念。

    0
    投稿日: 2012.12.24
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    物理学者達が時間をどのように考えているかを紹介した本。 イラストも用いて分かりやすい説明がなされている・・・と思ったがイマイチ。 「時間」について、様々な説明がなされているけども、著者の噛み砕きがどうも納得できない。 理解できないまま話が進んでいくので最期まで楽しむことができなかった。 難しいというのではなくて・・・この説明でいいのか?という疑問を引きずったまま読んでしまった。 読者の姿勢に寄って、分かりやすくなったり、分かりにくくなったりする書かもしれない。 一般の解説書であるのに、こちらのオツムがついてい行けないということを思うと、哀しい。 ---------------- 【目次】 時間とは何だろう 時間はなぜ流れるのか 時間はどのように流れるのか I  〜運動と時間の関係〜 時間はどのように流れるのか II  ~重力と時間の関係~ 宇宙と時間の深い関わり 時間研究の最前線 ----------------

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    投稿日: 2012.06.05
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    普段考えもしないことを考えさせられました。その分、脳内の普段使っていない部分を使ったような気分です。 時間を考えることは、物理学を考えることになるんですね。そして、必ず相対性理論の話になる。でも数式や難しい言葉は出来るだけ控えられており、とてもわかりやすかったです。もちろん、私の頭が固すぎて理解出来ないところもありましたが。 タイムマシンが出来たらどうなるんだろうなー

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    投稿日: 2012.04.25
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    生物の体内時計からエントロピー、相対性理論、ブラックホール、ビッグバン、そしてタイムマシンや時空論までも平易に紹介。特にエントロピーや相対性理論は時間に関係する事項に絞ってよく整理されて分かった気にさせてくれる。 光速を超えるタキオン粒子によるタイムマシン実現の説明が面白い。高速に近い速度で航行する宇宙船に地球から送ったタキオン粒子通信に対し宇宙船から返信すると、過去の地球に返信が届く。 狐につままれた感じだが、タイムマシンとはそもそもそういうものか。 最後の時空論では、超重力理論、超ひも理論、M理論を10ページ足らずの中に凝縮。 読み物としては十分。

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    投稿日: 2012.04.20
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    「時間の矢」について。2001年の『図解雑学 時間論』を改稿したものらしい。物理学者による興味深い話がいろいろ。  古典物理,量子論含め,物理の法則はそのほとんどが時間反転に対して不変。なので,時間の流れに向きがある必然性って実は明らかでない。時の流れの起源を探る。  もちろん,絶対時間・絶対空間を否定した相対性理論の解説もあり。アインシュタインはマッハの影響を強く受けてるのだが,マッハの思想は重要。絶対時間,絶対空間が信じられてた19世紀末に,物質がなければ時間も空間もありえないと喝破した。速度の単位マッハもこの人。  時間の矢は熱力学で現れる。摩擦や拡散といった不可逆過程は,過去へ向かっては起こせない。これは孤立系のエントロピーが時間とともに増大するという第二法則。微視的な場合の数が多く割り付けられた巨視的状態が実現すると説明される。部屋の片隅に空気が集まっている状態は確率的にありえない。  時間の流れとは,エントロピーが増大する流れ。でも大事なのは,宇宙が低いエントロピーの初期条件を用意してくれたこと。最初の状態が熱平衡とはほど遠かったために,時間の流れが生じたのである。そしてどこへ向かうか。19世紀には宇宙は熱的に一様な「熱死」に向かうとされていた。  しかし重力を考慮に入れた重力熱力学では,もっともエントロピーの高い状態は,宇宙のあちこちにブラックホールがぼこぼこあるような状態らしい。宇宙論的時間の矢。宇宙は膨脹しているが,その宇宙膨脹が低エントロピーを供給してくれている。最初の星が核融合反応をしつくしてしまうことなく核融合が途中で終わったために宇宙に大量の水素が残った。この宇宙膨脹による低エントロピーが,宇宙の進化,生物の進化をもたらした。進化はエントロピーが減少していく過程。「宇宙が…適切な速さで膨張を始めたこと…があらゆる種類の時間の流れの原因と考えられるのです。」p.196  タイムマシンについても紹介。ワームホールやタキオンは実在が確認されていないが,普通の物質でできた高速回転円筒によってもタイムマシンが構成できるんだという。原子核の密度くらいの巨大円筒を,軸周りに高速回転すると時空が引きずられて,円筒付近では何物も円筒の回転方向に逆らって運動することができなくなる。通常時間は未来にしか行けない一方通行,空間はどちらでも自由に行けるのだが,高速回転円筒の近傍ではこの時間と空間の性質が逆転。すなわち,空間を一方向にしか行けなくなるかわり,時間をどちらにでも進めるようになる。  勉強になる。でもいつもちょっと疑問に感じるのは,エントロピー増大の話で,ある巨視的状態がいくつの微視的状態で実現されてるか勘定するとこ。どういう微視的状態を特定の巨視的状態として観察するかは,すごく恣意的な話ではなかろうか。微視的状態としてはすべて区別がつくはずなのに。

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    投稿日: 2012.03.17
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    空間と時間の関係が特殊相対性理論、重力の空間の関係が一般相対性理論。二つはニュートンの古典物理学である「時間は絶対である」という概念を覆した。時間は観測者によって長さが変わる。なぜなのかを説明する。 簡単に書いてくれてあるのだが、結局なんだか良くわからなかった。ただ、時間と空間は絶対なものではないということはわかった。

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    投稿日: 2012.02.27
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    【本】二間瀬敏史『どうして時間は流れるのか』。時間という概念を、矢印の流れる向きという考えで説明した一冊。http://www.amazon.co.jp/%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%A6%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%AF%E3%80%8C%E6%B5%81%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%80%8D%E3%81%AE%E3%81%8B-PHP%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E4%BA%8C%E9%96%93%E7%80%AC%E6%95%8F%E5%8F%B2/dp/4569800092

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    投稿日: 2012.02.06