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世界が認めた和食の知恵―マクロビオティック物語―(新潮新書)
世界が認めた和食の知恵―マクロビオティック物語―(新潮新書)
持田鋼一郎/新潮社
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総合評価

5件)
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    和食とタイトルにしたのは売れ行きを考慮してなのだろうか?内容はマクロビオティックの話です。マクロビオティックと歌わず和食とする事で知らずの方々に普及する目的もあるだろうが、正直残念。マクロビオティックで十分良いと思うのだが。。 和食というと聞こえは良いかもしれないが、知識なく和食賞賛とすると塩分濃度の高い食を賞賛する事にもなりかねない。これは良くない。そこが残念でしかない

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    投稿日: 2018.11.08
  • マクロビ? 胡散臭い? 本当にそうかな?

    和食ほど、健康にいいものはない、らしい。 日本人の寿命の長さを考えるに、確かにそうかもしれないとも思った。 そんな日本で、古来の食にまつわる知恵を健康法として実践したものがマイクロビオティック。 横文字であることからどうも輸入文化のように思われがちだが、実は日本発という驚き。 明治に日本人が生み出された健康法が、アメリカで注目され、世界中に広まった。 その文化ができていくきっかけは料理人ではなく、陸軍薬剤監からだった。 明治から昭和にかけてマクロビオティックに関係する人物を追い、 文化遺産としても登録された日本の食/食療法の知られざる意義を探っている。 濃い味文化、カロリー多めなアメリカフードカルチャーのなかで 和食が健康的な食事療法として注目をうけている。 マクロビ、と聞くとどうもあるカルチャーの中の人の食事や考え方だと、 いまの日本人は思ってしまうかもしれない。 けれど、実際それは日本で古くから実践されてきた「食の知恵」を活かした食養法なのだ。

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    投稿日: 2016.07.04
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    マクロビオティックそのもののお話というよりは、マクロビオティックを築いてきた人たち(石塚左玄・桜沢如一・久司道夫)の生い立ちから苦労話までが載っています。 非常に客観的に書かれており、宗教チックでないのがとてもイイです。 桜沢先生が海外に行く際に、日本から持っていった玄米おむすびが腐ったけど、食べても大丈夫だったというエピソードも載っています。

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    投稿日: 2012.03.20
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    [ 内容 ] 「マクロ」は大きいを、「ビオス」は生命を意味し、「マクロビオティック」とは日本古来の食の知恵を活かした食養法のことである。 米国では、このマクロビオティックに関する資料がスミソニアンの博物館に殿堂入りしているほど普及したものとなっている。 そもそもこの食養法は、明治のある陸軍薬剤監が編み出した独自の食事療法が元だった。明治・大正・昭和を生きた三人の破天荒な人物を追い、世界の食を変えた日本の知恵を探る。 [ 目次 ] 第1章 マクロビオティックとは何か 第2章 食文化における日本と西洋 第3章 桜沢如一と食養論 第4章 玄米と反戦 第5章 水を得た魚のごとく 第6章 日本を超えて 第7章 再会と分裂 第8章 アメリカに播かれた一粒の麦 第9章 精神病の治療と犯罪者の更生 第10章 そしてエイズへの挑戦 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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    投稿日: 2010.06.30
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    マクロビオティックとその発展を担った石塚左玄、桜沢如一については、島薗進『“癒す知”の系譜―科学と宗教のはざま・ニューヒストリー近代日本』(吉川弘文館、2003年)で、ある程度は知っていたが、あまり興味をもてないでいた。桜沢如一の説く無双原理(易)や、身土不二論にどんな説得力があるのか、あまり語られていなかったからかも知れない。 本書は、非常に興味深く読むことができ、俄然マクロビオティックへの関心が高まった。マクロは「大」を、ビオスは「生命」を意味し、マクロビオティックは日本古来の食の知恵を生かした食養法のことである。健康と長寿のためには玄米菜食を中心とした伝統的な和食がもっとも望ましいという医食同源の主張だ。 書店で見たりマスメディアから判断するかぎり、この言葉自体は日本ではあまり一般化はしていないようだ。しかし、少しでも食と健康のことに関心のある人々にとっては、マクロビオティックの考え方そのものはなじみ深いかもしれない。 この本が興味深かったのは、第一に桜沢如一の具体的な生き様を通して、その一見常軌を逸するかに思える大胆さ、行動力、スケールの大きさ等がかなり分かったからである。無双原理(易)や身土不二論ももう少し詳しく勉強すれば、何かしら説得力のある主張なのかもしれないと思わせるものがあった。彼の反戦の主張や行動、世界連邦主義やその運動にも改めて関心を持った。 第二に、彼の食養論に基づく実践が多くの病気を治している事例を読んで、科学的なデータとしては充分とはいえないが、ここには無視できない真実があると感じさせてくれるからである。また、桜沢は小食や断食を直接のテーマとはしていないが、玄米菜食は明らかに小食と関係が深い。両者がどうからんで健康や病気の治癒に関係してくるか、大いに関心をそそられた。 第三に、桜沢如一の弟子の一人・久司道夫の歩みについて詳しく知ることができた。彼についてはほとんどまったく知らなかったが、桜沢によってアメリカに送り込まれ、アメリカでマクロビオティックをここまで普及させるのに多大な功績のあった人物である。アメリカでの普及にともなう苦労や挫折、にもかかわらずじわじわと着実にアメリカに定着していくプロセスも、興味深く読むことができた。

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    投稿日: 2008.12.07