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ダブル・ファンタジー(下)
ダブル・ファンタジー(下)
村山由佳/文藝春秋
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総合評価

128件)
3.1
5
29
55
22
2
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    女性作家による女性の官能小説 主人公の奈津は35歳の脚本家。性欲の強い女性。 夫と共に田舎で暮らすが、夫は主夫。 下巻です。 香港で大学時代の先輩の岩井と出会います。 そして、岩井と関係を持つことに。 ダブル不倫ですね。 TVでよく盛り上がるやつ。 お互い割り切っているっていう感じです。 そんな岩井との関係を続けながら、今度は俳優の大林と関係を持ってしまう。 そこから、新たな境地に。 奈津という女性、自由を求め、自由になると同時に孤独になってしまい、誰かに依存してしてしまう。 そんな感じを受けました。 上下巻通して、いろんなタイプの男と関係を持ったことになりますが、結局は何を求めていたのだろう?って思います。 自由とは孤独..

    75
    投稿日: 2026.01.10
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    前半は興味深く、特に夫との諍いなどはリアルで良かった。岩井との再会あたりから冗長に感じ始めた。 官能小説だと考えるとホストや僧侶のようなガッカリパターンがあったりと楽しみ方が難しい。

    1
    投稿日: 2026.01.04
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    官能小説を読むのが自分にあまり向いてない気がした ずっと浮気しててイライラしたものの、主人公の性格に己を重ねてしまうところはあった

    0
    投稿日: 2025.12.14
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    志澤が突然冷たくなったのはその後の何か物語に繋がるのかな?(実は病気になって余命宣告されたからとか)って勝手に想像してたけど、ただ飽きて捨てられただけっていう( ̄^ ̄) 捨てられてメンヘラ化してたナツも性欲満たすために男なら誰とでも寝るような女やし、登場人物皆性欲すごい笑 全員、性に翻弄されすぎやん笑 最後の彼氏の事は本当に恋愛として好きになったのか?でも結局恋愛=性欲やもんな。笑 恋愛から冷める時が1番怖い。に共感した。 実写化されたドラマを1話だけ観てみたけど、志澤とのメールのやりとりが省略されてて、ただただやりたいだけの強面エロじじいできしょすぎた笑 仕事で会ってすれ違いざまに耳元で「なぁ、俺とセックスしたいか?」って聞いてくるジジイキモすぎるやろ笑 小説では、メールでじわじわ仲良くなっていって、お互いの恋愛テンション高まってのあのセリフやったのに、そこ省略したらキモジジイでしかない。笑

    9
    投稿日: 2025.11.08
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    約20年前に、女性の性欲をちゃんと描き、話題作となったことは頷ける。文章だって、さすが直木賞作家、文句なしに上手い。のだが、この作品の恋愛至上主義的なところや、全体的に恍惚としているようなところ(あえてその雰囲気を中和させるために俗語を用いるとほぼずっと『色ボケ』している様子)が、読んでいて小っ恥ずかしくなってきて、その世界観に浸りきることはできなかった。 その意味で、私はこの作品の中で言うと省吾的な部分があるのかもしれない。奈津のパンパンになったファンタジーのガス抜きをするように、私も「ナツッペ」と呼ぶなどするだろう。

    1
    投稿日: 2025.10.18
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    いろんな相手と性的関係を持っていますが、お互いに家庭がある以上、100%を相手にあげられるわけではなくて。 それは家庭の有無に関係ないかな。 どれくらい相手に望むか、そのバランスが崩れるとしんどいですね。 同じ相手の同じ言動なのに、あれほど嬉しかったものが鬱陶しくなる。 人間の心は不思議です。 相手に振り回されるほど溺れる恋も、穏やかに浸れる恋も、どれが正解というわけでもなくて。 誰に対しても、他にも関係を持つ男性がいることを隠していないという点では、誠実とも言えるのかな。 きっと彼女は一人の人に留まるタイプじゃないんだと思う。

    8
    投稿日: 2025.06.25
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    内容をよく知らないで読んだらびっくりした。 官能小説だと思って楽しんだ。 香港の戯曲の話がどうなったのか気になる。

    3
    投稿日: 2025.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【2025年50冊目】 香港への出張の最終日に出会ったのは、かつて情を交わした相手である岩井だった。「友情のエッチ」と名を打って一線を越えた奈津は既婚者である岩井に溺れていく。未だ奈津に陰を落とす志澤、執着に絡み取られる夫の省吾、そして奈津の前に現れる新たな男たち。男と女の駆け引きと幕引きを描いた一作。 男女の気配とはなんとなく感じられてしまうもので、それが合致すればいいものを、そうでない場合はかなりの割合で悲劇になる、というのをまざまざと思いながら読み進めました。 奈津は多分一生落ち着かないと思うし、それが糧になっていつか大成するといいなぁと思うけれど、まぁ、奈津以外も皆がみな揃いも揃って自分勝手なことで。よくもここまで人間を突き詰めて書いてるなと一層惚れ惚れしました。 上巻を読み始めた時は、手に取ったことを些か後悔していましたが、今、このタイミングで読めて良かったかも。私自身が諦めて手放したものの意味も改めて理解できたような気がして。 恋愛体質って、恋愛に向いてるかと言われるとそうじゃない。恋愛が違う形になって自分自身がそれに納得しないといつまでも続いてしまう。もしくは、断ち切るか。 いろいろな意味での痛さを感じながらの読了でした。

    0
    投稿日: 2025.04.29
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    綺麗な官能小説。 同作者の「放蕩記」もそうだが、「なっちゃん」というあだ名が自分と同じだから、占ツクの夢小説読んでるみたいな感覚になった。

    0
    投稿日: 2025.03.31
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    上巻はモラハラ夫がいたこともあり、褒められはしない行為だけど志澤とのやりとりになんとなく共感はできた 下巻は性に対して自由奔放な主人公が自分勝手に見えてしまい、キリンと呼ばれる大学時代の先輩が少し気の毒な気持ちになった… とはいえ人間の三大欲求のひとつであり、“関係依存”に心当たりのある自分にとっては、主人公をあっさり嫌悪することもできないなと思う

    0
    投稿日: 2025.03.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    起承転結が大きなドラマではないけれど、今を激しく生きるヒロインに引っ張られてページを捲る手が止まらない。 上巻よりも面白かった。 ヒロインが振り切れたからだろう。 どんなに自由になっても寂しさは付きまとう。 良いラストだった。

    0
    投稿日: 2024.11.02
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    たくさんある恋愛の脚本、芝居の設定を演じている感覚なのかなと思う。1つ終わったらまた次の作品へ。 どれも嫌いではないけれど、今夢中になっているのは目の前で進んでいるストーリー。 この先ずっと、奈津は激しく燃え上がって燃え尽きてを繰り返すのだろうか。 それが不幸なのかどうかはわからない。 自分が納得する生き方が正解なんだと思う。

    0
    投稿日: 2024.05.25
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    手近な肉欲に抗えず、長期的な視野に立てなくなったのは、焦りを覚えたところもあるのかもしれないが、幸せになることを手放したともいえる。いや、はなから幸せなんて捨ててたのかも。 結局は解像度が高い人間が勝つということなのか。

    1
    投稿日: 2024.05.09
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    野獣系の男から、今度は草食系の男に。ようやく落ち着くのかと思いきや、ジョーカー的な男が現れて、今度はそちらへ。 草食系の男の嘆きが哀しい。 結局、主題は、 自由とは、すなわち孤独である。 自由とは自己責任。自分でしたことは、自分で責任を取るしかない。 てことかな。

    12
    投稿日: 2024.03.23
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    上巻の方が苦しかった。下巻はある生き方の「行きつく先」を見せてもらった感じ。 ・決して幸福な生き方とは言えないが、それでも今この生き方を選べる限り、奈津はそうするしかないのだろう。身体の熱を冷まし続けることと、自由を求めるのであれば、この結末しかあり得ないのかな。 ・自らの「賞味期限」が来た時、奈津はどうするのだろうか。その頃に奈津が枯れ果てていれば良いものの、そうでなければ地獄だ。 ・この生き様、この苦しみ、この悦びを作品に昇華できる奈津の才能は幸いだ。凡人はこの生き方に呑まれ、ただ身を持ち崩し、倦んで人生を終わるだろう。その意味で、非常に救いのある舞台設定である。これが無かったら、マジで悲惨。 ・手に入れるためには、手放さないといけないのだ。特に、にんげんというものは。 今の私には「昇華」の方法がない。新しい可能性を掴むために、今手の中にある大切なものを手放す勇気もない。ただ「このまま死ぬのはいやだなぁ」とだけ思うだけで、ぼんやり日々を過ごしている。 ので、とりあえず、筆を執った。私だってやってやる。

    1
    投稿日: 2023.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    終始、奈津の考えに寄り添うことが出来なかった。 性にだらしない女だ…と。 でも奈津を全面的に否定するつもりもない。その人の価値観や考え方は幼少期の環境によるものが大きいのだと私は思っているからだ。奈津も両親の呪縛から逃れられない被害者のひとりなのかもしれない。 素敵なパートナーがいて、天職があって、埼玉の田舎に大きな家があって、一見幸せな女性にみえるけど。 現状に満足出来ず、色んな男と関係を持ってみて、奈津は最後に気づく。 結局、普段の小さな幸せに感謝できないと、人って幸せになれないのかな〜。 私には同棲中の彼女がいるが、彼女がこうなってしまったら…と考えただけでも不安になるな〜。

    2
    投稿日: 2023.06.02
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    row&rowとテーマはほぼ同じ。やり手の主人公女性が、子供時代に母から抑圧されていたのを起源として、格下(と本人達が思う)の夫の支配下にある生活から逃れられないでいたところから、殻を破ろうともがく。性的描写が多くて読み飛ばしてしまうほど。

    0
    投稿日: 2023.05.21
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    坊主のくだりとかクソかと思ったけど。 みんな同じ、結局そんなもん。どちら側にもなりうるということかしら。これ、最後まで読まないとなやつですね。 自由とはさびしい。そこは共感できるなー。 結局のところ不倫してる岩井先輩はあれやねんけどなんか嫌いにはなれない。

    0
    投稿日: 2023.04.30
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    今まで好きだった相手に、1つのきっかけで冷めてしまうこともあり、この作品ではその過程がわかりやすく書かれていた。 同じ言葉でも、その時の相手に対する好感度により感じ方は違ってくるのだということも物語で感じさせられた。 ★印象的なフレーズ 「ああ、まずい。たいていのわがままなら飲み下してもみせるけれど、こと寂しさに関してだけは、自分は本当に、ほんとうに駄目なのだ、、、、、、。」

    0
    投稿日: 2023.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これで孤独?よく分からない。 また?またなの?離婚する事もできなければ、殻を破ることもしない。というか、仕事ちゃんとしてんの?念入りにお手入れと服を選んで、なさっている毎日では? 性格は男だったって事?男なら当たり前になり得た話でも、女だから違和感があるって感じ? 初村山由佳なので、どんな作風の作家でどう新境地だったのか、よくわからないのだが、結局何を伝えたかったのだろう? あ、読みやすい文章だったのは確かでした。

    10
    投稿日: 2023.01.02
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    『志澤とのセックスで、ほんの何度かだけ垣間見た性愛の極み ー あの境地を、もう一度味わいたいという飢えが、奈津にはある』。 誰もが知っているはずなのに、誰もが嫌いではないはずなのに、そして誰もがその世界を夢見るはずなのに、それでいて人前では決して口にすることのない世界、それが『官能』な世界でしょう。そんな『官能』な世界が描かれた作品をあなたは読んだことがあるでしょうか? 一方で、そんな『官能』な世界を描いた作品は書く側にも悩みがあるようです。”ベッド・シーンをどう書くかということは、非常に悩ましいことでした”と語る村山由佳さんは、その理由を”セックスを通じて、それぞれの男に違う意味合いをもたせるように書き分けなければいけませんから”とおっしゃいます。 そんな村山さんが“自分の殻を破りたい”と挑戦されたこの作品。上下巻で600ページという物量を圧倒的な『官能』の世界に魅せるこの作品。上巻で『官能』な世界に溺れていった主人公・奈都のその後を描いたこの作品。物語はいよいよそんな『官能』の行き着く先を見る下巻へと突入します。  『夕方六時。約束の時間ちょうどに、ペニンシュラの「ザ・ロビー」まで迎えに来た岩井良介』とともに香港の街へと出かけた主人公の奈都。『あなたは、香港は何度目なんですか』と訊かれて『今回が初めてです』と返すと『へええ、それは嬉しいなあ』と案内役ができる喜びを素直に語る岩井のことを『キリン』だと思う奈都。『草食動物なのだ。だからこそ、彼と一緒にいると安心できるのかもしれない』と思う奈都は、『どこから見ても血に飢えた肉食獣』の志澤と岩井を比較します。そして、『ああ、まただ。考えないと決めたのに』と思う奈都は、結局翌日も岩井と過ごします。そして、『自分は、岩井と寝たいのだろうか』と自問する奈都は『志澤から、もういいかげんに気持ちを切り離さなくてはいけない』とは思うものの『かつての記憶をどう掘り返してみても』岩井が『志澤以上の仕事をして自分を満足させてくれるとは思えない』と考えます。『男なら誰でもいい、わけではないのだ』、けれど『志澤とのセックスで、ほんの何度かだけ垣間見た性愛の極み』、『あの境地を、もう一度味わいたいという飢えが』自分にあると思う奈都は『悲しいことに、女には賞味期限というものがある』と自分の年齢のことを思います。そんな奈都は夫の省吾のことを思い出します。省吾の元を離れて三ヶ月が経過した今も『今すぐ戻ってきてくれとは言わないからさ』という夫と『週に一度くらいは電話で話している』奈都は、『ナツッペの気がすむまで、東京にいていいから』と優しく声をかけてくれる夫を『こんなにも理解のある夫を持って幸せだ、と感謝するべきなのだろうか』とも思います。しかし、『もう、あの場所へは戻れない』、『ようやく手に入れた自由を、この期に及んで手放す気にはなれない』と思う奈都。そして、『バーを出たのは、十二時を少しだけ回った時刻だった』と、岩井とエレベーターを待つ奈都は、『ありがとう。東京へ戻ってからも、たまにはお酒でも飲みましょうね』とお礼を言いかけます。しかし、そんな口から出たのは違う言葉でした。『私と ー 友情のエッチ、しませんか』。そして始まった岩井との男と女の関係の中で、『早くいかなくちゃ、なんて考えなくていいから。こっちに気を遣ったりしないで』と優しく囁く岩井に溺れていく奈都の『官能』な物語が描かれていきます。 “自分の殻を破りたいということがありました”と語る村山由佳さんが描く『官能』な物語は、下巻に入ってその『官能』な側面にどんどん光が当たっていきます。そんな『官能』に浸る相手として、上巻では『自称役者の』出張ホストの男、演出家の『志澤一狼太、五十六歳』、夫の高遠省吾、そして最後に大学時代の先輩・岩井良介が下巻での存在感を予感させながら登場しました。そして、下巻では、そんな岩井と香港の街を彷徨う奈都の姿が描かれるところから物語は始まります。『志澤から、もういいかげんに気持ちを切り離さなくてはいけない』と思う一方で『岩井をそのためのテコに使うのは決して褒められた話ではない』と逡巡する奈都は、大学時代の記憶から彼との展開には期待していませんでした。『自分でするよりはましだろうと思った』、『けれど。嬉しい誤算』だったと展開する『官能』な時間。そんな『官能』を『せり上がる頂点。まっさかさまの墜落』と描く場面は見事な比喩に彩られています。『ガラスの針に刺し貫かれるかのような、ほとんど痛みと区別がつかない快感の波動』というその瞬間も奈都を放さない岩井は、『海老のように跳ねまわる腰をかかえこむようにして押さえつけると、ぷっくりと充血しきったそこにむしゃぶりつき、食らった』という強烈な表現。『神経が剥き出しになったしこりを、またしても尖った舌先でまさぐられ、吸いたてられ、耕されて』、『悲鳴をあげながら暴れ狂った』という奈都は『つらい。快感が鋭すぎて、つらい』と感じます。その表現は『腹筋が収縮し、臍の下が攣りそうになる。きつく閉じた瞼の奥で、目の玉がでんぐり返りそうだ』と極まります。そんな風にして岩井に溺れていく奈都が描かれるこの『官能』シーンは、下巻の物語の中で岩井良介という存在を読者に強く印象付けます。 そんな下巻の物語には三人の男性が登場します。一人は上記した大学時代の先輩でもある岩井。次に『精神科医でありながら三十代で仏門に入り、今は仙台で寺を預かる身』という僧侶の祥雲。そして、俳優の大林一也と『官能』を満たすために男を求め続ける奈都。しかし、一方でそんな奈都は自らが行なっている行為を冷静に見据えてもいきます。『夫の省吾と暮らしながら志澤と「浮気」をし、志澤に突き放されて岩井と「浮気」をし、岩井では満たされない寂しさに大林と「浮気」をした』と『官能』を求めて男を彷徨うかのように生きる奈都。そんな奈都は『自分にとってはどれもが「恋」だったなどと言い張っても、誰が信じてくれるだろう』と冷静に自身を見据えます。 そして、奈都は、自分の生き方の原点が母親にあるのではないかと気づいていきます。『しつけっていうより、むしろ恐怖政治っていうか』と厳しい母親の元で育ったという奈都は、『うっかり口答えでもしようものなら容赦なく頬を張りとばされる』と自らが育った過去を岩井に語ります。そんな話を聞いて『あなたは、いまだに〈母の娘〉なんだ。その支配から逃れられずにいるんだ』と語る岩井。そんな『母の娘』という考え方を作品に入れたことを”女性は永遠に母親から支配を受ける対象であるという宿命がある。意識しているかどうかにかかわらず、多くの女性が大なり小なり母親への複雑な愛憎を抱えているんじゃないでしょうか”と語る村山由佳さん。そんな村山さんはそのことが”いいほうに働いて自分を律する何かになればいいんですが、足枷になると辛いですね”と続けられます。『どうしていつまでも断ち切れないんだろう』と母親から離れた今もその影響下にいる自分を感じる奈都の姿は、村山さんが指摘する辛さを体現する存在として描かれているのだと思います。上巻で執拗に描かれた夫の省吾からの強い束縛、そして下巻で指摘される離れても逃れられない母親からの影響、そんな強い支配から逃れようともがき続ける奈都は、『官能』の世界の快楽にその逃げ場を求めたのだと思います。しかし、結局は、そんな中で”「いい子」でいなければいけない状況を自ら作ってしまう弱さ”が奈都にはあるとおっしゃる村山さんは、この作品を書きながら”私自身も奈都と一緒になって悩みぬいていました”と執筆の際の苦悩を語られます。 この作品は下巻に入って『官能』を極めつくすと言っていいくらいに全編にわたって複数の男性との『官能』世界の描写が繰り広げられます。その表現の頂点はどこなのかと思われるくらいに『官能』表現の激しさはどんどん極まっていきます。『太い指が一本、ゆっくりと差し入れられる。奈津は、懸命にそこに力をこめた』、『おしっこだって言う人もいるけど、違うでしょ』、そして『奈津は、獣の声をあげた。だめだ、深すぎる。壊れる… ゆるして、と叫んだ気がする。ごめんなさい、とも』と際限なく描かれるそのシーンは激しさを増し続けます。しかし、不思議なのはそこに穢らわしさを感じないことです。奈都の思いに読者も囚われていく、相手の男性の姿も消え去ってそこに見えるのは『官能』の中に身を浸す奈都の姿のみというこれらのシーン。”本来言葉にするのが難しい感覚を、的確に描いて、読者の感覚を翻弄したい、引きずり回したいという野心があるんです”とおっしゃる村山さん。そんな村山さんの”エキサイティングな部分における一番の挑戦が私にとっては性描写、ベッド・シーンなのかもしれません”と続ける意気込みの強さとその圧巻の筆の力をまざまざと実感しました。 『ここまで来た以上、もう後戻りはしない』と強い思いを自らの行動の先に抱く主人公の奈都。そんな奈都が『官能』の快楽の世界に身を委ねていく様がこれでもかと描かれるこの作品。上巻を圧倒する濃密な『官能』シーンの連続に危うく放心しそうにもなるこの作品。しかし、読み終えて感じるなんとも寂しい感覚に主人公・奈都が背負う人生の寂寥感をそこに感じました。そんな奈都の感覚をまさかのジョン・レノンとオノ・ヨーコのアルバム「ダブル・ファンタジー」に重ねるこの作品。一冊の作品の中で、人の心の根底にある感情に鮮やかに光を当てた、そんな作品でした。

    98
    投稿日: 2022.04.25
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    ジョンレノン(とオノヨーコ)のダブルファンタジーは大好きなアルバムなので、タイトルに釣られて読んだ。 いやあ、男が読んで楽しいか、というと、ちょっと怖い。主人公の奈津は結局作中で夫を含めて5人の男と寝るわけだが、何だか自然にいつの間にかそうなってて、恋多き女とというのはこんなもんなのか。よく分からず。女として好きになるかは置いといて、こういう欲望に正直なひとは、好きかもしれない。 このタイトルとなった理由として、作中では、男と女が描く幻想はけっして重なることがないから、とある。(読了直後は食傷気味で、あいだを置いて感想を書いているので、あまり正確な記憶ではないが。。)

    8
    投稿日: 2021.11.11
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    読み終わった後、報われない気持ちになった。 うーん。 気持ちに余裕がある時に読んでよかった、読後に疲労感(笑)

    0
    投稿日: 2021.08.06
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    奈津が、言った言葉も、言われた言葉も自分に思い当たるところがあり、結構刺さる。省吾の情けないところも、私にもそんなところあるなあと思ったり。省吾に自分の気持ちを通せない時も、凄くその気持ちよく分かるなぁ(現在進行形)と思ったり。。。実体験凄い多いんじゃないかと思うくらい、描写がリアルな気がした。 奈津の年齢が近くて、仕事してて、家庭の外にも世界があるなど、共通するところがあるからかも。 一人暮らし、本当に羨ましい! 官能的な部分が多い割に凄く読み込めた。 でも、好みの問題なんだろうけど私は志澤さんと、大林より、岩井さん派だな。

    7
    投稿日: 2021.06.09
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    激しい性描写にはじめは圧倒されたが読み始めたらとまらず上下巻ともあっという間に読みきってしまった。官能小説に興味をもつきっかけとなった作品

    0
    投稿日: 2021.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    性欲が抑えきれない35歳の脚本家・奈津。 下巻に入り新たな男性が登場する。 結果的に一夜を共にした坊主はほんのチョイ役で、下巻の中盤までは仕事で訪れた香港で偶然再開した岩井との関係が描かれます。 「私と一一友情のエッチ、しませんか」 そう、岩井との関係は奈津から誘ったものです。 岩井も妻帯者でいわゆるダブル不倫。 そして岩井との関係を続けながら俳優の大林との関係をも持ってしまう。 奈津... 何故か愛おしく感じてしまいました。 説明 内容(「BOOK」データベースより) 志澤とのかつてないセックスを経験した奈津は、テレビの取材で訪れた香港で、大学時代の先輩・岩井と久しぶりに出会う。夫とも、志澤とも異なる、友情にも似た岩井との性的関係は、彼女をさらなる境地へと導く。抑圧を解放した女性が、官能の果てで見たものは?作家・村山由佳が新境地を切り開いた金字塔的小説。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 村山/由佳 1964年、東京生まれ。大学卒業後、会社勤務、塾講師などを経て、93年「天使の卵~エンジェルス・エッグ」で第6回小説すばる新人賞を受賞。2003年『星々の舟』で第129回直木賞を受賞。主な著作に、第4回中央公論文芸賞・第22回柴田錬三郎賞・第16回島清恋愛文学賞を受賞した『ダブル・ファンタジー』「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズなどがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    6
    投稿日: 2021.05.05
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    自分自身の欲というものをまるっきり正確に捉えることは、案外難しい。プライドの高い女なら尚更だろう。自分はこうあるべきだ、こういう人間だ、と思い込めば思い込むほどにその理想を叶える欲求が満たされこそすれ、芯にある本能がどこかに置き去りにされてしまう。そして気づかぬ内に蓄積されていく。最も恐ろしいのは、それを制御する糸が千切れる瞬間だと思う。 主人公の奈津の弱さと強かさと、ある種の思い切りの良さが好きだ。けれど多くの場面で辟易ともする。恐らく自分と似た性質が根本にあるからだろう。私も数年後になれば、奈津のように女としての人生を馬鹿みたいに全うし悩み抜くのだろうか。そんな日は一生やってこないで欲しい、ような、怖いもの見たさで少しだけ好奇心を煽られる、ような。 結局、一人で歩いていく人間にとって寂しさというものはすれ違う人の数だけ訪れるけれど、どれも長続きはしないのだろう。奈津のような女にとって、独りは、不治の病だ。肉体を繋げたところで、本当に埋没したかった穴は溝を深めるばかりだろう。そのことに気づかぬ彼女は成熟した大人のようでいて、ただただ我儘な子供のようだと思った。 余談だが、多くの女性は《キリンのまなざし》の男に恋する願望を持っている気がする。変わってしまった先輩に、その後幸せな日常はあったのだろうか。

    0
    投稿日: 2020.05.04
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    最初は、この女、どうなって行くのかな、と読み進めては見たものの、単なるヤリマンだけだった。ストーリーの終わり方も拍子抜け。❌

    1
    投稿日: 2019.10.05
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    おいしいコーヒーの入れ方シリーズが好きで デビューした時から読んでいた作家さんです こちらの作品は大人の情愛が描かれています… 不倫だの…恋愛だの… そこに注目されることが多いと思うけど ひとりの女性の心の機微や成長を描いた 小説だと感じました_ どこまでも自由であることは こんなにもさびしいことだったのか_ この歳になると なんとなく気持ち 分かる気がします

    2
    投稿日: 2019.09.10
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    あまりに話がつまらない。 性欲強い女が、演出をする中年師匠と不倫する話。途中気持ち悪くなり読むのをやめる、

    0
    投稿日: 2019.09.04
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    村山由佳を読むのは10年ぶりぐらい。「天使の梯子」「海を抱く」等を読んだことがあるのですが、すごく読みやすい。良い意味で、少女漫画の延長線のような。かといってラノベとも違う。なんだろう、この読みやすさ。 恋愛における男女のすれ違いだったり、女性が、受け身ばかりじゃなく能動的に、自分の欲しいもの欲しがったっていいじゃない、と思えるような。でもそんな一言で片付けられるような容易いものじゃなくて、そこに生まれる葛藤や罪悪感、女々しさなどなども描かれていて、興味深く読めました。

    0
    投稿日: 2019.02.20
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    会社で読んでて罪悪感を感じてしまうほど、官能的な内容でした。 映画化されてるんですよね。どんな感じなんだろう・・・。

    0
    投稿日: 2019.01.13
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    果てしなく広がる海を泳ぎ、大きな自由を感じる。 ただ水はいくらでも透き通り自由が溶け出していく。 そこに残る感触はすこし冷く物悲しいだけ。 (以下抜粋) ○「こうしてみると、母親が娘に及ぼす影響ってほんとうに大きいんだなあ。呪縛って言ってもいいくらいに」(P.129) ○<でもね、なっちゃん。俺、愛してるって言葉だけは妻にしか言いません>  いいんだよ、と奈津は微笑んだ。  先輩のそういうところも大好きだよ。  心の底からそう言いながら、こころの底から寂しかった。(P.204)

    0
    投稿日: 2018.12.16
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    上巻では省吾のモラハラ的な支配と志澤との濃密な関係が主だったけど, 下巻は奈津の「自由こその不自由」な葛藤に重きが置かれている。正直下巻は読んでいて良い気はしなかった。彼女の心の闇やタイトル「ダブル・ファンタジー」の意味が明かされるわけだけど, 1mmも共感ができない, 結局職業人としても女としても自立しきれない姿に同性だからこそ苛立つ。 私は杏子さんみたいな女友達がほしい。一緒にスパ行ってただただ体内・心内の毒素を吐き出す会やりたい。

    2
    投稿日: 2018.11.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    村山先生の著作で初めて読んだ本。奈津の最後の決断が意外だった。次に村山先生の著作を読むなら不倫の無い恋愛小説が読みたいと思った。

    0
    投稿日: 2018.09.24
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    はぁ……読み疲れた…… 仕事中の香港で昔少し付き合った事がある大学の先輩 岩井にバッタリ出くわす。 香港に詳しい岩井はいろんな所へ奈津を連れて行き満足させる。 別れ際のエレベーターで奈津は言葉を口にする 「友情のエッチしませんか?」 岩井とのセックスは志澤とは正反対だった。志澤の動のセックスに対し岩井は静のセックス。でもそれが奈津の軀にさらなる火をつける。奈津の軀を全て知り尽くしているような愛撫に奈津は何度も果てる。 これ以上軀の相性がいい男はもういないと思った。 しかし奈津の性欲の強さは次第に強くなる。 出版社主催のパーティーで知り合った坊主に誘われホテルで一夜を過ごしたが、たったの十五分で事が終わり不完全なまま分かれてホテルを出る所、出版社主催のパーティー後志澤を尋ねた時にいた役者大林と出くわす。 その後暫くして夫省吾の伯父が亡くなった事で少し落ち込んでいた奈津に大林からメールが届く 「どこかで飲みませんか」 指定された場所はホテルの一室。 必然と軀を重ねる二人。 志澤とも岩井とも違うセックスに奈津は虜になっていく 休暇中、家族旅行でバリ島に行き帰って来た岩井にもう奈津の相手としての居場所はなかった。 どんどん男を変えていく奈津。しかし軀は満足しても心は寂しさを隠さずにはいられなかった。 凄いなぁ、登場人物全てダメ人間て…… 下巻は岩井との情事が中心。岩井から離れて大林に移っていく様を寂しく読み進めました。 後、どうしても気になったのは脚本家、志澤 良く言う「芸人は遊んで芸の肥やしにする」を地で行ってる人間 しかし、どうしても器の大きい人間には見えない。 表は虚勢を張って他人を威圧し自分を一生懸命大きく見せようとするがどう見てもどうしようもないただのエロ親父。でした。 なぜこんな批判のような事を書くのかと言うと……凄く面白かったから! 映像化される小説ってやっぱり面白い! それに官能部分はへたな官能小説より興奮しました。 エロ親父の自分が言うので間違いありません!「まる」

    1
    投稿日: 2018.08.17
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    上下巻ながら、結構サクサク読めました。 女性の自己主張の話なのか、自身の存在と行き方を問う作品でした。 主には4人の男性に信頼し依存していく形ですが、前半を占める、旦那の省吾と演出家の志澤の部分は正直読んでいて重かったです。 下巻に入りようやく主人公の女性の気持ちが理解できた気がしました。

    0
    投稿日: 2018.08.08
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    あまりに衝撃的でエロティックで、咄嗟にこわいと感じた本。だけど、こわいもの見たさと興奮とでページを捲ることを止められず、一気に読了。困ったことに次に読む本が決められない。刺激的過ぎて、もしかしたら他の本では満足できないのかしらん。しばらくこの熱が醒めないかもしれない。

    3
    投稿日: 2018.07.25
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    ストーリー展開が気になって気になって読み終えた頃には深夜3時。 もう十分おなかいっぱいなんだけど続編があるらしい…。

    0
    投稿日: 2018.07.17
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    上巻ではモラハラ夫にイライラ、 下巻では優柔不断な主人公にイライラ。 その選択はないわ~と何度もツッコミを入れながらもなんとか読了。 タイトルの意味が分かる部分はなるほどなあと考えさせられ、印象的だった。

    1
    投稿日: 2018.06.24
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    男女の情愛の話が書かれているのに、どこかエロさよりも結婚、恋愛ってなんだろうってところを考えさせられる作品。

    0
    投稿日: 2018.06.08
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    こんなにも何度も際どい性描写がある作品は 今まであまり読んだことがないので、 段々と飽きが出てしまって官能小説という風には味わえませんでした。 やはり奈津の恋愛体質な性格というか体質が災いをして 仕事の為という枠組みを超えてしまっだけにしか思えなかったです。 けれど女性の身体は子供を生むだけのモノではなく、 その真髄もはっきりと書かれた部分もあったので 少しは共感出来る部分もありました。 ラストの  なんて、さびしい。  どこまでも自由であるとは、  こんなにもさびしいことだったのか・・・・・。 という言葉がとても印象的でこの言葉に 奈津は集約されるかと思いました。 奈津の特殊な恋愛体質にはちょっとついていけないですが、 こうゆう女性も世の中にいるのだと思うと、 女性というのは難しく奥深い生き物なんだとも思えたりします。 上巻では夫の子供っぽさが露呈していた所など気になりましたが、 下巻では夫のことがさほど気にならなくなり、 ちょっと可哀想な気がしてしまいました。 奈津みたいな女性では夫がいくら普通の仕事をして 普通の生活に戻ったとしても元に戻ることは難しいのかと思いました。 結局仕事も恋愛も夫とも特に変わることなく、 ラストがあっさりとしてしまったので少し物足りなさを感じました。 以前村山さんの作品を何冊か読んだことがありますが、 それとはだいぶ違いイメージが崩れたので意外性はありました。 自由奔放な女性に憧れるという人もいるかと思いますが、 とても奈津のような自由さにはついていけないです。 ある意味自由奔放の究極がこんな形になるのかと思えます。 女性の自由奔放さに揺さぶられてみたい方は 読んでみると面白いかと思います。 wowowで映像化になり水川あさみさんが主演を演じるということですが、 難しい役をどのように描かれるのか気になるところです。

    0
    投稿日: 2018.05.24
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    主に女性の恋愛というか、性欲の話だと思った。作者もそのような人なんだろうなと思いながら読んだ。女性は男性に言い寄られてすぐに寝る、優位に立ってると思い込むけど実際はあばずれだとどこかで見下されるのだ。仕事も男性よりして、奔放な性生活をして、気持ちよくなりながら書いたんじゃないかと思った。

    0
    投稿日: 2018.03.18
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    村山由佳作品の中では、それほど好きじゃなかった。性がどうとかいう以前のところで。相手の一人ひとりに対しての感情が薄いから? えぐられない感じ。

    0
    投稿日: 2018.03.03
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    上下巻通して読みましたが、これは官能小説以上の何かなのでしょうか。相手の男がどんどん入れ替わって浮気がただ進んで行くだけで、過去の男たちがただ書き捨てられていっただけにしか感じませんでした。

    0
    投稿日: 2017.01.06
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    すごくわかる気がする。いっぱい恋愛して生きていけそうやけど、結局寂しくなる。せつない話だと思った。わたしも今、そんな感じ…

    0
    投稿日: 2016.08.14
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    ひとこと目の感想としては、哀しいなと思った。自由はさびしいなんて、誰だって知ってる事で、だからわざわざ人は人と責任や荷物を押し付けあって生きてるんだから。経済力があって独立してて性欲が旺盛な女性てのは、男から見たらこれ程都合がいい存在は無いわけで、それを女性作家が書くということが皮肉に感じてならなかった。女性が読んだらどう感じるのか。煽情的でポルノ小説すれすれの内容だけども、やっぱり全体的な印象は、哀しさに尽きる。それが処女信仰貞淑な妻信仰の男のささやかな抵抗心なのかどうかは、自分では答えが出ない。

    1
    投稿日: 2015.12.08
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    図書館で。 この方の本は前に天使の卵とか美味しいコーヒーの何巻かを読んだことはあります。この本が有名と聞き借りて読んでみました。面白かったです。 確かに女性の性欲を題材にしているけれども官能小説というより真面目に女性の「性」に対して取り組んだ本だな、と思いました。男性が性欲が強いと絶倫と言われ、女性だと淫乱になる、というのは読んでいてナルホド、と思ってしまいました。生殖から離れた所での性欲って何だろうなあ。主人公の解釈としては女性としての自信につながっているっぽいですけど。欲望の強さって人それぞれ違うと思うので甘いものが食べられなきゃダメっていう人と無ければ無いで平気って人の差があるのと同じで欲求の強い人は大変だろうなあとか思いました。 不倫でも友情でも体の関係でも女性がのめり込むのは一対一の関係性なのかな、と書かれている所は印象的でした。まあ中には不特定多数と付き合える女性もいるんでしょうけれども。 それにしても主人公の母親の事は随分出てきましたが父親ってのは居ないんですかね?居ても影響するほどの力が無いのか。そして専業主夫は主婦よりもプライドとかそういう面で難しそう…とか思いました。結婚したのが大学の先輩みたいな人だったら彼女は離婚しなかったのかなあとか思ったり。そして安定した現状から飛び出ることにより、彼女の作品は変わったのか変わってないのか。その辺りはあまり詳しく書かれていなかったので残念でした。後、捨てられることを極度に恐れる割には主人公はあっさりと心が移った後、恋人と関係を切る辺り女性って残酷だなぁと他人事に思いました。こういうなんていうのか自己欺瞞というか…自己憐憫というか自分をまず第一に愛している辺りが物凄く女性らしいなあ、と思いました。そういう意味で演出の先生は何をもって彼女の内面をオトコと言ったのか。仕事のやり方とか出来栄えという事なのか?ウウム。そして妊娠しにくい体質とはいえ避妊具は付けた方が良いと思うんだけどな~ 特定多数とそういう行為する人は。

    0
    投稿日: 2015.08.19
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    下もそれほどエロくなかったな。 でも具体的な描写は多かった。 肉食系と草食系の 新たな見方はなかなか納得(笑) タイトルの意味が分かるところは さすがに上手いな~~って思ったよ(^^)/ エロいだけにあっという間に読めた(笑)

    0
    投稿日: 2015.08.18
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    こんなにどっぷりハマった作品は久しぶり。 村山由佳さんの作品はこれが初めてだったけど、今まで出会ったことのない言葉や表現がとても面白かった。 そして、クスッと笑える(又は共感できる)ところがあって楽しかった。 主人公 奈津のこの先が気になって仕方ない。 それとも最後の部分を読めば奈津のこの先が安易に想像できるものなのか? それとも色々な想像ができるのか? それはともあれ、藤田宜永さんの解説も要所要所を上手く書き出していてまたクスッと笑えた。 みんなのレビューをじっくり読もう。

    2
    投稿日: 2015.07.26
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    恋愛体質?浮気症? この人どうなるんだろう?と、思いながら読んでいました。 志澤にすてられてからすぐに現れる先輩。 志澤の時より満たされているはずなのに、愛してるを言ってくれない先輩に寂しさを拭えない。 そんな寂しさの中、年下の大林と出会う。 先輩が逃した獲物に気がついて、別れないでほしいと言ってきても、もう心は大林に向いてしまっている。 この恋愛体質は幸せになれる? 結論は出してくれていないが、最後の花火の帰り道に また、捨てられる予感を漂わせている。 結論が出ていないのに、悲しい。

    0
    投稿日: 2015.07.25
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    女性の性について、主人公の境遇と絡めて書かれている。 小説というフィクションではあるが、現実離れしていない女性像が描かれており、男もすんなり読める内容だ。 女性の性について、一つの考えとして、女性像として知ることができた。

    0
    投稿日: 2015.07.07
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    自宅を出て、夫から解放された奈津は上巻よりも更にパワーアップしておりますね。 何事も、強すぎる欲求は持て余すし、返って人を不幸にするかもしれないなあと至って凡庸な私は思いました。

    0
    投稿日: 2015.06.27
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    積読消化。 私もこういった本が読めるぐらいには少し大人になったのかな、と思う。はたちを過ぎてから、ようやく江國香織さんの本が読めるようになってきた。村山由佳さんも、そう。 夫婦愛、性愛、友情愛、様々な愛が描かれている。奈津を共感できるとも思わないけど、全く否定はできない。いくら言葉やセックスの質が変わらないとしても、気持ちは変わってしまうものなのだと思う。ちょっとしたすれ違いだけで、気持ちなど簡単に崩れてしまう。社会にも出ておらず、人生経験なんかこれっぽっちもない自分が言うのもなんだが、なんとなく察してしまっている。 それでも、やはり恋愛は魅力的だ。 村山さんの性描写は、全くいやらしくない。星々の舟を読んだときも思った。安心して読み進められる。女性視点だからかな。

    1
    投稿日: 2015.06.04
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    モラハラ。こんなダンナは願い下げ。めちゃキモいし、コワい。・・・てか、主人公も、ある意味コワいかw ま、恋愛とか、人それぞれだし、なんでもありだよなぁ~・・・ちょっと終わり方に納得できんが・・・さて、誰に読ませちゃろかな?w

    1
    投稿日: 2015.03.22
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    上巻のレビューでも書いたのですが、主人公の女性に共感は出来ないものの わかるわかるとおもう箇所がちらほら。 思いの外楽しめました。 自由になると言う事は、傷をも受け入れないといけないんですよね。 心が入ってしまうと、どんな別れでもとても淋しいです。 身が引き裂かれそうな思いをします。 だから私は冒険はいいやと、改めて思いました。

    0
    投稿日: 2014.12.02
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    なんとなく読んでみた。官能小説なのか?これ?? 読み手にエッチな気持ちを与えるものが官能小説なんではないんだろか? これはファンタジー なのですね。 エッチな気持ち?に?ならないぞ?? どっちかというと気の毒になる。性欲強くてもいいじゃないの。どんどん欲が深くなるのもいいじゃないの。 で、寂しさが残るって…?? 寂しくなくて欲が満たされるなんてあるのかしら。 どうしたいんだろ。この人。妊娠したら変わるかもな。

    0
    投稿日: 2014.11.17
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    揺るがない優しさこそが ほんとうの男らしさだと気づいたときには。 あきらめる、明らかに究める 問題の本質を明らかに究めることが出来た時に 初めて、次に選ぶ道が見えてくる。 まったく、どうして男と女というのはこう、 お互いに同じタイミングで向き合うことができないのだろう。 一番大切なことって、 いつも取り返しがつかなくなってから わかるんだよな。 ああ。 なんて、さびしい。 どこまでも自由であるとは、 こんなにもさびしいことだったのかーーーー。

    0
    投稿日: 2014.10.20
  • 「女性」というものが描かれている

    下巻は愛情を求める女性の弱さ、欲の深さ、男性との駆け引きといったものが表れているように思う。 主人公の欲求不満というのは、肉体的にもだが、精神的な部分も大きいように思うし、 愛を求めている女性について生々しく描かれているように感じた。それ故に官能要素が多め。

    0
    投稿日: 2014.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こんなに切ない終わり方とは・・・。 解説の中で大林が躰を売っていたと書かれていた。 P. 240-の大林の過去と異なる。 なぜ? --- 志澤とのかつてないセックスを経験した奈津は、テレビの取材で訪れた香港で、大学時代の先輩・岩井と久しぶりに出会う。夫とも、志澤とも異なる、友情にも似た岩井との性的関係は、彼女をさらなる境地へ導く。抑圧を開放した女性が、官能の果てで見たものは?作家・村山由佳が新境地を切り開いた金字塔的小説。

    0
    投稿日: 2014.02.26
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    終わりがあっけなさすぎるため、全体のストーリーとしては微妙だと感じたものの、読んでいる最中は主人公の感じ方が細かく描写されており、こちらに伝わってくる。面白かった。 そういう意味で普段しない色んな恋愛、セックスライフを追体験するような内容。 飽きやすいところは自分も共感した。

    0
    投稿日: 2014.02.15
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    イマイチ。文章が平易過ぎるのかボキャブラリーが貧弱なのか…表現がうわっ滑りな感。 結局、芯のない女が愛してくれる男を求めて右往左往とセックスしまくる。っていうこと?? 通常本を読めば、人物が立体で頭に浮かび上がるものだが、それがこの本では起きなかった。 顔の無い人のセックスライフを聞いてもね〜…

    0
    投稿日: 2014.02.13
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    恋愛、性愛、結婚愛、友情愛それぞれを浮き彫りにさせるような話。この先結婚することでもあれば恐らくもう一度読み返すような気がする。

    0
    投稿日: 2014.02.12
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    現実離れした出来事が多くて、完全に主人公に感情移入はできなかったが、女性なら「あ、この言動」「この気持ち」と所々自分と重なる部分がありそうに思った。 自分とは違う次元の物語ではあり、賛否両論あるようだが私はあっという間に読めてしまった。

    6
    投稿日: 2014.01.12
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    性欲の赴くままと理由付けている女性主人公の性遍歴。この主人公、睦言や独白が、普通のセリフとギャップがあり妙に気持ち悪い。 また、主人公の外観イメージが全く浮かんでこないので、魅力を感じることがない。男性側も、なんか体温が感じられない。クールというものなのか?男性作家の女性の性遍歴は今までも読んだことがあるが、女性作家であるが故の違和感か。 人間は性行為では満たされるのは長い人生の一瞬で、残りは寂しいだけなのね。さぁ、仕事に邁進して満たされよう。

    0
    投稿日: 2013.12.20
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    初、村山由佳作品。 えー!こんなエロ小説書く人なの!?!?! というのが素直な感想。 かなりの官能小説だが面白い! 女性の感想を聞いてみたい作品。

    0
    投稿日: 2013.12.17
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    天使シリーズが自分にとって大事すぎたので、なんとなく避けてきた、黒いほうの村上作品。 でも、天使の柩を読んだあと、卵と梯子を読み直して、この10数年で自分も変わったって気づいて、この作品を読みました。 一気に読んで、まず、読みながらなぜか、状況も関係性も全然違うけど、私はあの男と離婚して本当によかった…と、心から思った。 そして読み終わって、結局、ずっと続く愛情なんてないって思った。だから、愛情を拠り所にするのはやめよう、自分の足で立ち続けて、男の人なんか信じるのをやめよう。どうせ裏切るし。 …と、ひどい男と結婚して離婚して学んだことを再確認してしまったのだけど、…………コレでよかったんだろうか………

    0
    投稿日: 2013.11.24
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    色々なレビューをみると賛否両論。 私はこういう類の軽めの小説はグイグイ読んでしまうタイプなのに、 この作品に関してはなかなか読み進まなかった。 一度本を閉じたあとに、もう一度開きたくなるような、 好奇心が煽られなかったため。 この自由は虚しい、それが感想。 ある程度の良識、世間体、恋愛以外の愛による窮屈さ。 そういう中で豊かに生きることのなかにも自由はあると思う、そういう価値観で私は生きている。 だから主人公のように結婚していても恋愛の上書きを繰り返して奔放に性を楽しむ姿に共感できないし、 登場人物すべてが彼女に肯定的なことが不自然に感じた。 それに彼女の言動を肯定する理由が、彼女がクリエイターだから、というのにも弱さを感じる。 ただ、自分と全く違う生き方を選んだ主人公を通して非日常を楽しめるのも確か。

    0
    投稿日: 2013.10.17
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    2013.10.06読了 感想は上下巻まとめて。 上巻を読んだ印象と先行きの想像は、下巻でいい意味で裏切られました。奈津と省吾と志澤の三人の関係が描かれると思ってたので… 先輩と大林と(変な坊主)が出てきて、世界が広がった気がします。そして下巻でやっと題名の意味もわかったし。そして、母と娘という関係には考えさせられたな〜。これは放蕩記もぜひ読まねば‼︎ 何より村山由佳の文体というか文章が、私と非常に相性がいいらしく、読みやすかったです。

    0
    投稿日: 2013.10.06
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    上巻は共感!で、 下巻は、 全く経験したことのない世界で、 想像の翼を広げて楽しみました。 面白かったです。 やはり、奈津もそうだったように 女の心には「一人しか入れない」。 それは男が「二人とも愛せる」のと 同じで、変えようがない。 そして、時が来ると、 今まで尊敬して見上げていた男を いつの間にか精神的に追い越していて、 相手が幼い男の子にしか 見えなくなっているのに気づく… 永遠のお母さんになれと言われても、 それはなかなか簡単にできることじゃ ないのです。 でも、そのうち女は自然と枯れてきます。 枯れることで、さらにワンステージ先が あり、それはとても輝かしいもの。 お互いに幻想も見なくなってくるしね。 だから、心配はいりません。 女も、男もね。

    1
    投稿日: 2013.08.13
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    全部読み終わっても 「で?」 という感想しかないなぁ 女性視点でで性に対して貪欲なキャラクターを描いたんだろうけど、なんとも浅い内容 性的な描写の良し悪しはおいておいて、それ以外のところがまったく惹かれる要素がない 黒ムラヤマはどうも僕には合わないようです

    0
    投稿日: 2013.07.26
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    面白かったなあ!意外や意外、というのも、一年前くらいに読みかけて挫折しちゃったし、以前から「かたちが」云々が新聞広告でばーんと出てたイメージもあって、引き気味でした、正直。 しかし読んでみると、全部とは言わないまでも「概ね同意」な場面がけっこうあるし、後半に行くほど面白くなる。まぐわってるシーンがまあ多いわけなんだが、特別なプレイもしてないし、総じて割合にスタンダード。だからこそリアリティがあるとも言えるよね。 主人公の貪欲なとこが嫌いじゃないです。てか、経済力があってそこそこ野心的で、自分の尻は自分で拭う覚悟があれば、男だろうと女だろうとこうなってちっとも不自然ではないわけで。 色んなタイプの男性が出てくるので、脳内キャスティングも楽しいかも。 現実ではたぶんやらないことを擬似体験。これぞフィクションの醍醐味。 追記:レノンとヨーコのアルバムのタイトルがずばり、「ダブル・ファンタジー」なのか、後から知った。

    2
    投稿日: 2013.04.18
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    広げた風呂敷を畳まなかったわ…っていうトホホ感(笑)いや、こんな真面目な作品にそんな感想も失礼だけど。 けど嫌じゃない。むしろ好きだ。 野蛮で淫乱で狡猾で純粋で。悲しくて淋しくて恋しい。 共感した、と言ったらなんと薄っぺらくて透けて見えるような感情だろう。分かる気がするとしか言いようがない。 私はこのガツガツした文体が好きだ。

    0
    投稿日: 2013.03.20
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    単行本が出たとき 一皮剥けた新しい村山由佳 みたいな書かれ方してたから 期待してただけども。 官能がいけないんじゃない。 ただ村山由佳の良さが感じられなかったような。 奈津は幸せになれるのかな。

    0
    投稿日: 2013.03.17
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    省吾の束縛から逃れて一人で暮らし始めるけれど、奈津は男性なしでは生きていけない女性だった。あまりに露骨な性描写が嫌だった。おいしいコーヒーの入れ方を書いている同じ作家とは思えない。 彼女の夫は誰と何をしてもいいから離婚しないでくれと言う。岩井は誰と関係を持ってもいいけど、その全てを話してくれと言う。大林も岩井の存在を知っていて彼女と関係を持つ。彼女は自由だった。だが何故かその自由さが彼女を孤独にする。「どこまでも自由であるとは、こんなにもさびしいことだったのか」ということばが印象的で、作家の言いたかったことはこれに尽きるのだろうと思った。

    0
    投稿日: 2013.01.02
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    恋愛体質なんじゃなくて、セックス依存症なんだろうな、と何となく。 35か。気づいたら過ぎてしまってたな。

    1
    投稿日: 2012.11.29
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    「女は上書き保存」の話。リライトが完了した時の、前の男への視線の何と冷たいことか。 主人公は脚本家の設定なので行き場のない情欲の熱を作品に昇華するエピソードのほうが見たかったなぁ・・・ ラストは良いけど「自由と孤独は背中合わせ」というのは目新しいことではない 上巻の志澤との遣り取りは読むに堪えないので流し読み。 読んでいるこちらが(悪い意味で)恥ずかしかった。

    0
    投稿日: 2012.11.07
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    あまり共感できない作品だった。リアリティーがなく主人公は浅い感じがしてそんな人が脚本家?しかも売れっ子?という設定が物語の最後には白けてしまう。痛い結婚と最初の恋愛までなら何とか持つだろうが、その2つの出来事でも大したことを学べず、全てを自分の性欲と母親のせいにして過ごしていこうとする主人公には、良悪どちらの魅力も感じられなかった。出てくる男性もあり得ない、と思いながら最後まで読んだが一番あり得ないのは主人公本人である。仕事も金銭的な部分も恵まれた女性を描くならもう少し真剣さが欲しい気がした。

    0
    投稿日: 2012.11.04
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    女性が書く官能系って、やっぱり肌が合わないなあ。 恋愛とかセックスとかに対する気持ちが ちょっと男のそれとは違うんだよなあ だからうーんってなっちゃうわけで。 そう言いながら女性作家のこの手の小説をまた読んでしまうんだろうなあ。

    0
    投稿日: 2012.11.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    (承前)ここまで書いてもらってあっぱれ!と、途中からの年下の登場から、読むんじゃなかった感。 主夫→ライオン→キリン→年下。あっ、主夫つながりか?『ダブル・ファンタジー』

    0
    投稿日: 2012.10.24
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    存外に官能小説だった。 村山由佳さんは元々性に関するテーマは多い人だけど、今作はそれらの中でも特に突き抜けている。 さすがに官能の色が濃すぎて読んでいると辟易してくるが、メタ的に見ると村山さんの作品としては確かに転換点のように思えるし、その描写自体は非常に良くできている。 全体としては大人女子(笑)とかスイーツ(笑)みたいなテンションを感じさせ、唯川恵さんの作品にもうちょっと文学性を足したような印象を受ける。 自身の性欲に翻弄されつつも、手綱を握ってどうにか世間の荒波をかいくぐる女傑というようなシナリオで、奈津の自身に対する目線も男性に対する目線も、共に面白く描かれている。 あらすじだけを見るとフェミニズムの臭いが強い感じがするけど、読んでいるとあまりそういう印象は受けない。 果たして男性が読んで感想を述べるべき作品かどうかは怪しい。 女性が読んでこその作品という気がするが、どうなんだろう。年齢別の感想とかを見てみたいところ。

    0
    投稿日: 2012.10.13
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    上巻を読んで思ったのはあまり面白くない…下巻を読んでの感想はなかなか!「主人公に共感できる」とか感動して泣けたと言うのはなく、逆に主人公に苛立つ事が多い。だけど読んだあと2,3日頭から離れなかった。

    0
    投稿日: 2012.10.09
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    村山由佳著「ダブル・ファンタジー」を読んだ。村山由佳作品は高校時代に心酔していたこともあり、この著作もハードカバーで買おうと思ったんだけど、帯の文章があまりに衝撃的で敬遠してしまって未読だったんですよね…。 「ダブル・ファンタジー」は読んでみたらちゃんと、残る作品でした。だからこそあの帯はちょっともったいないような気がしてしまう。ソコじゃないんじゃないかなぁと。まぁあの帯で初めて手にとってみた方もいるのかもしれないけどね。 ただ、どうしても、なぜか、著者の姿が浮かんできてしまった。著者の特性を、登場人物も持っているということは少なくないけれど、あの生々しい内容で、浮かんできてしまうのはあまり気分のいいものではないか、な?作品の評価そのものとは、関係ないことだけれど。 あぁでも、久しぶりのこの感覚。言葉にするのは難しい。世界がぐっと、自分の中に入ってくる感覚。これは作品の力なのかなぁ。なんて、読了したのは2日ほど前の話で、既に別の作品を読み始めていて、更に今はアルコールが入っていたりするのに、考えてみる。

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    投稿日: 2012.10.02
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    作者曰く、黒ムラヤマの作品。なるほど、いままでの作品と比べて生々しく汚い。でも、徹底的に汚れてしまわない辺りに味が残っていて、これはこれでアリだなと思った。 ところで、作者の経歴と似てるような気がするのは気のせい?

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    投稿日: 2012.09.24
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    どうにもこうにも。。。奔放な様でいて心が開放されていないバカな女が主人公。心を閉ざしたまま性だけ解放するって一体。。。ただの淫乱な女性より性質(タチ)が悪いです。 ストーリーの途中でやめるにはキモチ悪い話しだしと最後まで読みましたが、読了間悪し。 ただ、登場する男性はナカナカ良く書かれている気がします。男って、こういうどうしようもないところあるよね的な。。。

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    投稿日: 2012.08.30
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    8/14/2012読了 久しぶりに、終末を読みたくて、最後に一気に読んだ。本の中に投影出来た。電子書籍で、初めて読んだ長編小説だ。電子書籍には、長編が向いている。そして、初めてレビューを書いた。 一番大切なことって、いつも取り返しのがつかなくなってからわかるんだよね。そうだよね♪ 異国の高地で、旅人に道を尋ねられた老人の話は、含蓄がある。

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    投稿日: 2012.08.15
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    正直なところ読後感が悪かった。僕が男だからかもしれない。それもと、なんとなく奈津の心境が分からなくもないと感じたせいかもしれない。どちらにしても女はあざとい。男は志澤のようにあるのが正解かもしれない。少なくとも奈津を愛そうとした省吾や岩井のようであってはならない。というのは、単なる登場人物に関する評であり、物語全編を通して考えると、どうにも薄い。主人公の薄っぺらい感じが読後のいらつきを加速させているのかもしれない。分量に関わらずさらっと読めたので読みやすいとは思う。 2012.07.10 読了

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    投稿日: 2012.07.12
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    官能小説 同じ女性として、同感な部分もあればあれって部分もある。 モノ書きだからこそ、性欲が奈津は強いんだろーなって 吐き出したいことがたくさんあるんだろう。 男性は一度奈津に嵌ると抜けられなくなってしまう。魅力的を、越して本当に悪魔みたいな女性なんだろう 志澤は恐くて逃げたと思ってる

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    投稿日: 2012.06.19
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    内容は可もなく不可もなくといった感じ。性描写はそれなりだけど、それ一辺倒で飽きる。主人公に『お洒落でインテリなんだから、こんなに貪欲でも嫌味にならないでしょ』と終始主張され続けているようで疲弊してしまう。しかも周りの男が彼女を特別視する事によって更に増長し、巻末の解説にて畳み掛けられる。 女性向けに書かれたとしたら納得行かないかも。 往年のアイドルの奔放な私生活が羨ましいと感じる人達には響くのかな?

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    投稿日: 2012.06.17
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    上巻よりさらにエロい。けど決してイヤラシくはない。 性に対して奔放すぎる。 仕事に関する話も大してなくて、セックスの話ばっかりな印象。 何だか全部が中途半端な感じがして、スッキリしない。 主人公に共感を持てた人には面白いのかな。

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    投稿日: 2012.06.13
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    上巻の勢いが失速してしまい、読むのに時間がかかってしまった。上巻は面白く感じたが下巻は。。。長過ぎのように感じた。そしてこの終わり方とは。。。主人公の奈津の優柔不断が私の考えと合わないから私はスッキリできないのかもな。

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    投稿日: 2012.05.14
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    村山由佳は不思議な作家だなぁ。 ビックリするほど陳腐なものを書くときもあれば、これでもかってくらい訴えかけるものを書くときもある。 この本に引き込まれるかどうかは、ひとえに主人公・奈津に引き込まれるかどうか。 才能も社会的地位もあって、 気のおけない女友達もいて、 だけどそれだけじゃ埋められないものが女にはあるんだよなあ。 それはたぶん、男でしか埋められなくて。 身勝手で愚かで、見苦しいけれど。 女という生物の悲しい性をつきつけられます。 さみしい自由と、しあわせな窮屈 なんて不自由な世の中なんだー

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    投稿日: 2012.05.14
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    どういうレビューを書けばいいのかよくわからない。 私は好きだったよー、とでも書いておけばいいのか。

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    投稿日: 2012.05.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりに村山由佳の本を読んだ。6、7年ぶりか。 初めて読んだのは『星々の舟』で、あの頃の私には何かが響き、お気に入りの本となった。 その後釣られて、『コーヒーのおいしい飲み方』やら『天使の梯子』も手にはしてみたが、テイストが全く違い、まるで昼メロかメロドラマのようなチープな世界に何だか呆れて読むのを止めた。『星々の舟』が良すぎたようで、過剰な期待をしていた。 それからしばらく、見向きもしなかった村山由佳。 今年の1月末、実家へと向かう飛行機の中で読む本をと思い、空港の小さな小さな本屋さんで見つけた。迷うほど数もなく、とっても読みたいという本もなく、けれど久しぶりに、何だか気になって目に止まったのだ。 実際、狭い座席に乗り込んですぐページを開いたら、あっという間に中に入れた。本を読むのも久しぶりだったけれど、これなら読んでみてよかったかもしれないと、淡い期待と共にページをめくっていた。 それから、またこちらに戻ってきてからなんとなく本を読む時間を失って、昨日今日かけてやっと読破できた。 次から次へとセックスの要素たっぷりで、まあそれも一応面白かったけれど、特に惹かれたのは香港での描写。 高校生の頃、同じ美術部の男の子が描いた雑だが鮮やかな絵の具を使った香港の夜の絵を思い出させた。 赴くままに愉しく妖しげで、それでいて慎重に運ばれる感じ。 岩井との優しい再会、岩井の語る香港の色、場所や言葉の選び方。 タイプも様々な男が出来てたが、たぶん私のタイプは岩井みたいな人なのだろう。 だから主人公の奈津が最後、志澤のように次の男へとがらりと乗り換えていく様も好きではなかったし、結局最初の盛り上がりを追いかけるような自由な恋にも飽きがきた。 どんなに自由になったはずが、結局また縛られる男を選ぶ。結局自由になんてできない。ふたり同時に付き合うことはできない。そうしてまた見失い見失わされる。 最後、するりと手を離れあっという間に孤独になる寂しさも、女性の抱える欲とはそういうものなような説得力があった。

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    投稿日: 2012.05.01
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    いろんな人が現れていき、寂しさや自分の本能に正直にいくことで、実は自由なことの危うさに後になって気付くことになる。

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    投稿日: 2012.04.29
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    色情薄情の女性を描いた作品。村上由佳さんの作品は純愛ものしか読んだことなかったので、斬新奇抜でした。自分のことしか考えず、人を裏切ったり傷つけたり悪びれることなく平気で出来てしまう人にはなりたくない。

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    投稿日: 2012.04.28
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    作者の自伝的な話なのかな。 自意識過剰なヒロインの奔放な性生活が綴られてます。 読み切るのに頑張りが必要です。

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    投稿日: 2012.04.16
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    エロ小説。著者の願望が作品の展開に反映されているのか?男が共感出来る部分はあるのかというと。男女の立場別にして、夫婦喧嘩の場面はリアリティあるなぁと何故か引き込まれる。いろんな相手が出てくるが、シザワなる大物演出家が一番リアリティのないつまらない登場人物。 時間つぶしの本かな。

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    投稿日: 2012.04.12
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    感想*セックス観が酷似(笑)女性視点の官能小説だから当然といえばそうなのかもしれませんね。「セックスの醍醐味は想像力と芝居っけにかかっている」からこそ言語能力と肉体の能力を同時に求めるんですよ。そしてものを書くのは、赤裸々で痛みを伴ってでも書かずにはいられないものというのがやっぱり響くんだなって思った。

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    投稿日: 2012.04.07
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    これまでの代表作のタイトルが「天使の卵」や「おいしいコーヒーのいれ方」等や、田舎で農業生活とか、ピュアで、健康的なお姉さん的な作家さんの印象があり、これまで全く持って興味を持ったことがなく、著書を1冊も読んだことがなかったが。 新作「花酔ひ」を読む前に、予習代わりに、これまでの転機となったらしい本作を読んでみた。 うーん。なかなか感想を書くのが悩ましい内容ではあるが、、。 まずひとつ言えることは、満員電車では読まないほうがいいほど、思った以上に生々しい表現満載であった。とはいえ、生々しいだけで官能的な面はほとんどないのはなぜだろう。たぶんそれらの描写がこの本の「目的」ではないからか。 文庫本2冊分のボリュームにしてまで読む内容ではなかったように思うが、大人版青い鳥みたいな感じで、自分の理想の男を探す話?自分の殻を突き破る話?と思えば、それなりにおもしろかったのかもしれないが。 これまでの作風とがらりと変えて、ここまでの本を書いたからには、どうなんでしょうね、今後。 とすると、静かに作風を変えていった角田光代の方がやっぱり好きだな、と思ったり。

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    投稿日: 2012.03.11