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ビッグ4
ビッグ4
アガサ・クリスティー、中村妙子/早川書房
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総合評価

107件)
3.2
13
20
42
15
4
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    いわゆるクリスティーの「国際謀略モノ」。 ドラマ版で『愛国殺人』などを観たのでなんとなく敬遠していたのですが、ポアロ未読作品もいよいよ10作ほどとなり、ここまできたら読破するぞ!と手を付け始めた次第です。 でも、これがなかなか「劇場版 名探偵ポアロ」てな雰囲気で楽しめましたね〜(⁠´⁠∀`⁠) 表舞台には決して出ないけれど、驚異の頭脳を持つ中国人・アメリカの大富豪・フランスの天才女科学者・そして謎の殺し屋……それらで構成される「ビッグ4」。 その支配は世界中におよび、少しでも疑いを持った人々は皆消されてしまうという……。いってしまえば荒唐無稽な展開なのですが、まさにビッグキャストでお届けする超大作映画!なスピーディーさとスリルで、エンタメ気分全開で読み終えることができました。 なにより、全編にわたってヘイスティングズが大活躍(笑)するのと、あのロサコフ伯爵夫人が登場するのですから、彼らとポアロさんのやりとりを楽しめるという点で、一読の価値アリといえます。なんとポアロさんの○○も登場?! それにしても、たぶん本編とは関係ないのですが、チェスの対局中に相手が死んでしまって……という導入を映画かドラマで見た記憶があるのですがそれが思い出せず……。お話は一応の解決をみたわけですが、個人的にそれがモヤモヤしてしまいました( ˊᵕˋ ;)なんだったかな〜?

    19
    投稿日: 2025.10.26
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    評判悪いけど、こういう展開の早い派手な物語は好きだしいつもより人間味あるポアロが見えて面白いじゃん!と思いきや最後が微妙なので3

    0
    投稿日: 2025.09.23
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    なんかこれは微妙だった。 ビッグ4がなんなのって思ったし、ミステリーというよりはライトノベルみたいな。 巨匠もこんなの書いてたりするんだなと。

    0
    投稿日: 2025.08.23
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    それまでのポアロシリーズとは一線を画すように感じられた作品でした。 世界を股にかけた舞台設定なのはもちろん、ポアロ達が国を跨いであちらへこちらへ飛び回り、また捕まったり逃亡したり、ひと度ならず何度も死地にみまわれたり。それまで印象として持っていた「ポアロの探偵小説」の感じとは全く違ってひどく新鮮に感じました。 一章ごとに大きな事件、新たな真実、はたまた新たな謎が浮かび上がってくるのが刺激的で、まるでドラマを観ているように楽しみながら読んでいました。 それらのことからも、探偵小説というよりは冒険活劇っぽいなという印象が強かった作品です。

    3
    投稿日: 2025.08.15
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    国際犯罪組織、ビッグ4とポアロの対決です。 アクションシーンも登場します。 ポアロの双子の兄弟とみなされる人物が登場しますが、本当に実在するのか怪しげです。

    0
    投稿日: 2025.08.14
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    ポアロシリーズにしては珍しくスパイ小説風。 巨大な組織と戦うポアロ、ヘイスティングズのコンビが素晴らしい。

    8
    投稿日: 2025.08.04
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     評価がその他の小説より低めなのも理解できる。ミステリという感覚はなく、どちらかといえばスパイアクションの要素が強い。ポアロが世界規模の陰謀と対峙するという設定は派手ではあるが、いつもの「密室」「アリバイ崩し」といった本格推理を期待すると肩透かしを食らうかもしれない。 ●展開  世界を裏で操る巨大組織「ビッグ4」という存在感は抜群で、少年漫画的なわくわくがある。ポアロが次々と罠をかいくぐり、知略で強大な敵に挑んでいく姿は、いつもと違う魅力を放っている。  物語は緩やかに進行し、事件の解決よりも登場人物たちの交流や心情の変化が丁寧に描かれている。推理のスピード感や謎解きの鮮やかさは控えめだが、その分じっくりと世界観に浸ることができる。  ポワロとヘイスティングの二人の掛け合いが魅力的で、ときにユーモアを交えつつ深い友情が伝わってくる。特にヘイスティングの人間味あふれる視点が、物語に温かみを与えている。  推理小説としてではなく、ポアロが活躍する冒険譚として読めば十分に楽しめる一作である。

    0
    投稿日: 2025.07.31
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    ポアロもの。珍しく推理小説というよりも国際ミステリーといえる冒険活劇。アルセーヌルパンものを彷彿とさせる面白さでした。

    1
    投稿日: 2025.07.09
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    ミステリの女王アガサ・クリスティを期待して読むと見事にはぐらかされる。ミステリというよりも国際謀略小説、冒険小説に近い。 霜田氏のクリスティ攻略本でも評価がかなり微妙である本作。成り立ち的には短編12本を一編の長編に仕立て上げたものらしい。そのせいか、場面展開が強引で不自然な点もあり、今ひとつ物語に入っていけない。 ヘイスティングとポアロの名コンビの活劇と友情を味わう作品と思えば楽しめる。

    13
    投稿日: 2025.05.06
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    ストーリー進行はいつもと少し違うなという印象。 アガサの物事への見方、考え方がいつもよりも表現されてない印象もあった。 それでも、こうなるのでは?と思いつつ読み進めてやはり騙されたりして。笑 読者を騙す天才、今作も面白かったです。

    4
    投稿日: 2025.03.28
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    悪の組織「ビッグ4」とポアロの戦いを描く、ミステリーと言うよりかは冒険小説。 外れのないアガサ・クリスティでもこんなことあるのか…なんて思うほど、話が散らかっていて、個人的には全く楽しくない。 私生活で色々とあった彼女がスケッチ誌に投稿した12本の短編を一貫した作品として手を加えて発表した作品であるという事実に納得させられる。

    0
    投稿日: 2025.02.09
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    この作品はクリスティの作品の中で低評価だと言われています。本格ミステリ愛好家の方々にすれば、ポアロの脳細胞がじっくりと謎を解き犯人を追い詰めていくいつものパターンから逸脱しているので、「こんなのミステリの女王クリスティじゃな〜い!」とおっしゃりたいのでは。世界を股に掛ける陰謀組織「ビッグ4」とポアロの全面抗争、ヘイスティングズも巻き込まれまくって、先日読んだ短編でポアロの心に残った「あのレディ」まで登場して、私はアクション・サスペンスとして大いに楽しみました。

    17
    投稿日: 2025.01.12
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    ヘイスティングの視点から物語が始まりましたが、ポアロを助けようとして敵の懐に潜り込んだり、ポアロの自惚れの強いセリフを聞いてイライラしたり、とても人間味があふれていました。

    3
    投稿日: 2025.01.07
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    ポアロ5作目 おもしろかったです スケールも大きくて、友情描写も熱い やっぱりヘイスティングスが相棒なのがしっくりきますね

    1
    投稿日: 2024.12.28
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    アガサの中で最も評価が低いとも言われる作品。 内容どうこう以上にヘイスティングスがかわいい! 語り手としてのヘイスティングスの純粋さ好き! 私は楽しく読めました!

    6
    投稿日: 2024.10.29
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    ポアロの冒険劇と言った感じで、他の話と雰囲気は違うがヘイスティングスとの友情やほんの少し垣間見えるポアロの恋や家族の話があって面白かった。 語り部ヘイスティングスの思った以上の活躍と名探偵の行方についてハラハラさせられた。

    1
    投稿日: 2024.10.26
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    ドラマとぜーんぜん違う!!!! スケールがどんどん大きくなっていくのアガサ!待って!待って!となったけど、のめり込んでいくのさすがの手腕。 ヘイスティングスはめちゃくちゃ気絶する。

    0
    投稿日: 2024.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ここ最近手に取ったポアロものは初期作品ばかり。なので3作目「アクロイド殺し」ではポアロがヘイスティングズの不在を寂しく思っている記述に出会い、2作目の「ゴルフ場殺人事件」では何故ヘイスティングズがポアロのそばを離れるに至るのか、恋多き彼のやらかしに笑うという様な。 そして4作目の本作にて、おかえりヘイスティングズ!とでも言わんばかりの再登場が嬉しいのだった^ ^ 日々の生活にも飽いて、法外な謝礼に釣られ自身もヘイスティングズの居る南米へ…なんて、浮かれちゃうポアロとかね(笑) 作品内容としてはある暗躍する秘密組織との対決を描き、冒険活劇的な作品。個々のトリックは「おっ!」と思わせる部分もあるのだけど、ちょっとドタバタが過ぎる感は否めないかな。

    10
    投稿日: 2024.07.12
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    【ポアロ】 攻略本で★0.5と低い作品。 人の好みはそれぞれなので、もしかしたら自分には面白いかもと思って読みたくなった。 なぜか国際犯罪組織に巻き込まれるポアロ。 全く自分のタイプじゃないので頭に入ってこない。 それでも頑張って読んでたけど全然楽しくない。だんだん無理してまで読む必要あるかな?と思ってきた。 以前に自分に合わない本を無理に読んで読書から離れてしまった経験があるので、無理に読むのはやめた。 解説本によるとこの作品は、夫の不貞や離婚問題で失踪事件を起こした頃、出版社の催促に追われて短編を繋ぎ合わせて完成させたそう。 クリスティーが書いてない部分もあるのではないか?とも言われているらしい。 この頃クリスティーは相当大変だったんだな…というのがなんとなくわかる作品だった。 評価が低いものも試してみて、改めて攻略本は信用できると思った。疑ってゴメン。 攻略本の★2以下は合わなそうなので、これからはやめておこう(^_^;) ※最後まで読んでないので評価は付けてません。

    67
    投稿日: 2024.07.09
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    ポアロシリーズの中ですごく好きな作品! 普段と違い緊張感のあるシーンや壮大なシーンが多く、常にヒヤヒヤする。

    0
    投稿日: 2024.07.08
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    展開早くて面白くて1日で読んでしまった!他のポアロシリーズとは違うテイスト。ポアロがお金も時間もプライドもかけて挑んでるのが新鮮だった。 ヘイスティングズと再会して、ポアロ凄く嬉しそうだった笑(私も嬉しい)ヘイスティングズ、例の彼女と結婚してたー!

    0
    投稿日: 2024.05.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ポアロ版007のような感じで目まぐるしく場面が変わる。後書きにもあったが、元々短編だったものを合体させたとのこと。言われてみればそんな感じがする。 最後、ビッグ4あっさり死ぬが、彼らが何をしようとしてたのか、もう少しストーリーで感じたかった。 大富豪や科学者が中国の革命にどう関わっていたのか、よくわからないまま、そして首領は対面することなく自殺。。 ただ、こういう、世界を股にかけたポアロもたまにはいいかなと思った。

    2
    投稿日: 2024.05.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    攻略本で0.5点(ポアロシリーズの中で最低点)の本書。 実家の本棚にもあるので読んだことはあるはず。 例によって内容は全く覚えていないけど、いやさすがに0.5点てことはないはず、と読み進めると。。。 冒頭のヘイスティングスが南米から帰還する場面こそ、「ヘイスティングス、おかえりー!!」と思ったけれど、そこから始まるこれまでのポワロものから急に路線変更したかのような国際諜報ものと化す展開に戸惑いを覚える。 え、なんで世界を暗躍する犯罪組織に急に目をつけられる!? そりゃ世界的に名声を馳せる優秀な探偵ではあるだろうけど、何かしらの因縁があるわけでもなし、唐突感が否めない。 その上、一章々々であっという間にポワロvsビッグ4の小さな一幕が完結してしまい、長編というよりむしろ短編集の趣。 と思っていたら、巻末の解説文で当時既出の短編達を再編して長編に仕立て上げたという経緯があった模様を知り、あぁやっぱりと。 しかも、そのタイミングはクリスティ失踪事件の直後ながら、名作『アクロイド殺し』の後に間をおかず作品を世に出したいという出版社の強欲事情が絡み合い、無理くり生み出された代物のよう。 なんと不幸にまみれた作品。 それでも自分的には、その昔クリスティに傾倒していた頃はランダムに読んでいたので気付かなかったけれど、今順番に再読している中でポワロシリーズが辿っている山谷、試行錯誤、意外とシリーズとしての経過も盛り込まれている点(猟犬ジロー警部に対する言及やヘイスティングスの結婚と南米行き等)を感じ、ある意味興味深い一冊となった。 攻略本霜月氏のコメントの数々の辛辣ぶり、極めつけの「エンタテイメント小説の研究者以外は『ビッグ4』を読む必要はない。」にも遺憾ながら同意してしまうが、逆にその作家人生の序盤にしてかなり大きな谷がありつつ、ここから盛り返すクリスティの作品群に、女王の底力を感じるものでもある(ちなみにあとひとつ0.5点がある。。。)。 次は『青列車の秘密』。

    36
    投稿日: 2024.04.28
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    読み進める最中は何処かチグハグな違和感を覚える作品だったのだけど、後書きを読んで納得。どうやら短編集を一つの長編ミステリーに再構築した作品だったようで その為か次々と起きる事件の内容に関連性は無く、ただビッグ4なる存在が関わっている点だけが強調される この次々と起きる事件というものが曲者で一つ一つの事件は短編らしく何らかのポイントに気付ければすぐに解決できる類。けれど、それぞれの事件の犯人は変装の名人であるナンバー・フォー、いわばポアロは毎度犯人を取り逃している事になる それどころかポアロを挑発するかのように、その変装能力を利用して何度もポアロの前に姿を表すのだから堪らない まるでおちょくられているかのような気分になってくる構成 でも、ビッグ4が関わる事件を解決し続けるとはつまり彼らの陰謀を邪魔し続けているとも言える訳で 何度も関わる内に少しずつビッグ4やナンバー・フォーの正体に迫っていく様子はミステリらしさに溢れている ただ、難点を挙げればやはり事件が散発的である点や敵の謀略が荒唐無稽である点か 事件に関連性はない為にそれぞれの事件を解決しても直接的にビッグ4の正体に迫る要素は殆ど無いし、何よりも世界の裏側から陰謀を巡らす巨悪というのはどうにもポアロの敵に相応しくないように思えてしまう そもそもビッグ4の首魁が登場しないままに終わってしまう点も消化不良気味に感じられるし 代わりに美点を挙げるなら、それはポアロとヘイスティングズの何にも勝る友情だね 本作の始まりからして、両者が共に相手を驚かそうと何も告げずに旅行に出るシーンから始まるし、ビッグ4という巨悪を前に行動を共にする2人の絆はとても固いものだと感じられる 特にヘイスティングズが敵に捕まった際に命を失う危機を前にしてもポアロを危険に晒そうとしなかった姿勢や、ポアロがヘイスティングズの妻を秘密裏に匿っていた様子等からは2人が互いを最良の相棒と認めているのだと感じられたよ だからこそ、終盤のあの展開も活きてくるのだろうしね

    1
    投稿日: 2024.04.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んでいるうちに、「あれ!?ポアロってこんなだっけ!?」ってなるくらい、規模が大きい!展開がはやい!スリリング!な話だった。 解説いわく、クリスティーならではのゆったりとした空気感…というものが他のポアロ作品にはあるらしいけど、この作品はもう次から次へとという感じで、いくつもの短編を手直してて作ったというのも納得がいく… この作品はトリックを楽しむというよりは、マジックを楽しむ感覚に近いというか、不思議なことが起きて種はこうでした!みたいな流れの繰り返しだった。でもそれがすごく楽しい!! わたしはポアロというキャラクターが好きなので、彼の頭脳明晰さナルシストさ、友情の厚さ、ユーモアさが今まで読んだ作品よりかなり色濃く出ているように感じで楽しかった。 世界一の巨大犯罪組織VSポアロなんて、そんな、胸が躍らないはずがない… そしてわたしはポアロに全幅の信頼を寄せているので、ヘイスティングズが危ない目にあったり疑ったりするたびに「はいはい笑」という感じで、それもそれで楽しかった。 解説でこの作品を書いた当時のクリスティーのことを知ると、なぜだか親近感が湧いた。 「アクロイド殺し」を書いて、出版社はどんどん作品を書いて欲しいと言う、自分は本当に小説家としてやっていくのか?、夫には不倫を告白され、ちょっと失踪しちゃったし…この苦悩の仲、ここまでの作品を書き上げたのはすごいなあ…

    1
    投稿日: 2024.04.10
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    ポアロシリーズでは“異質” あとがきによれば、有名な「クリスティー失踪事件」の直後の出版で、結構“売れた”ようだ。 もともと、いくつかの短編だったネタを合わせて繕った、とある。 そのせいか、一つの事件の解明ではなく“ビッグ4”という組織との対決ということで、まるで同じ国の某諜報機関物のよう。 さすがに巧みな作者だけに一気に読める面白さだが、何か物足りなかったのが残念。

    5
    投稿日: 2024.03.08
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    もともと短編だったものを、長編にする為少し書き変えて作品にしたらしく、文章に違和感があるとのことだっんですが、アクション要素が多くハラハラドキドキでとても楽しめました! 落ち着いた展開が多いポアロシリーズなので、こうゆう作品があってもいいのかなと思います。(まだ数冊しか読んでいませんが。)

    5
    投稿日: 2023.11.09
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    ポアロシリーズ4作目。 今回はミステリ要素は少なく、冒険活劇とでもいったところでしょうか。 相棒ヘイスティングスの復帰。 奥さんを放おっておいて好きにやってますわ。 いつもの作品よりスピーディ。 007みたいな感じでした。

    9
    投稿日: 2023.11.06
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    2004年発行、早川書房のクリスティ文庫。ポアロ物の中では人気が薄い作品だと思われる国際謀略もの。長編でなく短編連作として扱うのがよいのだろう。ポアロらしいといえばそうなのだが、なんか違和感も感じる、そんな微妙なところがあります。ヘイスティングズが少し愚かな方向にふれている割にポアロも優秀にみえない気が。ポアロのヘイスティングズの見えないところでしている活動が表に現れないせいでポアロが優秀にみえないのだと思われます。 他:「訳者あとがき」(2004年2月)、解説:「クリスティーとチェスの問題」(小説研究者)若島正、

    0
    投稿日: 2023.09.30
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     クリスティは推理小説のみではなく、スパイスリラー(ジャンルが正しいかわからないが)も実は魅力的で、とても読み応えのある、スリリングな作品を幾つか生み出している。今作は実は評価は余り高く無い様で、エルキュール•ポアロらしからぬ冒険譚が彼のシリーズとしてマッチしていない為、好まれていないようだ。  僕も今作は再読になるが、初めて読んだのは大昔で記憶は古く、覚えているのはポアロの不幸についてとアシールという双子の兄がいた事、そして失われた口髭についてだ。当時の自身の評価は覚えていないが、おそらく余り理解していなかったのだろう、他の作品より低く見積もっていた記憶だ。当時は推理小説以外の作風を読み慣れていなかった為だろう。  今回、改めて読み返したが、ポアロシリーズでの異色作ではあるが、冒険ミステリーとしての面白さが充分に詰まっている印象だ。もしポアロシリーズでスパイスリラー、冒険ミステリーが合わないという場合、ヘイスティングスが主人公のノンシリーズと捉えた方が気が楽になるだろう。それぞれの章を構成しているミステリー部分はポアロが担っており、作中で見えない部分の準備手配などもポアロによるが、ヘイスティングスが語り手である為、彼の経験譚の要素がとても深く盛り込まれており、充分主人公の立ち位置に立つことが可能である。トミータペンスシリーズが好きであれば引き込まれると思う。  最後、事件の閉め方は少し大味に感じた。ナンバー4の正体は結局分からずじまいだが匂わせがあればすぐにでも今作に結び付ける事が出来る様にしている事が作為的だ。当然、こういったシリーズをポアロでやる事は考えていなかった様だが、シリーズ飛び出して活躍するキャラクターも多いので、別シリーズのリーダーがパンを千切る癖を出していたら鳥肌だろう。そういえば本人も自覚していない癖という部分に着目し、それを犯人の変装を見破るきっかけとして活用する方法は見事で、女性目線ならではの着眼点だと感心してしまった。この部分をきっかけにストーリーが大きく展開し、怒涛の如く色々な事が起こる。ミステリーとしても最後の対決についてはとても面白い。  ポアロもヘイスティングスも生き生きとしており、楽しい作品だが、スパイスリラー的な味方をするならば他人を信頼しすぎる、情報を明かしすぎる部分が残念だ。どこにビッグ4の手下がいるがわからない状況であり、ナンバー2、ナンバー3が著名人である事を考慮すれば、あまり様々な人達に情報を明け渡していくのは少し疑問に感じてしまった。

    1
    投稿日: 2023.09.09
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    アガサ・クリスティーの有名な作品、ABC殺人事件やアクロイド殺し、オリエント急行の殺人などは読んでクリスティの魅力に魅せられた。この作品は国際組織という謎めいた組織が出てきて矢継ぎ早に事件が起き、隠れた名作という印象。

    0
    投稿日: 2023.01.25
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    すごいトンデモ探偵のポアロさんだった(笑) 双子のお兄さんが出てくるし。 いや、本当に別人じゃないかってくらい いつものポアロさんじゃない。 なんでこれを読んでいなかったか… 本能的に避けてたのかしら( ̄∀ ̄) 解説によると 別々の短編を無理くり一本化するため その横糸が必要になって すべての事件の裏に 謎の組織がいることにしたらしい。 もう全部「ビッグ4のしわざだ!」です。 おかげでヘイスティングズは うっかり敵の手に落ちて殺されかけたり 敵地に潜りこまされたり、散々です。 最初「ちょっとポアロの顔を見るだけ」で 南米から仕事の合間に訪ねたのに 結局、一年くらい事件に巻き込まれている。 他の作品とは違った二人の関係性が味わえる というのが見どころといえば見どころ?

    4
    投稿日: 2022.12.13
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    ミステリーだと思ったら、まさかの冒険小説。 国際犯罪組織〈ビッグ4〉とポアロの対決がメインの作品。 もちろん肉弾戦ではなく頭脳戦ではあるものの、「こういう話も書くのかあ」と新鮮な気持ちで読めた。 両者の駆け引きにハラハラさせられたり意表を突かれたりするので、これはこれで面白かった。

    4
    投稿日: 2022.07.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分の整理のために「海外ミステリ」のカテゴリに入れたけれど、果たしてそのカテゴリでいいのだろうかというと大いに不明。 ポアロ×国際的な犯罪組織×アクション うーん…。ビッグ4ね…。ナンバー・ツーとスリーはともかく、ワンとフォーは本当にいるのかな?ポアロの妄想あるいは伝説、噂の域を過ぎないのでは?とか。いまいち入り込めない。子どもっぽい感じ。 場面転換の目まぐるしさと、ヘイスティングズの友情の厚さで読み進めた感じ。なるほどなるほど…

    1
    投稿日: 2022.07.08
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    今まで読んだクリスティー作品の中では、今ひとつだったかな… 好みが合わないっていうのもあると思うけど、なかなか読み進まなくて、苦痛でした…

    1
    投稿日: 2022.01.07
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    ポアロの冒険もの。いろいろな事件が単発的に発生するのだが、各事件については深入りされず、なんとなく淡白な印象で、他のクリスティ作品と比較して微妙であった。

    1
    投稿日: 2021.11.22
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    アクションシーンが多い。ヘイスティングスへの思いやりが強くてほっこりする。フランス人科学者のマダム・オリヴィエの描写が印象的で、やはり同じ女性として女性キャラクターの描写に凝っていたりしたんだろうか、とも考えた。

    4
    投稿日: 2021.10.12
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    ポワロ物っぽくないね。 アクション満載。 世界をまたにかける犯罪組織のわりに、なんかしょぼいんだよね。 ちょっといろいろ詰め込みすぎてまとまりがない感じ。

    8
    投稿日: 2021.07.27
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    クリスティー強化ウィーク中♪今回は、ポアロもののこちらの作品。 今回ポアロ(と、ヘイスティングズ)が対峙するのは、「ビッグ4」と呼ばれる国際犯罪組織です。 という事で、いつものような謎解きとは趣が異なり、冒険サスペンスとでもいいましょうか、拉致されたり、爆破されたりとドキドキハラハラな展開です。 名前だけは明らかですが、最後まで姿を現さないビッグ4の中国人首領(ナンバーワン)、アメリカの大富豪のナンバーツー、フランス人女性科学者・ナンバースリー、変化自在、神出鬼没の殺し屋・ナンバーフォー。 彼らの仕掛けた事件や罠に翻弄されるポアロ達。特にヘイスティングズは拉致されるわ、妻のシンデレラ(馴れ初めは「ゴルフ場殺人事件」ご参照)を盾に脅されるわと、身体的にもメンタルもキツかったはずなのですが、それにめげずに情に厚いところを見せてくれました。 そして、“敵を欺くには味方から”ばりに、ポアロにも騙されまくっているのも、ヘイスティングズたる所以というところですね。 解説によると、この作品は短編をまとめて構成されたとの事で、いわれてみれば連作短編風だな。と、思いました。トミー&タペンスものの短編集「おしどり探偵」みたいな感じですかね。

    9
    投稿日: 2021.06.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読後の感想。 ヘイスティングズとポアロの友情が際立っている作品という印象を受けました! ポアロシリーズでも、壮大な相手ではなかろうか? 世界を股にかける敵に、灰色の脳細胞で闘うポアロは凄いと思います。

    3
    投稿日: 2021.06.23
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    ポアロvs国際犯罪組織ビッグ4! 一つの事件を追うのではなく、正体のわからない敵との知恵比べをしながら、じわじわと迫っていく!ストーリーが第一ラウンド、第二ラウンドと進んでいく感じは、冒険活劇のアニメシリーズを見ているよう★それもそのはず、発表時はポアロシリーズ3作目として、雑誌に"The Man Who Was No. 4"として連載された短編12編をまとめたものとのこと。 ちょっとミステリーとは違うので、好き嫌いはわかれるかもしれないけど、そのつもりで読めば楽しめると思います。

    0
    投稿日: 2021.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ポアロシリーズ4作目。今回は犯人を当てるぞ!と思いきや、今回の展開はこれまでとは違う様相。犯人は4人(ビッグ4)であること、3人の面が割れ、最後の4人目は誰なのか?ポアロVS.ビッグ4。ビッグ4の策略にハマり続けるポアロ。ポアロの起死回生の武器は仲間をも欺くことで相手を油断させること。ヘイスティングズは可哀そうな役回りだったが、これがポアロの最大の攻撃!ヘイスティングズのポアロ愛に満ちた言動、行動がヘイスティングズの格好良さを余すところなく発揮された。ただ4番目は何者なのか?最後まで興味は尽きなかった。

    24
    投稿日: 2021.03.14
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    いつものミステリーと違って 今回はポアロが謎の組織と戦います。 所々で殺人事件も起きて、 ちょっと短編みたいな感じでも読めました。 本格ミステリーとは違うかもですが コレはコレで面白かった。

    2
    投稿日: 2021.02.14
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    世界的犯罪組織ビッグ4とのやるか?やられるか!のデッドレースにドキドキ。いつものポワロ物とは違うが、スピード感ある話でこれはこれで十分楽しめた。ポワロの灰色の細胞はほんと凄すぎる。

    8
    投稿日: 2021.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯罪組織と命懸けで戦うポアロとヘイスティングスが格好良い作品でした。 これまで読んできた謎解きとはまた違う、スリル満点のアクション映画を観ているような感じでした。 何度も連れ去られたり、猿ぐつわかませられたり、爆発したり… いつでも狙われながらビッグ4に少しずつ迫っていく2人に、最後まではらはらさせられました。 “ゴルフ場殺人事件”のシンデレラことダルシーと、ヘイスティングスが結婚していたことや、ポアロに双子の兄弟がいることなど、シリーズ物を読んでいるならではの面白さや驚きもありました。

    6
    投稿日: 2020.12.13
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    ポアロシリーズ4冊め。ポアロが国際犯罪組織〝ビッグ4〟と対決する。 クリスティー初期の作品には世界をまたにかけたスパイ大作戦みたいなのがいくつかあるんですが(巻末の解説では「国際謀略物」と呼ばれてました)、ハリウッド映画のエンターテイメントに慣れた目にはいかにも嘘っぽくて物足りない。 科学者の失踪、黄色いジャスミン事件、チェスの問題と次々に事件が起きてその背後にはいつでもビッグ4という組織がいるらしいのだが、これがどんな組織なのか、本当に存在するのか、さっぱりわからない。 (私は最後のほうまでビッグ4とはヘイスティングズのためにポアロがしかけたドッキリなんじゃないかと疑ってました。) 田舎の邸宅で事件が起きて、狭い人間関係の中に潜む感情があきらかになっていく、というクリスティー本筋のほうが好みだなあと思っていたら、それは私だけじゃないらしく、クリスティー作品の中でも評価が低いらしいです。 (ナンバー・フォーもポアロに「ロンドンの社交界の女性たちの問題に戻れ」と言っています。) そのへんの経過は巻末の解説に詳しく書かれていて、1926年6月の『アクロイド殺し』によって注目されたあと、夫アーチーの不倫によって12月に有名な失踪事件を起こします。 離婚を前に作家として身を立てていく決心をしたものの、新作を書ける状態ではなかったクリスティーは、それまで発表した短編を手直ししてひとつの長編として1927年1月に出版。 そうしてできたのが『ビッグ4』で、つぎはぎだらけのストーリーや展開の目まぐるしさも納得できます。失踪事件の直後だったので売れたそうです。 そんな本作でもおもしろいのはヘイスティングズとの相棒復活。『ゴルフ場殺人事件』で結婚してアルゼンチンに行ってしまったヘイスティングズが一時帰国。赤い髪の女性が好みだという点をビッグ4に利用されたり、変装して敵陣に乗り込んだり、大活躍です。 テレビシリーズと違って原作ではヘイスティングズの登場回数は少ないのですが、ポアロにはやっぱり彼がいないとねと思えるコンビぶり。 (しかし、一年近く奥さん放っておいていいのか。) そのほか、パリのジロー警部や興行師ジョゼフ・アーロンズなどの名前や、敵ながらポアロが賞賛するヴァラ・ロサコフ伯爵夫人などが登場。 ビッグ4が中国人、アメリカ人、フランス人で構成されているのは当時の仮想敵が反映されているんでしょうか。 日本の地震の話がちらっと出てきますが、1923年の関東大震災のことだと思われます。 以下、引用。 彼は見事な変装をして犯罪者を追い回したり、犯人の残した足跡の寸法を測ったりする、ブラッドハウンドよろしくの、姑息なやりかたをもともと軽蔑していた。 「いやいや、ヘイスティングズ、そういうことは、パリ警察のジロー警部や、あの人のお仲間に任せておきましょう。」 「それよりもこのエルキュール・ポアロを見にきたんじゃないですかね。彼が恐れている、唯一の敵とじかに言葉をかわすために」 ポアロの推理はいかにも彼らしく、自惚れもいいところだったが、私は反論を差し控えた。 「まさか!」と私はさえぎった。「それは少々考えすぎではありませんか。中国人が、ロシアでそんな影響力をふるうなんて」 「ポアロさんも新聞で読んでおられるのではないかと思いますが、日本をおそった大地震の後、アメリカの水雷艇と駆逐艦が何艘か、暗礁に乗り上げて沈没しました。当初は津波の影響だろうと観測されておったのです。」 「誰も彼も、夫がほかの女と駆け落ちしたって思いこんでいるようで。そんなこと、あるわけがないんです。あのひと、仕事のことしか、頭にないんですから。」 「イギリスの男性にはどうも、そういう傾向があるようですね」とポアロはなだめるように言った。「仕事でなければ、ゲームやスポーツに入れあげるのが普通のようです。」 「そうでなかったらエルキュール・ポアロは今ごろ圧死していたでしょう。世界にとってはたいへんな損失です。そう、あなたもね、モナミ。もっともあなたの場合は、国家的な損失とはいえないかもしれませんが」 「ご親切にどうも」と私は冷ややかに言った。 「私の友人たちは、あなたがご自分の稀有な才能を正統的な犯罪の捜査に使ったらいいのにと残念がっています。本業にもどって、ロンドンの社交界の女性たちの問題の解明に当たるに越したことはないだろうと」 「ついでですが、あの娘さんの髪の毛は赤みがかっていたんでしょうね?」 「ミス・マーティンのことですか?」と私は素っ気なく言った。「彼女の髪の毛は赤褐色(オーヴァン)のデリケートな色合いですが、それが何かー」 「あなたの話ぶりはすばらしい。まるでレコードでも聞いているようです。わたしがよく知っているヘイスティングズとはとても思えない」 「サヴァロノフ博士は数年前にルビンシュタインをやぶってチャンピオンの座についたのですが、今度の挑戦者のウィルソンはカパブランカの再来といわれる天才的なプレイヤーだったそうです」 「ソーニャ・ダヴィロフ」と私はつぶやいた。「うつくしい名ですね」 ポアロは足を止めて、処置なしというように嘆かわしげに私の顔を見やった。 「いつもロマンスを追っているんですね、あなたって人は!まったく懲りないんだから。」 「過ちですって?どんな過ちですか?」答を予期しながらも、私は敢えてきいた。 「モナミ、ナンバー・フォーはこのエルキュール・ポアロの灰色の脳細胞を軽く見るという過ちをおかしたんです」 ポアロにもいいところはいろいろとある。しかし謙遜が彼の美徳だとは、とてもじゃないが言えないだろう。 「ところで、あなたは『アルゼンチンの将来』、『社会の鏡』、『家畜の飼いかた』、『深紅の手がかり』、『ロッキー山脈のスポーツ』といった本をいちどきに読むつもりなんですか?」 私は笑って、目下、読んでいるのは『深紅の手がかり』だけだと答えた。ポアロは悲しげに頭を振った。 「だったらそのほかの本は本棚にもどしてください!あなたという人は、整理整頓のABCもわかっていないんですねえ。本棚は何のためにあるんですか?」 「私を威そうが、責めさいなもうが、何にもならないよ。そんなこけ威しは中国人の臆病者たちのために取っておくんだな」 「そう、たとえばあなたの場合、あまり熟考せずに行動する傾向があると書いてありましたね。さらに、赤みがかった色の髪の女性が苦境におちいっていると、気になって仕方がないらしいとも。そうでしたよね?」 「ジョゼフ・アーロンズもその一人でした。彼のことは覚えていますよね?」 「呆れましたね、ヘイスティングズ。有名な探偵にも兄弟はいるものですよ。」 ヘラクレス、アキレスと揃いも揃ってギリシア神話にちなんだ名をつけるなんて、マダム・ポアロとはどういう性質の母親だったんだろうという思いが一瞬、胸をよぎっていた。 「でもあなたっていつでも、ちょっとお馬鹿さんでしたものね。」 「わたし、あの人のお葬式に花を贈ったわ。深紅のバラのものすごく大きな花輪をね。深紅はね、わたしの色、わたしの心の色模様なの」 「コーヒーがひどい代物なのはイングランドだけですね」と彼は言った。「大陸では、上手にいれたコーヒーが消化を助けるということがよく理解されていますから」

    4
    投稿日: 2020.11.29
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    ポアロの家に倒れ込んできた男はうわの空で数字の4を書くばかり――国際犯罪組織〈ビッグ4〉と名探偵の対決はこうして幕を開けた。証人を抹殺し決して正体をあらわさない悪事の天才四人を追って、大陸へ渡ったポアロを恐るべき凶手が待ちうけていた。新訳で贈る波瀾万丈の冒険と驚愕の結末! ちょっと冒険小説っぽさもある、やや飛んだ感じもある作品。なかなか尻尾を出さないビッグ4に、ポアロがまさかの!?とハラハラする場面も出てきますが、ミスリードの兄弟ネタは面白かったなあ。ヘイスティングスの騙されっぷりにくすっとしつつ、二人が無事に大冒険を終えて戻ってきてくれたのが嬉しいし、ぜひ今後も活躍を見たい。結局ポアロの家に最初に来た男は、ビッグ4に狙われたから名探偵なら助けてくれるかもしれないと思って駆け込んだということで良かったのかな・・・?結局ビッグ4の最終的な狙いがラジウムを利用した世界支配だったのなら、ポアロはもっと各国から称えられていいレベルの活躍だと思うけど。

    4
    投稿日: 2020.11.04
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    国際犯罪組織がテーマで規模が大きいこともあってか、クリスティーに特有の優雅で時間がゆっくり流れる世界とは少し違って、新感覚だったな。いつもの方が好きかも…

    2
    投稿日: 2020.09.08
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    ポアロとヘイスティングスの友情が濃く描かれていてほっこりした。 映画化したらアクション映画としても成り立ちそう。純粋に面白かった。

    1
    投稿日: 2020.05.24
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    小学生の頃に読み漁った、アガサクリスティ!! 面白かった。めっちゃ伏線はってる、とかじゃないけど。。どーなるんやろって純粋にワクワクしながら読み進めれた。 巨大な敵に立ち向かうのはいつの時代でも面白い。そして、どんな時代にも世界征服しようと思うやつっておるんやなぁっとしみじみしてしまった。

    1
    投稿日: 2020.03.06
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    著者:アガサ・クリスティ(Christie, Agatha, 1890-1976、イングランド、小説家)

    0
    投稿日: 2019.12.23
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    ビッグ4といわれる4人が世界征服を企んでいる。1927年発表とあり文中に「日本をおそった大地震の後、アメリカの水雷艇と駆逐艦が何隻か、暗礁に乗り上げて沈没しました。当初は津波の影響だろうと観測されておったのです」などという文が出てくる。関東大震災のことか。津波という訳語も充てられている。ふと時代を感じた。 短編をつなげたということだが、そのせいか場面転換が多くてけっこうさくさく進む。つかまったと思うとうまく切り抜け、007やハムナプトラを見ているような感じもした。 1927発表 2004.3.15発行 2015.11.15.第5刷 図書館

    4
    投稿日: 2019.10.20
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    エルキュール・ポアロシリーズ#5。初期にはこんな大立ち回りもあったのだなあ・・・と思わさる、国際ギャングを相手にした武勇談。 「小さな灰色の脳細胞」って、みんな持ってる細胞なのね。 (それを使うかどうかが大事)

    1
    投稿日: 2019.06.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ポアロが世界の危機を救う! 国際犯罪組織<ビッグ4>を相手に、命を懸けて戦うポアロ。変装の名人の暗殺者、大金持ち、女性科学者、中国人、伯爵夫人、英国情報部員、内務大臣に首相など、大げさなキャラクターが敵味方入り乱れて、ちょっとした冒険ものである。静かに推理の糸をたどっていくというよりは、ハラハラドキドキのジェットコースター系。 クリスティーが意識しているのかいないのか、伯爵夫人はアイリーン・アドラーを思い起こさせ(彼女より全然手強い感じはないのだが)、ポアロが兄がいると言い出して、マイクロフトかと思ったり、ポアロが世界のためなら自分の命を進んで投げ出すと言って、ライヘンバッハを思い出したり(あれは滝でこちらは岩山)、ホームズ的な要素がたくさんあった。途中でポアロは死ぬが、それもヘイスティングズまで騙すことで敵を欺くためであり、ここのところも、ホームズにあったような気がした。それがまた面白かった。

    2
    投稿日: 2019.05.21
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    物凄い冒険もの!ミッション◯ンポッシブルかと突っ込みたくなる怒涛の展開でした。 スピード感が違い過ぎるからか、クリスティの作品では低評価らしいが、たまにはこんなのもいいのでは? これこそ映画化したら楽しいんじゃないのか…?

    1
    投稿日: 2018.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

     唐突に場面が切り替わることが多く、なにかと散漫な筋立てでよく分からない部分やそれってあり?と思うようなことがたびたびあったお話。推理小説なのかな?  荒唐無稽といおうか、ポアロ双子?説あり。白土三平の「カムイ伝」を思い起こせば、双子説が出たところで死んでないだろうなとは思った。

    2
    投稿日: 2018.08.27
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    『アガサ・クリスティ完全攻略』で最低評価だったので本格推理物ではないのだろうくらいで読みだしたが… 内容はやはりスリラーというか冒険活劇、とはいえ昔読んだ『秘密機関』とかも結構好きだし気にせず読み進めたのだが途中からどうも嫌な感じに。 そもそも場面変更が多く展開が早過ぎるし、あまり脈絡や必然性なく小さな事件が挟まったり、そもそもビッグ4の目的とか所々ポアロっぽい展開はあるものの、基本全ての展開が安っぽい。何かの連載ものをまとめたものなのか、その場その場のシーンがことさら派手で昔の子供向けのアニメでもここまでベタではないだろう。 解説読むとこの時期クリスティは大変だったようで色々背景があったんだな、と理解。まぁ余程のクリスティファンでない限りこれは読まなくてもいいかな。

    4
    投稿日: 2018.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ポワロシリーズ四作目にして、まるっきりちがう、007ワールド。これはこれでエンタメアクションで面白くは読めるけど、ポワロものの良さが出ていない。ヘイスティングさんが相棒に復活したことくらいかな。ポワロが死んだことにするのなんて、完全にシャーロック・ホームズと同じ手で見え見えだったし。でもまだ殺し屋が生きてそうで心配だね

    1
    投稿日: 2018.01.31
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    ミステリ。ポアロ。 国際犯罪組織”ビッグ4”とポアロとの対決。 いつものポアロシリーズとは少し違った雰囲気。 勝手なイメージでは、冒険要素がシャーロック・ホームズっぽい感じ。 いつもの純粋な推理もののほうが好きですが、キャラクター小説としては悪くないかも。

    1
    投稿日: 2017.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ポアロが国際的な犯罪者の集団である“ビッグ4”と生死を賭けた対決をします。ビッグ4は、リー・チャン・イェンという知力を代表するナンバー・ワン、アメリカ人で富の力の代表者のナンバー・ツー、フランス人女性のナンバー・スリー、殺し屋のナンバー・フォーで構成されています。 事件は次々と起こり、戦いは長期間になります。 最終的に、ポアロの“生涯の最大の事件が無事にかたづいた(p334)”のですが、ビッグ4が“ことごとく死体となって発見され(p334)”たのが、納得できませんでした。ポアロの敵が強力だと面白くなるかと思いきや、あっさりやられてしまったように感じられたのが残念でした。

    1
    投稿日: 2017.03.13
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    ヘイスティング再び。やはりうっかり八兵衛のような彼が居ないとね。ビッグ4という世界を股にかけた悪の秘密結社の前に後手後手に見えるポアロでしたが、いつでも冷静でしたね。組織のナンバーワンである中国人が実は意外な人?と気構えていたのですが本当に居たの?何だか存在感が無いわー。ポアロシリーズ順番に読んで来たつもりだったけど、ロシアの伯爵夫人っていつ出てきた?誰?ポアロ達にはお馴染みみたいですが誰?

    1
    投稿日: 2017.02.24
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    面白かった! なんか派手でハリウッド映画みたいだった! この話は短編をまとめたらしいけど 確かに言われればあー・・・途切れ途切れっぽいところはあるなぁ!と思いますがー!と言ったところ! やっぱりね! おいらねみんなと同じよ!ヘイスティングス自己評価高すぎやない!? 高すぎやで!!過信したらあかん!あかんで! もうね!すごいこちとら心配してまう!! あとちょっとねイラっともするw お前わきまえろや! ポアロ本当に尊敬してんのかいな!? ってねw まぁこのやりとりがいいのかもしれないけどww 話は冒険活劇っぽさがあってポアロっぽくないかなぁ?って少し思った。けどこういうのもいいよね! 話の面白さ読みやすさはさすがアガサさん! でもビッグ4を扱うにはもう少し長い方が良かったのでは?と思った。 打ち切りエンド感がw 絶対もう少し掘り下げれたと思うんだよね。

    1
    投稿日: 2016.11.19
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    図書館で。 なんか巨大な悪の組織と対峙とかすべての悪事の糸を引いてる悪い奴、と言葉で書かれても実際あやつらは何したんだろう?とか勘ぐってしまう。それに大体中国の大物がイギリスの片田舎くんだりで暗躍するかなぁ、とか。 盛り上げた割には結構最後があっけない感じでちょっと肩透かし。でもヘイスティング君はうぬぼれが強くて読んでいて疲れるなぁ。

    1
    投稿日: 2016.09.29
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    普段の謎解きとは異なるがポワロとして考えなければ違和感なく楽しめる作品。ビッグ4が実在するのかしないのかともやもやして読んでいたが論点は全く異なっていた。 最後のあっけなさと部分部分で展開が飛ぶのは残念。もとは別の短編をつなぎ合わせたと解説にあるため、これが理由か。

    1
    投稿日: 2016.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もともと短編だったものを長編にしたもので、国際犯罪スリラーなんだが、展開が急すぎて内容が散漫である。ビック4という犯罪組織は、中国人がリーダーなんだが、黄禍論の影響はあるだろう。フランス人の科学者がでてきて、核兵器の原型みたいなものもでてくる。ヘイスティングズは南米からもどってきて、ポワロを手伝うが、ポワロも少し戯画的要素が増しているようにみえる。

    1
    投稿日: 2016.05.04
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    ミステリーとは違うのでしょうが、ビッグ4との対決にはハラハラしました。主人公がやられる筈がないと思ってはいましたが(笑)。 そもそもビッグ4という組織が分かり難かったです。

    1
    投稿日: 2016.03.27
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    非常に読みやすい文体だった。従来のポアロ作品とはやや異質。ドラえもんの長編映画を見たような感覚。普段は小さい町、一つの館での出来事に灰色の脳細胞を駆使しているポアロが、まさかの世界を股にかけての秘密結社と戦うとは! 推理より度胸!で乗り切ろうとするシーンも多く、またヘイスティングスがしょっちゅう気絶しては寝込みの繰り返し。 短編の組み合わせだと知って、場面転換の多さに納得した。 本来のポアロ作品と比較すると、違和感のある展開だし、世間では評価の低いという意見も納得できる。おじさん2人の冒険活劇、そう割り切れるのであればおもしろかった。

    1
    投稿日: 2016.02.04
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    「ビッグ4」A.クリスティー◆突然ポアロのもとへやってきた諜報員が、ひたすら4を繰り返し書いたことから始まったビッグ4との対決。ポアロとビッグ4の裏のかき合いがすごい。もはやどこまでが裏なのか。ヘイスティングズはポアロの思考に置いていかれぎみで、それでこそ探偵の相棒である(笑)

    1
    投稿日: 2015.10.19
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    小さな事件を解決しながら国際犯罪組織『ビッグ4』に迫っていくという、12の短篇を組み合わせて一つの長編に仕上げた作品ですが、場面転換が唐突で纏まりに欠ける印象です。 また、物語の基盤である『ビッグ4』という巨大組織が薄っぺらいため、子供騙し的な内容に仕上がっており、残念です。

    4
    投稿日: 2015.10.08
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    1度映像で見ていた作品。よくわからなかったところもあったけど、本を読んでよくわかった! 現実的にはありえなさそう…なこともあるが、展開が気になって読み進めたくなる作品☆

    1
    投稿日: 2015.06.28
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    なんというか、ポアロらしくない作品。007のような世界を股にかけて、悪と戦う、みたいな。ポアロはあくせくした探偵は軽蔑してなかったっけ?と思ってしまった。でもヘイスティングスが出ていたので、それは嬉しかった。相変わらず不憫だったけど♪

    1
    投稿日: 2015.04.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ポアロラストシリーズとしてドラマ化された4作のうちの一つ。 ポアロとしては珍しい世界を舞台にした作品。 謎解き部分もありますが、アクションの一面もあり、一風変わった雰囲気です。 国際犯罪組織を相手にポアロだけでなくヘイスティングス大尉も大活躍という、ファンにとって珍しくもあり、面白いと感じる点かもしれません。 一方で、場面が大きく変わったり、複数の事件が起こるため登場人物の数も多く、複雑な内容になっています。 ある程度整理しながら読むこと、また事件の大きさのわりに結末があっさりしている感も否めません。 そのため、面白いですが、ポアロシリーズ入門編としてはオススメできないという意味も込めて、★三つにしました。

    1
    投稿日: 2015.03.29
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    クリスティの国際謀略物ということで読んでみた。実はテレビでビッグ4をやった時の脚本家がマーク・ゲイティスだったので読んでみたかったのだ。この作品は凄くホームズっぽい気がする。国際謀略、マーク・ゲイティスの思いがそうさせるのかもしれないが最強の犯罪組織対ポワロの灰色の脳細胞、ヘイスティングスの愚直さという構図、とても面白かった。特に後半が読み応えがあった。007が好きな人にもオススメだと思う。

    1
    投稿日: 2015.02.21
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    評価があまりよくないのは知っていたので今まで避けていた作品。従来のようなポアロを期待しているとやはり物足りない感はあるかも。でもヘイスティングズというキャラクターとポアロとの友情が好きな人なら楽しめると思う。なんだか短編集のようだなーと思っていたら短編のものを繋ぎ合わせて長編にしたものらしい。

    1
    投稿日: 2015.01.15
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    久々にクリスティ。 ビッグ4と呼ばれる犯罪組織に立ち向かうポアロとヘイスティングス。 中国に居るから仕方ないんだろうけれど、No1があまりに目立たない。 実質No4との競い合いだったように見えた。

    1
    投稿日: 2014.08.24
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    他のポアロ作品のように“やられた”感があまりなく、 なんだかよく分からないうちに終わってしまったな…。 途中、ヘイスティングズが読み手のこちらに語りかけてきてびっくり。 クリスティもこんなのやるんだね(笑)。

    1
    投稿日: 2014.06.26
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    映画 「名探偵ポワロ! 嵐を呼ぶ モーレツ!ビッグ4の逆襲」 ~モナミ(我が友よ)、君と出会えてよかった。 名探偵ポワロ史上かつてないスケールで繰り広げられる 悪の秘密結社ビッグ4との大決戦。 世界的大事件、革命。そしてポワロ達の周りで次から次へと起る難事件。 その全てに見え隠れするビッグ4の陰。 ビッグ4とは、悪の天才4人が率いる世界的組織。 ナンバー・ワン 中国革命の陰の指導者でありビッグ4の頭脳 リー・チャン・イェン ナンバー・ツー アメリカの億万長者 エイブ・ライランド ナンバー・スリー キュリー夫人以来のフランスの天才科学者 マダム・オリヴィエ  ナンバー・フォー 正体不明。変装が得意で冷淡なプロの殺し屋。 世界を又に掛ける大悪党が、脅威の天才ポワロを本気で潰しに来る。 ポワロの双子の兄とは? 伯爵夫人とポワロの恋の行方は?ポワロ死す? 南米、ロンドン、パリ、中国と世界を舞台に移し、 イギリス内務大臣、フランス首相をも巻き込み繰り広げられる知恵比べ。 週刊誌「スケッチ」に連載された12編を1編にまとめ書き下ろした再編集。 アクションが派手で、場面と筋が変化に富み、とにかく読ませる。 ポワロの深慮遠謀と自惚れ、ヘイスティングズの信じやすさ、愚かさ。 従来のポワロシリーズの面白さはそのままに、 通常のポワロシリーズと一線を画す大冒険活劇。 映画版の如く、ポワロ特別編としてご堪能あれ!

    1
    投稿日: 2013.11.15
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    ポアロシリーズ2冊目。 アクロイド殺しで、ポアロが素晴らしい親友と言っていたヘイスティングズが登場。 読み進める度にポアロを支える優しく真面目なヘイスティングズが好きになった。 展開が早く、ミステリーというよりはアクションに近い。 ハラハラどきどきした。

    1
    投稿日: 2013.10.07
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    南米からひそかに帰ってきたヘイスティングス大尉。ポアロを驚かそうと訪ねると、そこには今まさに南米へ出かけようとしているポアロの姿が。 そこへ英国情報部員が瀕死の重傷を負って倒れこんでくる。うわの空で数字の4ばかりを書く予期せぬ客。 手厚い看護を施し、医師への手配を済ませてから出かけようとしたポアロだったが、突然、南米行きを取りやめて引き返す。 ここから国際犯罪組織「ビッグ4」とエルキュール・ポアロの対決は始まった・・・。 およそクリスティーらしくない作品。 これが第一印象でした。 読み終えてからあとがきを読んで納得。 この作品はまだクリスティーが自己の作風を確立する前のものなんだそうです。 国際的な舞台での冒険活劇が当時の主流だった小説で、クリスティーもその流れに乗っていた、ということなんだそうです。 さらに、本著はそれまでに発表していた短編を繋ぎ合わせて作られた長編小説なんだそうです。 読んでみないと判らないものってあるもんだな、と思いました(笑) あと一歩まで追い詰めながら取り逃がし、それでも諦めずに孤高の戦いを挑んでいくポアロ。 クリスティーらしくない作品、と評しましたが、それでもドキドキする展開は読みごたえもあってなかなか面白かったです。

    1
    投稿日: 2013.08.31
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    ポアロシリーズ4作目。 いつものポアロに比べると、冴えわたるような推理はなく、 どこか精彩を欠いている印象でした。 ただ、それはあくまでも過去のシリーズと比べたら、の話で。 別の視点から見ると、まるでアクション映画のような趣で面白い。 世界を股に掛ける大組織のトップ4人<ビッグ4>との対決。 推理よりもアクションを楽しむような作品だったと思います。 そして何よりも嬉しいのはヘイスティングズとの再会!! どこまでも真っ直ぐで、時々暴走して、 でも最後にはやっぱりポアロの言う事をおとなしく聞く(笑) ポアロの方も、彼に助けられる事が多々あるようで。 二人の絆を再確認できた作品でもありました^^ それにしてもヘイスティングズ君が秘書って…似合いすぎ!

    1
    投稿日: 2013.04.22
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    ポアロシリーズ。国際犯罪組織「ビッグ4」にポアロとヘイスティングズが挑む。 シリーズを順番に読んでいって、今までの作品とだいぶ毛色が違うなと思ったのが第一。ミステリというよりはアクション映画の原作を読んでいるような気になった。これはこれでテンポが良くて読みやすいかなと。 ただ、No.2とNo.3は比較的早い段階で判明したものの、全体を通して後手後手に回っていた印象が拭えなかった(本人(ポアロ)は絶対否定するのだろうけど)。 だが、まだ4作目。今後、どのような作風のものがあるのか楽しみにする。

    1
    投稿日: 2013.01.27
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    久しぶりのクリスティです。 やっと資産家の殺人事件から抜け出せた。って感じの作品でした~。 今回は、視点をフランスやイギリスのちょっと外にも目をやって、国際的なテロリスト的集団『ビッグ4』のお話でした~。 No,2とNo.3は意外にも早く分かってしまって、ちょっと気が抜けたような感じ。 No.1の中国のボスは結局、最後まで姿を見せず。。。 No.4はいろいろ変装するので、最後にどんでん返しがあるか期待しちゃったけど、特になし。 うーん。 あまりまとまりがなかった。って言うか、大きな犯罪組織だったわりに貧弱なミステリーみたいな感じ。 きっとクリスティは、資産家の殺人事件だけでなく、こういう内容の冒険をしてみたかったんでしょ~。 そんな感じで書かれてあったなぁ~。 ちょっと期待はずれ。。。

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    投稿日: 2012.11.26
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    なんかこれまでのポアロとちょっとちがうなぁ、と思いながら読んでいました。この物語での一番の被害者は情報提供した女性でしょう。間違いなく。推理ではなくどちらかといえば冒険活劇っぽい?ヘイスティングとシンデレラの新婚生活もう少し垣間見たかった・・・。

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    投稿日: 2012.10.20
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    ポアロシリーズ、この作品はポアロが国際犯罪組織ビッグ4と対決する話。 ホームズで言うモリアーティとの対決。 あと登場人物が多い。 クリスティーぽくないな、と思っていたのだが、もともとあった短編を義兄の協力を得て1つの長編に繋ぎあわせた作品とのこと。

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    投稿日: 2012.09.23
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    これはミステリというかサスペンスとかの方が近いかな、ラストはアクションぽい。 ちょっと私が好きな作品の方向性と違うんですよね。まぁたまにはこういうのも読んでもいいですけど。

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    投稿日: 2012.07.19
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    国際的犯罪組織の話。 まさかのポアロ死亡から双子の登場まで、ジェットコースター的に、一気に話が進んでいく。 チェスの電流ワロタw よくあんなこと考えつくねぇw ポアロ最高ばい!!!

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    投稿日: 2012.06.22
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    非公式正誤表あります(登録 2 件) http://public-errata.appspot.com/errata/book/4-15-130004-X/

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    投稿日: 2012.06.16
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    南米からイギリスへと戻ってきたヘイスティングズは、 旧友・ポアロを驚かせようと彼のフラットへと向かう。 ポアロはヘイスティングズを見るなり確かに驚いたが、 彼はなんと南米へ旅立つ直前だったという。 なんという偶然かと驚く二人だったが、そのとき突然、 ポアロの家に謎の男が倒れこんできた。 人事不省に陥っているその男は、何を聞いてもうわ言を言うばかり。 筆記具を渡すと、上の空で数字の4をひたすら書き殴った。 男の様子が気になるものの、依頼を反故にできないポアロと、 その見送りに行くヘイスティングズは港へと向かう。 が、その途中でポアロはこれが罠だと気づいて列車を降り、 急いでフラットへと戻るが男はすでに息絶えていた。 国際犯罪組織ビッグ4とポアロとの対決はこうして幕を開けた。 優れた頭脳や、莫大な財力を持つ四人の人間を頭目とするその組織は 世界中に尋常ならざる影響力を持ち、 イギリスだけでなく世界の各地で様々な犯罪を引き起こしていた。 その尻尾をつかむべく、わずかな手がかりを手繰って フランスへと渡ったポアロを、敵の罠が待ち受ける。 証人を抹殺し証拠を残さず、正体を現さない悪事の天才たち。 ポアロはその恐るべき敵に勝利することができるのか? 名探偵エルキュール・ポアロの4作目の登場作品。 原題「The Big Four」。 クリスティー文庫を順に読んでいくと決めて、開始してから数年。 非常にのんびりと、他の作家の本もたくさん読みつつ進めているので いまだに4冊目という非常なスローペースである。 もうちょっとスピードを上げたい、と個人的なことはここまでにして。 クリスティーの作品はあまり読んだことがないが、 本作はいわゆる「推理小説」の型にははまらない作品だ。 殺人事件が起こり、探偵が捜査に乗り出し、最後に犯人を指摘する。 これはそういったタイプの小説ではなく、 むしろ「冒険小説」とでも言ったほうが正しいだろう。 ビッグ4が関わっているとおぼしき小さな事件がいくつか起こり、 ポアロがそれを解決していったり、 あるいはビッグ4がポアロたちに対して仕掛けた罠を 巧みな知略でポアロが切りぬけたりするストーリーだ。 それら小さな事件は、ポアロにかかればたいした問題ではなく、 ほとんど詳しい説明もなく、特に論理的にでもなく、 あっさりと流されるように解決されていく。 読者は「へえ、そうなの」とただ傍観しているよりほかない。 特に大きな仕掛けがほどこされていたりするわけでもないので 真相が明かされて驚くような事件はひとつもない。 非常に平坦な展開なのである。 あと、命を賭した対決を行っているはずなのに、 ポアロにもビッグ4側にもどうも緊迫感がないのが気になる。 ポアロとヘイスティングズは、ことあるごとにビッグ4、 とりわけ殺し屋であるナンバー・フォーの危険性について述べ、 くれぐれも注意しなければならないと確認しているにもかかわらず 肝心なところで 「これくらいなら大丈夫だろう」 とか 「敵もまさかそこまではすまい」 という極めて甘い判断をしてしまうことが非常に多いのだ。 そしてもちろん、それゆえに彼らはその都度窮地に立たされる。 緊張のネジが緩んでいるとしか思えない。 ビッグ4の側だって、別にポアロにかかずらってないで、 イギリス以外の場所であれこれやってればいいのに、 いちいちポアロにちょっかいを出すのはどういうことなのか。 それに、仕留めようと思えば簡単に仕留められるはずの相手を のうのうと生きながらえさせておくのも不自然だ。 回りくどいことをやってないで、さっさと殺せばいい。 この手の小説はこういったリアリティが欠けていると途端に冷める。 なので、本作はちょっと微妙な作品であった。 ビッグ4はとんでもない力を有しているという設定なので、 最新の科学技術に基づく何やら凄いモノを保持しているそうなのだが そういった科学に関する言及にもやはりリアリティがなく、 これまたB級感を増すのに一役買っている。 ポアロの登場作品の中では評価が低いようだが、さもありなん。 まあ、あれだけたくさん作品があれば、 中にはこういうのがいくつかあってもおかしくはない。 「クリスティーの作品にはこういうのもあるんだ」 と勉強になったという意味では面白かった。 小説としては、まあ、積極的に読む価値があるとは言わない。

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    投稿日: 2012.05.07
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    アガサクリスティーの作品の中で一番面白い。 ミステリーじゃなく、なんていうか探偵vs犯罪者集団四人衆の構造で、あまり私としては読んだことのないタイプの話だったため、新鮮に感じた。 ビッグ4の面々の正体が明かされる場面にいちいちはっとさせられます。

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    投稿日: 2012.04.15
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    ポアロものにしては珍しい感じ。展開が速くて登場人物もたくさんでそれぞれに重要。非本格という分類付けされてる一冊ではありますが、私はこういうのも好き。

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    投稿日: 2012.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ビッグ4は、アガサクリスティの作品の中では、自己ベスト10に入れています。 4人の犯罪者の、組み立てが国際的ですばらしい。 アガサクリスティがアジアに対してどういう感じを持っているかが、 透けて見えて、読んでいて、なるほどと思いました。 結末が急展開なのは、ほかの作品でもしばしば見受けられる。 誰に力点を置いているのかが分からない結末の話もしばしばあります。 分かれた親子が再開するというのを道具につかうのは非道だと思うかもしれません。 犯罪のために使うのでなければ、物語としては許容範囲ではないでしょうか。 4人の異なる犯罪者がいるということが、作品を立体的にさせていて、一次元的作品や、二次元的作品にくらべれば、傑作だと思いました。 西洋が東洋に直面するときの弱さみたいなものも知ることができました

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    投稿日: 2011.08.14
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    ポアロには珍しい、アクションチックでスパイ的な作品。 おもしろすぎて一気に読み上げた。もう一回読みたい。

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    投稿日: 2011.05.01
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    ミステリーというよりサスペンスというかアクションというか。秘密結社との闘いはなかなか見応えありでした。ヘイスティングス可愛がられてます。

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    投稿日: 2011.04.25
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    突然ポアロの家に倒れ込んできた英国情報部員は、うわの空で数字の4を書くばかり ― 国際犯罪組織〈ビッグ4〉と名探偵の対決はこうして幕を開けた。証人を抹殺し決して正体をあらわさない悪事の天才四人を追って、大陸へ渡ったポアロを恐るべき凶手が待ちかまえていた。新訳で贈る波瀾万丈の冒険と驚愕の結末。 (「BOOK」データベースより) さて、本書を読むのは何度目だろう。「クリスティ文庫」になる前に1度、その後に少なくとも3度目くらいか。 クリスティは閉じられた空間で起きる事件を描くのが上手いと思う。各々の心理状態を探りつつ事件を解き明かしていくストーリー展開に魅せられるのだ。それは、ある一族の問題であったり、小さな村でおきた事件であったりする。けれど、その一方で”冒険ミステリ”と呼ばれるものも書いている。私はどちらかというと前者の方が好きであり、後者は苦手だ。国際的な機関や大きな権力を持ったものが出てくると、途端に興ざめしてしまう。 本書の初読時、この作品を国際的なテロ手段を相手にした冒険ミステリとして読んだように記憶している。何しろ20年以上も前のことだから定かではないけれど。いずれにしてもあまり興味を惹かれる作品でなかったことは確かだ。読んでいる途中も早く終わらないかなと思いながらページをめくっていた。だが、何度か読んでみると、この作品の中で起きる事件の一つ一つは、よくできた短編ミステリであることがわかってくる。それもそのはずで、もともとは短編だったものを「ビッグ4」という巨大な組織を絡めて継ぎ合わせてできたのが本書。そのことを、クリスティ文庫のあとがきで知った。そう思いつつ読み返すと、更に本書が面白くなる。 冒頭でヘイスティングズが1年半振りにイギリスへやってくる。ヘイスティングズの本拠地は南米のアルゼンチン。イギリスに用事が出来たついでにポアロに会いにやってくるのだ(どちらが”ついで”なんだか・・・)。しかし、久々に会ったポアロは旅支度の最中。しかも1時間後には出発だと・・・。どこへ行くのかというと、これまた南米だという。南米での仕事の依頼があり、ヘイスティングズに内緒で突然行って驚かせてやろうと思ったポアロ。一方のヘイスティングズも内緒でイギリスにやってきてポアロをビックリさせようとしていたわけ。なんともまぁ、できすぎた偶然。 けれど、旅立つ直前のポアロ宅に謎の男が飛び込んできて、不思議な言葉を残して死んでしまう。病死ではないのは明らか。ポアロは旅立ちを取り止め、ヘイスティングズと共に「ビッグ4」との長い闘いを始める。 そこから次々といろんな事件に巻き込まれては解決していく。犯人はやすやすと逃げていくわけだから、「解決」というよりは「謎解き」かな。前述のとおり、もとは短編をつなぎ合わせたものだから、一つ一つ独立したミステリとして成立している。 本書でもポアロの自己評価の大きさと、それに辟易するヘイスティングズという構図があちらこちらで見られる。ヘイスティングズは何度もポアロに騙されるのだ。「あなたはすぐ態度に出ますからね」とばかりに。敵を欺くにはまず味方から、を実践。そのやりとりもまた愉しい。 「わたしたちの相手はその辺の小悪党とは大違いです。なにしろ世界第二の頭脳を向こうに回しているんですからね、われわれは」 これはポアロの台詞(140ページ)。世界第二の頭脳とは「ビッグ4」のメンバーの一人を指している。では、第一は・・・。言わずもがな、である。ヘイスティングズもあえて尋ねたりはしない。ポアロをますます得意にさせるのもしゃくだ(苦笑)。しかし、こういったポアロの悪意のない自惚れた態度が私は好きである。クリスティ本人はポアロがあまり好きではなかったというけれど・・・。 謎解きを愉しんだり、他の作品とは違った活動的なポアロの冒険を愉しんだり、はたまたヘイスティングズの活躍(?)を愉しんだり。いろんな味のある作品。これもまた、傑作の一つではある。

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    投稿日: 2011.02.20
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    すっかりブクログをサボってしまっていたので、更新。お久しぶりでございます。 ビッグ4ですが、ビック4と言い間違えてしまいます。ベッドもベット(これじゃあ「賭ける」だよね)に、バッグもバック(「後ろ」かあ)に。片仮名という物は意外と変な所でミスします。羽村です。幹事長になりました。 -----------------あらすじ(ネタバレ無し)--------------------------- ふらりとポアロの元を訪れたヘイスティングズ。ある多額の依頼を受けて南米に行こうとしていたポアロの元に、満身創痍の状態の英国情報局部員がやってきて、“4”という数字を残して死んでしまう。そこから徐々に浮かび上がって来る国際的大犯罪組織<ビッグ4>とポアロの闘いが始まったのだった。 ビッグ4はどこに?またポアロはどうやってビッグ4を追い詰めるのか? どうしても駄作と言われているようですが、私は結構楽しめました。 ヘイスティングズの奥さん、シンデレラのくだりがなんとなく好きです。そしてこの話はいろいろな章立てであり、小さな謎をたくさん集めて大きな話にしています。だから連作短編のような雰囲気もあり、寝る前に一章、電車で一章、休み時間で一章、という具合に楽しめます。 ポアロというか、なんだか謎の規模からしてマープルっぽいような雰囲気も感じられるのでは?とも思いましたが、素人にはあまりなんでもかんでも言えませんな。 (羽村)

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    投稿日: 2010.12.16
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    これ昔よんだな。小学生くらいかな。インシテミル読んだからムショーにアガサ・クリスティよみたくなって図書館で読んだことなさそうなタイトルかりてきたんだが。当時、ええーいまさらポアロに双子いたとかとうとうアガサネタぎれじゃないのとか思った記憶が。いま大人になって読んだらそういうことね、ぜんぶ灰色の脳細胞の描いたシナリオだったのね。ビッグな話なのにいまひとつだねー。文章もいま読むと古いなー。ポアロものでも初期だもんな。1927年出版!えーと、、80年以上前、ぷひゅーΣ(・ω・ノ)ノ。当時斬新だったろうねぇ。でもなんか時代感覚が、ついていけないな、やっぱ。電話すらないから電報とか、警察の科学捜査とかもいまとはぜんぜん違うし。物語内でなにかを待つ時間とかに違和感を感じるぶんだけ、いまの時代はどんどん流れ速くなってるってことだよね。あまり聞かないタイトルだから、そのぶん、謎解きやトリックもそれなりだったけれど、ポアロのクラシカルな魅力はいいよねえ。ヘイスティングスもまだ若いよねー。ポアロも、動かずに、ただ考えることで事件を解決する典型ってイメージだけど、初期はけっこう活動的に動き回ってるよね。古さが新鮮っていう面白い感覚を味わえるわ。中国の頭脳とアメリカの経済力、フランスの女と化学、そして破壊者。いまの時代設定で、「中国ー経済 アメリカー軍事力 インドの頭脳 そして破壊者は北(ry 」あたりに焼きなおしたBIG4、ダンブラウン氏あたりが書いてくれないかな、読みたい。

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    投稿日: 2010.11.30
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    アガサ作品とは思えないアクション満載の作品。解説によると12の短編を一つのストーリーにまとめたものだそうです。アガサファンの中でも好き嫌いがハッキリしそう。ラストのビッグ4の顛末が?でした(^_^;

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    投稿日: 2010.03.31
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    昔むさぼるうように読んでいたクリスティをポツポツと新訳で読み返している. おともだちが図書館でクリスティを借りたというのを知ったことに触発されたのも事実。 これも以前読んだけれど、当時はあまりにスケールが大きくて 面白いと思わなかったことを思い出す。 もっと密室殺人で、5人の容疑者のなかに犯人がいる! というストーリーが気に入っていた私は、 映画のようなこの展開についていけなかったのだと思う。 でも今読んでみると、面白い。 犯人がだれかというのを期待するわくわく感ではなく スリル満点の国際的な組織をポアロが追い込んでいく。 ヘイスティングスにはいちいちハラハラさせられるけれど、正義感の強さや優しさが ストーリーを暖かくしている。 新訳なのに中村妙子訳というのもなんだか嬉しい。

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    投稿日: 2010.01.08
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    今までにない程の登場人物に驚きましたが、短編集のようなストーリーの中で登場し、去っていく・・・まぁそんなテンポだったので、意外と混乱せず読めました。何やらここでの評価はイマイチなようですが、私としては中々に楽しく読めました。

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    投稿日: 2009.12.19
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    アシル・ポアロ ・・・だまされるな、ヘイスティングス。 でも彼が髭をそったことには驚いた 目の色と同様に、何かトリックと思っていたから カーテンへの伏線だったのか?

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    投稿日: 2009.07.30